SONY / RX100Ⅵを購入(2018.06.24)

 いやいやいや、こんなつもりは無かったのですが…。

 初代RX100を購入したのが2013年1月(1年6ヶ月)、そしてRX100M3を購入したのが2015年7月(1年3ヶ月)、さらにRX100M5を購入したのが2016年10月(1年8ヶ月)とこの5年ちょっとで着実に乗り換えを続けてきている1インチサイズの高級コンデジ。もうM5が出たときに、「ほぼほぼもう変えることは無いだろう」と思っていたのに…

 はい、こんなことになってしまいました。

気にはなっていたが、そこまで購入するつもりは無かったRX100M6

 実は、このRX100M6が発表されたときは、気にはなっていたものの、「まあM5でいいんじゃないの?」と思っていたのが本音でした。

 やはり、一番の注目は、24-200mm F2.8-4.5 という高倍率ズームになったこと。これまでの24-70mmというのは確かによく使う画角ではあるんだけど、さすがにもうちょっと望遠が欲しいよなぁという場面はちょくちょくあるんですよね。かといって、そのためにミラーレス機を出すのも非常に億劫だし…。

 人によっては、広角端の解放F値が暗くなったことを嫌がる方も多いようですが、実は私自身、F1.8で撮影するのは、サーキットに夜に到着したときの数枚ぐらいで、広角でF値が明るいといって、そこのボケがどうこうって求めてない。

 なんなら、望遠側を使ってボカした方がいいんじゃないの?とすら思います。実際、これまでM3にしても、M5にしても、ほとんどF4固定で撮影する機会が多いので、そんなに問題じゃない。暗いところならミラーレス機使うし、ボカしたいならミラーレス機使うもんな。

そこにプッシュをしてきたカメラ屋さん

 で、そんなときにお世話になっているいつものカメラ屋さんに何気なく行ったわけです。何気なくとは言っていますが、実はRX100M5の録画ボタン横のグリップ部分のシートが剥がれかけていて、それを注文するために訪れていました。なので、それが一番の目的で、実はRX100M6はそんなに眼中にはなし。なんなら、6月頭のポピー祭のモデル撮影会で、いい加減、フルサイズのサブ機としてα7IIIが欲しいなぁと思っていて、そっちの相談がちょっと出来れば…と考えていたぐらいでした。

 そこでいつものように店員さんと話していたときに、「RX100M6は行かないんですか?」という話になり、「いやいや、望遠は魅力だけど、如何せん高いですし…」とかわしていたのですが、その店員さんが、「私はRX100M6の性能が良かったら、APS-Cの18-135mmなんか売っちゃって、RX100M6に集約しようかなぁと思ってるんですよ」とのこと。

 ほほう、そういう手があるかと。

 実は、昨年11月にα7RIIIを購入して以来、α6500の使用頻度がめっきり下がってしまっていたんですよね。実に、2018年の撮影枚数の1%にも満たないショット数。確かに、α7系と比べるとボディもレンズも軽量になるというメリットはあるものの、じゃあミラーレス持って行こうかなぁという時には、「せっかく持ってるんだから…」とフルサイズ機を持ち出してしまう。かといって、小型軽量で行きたいのなら、α6500よりもRX100系を持って行ってしまう。しかも、そのRX100が高倍率ズームになってしまった。α6500だと、70mmで換算105mm、105mmでも換算157.5mmでそれよりも望遠が効く。しかも、望遠レンズはもはやナナニッパや100-400mmしかないので、小型軽量な望遠もない。

 確かに、RX100M6を手にしてしまえば、私のAPS-C系はもはや使うことがない組み合わせになってしまう。

 その日はとりあえずそれで帰り、1日ずっと「どうしようかなぁ…」とアレコレ考えていた。で、気付いていたら、また同じカメラ屋さんに行っていました。

 「そういえば、α6500持ってましたよね?。16-70mmとかも。APS-C系は全部手放してしまって、そのあたりのポジションはRX100M6に振ってしまって、サブ機にα7IIIを購入する。いいんじゃないですか?」

 と、店員さんが私が持っているAPS-C系のボディとレンズを試算して、あれこれ計算をしていったところ、RX100M6とα7III、そしてフルサイズでまだ手にしていない広角レンズとしてSEL1635Zを中古で購入したとして、3つで約46万円ちょっと。そこに、RX100M5とα6500をはじめ、APS-C系のレンズ、そしてフルサイズでもあまり使っていないSEL24240まで売ると、約40万円。その差額、なんと6万円である。

 ヤバい、それはヤバい!

 なんてったって、RX100M6とα7IIIがタダで手に入りつつ、SEL1635Zが半値で買える計算になる。

 それでもその日は腹をくくることが出来ず、RX100M6だけは発注して帰宅。とかいいながら、翌日には完全に腹をくくり、下取り分を持って行くことにしたわけです。

一見、目新しさは感じませんが…

 ただ、実は今回のRX100M6購入にあたって、RX100M5を少しフライングで下取りに出してしまったこともあり、1週間、α6500と16-50mmのパワーズームの組み合わせで普段使いの撮影をしていたのですが、改めてRX100シリーズのコンパクトさを痛感しました。

 スペック上は、厚さか1.8mmぐらい厚くなったらしいですが、そんなに実感するほど大きさの変化は感じません。

 テレ端まで伸ばすとこんな感じ。いや、それでも相当コンパクトですよ。

 手に取ったときは、ズッシリと重さを感じましたが、実は重さもM5とM6はほとんど変わらないようです。

 ちなみに、液晶の可動範囲が広くなりました。特に下方向については90度ぐらいまで行けるようになったのでちょっとした事ですが使い勝手は上がりそうです。

懸念材料だった接写性能がまさかの…

 今回、M6を購入するにあたって結構心配していたのが接写性能。

 といっても、スゴい接写をする訳では無いのですが、仕事柄でもちょくちょく接写っぽい感じの撮影をするので、RX100シリーズを使うようになってから、そこが結構難点ではありました。

 で、このM6についても、購入前から仕様書にそのワーキングディスタンス(レンズ先端から被写体までの最短の距離)がワイド端24mmで8cm、テレ端200mmで100cmと正直期待するのはダメだろうという数字でした。

 といいつつも、過去にHX5Vというコンデジを使っていたときは、35mm換算60mmという焦点距離で最も寄れるという事案もあったので、最後の望みを託していました。

これはなかなか使えますぞ!

 実際にカメラが届いて、早速、各焦点距離で最小撮影長を計測してまとめたグラフがこちら。

2018-06-23_145205-DSC09305_ILCE-6500_Lr_R

 いやあ、驚きでした。もちろん、いい意味で。

50mmでだいたい7.5cm弱ぐらいが撮影出来ます

 数字の通り、50mm前後のあたりが横幅7.5cmが写しきれるぐらいの大きさで撮影が出来ます。ソニーのセンサーは3:2のセンサーなので、だいたい7.5cm×5cmが写しきれる計算になります。

2018-06-23_145205-DSC09305_ILCE-6500_Lr_R

 この大きさ、実際のモノと比較をすると名刺サイズが91×55mmなので、名刺よりもひとまわり小さいサイズぐらいのサイズが撮れるイメージです。ちなみに、過去にM3を調べたときのテレ端側の数字は約16.1cm×10.7cm程度。こうなると、はがきサイズよりもひとまわり大きいぐらい。つまり、倍ぐらいは大きく撮れちゃうということです。

 私的には、名刺サイズぐらいで撮れればいいという感じなので、これは重宝しそうです。まさかまさか、こんな性能を持ち合わせていたとは。

 しかも、テレ端の近接性能が悪くなったと思いきや、実はちょっとという感じ。むしろ、200mmの望遠で約1mぐらい離れてハガキサイズよりちょっと大きいぐらいの場所にアップ出来る。うん、それも結構悪くないよね。

 これ、1/43モデルのミニカーを50mmで撮影したところ。これだけ寄れたらバッチリでしょう。解像度もいいし、ボケ感もいい。ワイド端で撮影すると背景がうるさいので、これぐらいの焦点距離の方が使い勝手がいいです。

 これ、ソニーさん、ちゃんと公式HPでうたっておいた方がいいと思うんだけどなぁ…。

コンデジだからこそのタッチフォーカス

 今回のM6って、どうしても24-200mmのレンズの方に話題が行ってしまいがちですが、何気にタッチフォーカスやタッチシャッターに対応してくれたというのが大きな意味を持っているかと思います。

 ただ、これまでもα6500やα7RIIIがタッチフォーカスに対応してきたのですが、ほとんど使ってないんですよね。だから、そんなに大きな期待もしていませんでした。

 なのに、いざ使ってみると、タッチフォーカスはマジで便利です!。

 普通はフォーカスエリアはワイドにしたままで基本カメラ任せでいいのですが、たまにここにフォーカスを置きたいってときがあるんですよね。その時にポンと画面をタッチするだけでフォーカスポイントを決めることが出来る。当たり前なんでしょうが、今までだと、フォーカスエリアを中央とかフレキシブルスポットとかにしてカーソルで動かして…なんて作業が必要ない。また、ワイドにするときも、今まではフォーカスエリアをワイドに戻して…ってしていたのが、カーソルの中央ボタンを押すだけで戻ってしまう。

 これはいいです!。マジで便利!。

 M5の頃は、中央ボタンに「フォーカススタンダード」を割り振ったりもしていましたが、これならここに瞳AFを割り振ることも出来ます。

 やっぱり、α7III系と違って、コンデジはカーソル移動のマルチセレクターが無く、フォーカス移動が面倒な分、タッチフォーカスの価値は高いのだとつくづく感じました。

 っていうか、αRIIIでも同じ仕様だったみたい。やっぱり知らないとダメですね。

ワンタッチのEVFは使い勝手が良さそう

 M3から搭載されているEVFですが、実はあんまり使っていないんですよね。

 M6からは、ワンタッチでいちいち引っ張り出さなくてもすぐ覗いて撮影することが出来るようになりました。おそらく、普段使いではそんなに使うことは無いのかもしれませんが、やはり200mmまで撮影出来るようになったということで、ちょっと遠くのモノをできるだけ手ブレしないように撮影をするためには、今後は活躍しそうな気がします。

あとはここが良くなれば…

どうにもこのフタ、変えてくれませんかね?

 これ、RX100初代からずっとそうなのですが、一番のストレスはコレです。

 そう、毎回お話をしているマルチ端子のカバーというかフタです。RX100シリーズというかSONYのカメラのいいところって、USBでPCに接続してデータ読み込みをしつつ充電も出来ちゃうところ。だから、一番このフタの開閉って多いんですよね。

 なのに、このフタが本当で毎回イラッとするんです。

 確かにコンパクトボディだし、すぐ横にはストラップ穴もあるので、構造的にもちょっと難しいのかもしれませんが、ぜひα6000系のようにハードタイプのものにしてほしいですよね。何なら、まだα7III系と同じ方がマシですわ。

マイク入力端子が欲しい

 私の使い方的に、そんなに動画をガッツリ撮る事ってそんなにないのですが、たまに撮りたいときがあって、そういう時に5分とはいえども4Kが撮影出来るのはホントに重宝してます。画質も抜群にいいですし。

 なんだけど、そうなると気になるのがマイクなんですよね。マイクの性能自体は意外といいので、そこに不満は無いのですが、問題なのは風切り音なんですよね。

 YouTuberなんかだとタオル風防なんて裏技もありますが、動画メインの人ならそれでもいいでしょうが、写真がメインでたまに動画を撮りたいような私の場合に、タオル風防付けたままってちょっと恥ずかしい。

 もし、マイク入力端子があれば、サードパーティー製のマイクも含めて用途に合わせて使えるからいいと思うんですよね。個人的には、GoPro運用のYouTuberで評判のいい、DJIのフレキシブルマイクロフォンが使えたらいいのになぁと思ったりしてます。確かに極限まで小さいボディにしているので苦しいところはあるのかもしれませんが…。

 というか、USB兼用のマルチ端子にマイクが挿せる…みたいなことは無いんすかね?

想像以上に満足度が高い1台

 やはり、小型軽量は神です。

 そして、ポケットにスポッと入るというのは他には変えがたい魅力です。

 正直、スペック的にはα6000系やα7系の方がいいのは分かっていますが、このスペックをこのコンパクトさに詰め込んだSONYさんにホント脱帽です。

RX100シリーズは、用途に合わせてM5かM6が選ぶといいかも

 私のHPを見ていただいている方は、カメラ選びの流れで見ていただいている方も多いようなので、ちょっとアドバイスを。

 今回で6代目になったRX100シリーズですが、いずれもまだ現役で売られているというのが結構怖いところで、もちろん世代が進むにつれて進化とともに値段が高くなっていきます。

 なので、RX100シリーズを検討する場合は、まずはRX100無印から考えていって、どこまでの機能が自分に必要なのかを考える形で上位機種を選んでいくというのがスマートな選択だと思います。

  進化点 マイナスポイント
RX100無印 ・1インチCMOSセンサー
・ワイド端F1.8と明るいレンズ
・RAW撮影対応
・USB充電/給電に対応
・接写に弱い(ワイド端0.17倍、テレ端0.06倍)
RX100M2 +裏面照射型センサー(高感度に強い)
+チルト液晶を搭載

+Wi-Fi/NFC対応
+マルチインターフェイスシュー搭載(M2のみ)
+マルチ端子に対応(レリーズに対応)
RX100M3 +ワイド端が24mmと広角に
+レンズ変更でF1.8-2.8と明るい

+5軸光学手ブレ補正
+NDフィルターを内蔵
+180度チルトに対応し自撮りが可能に
+Camera Appsに対応
+EVF搭載
-テレ端が70mmに短くなる
-さらに接写に弱い
(ワイド端0.15倍、テレ端0.08倍)

-バッテリー撮影枚数が減少
RX100M4 +16コマ/秒の高速連写に対応
+4K動画の撮影に対応
+スーパースローモーション対応
-バッテリー撮影枚数がさらに減少
RX100M5 +315点象面位相差AF(高速AF・追従性能UP)
+24コマ/秒に高速連写が強化
-バッテリー撮影枚数がさらに減少
RX100M6 +テレ端が200mmに延長
+タッチフォーカス/シャッターに対応
+AF速度がさらに高速化(0.03秒)
+光学式手ブレ補正が強化(4.0段)
+EVFがワンタッチに進化
+可動モニターの角度がアップ
+Bluetooth接続に対応
+バッテリー撮影枚数がM5より少し改善

-開放F値がF2.8-4.5と暗くなる

-NDフィルターを非搭載
-Camera Apps非搭載

まだまだ使える初代RX100無印

 正直、初代RX100でも悪くはありません。いまだに無印機を使い続けているというユーザーさんは結構多いようです。

 ただ、今のご時世で無印の欠点は、液晶がチルトしないことと、Wi-Fiを搭載していないので、スマホに転送するのが面倒というところでしょうか。もちろん、Wi-Fi搭載のSDカードを使うという方法もありますが、今の流行ではないですからね…。

実は案外落としどころな気もするM2

 それを考えると、M2になってチルト液晶とW-Fiが搭載されているので、M2でもう十分ですよ!という方も多いかもしれません。しかも、この世代から裏面照射型というセンサーになっていて、夜の高感度にも強くなっています。現役とはいえ、なかなM2を扱っている店も少ないので、あった場合は結構狙い目でしょうね。

M3からM5はワンパックで考えた方がいい

 そして、M3になるとさらに一気にレベルが上がります。M3から、レンズが一新して24-70mmと広角に強く、望遠に弱くなったものの、開放F値がF1.8-2.8と明るくなったことで、さらに夜や室内撮りにも強いカメラになりました。しかも、自撮りはできるし、Camera Appsにも対応し、タイムラプス撮影なども出来るようになりました。

 なので、単純に動かないものをあまり撮影しない人にとっては、M3で十分という人も結構多いはず。事実、RX100シリーズを持っているユーザーの中でも、RX100M3で止まっているという人は結構多いはずです。

 その後、M4で4Kに対応になりましたが、動画撮影をする人には興味深くても、写真がメインの人はM3からの進化点はあまり感じないかもしれません。高速連写が可能になっているものの、動体には弱いですし。

 それが、M5ではAF性能が格段に向上して動きものにかなり強くなりました。なので、動く子どもを撮りたい、動くペットを捕りたい、なんて方はM5がいいかもしれません。

    

M6は正直半端ない!

 そして、今回のM6。一番のウリは、テレ端が200mmまで広がったことで、ワイド側からテレ側までそつなく撮れるカメラになったこと。なんてったって、M5で高速AFに対応しても、70mmという焦点距離では生かしきれませんから。なので、運動会はちょっと厳しいかもしれませんが、外で遊ぶ子どもを撮影するなんて余裕でしょうね。

 しかも、SONYが頑なに搭載しようとしてこなかったタッチフォーカス、タッチシャッターに対応してきたことで、ユーザーフレンドリーなカメラに大変身。正直、レンズはそのままで良かったから、タッチフォーカス&シャッターを搭載してほしかったという声も多く耳にします。個人的には、M5からEVF取り除いてタッチフォーカス&シャッター搭載するだけでバカ売れしそうな気がするんだけどなぁ…。

目的を明確化することがとても大切

 このように、進化点を押さえながら見ていくと、案外RX100のラインナップがよく分かります。

 シンプルに言えば、撮影の多くがほとんど屋外という方には、ぜひRX100M6をオススメします。たぶん、外で使うにはもう容赦ない、半端ないほどの性能を見せつけてくれるはずです。

 一方で、家の中での撮影が多い場合は、M5の方がいいかもしれません。家の中って思っているよりも暗いので、被写体ブレを結構起こしてしまいますからね。それで動きモノが多いならM5、そうじゃなかったらM3というのがいい選択肢かなぁと思います。

 ただ、私の個人的な思いとしては、家の中での撮影にRX100シリーズはもったいないと思います。

 なぜかというと、RX100シリーズはこのコンパクトさがあってこそのこのモデルだということ。そのコンパクトさって、外に持ち出す時にこそ力を発揮するんですよね。逆に言えば、家の中ならコンパクトさよりも、高感度の強さなんかを重要視した方がいいと思うし、それならα6000やα5100を買った方が幸せじゃないかと思うんですよね。値段的にもそう変わらないですし。

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