ZenBook Flip UX360UAレビュー(2017.01.02)

 今回は、約7年弱ぶりに買い換えを決意したノートPC”ZenBook Flip UX360UA”をレビューします。実は、なかなかインターネットで検索しても、あまり実際のレビュー記事ってそれほど多くないので、今回はちょっと丁寧に紹介したいと思います。

ノートPC買い換えの理由

 現在使っているノートPCは、2010年春に購入。実に7年弱使っていることになるのだが、私にとっては地味に一番長く使っているノートPCになる。一様、1年前にHDDからSSD換装したことで、ある程度の速度が確保されるようになってきたというのはあるが、さすがに新しいノートPCが欲しくなっている。

①Wi-Fiの調子が悪い

 ここ1年ぐらいそうなのだが、Wi-Fiの調子がメチャクチャ悪い。何が一番ツラいって、Wi-Fiでのインターネット接続が出来ないのだ。接続自体はしている様子なのだが、なぜがネット接続できない。それでも自宅であれば、有線LAN接続すればどうにかなるのだが、サーキット撮影などでホテルに宿泊していると、最近は部屋に有線LANが無く、無線LANのみのホテルも結構あり、それだとネット接続ができない。さらに、Wi-Fiがダメということで、Wi-Fi接続でのテザリングも出来ない。なので、スマホからのテザリングは、仕方なくBluetooth接続でやっている。

 ※実は、のちにリカバリーをして分かったのは、リカバリーをしたらWi-Fiが直ったので、もしかしたら一度試しにWindows 10にアップデートしてみたときの影響が残っていたのかもしれません。

②USB3.0ではない

 最近は減ったが、サーキット撮影をしていると、SDカードのデータを読み込んで、外付けHDDにバックアップを取るという作業が夜な夜な発生するのだが、その時に、USBが3.0ではないというのが、転送速度上、結構問題になりつつある。一様、ExpressCard/32を使ってUSB3.0を増設してみたが、実際には理論値ほどの速度は出ていない。また、毎回ExpressCard/32のアダプターを持参するのも面倒。

③SDカードリーダーライターが遅い

 先程の内容とも連動してくるのだが、今のVAIO Sのカードリーターライターの読み込み速度がメチャクチャ遅い。以前、自分で調べてみたことがあるが、約2GBのデータ転送に115秒かかっており、17MB/s程度と非常に遅い。これもカードの読み込み等を行う上では非常にストレスが出てくる点だ。

④モバイルとはいえないサイズ感

 今のVAIO Sは、13インチのマシン。しかも厚さは、最厚部で31.5mm、重さも約2kgとなかなかモバイルとは言えないサイズ感だ。無論、私の今の使い方からして、常に持ち歩いて…というレベルではないのだが、逆にこのノートPCをメイン機にしているわけでも無いので、もう少しサイズ感が小さくてもいいと思うのだ。

⑤Windows10への対応

 これは、ノートPCだけの話ではないのだが、現状、ノートPCも自宅のデスクトップも、どちらもWindows 7のままである。厳密に言えば、ノートPCはWindows10の無償アップグレードを試みたのだが、明るさ調整が出来ないこともあり、数分で戻してしまったという経過がある。

 実は、デスクトップPCの方も、購入から4年半を経過しており、過去の買い換えサイクルを考慮しても、遅くともあと1~2年後に次期マシンに切り換えることが想定されるのだが、その時につきまとうのは、Window10への対応だ。私の場合、DTM環境の問題もあり、Windows10とハードウェア音源やオーディオインターフェイスが対応するのかどうかは気になるところ。さらに、DTM系のソフトが、Windows10でキチンと動いてくれるかどうかも不安なところ。さらに、OSそのものが7から10になって結構変わっているので、それ自体に慣れていく必要もある。

 そう考えたときに、メイン機であるデスクトップをいきなりWin.10に切り換えるよりも、まずはノートPCでWin10に慣れた上で、デスクトップを切り換えた方が安心して切り換えられる。実はWin.7のときもそうだったんだよね。

⑥ちょうど下取り先が見つかっていた

 地味に大きかったのがここです。実は私って、代々のノートPCはすべて買い換えのタイミングで、知人に下取りしてもらうことが多いのですが、今回も知人からちょうど「中古でいいから安く欲しいな」という声があったのも、背中を押された1つの理由です。ノートPCなんて、前のやつを家においていたところでまず使わないですから、少しでも換金した方がいいですもんね。

 お陰様で、SSDに換装していたこともあって、リカバリーしたら体感速度としてはそんなに気になる状況ではなかったですからね。それよりも、正直、リカバリーした跡のWindows Updateをあれこれした方が大変でしたね。

次機に求めること

①モバイル性能

 前回のVAIO Sを購入したときは、「そこまでモバイル性能は要らないだろう」という考えから、13インチを選んだのだが、もう一段ぐらい小さい11~12型ぐらいのPCでもいい。そして、サイズよりも何よりも重さと厚さが結構重要

②SDカードリーターライター必須

 これも大事です。これは、もちろん先のモータースポーツ撮影の際の読み込みという点もあるのだが、最近、職場を含めて、データのやりとりが、USBメモリではなくSDカードになりつつあり、そうなると挿しっぱなしができたり、いちいち外付けのリーダーライターを装着しなくても読み書きできるというのはかなり重要です。

③できればD-sub 15ピンは欲しい

 今や、廃れつつあるD-sub 15ピンなのだが、現状、職場のプロジェクターはD-subなので、これは絶対に必須。今の時代、USB Type.Cがあれば、D-subへの変換ケーブルを使えば対応はできるのだろうけど、そのためにType.Cを1つ使ってしまうというのは、あまりスマートじゃないからな…。

④将来性を考えて、USB 3.1 Type.C / Thunderbolt3は欲しい

 2016年は「Type.C元年」と言ってもいいほど、USB3.1 Type.Cが結構普及をしてきた。この端子のいいのは、USB3.0より高速な3.1でありながら、コネクターが上下関係の無いType.Cであるというのはもちろん、転送速度が高速なThunderbolt 3や映像データを送るDisplayPortとコネクタを共有しているという点。

 特に、モバイルPCにおいては、自宅にtype.Cのドッグを用意しておいて、帰宅したらType.Cのケーブル1本だけで、モニタやLAN、USB等々も全部接続出来てしまうというすばらしさ。

 もちろん、本格的な普及はこれからだろうが、この点は後ではどうしようもないので、ぜひ対応しておきたい。

⑤モバイルでもLightroom&Photoshopを

 これは、今回の私にとっては結構重要なこと。何って、こうも写真を扱うことが多くなってくると、モバイルPCでもLightroomやPhotoshopをバリバリ使える環境にしたい。特に、Lightroomについては、デスクトップからカタログの一部を書き出して、ノートPCで昼休憩なんかに選別作業をしたりしたい。そうなると、テキトーなスペックでは厳しいと思われます。

2in1か、クラムシェルか?

 実はここ1年程、悩んでいるのはここです。Surface Pro 4のような、ある程度性能がありつつ、タブレットにもノートPCにもなる2in1のモデルがいいのか、それともこれまでのようなクラムシェルがいいのか。

 2in1のいいところは、ノートPCにもタブレットPCにもなるので、タッチパネルで使えるし、ペンタブレットも使える。また、PDFをパパッと見たいときは、タブレットだけでいいから、それはそれで使い方として重宝すると思う。ただ、2in1はキーボード性能が犠牲にされてしまうし、何より画面が自立させないといけないので、膝の上で仕事をするとか、車の中で使うといった作業はできない。

 確かに、Windowsをタブレットで使ってみたいというのもあるけど、タブレットとしては、Androidの方がアプリ的にも優位なのは事実であり、それなら無理に2in1にこだわる必要は無いのでは無いだろうか…。

次機の候補は?

SONY / VAIO S11

 リリースされた直後から気になっているPCであり、最有力候補。

 サイズ感、重量感もバッチリだし、モバイルだからといって性能を犠牲にしていないし、D-subあるし、SDカードリーダーもある。そして何より、LTE搭載なのでMVNOのSIMを用意すれば、何処にいてもネット接続ができる。私自身、今ではOneDrive運用を当たり前に使うようになったので、LTE搭載って他には代えがたいアドバンテージなんですよね…。

 逆にS11の欠点は充電の面。ここ最近は、モバイル系のPCは電源もType.Cに集約する傾向があるが、S11はまだ通常のACアダプター。これが、Type.Cから給電出来るようになれば、いろんな面で都合がいいんだけどなぁ…。

 あとは、値段がちょっとお高めかな。Core i5 6200U 2.3GHz、メモリ 4GB・128GB SSD・Office搭載で17万円ちょっと。一様、1/15までなら1万円キャッシュバックありです。

ASUS / ZenBook 3 UX390UA-256G

 Windows版のMacBookのようなポジションのZenBook 3。アルミニウム合金を採用して、厚さはなんと11.9mm。それでいて、Core i5 7200U 2.5GHz・メモリ 8GB・256GB SSDで13万円という驚きの安さ。しかも、tyep.Cからの給電対応にも対応しており、結構理想的なモデル。

 ただ、残念なのは、良くも悪くもこのType.Cとイヤホンジャックの2つしか端子が無いということ。つまり、SDカードスロットもなければ、通常のUSB端子もない。もちろん、その都度、アダプターをさせばいいと言えばそれだけかもしれないが、Type.Cが1つだけなので、例えばマウスを付けるだけで、充電も出来なければ、D-subも挿せないし、SDカードも挿せない。つまり、外出先でもUSBハブ必須というちょっと面倒くさい仕様に…。

 せめて、Type.C×2とSDカードスロットを搭載していれば、まだ活路が見出せたのだろうけど…。

ASUS / ZenBook Flip UX360UA-6500

 同じASUSで13.3インチの液晶でありながら、360度回転の2in1タイプのモデル。なので、もちろん、普通のクラムシェルPCとしても使えるし、必要に応じて360度回転させてタブレットモードにもできる。だから、液晶もタッチパネル搭載。いきなり、Windowsタブレットを手に入れるのは躊躇うけど、これだったら、必要に応じてどうにでもなるので、一石二鳥。

 これ、調べてみてビックリしたのですが、Corei7 6500U、メモリ 8GB、512GB SSDで13万円という安さ。端子類で考えれば、USB 3.1 Type.Cはもちろんのこと、通常のUSB3.0×2を搭載しているし、SDカードも対応。

 ちょっと残念なのは、給電はType.Cではなく、専用のACアダプターのようですが、見るからに小型なものなので、持ち運んでもあまり苦にはならないでしょうね。

 これ、いいかもね。

TOSHIBA / Dynabook V62

 表記上は、2in1 PCという書き方がされている事が多い機種ですが、Surfaceのように画面とキーボードが分離するタイプではなく、ディスプレイが360度回転するというタイプです。

 ZenBookと同じく、Corei5 7200U 2.5GHz、メモリ8GB、128GB SSDで約20万円と値段は高い。ただ、拡張性はType.C×1+通常USB 3.0×1と、ZenBook 3よりも少しはいい。

とりあえず一覧表にして比べてみた

VAIO S11

VJS11190411B

ZenBook 3

UX390UA-256G

ZenBook Flip

UX360UA-6500

Dynabook V62

PV62BMP-NJA

価格 172,580円 129,800円 130,860円 18万円前後
CPU Core i5-6200U
2.3 GHz
(Skylake)
2コア4スレッド
3MBキャッシュ
TDP 15W
Core i5-7200U
2.5 GHz
(Kaby Lake)
2コア4スレッド
3MBキャッシュ
TDP 15W
Core i7-6500U
2.5 GHz
(Skylake)
2コア4スレッド
4MBキャッシュ
TDP 15W
Core i5-7200U
2.5 GHz
(Kaby Lake)
2コア4スレッド
3MBキャッシュ
TDP 15W
メモリ 4GB 8GB
(DDR-2133)
8GB
(DDR3-1866)
8GB
(DDR3-1600)
液晶 11.6型
1920*1080
12.5型
1920*1080
13.3型
1920*1080
12.5型
1920*1080
- - タッチスクリーン タッチスクリーン
光沢 ノングレア
グラフィックス Intel HD
Graphics 520
Intel HD
Graphics 620
Intel HD
Graphics 520
Intel HD
Graphics 620
ストレージ SSD 128GB
SATA6Gb/s
SSD 256GB SSD 512GB
M.2
SSD 128GB
有線LAN - △USB付属 △USB付属
USB 3.0 ×2 - ×2 ×1
Type-C ×1

USB3.1
Thunderbolt 3
DisplayPort1.2

×1 ×1 ×1

USB3.1
Thunderbolt 3

D-Sub - - △USB付属
HDMI - - △USB付属
LTE - - -
SD Card

UHS-Ⅱ対応

× ×
Office - -
駆動時間 15時間 8.7時間 12.3時間 17時間
大きさ 284×190.4mm 296×191.2mm 321.6×219.1mm 299×219mm
厚さ 16.4~19.1mm 11.9mm 13.9mm 15.4mm
重さ 940g 910g 1.3kg 1,099g

 あら?、こうして見てみると、VAIO S11の優位性って、LTE搭載とボディのサイズ感だけになっちゃう…。

 仕事で使うことを考えるとOfficeは必須だけど、今後はOneDriveのこともあって、Office 365 soloに入ろうと思っているので、実はそれほどスゴい最優先には考えてないです。

ここにきて、エラいものを見つけてしまった

 自分の中では、LTEを搭載しているS11が、やはりその独自性から頭一歩リードをしていたのですが、ひょんな事から、とあるものを見つけてしまいました。

 ピクセラ / LTE対応USBドングル PIX-MT100

 前々からこういう商品がないのかな?と思っていたのですが、やっぱりあったんですね。

 ただ、ある意味想定外だったのは、単にUSBドングルとしてPCがLTE接続出来るというだけではなく、PCではなくUSB電源だけ確保すれば、Wi-Fiルーターとして機能するところ。例えば、職場の事務所や車の中、外出先でも、USB電源があれば、Wi-Fi接続が出来るスマホやタブレットなどでもネットに接続出来るんですよ。

 いやあ、これはスゴい!。

 正直、S11にMVNOのSIMを挿していたとしても、常時LTE接続をしておく必要は無いわけで、そうなるとSIMの運用として高くつきます。これなら、今契約しているタブレット用のSIM1枚で、あれこれ出来るわけですから、今まで死にかけていたiPadやNexus7も復活しちゃいます。

 こうなると、S11にこだわる理由は無いんですよね…。

こりゃ、大どんでん返し!?

 正直、この記事を書くまでは、完全にVAIO S11で95%ぐらい固まっていました。

 それでも、一様、記事にして頭を整理して、「よし、大丈夫だな!」という判断で買おうと思っていましたが、こう考えると、もうZenBook Flipで決まってしまいそうです。

 だってさ、性能はいいし、コストパフォーマンスもいいんだもんな。何より、VAIO S11の微妙なのは、4MBメモリ・128GB SSD。BTOで8MBメモリ・256GB SSDにも出来るけど、LTE無しにしても約17万円。もちろん、LTE無しで13インチとなると、VAIO S13も視野に入ってくるけど、ZenBook Flip並のスペックにするととんでもない値段になる。

 かといって、中途半端なスペックにしてしまうと、「それなら、もっと値段優先で10万円を切る機種でいいんじゃないの?」ってなるもんな。

 もちろん、ZenBook Flipも欠点が無いわけでは無い。気になるのは光沢液晶と重さ。ただ、光沢液晶はタッチパネルだということを考えて、保護パネルを貼ればどうにでもなる。しかも、今のVAIO Sも光沢液晶だし…。あと、重さも、今が2kgあることを考えれば、65%の減少。ボディサイズも、1サイズ小さくなって面積比94%、そして何より厚さが最厚部31.5mmから13.9mmになるんだから、実に厚さ比44%。

 もう、ZenBook Flipいいんじゃないの?

ついに購入

 いろいろと物色をしたり、下調べをして、結局購入をしたのは、ZenBook Flip UX360UAにしました。

 久しぶりにノートPCを買いましたが、もう箱からして小さいです。それこそタブレットを買ったような感じのパッケージです。

 そんな、ZenBook Flip。決め手は、やはりスペックと薄さ。

 パッと見ると、薄さがどうだか分からないかもしれませんが…

 これまで使っていたVAIO Sと比較をすると、画面サイズは同じなのでそれほど差を感じませんが、厚さが全然違います。

 こうやって横で見るとよく分かりますよね。前のVAIOから比較すると、厚さが最厚部31.5mmから13.9mmになるんだから、実に厚さ比44%ですからね。

 単純なサイズ感としては、少しVAIO Sの方がちょっと大きいという感じですね。

 少し使ってみて気になるのはこの天板ですね。どうしても、PCを持ったときの手跡が付いてしまいます。なので、本当は、MacBookのようにボディに貼れるスキンシートがあるといいんですけどね。あと、朝一とか持ったときがどうしても冷たいです。そういう点は、やっぱりプラスチックボディの方がいいんでしょうね。

2in1モデルだからこその動き

 今回のZenBook Flipは、単なる薄いノートPCではなく、液晶が360度させることができる2in1PC。

 だからこそ、こんなスタンド式にして動画を見たり…ってのも簡単にできます。

 さらには、キーボードを下向きにしてこんなスタンド風にもすることができます。

 そして、360度回転挿せると、完全にタブレット状態になります。今回、いろいろと調べるまで気付かなかったのですが、この手のタイプのPCは、画面が180度よりも回転すると、タブレットモードに切り替わり、キーボードやタッチパッドが無効になります。なので、この状態でPCを手で持ったとしても、キーボードが誤作動するということはまずありません。

 画面はタッチパネルなので、本当に普通のタブレットのように使うことが出来ます。13インチ画面なので、さすがに広くいいのですが、1.3kgという重さが結構ズッシリとくるので、いつもこの状態で使う…ということはたぶん無理ですね。

インターフェイスはこんな感じ

 PCの左側にはUSB 3.0、排気口、音量ボタン、そして電源ボタンがあります。Windows10からは電源ボタンでシャットダウンという設定が可能なので、いちいちスタートボタンからシャットダウンを選ばなくても電源を落とすことが可能です。これ、なにげに便利です。

 PCの右側には、電源コネクタ、USB 3.0、HDMI、USB Type.C、イヤホン端子、SDカードスロットが搭載されています。USB Type.Cについては、SSの表記だけなので、おそらくUSB 3.1ではなく、普通のUSB 3.0 type.Cのように思います。なので、Thunderbolt3やDisplayPortは兼ねていないと思われます。

 また、意外と落とし穴あったのが、SDカードスロット。

 実は、このSDカードスロット、実際に挿してみると、これで奥まで差込んだ状態でこんな感じです。なので、カードリーダーライターとして挿す分にはそれほど問題はないのでしょうが、私のようにSDカードをUSBメモリ感覚で挿しっぱなしで使いたい…というのはちょっと厳しそうです。最近のPCのスロットってこんな感じなのかな?。ちょっと残念だったポイントです。

気になるSDカードの速度は?

 そして、気になるSDカードスロットの速さをCrystalDiskMarkで計測してみました。

内蔵カードリーダー

USB3.0接続カードリーダー

 実はちょっと期待をしていたのですが、見事に遅いです。以前のVAIO Sノートよりは少しは早いですが、大量なデータを扱う場合については、ちょっと厳しいかもしれません。デバイスマネージャーを見てみると、USB2.0 Card Readerという表記になっていたので、USB2.0の理論値が約60MB/sであることを考えれば、まあそんなものかもしれません。

 ちなみに、手持ちのカードリーダーを使った方が、速さ的には2倍ぐらいにはなりそうです。

内蔵SSDはなかなか速い

 いまや、ノートPCほどSSD搭載が当たり前になりつつありますが、何気に自分のデスクトップPCのSSDよりも速度的には速いです。どうやら、何気にM.2らしいですからね。

 そのお陰なのか、PCの起動はアホな程速いです。電源ボタン押して、5秒もあれば画面が出てきて、10秒もあれば使えちゃいますから。ホント、そういった点では我が家のデスクトップメインPCよりも速いです。

PCのスペックも計測してみた

 PCのスペックを計測するにあたり、いろいろな方法がありますが、すごい手軽なところで、WIN SCOREで簡易的に計測してみました。

以前のVAIO Sノート
(ドライブをSSDに換装済み)

メインのデスクトップPC

 ゲーム用グラフィックスが0になっているので、総合点としては低いですが、グラフィックス部分を除けば、プロセッサ・メモリ・プライマリディスクともにメインデスクトップPCに匹敵する数値を誇っているので、これならバリバリ使えそうです。

LTE対応USBトングルは便利

 PCを物色していたときに見つけたLTE対応USBトングルも一緒に購入しました。

 いやあ、なんでもうちょっと早く気付かなかったんだろうって感じですね。ちょっと大きくて邪魔な感じもありますが、普段はPCの左側のUSBに挿しているとそんなに邪魔な感じもありません。やはり、一番いいのは、単なるPC接続用のUSBトングルとしてだけでなく、Wi-Fiルーターとしても機能してくれるというところですよね。PCで使わない時も、タブレットやiPod touchなんかを接続することが出来ますからね。

 しかも、今回、今スマホ用に契約をしているBIC-SIMが+400円/月で回線内容同じままでSIMをもう1枚発行できるというサービスが始まっていて、スマホ用とこのUSBトングル用の2回線が1,500円/月で合計3GB/月使うことができます。しかも、いずれもスマホ上でLTE回線のON・OFFが簡単にできるので、普段は200kbpsの低速回線で接続しておけば、3GB/月にもカウントされないので、それほど気にする必要もありませんし。

あれやこれやのWindows10対応はどうなのか?

 私にとって、初めてのWindows10ということもあり、そもそもノートPCとしてどうこう…ということもありますが、あれやこれやのハードがソフトがWindows10に対応出来るのかどうか…というテストも、このZenBook Flipの役割の1つでもあります。

 特に私の場合は、最近はほとんど使っていないものの、DAW系のソフトや音源なんかがいろいろあり、それらがいずれも10年戦士のものばかりで、Windows10に標準対応していないものが結構あるんですよね。なので、これらがWindows10で使えるということがある程度確認されれば、デスクトップPCを買い換える障壁も少なくなるんです。

Roland / UA-25

 もう10年以上前に購入したUSBオーディオインターフェイス。USBバスパワーで駆動するので、何かと便利なオーディオインターフェイス。といっても、最近はそもそもDAW系ってほとんど使わないんだけどね。でも、もし、.KOM@のレコーディングを再開するなんてことになったら、大事だよね。

 そんなUA-25なのですが、実はWindows 8.1までにがドライバーが提供されておらず、そのままではドライバーがインストール出来ない模様。

 ということで、ヒトノトさんの『Windows 10でRoland UA-25を使う方法』を参考にさせてもらって、Windows 8.1版のドライバーをインストールして、ちょこちょこっっとイジってインストールをしたら上手いことできました。これなら、音楽系の何かあっても対応出来そう。