未年にちなんで『Empty』をリメイク(2015.01.01)
今年でこの流れも6年目となりました。
そして今年も例に漏れず、干支シリーズでしょうということで、今回も2001年の干支をモチーフにしたアルバム『Allegory』の中から、未に位置する『Empty』を着手しました。
そもそも『Allegory』って何なの?
もともと、『Allegory(アレゴリー)』というのは、私が在籍している音楽制作集団『.KOM@(ドットコム)』が2001年10月にリリースした2nd Albumです。どうして、このアルバムが毎年のように年始に登場するのかというと、このアルバムの全12曲(厳密に言うと13曲ですが…)が、それぞれ十二支の干支をコンセプトに作られたアルバムなのです。
ただ、この作品を作り上げたのは、今から13年前。大学生でまだお金もなく、十分な機材でレコーディングができませんでした。その後、2003年から2004年からPCを使った再レコーディングを行い、Hetakusongシリーズとして発表してきましたが、それらの音源を元に、現在のソフトや音源を駆使して、その年の干支になっている曲をリバイバルしていこうというのが、このシリーズです。
実は"Empty"はレコーディング途中!?
でも、今回の"Empty"はちょっと問題があったのです。
というのも、
01.MICE ⇒ 4th Singleに収録
02.Egotism ⇒ Hetakusong.1に収録
03.solitude ⇒ Hetakusong.2に収録
04.Love ⇒ Hetakusong.2に収録
05.Maybe ⇒ Hetakusong.2に収録
06.A Day ⇒ Hetakusong.2に収録
07.Instinct ⇒ Hetakusong.2に収録
08.Empty ⇒ Hetakusong.3のラジオコーナーに収録(ショートバージョン)
09.be forced to do... ⇒ Hetakusong.2に収録
10.in progress ⇒ Hetakusong.1に収録
11.SuperOne ⇒ Hetakusong.2に収録
12.GiveBack!! ⇒ Hetakusong.2に収録
ということで、Emptyだけがフルコーラスで収録をしていないんです。音源的には、1番だけしかデータが残っておらず、今回のリバイバルに対して、どうやるのかなぁといろいろと考えたあげく、今回のショートバージョンでのリバイバルとなりました。
今年のホストもSinger Song Writer10で
2012年までは、ホストアプリケーションとしてはSONAR8.5でやってきていましたが、2013年よりSinger Song Writerの最新版であるSSW10 Professionalでやっております。なので、今年も例に漏れず、SSW 10で行いました。
【ドラム:BFD 2】
今回もドラムはBFD2です。今回は、途中このBFD2が原因でフリーズが起きてしまうトラブルがあって、なかなか大変でしたが。なんとか無事完成しました。プリセットは『BFD2 80's powerrock』です。
ドラムシンセ・BFD 2
特にフレーズ自体は変えておりません。
【ベース、キーボード:D-Pro】
ベースもフレーズ自体はそのまま。音源も、例年通りの『D-Pro』。音色も、例年同様に『picked bass looped.sfz』を使いました。
キーボードは、イントロとエンディングのメロディ部分は、リアリティを出すために、例年通り『hammond soul』を使いました。
さらに、今回はちょっとアクセントを付けたいということで、Bメロ行こうの部分にカッティングっぽいピアノフレーズを追加しました。こちらは、あえて『Grand Piano』を使いました。
【ギター:Virtual Guitarist 2】
2001年当初の原曲は、ロックバラードナンバーという感じの結構ハードなバッキングの一方で、Hetakusong.3のラジオコーナー収録のバージョンでは、クリーンギターのアルペジオ主体の落ち着いた感じのアレンジでした。それを、今回は先のアルペジオとクランチ系のバッキングを融合したものに仕上げました。
それにあたり、アルペジオはHetakusong.3当時の音源をそのまま生かしましたが、クランチ系のバッキングは、Virtural Guitarist 2で作りました。
今回は、『Complex Funk』という元々はクリーンギターのフレーズのカッティング部分を少し変更して、さらにそこにFXをかけてクランチ系のサウンドにしました。
オーディオのミックス
ミックスは、昨年と同様に、
ミキサー1:MIDIパート、VSTi(ソフトシンセ)
ミキサー2:Audioパート(Guitar)
ミキサー3:Audioパート(Vocal)
で整理した上で、オーディオパートもフォルダ化してまとめてしまい、それらを
ミキサー4:各パートのグループトラック
ということで、管理をしています。
これが、各パートのグループトラックが表示されるミキサー4
別に、SONARでも同じやり方をしているのですが、SSWのいいのは各ミキサーを別々に表示ができるので、各データごとのボリューム調整が完了した後の最終バランスは、このミキサーだけで出来るところですね。
あとは、ミキサー4画面を見て貰えば分かるとおり、各パートを一度、「OUTPUT1」に飛ばして、そこに最終的な音圧をかせぐ為に、『Boost11』掛けています。そのあたりは、ここ数年同じですね。
完成品がこちら
今回もPV風に仕上げてみました。ただ、これといった動画がなかったので、2014年に撮影した写真のダイジェストっていう感じになりました。