備北イルミ2019-2020 ウインターイルミネーション(2020.01.02)

イルミネーション

 2020年、一発目の写活となったのは「備北イルミ」です。

 「備北イルミ」とは、広島県庄原市にある中国地方唯一の国定公園である「国営備北丘陵公園」で開催される冬のイルミネーション。何気に今年で25年目の開催となるようです。

実は6年前にも来たことがある備北

 そう、実は何気に6年前の2013年11月に一度訪れたことがあるんですよね。

 ただ、この時は一人では無かったし、イルミネーションというよりも花火を絡めて撮りたいという感じだったので、それほど本格的な撮影は出来ませんでした。

 で、ふと年末頃から、「今年は何処かにイルミネーション行きたいなぁ」と思っていて、花回廊か…由志園か…なんて考えていたら、備北を調べたら結構グレードアップして評判もいいということで、行ってみてもいいなぁと考えてました。そこにきて、年末に1/5で終了することに気づき、しかも年始の天気が例年になく良かった上に、おそらくお客さんもそんなに多くないだろうと踏んで、あえて1/2というスゴいタイミングを狙っていきました。

出来るなら中入口を狙いたい

 先にも述べたとおり、一度行ったことがあるからこそ、実はちょっと分っていたこと。それは、この公園自体がメッチャ広いというところ。駐車場はそこそこ多いのですが、公園自体が大きい分、駐車場もあちこちに分散しているんですよね。

 なのですが、実はイルミネーション自体は、公園の中入口周辺の中の広場・ひばの里・花の広場のあたりなんですよね。なので、出来れば中入口を目がけて向い、第1駐車場・第2駐車場に停めたいところですね。庄原ICに近い北入口から入って来た案内所から入ると相当歩かないといけないことになるので、結構大変だと思います(何気に6年前がそうでした)。

 庄原まで鳥取から約3時間。先の駐車場のこともあり、出来れば15時台には到着したいなぁと思っていましたが、1/2ということで、箱根駅伝を見ていて、そちらが盛り上がった関係で出発が少し遅れてしまい、結局到着したのは16:15頃。

 それでもすんなりと第1駐車場に止められました。さすが、三が日!。見ていた限り、17時過ぎでも第1駐車場は満車にはなってなかったです。

 中入口の料金所で、入場料450円と駐車料金320円で計770円を払って、入ってすぐ左折したら第1駐車場です。

 イルミネーションの点灯は17:30ですが、入場自体は問題無く出来ます。そもそも、料金所を通過した時点で入場なので、頑張れば車に戻って機材を変更するなんてことも出来なくはないです。一様、中入口を入ってすぐのビジターセンターの中にはコインロッカーはあるっぽいです。場所は確認してませんが…。

 まだ16:30ということで、まだ夕暮れまで時間があるということで、これだけ見ると結構殺風景な感じですが…。っていうか、この記事を書きながらHPを見て知りましたが、ここって棚田だったんですね。

 ザッと中の広場を物色したあとに、一度車に戻って機材整理をして、17時すぎに再び中の広場へ。案外、まだ明るいので、せっかくなので、点灯の瞬間の動画を撮ることに。

 α7m3に1635Zで撮りましたが、マイクは内蔵のまま。こう見ると、あえて露出固定でも良かったかなぁ…と思っちゃいますけど。にしても、すぐ横で「ママ~!」って叫ばなくても…。

いよいよ撮影へ

 さあ、動画も取り終えて、いざ本格的に撮影に踏み出します。

 今回の撮影実績と私の動いたコースはこんな感じです。初めに、1635Zと24105Gの組み合わせで反時計回りに中の広場~ひばの里~大芝生広場~花の広場~中の広場と1時間20分ほどかけて周ってとりあえずの雰囲気を物色。そして、一度機材変更をして望遠&単焦点レンズを持参して19時頃から同様に2周目を回り、全部取り終えたのが20:50。会場に蛍の光が流れ、閉園のお知らせのアナウンスが流れ出していましたからね。なので、何気に3時間ちょっとの間、目一杯撮影したという感じでした。

 ということで、今回は2周をまとめて順路にそってご紹介したいと思います。

中の広場

 ちょうど動画を撮ったポジションから。

 さすがに、この頃はまだ空が明るいですね。

 こういうイルミネーションあるあるですが、実は点灯直後から1時間が一番多いです。それ以降は徐々にお客さんの数が減ります。なので、この頃はハート型のモニュメントだったり、場所に乗ろうとしている人が結構並んでいましたね。

 だけど、ピークを過ぎると案外簡単に撮れちゃったりするんですよね。

 なので、ちょっと寄っちゃったりもして…。

 この天使をどうにかいい感じに出来ないモノかと試行錯誤してみたんだけど、あんまり生かしきれなかったですね。

 あと、ツリーの左手側にはステージと龍がおられます。

 そして、広島といえばやっぱりカープですよね。

 そういえば、中の広場では、公式にスタッフさんが暖を取るためのたき火をしてくれてます。ただ、本当のたき火なので、結構火の粉が飛ぶし、煙もそこそこ出るので、カメラマン的にはどうなのかなぁ…。

光る森へ

 一つのメインでもある「光る森」。実は手前側から見るだけでなく、中側からも撮ることが出来ます。

 ところどころに何かぶら下げてくれていたら、いい前ボケで狙えそうなんだけど、一面黄色っぽいLEDばかりなのでなんとも生かしきれない感じ。

 なので、どうしても下側向きに狙うしかなくなります。

 個人的には、下側からよりも上側から狙った方が画になる気がします。

 黄色い光を前ボケに入れると、星の中を飛んでる感じがありますよね。今回、結構135mm F1.8を開放ではなく、F2.8に絞って使ってます。そうるることで、丸ボケがだいぶん形が良くなるんですよね。

 個人的には、このツリーとの絡みが結構お気に入り。たぶん、他のお客さんからしたら、「あんた、そんなところで何撮ってるの!?」と思われたかもしれないけど…。

 これ、ちょっと意外な角度なのですが、本当に最後に帰るときに撮ったショット。なので、中の広場から駐車場に伸びる通路のところから望遠で狙ったモノ。手ブレは厳しいのですが、あえて離れて遠目で切り取るというのは案外いいですね。

ひばの里

 続いて、「ひばの里」。ここは、中の広場のすぐお隣って感じで、中国山地の暮らしと懐かしいふるさとの景色だそうです。

 ひばの里のキーは、この提灯と傘でしょうね。

 本音を言えば、この提灯がもうちょっと備北らしい何かだったら、もうちょっと良かったのかもしれないんですけどね。でも、この雰囲気は嫌いじゃないです。

 ちなみに、左が70-200mm F2.8 GM、右が85mm F1.8。もうちょっと85mmの時に寄ればよかった…。

 この傘も何気に良かったですね。

 以前、鳥取砂丘のイルミネーションの時にも傘があったことがあるけど、あの時もいい味を出してくれてたんですよね。

 強いて言えば、もうちょっと配線処理をキチンとして欲しかったかなとは思いますが…。

 このトンネルみたいな感じの所は何か生かせないかあぁと思いましたが、どうにもこうにもなりませんでした。

 あとは、この中向きの鳥や蝶、そして月をどうからめるかっていうところ。案外、この月が暗すぎて難しかった…

 案外、鳥よりも蝶の方がいい味を出してくれました

 あと、ちょっとトリッキーを狙ったのは、このススキ。この時期にススキがあること自体、少々驚きなんですが、あえてシルエット気味に写すというのは良かったかも。

 そして、この竹林と傘のコラボも良かった。

 最後の1枚はちょっと奇を狙ってしまったけど、あえてピンを竹林に持っていって、鳥はボカしても良かったのかも。

 ひばの里から折り返すような形で大芝生広場に抜けていくのですが、その間はちょっと殺風景な感じ。ただただひたすら歩く感じですね。思ったよりも暗い。

大芝生広場~湖畔レストハウス

 しばらく歩いて周回路の下を潜って出てきたら、ちょうど大芝生広場。遠くに花の広場のサーチライトの光が見えます。

 ここは、ところどころにクリスマスツリーみたいなヤツが立っているので、それと絡めるというのがセオリーなのかな。ただ、電飾が一色すぎて、それがちょっと残念。もうちょっとカラフルだったら良かったし、これにクロスフィルターとか使ったら、もうちょっと良かったんだろうけど…。

 この光列車も結構子どもさんが乗ってましたね。そうそう、全然関係ないですけど、皆さん、ホントに不思議なぐらいフラッシュ焚かないんだよな。絶対顔暗くて分んないよ。今や、スマホでもフラッシュ付いているのに…。

 う~ん、何とも味気ない…。

 龍もいたりするのですが…。

 ちょっとワンパターンかな。むしろ、土星の方がちょっと雰囲気があっていいかも。

 う~ん、どうなのかなぁ~と思っていて辿り続いたのが、大芝生広場の横にある、湖畔レストハウスの前。

 ここには噴水とハート型のイルミネーションが。コレは何とか絡めて撮りたい!。

 ちょっと勝手にシルエットで入れさせてもらいました。本当はカップルが来るまで待ってても良かったんだけど、それはそれで不審者っぽいですからね。

 これも結構試行錯誤したんですけどね。今考えれば、噴水と星の位置を合わせて、ツリーみたいにすれば良かったのかも…。

ここで意外な被写体を発見!

 何かシックリ来なくて、いい被写体ないかなぁ~と思っていたのですが、あるカップルがテーブルの上にあるものを撮っているのに気付きます。

 これはいいかも!。先の灯籠にしても、傘にしても、自発光する被写体があるとホント、ありがたいです。

 スンマセン、またしても勝手にシルエットで入れさせてもらいました。何気に久々の渾身の一枚かな

 これも、今考えればもう少し構図を考慮しても良かったんだろうけど、しゃがんだ状態だし、後ろには樹があるし、焦点距離の問題もあるし、どうせならカップルがいるタイミングで撮りたいし、一歩間違うと不審者だし…ってことで、これで妥協しました。

花の広場

 先の湖畔レストハウスを振り返るような位置に花の広場への入口があります。

 このタイミングもちょうどサーチライトが伸びてましたね。

 トレイン用の走行路の下部分にシャンパーングラスで作られたツリーが。そういえば、これも6年前にもありましたね。

 そのままでは面白くないので、ちょっと望遠で寄ってみました。

 その流れで、先程の湖畔レストハウスの前のハート型を狙います。もうちょっとキレイにカップルのシルエットが撮れたら良かったんだけど…。これも、見方を変えると結構不審者です。

 花の広場は、音楽に合わせてサーチライトが照らし出す「スカイイルミネーション」というのが目玉なのですが、これはあくまで20分間隔。それが無いタイミングだとちょっと殺風景です。

 こういうテントみたいなヤツが光っているだけです。

 ちょうど、あと5分で始まるというタイミングだったので、展望台に登って上から撮影しました。本当は、途中で下に降りて、夜空に伸びる感じを広角で撮りたかったのですが、私が降りてから上向きに光が伸びなかったので、ちょっと残念でした。

 花の広場をそのまま進むとちょっと殺風景な感じに。ちょうど左手の屋根みたいなところが地下通路になっていて、周回路を潜って中の広場に戻る感じです。

 ちょうど、その中の広場に戻るところなのですが、ハート型のイルミネーションもあるので、ツリーと何かしら絡めないかなぁと思ったのですが…

 内側に入ることが出来なかったので、いい感じに狙えませんでした。

久しぶりに楽しかった

たまには望遠レンズで狙うことをしないといけない

 今回の撮影で本当、そう思いましたね。

 昔は、紅葉やイルミネーションを撮りに行っても、被写体を決めて、その背景をどういう感じにしようかと考えながら構図を決めて…ということをよくしていたのですが、最近はそこまでする機会が無かったんですよね。こういう撮り方って、たまにやらないといけないなぁと我ながら思いました。スゴい頭を使うし、その時に焦点距離の雰囲気も出てくるし。

 そういう意味では、今回の撮影は、それなりに頭を使ったっていう印象がありますね。

単焦点をF2.8で使う

 これ、今まで邪道だと思っていたんですよね。なんでそんなもったいないことするの?って。

 ただ、この冬の鳥取砂丘のイルミネーションを撮影するときに、135mm F1.8をF2.8に絞ったら結構丸ボケがいい感じになったんですよね。なので、今回は玉ボケを使う場合は、単焦点はF2.8にあえて絞りました。F2.8ならナナニッパでいいじゃん!って思うかもしれないけど、ナナニッパだと今度は同じF2.8でも口径食が目立っちゃうんだよな。しかも、ナナニッパって結構玉ネギボケ出ちゃうし…。

 だから、次回は望遠系はもう単焦点ばかりでもいいかな?と思ったりします。

RX100M7でも案外撮れちゃう

 実は、これも6年前にも同じ事を言ってるんですけどね。

 これらの写真、みんなRX100M7で撮ったものです。JPEG撮って出しではなく、RAW現像してますが、全然イケてるでしょ?。当時は初代RX100だったので、ワイド端がF1.8だった分、もう少し有利でしたが、ISO-1000でも広い絵なら何とかイケます。むしろ、RAWで起こすのはフルサイズとかみたいには無理なので、変にアンダー気味に撮らない限りは大丈夫だと思います。

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