香住ふるさとまつり海上花火大会2024
(2024.07.27)
フィナーレ最後のスターマイン
毎年、私の中ではメインの花火大会である「香住ふるさとまつり海上花火大会」。毎年述べている通り、個人的には山陰東部ではイチオシの迫力を楽しむことが出来る有数の花火大会だと思っています。
実は、今年は、岩美の浦富海岸の花火大会や泊の花火大会も同じ日だったりしますが、いやいや、やっぱり香住ですよ。
山陰東部の花火といえば、やっぱり香住
何だかんだで、2015年から脚を運んでいる香住の花火大会。途中、流行病やらで中止になった年もあったりして、今年で7回目の参加ではありますが、何気に開催されている年は必ずといっていいほど参加している花火大会。そういえば、2016年なんかは花火大会当日の朝に38℃前後の熱が出ているにもかかわらず、無理をして参加したりもしたほど思い入れのある花火大会です。
今年から矢田橋下の駐車場は復活しているが…
これまで多くの開催の時に、矢田橋下の駐車場を利用していましたが、昨年は橋の架け替え工事があって、駐車場が開設されず、JRでの参加をしました。
今年の詳細が発表されると、矢田橋下の臨時駐車場が今年から復活をしていました。なので、実は結構ギリギリまで、車で行くか、JRで行くか、相当悩みました。
ただ、思いのほか、昨年のJRでの参加が帰りの待ち時間はあるものの、香住駅からの距離も近く、負担が少ないこと。また、先日の東郷湖水郷祭の花火大会の駐車場退出の渋滞から、やはり車を混雑するかなぁ…という思いもあって、今年もJRで参加することにしました。
今年も岩美駅でパークアンドライド
となると、さあ何処からJRに乗りましょうか…という話になりますが…
はい、今年も昨年と変わらず岩美駅の利用にしました。実は、今年は香住と岩美の花火大会がバッティングしていて、まさか駐車場が早く埋まらないよな?って心配していましたが、大丈夫でした。
昨年と同じく、駅の横にある駐輪場横の駐車場に車を止めます。本当は、もっと駅の近くにも駐車場があるのですが、どうにも枠が狭そうだったので、こっちにしました。
今年の時刻はこんな感じ。正直、16:46岩美発-17:47香住着の列車でもいいかなと思いましたが、昨年の様子を見る限り、場所取りが厳しそうな予感が何となくしたので、昨年と同じ、15:29岩美発-16:31香住着の列車をチョイスしました。
先にも述べたとおり、この日は岩美の花火大会と同日開催。個人的には、2013年以来参加出来ていない、YouTubeなんかでも意外と動画が上がっていないので、久しぶりに行きたいなぁとは思っているのですが、どうにもタイミングが合わないんですよね…。
ちなみに、岩美といえば最近はアニメ「Free」の人気で若い人もちょいちょい訪れている駅ですが、この日もそれらしい方々が何人かいましたね。
今回、ちょっと工夫をしたのがカメラバッグ。元々、花火撮影でサーキット撮影なんかと比べると、そこまで恐ろしい程の機材ではないのですが、写真用と動画用の両方を用意するとなると、そこそこの量になってしまう。しかも、JR移動となると、待ち時間もそれなりになる。
そう考えたときに、先日の東郷湖水郷祭の時に、キャリーを使っていたカメラマンがいたんですよね。それを見て、あっ、そうすればいいんだって気づいたんですよね。さすがに、2本持っていく三脚のうち、1本は入らなかったけど、もう一本も実は入ってしまう。
定刻通り、鳥取発浜坂行きのワンマン列車が到着。っていうか、昨年もこの時間だったけど、1両編成ってのが何ともな…。それでも今年は何とか座れました。
途中、浜坂駅で向かいに停車中の豊岡行きの列車に乗り換え。
何気なく海側の座席を確保したのですが、途中で、「そういえば矢田橋の駐車場の様子が見えるんじゃない?」って思って、動く列車の中で撮影したのがコレ。香住駅の到着直前だから、16:30頃に撮影していますが、この時点で40-50台ってところでしょうか。元々、臨時駐車場の開場は、チラシ的には16:30だけど、この様子を見る限りもう少し早そうだし、何なら17時には満車になってそう。
香住に到着し、とりあえず場所どりを急ぐ
定刻通り香住駅に到着したのですが、ちょっと想定外だったのが、2両編成の後ろの車両のドアは開かなかったってこと。ワンマン列車だし、田舎あるあるだから、それ自体は珍しいことではないのですが、香住駅だし、花火大会があるし、ワンチャン開くかな?って思ったけどダメでしたね。
実は座席に着いて、車内放送で流れてたので、薄々気づいてました…。今度からは乗る時から車両を気にしなければ…。
まあ、そんなことはさておき、ひとまず場所どりに向かいます。香住駅から会場までは一直線。何なら奥に会場の松が見えるぐらいの距離なので、結構近いです。
このタイミングからレンズに汚れが付いていて、何だか右側が曇ったような感じになっていてすいません。
それにしても、やっぱりここの場所どりは早い。昨年ギリギリ確保出来た場所も、今年は無理。これ、絶対朝イチとかにシートを敷いてる気がするな…。
ならば…と昨年から考えていた砂浜側の方を考えますが、ここも地味に結構多い。
それでも、何とか最前列は空いていたので、とりあえず場所を確保しました。
ただ、今考えるとここは微妙でしたね。正しく言うと、場所自体は問題が無いのですが、ちょっとのこの砂浜部分に意外と多くのお客さんが来ました。しかも、大人はまだいいのですが、小学生高学年から中学生・高校生といった感じの子が多くて、動くは騒ぐわで最悪でした。それでもうるさいのはまだ許せますが、打ち上げの最中にウロチョロする若者には私もでしたが、隣のお父さんもブチ切れそうになってました。
まあ、これは浜坂の時でも同じですが、砂浜の最前列に行くしかないかもしれません。
腹ごしらえに屋台へ
とりあえず、場所の確保は完了をしたので、この時間のうちに腹ごしらえに屋台に向かいます。昨年はちょっとパンを食べて向かったりもしていましたが、今年は準備にドタバタしていたら、飲み物以外は何ももたずに行ったしまったので、先に食べておくしかないです。まあ、今後の開催の為にも、こういうところでお金を落としておかないとね。
当初は普通の焼きそばを考えていましたが、そのお隣にホルモンうどんがあったのでそちらにしました。
日差しが熱いので、トイレ横の木陰で食べていましたが、何だか南に見える雲がヤバそうなんだけど、夕立は大丈夫なのかな?。今年はただでさえ夕立が多いので、かなり心配。
しばらくして戻ってくるも、いや、この暑さはヤバイ…。(ちなみに、この日の香住の最高気温は34.5℃だったみたい)
ということで、以前はステージイベントなんかもしていたしおかぜ香苑のシンボルテントのところがちょうど木陰になっているし、石のベンチに座れるのでここで休みます。
ちなみに、扇子は持参していましたが、うちわも無料で配られていました。いやいや、コイツにだいぶん助けられました。
この時間帯も西側に見える雲の色がヤバそう…。ただ、レーダーで見る限りは大丈夫そうだったのでちょっと安心しました。
18時頃になって、さすがに撮影場所に戻ります。まだ西日が暑いので、日傘は必須です。。
18時半になると、こんな感じで太陽が陰るんですけどね。ちなみに、来年はこの砂浜の最前列で撮影しようかなぁと今から考えてます。
以前から気になっている湾の西側の地蔵鼻のエリア。いつもだけど、ここは路駐の車が並びます。ここで撮影した写真も見たことはあるけど、斜め後ろから撮影する形になるから、迫力は落ちるし、煙的にも不利だと思うんだよな…。
今回の撮影機材は、東郷湖水郷祭の時と同じで、写真用(左)がα7RIVにTAMRON 17-50mm F4で、動画用(右)がα9にSEL1635ZとAcePro。
写真用と動画用と分けるために、2本の三脚を利用していますが、他のカメラマンさんが1つの三脚の脚にクランプを付けて、それでもう1台カメラをセッティングしてました。あれだと荷物(というか三脚の数を)減らせるから、来年はそれも考えてみようかな…。
Tamron 17-50mmの広角端17mmがこんな感じ。実は、17-50mm購入にあたって、このレンズの17mmとSEL1635Zの16mmと、やっぱり16mmの方が広いのかなぁと思ったのですが、自宅で検証した限り、何気にほとんど差が無い感じなんですよね。これは嬉しい誤算でした。
ただ、いつも言いますが、香住の花火は広角レンズ必須です。この16mmや17mmあたりが最低限だと思います。他のカメラマンさんを見ていると、出目金状のレンズ人もいたので、おそらく14mmや12mmを使っている人もいそうです。
それにしても、今さらながら、ThinkTankPhotoのエアポートナビゲーターは便利でした。実は、買ってからそこそこ経過しているのですが、そこまでのガッツリ撮影には最近持っていってなかったのですが、フルサイズ2台と三脚が入るし、しかも上からのアクセスが出来るから、こういう花火なんかには持ってこいな気がします。
それでは作例を
これがちょうど打ち上げ開始一発目の花火。ほぼ真上なのかってぐらい高く上がるのですが、この迫力が香住の魅力。ただ、広角レンズを使ってしまうと、この迫力が伝わらないんだよな…。
1クール目のスターマイン。昨年は各クールの中盤にスターマインを持ってくるという構成だったけど、今年から以前のように各クールの最後にスターマインを持ってくるという構成に戻りました。
2クール目のスターマイン。ちょっと今年、花火が変わった気がするな…
3クール目のスターマイン。こういうのもあんまり香住で見てこなかった気が…
4クール目のスターマイン
6クール目のスターマイン
この頃はまだギリギリどうにかなっていたけど、今年はいつになく風が弱かったみたいで、これまでの中でも一番煙の影響を受けていた気がします。なので、一部でRAW現像時にかすみの除去をガッツリかけてます。
7クール目のスターマイン
8クール目のスターマイン
ここまでが、すべてF13固定でバルブ撮影してます。昨年の撮影で気づいていましたが、F13固定でかなりの長時間露光をしても白飛びしないので、アレコレ絞りを変えなくていいのでむしろ安心だし、もはや比較明合成要らないんじゃないか?って思うほど。
9クール目のスターマイン
ただ、逆に言えば、今が何クール目かが分からないというのはちょっと問題がありました。もちろん、香住の場合は休憩を花見ながらちょうど1時間をかけて打ち上げるので、21時前後が10クール目のフィナーレになるのですが…。そういう意味では、マシン撮影の時のように、クールが終わる度にフォルダ作成をするというのも手かもしれないな…。
10クール目のスターマイン
ということで、今年も10クールに分けての打ち上げでした。結局、9クール目と10クール目だけ、F18に絞って撮影しました。風がもうちょっとあれば良かったんだけどな…
実は、2クール目が20:05~20:13にかけて続けて打ち上げがあったのですが、20:10頃に10秒ちょっとの間があり、このあとしばらくが、数発上げては数十秒の間がありというのを繰り返す感じの打ち上げでした(もしかして、花火の種類の紹介とかがあったのかな?)。
なので、この辺りを3クール目として分けると、全部で11クールというカウントになりそうです(後で登場する動画のチャプターは、この11クールで分けてます)。
比較明合成
先にも述べたとおり、もはや比較明合成なんて要らないんじゃないってぐらいの長時間露光になってますが、せっかくなので比較明合成もしてみました。
3クール目
個人的には結構気に入っている一枚。こういう垂れ系の花火って白飛びしやすいんだよな…。
4クール目
5クール目
こういう前面緑色の花火って、あんまり香住で記憶が無いな…。ただ、思いのほか明るい花火だったので、白飛び怖くて、長時間露光ではなく、比較明合成にシフトしました。なので、フィナーレじゃないのに拍手喝采でした。
8クール目
10クール目
フィナーレ一歩手前がこんな感じ。
動画
メインカメラの撮影でヤラかす💦
先の機材紹介の通り、メインの動画としてはα9にSEL1635Zの組み合わせで撮影をしたのですが、ちょっと動画を確認をしていたら、何と一番肝心なフィナーレ部分が撮影出来ていないではありませんか…。いやいや、他はどうでもいいから、フィナーレだけでも撮れよって思うのですが…(T^T)。
ただ、当初はその理由が分からず、「途中で停止ボタンでも押しちゃったのかな?」とか自分を疑っていたのですが…
実はα9で動画を撮ってたのに、見返したら、ちょうどフィナーレ部分だけ撮れてなかった。
— Ke-Kun Photo (@evo_tak_photo) July 28, 2024
途中は停止したり、録画したりしてたけど、ミスしたらいけないからと、後半は止めなかったのに…
どうしてだろう…と思ってたら、どうやら30分制限で止まったみたい。
α9よ、そうか、オマエはそうだったな… pic.twitter.com/p8YygWO604
ファイルデータを見て納得しました。そういえば、古い機種は30分で録画が止まってしまうんだった…💦。逆に途中までは、クールごとで録画停止と録画再開を繰り返していたので、何とか撮れてたんだよな。で、途中でその操作を止めたから、それから30分手前で止まってしまったと。
ちなみに、今回の設定は4K 30p 100Mbpsで1/30s、F5.0、ISO-AUTO(200-3200)、WB 4000K、露出補正なしで測光モードはマルチで撮影しました。
なので、全編の紹介はAceProで
ということで、YouTube公開の動画はAceProで撮影したものでお許しください。
ちなみに、AceProは1/30s、ISO-800MAX、露出補正なし、WB自動、デワープで撮影してます。
帰路
最後の打ち上げが終わったのが21:01。元々の打ち上げ開始が20:01からだったことを考えると、ぴったり1時間での打ち上げとなりました。
列車の時間には十分あるのは分かっているので、しっかりと片付けをして、撮影場所を離れたのが21:08。
産業道路まで出てくると人は多いですが、そもそもこの時間帯は七日市交差点までは通行止めになっているので、実質歩行者天国みたいなもの。ただ、こういう状態の時は、さすがにローラーバッグはちょっと使い勝手が悪かったりする。
交差点の信号待ちの間に前に出て、香住駅に到着したのが21:16。なので、やはり去年もそうでしたが、会場から歩いて8分程。この混雑でもこんな感じですからね。
列車の時間までだいぶんありますが、サクッと乗車する為にも、2番ホームで待ちます。
21:20過ぎの香住駅の様子はこんな感じ。3番ホームに21:43発の豊岡行きの臨時列車が止まっていますが、この時点だとまだ乗れますが、既に立った状態です。
昨年の記事を見ると、「ギュウギュウって程ではないけど、結構満員」って記録していますが、今年は21:30頃の段階で既にほぼ満車で、そこに「もう少し中に詰めてください!」と係員さんが呼びかけて無理矢理乗せていたという感じでした。こういうのを見ると、これはこれで豊岡方面でJR利用ってのも厳しい感じがしてしまいます。
というのも、実は昨年はこの21:43発の臨時列車の出発時の写真を撮影出来ていましたが、今年は出来ていません。これは、撮らなかったのではなく、ホームに他のお客さんが多くて撮影出来なかったというのが正しいです。ん?と思うかもしれないですが、今年は浜坂行きの列車に乗る人もかなり多く、昨年は100人ぐらいと記載していましたが、今年はもっと多かったように思います。しかも、そういった人が早い段階から2番ホームにいる状態でした。
今回の香住の花火で一番感じたのが、何だか若者がスゴイ多かったということ。単純なカップルもだけど、明らかに中学生・高校生・大学生ぐらいの年の人が多かった。これが、昨年よりも開催が1週間遅くなり、夏休みに入ったことによる影響なのか、それとも2週間前の浜坂の花火が豪雨の中行われて行けなかった人が多かったのか、どちらによるものかはよく分かりません。個人的には両方なのかな、とも思っていますが、昨年とはまた状況が違っていたというのは言うまでもないです。
そして、肝心の鳥取方面への帰路は、花火終了後の列車で考えると、22:06の列車に乗ることが唯一の選択肢というのは、昨年と変わりません。個人的には、豊岡方面も含め、もうちょっと配慮してくれてもいいんじゃないのか?って思いますけどね。
22:06発ですが、実際に列車が来たのはちょっと遅れた22:08。おそらく、先の豊岡行きの臨時列車の出発が数分遅れたことが影響しているんだと思われます。
なので、浜坂駅に到着したのが22:40。改めて時刻表を見ると、到着が7分も遅れてたんだな。そして、こうして見ても、やっぱり昨年よりもはるかにお客さんが多い。倍まではいかないけど、1.5倍は多いんじゃないかな?
3番ホームに止まっている列車は電気が消えているので、やはり昨年と同じで1番ホームに鳥取行きが入ってくるのかな…と思っていたら…
後ろから警笛が鳴って、ん!?っと思ったら、もう列車が入ってきました。昨年は1番ホームに来てからしばらく待った記憶があったのに、やはりそれだけ到着が遅れてたって事なんだろうな…。
ということで、岩美駅に到着したのが23:12でした。よくよく見ると、これも定刻よりも微妙に遅れてるな…。というか、どうせ岩美駅に誰もいないだろうと思っていたら、こちらの花火大会のお客さんがまだ残っていて、そこそこな人数(数十人規模)の人が鳥取行きの列車に乗ろうとしていて驚きました。