HAKUBA/IND2 P200を購入&レビュー(2021.07.03)

(最終更新日:2021.07.17)

 いやあ、これはなかなかいいカメラバッグに出会った感じです。

ちょうどいいショルダーバッグが欲しかった

元々、ショルダーバッグ好きな私

 2011年にα55でデジイチデビューをした私。

 もはや、カメラバッグもいろんな種類を手にしてきましたが、当初から基本ベースとして使っていたのはショルダーバッグでした。

 ぶっちゃけ、お店が開けそうなぐらいのラインナップ(笑)。

 デジイチデビューと同時に購入したSONY純正のLCS-MS10からスタートし、気付けばメッチャデカいALTA RISE 38まで購入する始末…。もう完全にカメラバッグ沼ってヤツですよね(しかも、これってまだショルダーだけだから…)。

 一時期は、スリングタイプのバッグに浮気をしていた時期もあるのですが、ここ最近またショルダーバッグに戻ってきたのは、撮影に出かけた時に、以前にも増してレンズ交換をするようになったから。もちろん、スリングタイプでも出来なくはないのですが、1:1のレンズ交換はまだしも、複数のレンズを付け替えるとなると、結構やりにくいんですよね。

 あとは、夏場だとスリングタイプは、どうしても背負う形になるので、背中が汗をかきやすいという点。ショルダーだと、ベルトを長めにしてやれば、お尻あたりにずらすことが出来るので、どうしてもショルダー型がいいってなるんですよね。

一方で、ショルダーバッグのデメリットも

 一方で、今使っているショルダーバッグに不満が無かった訳でもありません。

 特に使用頻度が高かったのが、HAKUBAのプラスシェル シティ03 メッセンジャー(SP-CT03-MBLGY)というモデル。

 サイズも大きすぎず、小さすぎずで、ちょっと写真撮りに出かけたいなと思ったら、だいたいこのバッグを持っていくことが多いぐらい、結構お気に入り。

 こういう感じに、レンズ付きボディと交換レンズ2本ぐらいだと全然問題無いのですが、これにもうちょっと…っていうのが全く入らない。例えば、コンデジ1つ入らないし、フラッシュも無理、縦位置グリップも無理。何なら財布もダメ。まあ、このサイズなら仕方がないのだけど、もうちょっとってのが入らないんですよね。

 あと、こういうカメラバッグの場合、サッと取り出しやすいように上部にファスナーが付いているものが多い。もちろん、私が持っているバッグもこのファスナーが着いているものが半分ぐらいある。

 ただ、このファスナーって、ぶっちゃけレンズ交換ということを考えると向いていない構造なんですよね。実際にやると分かるのですが、上部の写真は左手でファスナーを保持しているので空いていますが、左手を離すと自然と閉じてしまう。これ、取り出すだけならいいのですが、外したレンズをバッグに入れて、レンズキャップを付け替えて…なんていう交換作業をするのにメッチャやりにくいんです。

つまり、もうちょっと容量があって、手前開きのバッグが欲しかった

 総合すると、先のプラスシェルのLサイズよりももう少し容量があって、背負ったときに自分側にパカッと空くショルダーバッグが欲しいなぁと思ったわけです。

 ただ、この2つをクリアするもの、実際に調べていくと案外少ないんですよ。

 最近御用達になりつつあるthinkTANKphoto。真っ先にここから見ていって、デザイン的には結構良さげなんだけど、ちょっと容量が少なそう。スペックを見ても先のプラスシェルLよりも横幅が小さい。

 もう1つ、このストーリーテラー10になると高さが出てくるので、いいかも…って思いきや、やはりコイツも横幅が案外狭いんですよね。

 あとは、このManfrottoあたりですかね。ただ、コイツまで来ると、横幅が40cm越えになって、相当なボリューム感になってしまう予感。そして、あんまりデザインが…。そして、私とManfrottoの相性って…

そんなこんなで見つけたIND2 P200

 そうこうしていたら、ふと見つけたカメラバッグがこちら。

 たぶんですが、何かで出会ったというよりも、Amazonで調べていたら、関連でオススメに出てきたような気がしています。

 このカメラバッグのスペックはこんな感じ。

 外寸法的には結構大きくなるけど、あくまでポケット部が大きいっていう感じだし、だぶん何とかなるだろうと思って購入しました。

外観

 では、まずは外観から見ていきましょう。

 そもそも、IND2(インダツー)って何ぞや?って思っていたのですが、著名なカメラバッグデザイナーでありプロカメラマンでもある半杭誠一郎氏デザインのカメラバッグブランドだそうです。HPを見る限り、「INDUSTRIA」というブランドを展開されているので、そこから来ているのでしょう。

 ちょうど私が持っているカメラバッグからすると、プラスシェルLとレジストショルダーバッグLの中間の印象です。厳密に言えば、ポケット部を含めれば一番横幅は大きいのですが、案外そういう印象が無いです。

 ファスナーは、YKK製の止水ジッパーです。ちょっとグリップ部が長いような気もしますが、まあ悪くはないです。

 また、生地は、耐摩耗性に優れた1680Dナイロンとのこと。雨にはそんなに強くないかもしれないけど、今までのプラスシェルとかのことを考えれば、全然強いです。

 底面は、水や汚れに強いターポリン製。地味にこういうところってありがたいです。

 上部には、ハンドルが付いています。パッと見、邪魔な感じにも見えますが、実際、これぐらいのサイズになると結構な機材重量になるし、このグリップの有無って大きいと思います。しかも、余裕があるように作られているので、手前側か奥側にやれば、収納部には全然邪魔にならないです。

 ちなみに、このハンドルはショルダーベルトを使う時に引っ掛けるD管に取付けてある形です。

 なので、このハンドルが邪魔で取り外したいと思ったら、もう切ってしまうしか選択肢が無いです。

 この商品の1つのウリになっているのが、ショルダーベルトにバンジー構造が施されている点。個人的にはむしろ、「普通でいいんだけど…」と思っていたぐらいですが、結構強く引っ張って2cm程度伸びる感じなので、あまり気にならないかも。まあ、このあたりは実際に現場で使ってみてどうかでしょうね。

 ちなみに、ストラップの長さは、MAXまで伸ばした状態で約137cm(金具の先端から先端まで)。比較しても、プラスシェルLとほとんど同じ感じです。なので、私にとってはMAXまで伸ばしてちょうどっていうところでしょうか。

 前面部分には、大きなフロントポケットがあります。この部分の厚みが4cmぐらいあるので、ここに、財布・モバイルバッテリー・フィルター等々を入れることは余裕で出来そうです。なので、HVL-F45RMのフラッシュぐらいならイケます!。

 あと、体に密着する側にもリアポケットがあります。ただ、深さは19cm程度なので、A4書類を入れると数cm飛び出ると思います。

肝心な収納部

 さあ、続いて肝心な収納部を見ていきましょう。

 購入した時点ではこんな感じで仕切が4枚入っています。

 ただ、実際は4枚のうち2枚が最上部までの仕切りに対して、あと2枚は途中で折れるタイプの仕切りになっています。約8cmぐらいになっているので、55F18Zや35F18Fあたりはちょうど入れやすいかも。

 そして、収納部の蓋部分にはジッパーつきのポケットがあります。おそらくは、このあたりにメモリーカードとかを入れることになるんでしょうかね。本当は、ここにキーフックがあったら最高だったんだけどな…。

 ちなみに、ジッパーはどちらからでも開閉出来る形になっています。

ナナニッパレンズは厳しい!?

 カメラバッグとしては、やはりナナニッパレンズ(SEL70200GM。全長200mm)が入るかどうかは結構大きなポイント。

 左から、SEL70200GM、SIGMA 85mm F1.4、SEL135F18GM。さすがにこのクラスの太いレンズになると、横並びで3本ってのが現実的です。

 あっ…ちょっと飛び出ちゃうな…😓

 でも、バッグの仕様はH230mmに対して、70200GMの仕様は全長200mm…って思ったら、70200GMの方が、レンズ保護フィルター+レンズフロントキャップ+レンズリアキャップを含めると、実測で約22.5cmぐらいになるんですね💦。

 とはいえ、実際には閉める分には、あまり問題にならないぐらいです。とりあえず、一安心!

ボディ付きは何処までイケる!?

 続いて気になるとすれば、ボディ+レンズの状態でどこまでイケるのか。

 この写真、左がα7RIV+SEL70350G(長さ142mm)右がα9+TAMRON 70-180mm F2.8(長さ149mm)。仕方がないといえば仕方がないのですが、カメラを付けるとEVF部が厚みがある上に、バッグ的には少しRが付いているので、どうしても怪しい感じには見えてしまいます。

 ただ、こちらもナナニッパの時と同じように案外、閉めることは出来ます。

 ということは、長さ15cmを越える70200G・70200GM・100400GMとかで無ければ大丈夫そうです。

 ちなみに、アレコレと入れてみながら思ったのですが、縦位置グリップを付けた状態で入っちゃいます。ただ、この場合は、写真のようにEVF部を横向きにしないと厳しいです。

地味に嬉しいサイドポケット

 そして何より、このバッグで地味に嬉しいのが、このサイドポケット。しかも、結構ボリュームがあります。

 中を見ると、内部に小さなポケットがあります。あと、地味に嬉しいのは、横に落下防止のマチみたいなのがあるところ。

 ちなみにこのポケットのサイズ感は、幅13cm×高さ15-16cm×厚み4cm(私の実測参考値)といった感じ。

本当に案外何でも入りそう

 厚みも結構しっかりあるし、幅・高さともにそこそこあるので、割と何でも入ってしまう。

 例えば、普通は入れることは無いですが、SEL35F18ZとSEL55F18Z程度なら2本楽に入っちゃいます。

 もちろん閉まります(ただ、さすがにここにレンズは怖いのでオススメはしませんが…)。

何とボディが入っちゃう!

 RX100M7とか、コンデジぐらいなら普通に入っちゃうので、あえて入れてみませんでしたが…

 α6400にL字ブラケット付きで余裕です。いやあ、ここにサブボディ入るとかスゴイな…

 ってことは「まさか…」と思って試したのは…

 おおっと!、α7IIIがグリップエクステンション付きで入っちゃった!。まあ、このバッグでサブボディを入れて出かけることはさすがにないだろうけど…

 地味に、実際に入れそうなのは、縦位置グリップですね。これも、向きを気をつける必要はありますが、入っちゃいます。

フラッシュは注意が必要

 とか言いながら、個人的な本命はフラッシュ。先にもあったとおり、メイン収納部にレンズ横並び3本となると、そちらにフラッシュを入れるのは厳しそうだし…

 普通にHVL-F60RMを入れるとこんな感じ。さすがに伸ばした状態だと、約19cmあるので、ポケットから飛び出してしまいます。

 ただ、フラッシュを折りたたんだ状態だと、約14cmになるのでなんとか入ります。

 一様、ポケットとしてはこれで閉まるのは閉まりますが、結構パツンパツンな感じ。個人的にはちょっとこれは無しかな…。

 一方でもう一回り小さいHVL-F45RMだと、一気に全長が短くなるのでスッキリと入ります。しかも、これだと実質的な厚みは約4.5cmぐらいなので、こちらの方が実用的な感じがしますね。

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