カメラ選びとオススメ機種

(最終更新:2021.04.29)

 自分で言うのもなんですが、ここまでカメラにとっぶりな感じになっていると、どうしても周囲から「オススメのカメラは?」と聞かれるシチュエーションがとても多くなっています。カメラといえども安い選択肢ではないので、なかなか失敗出来ませんよね。

 以前から少し記事にしていましたが、コンデジ時代からSONY機を愛用してきた自分として、今回改めてSONY機に特化したまとめ記事にしてみました。

INDEX

1.事前に知っておきたいこと

 1-1.目的を明確にしておくこと
 1-2.ミラーレスか一眼レフか
 1-3.センサーの大きさ
 1-4.メーカー選びとレンズ
 1-5.高級コンデジという選択肢

2.オススメ機種

 2-1.SONYのメリット・デメリット
 2-2.1インチコンデジ
 2-3.APS-Cサイズ機
 2-4.フルサイズ機

 1.事前に知っておきたいこと

1-1.目的を明確にしておくこと

 私が、カメラ選びの相談をされたときに、まず質問者に尋ねることがあります。

 それは…

 ということです。この質問、実は意外と答えられる人ってそんなに多くないんです。

 YouTuberでお馴染みのジェットダイスケさんも、この動画でも全く同じ事を話しておられます。

 もちろん、漠然と「写真を撮りたいからカメラが欲しい」という人が多いのかもしれませんが、「子どもが産まれるからいいカメラが欲しい」という声も結構多い。また、人によっては「列車が撮りたい」「車が撮りたい」「山登りに持っていきたい」「星が撮りたい」とか、明らかに購入目的が明確化している人も多いです。

 実は、写真というのは一緒にされてしまいがちなのですが、それぞれの目的やシチュエーションによって、求められる性能が大きく違います。なので、そこを明確にしておくことは、失敗しないカメラ選びの極意とも言えます。

気にするといい5つの要素

①サイズ感(携帯性・機動性)

 まずは、大切なのは携帯性や機動性、いわゆる「サイズ感」というやつですね。

 私がよくカメラを買う人に、「カメラは持ち出さないと役に立たない」と話します。

 いくら、性能が良いカメラを買ったとしても、持ち出さないとタンスの肥やしになるだけ。逆にいえば、これだけスマホが普及をして、「スマホのカメラでいいや」ってなってしまっているのは、スマホがいつも持ち出すカメラだから、ということの裏返しでもあります。

 なので、どういうシチュエーションで使いたいのかによって、求められる所が違います。

 例えば、普段使いでいつもバッグに入れておいて、いつでもサッと取り出して撮影をしたいのなら、出来るだけコンパクトなカメラの方が良いです。山登りで持っていきたいというのも同じ。この時、大切なのはボディサイズだけでなく、レンズも含めたところで大きさを考えるということです。

 これが、普段はスマホでいいから、旅行とかここぞという時に首からぶら下げていい写真を撮影したいという場合だと、大きさのハードルは少し上がります。

 さらに、私のように、「そもそも撮影が目的です」「大きさなんてどうにかします!」という人にとっては、大きさはそれほど大きな問題ではありません。むしろ、あまり小さすぎるとグリップ感が悪い、撮影しにくいということもあるので、ある程度大きい方がよい場合もあります。

 なので、大切なのは、どのようにそのカメラを運用をしていくのかを決めることと、実際にカメラ店や電気店で実機を見て大きさや重さを実感しておくことです。

②高感度耐性

 カメラは光を捉えて映し出すモノなので、大切なのは光になります。日中のように明るいところでは問題はないのですが、暗いところで撮影するとなると、どうしてもノイズが出てしまって綺麗に映らない、というシチュエーションが出てきます。そのノイズがどれだけ出にくいのかというが、高感度耐性と言われます。

 詳しいことはこの項目では避けますが、意外とカメラの機種によってこの高感度耐性の強さが違います。一般的にいわれるのは、「センサーの大きさ」と「世代」が大きく影響しています。

 ただ、高感度というと、「そんなに暗いところでは撮らないし」とか、「夜に撮影したりしないし」と思う方も多いでしょう。でも何気に気をつけたいのは、「家の中は思っているよりも暗い」ということです。人の目は性能がいいので、あまり暗さを実感しませんが、実際に部屋の中で写真を撮り始めると、「こんなに暗かったんだ」と思ってしまいます。

③ボケやすさ

 一眼カメラを買う理由の1つに、背景をボカした写真を撮影したいから、という理由もよく耳にします。

 ただ、実は何でもかんでもボケることがいいことがというと案外そうでもありません

 例えば、手前に何かモノがあって、それを取り囲むように人が居て…という構図を狙おうとすると、手前のモノにもその周囲の人にも両方ピントが来て欲しい時なんか、ボケちゃうと困りますよね。

 なので、何でもかんでもボケればいいかというとそうでもないんですよね。

④動体捕捉性

 また、撮影をする被写体が走り回る子どもだったり、車だったり、鳥だったり、動くものを狙うことが目的だと、その動くものを捕獲する性能というのが求められます。

 ここで言う捕捉性というのは、2つあって、1つは「動くものに対して、AFが追いかけられるかどうか」という点と、もう1つは「撮影者がファインダーで被写体を追い続けられるのか」という点です。

⑤拡張性

 さらに、一眼カメラで大事になってくるのが、拡張性です。

 おそらくこの記事を読む方は、まだまだ初めてのカメラを選ぶのに、拡張性とか言われたってさ…という感じもあるでしょう。特に、子どもを撮るために買うようなパパママカメラ的なポジションならそうでしょうが、例えば「写真を趣味にしたいです」とか、そういう風に思っている人にとっては、のちのちレンズだのフラッシュだのあれこれ拡張していくことがおそらく出てきます。いわゆる”沼”ってやつですよね。特に気をつけたいのはレンズですが、これについてはまた後で詳しく述べたいと思います。

⑥コストパフォーマンス

 もうコレは言うまでもありませんよね。そりゃ、値段が良いに越したことはありません。

⑦新しさ

 は?、何それ?と思うかもしれませんが、新しいことはデジタルの世界では正義です。

 数年経過するだけで、目まぐるしい進歩を遂げるのがデジタルの世界なので、少しでも新しいものの方が本当はいいです。中には上位グレードと下位グレードとあって、上位グレードの方が機能が優れるのが普通ですが、新しく出た下位グレードの方が進化していて使いやすい、なんて下克上がカメラの世界ではよくある話なんですよね。特に、SONYはね。

最後は何で選ぶのか

①周囲の人が持っているカメラと同じメーカーを選ぶ

 あたりまえだけどとても大切なことです。ここでポイントとなるのは、

 ・分からない時に質問ができる
 ・レンズの貸し借りができる

 という点です。「質問ができる」という点は、そこそこカメラ知識が付いてくれば、大体どこのメーカーのカメラでも使えるようにはなりますが、どうしても細かいメニューだったり設定になると、各メーカーでちょっとずつ異なります。そのため、同じメーカーのカメラを持っている人同士だと、質問内容もすんなりいくことが多いです。

 また、レンズの貸し借りは、特に写真を本気で撮影している人がいれば、そういった人は、ちょっといいレンズをいろいろと持っているハズ。もちろん、最終的には自分で持った方がいいかもしれませんが、例えば、「望遠レンズが欲しいけど、子どもの運動会ぐらいしか使わない」とか、「結婚式で明るいレンズを使いたいけど…」なんてときに、ちょっと貸してもらうということができます。外付けフラッシュなんかもそうですよね。

 なので、一番いいのは両親や兄弟、親戚と同じというのが理想ですが、職場の同僚なんかとそろえるのも悪くないでしょう。(パパ友・ママ友とそろえるのもいいですが、これだとレンズを使いたいタイミングが重なるので、レンズの貸し借りはたぶん無理でしょう…)

②自分が撮りたいジャンルのプロが持っているカメラを選ぶ

 これも結構大事なところです。

 撮りたいジャンルのプロが持っているということは、自分が撮りたいものはそのカメラで撮れるということを意味しています

 しかも、プロによっては、カメラ雑誌や書籍でその分野の写真を撮るコツをレクチャーしてくれたりすることがありますが、同じカメラだと話が早いですよね。最近はこの役目をYouTubeが果たしているという面もあります。そういった意味でも、意外と無視できないところだと思います。

②レンズ群の豊富さと値段を考慮する

 また、のちのち「本気で写真を撮りたい」と思っているのなら、レンズがどれだけ揃っているのかも重要な要素です。レンズ交換式のカメラは、カメラボディだけがあっても意味が無く、結局はレンズの種類や性能がものを言います。もちろん、普通に撮影するようなレンズは、どのメーカーでも用意されていますが、ちょっとこだわった「魚眼レンズがほしい」とか、「超望遠レンズが欲しい」と思ったときに、「このメーカーにはそのレンズは無いですよ!」ってことも少なくありません

 この時、純正のレンズはもちろんですが、サードパーティー製のレンズも考慮しておくといいと思います。カメラ業界でのサードパーティーとは、TAMRONやSIGMAといった、レンズ専門のメーカーでそれにあたり、それぞれがいろんなマウントに対応したレンズを発売しています。サードパーティー製のレンズは、レンズの性能に対して値段が比較的割安で、メーカー純正のレンズよりも安く手軽に使えるのがいいところ。しかも、最近ではこういうメーカーが純正では登場しない、ちょっとマニアックな性能のレンズも発売しているので、これらを確認しておくのもいいでしょう。

中古という考え方も持っておくこと

 カメラの世界で頭の片隅に置いておかなければいけないのが、中古市場がしっかりしているということですね。中古というとあまりいいイメージを持っていない人もいるかもしれませんが、私が思う限り、自動車と並んで中古市場というのが1つの市場として確立しています。

 つまり、

 ということです。当たり前ですが、中古になるとお値段がググッと安くなります。現役モデルを買うとなると新品の80~90%ぐらいでしかありませんが、後継機が登場したあとの旧モデルになると、一気にカメラボディを下取りに出して売ってしまう人が増えるので、旧モデルが半値ぐらいで買えることもあります。人によってはそれで中古で更新していく人もいます。

 レンズは、カメラよりも息が長く、なかなかモデルチェンジをしないですが、「買ったけどもほとんど使わないから売っちゃいました」というのがボディよりも多いので、案外中古が結構出ています。

 また逆に下取りの方についても、出てすぐのモデルだと80%ぐらいからそれでも半値以上ぐらいでは買い取って貰えることが多いです。なので、10万円で買ったカメラを、新商品が出たから買い換えようと思ったら、下取りに出したら5万円ぐらいにはなるので、追加投資を少なく購入することが出来ます。

 ただ、さすがに発売から時感が経つほど値段は下がるので、売るなら売っちゃうっていうのが鉄則です。

無難なのはショップ系

 では、中古を買ったり売ったりするのをどうするかというと、もちろん今ではヤフオクやメルカリなんかもあるので、そういったものを活用するとかなり安く買えたり、高く売ることも可能です。その一方で、「使ってみたら壊れてた」とかトラブルの可能性も避けられません。

 そういった意味で安心なのは、ショップ系の中古市場です。たくさんある中でも私がよく利用しているのが、お馴染みのカメラのキタムラとマップカメラです。

 カメラのキタムラは、私のような田舎に住んでいる方でも馴染みのあるカメラ屋さんだと思いますが、中古の販売・下取りもしています。キタムラのいいのは、他の店舗で売られている中古カメラやレンズを最寄りの店舗に取り寄せて、実際に実物を見てから買う判断が出来るという点です。こちらのページで全国の中古品の検索が出来ます。また、逆に「売りたいけどいくらぐらいになるのだろう?」というときは、同じページから無料査定が出来るので、一度見てみるといいでしょう。

 また、マップカメラは東京新宿にお店を抱えるカメラ屋さんですが、どちらかというとネットショップとしての位置づけの方が大きいですね。マップカメラのスゴいのは、こちらのページから無料査定が出来るのはキタムラなんかと同じなのですが、OnePrice買取りというのがあって、提示されている金額がそのまま買取り価格になっているところ。どうしても、下取り価格って備品などなどが不足していたり、傷があったりすると減額されたりすることがよくあるのですが、マップカメラは余程のことが無い限りその値段で決まります。なので、とても安心して下取りに出せます。しかも、先取り交換といって、新品を購入して旧モデルと比較レビューしてから売るというのもOK。さらに、単純に売るよりも下取りの法が高くなるし、さらに過去に購入経験があると「買取優待券」をくれて買取り価格が3%アップもしてくれます。

 しかも、会員登録をして自分が持っているカメラやレンズを登録しておくと、今の買取り価格が一覧で表示されます。なので、この金額を見ながら、アレを売ってコレを買って…とか夜な夜な考えるんですよね。

1-2.ミラーレスか一眼レフか

 ある程度、ボヤっとしたカメラを買うイメージを決めたところで、少しずつ各論に入っていきます。ここで必ずぶち当たる1つの壁が、「ミラーレスと一眼レフ、どっちがいいですか?」という話です。

 言葉で説明するのも何なので、ジェットダイスケさんの動画を見てもらうとよく分かると思います。

 要は、ミラーがあるのが一眼レフ、ミラーが無いのがミラーレスになります。

これからはミラーレスの時代

 数年前までは、本流が一眼レフで、ミラーレスは入門機という位置づけがされていましたが、いまやその構図は大きく崩れています。

 先に結論から言えば、もうこれからの時代はミラーレスです。少なくともアマチュアカメラマンが一眼レフにこだわる理由は年々無くなってきています。この流れはもう避けられないでしょう。

①とにかく小型軽量

 まずはこれが一番大きいです。先にも述べたとおり、私がカメラ選びで相談を受けるときに必ず「カメラは持ち歩いてこそ意味がある」という話をします。まあ、家で撮影をするということもあるでしょうが、普通、写真を趣味にしたりする場合、「今だ!」というときにカメラを持っていなければ、何の意味もありません。いわゆる”宝の持ち腐れ”ってやつです。

 それを考えれば、小さくて軽いということは正義です。ライトユーザーでカメラにレンズをつけておでかけ…という場合ならまだしも、ほかにも荷物が増えてくると大変です。必ずではありませんが、一眼レフよりはミラーレスの方がレンズ自体も小型軽量なものが多いので、交換レンズを持ち歩くという面でもミラーレスは有利です。

②見たままを撮影できる

 ミラーレス機は液晶画面やファインダーの画面を見て撮影しますが、その時に、見たままの映像が写真として残せるからです。「それって、当たり前じゃないの?」と思うかもしれませんが、実は当たり前ではありません。一眼レフでファインダーで撮影をしていると、カメラの設定で明るさや色みなどなどを操作をしても、ファインダーから見える画像はただレンズを通って鏡で反射をしているものを見ているだけなので、何も変わりません。

 なので、撮影をしてから、「あ~、暗かったなぁ~」とか「失敗しちゃったぁ~」ということが一眼レフではよく起きて、それを見てまた設定を変えて撮影をして…という撮り方をします。

 その点、ミラーレスは設定を操作した段階で、液晶やファインダーの映像が明るさや色みなどが変化するので、設定を変えて撮影するということ自体が楽しくなります。最近はカメラ内でフィルター処理をかけたりすることもできるので、絶対、その方が便利です。

③AFのエリアが広い

 いまどきのスマホやコンデジに慣れると、一眼レフのAFエリアってとても狭いことに驚かされます。AFなんて、画面の中ならどこでも合うんじゃないの?とお思いのあなた!。実は、違うんですよ!!。

 例えば、一眼レフの入門機として不動の地位を確立しているCanonのEOS Kiss X8iですが、この19点しかピントを合わせることができません。もう一世代前のX7iだと9点です。しかも、画面の隅の方ではピントが合わないので、なかなか不便です。

 その点、ミラーレス機の方がAFエリアは広く、AFポイントも多いです。オリンパスの入門機E-M10m2で81点、SONYのα6000/5100で179点、SONYのα6300/6500なんかだと425点ですからね。ここまで来ると、顔認識どころか瞳認識で目にバッチリピントが行きますからね。

 もちろん、一度ピントを合わせてからフォーカスロックしたまま構図を変えて…なんてのも出来るのですが、どうしも初心者は慣れないですから、やはりAFエリアは広い方がいいです。

④最近のミラーレスのAFはなかなかいけますよ

 数年前まで、「所詮、ミラーレスはAFが遅いから…」と言われていましたが、最近のミラーレス機のAFは各段に進歩してきました。もちろん、機種にもよりますが、各社とも「像面位相差AF」というAF方式を搭載している機種であれば、そこそこな動きものでは対応できるようになっています。

 数mほど前にいる走る子供を撮るというのはなかなかかもしれませんが、運動会で遠くを走る子供を撮るぐらいなら大丈夫なような気がします。私自身、α6000でもサーキットでのマシン撮影も不可能ではないですからね。

 例えば、顔認識。

 このα7IIIという機種はミラーレス機ですが、顔を認識してAFを合わせてくれるのはもちろんのこと、瞳にピンポイントでAFを合わせてくれたりします。さらに、2019年には動物の瞳にピントが合うという機能も登場してきています。こういう機能は、センサーで直接光を受けて処理をしているミラーレスでなければ出来ない機能です。一眼レフでは顔認識すらありません。

 「私にはそんな機能なんて…」と思う方も居るかもしれませんが、実は逆で、プロほど技術でどうにかして撮影しているシチュエーションでも、アマチュアでは技量が足りなくて失敗するケースが結構あります。それが、カメラの機能で補完してくれるのですから、こんなに心強いことはないです。

 それでも、小さな鳥を撮りたいとか、本気で動きものを撮りたいという方には、一眼レフの方がいいかもしれませんが、通常の家庭で使うのであれば、ミラーレス機で十分だと思います。

 ただし、先ほども述べたとおり、AF速度は機種によって結構違います。一概には言えませんが、ファインダーの無いミラーレス機は像面位相差AFが搭載されておらず、遅い傾向があります。また、メーカーによっても違い、SONYだと入門機と呼ばれるα6000/5100でも十分なAF速度がある一方で、CanonのMシリーズなんかは総じてAF速度は遅いです(M3なんてなかなか厳しいですからね…)。なので、その点は十分、実機を試すことをおススメします。

 もちろん、一眼レフは完全にダメだというつもりはないですが、初心者の方ほど、一眼レフを持つ必要性が薄れているのは事実です。なので、

 という考えの方がいいと思います。

1-3.センサーの大きさ

 続いて、ミラーレス機で選ぼうと考えたときに、次にぶち当たる壁がセンサーの大きさです。実はミラーレス機と言っても、センサーの大きさはいろいろあります。

 
  

 このセンサーのサイズは、先程のサイズ感・高感度耐性・ボケやすさに直結をしてきます。

センサー
← 小さい

性能

センサー
大きい →

小さい

サイズ感

大きい

弱い

高感度耐性

強い

ボケにくい

ボケやすさ

ボケやすい

安い

値段

高い

 なので、重要なのはどこに落としどころを付けるのかという点だと思います。そんなこともあり、ミラーレス機で主流なのはAPS-Cと呼ばれるサイズもしくはフォーサーズと呼ばれるサイズです。フルサイズは最近続々と登場してきていますが、よっぽどカメラにこだわる人という感じで思ってもいいかもしれません。

 あと、重要なのはカメラのボディだけではなく、レンズもセンサーサイズが大きくなるほど大きくなります

 例えば、この写真、左がフルサイズ、右がAPS-C機。厳密にレンズの性能が違うので単純比較が難しいのですが、結構サイズ感が変わってきます。

 私の端的な独断でコメントするならば、小さい子どもなども含めて室内で撮ることがあるなら、できればセンサーサイズがAPS-C以上をオススメします。逆に、外での撮影、しかも日中が多いのなら、マイクロフォーサーズや1型センサーのものでも問題ないと思います。

1-4.メーカー選びとレンズ

 センサーサイズがある程度決まってくるとだいぶんメーカーが絞られてきます。ただ、何気に次に悩むのがメーカー選びです。カメラを買ったときにレンズを買って、それ以降レンズは買わないよ、という場合はいいのですが、将来的にレンズを増やして…と考えると地味に大事です。

 どうしてメーカー選びが面倒なのかというと、基本的にカメラとレンズは同じメーカーでないといけないということがあるからです。これは、ゲームと同じようなもので、PS4のゲームはPS4で、Nintendo SwitchのゲームはNintendoでというように、ゲームのソフトとゲーム機の組み合わせは決まっています。実はカメラとレンズも同じで、CanonのボディにはCanonのレンズ、SONYのボディにはSONYのレンズになっていて、SONYのレンズをCanonに…みたいなことは出来ません(あとで例外的な話も出てきますが)。なので、レンズを考えて選ぶ必要性が出てくるのです。

実はオープンなマイクロフォーサーズ規格とEマウント

 なのですが、実は2つだけ例外的な規格があります。それが、マイクロフォーサーズとEマウントです。

マイクロフォーサーズ

 マイクロフォーサーズは、オリンパスとパナソニックの2社によって策定された規格です。しかも、開かれている規格で、「私も参加させて下さい!」と手を上げたらマイクロフォーサーズの規格情報を教えて貰えて、規格にあったレンズが作れます。なので、基本的に、マイクロフォーサーズ規格のレンズは先のオリンパス・パナソニックの2社以外からも数社からレンズが発売されていて、いずれも相互互換があるので、オリンパスのボディにパナソニックのレンズがつけれたり、その逆も出来たりします。

 なので、レンズのラインナップも比較的豊富というメリットもあります。

SONY Eマウント

 Eマウントとは、SONYが策定した規格なのですが、マイクロフォーサーズと似ているのですが少し違います。「私も参加させて下さい!」と手を上げたら、Eマウントの規格情報を教えて貰えて規格にあったレンズが作れるのは同じ。ただ、マイクロフォーサーズは実はボディ側の規格もオープンなのに対して、Eマウントはレンズ側しかオープンになっていません。なので、ボディはあくまでSONYだけ、レンズはそれ以外にもタムロンやSIGMAなどなど多くのメーカーから販売されていて、もしかしたらマイクロフォーサーズよりも多いかもしれないぐらい登場しています。

1-5.高級コンデジという選択肢

 ここまで述べてきて何ですが、一眼カメラの宿命はレンズ交換が可能というメリットの一方で、レンズ交換をするときのホコリの混入という問題があります。さらには、ミラーレスはコンパクトになった、とはいえ、それでもレンズが飛び出していて、ポケットに入れるにはちょっと…というのも少なくありません。

 やっぱり気軽に持ち出したいんだけどなぁという人には、高級コンパクトデジカメという選択肢も考えてみて頂けるといいと思います。元々は、2012年にSONYがRX100というカメラをリリースしたことがキッカケといわれています。今まで1/2.4型のような小さいセンサーしか搭載しなかったコンデジに1型という比較的大きなセンサーを搭載したことで、写りが劇的に良くなり、暗さにも強くなるなど爆発的な大ヒットになりました。

コンパクトなミラーレス機よりもさらにコンパクト

 その後、各社からリリースされ、中には、マイクロフォーサーズやAPS-Cなどのミラーレスと代わらない大きなセンサーを搭載したモデルも登場しています。

 メリットとしては、同じセンサーサイズの機種と比較してもコンパクトでポケットにサッと入れて携帯出来るものが多いという点。あとはそもそもレンズ交換が出来ないので、ホコリ混入のリスクが低いのとともに、そもそもレンズ沼にハマらなくて済むというメリットもあります。

 やはり、小型軽量は神です。

 そして、ポケットにスポッと入るというのは他には変えがたい魅力です。

 実際に操作すると分かりますが、ほぼ内容はミラーレス。なので、とりあえず高級コンデジを購入して、カメラのイロハを学んで本当に欲しいカメラを絞り込むというのもいいのではないでしょうか?

 2.オススメ機種

2-1.SONYのメリット・デメリット

 以前は、カメラといえば、キヤノンとニコンの二強体制でしたが、今やソニーとキヤノンの二強体制とも言われているSONYです。しかも、SONYは今のミラーレス機の先頭を走っていると言ってもいい会社なので、まずSONYを見てから他社を見るといいです。アレが出来る、出来ないというのがよく分かりますので。

メリット

デメリット

・フルサイズ~APS-Cが1マウント
・センサー性能は業界No.1
・AF性能もエントリー機からGood
・高感度に強い
・写真、動画どちらもいける
・最先端を行く革新性、ワクワク感
・USB充電対応

・バリアングル液晶ではなく縦構図に弱い
・UIに不満感がある人も多い
・男性にはグリップ不足?
・バッテリー充電器が無いモデルも

SONYの強みは自社でセンサーを作っていること

 どうして、SONYがミラーレス機で火付け役なのかというと、SONYはカメラメーカーであるという以前に、センサーのメーカーであるということがおても重要です。カメラが一眼レフからミラーレスになったことで、カメラの中でセンサーの役割がとても重要になってきました。AF性能はもとより、顔を認識する、瞳を認識するというのもセンサーですから。その状況で、SONYのセンサーは世界シェアは5割を超えるNo.1であると同時に、その性能が良いというのは周知の事実で、実はNikonを始め、FUJI・オリンパス・パナソニックの一部モデルにもSONY製センサーが使われています(最近はCanonにも一部センサーを供給しているという情報も…)。

 つまり、SONYは他社のカメラメーカーにセンサーを供給しているから、他社がこういう性能のカメラが出せるであろうというポテンシャルが分っています。なので、その他社よりも一歩先を行くことが出来る。しかも、自社生産だからセンサーコストは他社よりも安いから価格競争力もある。そこがSONYの強みなんですよね。

レンズラインナップが豊富。しかも安価

 先にも少し述べましたが、SONYが策定した「Eマウント」という規格は、「私も参加させて下さい!」と手を上げたメーカーに対して、Eマウントの規格情報を教えていて、Eマウントにあった規格のレンズを出すことが出来ます。そのため、ここ数年で、タムロンやSIGMAなどの国内有名レンズメーカーはもちろんのこと、海外メーカーからも数多くのレンズが発売されています。

 そもそも、キヤノンやニコンなどと比べて、かなり以前からミラーレスに注力してきたので、SONY純正のレンズ群も他社と比べても圧倒的に豊富なのですが、さらにレンズメーカーから発売されているレンズも合わせると、ホントによりどりみどりといった感じ。しかも、お値段が安い!。

 もちろん、過去の一眼レフの時代を考えると、将来的にはキャノンやニコンのレンズも出てくるのかもしれませんが、Eマウントほどフレキシブルには出来ないはず。この力の差は大きいです。

 さらには、年数が経過している分、中古市場でもそれなり揃っていますからね。

2-2.1インチコンデジ

「高級コンデジ」という世界を切り開いたRX100シリーズ

 先にも述べたとおり、この「高級コンデジ」という世界を切り開いた先駆者と言われているのが、SONYのRX100シリーズです。

 2012年に初代機が発売されて以来、年々進化を重ねており、現在では第7世代まで登場した上に、そこから新しく派生したZV-1というモデルも登場しています。

用途に合わせて選ぶといい

 年々進化を重ねてきたRX100シリーズですが、古いモデルも結構現役で売られているというのが怖いところで、もちろん世代が進むにつれて進化とともに値段が高くなっていきます。

 なので、RX100シリーズを検討する場合は、まずはRX100無印から考えていって、どこまでの機能が自分に必要なのかを考える形で上位機種を選んでいくというのがスマートな選択だと思います。

  進化点 マイナスポイント
RX100無印 ・1インチCMOSセンサー
・ワイド端F1.8と明るいレンズ
・RAW撮影対応
・USB充電/給電に対応
・接写に弱い(ワイド端0.17倍、テレ端0.06倍)
RX100M2 +裏面照射型センサー(高感度に強い)
+チルト液晶を搭載

+Wi-Fi/NFC対応
+マルチインターフェイスシュー搭載(M2のみ)
+マルチ端子に対応(レリーズに対応)
RX100M3 +ワイド端が24mmと広角に
+レンズ変更でF1.8-2.8と明るい

+5軸光学手ブレ補正
+NDフィルターを内蔵
+180度チルトに対応し自撮りが可能に
+Camera Appsに対応
+EVF搭載
-テレ端が70mmに短くなる
-さらに接写に弱い
(ワイド端0.15倍、テレ端0.08倍)

-バッテリー撮影枚数が減少
RX100M4 +16コマ/秒の高速連写に対応
+4K動画の撮影に対応
+スーパースローモーション対応
-バッテリー撮影枚数がさらに減少
RX100M5 +315点像面位相差AF(高速AF・追従性能UP)
+AF-Cでの瞳AF対応
+24コマ/秒に高速連写が強化
-バッテリー撮影枚数がさらに減少
ZV-1 +バリアングル液晶搭載
+指向性カプセルマイク&ウインドスクリーン
+録画専用ボタン
+マイク端子の搭載
+リアルタイムトラッキング&リアルタイム瞳AF

+背景ぼけ切り換え機能
+商品レビュー用設定
-モードダイヤルの省略
RX100M6 +テレ端が200mmに延長
+タッチフォーカス/シャッターに対応
+AF速度がさらに高速化(0.03秒)
+光学式手ブレ補正が強化(4.0段)
+EVFがワンタッチに進化
+可動モニターの角度がアップ
+Bluetooth接続に対応
+バッテリー撮影枚数がM5より少し改善

-開放F値がF2.8-4.5と暗くなる

-NDフィルターを非搭載
-Camera Apps非搭載
RX100M7 +357点像面位相差AF
+秒間20コマブラックアウトフリー撮影
+リアルタイムトラッキング&リアルタイム瞳AF
+4K動画の5分制限無し
+マイク端子の搭載
+4K動画撮影中の手ぶれ補正アクティブモード対応
 

現行品なら写真寄りのRX100M7 or 動画寄りのZV-1

 こう並べてスペックを見てみると、写真ユーザーで考えた場合は、RX100M7は現状のSONYの技術がほぼほぼ入っているので、おそらく不満点は無いといえます。強いて言えば、M6とM7は高倍率ズームレンズ故に開放F値が暗くなっているので、特にワイド端がF2.8に落ちてしまう点でしょうか。中でも、リアルタイムトラッキングやリアルタイム瞳AFは写真を撮る人には貴重な機能だし、もし動画を撮ることがあっても時間制限もないので、ほぼ不満のないスペックのはずです。

 一方で、動画寄りで選ぶなら、M7よりも安価なZV-1という選択肢はありそうです。

中古で古い機種を狙うのもあり!?

まだまだ使える初代RX100無印

 正直、初代RX100でも悪くはありません。いまだに無印機を使い続けているというユーザーさんは結構多いようです。

 ただ、今のご時世で無印の欠点は、液晶がチルトしないことと、Wi-Fiを搭載していないので、スマホに転送するのが面倒というところでしょうか。もちろん、Wi-Fi搭載のSDカードを使うという方法もありますが、今の流行ではないですからね…。

実は案外落としどころな気もするM2

 それを考えると、M2になってチルト液晶とW-Fiが搭載されているので、M2でもう十分ですよ!という方も多いかもしれません。しかも、この世代から裏面照射型というセンサーになっていて、夜の高感度にも強くなっています。現役とはいえ、なかなM2を扱っている店も少ないので、あった場合は結構狙い目でしょうね。

M3からM5はワンパックで考えた方がいい

 そして、M3になるとさらに一気にレベルが上がります。M3から、レンズが一新して24-70mmと広角に強く、望遠に弱くなったものの、開放F値がF1.8-2.8と明るくなったことで、さらに夜や室内撮りにも強いカメラになりました。しかも、自撮りはできるし、Camera Appsにも対応し、タイムラプス撮影なども出来るようになりました。

 なので、単純に動かないものをあまり撮影しない人にとっては、M3で十分という人も結構多いはず。事実、RX100シリーズを持っているユーザーの中でも、RX100M3で止まっているという人は結構多いはずです。

 その後、M4で4Kに対応になりましたが、動画撮影をする人には興味深くても、写真がメインの人はM3からの進化点はあまり感じないかもしれません。高速連写が可能になっているものの、動体には弱いですし。

 それが、M5ではAF性能が格段に向上して動きものにかなり強くなりました。なので、動く子どもを撮りたい、動くペットを捕りたい、なんて方はM5がいいかもしれません。

    

意外と名機なM6

 そして、M7の1つ前のM6。この世代からテレ端が200mmまで広がったことで、ワイド側からテレ側までそつなく撮れるカメラになったこと。なんてったって、M5で高速AFに対応しても、70mmという焦点距離では生かしきれませんから。なので、運動会はちょっと厳しいかもしれませんが、外で遊ぶ子どもを撮影するなんて余裕でしょうね。

 しかも、SONYが頑なに搭載しようとしてこなかったタッチフォーカス、タッチシャッターに対応してきたことで、ユーザーフレンドリーなカメラに大変身。正直、レンズはそのままで良かったから、タッチフォーカス&シャッターを搭載してほしかったという声も多く耳にします。個人的には、M5からEVF取り除いてタッチフォーカス&シャッター搭載するだけでバカ売れしそうな気がするんだけどなぁ…。

さらに望遠が必要な人にはRX10Ⅳという選択肢も

 もし、200mmでは足りないです!という方が居たら、オススメをするのがRX10シリーズ。

 もうアホか!?というレベルです。確かにお高いカメラではあるのですが、場合によっては、コレ一台で24mm相当から600mm相当までイケて、しかも爆速AFなので、下手にレンズを買うよりは安いと思います。

2-2.APS-Cサイズ機

今のオススメはα6400!

 実は、先日まで「SONY勧めたいけど、無難だとkiss Mかなぁ」と言っていた自分もいましたが、α6400の発表で一変しました。ズバリ!、「もうα6400買っちゃいなさい!」って全力でプッシュします!

 2019年発売されたα6400。とにかくスゴいのが、リアルタイム瞳AF。これまでの瞳AFも結構良かったのですが、この瞳AFを作動させるのって、シャッターボタン以外に何かしらのボタンを押す必要があったんです。それが、シャッター半押しで顔認識と同じように瞳にピントが合ってくれる

 これだけでもスゴいのですが、夏のアップデートでは動物の瞳にもピントが合うようになりました。AF速度は、α6000系では最速だし、連写性能も十分。それに、液晶が180°チルトするので自撮りも可能。さらには、今まであまり乗り気じゃ無かったタッチパネルにフルで対応してきて、タッチシャッターにも対応。動画も4Kが撮れるし、どうやらEマウント機で初めて、連続録画時間30分の壁が無くなっているようです。これがあれば、ビデオカメラも下手したら要らないかも。そうそう、Canonでは出来ないUSB接続による充電も出来ますよ。

 一方で、このカメラの形自体が好き嫌いが分かれる傾向もありますが、実はファインダーが中央ではなく横にあることで鼻とかが画面に当たらずに済むんですよね。これ、何気に女性が嬉しい機能だとよく耳にします。

値段的に厳しければα6100でも問題なし

 この秋に発表されたα6000の後継機として登場したα6100が、実は大特価だったりします。

 というのも、AFや連写性能はα6400やα6600と全く一緒。ちょびっとだけ暗いところに弱いのと、動画撮影ですごい拘ったことが出来ないことと、EVFの解像度が落ちる程度。バッファも減ってはいますが、他社の似たような機種よりは取れます。ハッキリ言えば、拘らなければ十分不満は無いと思います。

出来れば予備バッテリーは持っておきたい

 唯一の弱点としては、バッテリーがFW-50という昔から使われているもので、バッテリーの持ちはそれほど良くは無いかもしれません。ただ、サードパーティー製も含めて互換バッテリーが増えてきているので、そういったのを持っておいた方がいいかもしれませんね。

 ちなみに、互換バッテリーについては、場合によってはトラブルや故障の原因になることもあるので、注意をしてあくまで自己責任で使用して下さいね。また、USBでの充電が出来るので、極論、モバイルバッテリーから充電することも可能です。

 あとは、180°チルトするとはいえ、縦構図でモニターで撮影するときにはkiss Mのようなバリアングル液晶の方が撮りやすいかもしれないですかね。

オススメをしておきたいオートレンズキャップ

 α6000を始め、α5000/5100系を使っている人がおそらく一番装着しているであろうSELP1650。

  電源OFF時はかなりレンズが小さくなるので、何かと便利なレンズなのですが、唯一の欠点というのが、フィルター径がφ40.5mmというかなり小さく、それによりレンズキャップもかなり小さいということ。

 これ、本当で落とすし、無くすんですよ。そして、取り外しが煩わしい!。過去に鈴鹿サーキットでこのレンズのキャップを落としてしまい、探しまくった苦い想い出もあります。

 ただ、2015年の春に自動のレンズキャップが発売され、これですべてが解決しました。

 電源オフだと、このようにレンズキャップのシャッターが閉まった状態になりますが、電源を入れると自動でシャッターが開きます。これ、特別に電源を供給している訳でも無いのに何故…と思うかもしれませんが、実はレンズキャップの背面にツメがあって、そのツメが開放されているとシャッターが開き、カメラの電源をオフにしてレンズが寸胴して縮むとツメが押されて、その力でシャッターが閉まるというものです。

 私の周囲で、α5000を購入した知り合いが2人いましたが、いずれもこのレンズキャップを紹介して満足してもらいました。唯一の欠点は、このレンズキャップを使用する場合は保護フィルターを装着出来ないということですが、実際問題、そんなに問題はないと思います。

他のモデルとの比較

 おそらく、ここのページを見ている人は、ターゲットにしているのはα6000シリーズだと思うので、その4機種を整理してみました。

α6600 α6400 α6100 α6500 α6300 α6000
画素数 2,420万画素
AFポイント 位相差:425点
コントラスト:425点
位相差:425点
コントラスト:169点
位相差:179点
コントラスト:25点
AF速度 0.02秒 0.05秒 -
AF輝度 -2~20 -1~20 0~20
瞳AF

リアルタイム瞳AF

(動画○)

リアルタイム瞳AF

(動画×)

AF-C対応 AF-C非対応
動物瞳AF
×
リアルタイムトラッキング ×
サイレント撮影 ×
連写 Hi+:11コマ/秒
Hi:8コマ/秒
Hi+:11コマ/秒
Hi:6コマ/秒
ライブビュー Hi:8コマ/秒以下 非対応
バッファー JPEG 99枚
RAW 46枚
JPEG 76枚
RAW 33枚
JPEG 233枚
RAW 107枚
JPEG 44枚
RAW 21枚
JPEG 49枚
RAW 21枚
手ブレ補正 ボディ内5.0段 × ボディ内5.0段 ×
EVF 0.39型
235万ドット
0.39型
144万ドット
0.39型
235万ドット
0.39型
144万ドット
液晶 3型TFT/ 92.1万ドット
上180°、下74° 上90°、下45°
タッチシャッター ×
タッチフォーカス ×
タッチパッド ×
タッチトラッキング ×
タイムラプス ×
水準器 × ×
マイク入力 ×
NFC
PP動画 × ×
動画 4K 30p フルHD 60p
録画時間 無制限 最大30分で停止
スロー撮影 ×
重量 418g 359g 352g 410g 361g 285g
グリップ形状 AA B C A B C

 改めてこうやってスペックを並べてみると、正直、α6400の無双感がハンパないです。しかも内容的に結構エグい。逆にα6100が結構お得ですし、一方でα6600がボディ内手ブレ補正とグリップ・バッテリー以外は、大きなアドバンテージを持っているという訳では無いです。

α6000は瞳AFが動体追従しないことに注意

 もう5年近く前に発売されたα6000だが、実は結構いい機種だ。スゴい動きものを撮らなければ、十分今でも使える機種だと思う。

 ただ、気をつけて欲しいのは、瞳AFが”AF-C”という動いている被写体に対して、AFが追いかけながら撮影するということが出来ない。この点はEOS kiss Mと同じなのだが、個人的にはここがとても残念だ。あとはサイレント撮影にも対応していないし、動画もフルHD止まり。水準器も対応していない。なので、細かい点を見ていくと、やはり古さが否めない。

 その点が気にならなければいいが、個人的には、どうせ買うならα6300以上がオススメしたい気はしますね。

α6300はタッチパネル非対応と連写のバッファーが弱い

 先にも述べたとおり、基本的にはα6300あれば結構困らないと個人的には思う。α6000ではダメだった瞳AFも動体追従してくれる。ただ、気をつけたいのは、1つはタッチパネル非対応という点。これは、使う人にもよるので、何とも言いにくいが、人によっては重要なポイントになるだろう。あと、もう1つは連写をしたときのバッファーが弱いということ。つまり、秒間11コマとか8コマで連写が出来るのだが、JPEGだと44枚で止まってしまう。秒間8コマだと5.5秒ぐらいだ。なので、あまりバシャバシャ連写で撮影していると、書き込みが終わるまでシャッターが切れない!という事態が発生する。

 よほど、連写を連発する人で無ければ大丈夫かもしれないが、運動会とか野球やサッカーの試合をバシバシ撮りたい方は少し考慮した方がいいかもしれない。

 ただ4Kは撮れるし、性能はα6000から格段に上がっているので、中古でお安く手に入れるのも悪くないだろう。

α6500のアドバンテージはボディ内手ブレ補正とバッファーのみ

 今回発表された、α6400がなぜα6600ではないのか。それは、α6500のアドバンテージがボディ内手ブレ補正と大容量のバッファーという2点があるからだ。おそらくネーミング的な問題は前者の影響が強いだろう。

 ただ、そもそもAPS-C系のレンズは手ブレ補正を搭載しているものがほとんどだし、あったに越したことは無いが、価格を抑える意味ではそこは搭載しなかったのだろう。さらに、バッファーも確かにα6500の方がα6400の2倍ぐらいあるとはいえ、それでもα6300の2倍はある。JPEGなら秒間11コマで撮ったって9秒も撮れる。普通に使う人なら、α6400で問題が無いはずだ。

 なので、普通のユーザーの方で、あえてα6400ではなくα6500を選ぶという選択肢はあまり無いような気がします。むしろ、α6500からα6400にダウンしてくる人が結構出ると思われるので、そこを狙って、α6500の中古価格がα6400の新品よりも安いのであれば、α6500に手を出すというのが可能性かな。

SONYならフルサイズへのステップアップも容易

 最後にSONYのもう1ついいところは、APS-Cサイズとフルサイズの2種類がある中で、どちらもEマウントという同じ規格を使っているという点。なので、始めはAPS-Cでスタートをして、のちのち「フルサイズにステップアップしたいなぁ」という時にステップアップが簡単に出来る。レンズがいろいろあるのもいいところだし、今始めるならSONYでしょ!と強く言いたいですね。

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