第32回ポピー祭 2025(2025.06.08)

今回、モデル撮影会に参加したのは、島根県飯南町の東三瓶フラワーバレーで開催される「ポピー祭」。このフラワーバレーでのモデル撮影会はかなり回数を重ね、この6月開催のポピー祭としては3年連続5回目、コスモス祭も入れると昨年の秋以来、8回目の参加となります。今年は、仕事の関係上、既にコスモス祭には参加出来ない可能性が高いので、今年唯一の参加になりそうです。
今年もやってきたポピー祭

ということで、鳥取市内を6時半前に出発をして、途中宍道湖SAで休憩を挟んで到着をしたのが8:40頃。今年の3月に、出雲ICから西側の「出雲・湖陵道路」が開通したということで、出雲湖陵ICを降りれば、後は県道39号線と国道184号線を南下していけば、東三瓶フラワーバレーに到着するというシンプルなルートになりました。感じとしては、出雲湖陵ICを降りてから30分弱といった感じかな。

一様、私の中では9時までに到着すれば…という感じだったんですけどね。たぶん、今までで最速で到着したような気がします。

実は前回ぐらいから、少しおや?と思うことがあったこの駐車場の運営。どうやら、この会場横の駐車場は、来賓・出演者そして脚の不自由な方用の駐車場に限定されてるっぽいということ。というのも、私が到着した時間帯は、まだ警備員さんが配備されていなかったのですが、9時頃から警備員が配備されると、ほとんどこの会場横の駐車場には誘導せずに、手前の川のすぐ横に誘導して、それ以降は少し離れた駐車場に誘導していました。

なので、この写真は9:45頃の駐車場の様子ですが、ガラガラに見えるんですよね。だけど、実際はここにはそもそも車を誘導していないということ。
逆に言えば、私のように9時までに到着した人はシレッと会場横に駐めれちゃったんですよね。実際、同じようなカメラマンさんは他にもいましたね。

肝心なポピーの咲き具合はこんな感じ。SNSでまだ2分咲という情報はチラッと見ていましたがまさにそんな感じ。ただ、厳密に言えば、そもそもどれだけ咲いてくれるのか?というのもあるので、本当に2分咲なのか、それとも咲いてもこれぐらいなものなのかが分からないんですよね💦

開会式の誰かの挨拶で、「川の向こう側の畑にポピーと書かれてる…」みたいな話がでていて、そうだっけ?と思いましたが、改めて見たら確かにポピーって書かれてますね(ちょっと"ー"の部分は見えてないけど…)。
AM
ということで、11時前になり、おもむろにステージ横のテント前にアマチュアカメラマンが集結するといういつものパターン。

ただ、いつもなら11時過ぎてから始まるのに、今年は珍しく11時前にはモデルさんも出てきて始まります。

午前中はステージ上手の畑へ。はい、いつものパターンです。
ただ、昨年よりはまだマシなものの、そんなにポピーが咲いている感じではない。何なら、他の畑の方が条件がいいように思うんだけど、どうしていつもここなんだろうな…。まあ、シンプルに他のお客さんの迷惑になりづらいというのもあるのか…。
そして、今回のモデルさんは橋本紗也加さん。ポスターを見た段階から、何処かで見覚えが…と思っていたら、本当は令和5年のコスモス祭のモデルを務める予定だったのですが、急遽体調不良で不参加になっていたモデルさん。
ただ、撮影スタートの段階から表情も動きも明らかにこれまでのモデルさんとちょっと違い、「あっ、それなりの経験者だね」って感じがしました。
で、今回はExif情報を見ても分かる通り、望遠側のレンズは、これまでの経験からα7RIVにSEL200600Gを付けました。まあ、如何せん、150-500mmを売ってしまったからなぁ…。ちなみに、数年間からSEL200600Gで挑まれているカメラマンさんがいましたが、その方を含めて、3人はこのSEL200600Gで撮影していた人がいましたね。
花が無いということで、開始5分でシャボン玉登場。いつも思うんだけど、ここの撮影会ってシャボン玉に頼り過ぎな気がするんだよな…。もう少し、環境生かして撮りませんか?っていう…。
しかも、いつもなら周囲からシャボン玉を飛ばして…ということをするのですが、風が無いということで、モデルさんにシャボン玉発生装置を持たせるという荒技…。いやいや、それはそれで滑稽な映像です💦
それでも、彼女のスゴイのは、シャボン玉を出しつつ、ある程度出たら装置を後ろにかくしてポージングをするというワザを見せます。いやいや、モデルさんのポテンシャルがマジで高いっす。
伝家の宝刀 "SEL135F18GM"
そして、200600Gの相方として持参していたのは、α7IVにSEL135F18GMという伝家の宝刀。
いつもは、サブ機がα9で画素数少ないし、それをAPS-Cクロップしたらさらに…という残念感があったのですが、今年はα7IVを購入したばかりということで、それなりに画素数があるボディとの組み合わせ。その影響もあってか、APS-Cクロップをしても解像感が全然違うし、これならAPS-Cクロップをしてもためらいが無い。
そう思うと、開放F値が欲しければ、135F18GMで、135mm F1.8とAPS-Cクロップした換算202.5mm F2.5で狙い、焦点距離が欲しければSEL200600Gで200-600mm 5.6-6.3で狙うという非常に使い分けがハッキリとして、この組み合わせは良かったです。まあ、SEL200600Gの重量感はどうしようもないですが…。
それにしても、毎回言っている気がしますが、どうにもここのシャボン玉の上手な構図が未だに見出せてない私…。
単純にシャボン玉を作っているところを撮るなら、もう少し上で狙うべきなのでしょうが、そうするともはやポピー感は一切無い。
伝家の宝刀を繰り出しても、どうすることも出来ない…。今、こうして見返してみると、午後の撮影みたいに、出来るだけローアングルから少し煽り気味で狙うというのもアリだったかな…。
たださぁ、彼女の笑顔が何とも言えんのですわ~💕。しかも、こんなに自分でシャボン玉を作りつつ、そこに顔を近づけながらポージングしてくれるんだから。なかなかここまでのモデルさんっていなかった気がする。
このステージ上手の畑でこんなにも135mmが使えたというのも、彼女が左右に動きながら多くのカメラマンさんに答えようとした結果。
ようやく、シャボン玉一旦休止
開始から約30分が経過して、「そろそろシャボン玉無しで…」という声が出始めます。
モデルさんしゃがんでポピーに近づいての構図。いやぁ、こうしてみると草が多いのがバレバレよね…。
ホント、今回はいつになく距離が近いので、135mmのAPS-Cクロップでも結構狙えちゃう。この構図がこの焦点距離で狙えるって、なかなか無いもんな…。
クロップ外すとこんな感じだけど、これはこれで16:9構図やシネスコ構図だと案外悪くないかも。
ただ、毎度のことながら、せっかく構図もモデルさんもいいのに、すべて草が持っていってしまうという…
それにしても、SEL200600Gってモデル撮影に使うレンズか?って気はするけど、全然いい感じ。やっぱり、400mm越えの圧縮感はF値以上にボケ感を出してくれる。
いやいや、縦構図もバッチリです。

これにて午前中の撮影は終了。結局、午前中はずっとこのステージ裏の畑で撮影を終えました。
昼食休憩
ということで、車に戻って昼食休憩。


で、ここのポピー祭のお昼は、否応でも混雑をしてしまうので、撮影会が始まるまでに食事を購入しておいて、保温バッグに入れてキープするというのが、ここ近年の私の流れ。いつも通り、焼きそばと焼き鳥を購入するというのはパターン化してしまっているのですが…


今回は思わず山菜おこわを購入。昔、こういうイベントといえばおこわって感じがあったんだけど、最近だと逆に珍しい感じもあるからな…。
あと、最近お気に入りの大判焼きも購入。ここのあんは、甘さ控えめでたっぷり入っているから好きなんだよなぁ~。
午後は駐車場の横からスタート
1時を過ぎて午後の撮影がスタート。
ただ、モデルさんがなかなかやってこなくて、おや?って感じだったのですが、どうやらいつもこの1時間の休憩で衣装チェンジをして、メイクアップして、食事をして…というのが時間的にかなり厳しいらしく、「それなら、急がなくてもゆっくり来て、その分、終了を遅らせればいいから…」とアドバイスをしたからっぽい。
なので、もしかしたら次からは、始まる時間が微妙に変わる可能性がありそう。

で、午後の撮影は駐車場の横から始まっていきます。

スタートから、「これはいい感じに135mmF1.8を使えそうだぞ!」と思っていたのですが…
今年もブルーマン登場。カメラマンも「あ~、今年も来たのね」という反応。っていうか、この人って、専門の人なのか、それとも飯南町の職員さんとかなのか…。
しかも、不思議と過去の記録を調べると、私が参加したポピー祭には100%いるのに、コスモス祭にはいた年が無いんんだよな…なんで?。

ここで、先程の丘の上から撮ったショット。背後の駐車場が映らないようにガッツリ切ったけど、もう少し手前に寄ってくれてたら…。
ようやくブルーマンがいなくなって、モデルさんのピン。一面のカモミールの中で咲く少ないポピーってのも悪くない。んんでもって、このハート型の小型バルーンも良き。
珍しく縦構図でガッツリ寄ってみた。こういうのも心置きなく狙えるというのが、SEL200600Gの強み。
出来るだけ低い位置で奥行き出したいなぁ~って思ったけど、やっぱり背後の駐車場がどうにもならんかった。ちなみに、一輪のポピーが偶然に鼻の位置と重なって、赤鼻ならぬ赤花のなんたらみたいな…。
そういえば、今回はカモミールのバルーンなんてのも登場してたな。
オーソドックに、135mmF1.8を使って奥行き感を出してみました。うしろの旗が邪魔だけど、これぐらいなら簡単にAI削除で消せるもんな(今回はあえて消してないですが…)
立ったぐらいの高さからあえての斜め構図。ページの冒頭にも選んだショットだけど、最近こういうショット好きっすね。
さすがにクロップ外して135mmで挑むと苦しいな。でも、これはこれでアリな気もするんだけどね。

これがもう少しモデルさんが手前だったら最高なんだけどなぁ…
午後2箇所目は駐車場と川の間へ
30分程経過して、場所移動。

2箇所目にやってきたのは、会場と川の間の畑。ここは明らかにポピーの咲き方が良かったんだよな。
あえての望遠で遠目から狙う構図。私も含め何人かの望遠組の方がこの構図を狙っていて、わざわざこのラインだけを空けて貰いましたが、逆に言えば、もうここしか狙う角度が無かったんだよな…。そうじゃないと、もうアレコレと映り込んでしまう。なんなら、扉の両サイドに黄色いカラーコーンがあるのも映り込んじゃってるし…。
本当はもう少し低い構図が良かったんだけど、もうこれが限界でした💦。
この背景をどうやり過ごすか?
で、それぐらいこの場所は本当に難しかった。
というのもこの2枚を見てもらえば分かりますが、扉に対して会場側(道路側)の方から狙うと、川沿いにいるお客さんがどうにも入ってしまう。一方で、川の方から狙うと思い切り会場のテントが入ってしまう。
いや、もうどうにもならない。
強いてこの角度がギリギリといえばギリギリな角度。まあ、これぐらいならAIで消せそうな予感…。
で、この縦構図を狙いながら、そのままだとちょっと味気ないな…と、カメラのファインダーを覗くのを止めて、液晶モニターで撮り始めます。この時に、「そうだ、α7IVはバリアングルだからローアングルが狙いやすいぞ!」ってことに今さらながら気づきはじめます。
とにかくローアングルから背景を排除しろ
これで一気に写真が覚醒し始めます。
ローアングルにすることで、背景をスッキリさせることができる上に、前ボケをガッツリと入れることが出来る。想像以上に一石二鳥でした。自分の中でも、こういう時にバリアングル液晶が生きてくるのか…と感じ始めます。
視線が頂けてないのは残念ですが、こういうシチュエーション・構図と135mm F1.8の組み合わせもこれまたいい。なので、実はここに来てから、先の望遠構図以外、135F18GMしか使ってないんですよね。
方向転換をしてもローアングルで
背景の悪さを感じていたのは私だけでは無く、皆さんがブツブツと言い始めます。いつもなら、扉を動かして…みたいなこともしなくは無いのですが、今回はしっかりと杭が打たれてしまっていて動かすことも出来ない。
ということで、扉としては裏表逆になるけど、仕方なく反対側から狙いましょうってことになります。かといって、こっちも背景が気にならない訳では無いけど、まだ先程の向きよりはマシか。
ここにきて縦構図もいい感じです。
道路側から狙うと、こちらは毎年の通り、橋やガードレールが気になる感じ。シャボン玉の雰囲気は超絶的にいいんだけどな…。
毎年思うんだけど、ここの位置が微妙に悪いんだよな…。せめてガードレールが無かったら…。もしかしたら、例年、サツマイモ畑になっているところを花壇にした方が案外いいことになりそうな予感もするんだけどな…。
最後にAPS-Cクロップでガッツリ寄ってみました。ここまで来ると、もう背景がどうなろうと気にならないもんな。
そういえば、今回、オレンジ色のボール?風船?が登場してたけど、う~ん、どうなんっすかね?。去年、とあるカメラマンさんが持参してきた透明にカラフルな水玉のビーチボールはメッチャ良かったんだけどな。
ということで、今年はこれにて終了。遅くスタートした分は、そのまま終了が遅れた感じでした。
考察
せっかくなので、今後のために少し考察を。
今回は、SEL200600GとSEL135F18GMという2本のレンズで挑んだ。過去に、100-400mmや150-500mmを使用したことはあったが、200-600mmというのは最長。実際、どうなのかな?と思ってはいたが、案外この組み合わせはベストバランスだったかもしれない。
厳密に言えば、午後の2箇所目は、200-600mmを70-200mmにしたり、さらに1.4倍テレコンを装着しても良かったかもしれないが、たぶん今回の場合はそれらがあっても、135mmを使っていた気がする。やはり、それだけ撮影しがいのあるレンズであるともいえる。
焦点距離を見ると、やはり135mmをフルサイズの135mmとAPS-C換算の202.5mmで使っているので、緑と紫の割合が多い。そして、今年はやはり200-600mmを手にしたということで、いつになく望遠を使っている。実に、300mm以上が3割を超えている。これはある結構意外な結果だった。
理想論から言えば、100-400mmに1.4倍テレコンを装着しての140-560mmあたりがいいんだろうが、もし200-600mmのサイズ感が耐えられなければ、あえてSEL70350GでAPS-C運用するというのもアリなのかもしれない。
ちなみに、クロップ状況はこんな感じ。このクロップのほとんどは、135mmのクロップなのでほとんど狙い通りの使い方と言えそう。