ついにSONY/α77を購入(2014.03.22)
いやぁ、この数ヶ月悩みに悩んだあげくにSONYの一眼カメラα77を買ってしまいました。
そもそも、2011年6月にα55を購入した私。次なるステップに母艦を変えたいなぁと思い始めたのは、2013年に入ってからですね。まずは、3月にSUPER GTを撮影しに岡山国際に行った際に、どうもα55では非力じゃないのか?と思い始め、夏場の花火大会でα55のバリアングル液晶の使いにくさを再び味わい、そして、秋の緑化フェアと紅葉の旅では「もう、2014年には新しい機種を買うぞ!!」と思っていました。
新しい機種に求めるもの
①MF時のピーキング機能
実はこれ、この秋の緑化フェアの撮影の頃から感じていたこと。こうも、SAL70300Gの望遠レンズでの撮影が増えてくると、ピントがシビアになるので、どうしてもMFにせざるを得ない状況が増えてきたのですが、やはりα55のEVFではそのあたりの限界がありそうです。
最近のSONYの一眼では、最近、「ピーキング機能」というものが搭載されていて、これがあるとどのあたりにピントがきているのかがよく分かります。RX100にすら搭載されていて、やはり次のカメラには絶対欲しい機能です。
②拡大機能の使いやすさ
実は先程の話とも連動するのですが、どうしてもMFのピントがあわせずらいので、仕方なく拡大表示をしてピントの微調整をしています。ある意味、EVFならではの機能ではあるのですが、この機能が、α55ではカメラ背面部右下のゴミ箱ボタンに割り振られています。これ、三脚使用時はいいのですが、グリップを握っているときは、まず押せない位置にあるんです。なので、非常に苛立ちます。
この点、α77ならカメラ握った状態の親指の位置にあるボタンに、この拡大機能を割り振ることが可能です。さらに、DMF対応レンズであれば、AF使いながら最後MFリング操作をすると自動でピント拡大する機能もあり、そもそもわざわざ拡大ボタンを押さなくてもいいんです。ほんと、この為だけに買換えてもいいかなって思うぐらいフラストレーションが溜まっていきます。
③3軸チルト液晶モニター
α55には”バリアングルチルト可動式液晶モニター”と呼ばれる可動液晶が搭載されていますが、これがまぁ三脚使用時にはクソなくらい使い勝手が悪いです。特に、縦構図での可動はほとんど無理に近いです。
やはり、この部分では、α99/α77に搭載されている3軸チルト液晶モニターしかないです。特に縦構図が好きな私にとっては致命傷ともいえます。花火とか、もう最悪です。
④フォーカスポイントのエリア選択
フォーカスについては、止めて撮る場合は、ほとんど構図が決まっているので、置きピンにしていきました。ただ、普通にマニュアルフォーカスで置きピン設定するのは面倒なので、SAL70300Gのフォーカスホールドボタンを多用しました。購入する時には全くそんなことは気にも止めていなかったのですが、いざ使ってみると、非常に重宝する機能です。
あと、流し撮りなんかでは、もちろんコンティニュアスAFでやりますが、ポイントというのはなんとも難しいんですよね。そうなると、最近のα77・65・57のように、左側・中央・右側というようなエリア設定の方がやりやすいと思うんですよね。
実はこれらの機能を考えた場合に、「α77でいいんじゃないの?」という結論に至ったんです。
一方では、α77後継機の噂も…
その一方で、α77に対しては、後継機登場の噂がずっとありました。それこそ、2013年春頃だったかな。ただ、2013年春だといっていたのが、どんどん遅れ、今年の年明け頃には2014年春と噂されていて、今では5月発表6月発売という噂にまで遅くなっています。
そうなってくると、どんどん新機種投入が遅くなり、いつまで経ってもフラストレーションの溜まる撮影が続く。確かに、TLMがどうなるのか、高感度には強くなるのか、といった気になるところは多々あるものの、発売直後となれば結構高いはず。そこに飛びつくべきか…。
それはもういろいろと考えました。
後押しをしてくれた”レンタル”という手段
そうこうしている一方で、私が気になっていたのは、一眼カメラやレンズなどのレンタルサービス。特にレンズなんかは、ナナニッパ(70-200mm F2.8)とか欲しいけど買えないし、でも次に結婚式を撮るときは使ってみたい。いや、それならα99も使ってみたいしなぁ…なんて考えたときに、その日だけレンタルで借りればいいじゃん、という発想にたどり着きました。
その中でも、私が注目したのは、レンタルボンバーさんでした。残念ながら私が利用した直後にサービス終了になってしまい、最初で最後となってしまいましたが、同業の中では非常に値段が安く、機種も豊富なお店でした。
そこで、α77を実際にレンタルし、鈴鹿サーキットで行われたモータースポーツファン感謝デーに投入して、使い勝手を試してみました。このときは、あまり上にあったような新しい機種に求める機能はそれほど使っていないのですが、EVFの見やすさ、撮影の楽しさというか軽快さもあり、気づけば、「もうα55には戻れないな」という状況になってしまっていました。
そうこうしているうちに、α77を買う決心が付いていました。
α55との対比
今更ながらなので、細かいところは抜きにして、α55との対比を紹介したいと思います。
α55は2010年8月発売に対して、α77は2011年10月発売。なので、1年2ヶ月ほど新しい機種になります。ただ、UIとしては両者とも同じような感じなので、全く違和感はありません。違和感があるとすれば、背面のキーがジョイスティック風になってしまったことですね。これも慣れなのでしょうが、う~ん、慣れないですね。
一方で、左親指のあたりに、AF/MF切替のボタンがあるのは、花を撮影するときなんかは非常に便利になりそうです。あと、AEL(露出固定)ボタンもありますが、普段そんなにAELは使用しないので、このボタンにピント拡大を割り当てると良さそうです。
α55からα77になって、一番思うのはまず大きさと重さ。α55が441gだったのに対して、α77は653gと約1.5倍ぐらいになっています。これに、SAL70300Gを付けると、1.34kgにもなります。なので、鈴鹿での撮影では本当に腕が疲れました。グリップ感は、α55が中指・薬指の2本で握って、小指が完全に余っていましたが、α77では中指・薬指と小指が半分という感じです。なので、もし縦位置グリップをつけたら、それでやっとフルで握る感じになると思います。
一方で残念なのは、このストラップホルダー形状です。正しくは「アイレット」というそうですが、これ、がちゃがちゃ動くんですよね。なので、邪魔というのもあるし、もしムービーを撮ったりすると騒音の問題も出そうな気がする。皆さんはどうしてるんですかね?。
あとは、意外なところかもしれませんが、メディアがバッテリーの部分と別で専用のスロットになったことですね。サーキット撮影のように、1日で何枚かメディア交換が必要な場合は、サッと作業ができて何気にいいです。ちなみに、SDカードはUHS-Iカードに対応しています。
あと、実は今回はボディのみではなく、DT16-50mmとのレンズキットを購入しました。というのも、このDT 16-50mmがかなり性能がいいという噂だし、α77とさらには外付けフラッシュHVL-F43AMの3点セットが防塵防滴仕様になってるんですよね。隣のα55+SIGMA 17-50mmの組み合わせも、今後は両者とも補欠でベンチを温める役かな?
これで、バシバシ撮りに行くぞ!。できれば、α77後継機が発表されて、α77がたたき売りされ始める頃に、縦位置グリップを買おうかなぁ。