香住ふるさとまつり海上花火大会 2019(2019.07.20)
今年も香住の花火大会へ
さあ、今年もいよいよやってまいりました。鳥取県東部に住む私にとっては、近隣の花火大会の中では一番魅力があるのが、この香住の花火大会です。
ただ、今年は梅雨入りが遅かったこともあり、梅雨明けも例年よりもやや遅い傾向で、天候的にも非常に開催が懸念されてました。しかも、こうも毎年参加しているとよく分かるのですが、毎年土曜日というような開催をしていると、1年経つと1日ずつ前進してくるんですよね。なので、実は7/20って、私が初めて花火を撮りに行った時の浜坂の花火大会の日で、完全に1週間前進してしまっているんです。なので、来年辺りは、ゴソッと1週間遅くなるかもしれませんね。
駐車場は、今年も定番の矢田橋下の河川敷へ。
以前は、香住って結構遠いイメージだったのですが、浜坂道路が開通したことで、明らかに近くなりましたよね。鳥取市内からでも1時間ぐらいのイメージかもしれません。
今回も駐車場は矢田橋下の河川敷。駐車場に到着したのが16:50頃だったのですが、「天気が悪いから、客足は良くないかなぁ~」と思っていたのですが、むしろ例年よりもみんな早いなって思うほど。
ちなみに、この矢田橋なのですが、どうも下流側に付け替え工事をしているように見えたので、来年とか再来年はこのあたりの形状が変わる可能性があるかもしれません。
今年も定番の真正面を確保
傘をさすかとどうしようか悩む程度の小雨の中、とりあえず場所取りをするために早々と会場へ。
そろそろ違う場所を模索してもいいのかなぁとも思うのですが、何だかんだで今年も定番のポジションへ。
例年よりは数mほど東側といったイメージですが、それほど変わりませんね。
多くのカメラマンがこのブロックの後ろ側にある通路のさらに後ろ側の芝生のところで構えています。おそらく画角的なところがデカいと思うのですが、浜坂のときにもあったように、前に通路があると人が動くので結構気が悪いんですよね。しかも、今回は雨の可能性も否定出来なかったので、傘とかさされると、これまたどうなんだってのもありますし。あと、近いほど広角必須ってのもあるし。
ブレブレの写真ですいません。前々から気になっているのが、香住の湾の西側のところ。ここもカメラマンが多いと有名なスポットなのですが、画角的にどうなのかなぁ?というのもあってチャレンジしたことがないです。今回は風向きがやや東よりな感じもあって、結構風下になっていたので、大変だったようにも思いました。
今回も機材は、α7RIIIにSEL1635Z。まあ、私の機材的には花火撮影はコレしかないよね。
毎度言いますが、これがフルサイズ16mmの広角なのですが、これが花火一杯になるんですからね…。ホント、香住は広角レンズ必須です。
17時台から18時すぎにかけては小雨が降っていて、傘をさして待機している時間もありましたが、ちょうど18時半ぐらいからは雨も止みました。
それでは撮果を
今回の写真もLightroomでRAW現像しています。WBは3,350K前後でコントラスト・明瞭度・自然な彩度を上げてます。露光量も+1.5~+3.0ぐらいしてます。
分かりますかね?。実はこのあたりから雨がパラパラ降っているんですよね。こういう天気の場合、私のポジションのように最前列で広角だと見上げるような形になるので、どうしてもレンズに雨粒が付いてしまいます。そういった面では、こういう天気の時はブロワー必須な気がしますね。香住の場合は、打ち上げが小刻みに分割されているので、撮影終わってブロワーかけて、タオル被せて待機して…なんて出来ますからね。
去年辺りから、案外長押ししてもイケるなぁという実感があって、バルブの露光時間が長くなっているイメージがありますね。最後のスターマインとか16秒だもんなぁ…。
今更ながら、2台体制もありだと思った
香住の花火って、細かく10個ぐらいに分けられて打ち上げられるのですが、さらにそれぞれが前半の単発系と後半のスターマイン系に分けられます。
なので、実は前半の単発系を撮影するには、この広角で撮っていると少々寂しいんですよね。これなら、縦構図で狙いたいなぁという気分で。
今回みたいにα7RIIIで撮影すれば、別にトリミングしてしまえばいいような気もするのですが、もう1台、24mmで縦構図を用意しておいて、前半は24mmの縦構図、後半は16mmの横構図という撮影もアリかなぁという気が今更ながらしました。
これ、2015年に広角の重要性を示した図なのですが、コレを見ると24mm縦構図で良さそうでしょ?。来年はちょっと考えてみようかなぁ。
比較明合成してみた
改めて比較明合成もしてみました。
今年は例年になく、長時間露光をしていたので、そもそも比較明合成の必要性が落ちてる気はするんですよね。ただ、序盤のいくつかの写真では、タイミングを少しミスしたものもあったので、そういったヤツを挽回するにはやっぱり必要ですよね。
今年は動画も撮ってきました
昨年は機材的なこともあり、動画が撮れなかったのですが、今年は撮ってきました。
しかも、初めての動画2台体制です。前の週の浜坂の時にそこそこ撮れた実感のあったGoPro HERO7 Blackとα6400にSEL1018という装備です。
まずはα6400×SEL1018
設定としては、画角はもちろん10mm(35mm換算15mm)ですが、XAVCS 4K 24p 100M、1/30s、F6.3、ISO-AUTO(最低800-最大1,600)、3500Kで設定しました。(EV値6.3~7.3)
基本的には一昨年までの設定と大きくは変えていないのですが、どうしても最後のスターマインのあたりでオーバー気味になってしまうこともあり、その点をあえてISO感度を固定にせず、AUTOで最低ラインを下げることで遊びを残したという感じです。そういった面ではこれぐらいがいいかも。
それにしても、途中の水滴は仕方がないにしても、ちゃんと水平が取れていないというのがなんとも恥ずかしい…。
GoPro HERO7 Black
浜坂の時とは設定を少し変えていて、4K 30fps、広角、Protuneオン、シャッター自動、EV修正+0.5、WB 3200K、ISO最小400-最大800、画質高、カラーGoPro、RAWオーディオオフ、ステレオマイクといった感じです。
浜坂よりも香住の方が明るいし、たぶんシャッター速度を固定するとオーバー気味になりそうな気もしたので、あえてSSは自動にしてしまって、そこはカメラ側で合わせてもらおうということでしてみました。
設定としては、浜坂の時よりも良さそうな気がします。音も浜坂のときよりも気にならず、いい感じ。むしろ、こういう正面からの構図だと、「やっぱり歪むなぁ」という感じはしますね。あとは、早い時間帯に構図を決めてしまったので、もうちょっと下向き(海を入れる方向)にしてやっても良かったかなぁと。ただ、最後のスターマインはちょうどぐらいだから、まあ、こんなもんなのでしょうけど。
やはり山陰東部の花火は香住で決まり!
毎年この記事書きながら、ホントそう思います。
やっぱり、山陰東部では香住の花火がダントツにいいです。
山陰東部のド田舎で、ここまで迫力のある花火は、他では味わえないです。そして、これを経験してしまうと、他の花火では満足出来なくなりますし。なのに、それほど激混みという訳ではありません。17時前後ぐらいに会場到着出来れば、場所確保は容易ですし、ただ見るだけなら比較的場所を選ばないですし。
あとは、例年、10部ぐらいに分かれて打ち上げられるのですが、毎回、必ず各部の終わりにスターマインがあるので、感覚を掴んでしまえば、初心者の方でも案外簡単に写真も撮れると思います。ただ、覚えておきたいのは、最後の最後は、これで終わりかと見せておきながら、もう一発フィナーレが来るという演出。あれは、毎年なので覚えておいた方がいいでしょう。
雰囲気的には香住よりも東側(豊岡方面)から来る人の方が多いようで、西側(鳥取・浜坂方面)から来る人はそれほど多くありません。場合によっては、浜坂よりも渋滞フリーで帰れる可能性が高いので、鳥取県東部にお住まいの方にも是非オススメしたい花火大会ですね。