桜 2020 at JR山陰本線・大岩駅(2020.04.05)
2020年の桜シリーズの第4弾は、こちらも県東部の桜の名所として、さらには撮り鉄の方々にはとても有名なJR山陰本線の大岩駅です。
鹿野城跡の記事の時にも書きましたが、実は、久しぶりに津山城とか念願だった醍醐桜を撮りに行きたいなぁ~とも思っていたのですが、自粛ムードと自宅待機が全国的にも言われる中だったので、出来るだけ身近で済ませることにしました。
実は、前々から撮影したいとは思っていたのですが、どうしてもこの時期はSUPER GT開幕戦があったりして、桜を撮っている場合じゃ無いことが多くて…。それが今年は、むしろ念願叶ったという感じです。
ちなみに、今回の撮影は日にち・時間帯を跨いだものがいくつもあるので、シチュエーションによって撮影環境がバラバラです。さらに、上下線がそれぞれ1時間に1本程度しか走らないので、前方のショットだけでなく後方のショットもいくつかありますが、その点ご容赦下さい。
JR山陰本戦では貴重な線路沿いの桜並木
鳥取県を東西に走るJR山陰本戦の中で、JR鳥取駅から東へ2駅進んだところがJR大岩駅です。
最近はアニメ「Free!」の聖地としても有名ですよね。
大岩駅の正面は線路の北側。駐車場も北側に10数台止めることができます。南側には国道9号線が走っていて、個人的には南側が正面みたいな雰囲気があるのですが、最近は山陰近畿道が開通し、大岩ICから降りると、こちらの方がアクセスしやすくなっています。
ホームから線路を挟んで南側の国道9号線との間に長々と桜並木が続きます。線路はほとんど東西方向に延びているので、ホーム側(北側)から撮影すると自然と逆光からやや斜光気味になります。
メッチャ、ベタな写真だけど、さすがにここまで列車を大きく入れるのは個人的に好きじゃ無いな…。
個人的に好きなのは、この角度。ホームの西端から東端側を狙った角度です。背景に山陰近畿道へのアクセス道路の橋が見えるのがちょっと残念ですが、ゆるくカーブする感じが個人的には好きですね。
なかなかジオライナーの車両は貴重ですね。1日に上下1本ずつしか走らないし、大岩駅は通過駅なので、岩美駅の時刻表などを見ながらタイミングを合わせる必要があります。
桜開花時期の6時すぎにちょうど日が昇る
桜が咲く4月上旬はちょうど線路の西端側から日が昇ります。時間帯としてもちょうど6時ごろ。
なので、タイミングが合うと、こういういい感じに光り輝いてくれます。
この時間帯、大阪方面に行く特急はまかぜが走るのですが、走行としては逆方向。鳥取方面に向かう列車は、7時頃が始発になるので、この光景は撮れないんですよね…残念!。
こちらも定番構図
反対側のホームから鳥取方面を望んだ感じ。これもよく撮られるポイントですよね。
踏切のところで撮るとこんな感じ。ここも、もう少し寄ったタイミングでも撮れなくはないのでしょうが、個人的に好きじゃ無いので、これぐらいの方がいいかな。
今回、作例を撮れなかったけど、こういうミラーを使うのも面白いかもです。角度が合うと、ギリギリ自分は映らずに狙えます。
ホームの東端から狙う
逆に、ホームの出来るだけ東側から狙うという方法もあります。
むしろ、個人的にはこういうショットもありかなと。ホント、これで桜が散ってくれたら最高なんだけど…
撮るまではちょっと寂しいかなぁとも思ったのですが、案外、画になりそうな感じ。ただ、さすがに背景がゴチャゴチャするよね。
ってなると、ド正面にはなっちゃうけど、これぐらい寄ってきてからの方がいいかもね。
南側からはこんな感じ
普段、車で走ることが多い人間としては、むしろこちら側の方が表という印象が強いですが。
以前は、主要道路である国道9号線ということで、かなりの交通量があったのですが、近年は山陰近畿道が開通したおかげでだいぶん交通量が減りましたね。
とはいえ、交通量が減ったことで、結構な勢いで飛ばしていく車もあるので、横断にはご注意を。以前、ここで死亡事故も起きてますので。
元々、大岩駅周辺はこの先の駟馳山峠のチェーン脱着所だったりもしたので、写真にもあるとおり、こちら側にも駐車出来ます。以前はここにコンビニやトイレもあったのですが、最近は交通量の低下でそのあたりは無くなってしまいました。
駅の北側(ホーム)と南側は、この踏切を横断して渡ることが出来ます。
参考程度に記載しておくと、鳥取方面から岩美方面に走る列車は、この踏切を通過してから停車するので、ホームに入れば踏切を横断することが可能です。一方で、岩美方面から鳥取方面に走る列車は、ホームに入る前から踏切が鳴り、ホームに停車中も遮断機は下りたままで、出発をして通過しないと踏切は横断出来ないので、その辺りご注意を。
踏切の南側から岩美方面(東側)を狙うとこんな感じ。
あれこれと立っているものも多く、こっちはちょっと狙うには厳しい感じ。
逆に、同じ踏切の南側から鳥取方面(西側)を狙うとこんな感じ。超望遠を使うと、桜と列車を狙えます。
初っ端に撮ったのがこのショット。この時は、ロケハン気味に行ったのでSEL70350Gを手持ちで撮ってました。何も考えないと、列車を右上に入れたら、逆に下側が汚らしいのであんまりいい感じじゃ無い。しかも、これって換算525mmでこれなので、もうちょっと望遠が欲しい。
ってことで、伝家の宝刀で200600Gを投入。まさか、列車撮るのに、こんな超望遠を投入する日が来るとは…。
狙い目としては、緩やかに曲がっているタイミングと…
もう少し近づいてきたタイミングのどちらかのかな。
貴重な特急はまかぜを狙ってみた
今回の撮影の中ではお気に入りポイントの1つだったので、貴重な特急を狙ってみました。この大岩駅を通過する特急列車って、今やこのはまかぜぐらいしかないんですよね。しかも、大阪行きは早朝6時過ぎなのに、逆は夜暗くなってからなので、選択肢はこの朝の便に限られるんですよね。
ホントは、瑞風が狙えたら良かったのですが、ちょうど新型コロナウイルスの影響で、瑞風が運行中止していたんですよね…残念…。
この日、実はこのタイミングだけがいい感じで朝日が出ていて、見事に車両が神々しく光り輝いていい感じでした。
ただ、この切り株みたいなヤツから新芽が出ていて、これがちょうど重なるので案外邪魔です。
なので、案外前進してもう少し西側に移動して、こういうところから狙うのもアリっぽい。
そしたらこんな感じ。ちょっとまた、さっきの場所と雰囲気違うよね。
また無難なショットですが、下から煽る感じで狙うのもアリかと。この角度だと午前中は巡航になりやすいから青空も青く写しやすいし。
ちなみに、あんまり遠くを狙うと、列車が来るタイミングが分かりにくいのでは?と心配していたのですが、先の踏切のあたりにいれば、遮断機の警報音もなりますし、実は遠目に駟馳山峠を抜けてくる列車のライトが見えるので案外気付くかと思います。
あと、余談ですが、大岩駅は列車が到着する数分前に、「前の駅を出発しました」というアナウンスが流れるので、それからカメラを構え始めても間に合うと思います。
普通ならあり得ない超望遠で狙う
定番の撮影といえば、先の大岩駅周辺なのですが、少し離れたところに隠れたポイントを発見。
実は、この場所、以前から気にはなっていたんですよ。たぶん、ここからだといい感じで狙えるんじゃないかと。とはいっても、それほど自信が無かったのですが、大岩駅側で撮影していたときに、このポイントで撮影している人を見つけたので、「ってことは、やっぱり狙えるんじゃない?」と踏んだわけです。
ちょうどこの場所の手前に少し広い路肩があるのですが、車を停車させるのには厳しい狭さです。なので、車はもう少し大岩駅よりの路側帯に駐車スペースがあるので、そちらに止めた方がいいと思います。
ポイントはこのヤシの木みたいなヤツの左から狙うか、右から狙うかということ。
左側から600mmで狙うとこんな感じ。これ以上、左に行くと列車とこの標識?みたいなヤツが重なっちゃうし、かといってコレよりも右に行くと、ヤシの木が映り込んじゃうのでこれ以上のポイント移動は難しそう。
なので、選択肢としては、さらに望遠に持っていくしか無いです。これが600mmのAPS-Cクロップなので、実質840mm。これならギリ画になりそう。
一方で、この木の右側で狙うと…なんか良さそうな雰囲気。
これで換算840mm。これはいい感じです。ただ、何度か狙ってみてよく分りましたが、気温が高くなってくる日中は、陽炎みたいな感じで空気が揺らいで明らかに描写が悪くなります。しかも、手前の桜を出来るだけ明るい形で撮らないと雰囲気が出ないので、そういった面でも結構時間帯は選びそうです。
はじめに撮影に挑んだときは、小雨混じりの朝でした(っていうか、実は先のはまかぜを撮影した45分後なんだけどな…)。案外、雨は雨で雰囲気が出ている感じ。
さすがに、840mmをAPS-Cクロップしているので、換算1,260mm。さすがに、描写がちょっと落ちますね。
っていうか、このおっちゃんダメだろう…
なかなかこういう写真は検索しても見つからないですかね。っていうか、これだけの超望遠で狙う人いないよね…。
最後に朝の完全逆光で狙ってみたのですが、ダメでしたね。
今年は瑞風を狙えなかったですが、是非来年以降、タイミングが合えばチャレンジしてみたいですね。