CX-5 アルパイン フローティングビッグX
XF11NX-CX5 使用レビュー

最終更新日:2021.05.03

納車&仕様レビュー編 アイテム編 フローティングビッグX編 ラゲッジカスタム編

 今でこそ写真ネタ、サーキットネタが前面に出ているこのページですが、以前はCX-5関連ネタのアクセスが異常に多かったんですよね。で、今回、8年ぶりに愛車を乗り換えたということで、アレコレと記事を起こしてみました。

 ということで、今回はその第3弾、ある意味、今回のKF型購入の大きな理由ともなった、ナビについて紹介していきたいと思います。

以前から存在は知っていたフローティングビッグX

 元々、純正ナビのマツダコネクトが搭載されていてサードパーティー製のナビが取り付けできないCX-5。そこに、2018年7月に突如として現れたのが、このフローティングビッグXでした。

 実は、この頃から当時のKE型CX-5が7インチモニターのナビ(carrozzeria製)で「画面が小さいなぁ」「もう少し大きくならないかなぁ」と思っていたので、何となく自分の中で、次に車を変えるならCX-5とこのフローティングビッグXの組み合わせで…というのは漠然と考えていました。

 ただ、実物を見る機会があまりなかったのですが、2020年の大阪オートメッセで初めて実機を見ることが出来ました。正直、助手席から覗いただけでしかなく、あとで「運転席に乗って見てみれば良かった…」とスゴい後悔をしていました。

2020年モデルになって大幅進化

 なのですが、初期モデル(XF11Z-CX5)の細かい仕様をアレコレと調べていくと、「アレ!?」っていう所も出てきました。

 その中でも、動画データの再生が、USBやSDカードから再生できないという仕様が発覚し、「いやいや、それはダメだろう…」と少し熱が冷めて、「それならCX-5じゃなくても…」と他のメーカー・車種の検討も始めたぐらいだったのですが、ふと調べ直したときに、2020年1月に「ALL NEW ビッグXシリーズ」という新モデル(XF11NX-CX5)になったことを知ります。

 細かい進化点はいくつかありますが、その中でもWXGA(1,280×720)になった点とUSBやSDカードからの動画再生が可能になったという点。結構進化点が大きいので、量販店とかだと間違えることないと思いますが、ネットで自分で購入する場合は、初期モデル(XF11Z-CX5)と2020年モデル(XF11NX-CX5)を間違えないようにした方がいいと思います(外見的に間違えやすいし、初期モデルの方が安いのでご注意を…)。

 ちなみに、動画ファイルとしてはMP4が対応していますが、何気にフルHD画質のものも再生が可能です。ただ、注意をしたいのは最大ファイルサイズが4GBという点ですね。もし、自分で動画変換する場合はご注意を。

メッチャデカい段ボール…

 で、今回、いろいろと事情があって、ナビ自体は私が購入して、お世話になっている自動車屋さんが付けてくれるという流れに。なので、ネットで購入しました。

 量販店だと30万円近くしますが、ネットだと25万円前後なので、頼める手段があれば、この方が圧倒的にコスパは高いです。

 冷静に考えれば分かるのですが、今回のナビはマツコネ画面を外しての装着になるので、実はナビ本体だけではなく、インパネ自体も付いてきます。なので、その横幅分、ものすごい大きな段ボールで届きました。幅的にはちょうど台車だった軽自動車(スズキ・アルト)の後部座席でピッタリぐらいな大きさでした。

外見・デザイン

案外、邪魔にならない高さ

 やはり、11インチとなると、その画面の大きさから邪魔にならないか?というのが真っ先に考えるところ。

 これがちょうど私の視点から見た感じです。私自身、体格が大きいし、座高も高いですが、一番座席の高さを下にしていますが、こう見ると、特別に画面が上に飛び出ている感じがないのが分かると思います。

圧倒的に綺麗な液晶パネル

 先にも述べたとおり、WXGA(1,280×720)の画面を搭載しているのですが、これが本当に綺麗です。

 なかなか、言葉では表現できないですが、本当にiPadでそのまま表示をしているような感じ。テレビ映像を見ても、カーナビで見ているというよりも、普通に液晶テレビで見ているというぐらいな印象です。

 一方で、その高輝度な反面、反射がやや気になるというのは少なからずあります。でも、そこはもうギブアンドテイクなところもあるので仕方が無いですよね。

機能面

便利なVOICE TOUCH

 このナビのウリの1つは、このVOICH TOUCHでしょうね。

 普通なら画面をタッチして操作しないといけないことが、言葉でしゃべるだけで操作できます

 例えば、オーディオ関係であれば、『オーディオ変更』という言うと、写真のような画面が出て、続けて『テレビに変更』というとテレビ画面に切り替わる感じです。

 オーディオを表示している状態で、『地図表示』といえば地図表示に切り替わりますし、逆に『オーディオ表示』と言えばオーディオの表示に切り替わります。

 地図表示の状態では、『広域表示』『詳細表示』で地図の縮尺が変わりますし、『周辺検索』から『近くのコンビニ』といえば、すぐに周辺検索に切り換えられます。そして、案外便利なのが『ルート消去』ですね。遠出するときにちょくちょくあるのですが、案外ルート消去って面倒な操作のナビが多かったりしますからね。

 欲を言えば、目的地検索をするときに、入力が声で出来ればいいのですが、さすがにそれは出来ないようです。

Podcast再生環境が改善!

 私がナビ環境で他の方と少し違うだろうなと思うのが、車内でPodcastを聞くという点です。YouTuberの瀬戸弘司さんが「そんなことないっしょ」にゲスト出演をされた辺りからPodcastを聞き始めて、今では車内では普通に音楽を流したりラジオを聞くよりも、Podcastを聞くことが多いので、その再生環境って結構重要なんです。

 最近では、Androidも純正アプリが登場してきたりしているので、実はこの分野に関しては、Apple CarPlayやAndroid Autoの方が親和性高いので、この点だけは「マツコネの方がいいかも…」と少し思っていたのも事実。

 ただ、今回のXF11NX-CX5も一様iPhone/iPod Touchに対応しているということで、とりあえず試してみることに。

 実は、私が使っていたiPod Touchは第5世代で、このXF11NX-CX5が対応しているのは第6世代以降でした。一か八か接続してみるも、変なビープ音が鳴るだけで旨く接続できない状態…。まあそもそも、iPod Touchがここ1年ぐらい絶不調で買い換えを考えていたので、どうしよう…と思っていたら職場の後輩が使っていないiPhone SEを格安で売ってくれたので、そちらで試したら問題無くいけました。

 一様、以前使っていたナビでもiPodとの接続は対応していたのですが、エンジンをかけると勝手にiPodに入っている音楽の1曲目が再生してしまうというバグみたいなものがあって、スゴい悩まされていたのですが、それも含めてすべて一気に解決してくれました。

 欲を言えば、早送り・巻き戻しとか、30秒スキップとか使えたら良かったんだけどな…。

HDMI接続でFire TV Stickの再生も

 以前のナビでもあったのですが、別途ケーブルを付けることでHDMI接続も可能になります。

 そうすると、Fire TV Stickなんかも装着できるので、車の中でYouTubeやJ SPORTSオンデマンドを見ることが出来ます(もちろん、別途Wi-Fi環境は必要ですが…)。

 実は、個人的にはこのHDMI接続というのは結構重要なポイントでした。もちろん、昨今のナビなら可能なのですが、CX-5のマツコネは非対応だし、トヨタのディスプレイオーディオなんかも非対応なんですよね。一様、サードパーティー製で入力可能なパーツが販売されていますが、あくまでHDMIを一度アナログ化して、それを入力するという方式なので、画質の劣化が激しいですから…。

 そんなにHDMI入力にこだわる?と思われるかもしれませんが、これから5Gが普及してきたときにどうなっていくか分からない中で、HDMIの有無というのは将来性で意外と大きいですから、そこは少しこだわりました。

 また、YouTubeだけを考えれば、MDL出力や、Android Auto・CarPlayでも出力可能です。しかし、J-SPORTSオンデマンドは、スマホからの外部出力不可なんです。なので、このFire TV Stick運用ってのは意外と大事。

 特に、モータースポーツはJ-SPORTSは必須ですから…。これで、サーキットでの待ち時間や帰りに予選や決勝の様子を見ながら帰るというのも可能に…これは地味に大事です!

 あとは、何かしら自宅のレコーダーで録画した番組を再生する方法があればいいんだけどな…。確か、カロッツェリアのナビでは一部実装しているみたいだけど、この方法が確立したらもはや敵無しなんだけどな…。

マツコネ設定画面も一様操作出来る

 このXF11NX-CX5になったことで、あれこれマツコネで行える設定はどうなると?という疑問があるかもしれませんが、その辺も心配はありません。

 外部入力を選ぶと、普通にマツコネの画面が出てきます。ただ、このままでは何も操作ができないので、ホームボタンを3秒ぐらい長押しすると、操作ができるようになります。

 ちなみに、写真だと分かりにくいですが、マツコネの画面になったとたんに一気に画質が悪いのが分かります。このあたりは、第1世代のマツコネの宿命ですよね…。

地図は案外好み

 あと、案外私のこだわりとして、地図の見やすさって結構重要視しています。これまで、カロッツェリアのナビを使っていたので、あの表示が好みで、逆にパナのストラーダとかはあまり好きじゃ無かったです。

 その点、あまりアルパインも期待はしていなかったのですが、案外見やすくて個人的にはいいですね。3Dも角度を微調整することも出来るので、結構カスタマイズも可能です。

軌跡表示はちょっと普通と違う

 地図関係で少し気になったのは、走行した軌跡を表示する機能。今までのカロッツェリアナビとかだと、帰宅したら軌跡が消えるというのが標準だったと思うのですが、このナビは帰宅しても軌跡は消えず、表示可能な距離(100km)を越えると古い軌跡から消えていくようです(取扱説明書 P.114)。細かいことですが、個人的にはあまりこの仕様は好きじゃないかな…。って、まあ遠出する時以外は軌跡表示しなくても問題無いんだけどね。

保護フィルムは気泡が入っても諦めるな!

 今回のナビ購入で合わせて購入したのがこちらの専用のフィルム。

 さすがに画面が大きいので、何も無防備のままって訳にはいかないですもんね…。

 今回、あまり深く考えずに下に合わせて張ったのですが、結構な感じで盛大な気泡が入りまくりでした。商品には「指紋が消える」と書いてあったので、しばらく放置したものの改善する雰囲気がなく、「まあ、このままなが剥ぐってガラスコーティングでもするかなぁ…」と半ば諦めていました。

 ただ、よくよく商品を見ると、ヘラが付属していたので、もしや…と頑張ってみたら、まあ見事に綺麗に気泡が抜けました

 なので、もちろんホコリが入ってしまうとマズイですが、単純な気泡であれば、根気よくヘラを使いながら空気を抜いていけば、確かに気泡が消えていきます。

納車&仕様レビュー編 アイテム編 フローティングビッグX編 ラゲッジカスタム編

関連記事