SONY/α6300を購入。ファーストインプレッション
(2016.03.12)

本当に待望のα6000後継機

 ちょうど1年前。α6000を購入したことをキッカケに、それまでのAマウント寄りからEマウント寄りに移り始めた私ですが、その頃から噂されていたα6000後継機。1年間、ずっと「出る出る」と言われながら、ようやくCP+2016の前にα6300が発表されて、3/11にめでたく発売となりました。

 正直、今回初めてカメラを発売日前に予約をして購入をしました。

 実際問題、発売日前の予約購入なんて一番値段が高いタイミング。せめて、発売されて1ヶ月も待てば多少は値段が落ち着いてくるのは分かっていました。ただ、そのうちモータースポーツシーズンが開幕してしまうし、4Kの方も興味もあったので、思い切って予約しての購入となりました。

 ちなみに、今回の購入にあたり、最近圧倒的に使用頻度が低いα77ボディとSIGMA 8-16mm、18-250mm、17-50mm F2.8の3本のレンズそしてRX100をドナドナしました。これで合計10万円ぐらいになったので、実質的には3万円ぐらいでで買うことができました。

実はα77なんか昨年1年間で撮ったの5枚ぐらいだし…と今のうちに売ってしまいました!!

【外装】思っていたほどα6000との違いは感じない

 基本的にはα6000の後継機として登場をしてきたα6300。なので、基本的なデザインやレイアウトは、α6000を踏襲しています。

 箱を開けてα6300ボディを取り出し、持ってみての正直な感想は、

 α6000と一緒じゃん!

 ってこと。

 数値上は、ボディが厚くなっているし、重さも重くなっているのだけども、α6000と比べたときに、「確かに厚いかな」「確かに重いかな」と思うぐらいで、パッと持ったら違和感はほとんど無いというのが正直な感想です。

 ただ、さすがにNEX-5Tと比べると、その差はかなり大きいです。今から考えれば、NEX-5Tがいかに革命的なサイズなのかを痛感するぐらいです。

ボタン配列は基本同じ

 基本的なボタンレイアウトは、α6000そのままといった感じですが、唯一違うとすれば、AF/MFとAELのレバー式のところですよね。特別設定をしなければ、AF/MFのところでボタンを押すと、押している間だけMFになるし、AELのところでボタンを押すと押している間だけAEロック(露出固定)になります。

 いずれの機能も私はそんなに使いませんが、せっかく2つの機能を割り当てられるので、AF/MFの方は押している間ではなく、押す度にAF/MF切替にしましたし、AELは瞳AFにしました。

 あと、地味だけど大きいのは、シューキャップが付属したことですかね。

 α6000のときはシューキャップが無くてむき出しでしたからね…。まぁ、この値段で付いてない方がダメでしょう。

 あと、操作的な違いとして、モードダイヤルとコントロールダイヤルが結構堅い感じがします。特別、α6000が軽かったという印象はないですが、α6000のイメージで回そうとすると、結構「あれ?」っていうぐらい堅いです。

液晶をチルトしても、EVFのアイセンサーは働く

 地味なところなんだけど、これって地味に大きいんですよね。

 α6000の時もそうだったんだけど、EVFのアイセンサーが結構シビアなんです。

 この距離がちょうどギリギリ。これよりも少しでも近づこうものなら…

 こんな感じで、アイセンサーが反応して、背面液晶が暗くなってしまいます(EVFの方が付いている)。

 これが何で問題になるかというと、せっかくのミラーレス・チルト液晶なので、ウエストレベルで撮影をしたり、下からローアングルで撮影したい場面ってよくあると思うのですが、その時に、自分の体に近づきすぎると、アイセンサーが反応してしまうんですよね…。これ、結構面倒くさいんです。

 あるとき気付いたのは、α77Ⅱは液晶画面を少しでも動かすと、液晶がボディから離れた状態でEVFを使うことは無いとカメラが判断して、アイセンサーが自動的にオフになってくれるんですけど、α6000やα6300はそうじゃないんです。確かにα77Ⅱは、3軸チルト液晶だから、そうしないと自撮りをするときにアイセンサーが誤作動する恐れがあるんですが、そう難しくない技術だと思うので、対応してほしいですよね。

【機能】地味だけど細かい機能追加が嬉しい

”驚異”としか言いようのないAF性能

 公式には、「α6000の0.06秒が、α6300では0.05秒に速くなりました」というPRをしていますが、実際、「そんな0.01秒の違いが分かるのか?」と思っていましたが、不思議とα6300を手にして、何度か半押ししてみると、「なんかα6000よりも速いわ」というのが分かるのが不思議です。

AFエリアの広さと細かさも異次元

 α6000ですら、179点の像面位相差AFセンサーが画面全域をカバーしていて、最強といえる状況だったのですが、今回のα6300はさらに異次元!!。

 おそらく、一眼レフユーザーの方からすれば、「は?、何やねんこれ!」ってレベルです。

 この細かなAFセンサーが、おそらく瞳AFで本領を発揮しそうな気がするんですよね。これを味わうと、もう一眼レフのAFなんて戻れないですよ!。

待望の水準器搭載

 これは、本当、待望ですよね。

 そもそも、NEX-6の後継機としてα6000を登場させたときに、NEX-6で搭載していた水準器を降ろしたというのが理解できないですからね。だからこそ、数少ないα6000の欠点だったのですが、今回解決をしました。

 「たかが水準器」と思う人も多いかもしれませんが、「されど水準器」です。特に、EVF撮影で水準器があるのに慣れると、もう戻れないです。実際、α6000で撮影していると、帰ってから写真を見て、「おいおい、傾いてるじゃん!」ってのも意外と多かったですからね。

サイレント撮影

 シャッター音のしないサイレント撮影。今まで、α7系の上位の機種しか無かったのですが、APS-Cサイズまで降りてきました。シャッター音って不思議なもので、あった方がいい時とない方がいい時ってあるんですよね。

 ちなみに、サイレント撮影もFnキーの所に割り当てができますので、設定しておくといいでしょうね。

シャッター音が少し変わった?

 シャッター音繋がりでいくと、α6000からα6300になって、少しシャッター音が変わったような気がします。といっても、基本的な音自体は同じような感じなのですが、ちょっとα6300の方が軽い感じの音になっている気がします。

 まぁ、そもそもα6000の時から、このシャッター音は好きだったので全然問題ないんですけどね。

ファインダー120fps対応

 動体追従をしやすいようにEVFが120fpsに対応しているようです。ただ、このあたりは本当で動体ものに使ってみないと違いが分からない気がします。

位相差AF制限はF13以上

 ミラーレスは、Aマウント機と違って、撮影する前から絞りを制御をして、撮る前から絞りが反映されるのですが、像面位相差の関係上、あまり絞りすぎると像面位相差AFが作動しないという現象が発生します。

 これが、NEX-5TだとF6.3以上、α6000だとF11以上でしたが、今回のα6300ではF13以上の制限となっているようです。おそらく、写真メインの人は、F13とかだとそう問題はないと思いますが、動画をメインで考えている人だと、日中野外で絞らないとシャッター速度が速くなりすぎるという場合は、F値大事ですから、NDフィルター等で代用する必要はありそうです。

ISO AUTO低速限界が設定可能に

 ISO感度をAUTOに設定している人って結構多いと思いますが、その時のシャッター速度って基本的には、カメラ側が焦点距離を考慮して被写体ブレや手ブレが起きにくいであろうシャッター速度を考えて撮影をしてくれるのですが、時としてシャッター速度を不用意に遅くさせたくないと言うときに、シャッター速度の最低限界を設定できるようになったようです。

 この機能は、いつから搭載されるようになってきたんだろう。以前は、こういう機能欲しいなぁと思っていた時もありますが、そういう時って大体絞りもシャッター速度も設定したくて、ISO感動だけAUTOってことがほとんどなので、そういう場合は、マニュアルで撮っちゃうんですよね。なので、個人的にはそれほど使わないような気もしますが、
まぁ、合って悪い機能ではないと思います。

レンズのフォーカスホールドボタンがカスタム設定可能

 実は、いろいろと設定をいじっているときに、カスタムキー設定の中に「フォーカスホールドボタン」というものがあって、「どこのボタンのことなんだろう?」と思っていましたが、説明書を読んでいたら、レンズのフォーカスホールドボタンのことのようでした。

 とりあえず私の手持ちのEマウントレンズでこのボタンがあるのは、このFE 70-200mm F4のレンズぐらいです。

 他のカスタムキーと同じような内容が設定することができますが、私は「瞳AF」を設定することにします。もちろん、普通通りのフォーカスホールドも出来ますし、絞りプレビューとかも可能かと思います。とりあえず、私の手持ちレンズとしては、SEL70200Gぐらいしかフォーカスホールドボタンが無いので、瞳AFにしておいたら、RQ撮影するのに便利かなぁ…と思っています。

【動画性能】恐るべし4K解像度

 ある意味、α6300の魅力の1つでもある4K対応。しかも、24pには限られるものの、全画素読み出しにより、6Kの豊富な情報量を凝縮して4Kをオーバーサンプリングしている。

 作例が撮れ次第アップしたいと思っているけど、試しに家の外を撮ったりして見る限り、正直えげつない解像感。もちろん、今回のα6300が初の4K対応機で、他機種との比較ができないけど、やっぱスゴい!!。YouTubeにアップされている公式動画を見ていて、「まぁ、プロが撮影したものだろうから…」と思っていたけど、素人でもちゃんと絵作りすれば全然無理では無い感じ。ある意味、えげつなさすぎて、部屋撮りとかダメだと思う(ちょっとした壁の汚れとかいらない所が気になってしまうぐらいのレベルだと思う)。

 ただ、その一方で、手持ち撮影はなかなか厳しそう。歩いての撮影なんかなおさら。基本は、三脚に据えてじっくり撮りたいってのが本当の所だと思う。あとは、どうしても手持ちで…となると、3軸電動スタビライザーが欲しくなるだろうね。まだミラーレス機対応は10万円ぐらいするけど、もう少しすれば落ち着いてくるんじゃないかな。

撮った後の方が困る4K(!?)

 今回、とりあえずの試しで適当に4K撮影してみましたが、24p100Mで撮影して、

 33s 377MB
 18s 200MB
 13s 146MB
 18s 200MB

 って所なので、1秒あたり11MBちょっとの容量が必要な感じ。これ、1分あたり670MBぐらいになっちゃうので、データを扱うのに、結構な負荷になりそう。

 あとは、PCで見るにも、ちょっとずつコマ落ちした感じの再生になってしまい、せっかくの解像度を生かせないんだよな。かといって、再生専用機を買うというのもなぁ…。まぁ、そもそも4Kテレビ持ってないんだけど…( ̄。 ̄;)。

α6300×LA-EA3でAマウントレンズを使う

 α6000までは、LA-EA3を使うとコントラストAFしか使えなくて、Aマウントレンズを使うにはAFが遅すぎて使い物にならないというのが現状でしたが、α6300になって、普通に撮影をする分にはAFに困らないぐらいになってきました。

 一様、手持ちのレンズ(SONY DT 16-50mm F2.8、SIGMA 18-35mm F1.8、TAMRON 70-200mm F2.8、SONY 70-300mm G、SONY 70-400mm GⅡ)全てで動作確認をしましたが、どれもスムーズなAFでした。

 DT 16-50mm F2.8を付けた状態。意外とアリだと思いませんか?。ぜひ、EマウントのAPS-C用で16-50mm F2.8作って欲しいんだけどなぁ…。

 70-300mm Gレンズを付けるとこんな感じ。フードを付けると、どこのバズーカーやねん!みたいなノリになりますが、これなら意外とイケそうなんですよね。こちらも、APS-C用に限定してくれてもいいから、Eマウントで望遠レンズ出して欲しいなぁ。

Aマウントレンズの絞り挙動は、Aマウント機と同じ

 これ、どういう意味かというと、AマウントレンズをAマウント機で使うと、シャッター半押しまでは絞りは開放のままで、撮影する瞬間だけ任意の絞りに絞られて撮影する仕様になっています。それが、AマウントレンズをLA-EA3を使ってEマウント機に使うと、同じようなAマウント機で使ったときと同じように、プレビュー段階では絞りは開放のままで、撮影する瞬間だけ絞りが動きます。

 で、結局どうなるのかというと、1つは、Aマウント機のときと同じで、撮影前に見えている状態は絞り開放の状態なので、実際に撮影されるものとは絞りの面で実際は異なるという点。Aマウント機では絞りプレビューボタンがありますが、Eマウント機には絞りプレビューボタンがないので、α6300ではカスタムキーに割り当てができるようになっています。

 もう1つ問題なのは、撮影する瞬間に絞りが動くので、それがシャッター音とは別の絞り羽根が動く音が結構します。なので、Aマウントレンズを付けた状態では、サイレント撮影をしても結構音がするので、実質的にサイレントにはならないということを知っておいた方がいいと思います。

AF-CでのAF追従は、連写(Lo)だけ

 これ、α6300の公式サイトにも注意書きで書いてあるのですが、LA-EA3を使ってAマウントレンズをα6300で使用する場合、連写(Hi+、Hi、Mid)では動体追従しません。一見、ライブビューを見る限りはAF枠が移動するので追従しているようにも見えますが、実際にはピントが来ていません。なので、AF追従するのは、連写(Lo)だけということになります。連写(Lo)って約3コマ/秒。う~ん、ちょっとこれでは苦しいですよね。

 あと、私は使っていないので分かりませんが、推測するに、SIGMAが出しているマウントコンバーターMC-11でも同様な仕様であるような気がしています(違っていたらゴメンナサイ…)。普通に考えて、純正のLA-EA3で出来ないのに、サードパーティー製のMC-11が出来るとは思いませんし、YouTube上にいくつか上がっているMC-11のレビューを見ていても、AFが1枚目に固定されていて、AFが追従しているようには見えません。キャノンレンズを付けたときに連写でフリーズする現象については皆さんコメントされていますが、AF追従に関しては、意外なほどほとんどコメントされていません。むしろ気付いていない人がほとんどなのかな?。皆さん、ご注意下さい。

でも結局は手ブレ補正が無いんだよね…orz

 実際、よっぽどの動きものを撮影するので無ければ、十分使えるAFだと思います。ただ、やはり問題なのは、Aマウントレンズには手ブレ補正機構が搭載されていないので、Aマウントレンズ+α6300は手ブレ補正無しなんですよね…orz。

 百歩譲ってSIGMA 18-35mmやDT 16-50mmのような標準域はどうにかなると思いますが、望遠系はなかなかシンドそう。と言いながらも、流し撮りなんかだと手ブレ補正は不要なので、どんな感じになるのか試してみたいもんです。

【総評】正直、一眼レフにこだわる時代はもう終わった

 以前、α6000の半年使用レビューを紹介したときにも書いたのですが、やっぱり『一眼レフにこだわる時代はもう終わった』とつくづく感じます。未だに、『やっぱりカメラは一眼レフじゃないとダメだよ』という方もいるかもしれませんが、そんな方こそ、一度α6300を触ってみてほしいです。下手な入門機の一眼レフよりも、α6300の方がいいと思います。

価格に見合っているのかどうか

 今回、α6300が発表されたとき、実は結構意見が分かれていて、性能向上を喜ぶ声がある一方で、「とにかく高い!」という不満の声も結構多いです。いや、ネットの評価的には、実は不満の声の方が表に出てきている節が結構あります。

 ただ、個人的には、α6000とα6300ってデザインこそ丸コピーのように見えますが、実際、α6000はコスト低減を図った入門ミラーレス機である一方で、α6300はミドル~ハイクラスのミラーレス機なので、そもそものターゲットが違うんですよね。それでも、最近のソニーって旧型を生かしつつ、MarkⅡで併売をするというスタンスを取っているので、どうしても値上がり感がメチャクチャするんですよね。

 で、発売日の時点で、ボディのみ13万円という価格でスタートしましたが、この性能で4K対応で…ということを考慮すれば、ある意味妥当な感じはします。いかんせん、RX100Ⅳなんか今でも10万円を超えているんですから、それを考えたらまだまだ…(この感覚がソニーユーザーのオバかなところなんですかね)

 ただ、そうは言っても、動画撮影なんかしないし…という人には少々高いと思う人は居るかもしれませんね。それなら、「4K非搭載でいいからボディ内手ブレ補正搭載しろよ!」っていう人は少なくないかもね。

あとはボディ内手ブレ補正と縦位置グリップを!!

 ただ、ここまで来ると、やはりα7ライクなボディでボディ内手ブレ補正搭載、縦位置グリップ併売のα7000(仮)の登場を望みますね。あれだけAマウントレンズが普通に使えるようになったら、やっぱり手ブレ補正欲しいですもん。正直、α7Ⅱも考えましたが、APS-Cで使っちゃうと、1,000万画素になっちゃうんですよね。それが何より残念なんですよね。

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