第30回コスモス祭 2022(2022.10.09)
撮影日:2022.10.09(日)
これまで、2018年・2019年と島根県飯南町で開催される「ポピー祭」のモデル撮影会には参加したことがあり、その頃から秋に「コスモス祭」が開催されるということは知っていました。ただ、10月となると仕事の関係だったり、レース日程の関係だったりで、「行きたいけど行けない」という状況が続いていました。
それが、今年は日程的にも参加出来そうということで、東三瓶は3回目、コスモス祭は初めての参戦となりました。
分かっているが遠い…
先にも述べたとおり、会場の東三瓶フラワーバレーに行くのも3回目。ただ、前回行ったのは2019年6月なので、3年4ヶ月ぶり。それ以外では、他に用事もないエリアなので、何となくは覚えているものの、過去の記事を見ながら、「そういえば、そんな感じだったな…」というのを思い出しながらになります。
その過去記事を見ても、駐車場のことを考えると、10時までには到着したいので、余裕を見て9時半着を目指すとなると、鳥取市内の出発は6時半に…。いやいや、分かってはいるけど早いな💦。ということで、予定通り、鳥取市内を6時半前に出発し、道の駅琴の浦・宍道湖SA・道の駅たたらば壱番地と休憩を挟みながら、会場を目指します。
意外とミソなのが、この松江道から会場までのアクセス。
チラシには、「吉田掛合ICから40分」と、吉田掛合ICを勧めていますが、個人的には雲南吉田ICをオススメします。その理由の1つは、道の駅たたらば壱番地を併設しているので、休憩やお土産の購入等にも困らないということもありますが、もう1つ、走行ルートもその理由があります。
というのも、雲南吉田ICを降りてから県道38号線に出たら少し南下し、県道273号線に右折していくと、結構簡単に国道54号線に出ることが出来ます。これ、Googleマップでも第1候補で出てきますし、私の車のナビも雲南吉田ICを降りたらこのルートをオススメされました。少しアップダウンはありますが、交通量は多くないし、走りやすいと思います。
で、東三瓶フラワーバレーに到着したのが、9:15すぎ。まあ、予定通りな感じですね。
無事、会場すぐ隣の駐車場に駐めることができました。
例年だと10時ぐらいには満車になる感じでしたが、今年はそれよりも早かった気がします。なので、会場すぐ横に駐めたければ、これからは9時半が必須かも。ちなみに、それ以後は川を渡った反対側にある駐車場に誘導されますが、今年はそこの満車も早かったのか、上の道から降りてくる道路に路駐させる形で駐めさせていました。
さて、モデル撮影会の開始は11時でまだまだ時間があるので、会場をウロウロするわけですが…。
なんか、コスモス微妙じゃないですか?。もうちょっと盛大に咲いているイメージだったのですが、むしろ草の方が多いような…。
式典の最中のお偉いさんの話を聞いている限り、台風のダメージが大きかったそう。まあ、それは仕方がないにしても、う~ん、コスモスに影響のない除草剤とか無いんかな?。
それでも、川縁の方はまだそれなりには咲いている感じでした。
そして、1時間半を時間を潰すというのは意外と難しいもので、会場をウロウロしたところで、10分もあれば終わるし…。
ってことで、目について気になったたこ焼きを頬張りながらまったり中。というか、この前からサーキットで屋台のたこ焼きを横目に見ながら、「いいなぁ~」って思ってたのよね。
そして、この段階でなかなかお客さんが多いことに気づかされます。
というか、これ、11時半ぐらいの写真ですが、やまめのつかみ取りにこんなに人がいるんですよ!。過去のポピー祭の時にもやっていたと思いますが、こんなにごった返してはいなかったです。もちろん、明らかにモデル撮影会に参加するであろうカメラ紳士の方々もいつも並にはおられたんじゃないかな。
個人的には、流行病も下火になってきたとはいえ、もう少し皆さん気にしているのかな?とか思っていたけど、全国旅行支援も近々開始され「国もOKって言ってるし…」ってことで、逆にここぞとばかりに3年間分をぶつけにかかっている感じがしました。
午前のスタートは会場上手から
まずは、会場の上手側から開始。例年だとステージの真裏ぐらいにすることが多いのですが、やまめのつかみ取りの会場のすぐ上って感じ。
3年前のポピー祭の時に、100-400mmでいい感じだった記憶があるので、今回はTamron 150-500mmで挑みました。案外、ここはナナニッパじゃ足りないことが多いんですよね。(そういえば、SEL200600Gで挑んでいた方がいましたね。私にはその勇気は無かったな…)
ちなみに、モデルはHARUさん。
ここって、背後の竹が気になるんだよな…って思っていたら案の定です。そして、何気にここで150-500mmのポテンシャルの高さを感じます。
背景を気にしなければ結構いいかも。
今回、サーキットでのクセで意図的に結構傾けて撮るシチュエーションが多いです。はい、わざとです。
定番のシャボン玉タイム
そして、ここから定番のシャボン玉タイムが始まります。しかも、このタイミングはモデルさんがやるタイプ。個人的には、モデルさんがやるシャボン玉はあんまり好きじゃないな、特にこういうヤツは(吹くタイプはまだマシだけど…)。
ここから、もう1つのレンズとして、Tamron 35-150mmが登場。
今回、前ボケを入れようとして背景に困るというシチュエーションが結構多かったな…。逆に、今年はあまり前ボケにこだわらないカメラマンが多くて、ちょっと「えっ!?」って気はしたな。
本来なら、APS-Cクロップなんか使わずに純粋フルサイズで狙いたいけど、やはり150mmだとちょっとキツイ。というか、画像整理しながら、「これなら35-150mmじゃなくて、70-200mmの方が良かったんじゃない?」って思ったのはここだけの話。
ちょっと位置をズラすと背景は結構変わるけど、今度は前ボケになりそうな花が無くなるというジレンマ…。
山側から狙うと、背景も段々畑になるので結構スッキリする。
やっぱり、こういうシチュエーションで草の存在がスゴイ気になる。何なら、モデル撮影会の前に、ここでこういう撮影するから清掃活動しましょうよ、って言われたら手伝うよ。ホント、そういう気分です。
それにしても、ホントに綺麗で可愛くて、スタイルも良くて、「ザ・モデル」って感じのHARUさんです。事前にチラシの写真とか、事務所の写真とか、を見てから来ましたが、いやいや、全然実物の方が可愛いです。
次は川の向こう側
25分ぐらいで先の場所の撮影を終え、続いて向かったのは川の向こう側。
私としては、ここで撮影したのは初めてかな?。勝手に「午前中は会場の上手だろう」と思っていたから、ちょっと想定外。
ちなみに、撮影の前に、会場に置いてあった白い扉が傾いているから…ってことで、傾きを直す作業を何人かでされていたのですが、その時に手伝ったカメラマンさんのカメラを一時的にモデルさんが持っていたのですが…
実は、このレンズ、SEL200600Gですから。本当は、数秒前までは横向きに持っていて、慌ててカメラを向けたのですが間に合わなかったんですよ。以前、ネットで見かけた超望遠単焦点を持った女の子のイラストを思い出したわ。
まあ、これはネタではあるけど、オリンパス機ぐらいを持たせてもアクセントが付いていいと思うんだけどな…。
この撮影場所だと、後ろが大きな法面になっていて、「望遠レンズ持っている人は上から狙うといい画が撮れるよ」って言われたから一様試してみたけど、う~ん、ちょっと私的には微妙かな。背景にもうちょっと奥行きが欲しいな…。
というか、こういうドアとかあるのに気にせずにバンバン傾けたまま撮っていて、自分でも大丈夫かな…って思ってたけど、まあどうにかなってるかな。
それにしても、こう見るとコスモスよりも雑草の方が多いんじゃないか?。なので、お陰で全体的に茶色いんだよな…。
この頃には、HARUさんもだいぶん慣れてきたのか、表情が良くなってきた。
ホント、こうして見ると、150-500mmも全然ポートレートに使えそう。ただ、ポートレートに使うにはちょっと大きいかな…。新しい50-400mmとか、ちょうど良さそう。
何というか、縦構図を生かせる上手い構図が見出せない。
どうにか、前ボケを入れていい感じで狙いたい…と下から煽るように狙うと、今度は背景が気になり出す。で、橋が入っちゃって何だかなぁ~って…
なので、西側の山を背景にしてなんとか誤魔化す。こういうのって、ポートレートを現場で撮らないとなかなかトレーニング出来ないのよね。3年ぶりで、明らかに老化してるわ。
途中で、「花を持った方がいいんじゃな?」って話になり、コスモスの花束を持つことに。こういう時のワンアイテムって大事。
今更ながら、ガッツリ寄って窓部分だけを切り取ったショットを撮っても良かったんじゃないか、と密かに思う。
この辺りから、無理やり前ボケを入れようとしているな。
最後はちょっと引き気味で。これ、単焦点で撮ってたらどんな感じなのかな?
結構お気に入りの一枚。背後の橋が残念だけど、モデルさんの表情といい、視線といい、何かちょうどいい。
何だろう、この服装で、花束持って…ってのが、ちょっと結婚式っぽく見えてくるな。
最後に扉無しタイムに
途中から、周りのカメラマンから、「扉無しにしてもいいんじゃない?」ってボソボソ聞こえていたけど、最後に扉からズレて扉無しの時間に。
いやあ、いいなぁ…。そして、可愛い…。
最後、花束を投げるというシチュエーションもありましたが、前ボケにこだわり過ぎて、構図が少し下過ぎたな。
こういうあえて視線外したり、花を見つめる感じとか、意外と好きです。それにしても、草が…
昼食を買うのに30分越え!?
12時が過ぎ、午前中の部の撮影は終了。午後は13時からということで休憩は1時間。せっかくなので、テントで何か昼食を買って…と思ったのですが、どこのブースも長蛇の列。本当は蕎麦が食べたいなぁと思っていましたが、あまりにも列が長いので、仕方なく焼きそばの方に…。
それにしても、列があまりにも動かない…。いやいや、悪いけど田舎の祭ですよ(鳥取人が言うな)。何故にこんなに人が多いのか(明らかに過去2回のポピー祭より断然多い)。しかも、実際にはあまりにも列が長く、しかも動かないから辞退している人が多い状態でコレ。これ、遅いとかそこに文句を言っているのでは無く、それだけお客さんが多かったって話。
2019年のポピー祭の時は、15分ぐらい並んだけど、今回は何と35分待ちでした。12:05から列に並んだので、車に戻ったら、もう12:45頃でした。これ、次に行くときは、もう撮影会前に買っといて、車に置いておこうかなぁ~
とりあえず、午後の撮影の準備をして、その流れで車の後ろで立ち食いしてました。いや、車の位置が午後からの集合場所に近くて良かった。あと、焼きそば自体は美味しかったです。やっぱりサーキットのヤツとは違います。
午後からは川の横で
昼からは、駐車場と川の間のコスモス畑からスタート。と、実は12:55頃から小雨がポツポツと雨が混じりはじめ、モデルさんが着いた頃には、そこそこ雨が降り出しました。何とかギリギリ出来るかな、どうかな、といったレベルの雨。これ、どうするのかな?と思ってましたが、普通にモデルさんが傘を挿しただけで、そのまま開始。気にするカメラマンはタオルをカメラに被せたりしていましたが、ほとんどの方があまり気にせず撮影してました。
ここの畑って、2018年のポピー祭の時にも撮影した場所なのですが、ココって背景が厳しいんですよね。特に前ボケを入れようとすると絶対にこうなってしまう。
なので、立った状態で普通に撮影すると、今度は河川敷が気になる…
ちなみに、昼からは150-500mmから、伝家の宝刀で135m F1.8 G Masterを出してきました。
やっぱりなんか画が違うな…。そして、シャボン玉もいい感じに。
傘の色かぶりがどうこう言う人がいたけど、個人的にはそんなに気にならなかったけどな…。
北側から狙うとダメだからと南側から狙うと、今度は川の向こう側の車(午前中の後半に撮影した場所の手前にダイハツとコラボかなんかした、軽トラの映えスポット)が気になる。
なので、完全に南側から狙ったら、背景が山になってだいぶんいい感じに。
奥行きを出そうと奥向きに狙うと、それはそれでテントや他のお客さんが入ってしまう。まあ、これだけボケてたら分からないと言ったら分からないかもしれないが…。
あえて会場方向を背景にするとこんな感じ。むしろ、イベントやってますって感じがして、コスモス祭的にはそれはそれでいいのかも。
前ボケを生かそうと思うとテントの屋根が…
何気に落ち着いたのがこの角度。背景の一本線(川にかけられた臨時の橋)が残念だけど、それもまあ何とかコレならいいんじゃないかな。
シャボン玉もいい感じ。
この角度は邪魔になるコスモスも無くて、バッチリ。
せっかくの単焦点をAPS-Cクロップして…ってどうかなって思うけど、やっぱり単焦点は写りが違う。
それにしても、いい笑顔だなぁ…
今回はあまり無かったけど、こういうちょっと堅めの表情も好き。
これ、135mm GMだったらな…
最後、歩きショットがあったけど、これは何かイマイチだったな。
最後は再び扉のところに
残り20分ぐらいになったところで、午前中の後半の場所に移動。
あれ?、朝の話だと、駐車場の横のオレンジ色のコスモス畑に行くみたいなことを言っていたような…。「扉どうします?」とか言われてたけど、「扉無しで」という声が多く、扉よりも奥側の場所で開始。
あえて、モデルさんから離れて前ボケ重視で。ここの畑、雰囲気自体は悪くないのですが…
いや、こう見るとホントヒドいわ。割合的に言うと、雑草畑にコスモス生えましたって感じ。もし、到着時点でここで撮影するって分かってたら、始まる前に頭をハサミでちぎっていたレベル。
あ~、もうそこにしか目が行かなくなる…
前ボケの関係で、あえて空をバッグに。
最後にシャボン玉タイム
最後にカメラマンの中からのリクエストで、自ら吹くタイプのシャボン玉のリクエストが。
これまで、ポピー祭にせよ、船上山のさくら祭にしても、シャボン玉自体は度々登場するんだけど、自分で吹くのは初めてかもな。何だろう、妙に色っぽいな。
ということで、午前・午後合計2時間の撮影会は終了。3年4ヶ月のモデル撮影ということで、久しぶりすぎていろいろと戸惑いが多かったな。自らの反省点も結構多い。それにしても、帰宅後の疲労感と筋肉痛はハンパなかった。この前、2週連続サーキット行ってたはずなのに、それよりも明らかに疲れてる。何だろう、マシン撮影とモデル撮影だと使う筋肉が違うのかな?
考察
どうしても、こういう撮影会となると間隔が空いてしまうので、備忘録的にちょっと気になったことをメモしておきます。
35-150mm案件ではなく、70-200mm案件では?
今回、150-500mmや135mm F1.8なんかも使ったのですが、α7Rm4との組み合わせで基本として使ったのがTamronの35-150mm。この選択については、スゴイ深い理由があったとかいう訳でも無く、「150-500mmを使うなら、35-150mmでワイド側はフォローできるな」「何ならAPS-Cすればいいか…」と少し甘く考えていました。
ただ、実際には記事中にも少し書きましたが、実は70mm以下は1枚も無かった上に、全体の約52%が200mm以下。あれ?、そうでもないんじゃない?って思うかも知れませんが、これって、135mm F1.8 GMのAPS-Cクロップが202.5mmで~250mmに入ってしまうから。なので、~250mmを考えれば、全体の92%で2019年のポピー祭の時の90%とだいたい女時間になります。
過去3回の東三瓶での撮影会の実績を見ても、だいたい同じ傾向ではあるんですよね。こう見ると、70-200mmを選ばない理由がむしろ見当たらない感じ。これだったら、次回は70-200mm F2.8に135mm F1.8の組み合わせというのが無難なのかもしれません。
微妙にブレが気になる35-150mm
さらに、もう1点気になったのは、35-150mmの解像度。選抜作業をして、軽くRAW現像をしていくのに、微妙に描写が甘いシチュエーションがあったんですよね。もちろん、135mm F1.8がバキバキなのは言うまでもないのですが、150-500mmもそんなに悪くない中で、35-150mmが怪しかった。とはいえ、少し明瞭度を上げたら、苦になる感じではなかったのですが。
これ、おそらくなのですが、35-150mmって、手ブレ補正の効きが甘い感じがするんですよ。如実に感じるのは、サーキットでのピットウォークでの撮影時で、70-200mm時代にはあまり感じなかった手ブレが、35-150mmを使うようになって感じる。実は、同じ現象を70-180mm F2.8の時も感じていました。もちろん、どちらもレンズ側に手ブレ補正機構が搭載されていないモデルなので、そもそもボディ側だけでの対応ですが、それでもサードパーティー製は手ブレ補正の効きが甘いというのはあるのかもしれません。
α9のメカシャッターがどうにも好きになれない
これ、以前からそうなのですが、私って、個人的にはα9のメカシャッターの音がどうにも好きになれないんですよ。あの小鳥がチュンチュンと泣くような感じ。しかも、レリーズラグも最近の機種と比べるとあるような気がして、特にこういったポートレート系を撮る場面だと、軽快感も無くて実に撮っていて楽しくない。なので、すぐに電子シャッターに変えました(笑)。
この3年間、ポートレート系の撮影が無かったので感じませんでしたが、こういう時はα7III必要だったな…って思っちゃいます。
カバンを地面に置くと楽なのだが…
過去2回の東三瓶での撮影会で感じていたのが、カバンを持った状態だと撮影が大変だったということ。なので、今回ははじめから地面に置いてもいいように、底面が汚れても大丈夫なバッグをチョイスして挑みました。
この選択は大正解で、撮影が非常に楽に出来た、のは良かったのですが、弊害も1つありました。それは、野性のクモがカメラバッグに一気に侵入していたということ。午前中の前半のときに、畦畔ではなく、コスモス畑の中の方にカメラバッグを地ベタに置いていたのですが、カメラを一時的にバッグの中に入れようとしたら、バッグの中に10匹ぐらいクモが入ってしまっていたんです。ただ、そんなクモに構ってられなくて、午前中の部が終わったころに見たらいなくなってましたが、これはこれで大変だなって気がします。
そうなると、バッグを持たずに撮影するか、はじめから2台体制で決め打ちしてしまうか、果てにはバッグを持つなら完全に閉めた状態にするってことなのかな。