SONY / SEL70350Gを購入&ファーストインプレッション(2019.11.17)

 レンズ記事第2弾は、結構注目の望遠レンズ「E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS」を紹介していきます。

 というのも、結構手頃でいい感じのレンズなのですが、正直レビュー記事があまり多くなかったりするんですよね。なので、私の使っている範囲で記事を書こうと思った次第です。

手頃で使い勝手のいい望遠レンズが欲しかった

 そもそも、どうしてこのレンズを購入しようとおもったのかというと、私の望遠レンズといえば、前回記事にした200600Gや70200GMを持っているのですが、どれも白いバズーカー級のレンズばかり。せっかくのミラーレスラインナップでも、望遠レンズを持っていこうと思うと結構覚悟がないと持って行けないという厳しい状況だったんです。

 極端な話、24-200mmであれば、RX100VIIでどうにかなってしまうので、そこから先をどうにかしたい。もちろん、そんなシチュエーションがすごいたくさんあるわけではないけど、ラインナップとしてはそこを埋めておきたい。そう思ったわけです。

実は過去に持っていた70200G・70300G

 SONY純正のEマウントレンズで、手ごろな望遠レンズといえば、キットレンズにもなっている55-210mmというのが候補に上がりますが、さすがに今更それを買う気はしない。で、この次となると70200Gや70300Gが候補になってきます。

 実は700200Gや70300Gは一時期持っていたことがあります。

FE 70-200mm F4 G OSS
(SEL70200G)

FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS
(SEL70300G)

 SEL70200Gは、2015年8月に購入した一本で、当時としては唯一といってもいいぐらいの望遠レンズで、F4遠しのインナーズームレンズ。70200GMを購入する2017年春までの約2年間は、このレンズでサーキットでのRQ撮影をしたりもしてました。映りは申し分ないし、使い勝手もいいレンズだったのですが、やはり使うシチュエーションが70200GMと被ってしまったことと、インナーズームゆえにコンパクトでない上に200mm止まりは少々物足りない。あとは、寄れないというのが一番の欠点らしい欠点だった。

 一方のSEL70300Gは、Aマウント時代にも持っていた70-300mmで、期待をしつつ購入しました。確かに最大撮影倍率0.31倍とテレマクロとして寄れるレンズで、花を撮ったりするにはいいのですが、いかんせん、70200Gの後に登場した割には解像感がイマイチな感じ

 なので、この2本を買い戻すという選択肢は私の中にはありませんでした。

そこに登場したSEL70350G

 そんな矢先に、α6600やSEL1655Gなどと合わせて発表されたのが、SEL70350Gでした。

 実は、私自身、こうカメラが詳しくなって、周囲の人からカメラの相談を受けたときに、自信を持ってSONYのαシリーズを勧めているのですが、少し気になっていたのが、運動会や部活動などの望遠を撮ろうと考えたときに、勧めることが出来るレンズが案外無かったんですよね。70200Gでは望遠不足、70300Gは解像感イマイチ。ましてや、70200GMとか100400GMとかをライトユーザーに勧められませんし。

 そこに、このSEL70350Gが発表されたので、「これは、ライトユーザーに勧めやすい望遠レンズだな」と思っていました。

 ただ、当初はそれぐらいの印象でしかありませんでした。というのも、値段が10万円を切るところということで、先のSEL70300Gよりも安い値段。ということは、フルサイズ用とAPS-C用ということを考慮しても、70300G>70350Gだろうと思っていました。

 それが、いざ発売してみると、あちこちで「これはいいぞ」という評判を耳にし始めます。そして、決め手となったのが、「コロCAM.COM」さんの記事。詳しくは見て頂ければと思うのですが、要は画質的には70350G>70300Gで、下手すると100400GMに匹敵するかもしれないという点。100400GMの良さは、持っていた手前、よく分っていますからね。こうなると、画質的な心配は無くなり、「これなら買ってもいいかも」と思うようになったわけです。

 とはいえ、ホントはこんなに早く購入するつもりはありませんでした。ホントは、中古品が出回り始めた頃に購入出来ればいいかなぁと思っていました。

 ただ、たまたま楽天市場で「70350Gいいなぁ~」と見ていたところ、ちょうど8倍ポイントのお店を発見。そのポイント還元を差し引くと、ほぼ9万円で買えることになり、それなら中古に拘る必要もないかなと思って、買っちゃいました。

軽い・小さいは正義

 α6400との組み合わせはこんな感じ。やはり、この小ささと軽さはいいですわ。ちょっとバッグに入れておくにしても、苦にならないもんな。

 APS-C専用レンズだけど、ガッツリ撮影をしたいのであれば、α7RIIIやα7RIVとの組み合わせもアリ。こっちの方がグリップ感もあるし、場合によっては縦位置グリップも装着出来るから。何なら、α7IIIに24105G、α7RIIIに70350Gという組み合わせは切れ目がなく、結構無敵かも

 全然フェアじゃないけど、200600G×α9と70350G×α7RIIIを並べてみました。70350GはAPS-Cクロップなので、実質105-525mm。もちろん、200600Gの方が望遠強いんだけど、やはりこのサイズ感はいいです。

 参考までに、200600G・70200GM・70350Gの3本を並べるとこんな感じ。70350Gがナナニッパと比べても、圧倒的にコンパクトで細いのがよく分ります。

 200600Gも70200GMもインナーズームなので、70350Gを伸ばしてみるとこんな感じ。開放F値は違うけど、350mmで一番伸ばしてもナナニッパよりも短いです。あと、伸びる部分の構造が、70300Gの時は2段式だったのですが、70350Gは1段式になったので個人的には地味だけど嬉しい

 ちょっと気になるのは、ズームリングがちょっと重いってところかな。っていうか、200600Gの時って、そこまで焦点距離を変える事は無いし、ナナニッパはインナーズームで結構軽いので、ちょっとそのあたりの違和感は少しあるかな。

撮影インプレッション

 では、実際に撮影をしてのインプレッションをしていきます。

サーキットでのマシン撮影

 元々、私の使い方として、この70350Gをサーキットで使うということは想定はしていないのですが、おそらく今後、購入を検討している人にとっては、それも検討される人がいると思います。実際、私もα55時代にサーキットデビューを果たすために、まず購入したのは70-300mmでしたし。なので、S耐の金曜日占有走行を使ってテスト撮影をしてみました。

 ボディはα6400。どうしても単体ではグリップ感が足りないので、ブラケットを下部に装着していますが、それにクイックシューを付けて一脚に搭載しての使用です。正直、このサイズだと手持ち撮影の方が多いのかもしれませんが、私自身が一脚撮影にどっぷりで、もはや手持ち撮影が上手く出来ない体になってしまったので、その点ご了承下さい。

1コーナー

 まずは、試しに解像感を見るために、1/320sで試し撮り。他のシチュエーションで使った印象と同じで、やはり解像感は結構高い印象。少なくとも、70300Gよりはいいと思います。

 さすがに、APS-Cで350mm、換算525mmでの撮影なので、焦点距離が少々物足りないのは仕方が無いところ。それでも、十分狙えてます。

 むしろ、私にとってはやはりレンズがあまりにも小さすぎて、撮り慣れてないという面の方が大きいです。

 あえて、全部流したモノにしてますが、これだけ撮れたらバッチリでしょ。ちなみに、いずれもレンズの手ブレ補正はオフにしています。さすがにこの手のレンズに流し撮り対応の手ブレ補正は無理でしょうし。

2コーナー

 車の移動自体も大きいので、あまりシャッター速度を落としすぎると危ないかなぁと思って、1/60sぐらいで抑えてますが、やはり写りはなかなかいい感じ。これぐらいの焦点距離で狙うと、案外70350Gのコンパクトさでも撮りづらくはないですね。

パイパー

 私の記憶が正しければ、このタイミングだけは一脚を使わなかった(というか、200600Gと付け外しをする余裕が無かった)と思います。なので、おそらく手持ちでの撮影なので、構図も結構いい加減だったりしてます。

 それで、これだけ撮れていたら、まあパパッと撮って逃げるぐらいの雰囲気ではできなくは無いかも。

リボルバー

 ホントはもうちょっとスローシャッターで思いっきり流せてたら良かったんでしょうけど…。そうなると、200600Gを使いたくなるけど、テレコン外さないと無理なので、面倒だし、時間もそう無かったので、今回は諦めました。

ヘアピン

 もうちょっと寄り切れてない感じもしますが、これでAPS-C・310mmなので、ヘアピンまではちょうど70350Gでいけるという感じでしょうか。

 いかがでしょうか。換算525mmということで、サーキットで使うにはもうちょっと望遠が欲しい気がするのは仕方が無い話ですが、写りやAFという面では十分ではないでしょうか。今回はα6400で挑みましたが、2019年以降に発売されたα6100あたりでも問題はないと思われます。100400GMや200600Gを手にするには気が引ける、本格的に始める前の入口としてはオススメ出来るレンズではないでしょうか。

ステージ撮影

 続いて、動きモノの流れで、ライブステージでのテストシューティングです。

 先のサーキット撮影と同じS耐の週末にD'Stationフレッシュエンジェルズのライブステージがあったので、そこで撮影をしてみました。

 こちらもボディはα6400ですが、縦構図での撮影のため、サードパーティー製の縦位置グリップを装着して撮影しています。

 印象としては、写りに関してはやはり申し分無さそう。もちろん、明るいレンズではないし、APS-Cでの使用なので、普段、フルサイズ×70-200mm F2.8で撮影している身としては、ボケ感とか被写界深度とかを求めるのは酷だけど、解像度は全然いいと思います。

 実は、過去に70300Gで同じフレエン(当時はまだまっちがいた2016年)を撮ったことがあったけど、やはり70300Gよりも70350Gの方が解像感はいいように思います。AFも十分問題は無さそう。

テレマクロ撮影

 あと、このクラスのレンズだと、望遠端でテレマクロ的に使うというシチュエーションもあるのかな?と思って、テスト撮影してきました。私もAマウントの70300Gの時代は、よくこのレンズで花とか撮ってましたから。

 というのも、このレンズって、70300Gとの比較で唯一の欠点として、寄れなくなったと言われているんですよね。

 確かにスペック上は明らかに寄れなくなっています。ただ、実はAマウント時代の70300G2と比べるとそんなに変わらない訳で、逆に言えば70300Gが寄れすぎるってことなんですよね。