SONY/DSC-RX100m3を購入(2015.07.18)
久しぶりに、普段使いのコンデジを買い換えました。といっても、2年半なんですけどね。
でも、普段使いということで、そういった面での不満点も少なくないので、そのあたりを考えると、悪くない選択だと個人的には思っています。
初号機RX100への不満点
①寄れないこと
コレは結構致命傷です。個人的に、仕事上、そこそこ接写撮影をするのですが、これがなかなか上手いこといきません。しかも、寄れたとしてもワイド端で、テレ端は素晴らしいぐらい近づくことが出来ません。そのため、わざわざクローズアップレンズなんかも使って撮影していました。
②テレ端で開放F値が暗くなること
ワイド端では、開放F値1.8と明るく撮影できるのはいいことなのですが、ちょっとテレ側を使おうとすると、一気に開放F値が上がってしまいます。なので、屋外では問題ないのですが、屋内で撮影するときは、ISO感度が上がってしまい、ちょっと気になっていました。
③Wi-Fi転送ができないこと
サーキットでは、基本的にはα77Ⅱを母艦に撮影をしている訳ですが、あとでHPにアップしたり、Twitterにアップしたりするために、いろんな写真も撮影しています。本当は、荷物を少なくすると共に、気軽に出せるようにRX100にしたかったのですが、Wi-Fi転送が出来ないので、仕方なくα6000なんかを持って出ています。
正直、Eye-FiやFlashAirも試してきましたが、転送の面倒さとリサイズされないことが、何よりネックでした。
④液晶が動かないこと
この事が問題になるのは、1つは低い位置での撮影。仕事上、植物を撮影したりすることが多いのですが、目線よりも低いローアングルで位置で撮影するのに、RX100では撮影しにくかったのです。また、サーキットなんかでは、ピットウォークなんかで、人混みの上からハイアングルで撮影したりするのに、これも、RX100では見えなかったんです。
初号機RX100が意外といい値段になる!?
そんなこんなで、RX100m3に乗換えたいなぁとは思いつつも、RX100m4が発表された後も、意外と値段が下がらない。う~ん、後押しされる何かがあればいいのになぁと思っていたときに、マップカメラの買取りに気付きました。
これまで、マップカメラにはレンズの買取りをして貰ったことがあるし、近々、α55ダブルレンズキットを買取りして貰おうと考えてはいましたが、そもそもコンデジであるRX100を買取りという発想はありませんでしたが、値段を確認してビックリ!!。
なんと、
23,000円!!
マップカメラは、ワンプライス買取りというのがあるので、ほぼその価格で検討できるので、この値段で下取りしてくれるのなら、RX100m3を例えば7万円で買っても、5万円弱で買ったことになる!!。
このことを知って、一気にRX100m3を買う方向性で動き出しました。
今回もある意味事故が起きた
そんなこんなで、ここ最近は、マップカメラのRX100m3の値段をチェックする毎日だったのですが、ふと価格.comをチェックしていると、最安値ではないものの、カメラのキタムラが税込72,500円まで下がっていた。キタムラの場合、だいたいはネット価格と実店舗の値段が同じはず。ということで、最寄りのカメラのキタムラに、「まぁ、ちょっと見てみよう」と思って立ち寄りました。
すると、
「7/11-13特価 税込68,000円」
のPOPが…。
「おいおい、マジかよ…」。
さすがにネット最安値が7万円を切ったところなのに、実店舗でその最安値を更新するとは…。ましてや、他の実店舗は9万円前後は確実ですし。一様、その場は保留し、他店を物色。ヤマダ電機は市内2店舗とも実機なく価格交渉の余地なし。EDIONは話にならないのは分かっているので、残るケーズデンキに言って交渉をするも、「7.3万円が限界です」とのこと。
当初、マップカメラで下取り交換しようとも思っていたけど、それと比べても5,000円は安いので、勢いで買ってしまいました。
意外と新鮮味が無い!?
若干、そんな予感はしていましたが、やはりRX100からRX100m3ということで、兄弟機ですから、そんなに大きく変わった感じはない。むしろ、見た目は少し大きくなってしまったぐらいだし、EVFはRX100m3の用途の場合は使わないだろうし…。そうなると、「やったぜ!新しくなったぜ!」という新鮮味はあんまりないですよね。
見比べると、ボディサイズの違いは確かにありますが、実際に普段使っている分にはそれほどの差は感じません。ただ、女性の小さいポケットに入れる場合は、ちょっと問題が出ることもあるかもしれません。
近接性能はやはり進化している
RX100の一番の不満点だったマクロ性能。今回、改めて、各画角ごとの最短撮影長を測り、グラフにまとめてみました。
これを見るとよく分かりますが、レンズシステム全体としてのクセは同じような感じですが、特徴としては画角の変化に対するマクロ性能の変化が少ないといえます。RX100の場合は、寄れるのはワイド端だけで、少しテレ側に振った途端に寄れなくなる。で、テレ端に進むと多少は改善をするけど、それでも寄れませんでした。
それが、RX100m3でも、傾向としては変わりませんが、ワイド端からテレ側に振った時のマクロ性能の変化は少し緩やかで、頭打ちになって以降は、テレ端まで進んでもマクロ性能が変わりません。
人によっては、これでもまだ足らないと思う人もいるかもしれません。私も、正直言うともう少し寄りたい(最少撮影長で10cmぐらいは寄りたい)思いはありますが、画素数のことを考えれば、トリミングでも対応できるレベルだし、使えなくはないレベルだと思います。
また、AFの方式が変わったのか、初号機よりもマクロ撮影時のAFは早く素直に会う感じがします。初号機は、あまり寄るとなかなかピントが来ないこともありましたので…。
確かにテレ側は明るいが、ワイド側では暗くなった?
続いて、こちらは画角の変化におけるF値の変化。ただし、F値だと数値的にグラフ化するのと分かりにくいので、あえて、F2.8の明るさをEV3とした場合のEV値として換算しています。ですので、この数字の大きさは、ちょうど1段だと考えて貰えればよく分かると思います。
今回のRX100m3になって、テレ側がF2.8になったことで、ほぼF2.8通しレンズと考えることもでき、テレ側が1段ちょっと明るくなりました。そういった面では確かに良くなりましたが、開放F値のF1.8はワイド端での話なので、実はワイド側では少し話が違います。
というのも、このグラフを見るとよく分かりますが、これまでどおりの28mmのあたりでは少しF値の値が大きくなり、1段ほど暗くなってしまいます。逆に言えば、開放F1.8で撮影をしようとすると、今までよりワイドに映ってしまいます。まぁ、24mmというのはAPS-Cサイズでいう16mmなので、ミラーレスやデジイチでも慣れている画角なので、違和感はないですけどね。
稼動液晶はちょっとゆるい?
YouTubeなんかでは、自撮りができる180度液晶が騒がれていますが、個人的にはそこまでは大きく求めいないんですけどね…。まぁ、もちろん、できるに越したことはないんですが。
それよりも、ローアングル・ハイアングルに対応できるというのが嬉しいです。最近のコンデジでは、180度チルト液晶もありますが、これだとハイアングルには対応できないんですよね。
ちなみに、このあたりはもう少し持ち歩いてくると実感が変わるのかもしれませんが、思っていたよりは稼動部分が軽い感じはします。これは、どうやら同様の液晶を持つNEX-5Tが、マグネットが搭載されているのか、割とパタッと収納されるのですが、RX100m3はちょっとグスいんですよね。なので、もうちょっとハマっている感じがあっても悪くないと思うんですけど…。
欲を言えば、縦位置ローアングルするには、この方式の稼働では対応できないのが残念ですけどね。まぁ、このコンパクトさで、これだけの稼働はGoodではないでしょうか。
EVFは個人的にはオーバースペックだが…
これ、実は同じ事を思っている人って多いと思うんですよね。
EVFを使うって、そうそうないですからね。それなら、EVF非搭載で5,000円~10,000円でも安くして!って思いますからね。
ただ、このEVF、スペック的にはα6000と同じ性能なので、悪くはありません。十分使えるレベルだと思います。
USB蓋って、どうにかなりませんかね?
初号機の時もそうだったのですが、このUSBの蓋ってどうにかならんもんですかね?。SONYのカメラは、USB充電もできるので、積極的にこの端子を使うと思うのですが、たぶん、このまま使っていたら、すぐにプラプラぶら下がってしまうでしょうね。この点、α6000なんかは、ハードタイプの蓋になっていて、いい感じなんですけどね…。何なら、蓋なしでもいいんですけど…。
スマートフォンシンク対応を急いでほしい!!
初号機からの変更点で、やはりうれしいのがWi-Fi&NFC対応。普段はそれほどでもないですが、サーキットに撮影に出かけていたりすると、写真をSNSにアップしたかったりしますからね。今までは、RX100だとFlashAirを使ったりせねばならず面倒でしたが、これからは気軽に転送ができます。
ただ、この手軽さの一方で、RX100m3がCameraAppsの「スマートフォンシンク」に対応していないというのが、なんとも残念でなりません。個人的には、ミラーレスもだけど、こういう高級コンデジこそ対応しないといけないと思うのですが…。純正対応という意味では、RX100m4からは対応しているようですが、あちらはもはやコンデジという価格ではないですからね…。
とはいうものの、少し期待しているのが、アプリのアップデートによる対応。実は。H27.5のアップデートで、これまで対応していなかったNEX-5R/5T/6なんかもスマートフォンシンクに対応しました。確かに手動転送という制限はあるものの、個人的にはこちらの方が便利なぐらいで、そう思うと、RX100m3でも、いずれ対応できそうな感じはします。何なら、有料アプリにしてもいいですから、対応してやってくださいSONYさん!!。