B'z LIVE-GYM 2003 ”BIG MACHINE" at 大阪ドーム
(2003.12.13-14)

約1年9ヶ月ぶりの大阪ドーム

 前年、2002年9月の『B'z LIVE-GYM 2002 "GREEN"~GO★FIGHT★WIN~』ツアーの大阪ドーム公演から、実に1年2ヶ月ぶりとなったB'zのLIVE-GYM。僕は、その1年2ヶ月前に行われた大阪ドームに戻ってきた。

 前回は、初の大阪・大阪ドームと、とまどいも多かったが、今回は大阪という街にもとけ込めたし、B'zのライブそのものも馴染めるようになってきた。ただ、昨年はJR(スーパーはくと)で大阪に行ったが、今年は高速バス。その疲労度の違いは、ライブから返ってきた後、響いてしまった。

 実は、2002年12月に、『大阪ドームで開催するライブ中に観客がジャンプをすると震度2程度の地震に匹敵する揺れが起こる』ということで、一時は、『大阪ドーム公演は不可能』とも思われていたが、そこはセットリストを考え、また会場に『ジャンピング禁止』という掲示・場内アナウンスで対応することとなり、なんとか大阪ドームでの開催が認められた形であろう。 

2日目と最終日で全然違うノリ

 僕は、今年は大阪公演しか参加できない分、13・14日の2日参加した。この2日とも参加したことで分かったのは、2日目と最終日では、明らかにお客さんのノリが違うということだ。それは、アリーナが、スタンドが…という問題ではなく、会場の雰囲気が違うように感じた。もちろん、昨年の大阪ドームFINAL公演には及ばなかったが、最終日の方が遙かによかった。アンコール前のウエーブ1つを見ても、2日目はウエーブが奇麗に決まらなかったし、数そのものも少なかったように思う。最終日の方が多少のアクシデントはあったが、盛り上がりがいのあるライブだったように思った。

セットリスト

1.儚いダイヤモンド
 BGMの音がやみ、場内が照明が落とされる。LEDには、とある男が岩崖を登り、機械で石を割る映像が映し出される。と、機械で石を割る音に隠れて、TAKのギター音が聞こえてくる。その音で、すでに『儚いダイヤモンド』だと理解するが、いきなりのお気に入り曲に嬉しい反面寂しくも思う。シェーンのドラムカウントから、Aメロがスタート。CD音源以上のド厚さを感じるが、変わったアレンジもなし。

2.ultra soul
 『儚いダイヤモンド』が終わると、続けてシェーンのバスドラムが響く。そして、TAKのアルペジオ風の音。これも、聞いてすぐ分かった。どうやら、ジャンプの最大の要因と言われるこの曲を前半に持ってくることで、そのおそれを回避しようという意図らしい。ただ、いつものように終盤で、『ultra soul!! Hey!!』×3のかけ声は同じ。

3.WAKE UP,RIGHT NOW
 初MCで、『B'zのLIVE-GYMにようこそ~!!』と焦らすこともなく宣言。すると、聞き覚えのあるギターのメロディー。「WAKE UP、RIGHT NOW」だと気づくのに時間はかからないのだが、それ以上に、「今年は前半にアルバム曲が集中するなぁ~」と感じる。ただ、ビールのCMでみんな待たされた感のある曲だから、皆さんノリノリ。特に、ギター・ソロ前の「WAKE UP!!」・「RIGHT NOW!!」という叫びは場内が一体に。

4.野生のENERGY
 「WAKE UP, RIGHT NOW」がCD通りの終わり方をするが、すかさずシェーンがドラムをたたき始める。この状態では次の曲が何か分からなかったが、これもギターが加わると同時に『野生のENERGY』だと分かる。ただ、やはりこの曲はCDで聞くのが一番という感じ。ライブでやるには、ちょっとテンポが遅いかなぁ~。

5.Im’in LOVE?
 MCで喋ったあと、しばらくはほのぼのモードで進む。この曲をやるのは予想は出来たが…。

6.ブルージーな朝
 こいつの前奏(ちょっとクリーンでメロウな感じのギター)が流れてきた時には、ちょっと驚いた。でも、『まぁ、こいつもやるかな』と理解は出来たが…

7.愛と憎しみのハジマリ
 『さぁ~て、次は何だぁ~?』と思ったら、シンセの8分の音…。『うわぁ~』。正直そう思いました。3曲も続けて、こういう展開は、僕的にはちょっと頂けないって感じ。

8.Don't Leave Me
 稲葉さんがブルースハープを吹き始める。始めは何を吹いているんだか分からないが、いつの間にか「学園天国」になっていく。『さぁ、そろそろノリのいいやつが来るかなぁ~』と思っていたら、ブルースハーブの流れから聞き覚えのある図太いリフ…。嫌いでは無いんだけど、ライブでこの展開はもったいないよ(>_<)。

9.MOTEL
 『次こそ…』と思っていたら、次は『MOTEL』…。このころには、本当にがっかりモードに入ってました。『ブルージーな朝』~『MOTEL』までの4曲は、昨今の展開ではなかなか考えられない流れ。

10.ヒミツな2人
 『今度は何さ?』と半分期待薄で次の曲を待つ。すると、聴いたことはあるが、久しく聴いていない前奏が…。ビジョンにお姉ちゃんのくねくねダンスの影が映し出されたころ、『あっ、The 7th Bluesのやつだ!!』と気づく。久しぶりのノリのいい曲であるというのと、ちょっと変わったリズミカルな曲なだけに、異様に盛り上がる。まぁ、もう二度とやらないだろうなって曲だし。

11.love me,I love you
 『ヒミツな2人』の勢いでそのまま、『love me,~』に。『昨年と一緒かぁ~』とも思ったが、まぁ嫌じゃないか。

12.華(TAK Solo)
 とこかで、以前聞いたことのあるような(「華」の中だったかなぁ~?)アドリブっぽい曲を演奏した後、「華」を演奏。てっきり、すぽるとのテーマの「RED SUN」を演奏するものだと思っていた僕はビックリ。でも、改めにTAKの技術力には脱帽と言った感じ。それにしても、皆さん、TAKソロの間の態度が悪い。座ったりしないの!!。

13.CHANGE THE FURTURE
 「華」が終わってそのまま「CHANGE THE FURTURE」へ。間奏の炎がボワッと出てくる特効は最高でした。曲にズバリ合ってて格好良かった。

14.BIG MACHINE
 しばしMC。MCで、『"BIG MACHINE"ですから、これからドンドンヒートアップさせていきたいんですけど…』と稲葉さん。『そうだよ!!、このままじゃ怒るよ!!』と僕。『なにより、"BIG MACHINE"の最大の燃料はお客様の声援でございます。そんな皆さんの「イェ~」、浪速の「イェ~」を頂いてもよろしいでしょうか?』と稲葉さん。すると、場内響き渡る「イェ~」の声。もちろん、僕も大声で「イエェ~~~!!」。昨年の"juice"の時の笛もすごかったですが、やはり声っていうのは迫力があります。この後も、度々、稲葉さんが「イェ~」を求めてきますが、ドンドンお客さんもヒートアップしていきます。そして、「イエェ~!」を叫んでいる時に、いきなりブッといギター音が。今年からブルーになったギター・アンプの前にひざまずき、7弦ギターを弾くTAK。正直、『これが、ギターの音か?。ベースじゃないの?』と勘違いするほどの低音が響く音でした。そして、その勢いで始まったのは……、もちろん『BIG MACHINE』!!。徐々にヒートアップしていく場内。そして、『BIG MACHINE』の最後に、稲葉さんが『Are you ready to MO----VE!!』。

15.MOVE
 だからもちろん始まったのは、『MOVE』。僕が一度、ライブで味わってみたかった曲なだけに一気に興奮状態。曲の勢いとしては、例年の『ZERO』の代用といった感じ。2人が左右の花道に走り出す。

16.juice
 『MOVE』が終わると聞き覚えのあるドラムの音。昨年の経験から、間違いなく『juice』だと把握。『ヨッシャ~~!!』って感じで、一気に弾ける。メンバー紹介もなんだかよく覚えていない。

17.さまよえる蒼い弾丸
 近年のお決まりソング。普段なら間違いなく飛ばす曲だが、やっぱりライブで聴くのはカッチョエエ~。ただ、しばし、『おい、フィニッシュな何だ?』と思い始める。

18.アラクレ
 『さあ、次は何さ!!』と構えていると、ステージ右手側にライダーが3人登場。エンジンの音が場内に響き渡る。すると、『アラクレ』の前奏が!!。『うわぁ~忘れてた~』。と思ったその時、ライダーが左手側に向かって走って、ジャンプ。しかも、ジャンプしている間に足は広げるわ、回転するわ、見てるこっちもはらはらドキドキ。正直、あんまり曲も聴ける状態じゃなくて、ただただ興奮していて、サビも何も関係なしに拳を振り上げていました。

19.IT'S SHOW TIME!!
 興奮冷めやらぬ状態で、細かくテンポの速いループ音が流れる。『やっぱり、今年のライブはコレが締めか!!』。歌詞の一つ一つが今の状態に重なり、『そうだよ、IT'S SHOWTIMEだよ』と思いつつ、とりあえず本編終了。

(アンコール)
20.Calling

 しばし、MC。また、稲葉さんが『イェ~をくれ!!』と言う。勢いのいい曲で行くのかと思いきや、『Calling』スタート。B'zのバラードの中では好きな曲。あのハードさとソフトさを合わせ持つ何とも言えない感じがいいです。ただ、14日の方は、TAKのギターがトラブルで中盤はほとんど音が鳴らない状態。ちょっと残念。

21.ギリギリchop
 今年のライブの展開から、『こりゃぁ~、「RUN」とか「裸足の女神」とかで終わるのかなぁ~』と正直思っていると、なんと「ギリチョ」!!。それこそ、『ゴメンナサイ、忘れてました』といった感じでした。今年のライブは手ぬぐい(Final PleasureツアーのR&R手ぬぐい)を用意していたので、グルグル回しました。ただ、腕が痛かった…。