α撮影記 紅葉の旅2014 at 京都 Part.4 北野天満宮
(2014.11.22)

紅葉

撮影日:2014.11.20(Thu.)

Part.1 清水寺 Part.2 金閣寺 Part.3 嵐山&天龍寺 Part.4 北野天満宮

紅葉ライトアップは北野天満宮へ

 紅葉の旅2014、京都編の第4弾です。

 嵐山・天龍寺を離れたのが15:00前で、嵐電で北野白梅町駅に戻ったのが15:30前でした。一度、駐車場に戻り、しばし休憩と機材を準備し直した上で、北野天満宮に到着したのが16:00過ぎでした。狙いはライトアップですが、少し早く到着したことで、ライトアップ前の撮影もいくらか可能です。

 もみじ苑の入場料は600円ですが、これで茶菓子が貰えます。しかも、昼夜で入れ替えがないので、夕方近くに行けば、そのままライトアップに残れます。

もみじ苑のマップを掲載しておきます。

まずは、通常の紅葉撮影を

 この北野天満宮からは、薄暗くなっていくことを考慮して、SIGMA 18-35mm F1.8を使って撮影しました。紅葉としては縦方向の広がりもあったので、本当は広角レンズを使うと面白かったかもしれないですね。ただ、最後の4枚目の写真なんかは、35mmテレ端。最短撮影距離が0.28mなので、結構良い感じの後ボケも楽しめるのはいいですね。

70-200mmで狙うとこうなる

 今回の紅葉の旅2014では、SAL70300gの望遠レンズを軸に撮影していましたが、三脚を使うことも考慮をして、北野天満宮では三脚座のあるTAMRON 70-200mmレンズを使いました。重いレンズではありますが、開放F2.8でもピントの山のカリッと感はいいですね。ただ、望遠的には200mmでは不足する感じは少々あります。

日が暮れるまでに、急いで川の周辺でも撮影を

 やっぱり、北野天満宮といえば、この赤い鶯橋(うぐいすばし)を絡めたショットですよね。ちょうど、着物を着た女性がいたので、1枚撮ってしまいました。でも、良い感じですよね。

いよいよのライトアップを手持ちで撮影!?

 さすがに11月ということで暗くなるのが早い上に、木々が結構茂っているので、17時を過ぎた辺りから本格的に暗くなってきます。

 で、「さぁ、いよいよ三脚を出して撮影しようかなぁ…」と思っていたのですが、思いのほか、SIGMA 18-35mm F1.8がパワフルで、開放F1.8でガッチリホールドをして撮影をしたら案外行けそうな感じだったので、結局最後まで手持ちで撮影をしてしまいました。

 足下のライトを丸ボケに結構使えます。F1.8の威力もありますが、結構寄れるので35mmでも良い感じに丸ボケ作れます。

 一番厳しい条件だと、F1.8・ISO-1600でシャッター速度1/10というのがあったので、EV値で実にEV1.2というメチャクチャ暗い条件でした。それでも意外と手持ちで撮れていたので、正直私でも驚きでした。ただ、結婚式撮影の時にもコメントしましたが、このSIGMA 18-35mm F1.8には手ブレ補正機能は搭載されていません。SONYのαシリーズが、ボディ内手ブレ補正だからこそ、ここまで撮れたのだと思っています。

 とはいえ、F1.8なので被写界深度は浅めです。ピントを合わせる位置を気をつけないと、中途半端にピントがあっていない状況が起きてしまうので、そのあたりは注意が必要です。

 それにしても、これだけの写真が手持ちでバシャバシャ撮れるというのは、ホント、楽しいですね。

 撮影が終わったのが、18:30頃。気付けば辺りは真っ暗です。気温もどんどん下がって、かなり肌寒くなりますので、防寒対策は気をつけましょう。

紅葉の旅2014を振り返って

 今回は、朝6:30の清水寺をスタートして、金閣寺→嵐山・天龍寺→北野天満宮の撮影終了が18:30すぎでした。

 1日で4ヶ所を回るという結構ハードな感じではありましたが、それでも各箇所2時間ずつの撮影時間は確保できたので、良かったのではないでしょうか。ただ、そうはいっても、この行動を可能にしたのは、清水寺の6時開門があるからで、それ以外のところだと、3ヶ所ぐらいがいいところかもしれませんね。

 でも、どういうルートになるだろうが、やはり事前の検討は必要ですね。ちょっと行こうかな?と思って勢いで行くところじゃないです、京都は。特に場所によっては、なかなか駐車もままならないケースもあると思うので、今回の私のように、どこかに車を置いといて、あとは公共交通機関を使って移動することも考えて良いでしょう。

意外と日本人よりも外国人が多い!?

 余談的な話ですが、人が多いというのはある意味想定の範囲内だったのですが、実は日本人よりも外国人の方が多いというのには驚きました。個人的には、天龍寺>金閣寺>>清水寺>>北野天満宮という感じでしょうか。特に天龍寺と金閣寺は、明らかに日本人の方が少ないです。外国人といっても、多くは韓国か中国の人が多いですが、欧米の人も見かけました。

 で、こういった人に多いのが、最近流行っていると噂のセルフィー棒を持っている人が多いです。そのセルフィー棒にスマホか、GoProを装着していました。

 ちなみに、天龍寺ではたぶんアジア系の外国人の女性から、「すみません」と声をかけられ、「もみじ」「私」「一緒に」「写真」とカメラマンを頼まれてしまいました。ヘッドフォンもして、話しかけるなオーラ出しているにもかかわらず、声をかけてくるとは…。

紅葉撮影には望遠レンズは持って行くべし!!

 どうしても、普通の紅葉を撮影しようとすると、標準ズームレンズを持って撮影をすることが普通だと思いますが、ぜひとも望遠レンズを持参してほしいですね。

 実は、私が望遠レンズを使った切り取りをやり始めたのが昨年あたりからですが、この望遠レンズを使った切り取り撮影は、撮っていて楽しいです。単純なアップだと、そこに行った意味ある?って写真になりがちですが、それぞれの観光地ならではのものを後ボケなどで入れ込んでいくと、それらしいものにもなっていきます。一眼でなくても、最近は高倍率のコンデジもあるので、是非ともズームを使って切り取ってみて欲しいですね。

荷物にはなるが、標準装備と望遠装備のダブル体制がオススメ

 先の話とも繋がるのですが、荷物を最小限にしたければ、1つのボディに対して、標準レンズと望遠レンズを付け替えながら撮影をするのがいいですが、レンズ交換の面倒さとホコリの懸念があります。かといって、高倍率ズームだと描写に妥協する感じになります。

 実は、清水寺では、α77ⅡのボディにDT 16-50mm F2.8の標準ズームと70-300mm Gの望遠レンズを付け替えながら撮影をしていました。ただ、ちょこちょこと標準ズームを使いたい、望遠ズームを使いたいというシーンが交互にくると、そのレンズ交換が煩わしくなり、「まぁ、このショットは諦めようか…」ということが出てきてしまいます。

 そこで、金閣寺以降では、α77Ⅱ+DT 16-50mm F2.8標準ズームのセットを速写ストラップで肩からかけた状態で、バッグの中にα77+70-300mm G 望遠ズームを入れておいて、望遠側を出し入れしながら撮影をしていました。私の場合、右側と左側に1台ずつ、計2台を肩からかけられる速写ストラップも持っているのですが、ちょっと大げさな感じになってしまうので、今回はそこまではしないようにしました。

 本当は、ここにCAPTURE CAMERA CLIP SYSTEMを持っていれば、便利だったんですけどね…家に忘れてしまいました…(×_×)。

αならではの、マニュアルピーキングは便利!!!

 昨年の紅葉の旅のコメントとして、「MF時のピーキング機能が欲しい!!」と語っていたのですが、今年はα77Ⅱとα77なのでいずれもピーキング機能に対応していました。

 普段はピーキング色を赤で使っていますが、紅葉の撮影では黄色の方が分かりやすいので設定を変えていました。また、DMFでやると、シャッターを押す度に動いてしまったりするので、今回は、

 ①DMFで仮のピントを合わせる
 ②AF/MFボタンを押してMFにして、ピーキングを見ながらピントを合わせる
 ②構図が変わったりしたら、またAF/MFボタンを押して①に戻る

という操作をしました。

 左手の親指位置にあるAF/MFボタンでフォーカスの切替ができるのは便利ですね。あと、このピーキングが断然やりやすいです。

ライトアップ撮影の考えを根底から覆す驚異の神レンズ

 そして何より、今回の撮影で腰が抜けたのが神レンズのSIGMA 18-35mm F1.8です。いや、もう本当で驚きました!!。まさに神レンズです。

 実は、今回の4ヶ所目となった北野天満宮。どうして、数あるライトアップされているところに行かずに、ちょっとマイナーな北野天満宮に行ったのかというと、そもそも京都では三脚禁止の場所が多々ある中で、北野天満宮は三脚OKなんです。だから、北野天満宮を選んだのです。

 ただ、結果としては、上の記事にもあるとおり、この神レンズを使えば、手持ち撮影が十分可能なんです。もちろん、F1.8で被写界深度は浅くなるので、そのあたりを気をつける必要はありますし、撮れると行ってもシャッター速度がかなり遅くなるので、手ブレには最強に注意をする必要があります。

 それにしても、18-35mmの画角であれば、意外と被写界深度も稼げる方だし、シャッター速度も動く被写体がなければ、なんとか頑張ることができるレベル。こうなると、来年以降、三脚禁止のライトアップポイントでも手持ちで狙うことが出来るので、行ける可能性が大きく広がる事になります。

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