Tamron / 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD
を購入&使用レビュー(2021.08.29)

(最終更新日:2021.09.06)

 レンズ記事第6弾は、なかなか評判の良い超望遠ズームレンズ、『TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD』です。

どうしていま超望遠なのか?

実は穴が空いたままだった超望遠領域

 現状、私の持っているレンズラインナップはこんな感じ。

 以前にもBoyakiコーナーの方でも少し書き留めていたのですが、私のレンズラインナップって、よくよく考えたときに、200-400mmあたりというのが弱いんですよね。

SEL100400GM

Tamron 150-600mmとSAL70400GII

 以前は、SEL100400GMを保有していたのですが、SEL200600Gを購入した際に下取りに出して売ってしまった。というのも、実はAマウント時代に、SAL100400G2と150-600mmを同時保有していた時代があり、その頃は150-600mmを購入して以来、100-400mmが防湿庫の肥やしになっていたという事実があったから。

SEL70350G

SEL200600G・SEL70200GM・SEL70350G

 もちろん、この穴を埋めるためにAPS-C用のSEL70350Gを購入した。もちろん、このレンズは軽量コンパクトだし、写りも文句なし。なので、これはこれでいいのだけれど、やはり、せっかくフルサイズ機を持っているのにAPS-Cに妥協するのか?というシチュエーションは多々ある。

 私の中では、中間的なポジションとしてSEL70200GMもあるにはあるが、1.4倍テレコンを噛ましたところで、280mmまでしかカバーできない。一方で、サーキットでは活躍する200600Gだが、さすがにそれ以外のシチュエーションで持ち出すには、とても大きくて重く、周りの目も考えると億劫になってしまう。

 こういう状況を見るに、やはり現在の70-200mmと200-600mmの間を埋めるようなレンズを持つべきではないか?と思っていたわけです。

100-400mmクラスで物色する

 普通に考えたら、70-200mmと200-600mmの間を埋めるとすれば、100-400mmクラスとなる。

 かつて、このクラスは純正のSEL100400GMしか無かったが、SIGMAからは100-400mmTAMRONからは150-500mmが発売されて、3つの選択肢から選ぶことが出来る。

レンズ SONY
100-400mm
F4.5-5.6
SIGMA
100-400mm
F5-6.3 DG DN OS
TAMRON
150-500mm
F5-6.7 DiIII VC VXD
明るさ F4.5-5.6 F5-6.3 F5-6.7
画角 100mm 100mm 150mm
400mm 400mm 500mm
テレコン装着 可能
140-560mm
× ×
最短撮影距離 0.98 1.6m 1.8m
最大撮影倍率 0.35 0.24 0.32
フィルター径 φ77mm φ67mm φ82mm
外形寸法 φ93.9×205mm φ86.0×199.2mm φ93×209.6mm
重量 1,395g
(三脚座別)
1,140g
(三脚座別)
1,725g
(三脚座別)
その他 ・ズームリングが手前側 ・三脚座別売り
・ズームリング逆周り
・フレックスズームロック機構
・三脚座付属
α Blog評価 Excellent Excellent
Amazon価格 28.5万円 10.5万円 14.5万円前後
メリット ・レンズの明るさ
・テレコン対応
・画質が良い
・AFが速い
・寄れる
・安い
・小型軽量
・安い
・画質&AFそこそこ
・フレックスズームロック機構
デメリット ・高価
・ズームリングが手前側
・画質がやや劣る
・AFが劣る
・ズームリングの回転方向が逆
・重い
・ワイド端が150mm
・フィルター径82mm

 こうスペック表を眺めてみても、そりゃ純正の100400GMがいいけど高いよね?ってことに終息してしまう。考え方によっては、SIGMAとTAMRONの2本が買えてしまう値段だし…。

SIGMA 100-400mm vs TAMRON 150-500mm

 そう考えると、現実的には、SIGMA 100-400mmとTAMRON 150-500mmのどちらにするのか?ということになる。

 TAMRONに対して、SIGMA 100-400mmのメリットは、軽量・コンパクト・価格の安さ・ワイドの広さの4点だ。

 一方で、SIGMAに対して、TAMRON 150-500mmのメリットは、テレ端500mm・ズームリングの回転方向が同じという点だ。

重視したいレンズ長

 ここで、サイズ感の比較をしてみると、実は100-400mmと150-500mmは径の太さと重量は違うが、長さはそれほど大きく変わらない(あっても1cm程度)。

 実は、私の中では、太さよりも重さよりも、このレンズ長をかなり重視している。それは何故かというと、収納出来るバッグが大きく変わってくるという点だ。

全長20cmのSEL70200GMがピッタリ

IND2も70200GMがジャスト

 というのも、この長さ20cm前後というのが、一般的なショルダーバックの高さに等しい。なので、全長20cm前後であれば、レンズ単体ならショルダーバッグにサクッと入れて持ち出すことが出来る

 これが、150-600mmのように26cmクラスになると、普通のバッグでは無理になる。これは、過去に150-600mmを持っていたからこそ分かること。逆に、70350Gは全長が15cmを切っており、ボディを装着した状態で約20cmになる。つまり、レンズにボディを装着した状態で、そのままバッグに入れることが出来るので、これはこれで意義深いと言えるのだ。

手放せないSEL70350G。となると…

 実は、今回の導入で考えたのは、この70350Gをどうするのかという点だった。モロかぶりするのであれば、いっそのこと売った方がいいから。

 ただ、この1年間、アレコレ使ってきて、70350GはAPS-Cクロップという制限はあるものの、あのコンパクトさは貴重だ。特に、先にも述べたとおり、ボディ装着状態でサクッとバッグに入れられる点は大きい。

 なので、SEL70350Gは、手元に残しておくことを決めた

 実は、そうなることで全てが決まった。だって、100-400mmの大きなメリットは軽量・コンパクトだが、それは私の中では70350Gに求めているもの。新しい望遠にはそこは不要だ。むしろ、フルサイズ対応ならではの500mmという望遠域の方が、私にとっては大きなメリットになる。

 ということで、TAMRON 150-500mmに決まった

私的には、”たぶん”サーキットでは使わない150-500mm

 どうしても、こういう超望遠ズームレンズで、しかも私のHPを訪れる方となると、否応でもサーキット撮影というシチュエーションも考える人が多いだろう。

 ただ、はじめに言っておくと、この150-500mmでサーキットでマシン撮影をするつもりはあまり無いです。

 それは何故かというと、そもそも私にとって、150-500mmではサーキットでの望遠が足りないから。

 このグラフは、私がSEL200600Gを購入した後(2019年夏以降)に、サーキットでマシン撮影をした際の焦点距離の比率です。これを見て頂くと分る通り、サーキットでの違いはありますが、600-840mmあたりがメインになっているのが分かってもらえると思います。

 そして、ここでの全体の比率を元に、各レンズでのカバー率を計算したのが次のグラフです。

 こう見るとよく分りますが、150-500mmレンズでは、フルサイズでは約25%、APS-Cクロップを使ったとしても約70%程度しかカバーをすることが出来ません。

 それに、サーキットでは、何だかんだ言って200600Gのインナーズームの使い勝手はとても良くて、本当に撮りやすい。そして、1.4倍テレコンも使える。だから、サイズ以外については、200600Gに不満点は無いんですよ(サーキットではね)。

といいつつ、たぶん実践レビューはすると思う

 と言っても、SEL70350Gの時もそうだったけど、おそらく何度かはサーキットでテストシューティングはしてみようと思っています。たぶん、このHPを訪れる人は、そちらの興味もあると思うし。

 実際、先程の計算は4つあるサーキットでの数字なので、岡山国際に絞れば、約80%のカバー率になりますし。

 岡山なら、2輪は厳しいですが、4輪だとそこそこ撮れるしね。

長い前置きはさておき、ようやく開封

 さて、前置きが長くなりましたが、実際に開封するとこんな感じ。

 最大径が93mmなので結構太いのですが、それよりもさらにフードが大きくて、実際に測ると113mmぐらいあります。

 ただ、このフードを付けた状態だと、ほぼ100-400mmクラスのサイズに見えます

 望遠端まで伸ばすとこんな感じ。さすがに、ニョキっと伸びますが、この状態で一脚だけで自立します

 こういう望遠レンズって、だいたい伸ばしたらフロントヘビーになって、前に倒れてしまうのですが、そういう意味ではバランスは結構良さそう。

 SEL200600GとSEL70200GMと比べるとだいたいこれぐらいのサイズ感。ナナニッパよりも少し大きいかなってぐらいのサイズ感です。

 フード付けたままだとこんな感じ。やはり、フード付けた状態だと、さらに太さが増してしまうのは仕方ないかな。

 ちなみに、レンズの重さは1,725g(三脚座別)。決して、この部類のレンズとしては軽くはなく、むしろやや思い部類に入るのですが、私はもう200600Gで麻痺しているので、こんなもんかな?って程度です。

結構便利な上にしっかりと効くフレックスズームロック機構

 このレンズの1つのウリでもあるのが、途中でロックあっせることが出来る「フレックスズームロック機構」

 通常はこのような感じなのですが…

 ズームリングを前にズラすと、白いラインが出てきて、任意の焦点距離でロックが出来ます

 こういう望遠ズームあるあるで、どうしても撮影している最中にちょっとずつ焦点距離が変わってしまって…ということがあるのですが、これだとそういうことがまずないです。

 実は、ある程度力を加えると、ロックが外れたりするのかな?と思っていましたが、雰囲気としてはこのロックを解除しない限り、本当にズームリングが固定されてしまう印象です。つまり、歩いている状態で伸びてしまうことは無さそうな上に、例えば、500mmに伸ばした状態でロックをかけ、フードを下向きにして地面に置いたとしても、レンズの重さで短くなってきて…みたいなことは起きない感じです(かといって、それをやるとレンズを傷めるかもしれないので自己責任で…)。

 一方で、唯一の欠点は、この機構のせいで、ズームリングの先端側のところが、ロック解除時に隙間が空いてしまうという点。仕方がないのですが、レンズ内部にホコリが入りやすそうな気はしてしまいます。

 あと、このレンズ、噂には少し聞いていましたが、ズームリングは結構重いです。なので、直進ズームは出来なくは無いけどやりにくそうです。とはいえ、私としてはあまり動きやすいのも使いにくくて、100400GM時代もタイトで使っていた人間なので、この点は不満点ってほどではないです(そうは言っても、私が持っているレンズの中では、ズームリングは一番重いかも)。

フードの頭にはゴム付き

 あと、フードの先端にはゴムが貼られています。これ、私のようにサーキットに行く人間にとっては、フードを下にしてアスファルトの上にレンズを立てるということをよくするので、これが有るのと無いのとでは結構気分が違います。

 一様、レンズ先端部分もゴムが貼られているので、この点も結構安心です。

 余談ですが、最近のTAMRONのレンズキャップって、約9mmと結構厚いんですよね(ちなみに、200600Gは約6mm)。たかが3mmではあるのですが、バッグに入れるときはレンズ長+レンズキャップになるので、ちょっと気になることはあります。

 マウント部分には簡易の防滴構造のシーリングが施されています。

 あと、このマウント部、結構硬いです。レンズの着脱をするのに結構力がいる感じです。

何気に初めてのアルカスイス対応の三脚座

 これだけの望遠なので、標準で三脚座がついています。三脚座近くにネジがあり、それを回して緩めると外れるというタイプ。まあ、よくあるタイプの三脚座ではありますが、ぶっちゃけて言えば、安っぽさは感じます。特に、サーキットでの使用を考えると、ネジを緩めてレンズ鏡筒を回転させたりすると思うのですが、それが明らかにレンズと三脚座が擦れている感じが伝わってきます(この辺りは、SONY純正の方が数段上)。

 さらに言えば、200600Gもかつての100400GMも中腹辺りにあったネジが、三脚座に近い下部になっていることから、ちょっと調整するときにやりにくいなって感じはします。

 あと、最近のTAMRONやSIGMAのレンズにならって、コイツもはじめからアルカスイス対応になっています。今や珍しくないですが、私としては何気に初めてだったりします。

 試しに、私がサーキットで愛用しているアルカスイス互換のSIRUIの自由雲台に付けましたが問題無さそう。このSIRUIの雲台って、前方にロック機構のボタンがあって、ガクッと外れないような機構になっているのですが、この三脚座だと効いたり効かなかったりという感じだったので、取付け・取り外しは注意してやる必要はありそう。

 ちなみに、スイッチ類はこんな感じ。ちょっと形は珍しい形状だったりします。

で、バッグに入るんですか?

 で、やはりこのレンズの大事なもう1つのポイントはサイズ感。どちらかというと、最近ではSIGMAの150-600mmの方が話題だったりもしますが、やはりあちらは26cmmクラスになるので、ワンランク大きすぎるんですよね。

 ってことで、まずは私が最近よく使うIND2に入れて見ましたが、70200GMでギリな感じだったので、150-500mmだとさらに飛び出てしまう感じになります。

 当然閉まらないかな…と思っていましたが、一番中央に入れれば、何とか閉まらなくはないという感じでした。

 ハクバのショルダーバッグもちょっと飛び出る感じはするけど、これでも閉まらないわけではないですからね。もちろん、いざとなればALTA RISE 38を出せば余裕で入るし、エアポートナビゲーターでも、ボディ装着状態で収納可能。

 あとは、私がSEL100400GM時代にサーキットで愛用していたELECOMのGRAPH GEAR NEOならボディ装着でもスッポリ収納可能。やはり、これぐらいのサイズ感でサーキット撮影が出来ると確かに楽なんだけどな…。

無理をすればこんな入れ方も…

 ちなみに、私が最近サーキットで愛用しているBackLight Elite 45Lの上部に入れるとこんな感じ。意外と入っちゃったって感じです。

 しかも、ボディを装着した状態でも入っちゃいます。まあ、よほどの事が無い限り、こんな入れ方しないとは思うけど…

近接性能

 このレンズで結構話題なのが、近接性能。

 最短撮影距離は、広角端150mmで0.6m、望遠端500mmで1.8m。さらに広角端での撮影倍率は0.32(1:3.1)。結構寄れると思っている135m F1.8 GMでも0.25とかなので、結構寄れるっぽいんですよね。

ワイド端・150mm

テレ端・500mm

 で、試しに私がよくやる、最小撮影長(マクロ撮影で一番寄った状態で、何cmぐらいが映るのかどうか)を試してみましたが、ワイド端で約100mm、テレ端で約115mmという感じ。これを撮影倍率に計算し直すと、約0.35~0.309あたりになるので、スペック並かそれ以上に結構寄れる印象です。

 そして、試しに焦点距離別にレンズキャップを撮影してみたのがこちら。

150mm

202mm

300mm

387mm

5000mm

 厳密には見ていないですが、一番のテレ端よりもちょっと200mmぐらいまでにした方が、もうちょっと寄れる感じがします。で、300-400mmあたりで少し寄れなくなって、またテレ端に向けて寄れるようになるというクセがあるようです。

 それにしても、これだけ寄れるのであれば、150mmマクロ、200mmマクロぐらいと思って使っても悪くないかもしれません。早く、花とか撮ってみたいですね。

実写レビュー

2021 全日本ロードレース Rd.6 スーパーバイクレース in 岡山(2021.09)

 先にも述べたとおり、元々、この150-500mmはマシン撮影するために選んだレンズではないです。

 しかも、相手は超望遠が必須な2輪。ぶっちゃけ、APS-Cクロップを駆使したとしても、750mmで撮影出来るところは岡山国際サーキットとはいえ、そんなに多くないわけで、正直、あまりテストに向いたレースではないことは、まずお詫びをしておきます。

 ちなみに、このレンズ、ズームリングを前にずらすことでロックすることができる「フレックスズームロック機構」が搭載されているのですが、そのフレックスズームロック機構をオンにした状態で写真のように立てると立ちます

 ただ、目を離している隙に、ちょっとずつ重さで縮んできていたので、完全なロックではないような気もします。しかも、あんまり無茶をすると、そもそもロック機構に負担をかける可能性もあるので、このロック機構オンにした状態で、このようにフードを下にして立てない方がいいと思います。

 YouTubeの方でも実際の撮影の様子を紹介しているので、良かったらコチラも参考にして頂ければと思います。

リボルバー

 では、まず比較的望遠を必要としないリボルバーコーナーでの撮影。

 それまでの撮影と条件を同じにしようと、ボディはα9で、手ブレ補正はモード2(流し撮りモード)で挑みました。まあ、こうしてみると十分使えそうです。

 ただ、個人的には、左手のレンズフードの位置が、200600Gと比べるとだいぶん手前になるので、逆に撮りづらくなる感じはあります。

リボルバー立ち上がり

 次は、少し移動してリボルバーのスタンド席へ。

 これも、1日目に撮影した反省を踏まえて、スタンド席に座った状態でリボルバーからの立ち上がりを狙います。

 1/200sでちょっと早めのシャッター速度を切ると十分いいですね。

 1/125sで狙うとこんな感じ。正直、レンズ関係なく、追従自体がかなり難しいので、そもそも撮りにくいというのが率直な感想。

 それでも、AFのモタつきを感じることは無かったので、AF速度的にも大丈夫そうな感じはします。

パイパーイン側

 最後に向かったのはパイパーのイン側。

 はい、こちらも定番の流し撮りポイントですね。

 APS-Cクロップを使っているので、換算519mm。こうしてみると、それなりに手ブレ補正はオンにしても大丈夫な気がします。

 最後の最後に、絶対くると思って待ち伏せしていたオフィシャルカー。いや、いいっすね。

 残念ながら、今回のシチュエーションでは、AF速度はほとんど関係のないような場所ばかりだったので、AF性能や追従性の検証はは11月のS耐までお預けですかね。

スーパー耐久2021 Rd.6 at 岡山(2021.11)

 続いて、S耐 岡山最終戦でのレビューです。

 この時は、150-500mmとの組み合わせなら、フルサイズ機よりもα6400のようなAPS-C機の方が多いだろうと思い、あえてα6400との組み合わせでトライしてみました。

 荷物が増えるというデメリットはありますが、この方がレンズ交換の手間もないので、こういうテストにはちょうどいいというところもあるんですよね。

バックストレート流し撮り

 まずは、バックストレートでの流し撮りからチャレンジ。

 キッチリとExifに残るわけではないので、何となくの記憶ですが、手ブレ補正のモードはVC2(流し撮りモード)で撮影していたと思います。

 使ってみた感じだと、こういう明かな流し撮りシチュエーションだと意外と手ぶれ補正使えるなって印象。SEL200600Gではキチンとα6400で試していないけど、100400GMの頃は手ぶれ補正はONにするとマシン撮影にはまともに使えないイメージだったもんな。

 AFについては、ここはほとんど横移動なので、ぶっちゃけあまり分からないです。

1コーナー撮影窓

 続いては、1コーナーの撮影窓での撮影。ここはある程度AF性能も求められてくるので、ここで撮影出来れば、おそらくだいたいの場所で問題無いでしょう。

 と、ここで少しトラブルが起きます。

 ん?、なんか妙にブレてますね…。しかも、気持ち悪いぐらい綺麗に…

 この時点で、真っ先に手ブレ補正を疑いました。どちらも流し撮り用のVC2で撮影していたので、それが逆に悪影響しているというのは容易に想像できました

※ちなみに、VC2で撮影したときのものは、HP用にワザと残したものを除けば、全てボツ写真でした。

 なので、手ブレ補正をOFFにして撮影してみることに。そしたら、見事に画が戻りました。

 先程のバックストレートの流し撮りの時にはそこまで違和感が無かったことを考えると、撮影スタイルと合わせた手ブレ補正モードをキチンと選ぶと、意外と手ブレ補正は使える?ということなのかな。

 ということで、試しに手ブレ補正のモードをVC3にして撮影したのがコチラ。

 撮影しているときは、これでいいじゃん!って思ったけど、改めてじっくり見ると微妙に甘い印象が残りますね。となると、こういうシチュエーションなら素直に手ぶれ補正はOFFにするべきかな…

マイクナイトコーナー

 そして、2日目に試したのはマイクナイトコーナー。

 グリーンネットの手前のフェンス越しの定番ポイントです。本当は、もう少し他の場所(特に最終コーナーとか)でもトライしてみたかったのですが、撮影に没頭していたら忘れていました…。

 Gr.2のマシンとはいえ、換算658mmで高速マイクナイトで1/160sなのでそれほど速いシャッター速度ではないですが、まあこれだけバチコン来たら使い物になりますかね。ちなみに、この時(1/160sで手ブレ補正オフ)の選抜率はほぼ50%でした。

 一方で、写真は上げていないですが、手ブレ補正をONにして、VC2もしくはVC3でもテストで撮影してみましたが、VC2については先の1コーナーと同じように明らかなに手ブレ補正が邪魔をしているようなブレが起きているし、VC3はピントが甘い写真が量産されてほとんどボツでした。

 ってことで…

 といえそうです。

 あとはやはり、α6400はEVFが光軸上からズレてしまうので、こういう撮影スタイルではツラさがありますね。なので、今度はα6400ではなく、α7RIVのAPS-Cクロップでテストしてみたいですね。

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