SONY / SEL1655Gを購入&使用レビュー(2020.04.12)
(最終更新日:2020.04.12)
レンズ記事第3段は、前回のSEL70350Gに続いてのAPS-Cレンズ「E 16-55mm F2.8 G」を紹介していきます。
手軽に持ち運べる標準ズームが欲しかった
あれ?SEL70350Gの時と同じコメントじゃない?と思うかもしれませんが…
元々、2019年の秋にα6600/6100やSEL70350Gと同時に発表されたレンズですが、当初はそれほど強く「欲しい」という感じはありませんでした。どちらかといえば、「買うなら70350G」という印象の方が強かったです。
ただ、その状況が変わったのが2月に参戦した大阪オートメッセでした。
私にとってオートメッセといえば、ナナニッパでの参戦というのが基本。ただ、何度か参加してきてもう少しワイド側が欲しいということで、今年は55mm F1.8の単焦点も持参していました。もちろん、これはこれで正解でした。
一方で、場面によってはそれでもまだワイド側が欲しいシチュエーションもありました。普通に考えれば、24-70mmや24-105mmといった標準ズーム持っていけばいいじゃん!ってなる訳ですが、地味に24105Gって大きくて重いんですよ。もちろん、24105Gがメイン機の撮影であれば、それでいいと思うのですが、サブとして持っていくには、24105Gは大きい。
私の場合、RX100M7を持っているので、それを使えばもちろん撮れない訳ではありません。ただ、ナナニッパ持っている人が、コンデジで撮るの?ってなるでしょ。しかも、RX100M7だと外部ストロボ使えないし。そう考えると、もうちょっとコンパクトながら写りを犠牲にしない「手軽に持ち運べる標準ズーム」がないのか?と思ったのです。
これ、実は以前からサーキットでも感じていたんですよね。ピットウォークでの撮影はナナニッパメインだけど、S耐とかだとRQの人数が多くて、個人ごとで撮りにくくて、「全員でお願いします!」って撮るにはどうしても標準ズームが必要が欲しくなる。でも、そのためにナナニッパとは別に24105Gをぶら下げるのって結構な負担…。
ほかに代替案を考えると、1650PZはちょっと論外だし、18135も一台持ちなら良いけど二台持ちとしては少し非力。かといって、フルサイズの24-70mmのF2.8 GMはデカいし、F4 Zは今更感あるし…。と考えると、SEL1655Gという選択肢が悪くないんじゃない?と思ったわけです。
そこに現れたau PAY祭り
でもたぶん、それだけなら買わなかったでしょう。
買う決断が付いたのは、間違いなくau PAYの毎週10億円もらえるキャンペーンがあったから。
期間が区切られていたものの、その期間でキャッシュバックが受けられる上限は、購入金額15万円に対する20%の3万円キャッシュバックまで。そうなると、綺麗にハマるわけです。実は当初は、カメラバッグを買うつもりだったのですが、鳥取では売っている所がない上に、マニアックなものだっただけに、20%還元を考えてもそんなに安くないので、そちらは通常通りネット購入にシフト。
それでも、このキャッシュバックを受けない手はないと思い、この1655Gを購入した訳です。とはいっても、鳥取にこのレンズを常時置いている量販店はないので、最寄りのヤマダ電機で取り寄せ購入をして、131,049円に26,210円分のポイント還元が付いて、実質104,839円。これに対して、現状の下取り価格は約90,000円。実は購入したタイミングでは、10万円ちょっとしていたぐらいで、まあそれでも1.5万円で無期限レンタルをしていると考えれば、まあそう悪くないでしょう。中古で安くても11.5-12万ぐらいはしますし。
小さいけど、劇的に小さいという訳でもない?
購入自体は、2/17でしたが、実際に私の手に届いたのは3/10。新型コロナウイルスの影響がジワジワ言われ始めた頃でもあり、「納期未定」という話でしたが、何とか1ヶ月弱で手にしました。
先にも述べたとおり、今回の導入の意味合いとして強いのは、SEL24105Gまでは持って出なくても…ってときに、この1655Gで済ませられないかな?って思ったところ。ただ、こう並べてみてみると、確かに一回り小さいのは小さいけど、それほど劇的に小さいかと言われると、案外そうでもないのかも。
ただ、数字で比較すると、重量比で約2/3、ザッとした容積比でも約3/4ぐらい小さいので、一様それなりには小さいんですけどね。
レンズ | ボディ | 合計 | |
フルサイズ | SEL24105G (663g) |
α7III (650g) |
(1,313) |
APS-C | SEL1655G (494g) |
α6400 (403g) |
(897g) |
そういう意味では、やはりレンズ単体というよりも、ボディとの組み合わせで見てやる必要はありますよね。こう見ると、約70%に軽量化出来る計算になります。
やはり、そりゃフルサイズと比べると、APS-Cという点でコンパクトにはなります。とはいえ、実はα6400で使うとなると、OSS非搭載レンズなので手ブレ補正無いんですけどね…。ただ、標準域なので、運用上、それほど手ブレ補正が必須かといえば、そうでもないんだけど。
やはり、携帯性を考えるなら、グリップとかは外した方がコンパクト。ただ、この格好になるとどうしてもフロントヘビーになって、グリップ不足を感じるから、この状態で使うことはたぶん私は無いでしょうね。
ちなみに、場合によっては、α7RIIIなんかにこのSEL1655Gを装着して、より本格的に撮るという選択肢もありそうですね。
せっかくなので、私の持っているレンズを並べてみましたが、左からSEL24105G・SEL1635Z・SEL1655G・SEL18135。サイズ感としては、どうしても18135よりは大きくなっちゃいます。
それでも、先に手に入れていたSEL70350GやSEL1018とあわせたこの3本の組み合わせは、非常にコンパクトに換算15mmから525mmまでをカバーする驚異の組み合わせですね(いや、厳密にいえば、55-70mm(換算82.5-105mm)の部分が抜けてますが…)。
まあ、正直に言えば、今になってはSEL1018が、ちょっと非力な感じが否めないのも事実なので、F4のままで良いから新型出して欲しいかな。
実際、あとで作例を紹介する竹林公園での桜撮影はこの組み合わせで挑みました。ホント、小さいバッグにサクッとこの組み合わせを入れておけばとりあえずすべて撮りゃうもんな。
フルサイズを手にしたからこそ、今更になって、一周回ってAPS-C機の携帯性の良さは痛感しますよね。
実際の作例を紹介
では、いくつか作例を紹介していきます。作例は揃い次第、随時アップしていきます。
桜 at 袋川桜土手
夜桜の撮影ではありますが、全部三脚無しの手持ち撮影です。しかも、見ての通りのα6400なので、ボディ内も含めて手ブレ補正は無しです。
私自身、ビックリしてしまったぐらい普通に撮れてしまいます。
APS-Cレンズとはいえ、やはりF2.8という明るさは正義だといえますね。同じタイミングに持っていっていたフルサイズ×1635Zよりも、出てくる絵が強い印象があるぐらい。
ボケの質感も柔らかくて好きな感じです。丸ボケの形も悪くないです。
桜 at 船岡・竹林公園
APS-Cだし、F2.8だからこんなもんでしょうと思うけど、こういう構図撮りたくなるよね。
APS-CのF2.8とフルサイズのF4って、どっちがボケるんだろうな?、実質同じぐらい何だろうけど、ちょっと今度試してみたいな。
こういうシチュエーションだともうちょっと開放F値欲しいよね。
望遠端の55mm(換算82.5mm)で寄るとこんな感じ。結構寄れるんだけど、あくまで82.5mmだからかなり近づかないとこれぐらいに撮れないんだよな(当たり前だけど…)。でも、個人的にはこの望遠端のボケ感は、うるさすぎず、柔らかくて好きなんだけどな。