Boyaki 2004

プロフェッショナル・チームとしての「TMG」を感じる(2004.12.17)

 今月4日のTBSチャンネルでのライブ映像放送に続き、先日DVDもリリースされました。

 一連の映像を見て思うのは、TAKをはじめ、エリック、ジャック、クリスがプロの「ミュージシャン」というよりも、プロの「エンターテイナー」だという感じがしました。もちろん、演奏も上手いし、曲もカッコイイし、歌もいいんだけど、それ以上に、各メンバーがオーディエンスに対して、ライブにおいてのエンターテイメントを提供しているという印象を強く受けました。

 最近のアーティストって、ビジュアル面だけで出てきていたり、単なる「ノリ」だけで出てきているアーティストが多いと思う。特にここ数年は…。(もちろん、本当のアーティストも日本にはいますよ!)音楽番組も、もはやバラエティーの一部になりつつあるし、そこでのキャラクターを作り上げて、アーティストとしての知名度を上げている。

 一方で、B’zのお2人とかって、TVだとあんまりしゃべらないし、結局「どういう人なの?」って感じを受ける。だけど、B’zを知る人達って、「ライブこそが彼らの真骨頂」ってことを知っている。(逆に言えば、知らない人は意外に何も知らなかったりするのだが…)

 しかも、本当にファンを大切にしている。それは他のアーティストのファンクラブとB'z Partyの違いを比べても分かるし、販売上手とはいえ5000円分のCDを買って直筆サインがもらえたり、ライブ会場で本人に直接会える「Meet & Great」も抽選だがやってくれる。また、ソロ活動の年のはずの今年も、きちんとB'zとしての作品を出してくれている所からも分かる。

 同じ事を「TMG」でも感じる。というよりも、こういうスタンスは、元々アメリカ式とも言えるのだろうか?。DVDやスカパーを見ても分かるけど、あのジャックやエリックが、本当にファンと近い存在にいて、きちんとファンサービスをしている。そして、何よりも本人達が、本当に楽しんでいるというのが、僕らにも伝わってくる。だからこそ、それを見ているファンも嬉しいし、また本人達も嬉しいはずだ。

 僕は、このDVDとスカパー放送を見て、そんな風に感じた。「TMG」をまだ知らない人には、シングルやアルバムよりも、このDVDを見て欲しい。それこそ、彼らを知る最前の近道だろう。

ついにLIVE DVDリリース! TBSさん、いい仕事してますね~(2004.12.16)

 先日15日に、TMGのLIVD DVD "Dodge The Bullet"がリリース。すでに、今月4日にスカパーのTBSチャンネルで放送されていただけに、どこまでが同じで、どこから違うのかというところに注目が集まっていましたが…。

 はっきり言えば、「TBSさん、いい仕事してますね~」の一言!。(もちろん、映像そのものは、B'z側が編集しているでしょうが…)「まぁ、半分ぐらいが違う映像ならいいかな?」と思っていましたが、あれなら8割方は違うんじゃないでしょうか。しかも、あれなら全曲は流れませんでしたが、TBSチャンネルの方が良いかも…。ライブ映像は、ほとんどは同じ会場での映像なので、DVDのようにコロコロと会場が変わったりすることもないので、落ち着いてみられる。

 ドキュメント映像に関しては、TBSチャンネルの方が字幕が多い。しかも、DVD側ではちょっとしか収録されていないものが、フルで収録されていたり、武道館公演後のメンバーからスタッフに向けての挨拶もあるし。あれなら、意地でもスカパーアンテナ&チューナーを設置して、今月だけでも600円払ってTBSチャンネルを見る価値はあるでしょう。

 しかも、都響とのコラボレーションのやつとは違って録画もできるし。(110度CSの「スカパー2」のTBSチャンネルは録画できませんが…。)僕も思わず、「これ、TBSチャンネルはいい仕事したなぁ~」と感心するわけです。

 ただ、一部の方々からは、逆にTBSチャンネルの映像にいいものが集中して、DVDの方が微妙(というか残念)な映像になったという声はありますね。確かに、「Rock in America」や「THE GREATEST SHOW ON EARTH」は、TBSチャンネルの方が間違いなくいい。なので、TBSチャンネルの映像を作って、それとかぶらないようにした結果、やや微妙なものになってしまった可能性はあるかもしれません。

 いずれにしても、もし、TBSチャンネルが映らない人がいたら、近くの人に600円払って、「12/25放送分を録画してくれ!!」って頼んだ方がいいですね。

やはり大阪ドーム公演は今後厳しい!?(2004.12.08)

 人気ロックバンドGLAYが7日、ラジオ局fm802の生番組に出演し、来年2月からスタートするドームツアーでの大阪ドーム公演を断念すると発表した。ファンによる“縦ノリ振動”を問題視する大阪ドーム側との交渉が決裂した。代替として、3月17、18、20、21の4日間、大阪市住之江区のインテックス大阪で行う。

 デビュー10周年を飾る5大ドームツアーの実現は成らなかった。
 GLAYは1999、2001年の2度、大阪ドームでライブを行った。だが、99年の開催時には近隣住民から、ファンが跳びはねたりすることで大きな振動が起きるとの苦情が寄せられていた。これを受けて、GLAYの関係者が近隣住民の家に行くと、鍋から具が出るほどの揺れを確認したという。01年に行った公演でも振動は改善されず、GLAYのライブが問題視されていた。今年7月には、矢沢永吉らが出演したロックイベントが大阪ドームで行われたが、大阪ドーム側は「GLAYの若いファンに比べ、年齢層は高く振動も問題にならない」と説明。GLAY側も「ファンの盛り上がりを抑えるライブスタイルに変えることはできない」と最終的に断念した。(デイリースポーツ)

 人事のようで、人事ではない気がするニュースです。事実、B’zでも、2002年9月のGREENツアーの大阪ドーム公演の時に、NHKのニュースで「大阪ドームの振動問題」ということで報道されていましたし(もちろん、その公演が誰のライブという表示は無かったものの、明らかに周辺の住宅で行っていた調査の日にちが9/9だった)。このままだと、B’zの大阪ドーム公演も危ないのか?。

 ただ、B'zとGLAYの違いは、GLAYが2001年12月以降、公演を行っていないのに対して、B'zは97・99・2000・2001年と公演を行い、最近でも2002年9月と2003年12月にも公演を行っているということ。特に、最も最近である2003年12月のBIG MACHINEツアーの際では、イベンター側も「ライブ中にジャンプをしないように!」という注意を促していたし、B’zの楽曲の中では、最もジャンプの危険性の高い「ultra soul」をライブの序盤に持ってくるなど、B’z側の対応もあった。もし、BIG MACHINEツアーの状態がよければ、来年予定されているツアーでの大阪ドーム公演は可能…。いずれにしても要チェックなニュースです。

TMG Dodge The Bullet放映!!(2004.12.05)

 スカパーのTBSチャンネルでTMGのツアーの様子が放映

Everything Passes Away、I wish you here、Sign of Life
(以上3曲はZepp Tokyo)
TRAPPED、RED,WHITE AND BULLET BLUES、Two of Kind、THE GREATEST SHOW ON EARTH、KINGS FOR A DAY、NEVER GOOD-BYE、Rock in America、To Be With You、OH JAPAN
(以上9曲は武道館)

 気になるDVDと今回の放送との違いですが、おそらく違うのではないでしょうか。もしかしたら、DVDの内容のダイジェスト版とも言えますが…。なにせ、最後のエンディングロールで「C-Factory」も書いてありましたし。

 でも、今回のライブの様子を見ると、TAKがTMGをやりたかった理由というのが、少し見えたような気がしました。TAKが本当に楽しそうでした。やはり、TAKにとって、B’zは仕事であり、TMGは趣味というか夢なんでしょうね。それは別にB’zが嫌なのではなくて、B’zがあまりにも巨大なBIG MACHINEになってしまったから、小回りがきかなくなったってことじゃないでしょうかね?。B'zではできないようなことを、TMGでやっている。今までのようなギター・インストは、House Of Stringsレーベル設立で方向性も見えたし、これで今後のTAKの活動の流れが見えたような気がします。そしてなにより、この1年を来年のB'zの活動源にして欲しいです。

 それよりも何よりも残念だったのが昨夜の天気。台風由来の低気圧が西日本を通過したため、放送がブチブチ切れてました。10時頃までのK-1グランプリは大丈夫だったのに、肝心な11時以降に豪雨が降り出すんだから…。特に11時半~12時ぐらいは見えたものではなかったです。西日本に住む他の人は大丈夫だったのですかね?。無理だとは思いますが、「TBSに悪天候だったから再放送追加してくれ!」って頼んでみます。以前、別のチャンネルですが、今年の秋の台風の時に受信できない人が多くて、再放送をしたということもあったようですし。もし、25日の再放送も天気が悪かったりしたらやだな~。

MEGA HITS REQUEST 松本孝弘SP(2004.11.29)

<TAK Solo>
「Theme from ULTRAMAN」<コラボ映像>
「sazangua~冬の陽」 <オリジナルPV>
「RED SUN」<コラボ映像>
「愛まま」 <コラボ+オリジナル映像>
「いつかのメリークリスマス」 <オリジナルPV>
「恋歌」
「RED SUN」
<TMG>
「Everything Passes Away」
「I know You by Heart」
「I wish you were here」
「Signs of Life」
「WONDERLAND」
「OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~」

 「House Of Strings」収録曲の<コラボ映像>は、「Collaboration 2004 松本孝弘 『華』 wtih 東京都交響楽団」の映像を、House Of Stings収録の音源に差し替えたもの。「RED SUN」に関しては、「SACRED FIELD~RED SUN~GO FUTHER」の「RED SUN」の部分は、ほぼ全部流れた。あとは、「いつメリ」を除いて主要な部分のみ。先日放送された「House Of Strings #8」でも、「House Of Strings」収録曲のPVがオンエアされたが、今回のMEGA HITSの方がいずれの曲も長いので、こちらがオススメです。

 また、オリジナルの「RED SUN」は、LIVE-GYM 2003"BIG MACHINE"ツアーの様子をまとめた短縮バージョン。だが、元々このPVは短縮版しかないので、これがフルPV。また、TMGのPVは、これが現存するPVで、いずれもこれが最長。まあ、「I wish you were here」については、AL.「TMG I」に付属してきたDVDにもうちょっと長いバーションが入っているのでそちらを。ちなみに、TAKの特集のあとに、B’zの「BANZAI」もオンエアされた。

 なお、今後TAKもしくはB'zのPVもしくはLive映像などがオンエアされそうなのは、
 ・12/4(土) TMG LIVE TOUR 2004 "Dodge The Bullet" (TBSチャンネル)
 ・Party Dude!
 ・12/12(日)MEGA HITS REQUEST SPECIAL

 特に、TBSチャンネル放送後やPPVでのCollaboration2004がオンエアされたあとは、映像が解禁される可能性があるので要チェック。特に、「Party Dude」は不意に登場するので、とりあえず確認を。今年の年明けも、一発目に昨年の北米ツアーの映像が「アラクレ」・「ギリギリchop」と流れたので。

コルトプラスは好調!?(2004.11.26)

<三菱自>「コルトプラス」の受注台数が月間目標を上回る

 経営再建中の三菱自動車は26日、新型の小型ワゴン車「コルトプラス」の受注台数が、10月25日の発売から1カ月間で月間目標の2000台を上回る3279台に達したと発表した。

 コルトプラスは、今年5月の経営再建計画策定後の新型車第1号。週末の販売店への来客数が前年同期並みに回復しているという。(毎日新聞)

 個人的な諸事情により、来年、三菱の新車を買わなければならない自体になるであろう僕にとっては、朗報(!?)と言えば朗報かな。今までは、ホンダの「フィット」とか、マツダの「デミオ」に隠れて印象の薄かった「コルト」も、ワゴンタイプの「コルトプラス」が登場したことで、居場所が見つかったみたい。

 先日、特集雑誌を購入して読んでみたけど、なかなかいい感じ。MC前から100kg近く軽量化して、運動性能も向上したみたいだし、リヤのドアが電動で開閉するときた。前は「フィット」がかっこいいな!と思っていたけど、最近は、あまりにもフィットが多すぎて、「もういいよ!」って感じ。

 リコール問題の件については心配ではありますが、この「コルト」は元々ドイツのダイムラー・クライスラーとの提携で作っていることもあって、三菱の中では最も信頼できる車だと言えますし。あとは、「コルト」にするか「コルトプラス」にするか…。カラーは、フェラーリをパクッて赤にするかな?。

TAK MATSUMOTO Double Cutawayに別色登場!?(2004.11.25)

 実は、11/24(水)0:00~初回放送のスカパーch.272の「House Of Strings #8」の中で、今回のTAKの「House Of Stirngs」を紹介する所で、「sasanqua~冬の陽」のPVでTAKが持っているDouble Cutawayが赤いのです。

 そして、実際にCDを購入して見ると中のカードに写っているギターも赤い…。

 光の関係で、ここまで赤いとも考えられないので、新色なのか、それともこちらが一般向けのカラーリングなのか…。その点は現時点では不明です。

松本孝弘AL.「House of Strings」レビュー(2004.11.24)

 本日、「House Of Stirngs」をGetしましたので、早速レビューを報告。

  01. WHITE CHRISTMAS
  02. いつかのメリークリスマス
  03. sasanqua~冬の陽

 以上の3曲は実際の生オーケストラ。この中では、やはり「いつメリ」の完成度が高いような気がします。TAKのナイロンギターもいい感じ。今後、クリスマスシーズンに結構流れそうです。

  04. 恋歌
  05. #1090
  06. 華
  07. 愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない
  08. BLUE
  09. BLACK JACK
  10. SACRED FIELD~RED SUN~GO FURTHER
  11. Theme from ULTRAMAN
  12. Strings of My Soul
  13. LOVE PHANTOM
  14. HOLY NIGHT

 以上の14曲は、「BLACK JACK」・「HOLY NIGHT」を除いて、打ち込み主体。

 この打ち込み(=シンセ)は、先日放送された「Collaboration 2004 松本孝弘"華"」を見た人や、実際に生のコンサートに行かれた人には、不満足だと思います。僕もかなり残念でした。

 おそらく、夏に行われたコンサートの前に編曲段階として制作したものを流用したという形でしょうが、あのシンセは「どうなんでしょう?」という感じです。僕自身、打ち込みをやっているので分かるのですが、もう少し生っぽいシンセもあったはずなのに、「わざと」と思えるほど、「打ち込みでシンセで作りました」とも思える音です。

 特に、コンサートでは勢いのあった「LOVE PHANTOM」は、ドラムが無い(元々は、ドラム無しだったのだが、コンサートの指揮者の飯森氏が、「ドラムがあった方がリズムが取りやすいでしょう」ということで、コンサートでは急遽、ドラムパートが追加された)とはいえ、あのスリリングさの無さは残念です。後半のHornやTrumpetの掛け合いも、音が悪すぎて迫力がないし…。さらに、楽曲によっては、明らかにレイテンシー(=発音の遅れ)があるものもあり、楽曲全体がもたついている感じがします。

 これは、本当に久々に残念で仕方がありません。スカパーやコンサートを見ていない人は、どのように感じるか分からないですが、賛否両論分かれそうな感じがします。

稲葉浩志LIVE 2004~en~ DVD発売決定!(2004.11.11)

 TMGに続き、稲葉さんのソロツアーのDVDリリースが決定しました。今年はTMGも稲葉さんも行けなかったので、DVDは是非みたいです。しかも、両方とも2枚組!。2002年の『Beautiful Reel.』式で批判の強かったライブ映像とドキュメント映像の混在した編集ではなく、『Typhoon No.15』式に別ディスクになってくれたのは嬉しい限りです。

 それにしても、今年の年末は出費が多いです。

  11/24 AL.『House Of Strings』/松本孝弘 (3059円)
  12/4 PS2 Game『GRAN TURISMO 4』 (7665円)
  12/15 DVD『Dodge The Bullet』/TMG (5800円)
  12/22 DVD『稲葉浩志 LIVE 2004 ~en~』/稲葉浩志 (5800円)

  単純計算でも23,000円弱…。学生さんには痛い出費です。

 でも、これでおそらく、年内にソロ活動的な動きを一段落させて、2005年に入ったらB’zとしての活動を再開をするといった感じでしょう。今年を除く、2002年・2003年の流れを考えると、年明けからCMソングが流れる→春にシングル→初夏にアルバム→夏にアルバムツアー→秋に海外公演→冬にDVDリリース…な~んて感じではないでしょうか?。いくら、ライブツアーが秋に終わっているとはいえ、春にアルバムを出すには、かなりハードですし、最近のB’zの活動が1年間の枠で進んでいるので、そう考えるのが妥当でしょう。

オーケストラアレンジ(2004.11.06)

 僕は最近、自分のバンド「.KOM@(ドットコム)」の新曲(といっても、曲そのものは、1年以上前にできていた曲)を、オーケストラ・アレンジにすべく取り組んでいる。一様、吹奏楽経験者ということで、オーケストラに関する知識も多少はあるので、それなりにはできているんだけど、何か迫力が足らない。雰囲気的には、B’zの「GOLD」や「The Wild Wind」をイメージしているのだが、どこか中途半端なものに…。いっそのこと、インスト作品で手がけるのであれば簡単なのだが、ギターとボーカルが加わることを想定すると、バックがあまり目立っても行けないし。やっぱり難しいな…。

笑ってコラえて! 吹奏楽の旅SP(2004.11.03)

 以前から、「吹奏楽の旅」というコーナーをしていたのは知っていました。でも、スペシャルでやるというのは、つい2・3日前に知りました。僕は元吹奏楽部なので、あのコーナーはいつも楽しみに見ていました。それにしても、吹奏楽の甲子園が「普門館」だというのは知りませんでした。というか、そこはどこ?。県大会のA部門銅賞レベルの我が中学には、無縁の世界です…。

 さて、青森山田高校・淀川工業高校・習志野高校の3校が登場した訳ですが、あまりに仰天なのが、淀川工業。普通に考えて、高校入学から楽器を初めて、3年間で全国で金賞受賞…。普通ならあり得ませんよ。しかも、練習は個人練習がメインで、全体の合奏は二の次。確かに、個人のレベルを高めるというのは、どこの吹奏楽部でも同じなのですが、それを完全な個人練習で習得させようというのは、はっきり言って「賭」に近いです。しかも、淀川工業は、本番直前になってあれだけ、メンバー交代とか場所移動して音の響きを確認するとか、あれは常識はずれ。あれで、メンバーが一丸になって、やっていくのですからすごいです。

 ただ、どの高校でも言えるのは、単に個人レベルの技術とか、音楽として完成度以上に、メンバー50人が考える曲のイメージを統一させること。ただ譜面通り演奏すればいいのではなく、曲としてのイメージをふくらまし、そのイメージの中で、自分がどういうポジションであるのかと理解し、演奏していくこと。これは、基本的なことなんだけど、演奏者としてではなかなか気づかない所なんです。僕は、吹奏楽部時代に演奏者と指揮者の両方をつとめていたので、それがよく分かるのです。逆を言えば、指揮者には、そのイメージを統一させ、統率する力が必要になってくるわけです。

 この2時間を見て、吹奏楽を思い出したの同時に、吹奏楽の奥深さを痛感しました。それにしても、全国に3年連続出場すると、4年目は出場できないというのはどうなんでしょうかね。同じ高校とはいえ、学年が違うから可哀想…。

ブラジルGP 決勝(2004.10.24)

 今回は、地球の真裏のブラジルでの開催ということで、CSの生中継も深夜2時の放送。いつもより早く寝て、2時前に起床して見ていました。ただ、後半はあまりの眠気に、あまり良く覚えていません。

 それにしても、バリチェロのブラジルでの悲願の優勝の可能性があっただけに、ダンプ状態でのスタートは厳しかったですね。相変わらず、ちょい濡れ状態ではミシュランにアドバンテージがあるようです。ドライならドライ、ウェットならウェットの状態になってしまうと、ブリジストンの安定性に軍配が上がるのですが…。ただ、来年からはタイヤのレギュレーションも大変革されて、レース中のタイヤ交換も無いらしいので、今年と来年とでは求められてくるタイヤが異なるので、そのあたりのタイヤ戦争がどうなるのかというのは、注目すべき点でもあります。

レコ再開(2004.10.18)

 自分が参加している音楽制作集団「.KOM@(ドットコム)」のレコーディングを再開。

 実に5ヶ月ぶりのレコーディングだったのだが、やはりWin Me&Celeron 700MhzのノートPCとSinger Song Writer 6.0とのコンビは力不足。ここ最近は、ずっと自宅のPentium4 2.4GHzのデスクトップ&8.0VSで、HyperCanvasとかOrchestralといったソフトシンセをバリバリ使っていたので、作業効率の悪さと、PCそのものの動作の悪さに、イライラしてました。

 来年の春に就職することには、新しいノートPC(デスクトップCPU搭載の性能重視PC)&RolandのUA-25のコンビで、ソフトシンセを使ったレコができないものかと思案中。

DTM Magazineはもう古い?(2004.10.12)

 そういえば、この日記を書くようになってから、じっくりDTMについて書くようなことはまだ無かったんですね。今頃気づきました。

 さて、DTMの関連雑誌としては、「DTM Magazine」が有名なのですが、最近はいたる所でこの雑誌についての不満意見を聞きます。この雑誌、DVD付きではあるものの1,500円という月刊誌らしからぬ金額。また、最近はDTMそのものが打ち込み・ループ・動画・着メロ・シンセなどなど、幅広いジャンルにわたっているので、こちらが求めているもの以外の余計な物が増えているということもあります。昔は毎月購入して読んでいましたが、ここ1年近くは立ち読み程度にするようにしています。

 僕は現在のDTMのやり方として、単に打ち込みというよりも、バンド作品を手がけるレコーディングという意味合いの方が強くなり、DTM Magazineでは欲しい情報が無いというのが正直なところです。レコーディングといえば、「サウンド&レコーディングマガジン」という雑誌もありますが、コイツは専門的すぎてさっぱり分かりません。なので、最近は「SOUND DESIGN」という雑誌を愛読しています。以前から、雑誌の存在自体は知っていましたが、ここ最近は購入して読んでいます。この雑誌は、レコーディング技術を初歩のレベルから解説しているので、知識を深めるには分かりやすくて良いです。

 もし、バンドレコーディングの手段としてDTMをやると考えている人には、「SOUND DESIGN」をオススメします。とはいえ、実は本来のDTM(特にMIDI部分)に関してキチンと掲載してあるのは、DTM Magazineなんですよね。ただ難しい…。なので、MIDIのイロハから学びたい人には、なかなかいいやつがないのが実情かな。

  ・DTM Magazine http://www.dtmm.co.jp/
 ・サウンド&レコーディングマガジン http://www.rittor-music.co.jp/hp/sr/
 ・SOUND DESIGN http://www.sounddesigner.jp/

松本孝弘collaboration2004 "華" with 東京都交響楽団(2004.10.11)

 今年7月にサントリーホールで行われた都響とのコラボレーションが行われた模様が、今日、スカパーのPPVで放送された。吹奏楽の経験もあり、オーケストラも好きな僕が簡単に評価をしたい。

●愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない

 サビとイントロ部分を基調としたアレンジ。この曲は元々、シンセが使われていたりして、オーケストラとのマッチングはバッチリ。ただ予想以上に短く終わる。

●SACRED FIELD~RED SUN~GO FURTHER

 SACRED FIELDの弦とギターのコラボは鳥肌モノ。原曲に忠実というよりは、オーケストラ用にアレンジしている部分も多く、聞いていて実にスリリング。RED SUNはオーボエのソロからスタート。ややオート・ワウがかかったギターがストリングスとマッチングし、「こういうオーケストラの曲もあるかも」と実感。GO FURTHERは、3曲メドレーの最後だけあって、スリリングかつ壮大。途中でスローになるところも、いい味がでている。終わり方も、いかにもオーケストラ風。

●BLUE

 TAK曰く、「今回のコラボレーションでもっともやりたかった」こと。聞いていても、実に贅沢な伴奏。ちょっと昔の舞踏会というムーディーな雰囲気も良かった。

●恋歌

 原曲が原曲だけに、オーケストラとのマッチングは最高。よく見ると和太鼓も絡んでいる。この曲は、随所にパーカッションが効果的に挿入されていて良い。ハープも贅沢。サビの後半部分でブラス(おそらくトロンボーン)が攻め込んでくるような感じは、吹奏楽経験のある僕には鳥肌モノ。

●Theme from ULTRAMAN

 今回の楽曲の中では、もっともハードであったのがこの曲。僕は元々のウルトラマンのテーマをよく知っていないので、なんとも言えないが、途中でのTAKの図太いリフとオーケストラのオケヒット的なアタックとの掛け合いはカッコイイ!。やはりTAKのギターは歪んでもいいですね。

●Black Jack

 初耳の曲。もしかして、去年の年末に特番のテーマ曲になっていたやつかな?。今回唯一アコギを演奏しているが、やはり元々の先入観が無い分、1つの音楽としてのまとまりというか完成度の高さは強く感じだ。

●#1090

 おなじみのMステのテーマ。これも、「華」に収録されているアレンジを聞けば、オーケストラとのコラボは容易に想像が付く。このアレンジは、すでに2001年のELEVENツアーで演奏しており、その点ではやりやすかったかも。それにしても、このメロディーをギターと弦のユニゾンで演奏するというのは壮大でいい感じです。

●華

 これも、昨年の2003年のBIG MACHINEでライブ演奏はされている曲。オーケストラの中でのギターというポジションで考えれば、最もドンピシャな曲でもある。原曲で二故が演奏している部分は、バイオリンが演奏。やはりアルバムタイトル曲、そして今回のコラボレーションのタイトルでもあるだけに、壮大かつ音楽としての完成度は飛び抜けている。この楽曲を知らずに聴いた人は、「これがギターの曲なの?」と思う人もいたはずだ。

●Strings of My Soul

 94年リリースのB'zのAL「The 7th Blues」の収録曲。最近のファンの人には知らない人もいるかもしれないが、ブルースでありながら、「華」へとつながっていく壮大感は健在。こう聞くと、前の「Blue」と同じく、ブルースをオーケストラをバックにして演奏するというのはマッチングするというのが証明されたと言える。

●LOVE PHANTOM

 最後のトリをつとめたのが、B'z楽曲の中でもオーケストラ編成を意識して作られたLOVE PHANTOME。そのアレンジも、原曲の延長線上でありながら、壮大感とスリリングさが増している。個人的には終盤にトランペットとホルンが絡んでくるところが最高です。

 今回のアレンジは、B’zのアレンジャー&ベーシストとしても参加しているdoaの徳永暁人氏。彼も番組内で語っていたが、やはりオーケストラアレンジで難しいの各楽器の音域と奏法を把握し、全体で演奏したときのオーケストラ全体としての音のマッチングを思い浮かべながらアレンジしていくこと。僕も自分たちの作っている曲をオーケストラアレンジや吹奏楽アレンジをすることがあるが、これがなかなか難しい。でも、今回の番組を見て、やはり自分でもやってみたいという思いがした。

F1 日本GP 決勝(2004.10.10)

 ポール・ポジションのミハエルが見事にポールトゥーウィン。2番手ラルフも堅実な走りで危なげないレース運び。琢磨は好スタートを見せたが、後方から飛び出してきたバトンにふさがれ、第1スティントの序盤を押さえられてしまい、また後半は肩の痛みとドリンク系の不調からタフなレースを強いられた。バリチェロはクルサードとの接触で両者リタイア。

 それにしても、永井大と山田優はバカじゃないのだろうか。土曜深夜に放送された日本GP直前SPで、土曜予選が中止になったことを、「歴史的な場面に立ち会うことができてうれしい」とコメント。はぁ?、意味がわかりません。土曜のセッション中止なんて前代未聞のできことに遭遇して「嬉しい」という感覚が理解できません。

 それに、確かに琢磨が凱旋の母国GPだったけど、フェラーリ優勢は誰が考えても分かること。実際、僕も琢磨も応援していたが、ミハエルが予選であのタイムを出してきている時点で優勝なんて無理。バトンと琢磨もラップタイムの安定性から行けばバトンのはず。より安定性が必要な3ストップよりも、勝負のできる2ストップの方が琢磨には合っていたのではないか。あと普通に考えても、スタートでバトンに琢磨を抜くなという指示は出していいはず。BAR Hondaもまだまだという感じです。

Formula One 2004レポ(2004.09.24)

 先日、ようやく知人のPS2を借りてプレイしました。

<プラス評価>

●COMレベルがアップ

 驚きます。Semi-Proでも、実際のレースと同じラップタイムを刻みます。個人的には、もう1ランク落としてもいい感じ。

●燃料搭載量によるマシンの挙動変化

 前作までは、重かろうと軽かろうと同じでしたが、今回は20週分と5週分の燃料搭載時の挙動が全く違います(重い方が、カーブでリヤが流される)。そのため、ピット回数や入るタイミングの設定は非常に重要。

●ブレーキング・コーナリングがよりリアルに

 今までは、どっかんブレーキで踏めば良かったのですが、今作では踏んでいる途中でステアリングを切ると、マシンが軽くスライドします。あと、各コーナーで若干グリップレベルが異なるようにも感じます。そういった点からも、どのようにコーナーを攻めていくのかというのは面白いところです。

●テスト・ドライブは、やり込める!!

 今作から新たに追加されたのが、テストドライブ。今までのタイムアタックとは異なり、各コースをセッティングを煮詰めながら走り込める。しかも、先程の燃料搭載量も変更できるので、レース前に綿密なテストができる。

●セッティングがより綿密に

 前作などでもセッティングは可能だったが、その設定がより細かく数値化されているので、微妙なセッティングもできる。ただ、どれぐらいすればいいのかというのは、分かりにくい。

●セーフティー・ゾーンが増加

 前作では、セーフティ・ゾーンが少なかったが、今作では、実際のサーキットと同程度のセーフティ(エスケープ)・ゾーンができている。例えば、メルボルンの4コーナー(イン側)や11~12コーナーには新しく設けられている。

<マイナス評価>

●十字キーでのハンドリング操作は不可→アナログコントローラーのみ

 これは結構痛いです。まだ慣れませんが、そこそこ運転できるようになってきました。ただ、左親指への負担は増えます。

●キャリアモードは…

 今作の目玉の1つと言われたキャリアモードですが、実際はレベルが高く、出来るまでには時間がかかるというのが正直な感想です。というのも、キャリアモードのCOMレベルは常に一定で、うまく走りこなせないと、トップチームなんて夢のまた夢です。それなら、普通にグランプリモードでやった方が面白いです。解説も多少はつきますし、ピット回数と入るタイミングの設定もできるので。

●グラフィックは2002とほぼ同じ。ただコースによっては…

 画像は、前作とほぼ同じと考えて良い。ただ、コースによっては前作と全く違う雰囲気のところがあるので注意したい。例えば、メルボルンのSector.1の手間はコース上を木がふさぎ、かなり暗い。スパのメインストレートとヘアピン後のストレート(オー・ルージュ前)はコース幅が狭い。車3台分ぐらいしかなく、ここでのレースは怖いと今からでも思う。

●マシンダメージは極小

 このゲーム自体、マシンダメージは少々は大丈夫なように作っているが、今作は前作よりもさらにタフになっている感じはする。それはそれで面白くない。

●字が見にくい

 これは今作の最大の汚点ともいえる。とにかくメニューなりレース中なりの文字が読めない。キャリアモードのメールなんて読めないし、レース中の周回数もな~んとなくしか分からない。

遂に発表!!新型PS2(2004.09.21)

 大方の予想通り、今日行われた「PlayStation Business Brefing 2004」で、薄型の新型PS2「SCPH-70000」を世界同時発売(11月3日・オープンプライス)、と発表した。体積は旧式の1/4、重量は1/2。電源供給ユニットはACアダプタ方式、100base-TX/10base-Tのネットワーク端子を標準装備。

 ハッキリ言って、見た瞬間「薄!!」というのが率直な感想。ある程度のコンパクト化はあるとはいえ、あそこまで薄いと、かえって「冷却とかは大丈夫なの?」って感じです。3cm無いので、本棚に置いてしまえば、本と一体化するでしょうね。

 で、薄さばかりに目がいっていて、あまり気づいている人が少ないですが、一部情報にあったスロット式ではなく、プレイステーションと同じく蓋が開閉するトップローディング形式となっている。つまり、以前のようにビデオデッキやDVDレコーダーなどと並べておくことは不可能(ディスクの出し入れができない)。コストを抑えるためでしょうが、これは意外に致命傷。特に僕としては痛い話です。

 11月3日発売ということで、実に今から6週間後。それまで、私が我慢できるかが勝負です。ちなみ、明日発売の「Formula One 2004」。「ついでに寄ったんですけど、今日はもらえませんか?」ってお店の人に聞いたら「ゲームは無理です」と断られてしまった。まぁ、今日買っても明日買っても遊べないんですけどね…。あとは、グランツーリスモ4の発売日と新型PS2のセット販売があるかどうか。一部の噂ではあるという話ですが、さてどうなるのか…。

Formula One 2004発売3日前にしてPS2が壊れる(2004.09.19)

 もう踏んだり蹴ったりです。あと3日で発売というのに、こんな時期にPS2が壊れるとは…。

 壊れたと言っても、「ディスクが正常に読み込めませんでした」というもので、レンズをクリーニングしてみたりもするものの、直る気配はなし。いろいろ調べてみても、この手の修理には9,000円はかかるらしい。

 しかも、ここ最近は、来月にはアメリカ、11月には日本でも発売されると噂されている「PStwo」。こちらも気になる。ボディが30%スリムになってネットワークも対応するとかしないとかで15,000円前後との噂。もし、「PStwo」が出るのであれば、今無理をせずに、2ヶ月後に「PStwo」を購入した方が絶対お得!!。しかも、「PStwo」と「グランツーリスモ4」のセット品も出るとのこと。こりゃ、今PS2を買うのは損だよな。つーことは、2ヶ月間はFormula One 2004が出来ないの!?。

 何でも、今日ソニーの発表会があるらしいんで、そこでの発表に期待!!。

ついにF単を購入(2004.09.17)

 先月の「モータースポーツパラダイス(スカパーch.739)」で川井ちゃんが紹介していた「F単 3rd Edition(正式にはF1中継によくでる用語)」をネットで購入しました。私の住む鳥取にはこの本が書店に無く、ネットでようやくという感じでした。

 この本、一見すると「用語集」なのだが、その説明している語数たるやスゴイモノがある。全部で300p近くあるが、その1つ1つが丁寧に解説されている。また、マシーンの図からの各部の名称や各サーキットのポイント、ドライバーの経歴など、こと細かく掲載されている。また意外なのが、よく川井ちゃんや今宮さんが名前を挙げるエンジニアやテクニカル・ディレクターといった、裏方的な方や、各チームのスポンサーまで紹介されている。

 F1を観戦する人なら、持っていて損はない1冊。

Mステで、TMGが生ライブ(2004.08.24)

 僕の住んでいるところには、テレ朝系のテレビ局が無いので、8日遅れのMステ放送。実は、僕、広島のTMGライブに行く予定だったのですが、諸事情などにより行けなくなったんです。ということで、結構期待していました。

 で、登場していきなり、TMGの演奏とは…ちょっと驚きました。演奏前に、ちょこっとトークをしていましたが、『結構みんな、言うことを聞かなくて…』と。まぁ、あれだけ個性の強い方が揃えば、大変でしょう。特にジャックとか…。

 さて、演奏の方ですが、『THE GREATEST SHOW ON EARTH』とはビックリ。てっきに、『Everything Passes Away』か『I Wish You Were Here』だと思っていたので、TAKのギターから琴の音色みないな音がしてきたときには、『そうきたかぁ~』と正直思いました。元々、好きな曲だったし、『やっぱりライブ生きたかったなぁ~』と今頃、しみじみ感じています。

cakewalk pyro 2004を購入(2004.08.18)

 今まで、波形編集・マスタリングソフトといえば、SingerSongWriterを発売しているインターネット社が出している「Sound it! 3.0」を使用してきた訳なのですが、波形編集はともかく、マスタリング性能に疑問があったので、先頃から新しいマスタリングソフトを探していました

 本当は、Steinberg社の「Clean! 4.0」が欲しかったのですが、このソフト、現在は製造中止とのことで、どこにも無い状態でした。そんな折、ふとYAMADA電機に立ち寄ったところ、目にとまったのがこの「cakewalk pyro 2004」。あのEDIROLのソフトということで、存在は知っていましたが、気にもとめていませんでした。パッケージをよく読んでみると、音圧増強のラウドネス・マキシマイザー、音質調整の5バンド・グラフィックEQ。な~んかいい感じ。CDからのサンプリングもCDDB対応で便利だし、価格も¥5,754とリーズナブル。と言う訳で、思わず買ってしまいました。

 まだ使い込んでいないので、なんとも言えませんが、ラウドネス・マキシマイザーの性能はなかなか。シーケンスソフトでのミックスダウン時のミキシングで、パートごとのEQをしっかりしておけば、かなり使えそうです(いかに自分のミキシング能力が未熟かを感じました)。しかも、ラウドネス・マキシマイザーはDXiエフェクトなので、僕が既に持っているHome Studio 2002でも使えるときた!。これはいい買い物をした予感です。

S.Matsumoto Solo Album "Hetakusong 2"(2004.04.14)

通算2枚目となる価値ある一枚

 松本真輔。彼は他ならぬ、僕が参加・活動している音楽制作集団『.KOM@(ドットコム)』のメイン・プロデューサー兼ギターリスト。また、彼は.KOM@のすべての楽曲の作曲を担当。歌詞に関しても、半数近くは彼が書上げている。そんな彼が、.KOM@の活動とは別に、ソロ・プロジェクトとして作品を作り上げたのが、この『Hetakusong-2』だ。

 実は、彼のソロ・プロジェクトは、昨年の秋頃から.KOM@の活動と並行して進められていた。そして、昨年末には、その第1弾となるセルフ・カバーアルバム『Hetakusong-1』がリリースされた。セルフカバーというだけあり、楽曲はいずれも彼がボーカルを務めていた頃(2000年11月~2002年7月)【※1】の.KOM@の楽曲。元々、『昔の曲を、今のレコーディング技術を使ってやり直したい』という松本氏の希望があってのもの。そのため、基本的には元のアレンジが基本にはなっているが、そこに新しいアレンジやバッキングを付け加えて作り上げている。

 その第2弾となった今作は、前作が『DOGUMA』よりのピックアップだったのに対して、今回は『Allegory』中心のピックアップ。曲のセレクトとしても、前作がややロック的な選曲だったのに対して、今回はややポップス的な選曲。アレンジにも多少、そういう狙いが伺える。

全曲紹介

★1曲目のインパクトを狙うM-1 『GiveBack!!』★

 この曲は、『Allegory』(M-12)からの選曲。『Allegory』の中でも、『MICE』に続くロックナンバーとして、人気が高いこの曲だが、よりハードでロックなアレンジに仕上がっている。彼がこだわりつづけたバッキングは必聴だ。細かい話をすれば、キーが+2【※2】になっている。これは、よりギターをテクニカルにするために、演奏しやすいキーに調整したといえる。

★元祖.KOM@サウンドというべきM-2 『Maybe』★

 以前から、『Allegory』収録曲(M-5)としては、『DOGUMA』よりなポップス的なサウンドとして人気のある『Maybe』。今回は、ピアノ中心のバッキングにテクニカルなギターが絡んでくる、ポップス的要素を残した斬新なアレンジになっている。そのサウンドからも、.KOM@の原点とも言うべきサウンドは必聴だ。

★洋楽テイスト全開なロック曲M-3 『Stealman』★

 この曲は新曲。彼の作った楽曲としては初めての全部英語歌詞の曲。しかも、キーが高く、非常に難易度の高い曲。某海外アーティストの楽曲を聴きながら、作り上げていったということもあり、サウンド的にも、どことなく洋楽的な雰囲気のする、新しいサウンドが楽しめる曲。この曲が、.KOM@としてリリースされるかは、現時点では未定【※3】。そういう点では貴重な曲だ。

★よりサクサク感の出たM-4 『Love』★

 これも『Allegory』(M-4)収録曲だが、実にシンプルなアレンジに仕上がっている。元々、サクサクとした軽い感じの曲だけに、『これぐらいがいいだろう』という判断でのアレンジ。だた、実際にはキーが、原曲+3となり、上げた本人が苦しんだ曲。

★謎が深まるM-5 『Instinct』ワールド★

 次も『Allegory』(M-7)収録曲。この曲は、今作では唯一、ボーカル以外はすべて打ち込みで作った曲だ。『Allgory』に収録されているバージョンも、おちゃらけ曲【※4】として注目されていたが、さらにおちゃらけど全開なアレンジなったと言える。

★曲本来の怪しさが増したM-6 『A Day』★

 またしても『Allegory』(M-6)収録曲。M-5の『Instinct』の後に聞くと、変な雰囲気だが、元々、この曲は『怪しさ』が欲しかった曲なので、かえってよかったのかもしれない。AメロとBメロとのギャップ、ソフトからハードへ【※5】。原曲ではなかなか表せられなかった点が十分表現できたのではないだろうか。

★名曲復活!! M-7 『SuperOne』★

 『SuperOne』といえば、言わずと知れた、.KOM@の1st Single曲だ。1st Album 『DOGUMA』と2nd Album 『Allegory』とのコネクション、ポップスとロックのコネクション的な曲【※6】として、人気が高い名曲が復活した。今回は、ややロックテイストを前に出したアレンジだが、独特な『long』的なポップスさは保たれている。

★ん!? カッコよくなってしまったM-8 『be forced to do...』★

 この曲は、『Allegory』(M-9)に収録されている、おちゃらけ曲としては言わずと知れた名曲だ。原曲は、インスト的な効果音が中心的なアレンジだったが、今回は楽曲優先。そもそも、原曲は倍の遅さで歌ったものを、後で倍速スピードで演奏させたもの【※7】。今回はきちんと曲の早さで歌っているので、そういった点からも、マジな姿勢が伺える。

★締めを飾るにふさわしい M-9 『やってらんね~』★

 この曲は、今作では唯一の『DOGUMA』(M-12)からのセレクト。『DOGUMA』の中では、飛び抜けてそのロックテイストが注目されていたが、今作では、それが強烈に全面に押し出されている。特徴的なリフをはじめ、新しく追加されたギター・ソロ【※8】、的確なバッキングなど、スリリングさが満点なアレンジに仕上がっている。

★日々、人気が高まるラジオ番組★

 前作の『Hetakusong-1』にも収録されていたボーナストラックのラジオ番組【※9】が、今作では、さらにバージョンアップ。CD収録可能時間から、9曲を除いた時間をフルで使用した、番組の時間41分にも及ぶ。さらに、今回のラジオでは、『Hetakusong-2』収録曲に以前からメールなどで問い合わせのあった質問に対して、松本氏と僕がいろんな余談を交えながら解説している。

 注目したいのは、その話だけではない。今回のラジオ番組では、CD化されていない、『Virus -Acoustic Version-』と『オマエノイエノマエニ…』が流れている。特に『Virus』の方は、Shingoのボーカルと、松本氏のアコギのみというシンプルな構成での曲は、今までになく斬新だ。

 いろんな意味で注目のラジオ番組。ぜひ、一度聞いて頂きたい。

補則解説

【※1】彼がボーカルを務めていた頃

(2000年11月~2002年7月)

 2000年11月にリリースされた1st Album 『DOGUMA』から、2002年7月リリースの2nd Single 『勿忘草』まで、松本氏はボーカルを務めていた。これは、.KOM@がそもそも音楽制作集団であり、バンドではなかったので、ボーカリストが不在だったため、とりあえずという形で松本氏がボーカルを務めていた。

【※2】キーが+2

 .KOM@的には、キーの表現は、1=半音のこと。つまり、「+2」とは「半音2つ分上げた」=「全音1つ分あげた」ということ。
 たとえば、原曲がド(C)だったとすると、+2になると原曲ドの音が、レ(D)になる。コード的にも同じで、+2になると原曲AmはBmになる。

【※3】.KOM@としてリリースされるかは、現時点では未定

 ボーナストラックに収録されているラジオ番組でも解説しているが、この『Stealman』は、一度は.KOM@としてのレコーディングを行ったが、英語の歌詞とキーの高さに苦戦したため、保留となった。今後、どうなるかは分からない。

【※4】おちゃらけ曲

 .KOM@的な曲の表現で、ふざけたノリの良さだけがウリの曲。代表的なモノには、今回の『Instinct』・『be forced to do...』を始め、『オマエノイエノマニ…』などがある。
【※5】AメロとBメロとのギャップ、ソフトからハードへ
 『A Day』の最大のポイント。Aメロでは、クリーンなアルペジオでソフトな感じをしているが、Bメロでは一転して歪んだバッキングでハードに変身する。そのギャップが、この曲のセールスポイントだ。

【※6】1st Album 『DOGUMA』と2nd Album 『Allegory』とのコネクション、ポップスとロックのコネクション的な曲

 1st Album 『DOGUMA』は、.KOM@のポップス性が現れた作品であり、2nd Album 『Allegory』はロック性が現れた作品。この両方のおいしいところをいただいて作り上げたような曲が、この『SuperOne』。どことなく、名曲『long』の雰囲気を残しながら、独特のリフ&バッキングが展開し、まさにポップスとロックが融合しているといっていい。

【※7】そもそも、原曲は倍の遅さで歌ったものを、後で倍速スピードで演奏させたもの

 『Allegory』に収録されている原曲のレコーディングで行われている方法。伴奏を、通常の2倍の遅さで作り、それに対してゆっくりボーカルを歌う。そして、その音をパソコンに取り込んだ後に、2倍速で再生させて、本来やりたい速さに戻した。当時は、早口がなかなか歌えなかったので、こういうレコーディング方法を用いた。

【※8】新しく追加されたギター・ソロ

 1st Album 『DOGUMA』に収録されている曲は、『そんな君で…』以外は、間奏が無いため、ギター・ソロも無い。今作にかかわらず、『DOGUMA』の楽曲を再アレンジ・再レコーディングをする時には、新しく間奏を挿入し、それに対して新しいギター・ソロを追加している。

【※9】前作の『Hetakusong-1』にも収録されていたボーナストラックのラジオ番組

 『Hetakusong-1』で初めて収録された、松本氏と僕とでお送りした特別ラジオ番組。そもそもは、CD-Rの残りの容量が勿体ないから、しゃべりでも入れようか?というところからスタートした企画だったが、前作でかなり好評だったので、今作では時間をギリギリまで延長して収録した。

ボーナストラック収録のラジオ番組補足説明

・『Allegory』で言うXXXX

 ラジオの随所で登場してくる表現だが、これは『Allegory』が干支をモチーフにしたアルバムで、全12曲のそれぞれが干支にちなんだ曲になったいることにちなんでの表現。例えば、『Maybe』は辰、『Love』は卯。M-1から曲順に、子・丑・虎・卯……となっている。

・ギャルバン

 女性がボーカルのバンドのこと

・はい、三原!

 1st Album 『DOGUMA』、3rd Single 『Virus』に収録されている『梅』の歌詞に登場してくる人物。実在する人物で、メンバーの高1のときの、同じクラスの友人。歴史に興味があり、当時から『シルクロードに行って、その本を出したい』と語っていて、それが今回の内容に反映されている。

・『DOGUMA』に一緒に配布したやつ

 1st Album 『DOGUMA』をリリースした際に、一緒に配布した解説書&写真集。解説書の方には、各楽曲をより楽しんでもらうために、歌詞の内容の解説をしていて、写真集の方には、各楽曲のモチーフになった先生の後ろ姿を撮影したもの。

・コバッスィブル

 1st Album 『DOGUMA』収録の『梅パクリ』(コバッスィブルなんて一緒にしないでよ~♪)、『やってらんね~』(朝から晩までコバッスィブル~♪)に登場してくる言葉。ラジオ内でも解説している通り、『梅パクリ』の元になった通称「コバ」と、『偽』の元になった「×××」の2つの名前を合成した造語。

・インシュリン

 ヒトの膵臓のランゲルハンス島β細胞から分泌されるホルモンで、血糖値低下させる作用を持つ。ラジオでは、β細胞の方が正しいと言っていますが、実際はβでもBでも構いません。ただ、一般的にはβ細胞と表現されることが多いです。

・門脇氏

 ラジオではあやふやだったが、高2の時に松本氏と同じクラスだった同級生で、高3になる時に、トップクラスに召された。どうして、僕が混乱してしまったのかというと、僕と門脇氏は同じ中学校出身で、中1の時に同じクラスだったため。東大に受かったかどうかは、依然不明。

(※ラジオの内容には一部デフォルメされた部分があります)

.KOM@ 5th Maxi Single "ぼくは…"のすべて(2004.03.11)

通算5枚目となる価値ある1枚

 2004年3月3日にリリースされた、.KOM@の通算5枚目となるSingle 『ぼくは…』。前作となる4th Single 『MICE』のリリースからは、約3ヶ月ちょっというアドバンテージを明けてのリリース。ようやく、順調なペースになってきた。

 この5th Singleのリリース自体は、2002年の夏頃には、すでに決定していた。今から語れば、2002年7月に2nd Single 『勿忘草』をリリースした後、アルバム制作に取りかかる予定だったのだが、その当時のボーカルの技量と楽曲のクオリティが、まだ満足な域に達していなかったため、その時に、シングル3枚を制作・リリースして、ボーカルの交代・新しいレコーディング技術への取り組みを行っていくことにしていったわけだ。

 当初は、その3枚のシングルは2002年中にリリースし、この5th Singleも2002年の年末~2003年の初春にはリリースする予定だったが、『Virus』のリリースが遅れた関係で、すべてのスケジュールが遅れてしまった。

 今回のCDで、1つ注目したいのはジャケット写真だ。本HPや.KOM@のオフィシャル・サイトでは、黒いジャケット写真を掲載しているが、実際は、この黒バージョンは15枚限定で、それ以外は白バージョンというものが存在する

.KOM@のバラードの中でも難しいと言われる、M-1 『ぼくは…』

 タイトル曲である『ぼくは…』。この曲は、ご存じの方も多いかもしれないが、2001年10月にリリースした、1st Single 『SuperOne』のM-2に収録された曲だ。今回の5th Singleだが、元々の予定では、5th Singleは『MICE』だったという隠れた事実がある。本当は、4th Singleは、新曲をM-1に収録する予定だったが、いろいろな問題で、レコーディングが途中で中断。結局、4th Singleに『MICE』が繰り上がる形となり、5th Singleに穴が空いてしまった。ちょうど、その頃、ボーカルのshingoくんが、『そろそろバラードが歌いたい』というリクエストをしてきたため、僕と松本氏が相談し、『ぼくは…』を選択した。なぜ、ここで『ぼくは…』を選択したのかというのは、あまりロック的な曲ではなく、しっとりとしたバラードをやりたかったという点や、僕にとっても、松本氏にとっても思い出深い曲であったという点がある。

 そういう流れで、この曲のレコーディングを行うことになった訳だが、この曲のボーカル・レコーディングはいつになく、shingoくんへの指示が飛んだ。この曲を聴いて頂ければ分かるが、この曲は1番は、ピアノ伴奏とボーカルのみだし、メロディーラインも上下動が激しい。ちょっとしたミスが耳に残る難しい曲なのだ。しかも、shingoくんにとっては初めてのバラード曲。ノリさえよければ良かった『Virus』や『MICE』とは、正反対なのだ。そのため、単に音がどうこうというレベルだけでなく、歌い方やそのニュアンスなどにも、僕や松本氏から指導があった。

 今回の『ぼくは…』だが、レコーディングにあたり、骨格は原曲を元にしている。が、オケ・パートでも、ドラムやベースは一部修正、ピアノに関しては、すべて打ち込みからやり直した。音源も、ドラム・パートだけは、以前から使用しているEDIROLのSC-D70を使用したが、ベース・ピアノ・シンセパートに関しては、同じくEDIROLのソフト・シンセであるHyper Canvasを使用した。これは、SC-D70よりも、断然Hyper Canvasの方が音が良かったためである。このソフトシンセを使用するため、今回のレコーディングからは、SSWの8.0VSを使用している。

 ギターに関しても、原曲と大きな違いはない。アルペジオをベースとしたバッキングになっていろい、決して曲のイメージが変わったような激変アレンジは行っていない。

新境地を開拓した、M-2 『Shadow』

 2曲目に収録された『Shadow』。この曲は、2002年初春に松本氏がいくつか書上げていたギター・インスト曲の1つが元になっている。つまり、曲の誕生としては、『Virus』と同じ経緯を辿っている。ただ、この曲ができた当初は、そのリフがB'zの『煌めく人』(2000年12月リリースのAL『ELEVEN』 M-6)に、あまりにもそっくりだったために、ボツになっていた。それを、2002年の秋頃にやり直すことになり、現在のスタイルにいたっている。

 ギター・レコーディングそのものも、この2002年の秋に行われた。当時は、『Virus』のレコーディングをMTRで行った直後。始めは、この曲もMTRで行っていく予定だったが、あまりのMTRの操作性の悪さから、PCを利用してのレコーディングに変更していくことを決定。その第1弾が、何を隠そう、この『Shadow』だった訳だ。

 この曲は、タイトルにもあるように影とか陰が、1つのコンセプトになっている。その証拠に、随所に『間』が挿入されている。これは、『この曲がそうさせた』という感覚だった。曲を作り上げていく段階で、『この間は残しておいた方がいい』という感じがしたのだ。普通の曲だと、そこにフィルインを入れるとか、何らかの手だてを考えるのだけれども、この曲は考えることはなかった。

 そういった意味でも、この曲は.KOM@にとっては、新境地の楽曲であるともいえる。『Egotism』系とも違うし、『隣のおばちゃん』とかとも違う。リフ・ロックでは変わらないのだが、独特のサウンドであることは否定できない。このサウンドが、今後の.KOM@の軸になることは、おそらく無いだろうが、こんなこともできるという一つの布石になったのではないだろうか。

 詳しいサウンド面の話をしていきたいが、この曲の一つの注目点は、松本氏が使用しているギターだ。通常は、右写真のEpiphone Japanaの黒のスタンダードを使用しているのだが、この『Shadow』に関しては、FERNANDEZの『ZO-3』を使用している。しかも、松本氏が使用している『ZO-3』ギターは、写真左側のキティーちゃんのZO-3ギターだ。おそらくギターそのものは、ハムバッキングだと思うが、ネックが短いので、音に独特のシャリシャリ感がある。本当は、狙いではなく、単なるデモでレコーディングしたものが、そのまま採用されてしまったという形だ。

 オケ面に関しては、ドラム・ベースパートともに、SC-D70を使用している。基本的に変わったこともしていないつもりだが、ベースに関しては、ちょっとこだわった打ち込みをさせてもらった。

やってしまったが、楽曲のクオリティは高い、M-3 『カセット!?』

 そして、3曲目の『カセット!?』。久しぶりにやってしまった感が強いこの曲だが、楽曲としてのクオリティは、『Shadow』などと比較しても断然、こちらの方が上だろう。

 そもそも、この曲ができたのは、以前、松本氏とshingoくんが、『"カセット"とうい曲を作ろう』という話をしていたことがキッカケだった。そして、楽曲自体が完成したのは2003年の春だった。ちょうど、この頃は、PCレコーディングの要領が分かり、古い楽曲の再レコーディングも行っていた時期で、『久しぶりにロックな新曲を作ろう』ということで作っていった曲。

 歌詞に関しては、置いといて、楽曲的な話をしていきたい。基本的には、メインのリフがあって、それがバッキングとして展開していく。流れとしても、Aメロとサビしかないシンプルな構成だが、リフ&バッキングの完成度が高い分、楽曲としてのクオリティも高いと僕は感じている。メロディも、リフの発展系なのだが、そのシンプルさと意外なまでのノリの良さが、この曲の魅力でもある。今後、どのようになるか分からないが、歌詞を書き換えて、再発表する可能性のある曲だ。

 オケに関しては、通常の編成だが、今回は、随所に効果音を挿入した。また、実際は聞き取りにくいがドラム・ループが挿入されている。そのため、今回のミキシング・マスタリングにはSSW 8.0VSを使用している。

限界に挑戦したギター・インスト曲、M-4 『Modoki-2』

 5曲目は、ギター・インスト第2弾となった『Modoki-2』だ。この曲も、もちろん今回のM-4に収録するために作ったインスト曲。しかし、そのレコーディングはハンパではなかった。

 このインスト自体、松本氏が作っていて、2人でレコーディングをしていくことになったのだが、まず、拍が取れない。今でこそ、メインのリフが固まってしまって、4拍子だというのが分かるが、制作段階では、まだ松本氏もリフが固まっておらず、4拍子なのか、それとも7/8拍子とかなのか、さっぱり検討がつかなかった。この拍子をはっきりさせるためだけに、結構な時間を要した。また、とにかく、Aメロのメインのリフが難しいため、レコーディングでは何十回というテイクを決行。また、リフとのユニゾンとなるベースの音取りや、B・Cメロのオケの入力、リード・ギターの挿入など、通常の楽曲を作る時間の倍を要した力作だ。この曲は、正直、松本氏のギター・テクと僕の打ち込みテクのぶつかり合いといった感じで、まさに限界に挑戦したインストという感じのする作品だ。

 細かいサウンド面の話をしていきたいが、この曲はA・B・C・A・B・D・Aという構成になっていて、1番と2番ではCメロとDメロで曲風の異なる展開をしていくのが、1つのポイントでもある。松本氏の使用ギターも、いつものEpiphone JapanのLPC-80の黒レスポール&ZOOM 707IIの組合せは変わっていない。この曲をアンプ録りしたら、すごいものができるという感じはあったが、さすがに、この難しい曲を限られた時間でアンプ録りを行うというのには、少し限界があるか。

 オケ面に関しては、こちらも通常の編成だが、1つのポイントになるのは、ベースだろうか。Aメロに関して、ギターのリフとのユニゾンであるが、Cメロではギター・バッキングとまたしてもユニゾン。そして、Dメロでは、独特のスライド奏法を再現したベース・オリジナル・ラインにしてある。最近の.KOM@の楽曲としては、ベースがあまり動かない傾向があったので、久しぶりに動いちゃったという感じかな。