第31回コスモス祭 2023(2023.10.08)

ポートレート

TAMRON 150-500mm

 今回、モデル撮影会に訪れたのは、島根県飯南町の東三瓶フラワーバレーで行われる「コスモス祭」。この東三瓶フラワーバレーでは、6月初旬にポピー祭、10月初旬にコスモス祭がそれぞれ開催されていて、そこで毎回、モデル撮影会が行われるんです。

今年もやってきたコスモス祭の季節!

 10月のコスモス祭は、他のモータースポーツ日程だったり、仕事の関係だったりで、長年、参加出来ない状況が続いていたのですが、昨年、初めてコスモス祭に参加して、今回で何気に2回目の参加。とはいえ、ポピー祭も含めれば今回で5回目なので、だいぶん慣れたものです。

 会場の東三瓶フラワーバレーがある島根県飯南町は、鳥取県のお隣とはいえ、鳥取市内からだと過去の実績から行くと3時間はかかります。なので、ぶっちゃけ大阪に行くよりも遠いんですよね💦。なので、毎回、会場に到着して冷静になったときに、「オレは、何ちゅうところに来てるんだ…」って冷めてしまうこともあるんだよな…。

 会場までのルートは、例年通り、山陰道から松江道に入り、雲南吉田ICを降りて県道213号線を進むルート。過去記事でも紹介しているとおり、このルートは道の駅もあって休憩も出来るし、少しアップダウンはあるものの、交通量は少なくて結構走りやすいんですよね。

 ただ、今回走っていて改めて思ったのは、ある程度、排気量があって馬力のある車じゃないとキツイかもしれないですし、山道とか走り慣れている人じゃないと、それはそれでストレスになるかもしれません。(私なんかは慣れているので大丈夫なのですが…)

何だかんだで9時前には到着

 過去の記事でも書いていますが、出来れば会場横の駐車場に駐めるとなれば、遅くとも9時半頃までには到着したい。かつ、だいたい鳥取市内からだと3時間ぐらいで到着出来ると踏んでいたので、鳥取市内を6:15頃に出発し、琴浦の道の駅と宍道湖SA、道の駅たたらば壱番地でトイレ休憩等を挟みながら向かいました。

 で、もちろん会場横の駐車場に無事駐車出来ましたが、この時、まだ9時前

 帰りは、交通量も増えてくるので、間違いなく3時間かかるのですが、行きは早朝ということもあり、山陰道の巡航速度が割と早いので、特に米子までがだいぶん早いんですよね。実は、6月の時もたたらば壱番地で15分休憩をしたので3時間でしたが、それが無ければ今回と同じ時間。それを考えれば、朝は6時半に鳥取市内を出れば十分な感じがします。

 さすがにこの時間は全然余裕です。ただ、今回見ていても、やはり9時半頃から結構車が増えてくるので、遅くともそれまでには到着しておきたい感じはしますよね。

 それにしても、この日は何気に寒かった。というか、ここって、コスモス祭よりもポピー祭で来ることが多いので、6月初旬だと”暑い”という印象の方が強いんだよな…。この日の近くの掛合のアメダスの最低気温が12.1℃。さぞかし低いのかなって思ったけど、去年コスモス祭があった10/9の最低気温が8.8℃だから、むしろ今年の方があったかい。いかに今年の残暑が厳しくて、体感温度の感覚が狂ってるのかがよく分るな…。

で、肝心のコスモスは?

 最近、モデル撮影会云々よりも若干心配なのが、花の状態。咲いているかもそうですが、草の具合とかもちょっと心配していましたが…

 う~ん、まあ悪くはないけど、時期的にちょっと早かった感じなのかな?。今年は、盆以降に台風が来ていないので、そういった意味での被害はなさそう。ただ、妙に背丈が長かった感じですね。播種時期と雨のタイミングが何かあったんですかね。

 一方で、川のほとりのコスモスはちょっとイマイチ。

 というか、何か歯抜けになっているな~と思ったけど、これ、明らかに切られてる感じがするな

 もしかしたら、雑草部分を切ったのかな?。それとも、ヌートリア的なヤツの被害?。でも、他の場所も含めて、今年は雑草が結構少なかったので、前者の方なのかな。

 個人的には、咲き方やタイミング云々よりも、草が無いだけでもだいぶん助かる。ちょこっとコンデジで撮っただけでもいい感じだもんな。

 そして、例年だと、川の向こう側の畑に扉が置いてあることが多いのですが、今回は全然まだ咲いてないです。

 ってことは、今年は扉は無いのかな?と思っていたら、よく見たら先の川沿いの畑に扉がありました。ってことは、ここで撮影するパターンになりそうな予感…。

 前回のポピー祭の時に、モデル撮影会前に昼食を購入しておくという作戦が見事にはまったので、今回も10時頃に買ってしまいましたが、その頃からポツポツと雨が降り出しました(何かこのタイミングが6月のポピー祭の降り方の完全にデジャブでした…)。

 実は、この週末、数日前に日曜に雨マークが出ていたのですが、前日の予報だと、西日本全体が雨予報の中、日本海側の島根・鳥取だけは曇りで、何とか雨が持ちそうだったんですよね。むしろ、曇りの方が光の回り方がいいのでラッキーとか思っていたのですが、まさか降り始めるとは…。ぶっちゃけ、甘く考えてました💦

 しかも、レーダーを見る限り、ダラダラと降りそうな予感…。たまたま、レース用の非常グッズの中に雨具があったので、上だけカッパを着て挑むことに。

午前の部

 11時になり、ステージ横のテント前に集合して撮影会が始まります。

 今回、チラシには紗也加(さやか)さんがモデルを務めるという形で掲載されていましたが、どうやら体調不良により、急遽ピンチヒッターで同じ事務所のHONOKA(ほのか)さんがモデルをされる形になったとのこと。事務所のHPを見ると、2021年のコスモス撮影のモデルをされていたとのこと。「コスモス撮影のモデル?」「コスモス祭ではなくて?」ってと思いましたが、同年のコスモス祭って流行病の関係で中止になっていたんですね。

 で、例年のパターンの通り、まずは会場裏手の畑から撮影するのかな…と思ったら、スタートから川沿いの扉があるスポットから。しかも、途中で何処かに移動するのかな~と思ったら、結局、1時間ここの場所のままでした。

 なので、枚数も多かったので、撮影場所に分けて紹介します。

中央・正面側から

 まずは、中央正面側からのものをご紹介。

SEL70200GM2

 ちなみに、機材的には、α7RIVにSEL70200GM2α9にTamron 150-500mmの2台体制で挑んでいます。一様、車には135mm F1.8とか85mm F1.4とかも持参してはいましたが、終始雨がパラパラと降る中だったので、レンズ交換も難しく、また携帯すること自体も微妙だったので、雨が降り始めた段階で諦めました。

SEL70200GM2
SEL70200GM2 【APS-C Crop】

 素直な正面からのドアショット。ここって、過去の経験からもそうですが、背後に橋とかガードレールが入るので、地味に難しいんだよな。

SEL70200GM2 【APS-C Crop】

 彼女って、撮影する前と、いざカメラ向けられて撮られている時の表情が、いい意味で全然違う

 何だろう、スイッチがあるのか、撮られ始めると、表情も雰囲気もガラッと変わる印象。私も、レースクイーンを含め、モデルさんも何人か撮らせてもらったけど、ちょっと今までにないタイプの方。目配せも上手だったし。

SEL70200GM2 【APS-C Crop】

 ちなみに、朝イチからこのα7RIVにSEL70200GM2の組み合わせで撮影していて、こんなに手ブレ補正甘かったっけ?と思ってレンズをよく見たら、OSSがオフになってた😲(直した時には、もう11:17だった💦)。いやあ、最近、このレンズをサーキット撮影に使っている弊害だよな…。

 そして、α9にTamron 150-500mmの組み合わせは、雨の関係でカバンに入れていて、途中チラホラは撮影したけど、ほとんどが300mmぐらいまでで、APS-Cクロップでどうにかなるレベルだったので、午前中は9割以上、ナナニッパで撮ってました。むしろ、始めからこの場所だと分かっていたら、135mm F1.8を装着していたんだけど…

SEL70200GM2

 そういえば、途中、シャボン玉が扉の上にずっと乗ってて、消えないってハプニングもあったね。

SEL70200GM2

 こういう視線外し系も結構好き

SEL70200GM2

 ホントに目配せは上手だったな。久しぶりにキュンキュンしながら撮影してたわ…

左手・道沿いから

 続いては、道沿い側から狙ったショットです。

 モデルさん的には完璧なんだけど、やはり、こちら側から狙うと後ろのガードレールが割と気になるんだよな。まあ気にせずに見れば見えなくは無いんだけど。

SEL70200GM2

 そして、この撮影会といえば、シャボン玉なんですが、特にこの午前中はシャボン玉フィーバーでしたね。

 だいぶんチョイスしましたが、シャボン玉が右目から左目のいずれかに重なっているなんてショットが大量にありましたから。何なら前ボケとかのレベルを超えて、完全にピントをそっちに持っていかれますし…。さすがに多すぎですわ

SEL70200GM2

 ただ、個人的にはこの視線の先に伸びる感じのシャボン玉はGood。なかなか狙って撮れるショットじゃないけど、偶然でもこういうのが来ると、モチベーション上がるよね。

SEL70200GM2
SEL70200GM2

 縦構図だとこんな感じ。右のショットが、ガードレール入ってなかったら完璧なんだけどな…。

SEL70200GM2

 ちょうどいいところにコスモスがあったので、それを上手く前ボケに入れてみました。

SEL70200GM2

 目配りも上手な彼女だったけど、視線外しも結構上手だった

SEL70200GM2

 上からの視線であえて川を入れるという作戦もあるけど、そうすると逆にコスモスを絡められないというもどかしさ…。

SEL70200GM2

 終盤では、あえてドアの後ろ側辺りから狙うという作戦も取ったけど、背景がマズかった。これ、あえて縦構図で狙った方が良かったのかな…。

右手・川側から

 最後は、右手側の川側から

 実は、私以外の他のカメラマンさんって、正面~左手から狙う方がほとんどで、川の方から狙うカメラマンって私と数人しかいなかったんですよね。特に終盤については、ほぼ私しかいませんでした(笑)

SEL70200GM2

 ただ、そんな誰も撮らないような所で狙いながら、たまに手を上げて視線を貰ったりしていたから、モデルさんもちょっと意識をしてくれたのか、他の場所に移動をしたり、午後からの撮影でも、割と視線を貰いやすかったりしたんだよな(あくまで個人の感想です)。

SEL70200GM2
SEL70200GM2

 縦構図だとこんな感じ。意外とコッチも前ボケ作りやすかったんだよね。背景のゴチャゴチャ感が少し気になるけど、むしろガッツリ寄らなければ、案外どうにかなるかな。

 ただ、ここまで寄ってしまうと背景に駐車場の車が映り込んでしまう。本当は、もう少し橋に近いところで撮影してたらなって思ったのは私だけかな。

 にしても、この時間帯のシャボン玉はなかなか神がかっていたな…。Good Jobです!

SEL70200GM2
SEL70200GM2

 案外、この前ボケ感は他の場所よりも、この川沿いから狙った方がいい感じがしたんだよな。

SEL70200GM2

 何か、今までのここでのモデル撮影会でありそうで無かったとろけるような綺麗な前ボケ。地味にずっとパラパラと小雨が降っていたけど、やはり光が柔らかいってのが良かったのかな

 それにしても、他の人がコッチで狙わないぐらいがホントに不思議なほど、結構いい感じでした。

お昼休憩

 午前の部が終了し、しばし車に戻って昼食休憩です。

 6月のポピー祭の際に成功した、事前に昼食を購入しておいて、保温バッグに入れておく作戦で、すぐに昼食にこぎつけます。この日も結構お昼時は並んでましたから、あれにまともに並んでいては昼食になかなかこぎつけませんからね。

 まあ、サーキットとかの時みたいに、事前にコンビニとかからおにぎりでも買っておいた方が圧倒的にお値段的には安く済むのですが、こういう田舎のイベントですから、少しでもお金を落とすことで、来年以降のイベント開催に繋げて欲しいので、わざわざ会場で買うようにしています。

 ちなみに、今回は朝イチのたこ焼きを我慢した分、気になった大判焼きを2つ買いました

 これは、特に昼食後のデザートとかではなく、むしろ撮影終了して、再び鳥取まで戻る間の小腹が空くのを抑えるために買ったという感じ。普通のあんと白あんとありましたが、今回は白あんをチョイス。こういうのって、生地が厚くて、餡が少ないのかな…って思いましたが真逆で、生地が薄くて餡がギッシリと入っていて美味しかったです。お陰で、帰りの運転は全然小腹が空きませんでした。

 昼食を終え、15分前ぐらいから再び会場に戻りますが、やっぱりスゴイ人。特にこの日は肌寒かったので、こういう時はソバを食べたくなるよね。それでも、天気のせいか、去年とかよりは少なかった印象。

 それにしても、いつも思うけど、ここのヤマメのつかみ取りってホント人気だよな~。いつもスゴイ人です。

午後の部

 さて、気を取り直して、午後からの撮影がスタートです。

まずは会場の上手から

 午後からって何処で撮影するのかな?って思ってましたが、何といつもと午前午後が逆転して、午後イチに会場の上手(ちょうどヤマメのつかみ取りの池の上)から撮影スタートです。

 ただ、いつもならモデルさんが畑に入って、カメラマンは土手から狙うというのが普通なのですが、ちょうどこの畑はコスモスの背丈が高いことと、中央部分のコスモスが無いこともあって、いつもよりもカメラマンが中に入ってもOKって事になりました。

 そんなこともあって、個人的にはこの場所が今日イチだった気がします

 これが昼からの撮影スタートでしたが、この時点で、「これはイイ感じ取れるぞ」という直感はしました。

TAMRON 150-500mm

 これがちょうどページの冒頭に掲載した写真と同じ時に撮影したもの。全体的に緑の前ボケを入れつつ、コスモスも入れつつで、この包まれたような柔らかい雰囲気…。ホント、こういうのを撮りたかったんだよなって感じ

 しかも、実はコレって、ナナニッパではなく、TAMRON 150-500mm。こういう所からも、望遠って明るさだけがどうこうって訳じゃないってのが分かってもらえると思います。

TAMRON 150-500mm

 いやあ、マジで写真の雰囲気とモデルさんの雰囲気がドンピシャ。

TAMRON 150-500mm
TAMRON 150-500mm

 左の写真は今回の縦構図の写真の中で一番好きな1枚。もちろん、視線が来てるのも嬉しいんだけど、こういう視線外しがそれとなくいい。

TAMRON 150-500mm

 背景に竹林を入れるのもアリだけど、今回の感じだと一面、黄緑に染めた方がいい感じがするな。

シャボン玉タイム

 続いて、恒例のシャボン玉タイム。しかも、今度はモデルさん自身が行うセルフです。

SEL70200GM2 【APS-C Crop】
TAMRON 150-500mm

 う~ん、いつも思うのですが、このセルフシャボン玉の撮り方の正解が見出せない…

TAMRON 150-500mm

 動きものだけに、シャッターを切ってる枚数自体は多いのですが…

SEL70200GM2 【APS-C Crop】

 まあ、悪くはないけど、正直、私が撮りたかったのはそれじゃないって思っちゃうのよね…

畑の中央付近

 半分ちょっと先程の場所で撮影をして、次は畑の中央付近から。

 引きの写真を撮り忘れてしまっていますが、ちょうどステージの真裏あたりから、しかもカメラマンが上の畑の畔にのぼり上から狙うという構図

SEL70200GM2

 う~ん、イマイチ…。望遠を使って奥行きを入れて…みたいなことを話していたけど、縦構図でモデルさんの顔を中央に置くみたいな感じなのか?

TAMRON 150-500mm

 ちょっと寄ったけどやぱり微妙。何というか、ちょうどモデルさんの左右のコスモスの葉や茎にもピントが来てしまうので、何ともザワザワ感がしてします

 しかも、モデルさんの右側は寂しいぐらい咲いてないけど、左側ならある程度コスモスが咲いている。どうせならコレを生かしたい…。

TAMRON 150-500mm

 なので、ちょっと土手を下って、狙うとちょっといい感じに。これ、やっぱり私的には降りた方がいいわ。

 同じ事を考えたのか、もう一人のカメラマンさんも私と同じようにちょっとずつ土手を降りていきました。

SEL70200GM2

 しかも、ちょうどモデルさんの顔の部分だけ空間のある所を見つけて、そこでパシャリ。本音を言えば、もう少し寄って狙いたかったけど、こんな真横に視線を貰っただけでも十分です。

TAMRON 150-500mm
SEL70200GM2

 最後に縦構図。あえて左の写真は口とコスモスが重なっているショット。何か雰囲気があっていいです。

駐車場の上手

 ラスト15分ほどで移動して、ちょうど駐車場の上手の畑に。ここでも、上から…みたいな話があったので、狙ってみたのですが…。

TAMRON 150-500mm
TAMRON 150-500mm

 こういうこと?。まあ、本当はモデルさんを畑の中において、望遠で狙うみたいなことをしたかったみたいだけど、コスモスの背丈は高いし、モデルさんは小柄だしで、それが難しかったので結局前に立ってもらうことに。

SEL70200GM2

 なので、もちろん手前にはコスモス無いからちょっと寂しい。やっぱり、こういう狙い方だと前ボケが欲しい

SEL70200GM2

 となると、先程と同じく段々下の方から狙うようになっていく

SEL70200GM2

 これはこれでいいけど、背景の竹林の色ムラがちょっとザワザワするな…。

SEL70200GM2
SEL70200GM2

 ってことで、最後、メッチャ横の方から縦構図で必死に待っていたけど、結局視線は来なかったな…。こうしてみると、横構図でもっと望遠で寄ってもよかったかも。

 ということで、これにて午前・午後1時間ずつ、計2時間の撮影会は終了。光に助けられたところもあるけど、なかなか雰囲気のあるいい画が撮れたように思います。

総括

 せっかくなので、次の撮影の為に備忘録として総括をしてみた。

レンズ

 まずは、それぞれの年で持参をしたレンズを撮影枚数で見るとこんな感じ。

 こうしてみてみると、毎回、ちょっとずつ持参しているレンズやその組み合わせってマチマチなんだな…。今年は単焦点レンズは持参をしていたけど使わなかったし(というか使えなかった)。

焦点距離

 続いて焦点距離。この焦点距離は、APS-Cクロップなども加味した、画として狙った正味の焦点距離。

 こうしてみると、一番多いのが100~300mmの間ということになり、200mmを境に、だいたい6:4ぐらいの割合でややワイド側の方が多い。特に、100mm以下の撮影はほとんど無いに等しい。もちろん、撮影場所やシチュエーションにもよるが、100mm以下はホントに限られてしまう。一方で望遠側もたまにはあるが、ほとんどが300mm以下。今回がまだ望遠側を使った方だが、それでも300mm以上は8%以下だし、400mm以下は極わずか。

 こうした状況を勘案すると、実は初年度しかやったことが無いが、70-200mmに1.4倍テレコンを装着して、105-280mm F4として使うのが一番オイシイ狙い方じゃないのかなという気がした。実際、ナナニッパを使っていても、100mm以下はほとんど使っていない状態だし、150-500mmでは実は300mm近辺で狙うことが非常に多かった。しかも、300mm近辺でF5.6で開放F値が足りなかったかと言われれば、案外そうでもなかった。万が一、もし280mmで不足する部分は、APS-Cクロップしてしまえば、最大で420mmまで対応出来る。

 そして、これに135mm F1.8の単焦点を組み合わせて、開放F値が欲しい撮影は、完全にそっちに任せるという二段構えが最適なのかもしれない。APS-Cクロップをしても換算で202.5mm F2.54ぐらいの役割を果たすので、実はナナニッパよりもボケる。あ~、そうしてやれば良かったな…。

APS-Cクロップ切り替えの待ち時間によるストレス

 まあ、これについては以前から感じていた話ではありますが、私が現在使っているα7RIVやα9って、バッファからメモリカードに記録している間はAPS-Cクロップの切り替えが出来ないんです。サーキットなんかだと構図を決めて、変えてしまったらしばらくそのままなので、ストレスがあるとはいえ、それほどでもないのですが、こういうコロコロ移動しながら切り替えていく時に、書き込み中でAPS-Cクロップ切替が出来ないというのは結構ストレスです。次の新しい機種に乗り換えれば、解決するんですけどね…

 一方で、コレって見方を変えると、それだけ頻繁にクロップの切替をやっているって話なんですよね。

 実際、こうしてみてみると、せっかくフルサイズで撮影しているのに、結構APS-Cクロップを使っちゃっているというもったいないことをしてるんですよね。そのためにも、先ほどのレンズの組み合わせというのも考える必要があるのかな、って気はします。

カバンの結論が見出せない

 この辺りも昨年辺りからいろいろと考えているところなのですが、いくらポートレート撮影とはいえ、構図を考えながらあちこち動いていると、カメラバッグが邪魔。ただ、地面に置くのはそこそこ汚れるし、はばかられる。ただ、汚れは拭けばどうにかなるのだが、実は昨年は置いている間にクモがバッグの中に入ってた

 そんなこともあって、今年は午前中こそ雨の関係もあってショルダーバッグを用意したけど、終始、ベンチの上に置いていたし、午後からはカメラバッグ無しで、ストラップに2台体制で挑んだ。

 2台体制もずっと立ちでの撮影ならいいのだが、ここでの撮影はしゃがんだりすることも多く、その度にカメラやレンズが地面に突き刺さる心配に駆られる。しかも、2台ということで、重さもそれなりにある。

 そんな中で、今回1人おられたのが、アルミケース型のカメラバッグだ。これなら、多少、足場が汚れている場所でも気兼ねなく置けるし、蓋を閉じておけば、虫などが入ってくる心配も無い。また、今回のように雨がからむケースであっても、普通のカメラバッグよりは防水性は高いはずだ。

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