TAMRON 35-150mm F/2-2.8 Di III VXDを購入&レビュー
(2021.10.28)
(最終更新日:2021.11.19)
レンズ記事第7弾は、この秋最大の注目レンズといえる『TAMRON 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)』です。
ついにアイツがやってきた!
8/4夜、SIGMAが噂されていた150-600mmの超望遠ズームレンズを発表。その余韻に浸っていた翌8/5の昼にタムロンさんが2つのレンズの開発発表を突如として行った。
【お知らせ:タムロン 35-150mm F2-2.8 開発発表】
— 株式会社タムロン【公式】 (@TamronJP) August 5, 2021
フルサイズミラーレス用ソニー Eマウントの大口径ポートレートズームレンズ、タムロン 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)の開発を発表いたしました。
■ニュースリリースhttps://t.co/SFVCUCLOz9
28-75mm F2.8のG2はあり得るとして、もう1本は、35-150mmという変わった画角。確かに、大三元や小三元と呼ばれるレンズのズームレンジから考えれば、35-150mmというレンジは結構異質。ただ、実は一眼時代に35-150mm F2.8-4というレンズが出ていて、ちょっと気になっていました。というのも、私自身、35-150mmもしくは50-150mmという画角のレンズが出ないかな?と思っていました。
何故かって?
だって、この画角って神なんですよ!。
ポートレートレンズとしては、もちろん単焦点レンズがいいのはいいのですが、サーキットなどでは動ける範囲も決まっているので、どうしてもズームレンズを使いたくなる。しかも、私はウエストアップかニーアップぐらいで撮影することが多いのですが、そうなると70-200mm F2.8といういわゆるナナニッパレンズが常用レンズとして使う感じになってくる。
70-200mmではワイド側が足りない
一方で、70mmでも結構望遠すぎるというシチュエーションは意外と多い。
40mm
61mm
例えば、グリッドウォークなんかだと、SGTなどでグリッドボードと絡めようと思うと、35-55mmあたりが必要になるシチュエーションが多い。また、何かしらの関係でRQとの距離が近いと55-70mm辺りが欲しいというシチュエーションも結構ある。なので、2019年からは24-105mmでグリッドウォークに参加するように。
実際、過去3年間のSGTのGW実績を見てみると、それぞれ使うレンズは違っているものの、ほとんどのシチュエーションでこの35-150mmの焦点距離で収まることがよく分かる。
53mm
58mm
また、ピットウォークでも似たようなシチュエーションも起きる。
特にこういう全員が横並びで撮影するときに、70mmでは無理なんですよ。
実際、上のような集合写真の多かった2020年のSGT富士では、全体の30%ぐらいが70mm以下なんですよね。
さらに、この現象はサーキットだけで言える話ではありません。例えば、しゃんしゃん祭でも70-200mmが常用レンズなのですが、もう少し広角側が欲しいシチュエーションは多々あります。おそらく、普通に観客として撮影する場合はそうでもないと思いますが、スタッフとして中に入っている側で撮影すると、なかなか前後関係が狭いので、もう少しワイド側が欲しいんですよね。
逆に、24-105mmでは望遠側が足りない
それなら、いっそのこと24-105mmで…という感じもあるのですが、105mmでは逆にテレ側が足りないんです。これは、先に示したExifの実績を見ても一目瞭然です。そこは、ナナニッパには叶わないです。
さらには、そもそも論として、24-105mmはF4通しなので明るさ面でのデメリットもあります。望遠側はそもそもボケやすくなるのでそうでもないのですが、35-105mm辺りは結構F値の影響ありますし、しゃんしゃんのような場合も明るさ的な問題があるんですよね。
じゃあ、F2.8で…となると、否応でも24-70mmと70-200mmになってしまう。ホント、この中間が欲しかったんですよね。
出会いあれば別れあり…
今回のレンズを向かい入れるにあたり、別れも…
本来であれば、70-180mm F2.8を手放して…といく訳ですが、そちらは既に150-500mmを購入する際に手放していました。なので、今回の購入に向けては、APS-C用の16-50mm Gとα7III、RX100M7を購入した時にセットで購入していたシューティンググリップ、そしてグリップエクステンションを2つ売りました。
ホンネを言えば、α7IIIを手放すというのがかなり惜しかった…と未だに少し悔やんでいます。でも、そもそもα7IIIの稼働率も相当低かったんだよな…
では早速ご開封!
それでは早速ご開帳していきます。
35-150mmという変わった焦点距離といえども、何げに4.3倍のズームレンズを持つレンズ。しかも、開放F値がF2-2.8ということで、それなりのサイズと重さがあります。
重量は1,165gと、実は私が持っているレンズの中でも、135mm F1.8 GMaster(950g)よりも200g程重く、70200GM(1,480g)よりも300g程軽いというポジション取り。ただ、個人的には135F18GMと35-150mmは持った感じではあまり差は感じなく、むしろ全長に対して重さのある135F18GMの方が塊感があって重さを感じるほど。さすがに701200GMとは持っただけでも差を感じますが、「確かに重いかなぁ~」という程度。
なので、私の持った感じとしては、そういったレンズを普段使っていることもあるのでしょうが、まあこんなもんかっていう感じでそれほど重量は気になる感じでは無いというのが第一印象でした。
α7RIVに装着するとこんな感じ。今回同時に発売された、28-75mm F2.8 G2と合わせて、第2世代ボディになったことで、以前よりも少し高級感が出た感じで、純正レンズの雰囲気に近づいた感じがします(といっても、やはりまだSONY純正の方が質感はいいです)。
コネクターポートとLens Utility
このレンズには、AF/MFの切り替えボタンと、3つのフォーカスセットボタン、そしてその機能を切り替えることが出来るCUSTOM切り換えスイッチがあります。個人的には、あまりフォーカスセットボタン自体を使うことが少ないので、カスタム切り換えも使うことはあまり無い気がします。
今回のレンズで結構違和感があるのが、レンズ自体にUSB Type.C端子(正式にはコネクターポートと呼ぶらしい)が搭載されていること。ここに、USBケーブルを挿して、PCと接続することで、いろいろとレンズの設定を調整することが出来るそうです。
ちなみに、この端子はボディ装着時にはちょうど横の部分に来るようになっています。これは、おそらくこの状態でも端子にケーブルをさせるようにという配慮でしょう(逆側だとグリップと干渉するし、上はさすがに目立つし、下は刺しにくい…)。ただ、個人的にはちょっと目立ちすぎな気もします。
防滴性能のあたりが少し気になりますが、一様防水対応の端子になっているようです(たぶんスマホとかと同じってことかな?)。
ちょっとチープさを感じるフード
今回の35-150mmを、開封してアレコレ触ったり見たりする中で一番感じたのが、フードのチープさ。
一様、フードロック機構のボタンが搭載されているので、不用意な脱落を防ぐことが出来る。まあ、それはいいのですが…
このフード内側のギザギザ感ですよね…ホント、何か安っぽさを感じる…
私もそれなりのレンズに出会ってきましたが、この手のフードって、Aマウント時代のSIGMAの高倍率ズームレンズ以来な気がするんだよな…(って、思ったら、同じくTAMRONの150-500mmも同じ感じでした)。裏起毛にしてくれとまでは言わないけど、なかなかいいお値段のレンズですから、もうちょっとこの辺り考えても良かったんじゃ無いかな?って思います。
そして、このレンズフードは、鏡筒の太さと比べると結構大きい感じです。広角レンズならまだしも、35mmクラスでもこんなにデカくないとダメなのか…
ちなみに、このフードを付けた状態で、ブラケットを付けてかさ上げしている状態で少し前に傾く程度です。なので、ブラケットが無かったら、結構後ろに傾く感じになると思います。
サイズ感はこんな感じ
そして、レンズのサイズ感を見るために、手持ちのレンズを並べて見ました。
左から70-200mm GM、35-150mm、135mm GM、24-105mm Gです。ちょうど、ナナニッパと135mmの間といった感じ。
ズームをテレ側に伸ばすとこんな感じ。ちょうど、150mmの状態で70-200mmと同じ全長になるイメージです。
ちょっと順番が変わっていますが、24-105mm Gをテレ端105mmに伸ばした状態と35-150mmのワイド端状態が似たようなサイズ感です。
フードを付けた状態だとこんな感じ。やはり、35-150mmと135mm GMはφ82mm径なのでフードを付けるとさらに太さが増してしまいます。
バックへの収まりは許容範囲
いつも言っている通り、レンズというのは単純な大きさはもちろんですが、実際にはカメラバッグに収めたときの収まり方が結構大事になってきます。
これが、最近よく使っているIND2のカメラバッグにレンズを入れた状態。全長158mmなのでその点は問題なし。
分りにくいですが、35-150mmにα7RIVを装着した状態でこんな感じ。両サイドのところはなかなか厳しいですが、中央部分であれば、何とかギリギリ閉まるという感じです。これは良かった!。
なかなかいい近接性能
今回の35-150mmの近接性能は、ワイド端で最短撮影距離33cmの0.175倍、テレ端で最短撮影距離85cmの0.169倍。70200GMが0.25倍、135F18GMも0.25倍、24105Gが0.31倍というところからすると、それほど寄れる感じのレンズではないですが…
35mmワイド端
150mmテレ端
逆にワイド側もテレ側も同じような撮影倍率なので、コーヒーのペットボトル部分を見てもらうと分かる通り、切り取れる範囲はほとんど一緒です。なので、結構扱いやすいかもしれません。
ただ、パパッと撮ってみた感じだと、それほど最短撮影距離の撮影が得意という訳ではなく、寄るとどうしても描写が甘くなる印象があるので、過度な期待はしない方がいいかも。
35-150mm(ワイド端)
F2.0
SEL35F18F
F1.8
ちなみに、この写真は35-150mmのワイド端35mmと35mm単焦点を同じように撮影したもの。これもテキトーに撮影したので厳密な比較をした訳では無いですが、SEL35F18Fの方が最大撮影倍率0.22倍なので、右の方が少し寄って撮れている感じがします。
一方で、ボケに関してはF2.0とF1.8なので1/3段違いますし、35-150mmの方が寄れない分、ボケも弱くなりますがこう見ると遜色ないようにも見えます。
実写レビュー
ここからは、実際の使用感などを紹介していきます。
これ以外にも、逐次、紹介出来そうな作例が出てくれば掲載したいと思います。出来れば、この冬にイルミネーションで使ってみたいな…。
第57回しゃんしゃん祭2021(2021.10)
レンズを手に入れて3日後のいきなりの実戦投入となったしゃんしゃん祭。本来なら夏に開催される祭なのですが、昨年はコロナ禍で中止になり、今年は無観客での開催を予定していたものの、ちょうど7月末~8月頭に鳥取県東部でコロナ感染者が急増したこともあって延期となり、この秋のタイミングの開催となってしまいました。
本来であれば、作例を交えて紹介したいところなのですが、私は参加連の関係者として入ってのカメラマンということで、あまりにも作品が偏ってしまうので、作例が出せないことはご了承下さい。
また、今年は、通常の若桜街道や智頭街道の開催ではなく、布勢の陸上競技場での開催な上に、撮影に関しても一部制限が加わっているなど、通常のシチュエーションとことなるので、その点はご容赦下さい。
35-150mmの焦点距離は使いやすかったのか?
まずは、これまで不満だった70-200mmのワイド側が広がったということで、その点の不満がどうだったのかという点。
このグラフがこれまでの撮影も含めての、しゃんしゃん祭での私が撮影した焦点距離の割合を示したものです。今回の35-150mmを使ったタイミングでは、全体の約30%が70mm以下となり、この部分はこれまでの撮影では撮れなかった画になります。
例年なら、連の右側・左側それぞれから踊り子をウエストアップぐらいで狙うというのが私のパターンなのですが、今回は連の前側または右側からしか撮影が出来ず、左側からは中継用のカメラの関係もあり、撮影が出来ないという状況でした。これは当初から想定されていたことだったので、今年は基本として連の前側から奥行きを使って狙うというシチュエーションを多用しました。
なので、今年のシチュエーションだと200mmが欲しくなったのが本音。しかも、例年になく、NCNとBSSのYouTube中継のカメラを気にして、連とも少し距離を置きながら撮影をしたりもしたので、そうなるとなおさら200mm必須となり、第2クールからは70200GMも投入したという感じです。
動きモノの速写性には少し合わない?
これはちょっと分かっていたことでもあるのですが、しゃんしゃん祭のシチュエーションでいくと、狙う踊り子を変えながら撮影することが多いので、結構頻繁にズームを動かすんですよね。そういう撮り方をする場合、ズームリングがボディ側に寄っているので操作性は少し落ちるし、ズームリングもわりと重めなので軽快にズーム操作ができるかといえば出来ない印象です。
この点、70200GMの方がインナーズームだし、ズームリングの位置も中央あたりなので、その点では有意な感じはあります。
レンズフードが2度も外れる
少々驚いたのが、今回のしゃんしゃん祭の際に、レンズフードが2回も外れたということ。
正しく言うと、撮影中に外れたというよりも、ストラップで斜めがけしている状態で動いていたら、外れたという感じ。先にも述べたお通り、レンズフードにはロックスイッチがあるので、そう簡単に外れるわけ無いと思っていたのですが、帰宅して、改めてレンズフードを動かしてみると、まず、そもそもとしてロックスイッチが軽いんですよね。手持ちのレンズだと700200GMとか、135GMとか、SIGMAの85mm F1.4とかがロックスイッチが付いているフードなのですが、いずれもロックのボタン感が固め。それが、今回の35-150mmはロックスイッチに何かが軽く当たれば外れてしまうぐらい軽い力で押されてしまいます。
なので、おそらく斜めがけをしている時に、ロックスイッチが脚とかに当たって外れたのかな?なんて勝手に思っています。なので、ちょっと移動が絡んだりするときであれば、ロックスイッチの向きを気にしてレンズフードを装着した方がいいかも。
まあ、この点でもレンズフードが安っぽいというとこが影響している気もしますが…
スーパー耐久シリーズ2021 Rd.6 岡山(2021.11)
スーパー耐久2021 Rd.6 岡山
ある意味、秋の風物詩ともなりつつあるS耐岡山戦。
シーズン最終戦ですが、私にとっても最終戦。今年はコロナ禍はもちろん、いろいろあったりしてサーキットに足を運ぶ回数が減りましたが、9月のスーパーバイク以来、2ヶ月ぶりです。
ってことで、TAMRON 35-150mmの作例を皆さんにお見せする形での実写は、S耐岡山最終戦が初っ端となりました。
私としては、これまでサーキットでのピットウォークは70-200mm系でほとんど挑んできました。もちろん、当初はAPS-Cでデビューしましたが、換算105-300mmで撮影していて、「もう少し広角が欲しい」と思い、フルサイズ化したことで割と70-200mmがちょうどいい画角だと思って撮影をしてきました。
ただ、中には70mmよりももう少し広い画角が欲しいシチュエーションもあったりして、そういう時にわざわざレンズを変えるというのが結構億劫でした。
そこで、今回の35-150mmの画角が生きてくるという訳です。
実際、これぐらいのニーアップで狙うことが多いのですが、これらでちょうど120mm前後。もちろん、これぐらいならナナニッパでも狙える画角。それにしても、解像感は開放からバッキバキです。
一方で、今回ちょくちょく狙ったのが全身のショット。これって、絶対70mmでは足りないので、標準系のレンズじゃないと厳しいんですよね。
あとはちょくちょくあるのが、こういった2人を撮影するというシチュエーション。私の場合、このHPにアップすることなども考えて、基本は1人ずつ撮影スタイルを取っているのですが、中には2人セットになっていたりすると、もうそれを撮影するしかないという場面は意外と少なくない。ただ、こういった場面でも、70mmが厳しいというシチュエーションもよくあります。
今回はそれでもコロナ禍もあって、いつもよりRQとの距離が遠い傾向があったのでこれで良かったですが、例年ならもっと近いですからね。
そういう面では、こういう横向きになるとなおさら厳しさが増す場合もあります。こういった時に、70mm以下が使えるというのは案外無視出来ない要因です。
今回のS耐では、グリッド参加がありませんでしたが、グリッドに参加すると、もっと如実にこの画角が広角寄りになりますから…。
で、実際にExifデータを参考にしてみるとこんな感じ。
比較対象で、70-200mmで参戦した先のスーパーバイク戦と前年のS耐のピットビューイングも並べて見ましたが、やはり綺麗に収まってくれている感じ。しかも、撮影をしていて、もうちょっと望遠が欲しいというシチュエーションはほとんどなく、事実、テレ端の150mmを使ったのは全体の約3%に過ぎません。
しかも、先から述べている通り、コロナ禍で距離が少し離れていてこの状況なので、何も制限が無ければ、もっと重宝するはずです。
速写性が劣るのは否めない
写り以外の面でいえば、やはりしゃんしゃん祭の時にも感じていた、ズームリングの操作については重いし、ボディ側に寄りすぎていてちょっとやりづらい感じがあります。なので、焦点距離を変えながら何枚か撮って…というピットビューイングのようなシチュエーションでは、焦点移動の速写性もいるので、ちょっとシンドさは否めません。
(まあ、そもそもこの辺りは私が、70200GMを多用してきていて、そのズームリングの操作性に慣れていて、それと違うことに違和感を感じているだけかもしれないので、気にならない人は気にならないかもしれないし、私自身も使用を重ねてくると不満は無くなるかもしれませんが。)
今後、レンズラインナップが一掃される可能性が…
今後、実戦投入を重ねていくと、これから私のレンズラインナップがガラッと変わってしまう可能性が出てきそうです。
それは、この焦点距離のマップを見ると、さらによく分ります。
vs Tamron 70-180mm F2.8
真っ先にドかぶりするのがTAMRON 70-180mm F2.8。元々、ナナニッパを軽量化したいという思いで導入したレンズですが、35-150mmとは、70-150mm部分は完全にかぶってしまいます。つまり、150-180mm F2.8部分が必要かどうか、というのが70-180mmとの存在意義になりそうです。
ただ、ぶっちゃけ150mmと180mmってそんなに大差無いんですよね。何なら、150mmから少しトリミングしてしまえば済む話。しかも、35-150mmを使うのって、おそらくα7RIVとの組み合わせだろうから、トリミング耐性は強いですから。
さらに言えば、私の場合は70-200mm F2.8 GMを持っているので、私は、このレンズ発売が発表されたタイミングで、夏に購入した150-500mmを購入する際に、早くも手放してしまいました。
買った今だからアドバイスをすれば、もし70mm以下が本当に必要が無いなら、値段・小型軽量そしてズームリングが前側についているということから速写性という意味では、こちらを選ぶ選択肢はゼロではないと思います。
vs SEL24105G
次にかぶるのが、SONY純正の24-105mm F4。こちらは、テレ側の35-105mm部分は、明るさ等の面から明らかに35-150mmの方が上。なので、24-35mm F4部分が存在意義になります。
ただ、私の場合、24mm付近で作品撮りをするなんてほとんど無いんですよね。しかも、SEL1635Z(16-35mm F4)を持っているので、どうしても…となればそちらを用意すればいいだけのこと。
強いて言えば、何かしら1本だけで済ませたいイベント的なことがあれば、ちょっと惜しい気もしますが、そういうのって、むしろAPS-Cの高倍率ズーム(18-135mm)でいいような気もするんですよね…。
vs Tamron 28-200mm
これは私が持っているレンズではないですが、少し気になっている高倍率ズームレンズTAMRON 28-200mm。写りが良いということで、結構評判がいいんですよね。
ただ、コチラと35-150mmを比べると、差は28-35mm部分と150-200mm部分。テレ側の150-200mについては、それなりの差はあるけど、150mmをAPS-Cクロップすれば225mmなので、α7RIV運用であればある程度は補間できそうな感じ。問題は、28-35mm部分だけど、どんなもんか。
それに、フルサイズ運用で出かけた場合に、高倍率ズームで済むのか?ってところもあり、逆に高倍率で済ませたいなら、APS-Cクロップで18-135mm(換算27-202.5mm)なのでそれで十分なのでは?という気もしてしまいます。
なので、この辺りは将来的にα6400をα7Cのようなフルサイズコンパクト機にシフトしたときに、手にする?って感じはします(その時は24105Gとリプレイスかも)。
vs SEL35F18F
基本的には影響が及ぼすのはズームレンズだとは思っていますが、単焦点にも影響が出そうな気もします。
特に、F1.8クラスの単焦点は、F1.8 vs F2なので、運用上も大差が無い感じがします。35mm F1.8は寄れるのもウリの1つではありますが、そもそも昨今のミラーレス用のズームレンズは、ワイド端で寄れるものが多いので、それを考えれば全然代用出来てしまう気もします。
もちろん、サイズ感は違いますけどね。
vs SEL55F18Z
さらに、35mm程ではないけど、ちょっと考えてしまうのは55mm F1.8。
そもそも、35-150mmが、55mm付近の開放F値がどれぐらいになるのかにもよりますが、それによっては、こちらにも影響を与えそう。しかも、55mm F1.8はあまり寄れないので、むしろ寄れる利点が出てくれば、さらにボケやすく使いやすいというところもあるかもしれません。