新α6300縦位置グリップとオススメグッズ (2017.05.04)
以前からこのネタを書きたかったのですが、なかなか時間が無くてかけていませんでした。
もう既にα6500の時代ではありますが、まだまだα6300も現役。そんな中で、何かと不満が出てくるのが縦位置グリップだったのですが、サードパーティー製ながらその第2世代とも言えるグリップが登場したので、今回はその紹介です。
以前からあるにはあった縦位置グリップ
AFが爆速で軽快に撮影出来るα6000系なのですが、その中でいくつかある問題点の中の1つが縦位置グリップなんです。
普通に撮影しているとそうでもないと思うのですが、やはりポートレート系の撮影など、縦位置構図を撮る機会が多いと、縦位置グリップが欲しいなぁと思ってしまいます。また、バッテリーの減りが速い点からも、縦位置グリップは大事です。
で、ソニー純正では発売されていないバッテリーグリップですが、実はサードパーティーからは縦位置グリップが発売されています。私も昨年5月にα6000用、7月にα6300用を購入して使っていました。
が、シャッターボタンのフィーリングがあまり良くなかったり、縦位置グリップとボディの一体感が無かったり、そしてたまにバッテリーのエラーが出たりして、納得はしていないものの、まあ何とか使っていたという感じでした。
そこに来て、昨年末にα7Ⅱを購入し、それと時を同じくして、こちらもサードパーティー製のグリップを購入しました。
詳しくはこちらで紹介をしていますが、これが、正直「純正品じゃないの!?」と驚くほどのクオリティで、べた惚れをしてしまいました。
これ、冷静に考えればよく分かるのですが、先のα6000/α6300の縦位置グリップというのは、α7/7R発売時に登場した純正の縦位置グリップVG-C1EMのコピー品をさらにα6000系にモデファイしたグリップなんです。それが、今回私が購入したα7Ⅱ用のグリップは、α7Ⅱ系に対応したVG-C2EMのコピー品なんです。なので、その点も含めて良くなっていたようなのです。
ついに登場した第2世代の縦位置グリップ
そんな時に、ふとAmazonを見ていたときに、VG-C2EM風のα6300用の縦位置グリップを発見!。
しばらく気になって傍観していましたが、先のα7Ⅱ用の性能が良かったこともあり、思い切って購入してみました、
じゃじゃ~ん!いいでしょ!
背面はこんな感じ。前回のモデルよりも、明らかにフィット感が違います。
第1世代のものと今回購入した第2世代のものを比べると、全然フィット感が違うのが分かって頂けると思います。
で、このフィット感。なんでこんなに良くなったんだろうか…と思ったら、実は、α6300の下部にいくつかの突起があるのですが、きちんとその部分が縦位置グリップの方には窪みが作られていて、そこにキチンとハマるようになっています。α7Ⅱなんかだともうちょっとハッキリとした突起と窪みなので、そこまでは及びませんが、少なくともこれがあるだけで全然違います。
今までのグリップは、接点が明らかに三脚座のネジとバッテリーしかなくて、変にネジれが加わると壊れそうな勢いでしたが、そんな心配も無くなりました。
しかも、このグリップのラバーが何気にいい仕事をしています。
バッテリー部分の構造はこう
元々はα6000用のグリップのときに紹介はしていたのですが、電池部分の構造はどうなのという質問もあったので、お答えしておきます。(写真はα6000の時のものですが、構造は同じです。)
実は、α6000シリーズ用のサードパーティー用のグリップは、α7系などと違って、バッテリー蓋を外す形ではありません。バッテリー部分に、代わりのバッテリーを模した形状のものを入れ、それを蓋をする際に、蓋のゴム部分を外して取り付けます。
で、その飛び出た部分を縦位置グリップ部分の端子と合わせて、あとは三脚ネジで止めるというスタイルです。そのため、縦位置グリップから送られるのは単純な電源供給のみです。α7系のようにシャッターやその他ボタンは動きませんので、注意が必要です。
この部分はどうしようも無いのですが、シャッターの連動に対してはケーブルによる接続になります。バッテリーだけならケーブルは不要ですが、シャッターを縦位置グリップから切ろうと思ったら必要になります。
個人的には、以前のケーブルは上の写真のように、短いタイプだったのですが、今回は長い分、グルッと取り回す必要が出来てしまい、ちょっと邪魔くさいなぁと思ってました。ただ、実際はそれほど気になりません。これは正直、ちょっと不思議です。
α6000に使用する場合は要注意
以前の記事でも紹介をしたとおり、α6000とα6300はマルチ端子の挿す向きが逆になっています。そのため、ケーブルを挿す時には、取り回しの仕方が逆向きになります。
こうなると、実はα6000の方が取り回ししにくい気がします。
バッテリーボックスはα7Ⅱ系のものと供用に
今回、もう1つ大きく変わっているのがバッテリーボックスの部分。
先に紹介をしたα7Ⅱ系のサードパーティー製グリップと同じような仕組みになりました。もちろん2個入ります。
ただ、気をつけないといけないのが、バッテリーを入れる部分で、写真のようにツメが少しあるような形になっているので、無理に出し入れを使用とすると、間違いなくツメを折ります。
なので、このように、ツメの方を先に入れて、反対側を押し込む形で入れる必要があります。もちろん、取り外す時は逆の順になります。
先程、「同じような仕組みになった」と書きましたが、全く同じ物と思って構いません。ですので、α7Ⅱ系のバッテリーホルダー部分を外して、α6300側に差込んでも問題なく使用することが出来ます。
今のところ、目立ったトラブルはなし
購入して以来、何度か縦位置グリップを装着した状態で、撮影に持ち出していますが、以前のように「互換性のないバッテリーなので、正しいものを使用して下さい」というようなバッテリーに関する警告は一度も出ていません。もしかしたら、もう少し使用すると出てくることがあるかもしれませんが、今のところは全くないです。
この縦位置グリップになって、一番嬉しいのはグリップ感がいいこと。第1世代のものは、ラバーっぽく見えるプラスチックでしたが、今回の第2世代のものはきちんとラバーになっています。なので、縦位置で握っていても、非常にしっくりと来ます。
そして、一番大事なのは、シャッターボタンの位置。今までは、一番上部にあって、ボタンのフィーリングが悪い上に、通常の横構図で撮影するときに、誤ってシャッターボタンに触れてしまうという誤作動もありました。ただ、今回は、ボタンの位置が少し前に出て、しかも上部からは多少傾斜が付いた形になっているので、誤操作してしまう危険性も大幅に減りました。
これは、十二分に買い直す意味はあったと思います。
たぶんα6500には使えない可能性が高い
私はまだα6500を使ったことが無いので確定事項ではないですが、今回の縦位置グリップをα6500では使えない可能性が高いです。
よく見たら、α6500とα6300でグリップだけではなく、バッテリーの位置も多少ズレてる。特に、外部電源ケーブル取り回し用の小窓の位置がズレているので、α6300の他社製バッテリーグリップは装着できない可能性が高そう。まあ、α6500用もいずれ出るのでしょうが…。 pic.twitter.com/vv69trk4Ei
— Tak Photo (@evo_tak_photo) 2016年10月12日
というのも、私自身もα6500発表直後にツイートしていますが、α6500ってグリップの部分が変わったことで、バッテリーの蓋の形状が結構変わっています。しかも、この手の縦位置グリップで一番重要なバッテリー蓋にある外部電源ケーブルの取り回し用の小窓の位置が三脚穴の位置に対してズレています。
そのため、おそらくバッテリーの部分がうまくハマらなくて使えない…という自体に陥りそうな気がします。
といいつつも、さすがにそこは今の時代。3月に入って、いよいよサードパーティー製のα6500の縦位置グリップも登場してきたみたいです。写真を見た限りでは、今回紹介した第2世代のグリップと同じようなスタイルをしているように見受けられます。
実際にAmazonで購入された方のレビューもあるようなので、気になる方は試してみるのもいいでしょう。
ただ、α6500/6300/6000いずれにしても、縦位置グリップで検索するといろいろと出てきます。場合によっては、上手くいかなかった、ケーブルが付属していなかった等々の問題もあったりするようなので、その点、自己責任でお願い致します。
Eマウントカメラオススメグッズ紹介
これも、以前からしたいなぁと思っていたのですが、やる機会が無かったので、今回まとめて紹介させて頂きたいと思います。
SELP1650専用オートレンズキャップ
過去にNEX-5Tの時にも紹介をしたアイテムです。
α6000を始め、α5000/5100系を使っている人がおそらく一番装着しているであろうSELP1650。
電源OFF時はかなりレンズが小さくなるので、何かと便利なレンズなのですが、唯一の欠点というのが、フィルター径がφ40.5mmというかなり小さく、それによりレンズキャップもかなり小さいということ。
これ、本当で落とすし、無くすんですよ。そして、取り外しが煩わしい!。
私の中ではもはや伝説になった2014年3月の鈴鹿サーキットのファン感謝デー。
私は、レンタルしていたNEX-6のこのレンズのキャップを落としてしまい、探しまくった苦い想い出があり、Eマウントに手を出すのを躊躇っていた原因の1つでもありました。
ただ、2015年の春に自動のレンズキャップが発売され、これですべてが解決しました。
電源オフだと、このようにレンズキャップのシャッターが閉まった状態になりますが、
電源を入れると自動でシャッターが開きます。これ、特別に電源を供給している訳でも無いのに何故…と思うかもしれませんが、実はレンズキャップの背面にツメがあって、そのツメが開放されているとシャッターが開き、カメラの電源をオフにしてレンズが寸胴して縮むとツメが押されて、その力でシャッターが閉まるというものです。
特に、黒いボディ・黒いレンズには全く違和感のないフィット感です。
正直、私のように普段は16-70mmとか別のレンズを使うようなユーザーさんはあまり必要としていなくて、むしろ、α6000/5100/5000を持っているようなライトユーザーさんの方が重宝するアイテムだと思います。
実際に、私の周囲でα5000を購入した人が2名いましたが、いずれにもこれを紹介をして満足してもらいました。
唯一の欠点は、このレンズキャップを使用する場合は保護フィルターを装着できないことぐらいですかね。
NP-FW50充電器
あと、Eマウントカメラのいいところって、カメラをUSB接続しているだけで充電が出来るということ。
これって、ライトユーザーさんなんかだと、外出先から帰ってきたら、パソコンとUSB接続したらデータをコピー出来る上に、そのまま充電が出来てしまいます。しかも、外出先でも充電器を持っていなくても、スマホのモバイルバッテリーからも充電が出来ますし、マイクロUSBの電源さえあれば、ちょっとした時にサクッと充電しておくということが可能です。
その一方で、ハードなユーザーさんには不評なのも事実です。というのも、あたり前の話ですが、カメラ1台に対してバッテリー1つしか充電することが出来ません。どうしても、Eマウント機はバッテリーの持ちがいいとは言えないので、ハードに使うとバッテリーを複数個持って外出することもしばしば。旅行中なんか、カメラ1台で複数のバッテリーを充電しようと思ったら数時間おきに起きて、バッテリー交換…。ちょっと現実的ではないですよね…。
ということで、バッテリーの充電器というのが重宝します。
Newmowaというメーカーが出しているNP-FW50用の充電器です。実は、何気にAmazonでも高い評価でベストセラーになってたりします。
充電器にはマイクロUSB端子があり、それで接続します。なので、複数口のUSB充電器というのが最近はあちこち売られていますが、それを使えば簡単に充電ができます。コンセントタイプもいいのですが、コンセントだとマルチタップを占有してしまうので、個人的にはこういうタイプの方がいいです。
充電時は赤ランプが点灯し、充電が完了したら緑色のランプが点灯します。これまでかなりの回数充電を行ってきましたが、充電されてなかった…という事態には遭遇していませんね。なので、実は私2つ持っています。
また、充電器も欲しいけど、予備バッテリーも欲しいという人は充電器+互換バッテリー2個のセットがオススメです。もちろん、あくまで互換バッテリーなので自己責任でお願いします。
バッテリーケース
そうやってバッテリーが増えてくると結構問題になってくるのが、そのバッテリーを入れるケースです。
私自身、とりあえず入れるいいものがないので、100円ショップから買ってきた袋に入れたりもしていましたが、意外とカメラバッテリー専用の入れ物ってありそうで無いんですよね。
この商品は、私がちょくちょくお世話になっているNEEWERという結構格安のカメラ用品を出しているメーカー。そこのバッテリーケースです。
このバッテリーケースは4つの袋状になっています。Eマウント用のNP-FW50のバッテリーが入るのはもちろん、α77ⅡなどのAマウント機でも使用されているNP-FM500Hも入ります。
右側2つがNP-FM500Hがちょうどピッタリという感じで、左2つのNP-FW50が奥まってしまうぐらいの大きさになっています。
ハッキリ言って、わざわざ買うようなものでも無かったりしますが、まああると便利ですよねってことで…。
マクロエクステンションチューブ
いきなり写真だけですと、「ん!?何ですか?」という人も多いかもしれません。
そして、「マクロエクステンションチューブ」と言われてもピンと来ない人も多いでしょう。
これですが、ボディとレンズの間に装着して、レンズの最短撮影距離を短くしてやりましょうというアイテムです。
カメラに装着するとこんな感じです。実はいろんな色があるのですが、何で青を買ったのかと言えば、なんとなくです。はい、ただそれだけです。
Kenko製もあったりしますが、そうなると一気に高くなるので、格安メーカーを一か八か買うというのもありかと…。
で、実際に気になるマクロ撮影性能なのですが、こんな感じです。
【未装着】93mm
【10mm装着】48mm
【16mm装着】36mm
【10mm+16mm装着】27mm
使用したレンズはSELP1650の50mmテレ端で撮影しています。
元々このレンズは最大撮影倍率が0.215倍なので、素直に計算すれば、最小撮影長は109mmなのですが、まあそこはいいとしましょう。10mmを装着すると48mmと未装着時の約2倍に、16mmを装着すると36mmと約2.6倍、さらに両方を装着すると27mmと約3.4倍になります。単純に0.215倍×3.4すると実に実質0.731倍にもなります。
普段ここまで使用しないにしても、実質0.4倍ぐらいの最大撮影倍率が得られれば、そうそう問題ないですよね。
しかも、驚くべきはAFは普通通りに作動するということです。もちろん、多少シビアにはなりますが、ただこういうのって中央測距1点とかで撮影することが多いので、あまり不満は無いですよね。
明らかに、マクロレンズを買ったりクローズアップレンズを買うよりも便利ですからね。何気に持っておくといいですよ。