CX-5 KF型 購入&使用レビュー
最終更新日:2020.09.13
今でこそ写真ネタ、サーキットネタが前面に出ているこのページですが、以前はCX-5関連ネタのアクセスが異常に多かったんですよね。で、今回、8年ぶりに愛車を乗り換えたということで、アレコレと記事を起こしてみました。
ということで、まず第1弾は車編です。
この記事は書きかけです。特にレビュー部分はまだ走行時間が短いので、走行を重ねていく中で、随時更新していきます。ご了承下さい。
車種選びのポイント
今回は、正直、「一周して戻ってきた」という一言に尽きると思います。
元々、不満が少なかった先代CX-5
というのも、2012年から乗っていた先代のKE型のCX-5自体に大きな不満点は無かったんですよね。
正直、CX-5を購入したタイミングではそこまで考えてはいませんでしたが、遠出がスゴイ楽になったんですよね。もちろん、それまでが1.5Lのコルトプラスだったので、車格が一気に上がったのでそりゃそうだろっていう話なのですが、コルトプラスだと広島行くのでも結構疲れていましたからね。それが、結果的に鈴鹿に6年で12レース、オートポリスに4年で5レースとサーキット系はもちろんですが、備北のイルミ、神戸の花火、京都の紅葉などなど、写活とも合わせて遠出をすることが増えたもんな。高速での安定性と余裕はピカイチで、燃費も普段よりも一気に伸びるので、鳥取から熊本まで給油なしでイケちゃいます。
ラゲッジの容量も、カメラ機材がアレコレ増えてきた中でも、大きな不足を感じていませんでした。確かに車幅が大きいので、駐車場とかは少し気にしないとイケないし、ちょっと狭い道に入ると少し焦るときもありますが、自分自身もこのサイズに慣れてきたこともあり、サイズが大きな不満点という程ではありませんでした。
なので、私の中では、次に車を買い換えるのであれば、またCX-5でいいかなぁと漠然と考えていました。
そんな中、アレコレと別の候補もチラホラ…
急に候補に上がるTOYOTA車
そこに、影響を与えたのが、2019年末に台車として2週間ほど乗ったC-HRでした。当時のBoyaki記事でも書きましたが、CX-5よりも1サイズ小さくなるのですが、それほど大きな不満は無かったんです。もちろん、後部座席は狭いし、荷室も広くは無いので、「C-HRに変えるか?」と言われたら小さすぎるとは思うのですが、特別今のCX-5のサイズ感を固持する必要も無いなぁと思ったわけです。
また、初めてのTOYOTA車だったこともあるのですが、思いのほかレーダー式のクルーズコントロールの感触も良かった。なので、あまり考えていなかったTOYOTA車という選択肢もアリかな?と思い始めました。
そんな中で、まず候補に上がってきたのがカローラツーリング。元々、CX-5の前はコルトプラスに乗っていたわけで、荷物を搭載するにしても、ツーリングワゴンって悪くないんじゃないの?と。ただ、一番悩むのはSUVに慣れたところにカローラツーリングってのは、最低地上高が低い上に乗降性もあまり良いとは言えない。さらに、CVTがやはりあまり好みでないのも事実。
そこに、続いて登場をしたのが、ヤリスクロス。車格はC-HRよりもさらに小さくなってしまうものの、ライズには非搭載の電動パーキングブレーキも搭載されており、実用的な使い勝手は悪くなさそう。ただ、コイツもCVTだし、案外、登場してきたものを見ると全体的にチープな感が否めない…アームレストとかも無いし…。それに、あれこれ装備を搭載していくと、マツダ車に十分手が出せるぐらいになってしまうので、それほど劇的なコストパフォーマンスがあったかというと、それも微妙でした。
そして、TOYOTA車のディスプレイオーディオが今ひとつ好きになれなかったのも、もう1つの理由。Android Autoなどに対応しているのはいいのですが、HDMI入力が標準では非対応で、サードパーティー製のものを駆使すれば接続出来るようになるものの、あくまでアナログ接続。今後、5G環境になっていくにあたって、そこは妥協しにくい点でもありました。
結局、マツダに戻ってくる
そんな中で、「とりあえずマツダに行ってみるか…」と思って、ディーラーに行ってマジマジとCX-30を見て、ここで一目惚れしてしまうわけです。
下調べの段階では、CX-5よりも1周り小さいのに値段はそれほど変わらないし、コストパフォーマンスがあまり良くない…と思っていたのですが、実写を見て良さをあれこれ感じたわけです。サイズ感は、やや背が低いものの、ちょうどいい感じで大きすぎず小さすぎずという感じ。トランク容量も十分だし、後部座席もそこまで窮屈さは感じない。そして、やはり一番は内装のクオリティの高さですよね。あれは、未だに少し公開している点だったりはします。高いと思っていた価格も、元々のグレードが高いからであって、同じような装備などを付けていくと、CX-30とCX-5の価格差は15万円程度に。
なのに、どうしてCX-30を選ばなかったかというと、一番大きいのはマツダコネクト。CX-30から新しい世代になったし、HDMI入力なども標準搭載している面ではいいのですが、画面が大きくなったとはいえ、23:8のワイドになっていて、しかも遠くなっている…。これがどうしても許せませんでした。その点、CX-5だと、フローティングビッグXに変えるという荒技が可能です。そんなに大きくなくてもいいのでは?とも思いますが、案外、時間つぶしでテレビや動画を見ることもあるので、大きくて悪いことはないです。
そして、もう1つは、先程あった価格差の15万円が、案外値引きで埋まってしまうということ。それはやはり、登場からの年数の関係で、CX-5の方が値引き幅が大きいんですよね。なので、結果的にほとんど価格が変わらない。なら、CX-5でいいじゃん!ということで決定した訳です。
スペック
CX-5 KF XD PROACTIVE 4WD
・サイズ:全長4,545(+5mm)×全幅1,840×全高1,705(▲15mm)
・ホイールベース:2,700mm
・最低地上高:210mm
・車両重量:1,610kg(+60kg)
・最小回転半径:5.5m
・燃料消費率:(WLTCモード)16.6km/L
・エンジン:SKYACTIVE-D 2.2(水冷直列4気筒DOHC 16バルブ直噴ターボ)2,188cc 圧縮比:14.4(+0.4)
・最高出力:140kw(190PS)(+11kw/+15PS)/4,500rpm
・最大トルク:450N・m(45.9kg・m)(+30N・m/+3.1kg・m)/2000rpm
・変速機形式:SKYACTIVE-DRIVE 6MT(変速比:3,487-0.600)
・タイヤサイズ:225/65R17(225/55R19)
改めてまとめるまであまり気にしていませんでしたが、サイズも微妙に変わっていたんですね。
スペック的に変わっているのは、エンジン周りですよね。初代のKE型からKF型になってエンジンがバージョンアップしていて、性能がアップしています。
個人的には、6速がもうちょっと上にいくか、7速を追加してくれると、高速道路で100km/h巡航するにはいいんですけどね…。
インプレッション
エクステリア&インテリア
鋭いフロントエクステリア
今や、マツダ車のアイデンティティともいえるこのデザイン、やっぱりいいですね。
個人的には、少しフロントグリルが大きいのかなぁという気はしますが、何よりこのライトの目つきがたまらなくいいです。
何なら、近年の他社の車が、どんどんこのマツダフェイスに似させてきていると思うぐらいですもんね。
サイズは少し変わっていますが、あまり違いは感じません。
ちなみに、カラーは「ディープクリスタルブルーマイカ」。コルトプラス、KE型CX-5に続いて3台目のブルー系です。光が当たると結構青く見えますが、暗いところだと結構黒っぽく見えます。あと、ブルーではあるのですが、光の当たり方によっては、少しグリーンがかって見える時もあります。
汚れは目立ちやすいですが、締まった落ち着いた色で、個人的には大満足です。
今回は、XD PROACTIVEだったのですが、わざと17インチにダウンさせました。てっきり、もうちょっと明るいメタリックかなぁと思いましたが、この色がボディーカラーとマッチしていて、ちょうどいいかも。
静音性
今回のKF型をディーラーで試乗させてもらった段階で真っ先に感じたのはこの静音性の部分です。
とにかく、扉を閉めたときの音もさることながら、閉めた瞬間に外からの音が消されて、しっかりと静音されているのを強く感じます。これはKE型に乗っていて特別に不満点があったわけではないですが、明らかに正常進化をしていることを感じさせてくれます。
また、そのお陰で、ディーゼル特有のエンジン音もあまり気になりません。
シートフィーリング&10wayパワーシート
以前のKE型が8年17万kmも乗ったので、シートもヘタッてきていたというのもあるかもしれませんが、このKF型のシートの方が結構硬めでしっかりしている印象です。ただ、硬くて乗り味が悪いという感じではなく、むしろ高級感もあってホールド性がいいと感じます。
また、これまで「パワーシートなんて、別にいいだろう」と思っていたのですが、運転代行を使うと、シートポジションを変えられてしまうこともあり、その点、記憶させることが出来るパワーシートがいいと思って、パワーシートのあるグレードにしました。
シートヒーターは冬場になると重宝してくるかな?。
パワーリフトゲート
パワーリフトゲートは、最後までどうしようかと悩んでました。というのも、この機能にこだわらなければ、1つグレードを落として、Smart Editionにすることも可能でした。ただ、私はラゲッジの使用頻度が高いし、コルトプラス自体は搭載されていて便利だったので、今回はちょっとこだわって付けることにしました。
本当はフットセンサーが搭載されていたら文句はないのですが、それでもキーで開閉出来たり、荷物で両手が塞がっていても、スイッチさえ押せれば開くので、やはり便利ですね。あと、以前のKE型では、締まりがイマイチで運転席に戻ったら半ドアだった…ってことがよくありましたが、そういうことも無くなりました。
一方では、急ぎで開けて閉めて…というときには、どうしてもパワーリフトゲートは待たされる感じはあるので、やはりスピードという面では少し不満はありますね。
機能性
駆動フィーリング
スペック上は少し馬力が上がったりしているようですが、今のところその実感はあまり無いですね。
少し気になるとすれば、エンジン始動がボタンを押してから実際にエンジンがかかるまでが、ワンテンポ遅れるというところですかね。待たされるというほどではないけど、ちょっと気にはなるかな。
ちなみに、KE型の時は、エンジンカバーが青で格好良かったんですけど、KF型はただ黒いだけですね。まあ見えないところだからいいんだけど…。
電動パーキングブレーキ
KE型はサイドブレーキだったのが、今回電動パーキングブレーキということで、何気に大きな違いになりました。現状ではまだその操作に慣れてなくて、どっちがかける方で、どっちが外す方で…というのがどうしても戸惑ってしまいます。まあ、この点は完全に慣れなんでしょうけどね。
本当は、トヨタさんみたいに、ドライブにしたら自動的に外れて、パーキングにしたら自動的にかかって…という仕様がありがたいんですけどね。
【補足】たぶんですが、シートベルトをした状態でパーキングに入れて、その後シートベルトを外したら、自動的にパーキングに入るっぽいです。解除の方は、それらしい機能は無さそうですが…。
オートホールド
あと、オートホールドについては、やはり信号待ちの時に便利だなって思うのですが、こちらもまだ馴染んでないのか、どうしてもブレーキを踏み続けていて、「そうだ、離して良かったんだ…」とあとで気付くというケースはよくありますね。
YouTubeなどでは、エンジンを再始動してもオートホールドをキープしてくれる機能を付けたりしている方も多いようですが、個人的には、パーキングブレーキの操作を否応でもしないといけない訳なので、あえてオートブレーキホールドキットまでは今のところは付けなくてもいいかな…。
MRCC(マツダレーダークルーズコントロール)
MRCCは、何気にディーラーでの試乗の時には試せていなかったので、納車後に初めて使ったという感じですが、やはり便利ですね。鳥取は、まだ対面2車線という道が多いので、この便利さは変えがたいですね。これから、サーキット行きが復活して遠出が増えると、如実にその実感は強まるでしょうね。
挙動も今のところ問題はないですかね。そもそもMRCCは高速道路での使用を想定したもので、一般道での使用を考えられたモノではないでが、一般道で信号での停車まで使うと、少々ブレーキが急かなって思えることもあるし、逆に青信号になって発進するときの加速はちょっと遅いかなぁというところもあります。とはいえ、ブレーキは自分で操作していても同じぐらいだし、発進時も初速だけアクセスで補助してやれば問題ないので、慣れると案外平気かも。
LAS(レーンキープアシストシステム)
LASは、噂では聞いていたけど、あくまでレーンから外れたものを直そうとしてくれるといった感じなので、他社のように完全にトレースしてくれるという感じではないです。ただ、ある程度、車が「おい、戻せよ!」と言ってくれているような感じがして、それはそれで頼もしいです。
個人的には、『アシストタイミング・早い』で『アシスト感度・高い』にしていて、ちょうどいい感じです。
ちなみに、ハンドルを握らず手放し状態で5秒ぐらい経つと、ハンドルを握りなさいって怒られます。ただ、私はよく5:25ぐらいのところを右手だけで運転することがあるのですが、それだと怒られずにいけます。
ALH(アダブティブLEDヘッドライト)
初めは慣れなかったALHですが、だいぶんその存在にも慣れてきました。やはり、MRCCやLASの状況がALHで分かるというのが地味に大きいですね。あと、BSMもここに出てくるのはいいですね。速度や止まれの看板表示とかはそんなに必要かな?と思いますけど。
私的には、オートホールドやアイドリングストップの表示を、こっちに出してくれるとありがたいんですけどね。