花火 at 浜坂ふるさと夏まつり 2016(2016.07.17)
撮影日:2016.07.17(Sun.)
私の中では練習試合的意味合いの強い浜坂の花火
さぁ、今年も花火の季節がやってきました。(^^)/
なんとも最近は、サーキット専門のカメラマンと思われてしまいがちな感じがしますが、私は元々風景から始めましたので、実はサーキット撮影よりも花火の方が年数的には長いんですよね。
そのなかで、浜坂の花火大会は、実は2013年から今年で4年連続の参戦です。実は、最近は「練習試合的な花火大会」というポジションの方が色濃くなってきています。というのも、やはり花火撮影って、この7月中旬から8月中旬っていうのがほとんどで、翌年撮影するときには実に11ヶ月ぶりの撮影になるんですよね。花火を撮影する人は分かると思うんですが、花火撮影って結構独特なんですよね。バルブ撮影なんて、花火でしかしないですし。そうなると、やっぱりいきなり本番というのは厳しいものがあるんですよね。
そうした中で、この浜坂の花火大会とか、東郷湖の水郷祭の花火大会が、山陰地域の中では一番早い花火大会になるので、言い方が悪いかもしれませんが、花火撮影の感覚を呼び戻すにはちょうどいいんですよね。
なんか今年は人が多いような…
今年は駐車場に到着をしたのが17:00前。過去の経験から18時ぐらいまでなら大丈夫だろうとも思いましたが、撮影ポジションのこともあって、ちょっと早めに到着しました。無論、今年もこの時間なら十分止めれましたが、結構客足が多かったイメージだったので、もしかしたら18時ではもう満車だったかもしれませんね。
今年は、漁港の中でも一番奥に駐車。普通に考えたら、「こんな所に止めたら遠いじゃん!」って思いがちですが、いえいえ、ちょっとした作戦があったんです。
撮影ポジション
撮影ポジションは、去年と全く同じあたりですね。
浜坂の海岸は、砂浜の中に歩道みたいなところがあるのですが、そこに腰掛けて撮影するスタイルです。ただ、体勢を気にしなければ、水際まで出て撮影をした方が、他のお客さんの移動とかを気にする必要はないです。とはいっても、ここの場合は海水浴場なので、18時ぐらいまでは普通に泳いでいる人がいるので、なんだかその近くに三脚を立てておくのが少々気が引けます。もちろん、その場合は敷物必須です。
メッチャ涼しい花火大会
それにしても、これほど日差しがなく涼しい花火大会は初めてだったかもな。
しかも、18:30も過ぎた頃、「さぁそろそろ準備をしようかなぁ」と思ってカメラを出し始めたところ、なんと小雨がパラパラと…。
写真では分かりにくいのですが、明らかに周囲の山が白く霞んできましたからね。
いやいや、この時はマジで焦りましたよ…(;´∀`)。
全く雨が降るという想定がなかったので、傘もカッパもビニールシートも持っていなかった。カバンの中をあさっても、持っていた(というかカバンに入っていた)のはカメラバッグ用のレインカバーだけ。とりあえず、カメラを慌てて閉まって、カメラバッグにレインカバーを装着。
それでも、なんとか霧雨ぐらいで済んでくれて、30分ぐらいで落ち着いてくれました。正直、雨止んでくれたから良かったけど、止まなかったらどうしようかと思ったもんな。最近、レーダーを見ても写らないぐらいの霧雨が多いからな。
ちなみに、この日は、朝から西寄りの風が吹いていて、小雨が降った段階でも西から雨が降ってくる感じでした。ただ、19:30ぐらいから風が逆向きになって、海に向かっての風になりました。なので、煙もバッチリでした。
今回の機材
今年の撮影は、あえてEマウントの2台でしてみました。
【縦構図】α6300 + 16-70mm F4 + RM-VPR1(メインカメラ)
【横構図】α6000 + 10-18mm F4 + RMT-VP1K(サブカメラ)
浜坂の場合は、基本的には縦構図でたまに横に出るヤツを横構図で…というスタイルが多いので、α6300の方が縦構図。
はじめに機材についてボヤいておきますが、去年まではα77Ⅱが縦構図メインで、α6000が横構図サブで撮影していましたが、やはりα6300/6000系の縦構図は液晶画面が見にくく。α77Ⅱの3軸チルト液晶はこういう縦構図の時にありがたいです。ピント拡大でピントを合わせるのに、下からのぞき込まないと液晶が確認出来ないですからね。
あと、今回はEマウント機2台での撮影ということで、以前使っていたAマウント用のRM-L1AMが使えないということで、急遽、ワイヤレス式のRMT-VP1Kを購入しました。どうしてワイヤレス式にしたかというと、いろいろとこっちの方が重宝するだろうなぁ…と思ったからなのですが、これでの花火撮影は出来なくはないけど、ちょっとスマートじゃないかもな。もちろん、バルブ撮影はできるのですが、どうしてもケーブル式と比べると多少の遅延があるようで、押している側のフィーリングとのズレがあるんですよね。
今回は明らかにトリミング有りきの画角に設定
今回は、2台体制でしたが、完全にはじめからトリミング有りきの画角で設定しました。
縦構図は、堤防手前側の通常の花火と、一番奥の10号玉が入る画角で16mmでセッティング。ここまでピッタリだとは思わなかったぐらい、見事にドンピシャな構図でした。
横構図は、当初、16mmぐらいでセッティングしていましたが、うまく入りきらなかったものもあったので、途中からは10mm近辺で撮影していました。ただ、この時に画角しかいじらなかったので、もうちょっと上向きに向ければ良かったのと、若干無限遠の設定が甘い感じがあります。
まずは縦構図から
自画自賛じゃないけど、なかなかいいんじゃないでしょうか。最後の写真以外は、だいたいISO-100でF8~F11あたりで撮影しています。ただ、どれもLightroomでRAW現像するときに明るめに補正をかけているので、F8で十分な気もします。
続いて横構図
そもそも、浜坂の花火は横広がりにはなりにくいので、あんまり横構図はパッとしないんですけどね。
比較明合成するとこんな感じに
ちょっと、白飛びっぽくなってるやつもありますがご了解を…。
それにしても、最近は「こういう写真は長時間撮ると飛びやすい」というのが分かるようになって、「これはあとから比較明合成をしよう」というのが撮影しながら判断出来るようになりました。
例えば、典型的なのがこれですよね。こういうしだれ桜のように垂れてくる花火って、いい感じに撮ろうとして長めに押すと、すぐに白飛びするんですよね。だから、この手の花火は、撮る段階で2秒程度の短めでテンポ良く撮るようにして、あとで比較明合成するようにしてるんですよね。あと、言葉では説明できないけど、見る分には綺麗なんだけど、どうやっても綺麗に撮れない花火ってのもあります。そういうのも、始めから「これはどうせダメだから…」と撮らなくなりました。
あと、直接的には関係のない話ですが、今年になって、写真の元データをFlickr経由で表示しているのですが、明らかに画質がいいですよね。Picasaの時代は、なんかモヤッとした感じがあったのですが、解像感がメッチャ良くなってるので、思わず沢山アップしちゃいました。
帰りの渋滞は、漁港を突破せよ!
浜坂の花火名物の帰りの渋滞。この花火大会って、何故か駐車場の情報を含め、一切広報していないんですよね。特に、昨年の香住を経験すると、「なんで浜坂はこんなに段取りが悪いんだろう?」って思わず思ってしまいます。
ただ、今年はそれでも何かしら考えたのかな?という警備の配置でしたが、それでもまだまだでした。
ここで駐車位置が効いてくる!!
さて、去年の記事でも紹介したのですが、鳥取方面には抜け道があります。これは、ある意味、公式な抜け道です。
それは、鳥取方面へは、漁港の中を通って、遊覧船乗り場の方を通って抜けていく道があり、途中でこちらに誘導されます。なのですが、実はここで問題なのは「途中で誘導される」ってことで、その誘導されるポイントまでが実は一番混むのです。
で、実は皆さんが渋滞する普通の道路はこの漁協の建物の北側を通っていますが、建物の南側(いわゆる岸壁側)も車が通れるんです。しかも、昨年は途中からこのルートを抜けたのですが、今年は駐車場に到着した段階で、このルートで抜けれることを確認済み!。なので、あの場所への駐車になったのです。
建物の横をスルッと抜けて行けば、渋滞知らず
正直、このネタを書けば書くほど、このルートが逆に混みそうで心配ですが、あえて掲載しておきます。実はこのルートを知っている人は結構いて、そのためにあえて漁港の護岸の周りに止めている人も多いんです。ただ、私が17時前にこの護岸周りを走って駐車場に到着した段階では、大概は止められていました。なので、ここを狙うなら、さらに早く到着する必要はあると思います。
実は、この効果はかなり絶大です。
【タイムライン】
20:55 花火終了、片付け開始
20:57 撮影ポイント出発(H27 21:06、H26 21:05)
21:06 駐車場到着&出発(H27 21:16、H26 21:20)
21:14 県道127号線に出る(H27 21:40、H26 21:58)
21:23 諸寄交差点から国道178号線に出る(H27 21:48、H26 22:00)
21:31 鳥取県に入る(H27 21:56、H26 22:08)
間違いなく、今までの最短記録です。H26で県道に出るまでに38分、H27で24分かかっていますが、今年は8分で出ています。もちろん、年によって撮影場所や駐車場出発時間は違いますが、やはり圧倒的です。ただ、県道に出てから諸寄に出るまでは相変わらず。今年は諸寄の交差点を通常の信号にして、さらには警察官も立っていましたが、ここは横断歩道の問題もありそうです。