午年にちなんで『Instinct』をリメイク(2014.01.01)
今年でこの流れも5年目となりました。
そして今年も例に漏れず、干支シリーズでしょうということで、今回も2001年の干支をモチーフにしたアルバム『Allegory』の中から、午に位置する『Instinct』を着手しました。
そもそも『Allegory』って何なの?
もともと、『Allegory(アレゴリー)』というのは、私が在籍している音楽制作集団『.KOM@(ドットコム)』が2001年10月にリリースした2nd Albumです。どうして、このアルバムが毎年のように年始に登場するのかというと、このアルバムの全12曲(厳密に言うと13曲ですが…)が、それぞれ十二支の干支をコンセプトに作られたアルバムなのです。
ただ、この作品を作り上げたのは、今から12年前。大学生でまだお金もなく、十分な機材でレコーディングができませんでした。その後、2003年から2004年からPCを使った再レコーディングを行い、Hetakusongシリーズとして発表してきましたが、それらの音源を元に、現在のソフトや音源を駆使して、その年の干支になっている曲をリバイバルしていこうというのが、このシリーズです。
今年のホストもSinger Song Writer10で
2012年までは、ホストアプリケーションとしてはSONAR8.5でやってきていましたが、昨年よりSinger Song Writerの最新版であるSSW10 Professionalでやっております。なので、今年もSSW 10で行いました。
【ドラム:BFD 2】
今回もドラムはBFD2です。プリセットは『BFD2 Default Startup Preset』です。
ドラムシンセ・BFD 2
【ベース、キーボード:D-Pro】
ベースもそのままですが、音源は、例年通りのSONAR搭載の『D-Pro』。SSWでD-Proを使っちゃうというのがなんとも強引ですが…。音色は、アタックをハッキリさせたかったということもあり、『picked bass looped.sfz』を使いました。
キーボードは、リアリティを出すために、例年通り『hammond soul』を使いました。
ソフトシンセ・D-Pro
【ギター:Virtual Guitarist 2】
原曲は、もっとデジタルチックというかポップな曲なのですが、今回は「Love」ともアレンジの方向性を変えたいというのもあり、あえてロック調に仕上げました。
そこで鍵となったのが、ギターです。ただ、元々この曲はギター音をレコーディングしていないので、すべて作る必要がありました。
なので、今回は、『Riffs』というフレーズを、今回の曲に合わせて10種類以上のフレーズを作り上げて、それを各小節ごとに切り換えることで、今回のようなギターに仕上げています。
オーディオのミックス
ミックスは、昨年と同様に、
ミキサー1:MIDIパート、VSTi(ソフトシンセ)
ミキサー2:Audioパート(Guitar)
ミキサー3:Audioパート(Vocal)
で整理した上で、オーディオパートもフォルダ化してまとめてしまい、それらを
ミキサー4:各パートのグループトラック
ということで、管理をしています。
これが、各パートのグループトラックが表示されるミキサー4
別に、SONARでも同じやり方をしているのですが、SSWのいいのは各ミキサーを別々に表示ができるので、各データごとのボリューム調整が完了した後の最終バランスは、このミキサーだけで出来るところですね。
あとは、ミキサー4画面を見て貰えば分かるとおり、各パートを一度、「OUTPUT1」に飛ばして、そこに最終的な音圧をかせぐ為に、『LP-64 Multiband』と『Boost11』掛けています。そのあたりは、ここ数年同じですね。
完成品がこちら
今回もPV風に仕上げてみました。ただ、これといった動画がなかったので、2013年に撮影した写真のダイジェストっていう感じになりました。