DSC-RX100 1年使用レビュー(2014.01.13)
年が明けて、ちょうどRX100を導入して丸1年が経過をしました。購入当初はいろいろなレビューを書いていましたが、今回は改めて1年間使ってみての使用感を含めたレビューをしたいと思います。
デザイン・外観・大きさ:グリップは必須です!!

2012年の年末まで使用していたのが、左側のHX5Vだったので、大きさとしてはそれほど変わりませんでした。
確かにレンズ部分が少し厚い感じはしますが、それでもポケットに入れておいても何の違和感も無いですし、携帯性は非常にいいです。
ただ、よく言われることですが、この真っ平らのボディーは非常に持ちにくいです。持てたとしても、ホールド性がとても悪いと言えます。そのため、サードパーティー製のグリップも検討していましたが、2013年夏にRX100M2が発表された際に、純正のグリップが発売されて、一目散に私も取付けました。
写真だけ見ると、『なんだよ、これだけかよ』と思ってしまいますが、これだけなのに存在価値は抜群です。これがあることで、片手撮影も簡単になりました。

USB充電はかなり便利
このRX100を購入するにあたって、予備のバッテリーも1つ買っていました。というのも、以前のHX5Vを使っていた当時は、バッテリーの充電が無くなるというのが結構な頻度でありました。そのため、HX5Vの時は、その前に持っていたT100とバッテリーが共通だったため、2つを上手く流用していました。
ただ、このRX100を使い出して、実際、予備のバッテリーは1回も使ったことがありません。というのも、RX100はmicroUSBが付いていて、そこから画像データのコピーとUSB充電が出来るようになっています。なので、家に帰って、パソコンとRX100を接続して、画像データをコピーとして、その後はそのままPCに繋ぎっぱなしということをよくしています。こうしておくと、放っていても充電がされていきます。なので、いつもバッテリーフル充電の状態で出かけるので、バッテリーに悩むことはまず無くなりました。
動画撮影時のUSB給電もありがたい
あと、このUSB給電のありがたいのは、動画撮影時も行えるということです。HX5Vの頃は、動画撮影時はバッテリーが30分程度しか持ちませんでした。そのため、途中でバッテリーを差し替えるなんてこともしていました。
でも、今回のRX100は動画撮影時もUSB給電ができるので、バッテリーに困ることがありません。このUSB給電ですが、通常の電源供給だけでなく、スマホ用のUSB充電器も使うことが出来ます。なので、野外撮影時でも電源供給が容易です。さらに、車で車載動画を撮影するときは、これもスマホの充電などに使用するシガーソケットからmicroUSBでの給電するケーブルを繋げば充電が可能です。
なので、本当にバッテリー環境は全く困っていない感じです。
α譲りの操作性とFnボタンの存在価値
RX100の良さの一つは、その操作性だと思います。Cyber-shotといえば、XMBにも似た縦方向の機能設定が定番でしたが、RX100はまさにα譲りの操作性になっています。

RX100のボタン配列。私の場合は、右ボタンをフラッシュではなく、ホワイトバランスに割り当てています。
特に、それを可能にしているのがFnキーの存在だと思います。

私の場合は、Fnキーに以下の割り当てをして使っています。
①フォーカスモード
②オートフォーカスエリア
③ISO感度
④ピクチャーエフェクト
⑤横縦比
⑥調光補正
⑦フラッシュモード
この中で、実際によく使うというのは、フォーカスモードとISO感度ぐらいでしょうか。始めは、この中にホワイトバランスを割り当てていましたが、どうしてかFnキーのホワイトバランスを割り当てるとカスタムセットが出来ません。右ボタンに割り振ると、カスタムセットが出来るようになったので、こちらで使っています。
こういう操作性を自分なりにカスタマイズできるのは何よりいいです。
AFエリアのフレキシブルスポットは便利
以前使用していたHX5VはAFエリアを自由に変えることができず、仕方なく中央スポットAFでピントを合わせたあとに、構図を変えるというやり方をしていました。
でも、RX100はAFエリアをフレキシブルスポットにしておくと、画面のフチを除く部分で自由にAFエリアを指定することができます。なので、縦構図などでも非常にピント合わせが簡単です。しかも、フレキシブルスポットの設定は、中央のボタンを押せば簡単にできるので、煩わしさもありません。
さらに、ピーキング機能があるので、ちょっとかがみにくくてキチンと液晶を確認できない場合でも、だいたいこのあたりにピントが来ているというのが分かるので、このあたりもとても便利です。
描写性:これがコンデジなのかという驚愕の写り
描写性については、いろんなところでも語られているとおり、デジイチも真っ青なレベルです。

これが元々の写真。この中で、画面左側のシェルのマークを等倍で切り抜くと…

この解像感です。フェンスの向こうにいる撮影している人物も確認できるほどです。元々、2,000万画素センサーを搭載しているRX100ですが、正直、解像感が欲しければ、α55よりもこちらの方が良いなぁと思ってしまうほど。なので、実際にこの岡山国際サーキットに行った際は、α55は70-300mmだけで、広角側はRX100に任せてしまって全く問題ない感じでした。
色味:ちょっとクセがある雰囲気はある
このあたりが、ちょっとした問題点というかクセな感じがしますが…。
ホワイトバランスが、やや青っぽい?
いろんなところからコメントされていますが、標準のオートホワイトバランスはどうも青みがかった雰囲気があります。そのため、私も一時期、グレーカードを使って、ちょこちょこカスタムセットをしていた次機もありました。
ただ、これもさすがRX100なのですが、ホワイトバランス設定時に細かく微調整が出来るようになっていて、私はA2というやや赤よりの設定で撮影しています。
ちなみに、このあたりはRX100M2のレビューなんかを読む限りでは、改善されているようです。
露光はやや暗めになる傾向がある
詳しくは、2013年1月8日の記事でも紹介をしているので、そちらを見て頂ければと思いますが、カメラの自動露出で撮影するとやや暗めに写る傾向があります。これは、そもそもの自動露出が暗めになるというよりも、撮ったものが自然と暗くなってしまう感じです。なので、画面の明るさ具合を見ながら、ややプラス方向に露出補正をする感覚が必要な感じがします。
F1.8で近接描写は期待しない方が良い
ワイド端の開放F値がF1.8ということで、ボケを生かして開放F1.8で近接撮影を…となりそうですが、あまりワイド端のF1.8の描写はあんまり良くないです。詳しくは、2013年1月13日の記事で紹介していますが、なんとも単なる被写界深度の問題だけではないような気がします。
なので、そんなに明るさが必要で無い場合は、絞り優先オートでF2.8を基本で使うようにしています。ただ、近接ではなく室内撮りや暗い夜景などのF1.8はそんなに悪くは無いです。
マクロ撮影はクローズアップレンズで対応しましょう
こちらも、詳しくは2013年10月20日の記事で紹介していますが、RX100の大きな弱点はこのマクロ撮影の弱さです。最も寄れるのがテレ端ではなく、ワイド端というのも結構厄介です。
ただ、この点については、純正のフィルターアダブターが発売されたことで、クローズアップレンズが使えるようになりました。


しかも、テレ端だと開放F値がF4.9になり、解像感も結構いいです。上の写真のように、クローズアップレンズをダブルで使うなんて、そうないと思いますが、どちらか一方だけでもテレ端でこれだけ寄れるのでいいかと思います。
結婚式のサブ機としても活躍!
このときは、カメラマンは私一人だったのですが、少し不安だったので、同じ職場から参加する人にRX100を貸し出して、サブカメラマンをお願いしました。もちろん、RAWで撮影をして、あとで補正をしながらRAW現像をしたわけですが、これがなかなか写りが良くて驚きました。
特に、夜のガーデンでのシーンなんかは、とてもコンデジとは思えない写りで、バッチリな感じでした。はっきり言って、「もう、これでいいじゃん!」というレベルです。
一眼よりもセンサーサイズが小さい分、被写界深度もそこそこあるので、ピントのシビアさは一眼ほどではないですし、一方で、コンデジのように被写界深度が深すぎてノペッとした写真にもならないので、ちょうどいい具合な気がします。ISO感度も十分ISO-1600が使えます。なので、十分暗い所でもどんどん使えます。
1つ気にしたいのは、引いた時のF1.8時の描写は結構いいのですが、料理なんかを接写した際のF1.8の解像度が良くないんですよね。これは、以前にマクロ撮影の時にも気になっていた事案で、レンズの特性なんだと思いますが、ちょっとモヤっとした感じになります。その一方で、接写はテレ端側じゃないと寄れないので、この時は、絞り優先で絞り気味で撮ったほうがいいと思います。
そういった欠点もありますが、それよりもはるかにメリットの方が大きいので、こういう結婚式とかには持ってこいのカメラだと思います。実際に、このカメラで撮影を依頼した人は、「このカメラスゴい!」と要ってRX100買っちゃいましたから。
手持ちで夜景がこれだけ撮れるとは…
ある意味、極端な撮影ではありますが、ISO感度400でF1.8、1/30sで+0.3EV補正での手持ち撮影です。
この画像がそのままJPEG撮って出しですが、これが手持ちで撮れれば文句なしです。RX100には、手持ち夜景モードもありますが、そちらだと6枚の高速連写をしてそれを合成する形になります。ただ、それだと露出補正ができないですし、手持ち夜景モードはJPEGしか残りません。なので、RAW現像を頭に入れるのであれば、通常撮影をした方がいいような気がします。
ISO-1600は十分常用。非常時はISO-6400でも。
RX100では、ISO-Autoの下限と上限を設定することができますが、通常はISO-125~ISO-1600で設定しています。特に、テレ端側が開放F値がF4.9ということで、自然とISO-1600になることもあります。ただ、正直に言えば、ISO-1600だけ見れば、α55よりもいいんじゃないか?とも思ってしまいます。なので、室内撮影でもバンバン使います。
また、非常時であれば、ISO-6400までどうかなぁ…といったところでしょうか。
総評:買って損は絶対無いカメラ
総評としては、本当で『コンデジらしからぬカメラ』です。下手なミラーレスやデジイチよりも良い面も多々あります。それがポケットに入るサイズです。動画も撮れるし、写りも抜群。
しかも、今はどちらかというとRX100M3やM5が主力になっているでしょうが、RX100よりも高感度性能があがり、Wi-Fi接続も可能で、チルト液晶搭載で、もう全部載せ。本当で、買って損は無いと思います。
おそらく、一番悩むのはその値段だと思います。何せ、ミラーレス機が買えてしまいそうな値段ですからね。ただ、ミラーレスにしても、いくら寸胴ズームが登場してコンパクトになったとはいえ、レンズを付ければ相当の大きさになります。それを思えば、ポケットサイズに入ってこの性能というのは、他に無いでしょう。
発売から時間が経過してとても安く、コンデジを買うところを少し背伸びをするぐらいで買えてしまう値段になりました。販売から経過はしていますが、そんなに動きモノを撮影しないからAFはそんなに気にしないとなれば、買わない手はないです!。
オススメな人①:デジイチユーザーのサブ機として
まず、真っ先にオススメな人は、私のようなデジイチユーザーのサブ機として持ちたい人です。デジイチの操作性になれているものの、コンデジでも妥協をしたくない。そんな人には、間違いなくドンピシャの一台です。RAW現像もできる環境があれば、さらにそのポテンシャルを発揮してくれること間違いなしです。
オススメな人②:本格的に写真を始めたいが、デジイチはちょっと…という方
最近、スマホの普及でカメラマン人口が大分増えてきて、本格的に写真を始めたいという人も増えているようですが、デジイチを持つのはちょっと…という方にはピッタリです。操作は、ほぼデジイチと同じなので、一からカメラを勉強したいという人にも向いています。そしておそらく、次のステップに進むこと無く、RX100でいいじゃん!!と思うはずです。