第32回東三瓶フラワーバレーコスモス祭 2024
(2024.10.13)

ポートレート

 今回訪れたのは、島根県飯南町にある東三瓶フラワーバレーで行われた「コスモス祭」でのモデル撮影会。私の中では、もはや定番化してきたフラワーバレーでのモデル撮影会ですが、何だかんだでコスモス祭としては3年連続、ポピー祭も含めれば通算8回目の参加です。

2018
ポピー祭
2019
ポピー祭
2022
コスモス祭
2023
ポピー祭
2023
コスモス祭
2024
ポピー祭
2024
コスモス祭

もうだいぶん慣れてきたコスモス祭

 私的にはモータースポーツ日程もありますし、仕事の関係で10月の週末はタイミングが悪いと参加が難しかったりしていて、流行病以前は開催されていること自体は知っていたものの都合が合わなくて参加出来なかったのですが、流行病以降は何だかんだで都合が合うようになって3年連続のコスモス祭の参加です。

 同じ山陰でありお隣の島根県とはいえ、鳥取県東部在住の私としては、正直、普段行くような場所ではない飯南町。何だかんだで、鳥取市内からでも片道最短で2時間半、日中だと3時間コースという、それなら大阪に行った方が近いレベルなんだけっどね。

 過去の実績的に朝の往路は約2時間半ちょっとな感じなので、鳥取市内を6時半前に出発し、途中宍道湖SAで休憩を挟んで到着したのが、ちょうど9時。前回のポピー祭の時が9時半では遅そうだったので、とりあえず9時頃には到着したいと考えていたのでピッタリでした。

 実は、9時到着をしたかったのにはもう1つ理由があって、それはちょうどこの週末がSF富士戦があったこと。しかも、この富士戦は2レース開催ということで、ちょうど朝9時からが予選ということで、出来れば到着してからJ-SPORTSオンデマンドの配信を見たいと思っていました。正直、この朝9時到着から撮影会開始までの時間が暇だったので、SFの予選を見ることが出来たのはラッキーでした。

 ただ、この日はpovoの24時間使い放題を契約していたのですが、このフラワーバレーはauの回線が微妙で、結局普段使っているdocomo回線で見てました。しかし、実はお客さんの多さから回線速度が一気に落ちてしまい、お昼頃になるとdocomo回線すらダメでした。どうやら、この状況は結構深刻だったようで、あちこちで電波が繋がらないという話を耳にしました。これまで、何度もこの祭に参加していますが、ここまでの状況はたぶん初めてのような気がします。

10時前になりようやく状況確認

 SFの予選配信を見終え、10時前になって、ようやく会場の様子を確認します。9:50の駐車場の様子ですが、やはり9時半にはほぼ満車になってました。

 駐車場の手前というか南側の畑にめずらしくいつもの扉が来ています。コスモスも満開とはいえないけど、ポツポツと咲いています。雰囲気的には、蕾がまだ見える状況なので、咲き始めという感じなのかな。この様子だと、ここで撮影しそうな予感がします。

 一方で、いつも午前中に撮影を行うことが多いステージ裏というか会場上手の畑。ここは、もう全然咲いていないレベルです。こうなると、たぶんここでの撮影は無さそうな感じがします。

 ちょっと余談ですが、今回AceProを広角カメラとしての役割でテキトーに何枚か撮影していた1枚。もちろん、アクションカメラなので動画を撮ることがメインなのですが、写真もRAW撮影できるしそれなりに使えるかなぁと思ったのですが、確かに画的にはそれなりにいいように見えますが、実は如何せんピントが微妙

 実は、動画を撮影しているときも少し気づいてはいましたが、AceProって少しでも画面内に近い物が写り込むと、それにピントがあってしまう。もちろん、カメラとしては当たり前の機能ではあるけど、それが相当にシビア。しかも、アクションカメラでありながら1/1.3インチという大きめなセンサーなので被写界深度も浅く、手前にピントが合うと、無限遠側のピントが相当に甘々な感じになってしまいます。なので、この写真も手前の土手部分にピントが合ってしまい、パトカーの辺りでももうピントが合ってないです。

 始めはこの写真だけかな?って思いましたが、他の写真もそうでした。こうなると、写真用カメラとしてはちょっと使いにくいです。

 会場の下手というか川側の畑はこんな感じ。まあ、ここもそこそこ撮影には適するかなって感じ。何なら、川の向こう側の畑は全くと言っていいほど咲いてませんでした。

α6400 SEL70350G
α6400 SEL70350G

 珍しくコスモスのアップもちょっと撮ってみました。実はこういう撮影にSEL70350Gってなかなか相性いいんだよな。

過去一番のお客さんの数では?

 そして、今回のコスモス祭で一番感じたのは、とにかくお客さんが多いってこと。

 これは、毎年行われているサツマイモの収穫体験の列。私のような田舎人間からすると、そんなにサツマイモの収穫体験って珍しいか?って思っちゃうのですが、それでもこんなにお客さんが並んでいます。もちろん、過去のコスモス祭でも行われているけど、ここまで多くはなかったような…

 そして、同じ時間帯に会場内に列が伸びていたのがやまめのつかみ取りの列。こちらは、毎回ドン引きするほど多くのお客さんが来るのですが、未だかつてこんなにお客さんが並んでいた経験はあんまり無いんだよな…

 撮影会開始15分前の10:45頃には本部テント前にやってきていたのですが…

 この時には、すでに会場に降りてくる道は大渋滞をしていました。

 どうやら、午後から撮影会に参加していたカメラマンさんの話を漏れ聞いた感じだと、「もう駐車場が満車で入れません!」といわれて午前中の撮影会を自体したレベルだったそう。実際、会場の上段を走る国道184号線を歩いて会場に来るお客さんがチラホラいて、「今までこんなの見たこと無かったけど…」と思ったけど、おそらく離れたところに車を駐めて歩いて来た人も結構いたっぽい。

 まあ、冷静に考えれば、秋の3連休だし、天気も気候も行楽日和だし、そりゃ皆さん来ますよね。私の感覚的にも、イベント事って流行病前よりも後の方がお客さんの入りも多い印象があるもんな。

いよいよスタート

 ということで、11時になり、ようやくモデル撮影会がスタートとなります。

 いつも通り、本部テントの横にフワッと集まって、何となく始まる感じです。

 先にも述べたとおり、もう私にとっても8回目の撮影会ですが、いつもお目にかけるカメラマンがいる一方で、いつもいるような方が不在だったり、逆にこれまであまり見たことが無い人もいたりしました。

 しかも、ここの撮影会って、男性比率が極端に高いし、平均年齢もかなり高くて、私でも下から何人目だって感じがほとんどなのですが、今回は女性もチラホラおられましたし、私よりも若い人も結構おられたような印象でした。

 ということで、まずは会場の下手というか川沿いの畑の所から撮影がスタート何となく予想通りの展開です。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 今回のモデルさんは「新宮百恵佳(しんぐう・もえか)」さん。ここでの撮影会のモデルさんって、松江のモデルスタジオミューズのモデルさんが務めることが定番化しているのですが、何というか系譜というか、モデルさんの雰囲気が似ている感じもします。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC
α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 それにしても、実は今回一番心配していたのが、実は直射日光

 不思議とここでの撮影会って、これまで曇りや小雨になることが多くて、あまり直射日光に悩まされたことは無かったのですが、この日は過去一番のピーカン。なので、到着した段階から、「これは難しいなぁ…」と思っていたけど、モデルさんを順光に置くもんだから、モデルさんは眩しくて表情悪いし、影の落ち方も微妙…。もはやモデルさんが可哀想なレベル…。

何を思ったか、α6400とSEL70350Gの組み合わせをテスト

 今回の撮影会、初夏のポピー祭の時と同様に、α7RIV+SEL70200GM2+1.4倍テレコンの組み合わせと、α9+SEL135F18GMの組み合わせをメインとして挑んだのですが、今回、α6400とSEL70350Gをおもむろに出してきました。

 正直、α6400は間もなく売りに出そうと思っているし、SEL70350Gも何だかんだで登場するタイミングが全然無い状況が続いていたのですが、先のSEL70200GM2+1.4倍テレコンのテレ端280mmが足らない時に、TAMRONの150-500mmを持参しようかとも思ったのですが、如何せん大きくて重い。しかも、レンズ交換が面倒だし…って考えた時に、α6400+SEL70350Gの組み合わせいいんじゃない?って思ったんです。実は、何だかんだで、サードパーティー製のα6400の縦位置グリップも持ってたし。

 それにしても、α6400もSEL70350Gも現場で使ったのはたぶん3年ぶり。いや、本当に使ってなさ過ぎだわ。

α6400 SEL70350G
α6400 SEL70350G

 α6400のシャッター音の感覚が懐かしいなぁと思いながらシャッターを切ってましたが、さすがにこれぐらいの焦点距離になってくると、APS-Cだからボケ感が…ってのはほとんどないです。

 むしろ、あの小ささによる機動力は他に変えられない魅力ですよね。正直、α6400は仮のサードバーティー製の縦位置グリップなどなどを含めて操作性が悪いのは加味していましたが、これなら3台目のフルサイズ機があれば、それにSEL70350Gを付けて撮影するのは全然アリだと思うな。

SEL70200GM2に戻す

 ここからメイン母艦である、α7RIVにSEL70200GM2+14TCの組み合わせにチェンジ。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 ほとんどのカメラマンが会場側から撮影してましたが、あえて少数派の川側から狙うとこんな感じ。悪くはないけど、やっぱりこのド順光はどうなんっすかね。午後に日傘が登場しましたが、むしろこの時間に欲しかった気がします。

やっぱり伝家の宝刀135mm F1.8

 再び会場側に戻って、135mm F1.8で狙うとこんな感じ。

α9 SEL135F18GM APS-C Crop

 とはいえ、135mmでは足りないので、APS-Cクロップしましたが、やっぱりコイツに変えると何か雰囲気がガラッと変わります。解像感も容赦ないしね。さすが、伝家の宝刀です。

α9 SEL135F18GM APS-C Crop

 そうしていると、扉よりも奥側からやや逆光というか遮光気味で狙っているカメラマンがおられたので、あえてそのお隣から狙うとこんな感じ。やっぱりこっちの方が断然いいっすわ。ただなぁ、後ろのガードレールがなぁ…

LightroomのAI削除はやっぱりスゴイ

 ということで、「邪魔のものは消してしまおうホトトギス」ってことで、ポピー祭の時にも少し使ったLightroomのAI削除を試してみます。

α9 SEL135F18GM

 さすがに、これだけ横長だと厳しいかなぁと思ったけど、見事に消してくれます。ここまで来ると、いいのか悪いのか問題もあるけど、こういうモデル撮影会っていうシチュエーション的には、他のお客さんやモノなどがどうしても写り込んでしまうことがあるから、むしろこれからの時代は積極的に使った方がいいんじゃないかな?。何気に、左下に写り込んでいた、他のお客さんの頭も消してくれてます。

α9 SEL135F18GM
α9 SEL135F18GM

 始まって、そこそこ時間が経過してきたこともあり、だいぶんモデルさんの表情もいい感じになってきた。それだけに、この順光シチュエーションが厳しい…。

α9 SEL135F18GM

 初夏のポピー祭の時もそうだったけど、何だかようやくこの135mmという焦点距離の使い方が分かってきたします。特に、この川沿いの畑は、モデルさんとの距離がそう遠くないので、135mmとの相性が良い感触があります。

α9 SEL135F18GM

 ここで日傘があったら完璧だったろうに…。

 ちょっと雰囲気を変えて、ガッツリと前ボケを入れて。というか、改めて見返すと、別に白ドア関係無いじゃん!。ただ、帽子をするようになったのと、お昼が近づいてさらに太陽の位置が上がってきたことも影響してか、だいぶん順光が気にならなくもなってきた。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 今回のモデルさん、あんまり個々に目配せをするって感じでは無く、満遍なくチラチラと向いていくというスタイルで、撮影しているときの視線貰えてる実感はいつになく無くてちょっと心配していたけど、見返すと思っていたよりは撮れていた印象。まあ、あえて視線を外したのも嫌いじゃないんだけどね。

シャボン玉タイム

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 後方では小さいシャボン玉は飛ばしていましたが、ここにきてシャボン玉タイムがスタート

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 個人的には、この川側からのショットは結構好きなんだけど、まあ視線がなかなかいただけない…

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC APS-C Crop
α7RIV SEL70200GM2+1.4TC
α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 そして、いつも記載しているとおり、このシャボン玉をどう生かせばいい感じに撮れるのかってのは、個人的には掴みかねてるんだよな。ただ、それでも今回はモデルさんとの距離も近かったので、いつもよりは撮りやすかった気もするな。

駐車場手前の畑へ

 11:30を過ぎたところで、シャボン玉の液チェンジのタイミングもありで、ここで場所移動

 やってきたのは、駐車場の手前にある畑。過去の撮影を思い出しても、ここで撮影したのって何気に初めてな気がするな。モデルさんよりも先に場所に移動してきて、ドアのどっち側に立つかなぁと思っていましたが…。

α9 SEL135F18GM

 ドアの手前側ということで見事な逆光構図。はい、もうこの段階で「撮ったど~!」って叫びたいほどのショットです。何気に、ここで135mm F1.8を出す私も私なんだけどな。

α9 SEL135F18GM

 ただ、その後、扉のどちら側にモデルさんに立って貰うかであーだこーだあったのですが、写真の通り、扉がレフ代わりになっていい感じにモデルさんが明るくなるので、こっちの方がいいだろうということで落ち着きます。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 先程までの場所を考えると、個人的には全然この逆光の方が好み。っていうか、やっとモデルさんが本来の表情が出てきた感じがするもんな。髪の逆光の雰囲気も好き。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 シャボン玉が入ってきてもいい感じ。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC
α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 何か、先程までの雰囲気とガラッと変わってきたし、私のモチベーションも一気に上がってきます。徐々にモデルさんの視線もいい感じになってきた。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 この写真、冒頭のショットにも使ったお気に入りショット。なかなかこれまでのポピー祭/コスモス祭では出せなかったハイキーな雰囲気のあるショット。これはちょっと単焦点でも撮りたいなぁと思ってチェンジをしたのですが…

α9 SEL135F18GM

 あぁ~、135mmだと遠い…orz。実は、SEL70200GM2の時に135mm近辺だったから、これはイケると思ったのですが、よくよく考えたら1.4倍テレコンを付けていることをすっかり忘れてました(笑)。何気にこのことにしばらく気づけずにいて、「もしかして、APS-Cクロップにしていたのだろうか…」とかムダに悩んでしまいました。

α9 SEL135F18GM
α9 SEL135F18GM

 横構図では視線がなかなかもらえなかったけど、縦構図のタイミングで視線貰えました。APS-Cクロップしてもよかったけど、まあ、トリミングはあとからでも出来るしね。

改めてシャボン玉タイム再開

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 先程の縦構図のタイミング辺りからしゃぼん玉タイムが再開してましたが、なかなかいい感じ。これで視線貰えてたら最高なのにな…

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 ただ、この畑の難しいのは、ちょうど背後にガードレールが入り込んでしまうところ。特に前ボケを入れようと視線を低くするほどガードレールが目立つので何かと厄介です。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC
α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 終始、笑顔ベースでの撮影だった彼女ですが、この上を向いた視線外しがなかなか画になる感じ。こういう方って、意外と真顔とかをした方が案外カッコ良さそう。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 本当に、実に背景をどうかわすのかが難しい場所。しかもこんな時に限ってバッチリ視線が来るっていう…。

ここで再びα6400+SEL70350G

 正直、ここだと280mmで十分足りるので、無理にSEL70350Gを出す必要も無いのですが、ちょっと試しに狙ってみます。

α6400 SEL70350G

 ぶっちゃけ、このレンズでモデル撮影をする人ってあんまりいないのかもしれないですが、十分モデル撮影にも使える感じがします。逆に言えば、こういう感じのモデル撮影会だと、明るさよりも望遠のボケ感の方が活きてきます

 そういえば、今回の撮影会で、おそらく400mm F2.8の単焦点で挑んでいる兵がおられましたが、どんな感じなのかな。個人的には、レンティオさんで300mm F2.8がレンタル出来たりするので、あれをここで使ってみたい気はしますが…。

α6400 SEL70350G

 ただ、ちょっと気を抜くと背景に駐車場の車が写り込んでしまう…。と、こういうシチュエーションでAI削除が活躍するんだよな。ホント、ある意味怖いっすわ。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC
α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 それにしても、前半のあの感じは何処に行ってしまったのか、もちろんモデルさんが慣れてきたのもあるだろうけど、表情も格段に良くなってきた。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 撮影していた時は全然気にならなかったけど、あんなところに電線みたいなのがあったっけ?と引きの写真見返したら、たぶん国道沿いの電線っぽいな。まあ、ここまでボケればそこまでスゴイ気になるわけでも無いけど…。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 いやあ、それにしてもこのハイキーな雰囲気がたまらなくいいっすね。

最後にSEL135F18GM

α9 SEL135F18GM

 最後に135mm F1.8で仕上げます。っていうか、何故かF2.2になっちゃってるけど、たぶん絞りリングが回っちゃったんだろうな…

α9 SEL135F18GM

 やっぱり、135mmってなると、これぐらいガッツリ寄って前ボケ気味に狙って…ってのが王道な感じなるのかな。

 

 ということで、これにて午前中の撮影は終了です。

お昼休憩

 いつになく、車のすぐそばで撮影が終了したので、すぐに昼食タイムへ。

 いつもの通り、撮影会が始まる前に事前に購入していた焼きそばと焼き鳥を保温バッグに入れておいていたものを食べます。何だかんだで、最近はこの組み合わせが多いなぁ…。それにしても、過去には昼食を買うのにも30分以上かかるというのもありましたが、モデル撮影会に参加するカメラマン的には、お客さんが少ないうちに買っておくことをオススメします。

 ちなみに、今年もうぐいす茶屋さんの大判焼きも買ってしまいましたが、今回は奮発して5つ入りを購入してしまいました。といっても、昼食用ではなく、帰路の小腹抑え用にと思って購入していましたが、案外お腹が減らなかったので、結局、このHPの記事を書きながら頬張ってました。相変わらず、生地が薄く、アンもあっさりしていて美味しかったです。

午後の撮影開始

 そして、お昼休憩1時間を挟んで、13時になり午後の部がスタート。何となく、午後は午前よりもカメラマンが少なかった印象だったな…。

 当初、本部テント前に集まった段階では、「一番奥に行って戻りながら…」という話だったので、過去(2019年のポピー祭)に行ったことがある道を挟んでさらに南側の方に行くのかなぁ…と思っていたら、何てことはない、午前中の後半の撮影した畑の少し南寄りの場所でした。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC APS-C Crop

 午後は、午前中と比べるとだいぶん雲が出てきて、たまに直射日光が当たるけど、だいぶん光が柔らかくなり、撮影しやすい状況でした。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 午前中の場所よりはだいぶん背景がスッキリして、下から前ボケを生かした構図もだいぶん狙いやすくなった。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 かといって、順光気味はやはり直射日光が当たるとなかなか厳しい。ホント、こう思うと、これまでのポピー祭/コスモス祭って割と光の条件良かったんだなぁとつくづく感じたわ。

午後もSEL70350Gを試す

α6400 SEL70350G
α6400 SEL70350G

 ちょうど日が陰ったタイミングで、SEL70350Gを使って思い切りの望遠ポートレート。換算525mmはAPS-Cとはいえさすがのボケ感。そして、この解像度の高さ。やっぱり、何だかんだでSEL70350Gのポテンシャルの高さを実感します。

α6400 SEL70350G

 やっぱり、こうして見ても望遠のボケ感は最高だな。もちろん、150-500mmとかを持参してもいいんだけど、いかんせん大きくて重いし、かといってそんなに使用頻度が高いかと言えば別だし。そうなると、ある程度画素数のあるサブ機が欲しいなぁ…。

バスも消せちゃう!?

 135mmにチェンジをして、奥行きを生かして狙いますが…

α9 SEL135F18GM APS-C Crop

 ちょうど視線が来たチャンスに見事に大型バスが被るという皮肉。なんだけど、さすがにこれは消せないよね…って思ったら、大型バスすら消せちゃうのかよ…。いやいや、LightroomのAIどないなっとんねん

 これって、前後に撮影した他の似たような写真を参照したりするのかな?。どうせだったら、個人的には、邪魔者がいなかった他のショットを参照して、AIで消しちゃって!みたいな機能が欲しいな。そうしたら、だいぶん思い通りの削除が出来ると思うんだけどな…。

α9 SEL135F18GM
α9 SEL135F18GM APS-C Crop

 APS-Cクロップアリと無しだとこの比較がよく分かるな。135mmでももうちょっと手前にコスモスが多かったらそれなりの画になるんだろうけど、この辺りって手前のコスモスが少なかったんだよな…。

 まあ、APS-Cクロップすればいいんだけど、やっぱりその時の画素数だよな。とはいえ、印刷とかするわけじゃ無いから、十分といえば十分なんだけど、精神的にはもうちょっと欲しいよね。

α9 SEL135F18GM APS-C Crop
α9 SEL135F18GM APS-C Crop

 今回のモデルの百恵佳さん、やっぱりこういう視線を外しつつ、やや上向きの感じが結構画になる感じがするな。

意を決してもう一段近づいて狙う

 クロップすれば狙えなくはないけど、出来れば135mmオリジナルで狙いたい…ってことで、意を決してもう一段近づいていきます。

α9 SEL135F18GM

 といっても、道路側の方は花は少ないし、他のカメラマンの迷惑にもなるので、あえて北側の方から狙います。ちょうどタイミングよく同じようなことを考えているカメラマンがいて、その方が動いたタイミングで入りました。

 何気に、ここでの写真もタイトルカットに使用しようか悩んだ一枚だけあって、なかなかいい感じ。にしても、なんでF2.8まで絞っちゃってるのか意味不明。カバンの出し入れで絞りリングが回っちゃったのかな?。

α9 SEL135F18GM
α9 SEL135F18GM

 ちょうどいい感じのところにコスモスもあっていい感じの前ボケに。やっぱり、こういうシチュエーションが135mmのポテンシャルが生かせるんだろうな。

再びSEL70200GM2に戻す

 再びナナニッパレンズに戻して、今度は機動力を生かしてバリエーションを増やします。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 いいんだけど、やっぱりちょっとミスるとガードレールが入り込むんだよな…。先のAI削除しちゃってもいいんだけど、ここではあえて作例的なところを残すために、あえてそのまま出してます。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 この辺りから急に日傘が登場してきます。いやあ、もうちょっと日差しが強かった時間帯に欲しかったなぁ…。そして、このダブルのガードレールがなんともな…。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 もう少し全体的にコスモスが咲いていたらいいんだけど、これぐらいのボリューム感になると、どうしても立ちで狙ってしまうとちょっと殺風景になっちゃうんだよな。

日傘に続いて椅子が登場

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 スタートから30分が経過して、少しモデルさんの休憩時間を挟んだところで、椅子が登場。そういえば、こういう狙い方も確かに以前にあったよね。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 モデルさんの顔と花が近づくので、ただただそれだけでも画になってくる。手前にコスモスが無いんで、仕方なく緑の前ボケを入れます。

α7RIV SEL70200GM2+1.4TC
α7RIV SEL70200GM2+1.4TC

 縦構図なんてどうかな?って思ったけど、なかなかいい感じ。光の回り方もちょうどいい感じ。

α9 SEL135F18GM

 せっかくなので、単焦点で寄ってみる135mmだとちょっとギリな感じかな。個人的には2枚目の手を少し口に当ててる感じが良き。

α9 SEL135F18GM
α9 SEL135F18GM

 縦構図はやっぱりクロップしてちょうどって感じかな。さすがに、135mmでは遠いな。

α6400 SEL70350G

 ここでおもむろにSEL70350Gを出してみたけど、ちょっと思いのほか生かせるシチュエーションにならなかった。っていうか、望遠ポートレートは、それはそれで視野を変えないと行けないから、なかなか頭の切替が難しいよね。

135mm F1.8で段々近づく

 残り10分を切り、例のごとく、「寄りたい人は寄ってもいいよ」って感じになるので、せっかくなので135mm単焦点で寄っていきます。

α9 SEL135F18GM
α9 SEL135F18GM

 いやいや、これはいいっすよ。特に2枚目の雰囲気最高じゃないかな。ホント、こういう時に頼もしい135mm F1.8だし、こういう画が出るから、決して使用頻度が多くはないけどかといって手放せないレンズなんだよな。そう思うと、マジで絞り値だけが悔いが残るわ…(T^T)

α9 SEL135F18GM

 ちょっと傾けすぎな感じはあるけど、いいんじゃないっすかね。特に2枚目とかバッチリっすね。

最後の最後に隠し球を放つ!

 もう最後の最後のタイミングで、SIGMA 85mm F1.4 Artレンズにチェンジします。

 この85mmのレンズ、2020年の年末に購入して、何だかんだでもう4年弱になりますが、ここまで現場運用ってほとんど出来ずにいたんです。

 なので実は、「ワンチャン、使えそうなタイミングが無いかなぁ…」と車の中には積んでいて、昼イチにここでの撮影が決まったタイミングで、「もしかしたら最後の最後に寄れるチャンスがあるかも」と思って、移動の途中で車に戻ってこのレンズをコソッとバッグに忍ばせていたんです。

 もちろん、普通だと85mmは絶対に足りないから、使うなら最後の寄りの時間帯しかない!とずっとタイミングを図っていました。この辺り、我ながら、何度も参加をしていて傾向を知っているからこそです。

α9 SIGMA 85mm F1.4 Art
α9 SIGMA 85mm F1.4 Art

 いやいやいや、135mmとも十分張り合えるこのボケ感と解像感。ぶっちゃけ、何てことはない構図ではあるけど、このレンズを通すだけでもう画になってしまうというさすがのポテンシャル。

α9 SIGMA 85mm F1.4 Art

 本当の最後過ぎて時間が無くて構図もくそも無いけど、まあ2枚目の笑顔が撮れたので良しとしますかね。

α9 SIGMA 85mm F1.4 Art
α9 SIGMA 85mm F1.4 Art

 最後、最も寄って煽りで狙ったけど、視線もらう時間もなくタイムオーバーな感じでした(もうこのショット2枚とも14時過ぎてたし…)。

 個撮だと威力を発揮するんだろうけど、こういう集団の撮影会だと85mmはやっぱりちょっと厳しいかなぁ。何なら、コイツをAPS-Cクロップで127.5mm相当で使うというのもアリだけど、それなら135mmでいいじゃん!って話だもんな。

 ということで、14時ちょうどで撮影会が終了

 このあと集合写真と2ショットタイムとかありましたが、個人的にはそこの興味は無いし、むしろ14時半すぎスタートのSF富士戦の決勝スタートまでにここから離れて電波の安定する松江道近辺まで戻りたかったので、早々に会場を後にしました。

考察

 ということで、次回に向けての備忘録としていくつか考察をしておきます。

焦点距離とレンズの組み合わせ

 今回使用したレンズとその比率は枚数毎で計算するとこんな感じ。

 この点、今年の初夏のポピー祭と基本的には同じ感じで、SEL135F18GMとSEL70200GM2+14TCの組み合わせが4:6で、そのSEL135F18GMのワイド側の一部をSIGMA 85mm F1.4、SEL70200GM2のテレ側の一部をSEL70350Gでカバーをしたという感じで、見事に思惑通りって感じです。

 何だかんだで、この組み合わせはちょうどいいと思います。

 これを実際の撮影した焦点距離(APS-Cのものはフルサイズ換算)で計算するとこんな感じ。前回が割とテレよりな感じがしましたが、今回は135mmをクロップ無しで撮影したこともあって割とワイド寄りな印象。これは、おそらく1日通じて割とモデルさんとの距離が近く、特に望遠を必要とする会場上手の畑での撮影が無かったことが影響をしていると思います。それに、本編でも記載している通り、今までに無く、単焦点レンズを駆使して寄りで撮ったというのもあると思います。

 ちなみに、こうして見てみると、前回のポピー祭もそうですが、150-200mm近辺が本当に使えてない。ということを考えると、やはり70-200mmをテレコン無しで持参したところで、たぶんテレ側が足りないと思いますし、やはり1.4倍テレコンは意味がありそう。

 逆に言えば、開放F値を気にしなければ、あえてSEL200600Gで挑むという暴挙は、案外理にかなっている気もします。そうなると、135mm F1.8GMとSEL200600Gをベースに、SEL70200GM2をテレコン無しでF2.8で使うという3台体制も悪くなさそう。

 そして、APS-Cクロップの状況としてはこんな感じで、過去2番目の低さです。ただ、この17%のうち11-12%ぐらいはα6400使用時なので、実際は5%程度のフルサイズのクロップということになりそう。先にも述べたとおり、案外近かったというのもありますが、

据え置きバッグは楽だが、横置きバッグが必要

 いつも悩むバッグが良いかストラップが良いか問題なのですが、ストラップは速写性がある一方で、ローアングルの時に案外邪魔になるし、その時にもう1台のカメラというかレンズが地面に突き刺さったりして、撮影ストレスがスゴいんですよね。

 なので、今回は完全にストラップなしで、バッグを据え置きにしてその都度出し入れしながら撮影をしていく形をとりました。

 天候が良かったこともありますが、基本的にはこのスタイルは非常に良かったように思いますが、唯一不満だったのが、バックへの出し入れが微妙だったことと、フードを付けた状態のSEL70200GM2を縦に挿してバッグに入れると重心が高くなってカバンごと倒れてしまうという点。

 この点については、正直、新しいカメラバッグを新調して対応するかなって思ってます。というのも、そもそも現在私はこういった時に使えるバッグとして、HAKUBAのSLD-SW02-SBLBKとVANGUARDのThe Heralder 33を持っていて、当日はThe Heralder 33を使ったのですが、The Heralder 33はフードを付けなかったら立てて入るけど、横幅が狭く、HAKUBAの方は横幅はあるけど、立てて入れるとフードなしでもみ出る。なので、いずれも容量的には少ない感じで、そもそも新調しようかなぁと考えていました。

 なので、特に今回のように計3台体制になることを考えると、2台は収納しないといけないので、SEL135F18GMとSEL70200GM2をボディに装着した状態で、横置きでL字状に「」みたいな感じで入る大きめなバッグを選びますかね…。

 ワンチャン、thinkTANKphotoのエアポートナビゲーターを使うというのもアリなのですが、基本的にはローラーバッグなので、コスモス畑の畔にこのバッグを立てて置くこと自体がなかなかのリスクなんだよな…。

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ポピー祭
2023
コスモス祭
2024
ポピー祭
2024
コスモス祭
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