湯梨浜夏まつり 東郷湖水郷祭 湖上大花火大会2024
(2024.07.21)
今年も浜坂からスタート、のはずが…
気づけばもう7月に入り、夏真っ盛り。ということで、夏と言えばやっぱり花火でしょう。何だかんだで、もうそんな季節になってしまいました。
私自身、何気に2012年から花火撮影をしているので、実はサーキット撮影歴よりも長かったりします。その中でも、毎年お世話になっているのが浜坂の花火大会です。
正直、規模的にはそこまで大きくない花火大会ではありますが、鳥取県東部から比較的簡単に行ける花火なので、実は鳥取の千代川の花火大会よりもコッチに来るという人は少なくないかも。さらに、山陰地方の中では最も早い大会。なので、私もそうですが、それ以外の撮影目的の方でも練習撮影というか、前哨戦的な意味合いが割と強かったりするんですよね。
しかも、最近は海の日の3連休が生まれてたことで、7月中旬の三連休の中日に開催されることが多いです。
ただし、今年は早い時期ならではの問題が…
また結構激しく雨が降り始めたけど、ホント、ウェザーニュースの予報通りだな…。
— Ke-Kun Photo (@evo_tak_photo) July 14, 2024
さすがにこんなんじゃ、撮影も出来たもんじゃないし、如何せん、危ないわ。
正直、回避してよかったかも…
行かれた方はホント、お気をつけて。 pic.twitter.com/xFojWNhQhF
実は、梅雨末期の開催ということで、この日は朝から激しい大雨が降っていたんですよ。何なら、個人的には中止だろうと思っていたぐらいだったのですが、15時には決行することが発表されました。とはいえ、雨が降り続いていると見るだけならまだしも、さすがに撮影となるといろいろと支障が出てしまうし、JRも相当遅延が出ていたので、まともに帰れるかが微妙だったので、この日はなくなくキャンセルすることにしました。
代わりに行くことにした水郷祭
そんなこともあり、スルーせざるを得なくなった浜坂。個人的には、香住の花火がメイン的な存在なので、そうはいっても出来れば一度ぐらい練習撮影しておきたい。
そこで、白羽の矢が立ったのが、東郷湖で行われる水郷祭の湖上大花火大会でした。
水郷祭というと、松江の祭という感じがしますが、実は鳥取県中部の湯梨浜町にある東郷湖でも夏まつりとして水郷祭が開催されます。浪人おどり、灯ろう流し、神輿渡御なども行われるので、神事的なところがあるのか詳しいことは定かではないですが、その1つとして行われるのが湖上花火大会です。
花火 at 東郷湖水郷祭 2012
実は、昨年の夏は一眼レフを買っていたのに、まだ花火撮影には出ていませんでした。なので、実質的に今年が初めての撮影になります。
いろいろとカメラ雑誌を読んだり、ネットの情報を見ながら、カメラ設定はマニュアルモードのバルブ設定、ISO感度100、WBは晴天とこのあたりはオーソドックスでしょう。
もちろん、この花火大会の存在は以前からよく知っていて、何気に2012年に一度チャレンジしています。というか、実は何を隠そう、私にとって初めての花火撮影は、この東郷湖の水郷祭でした。
一様、その時の記事もまだキチンと残してありますが、当時は、「めぐみのゆ公園」という東郷湖の西側から撮影をしました。
初めての撮影ということで、詳しいことがまだ何も分からず、駐車場からすぐで撮影が出来るということで、この場所を選びましたが、煙でなかなか大変な撮影だった記憶が未だに残っています。
そんなこともあり、実は、いつかリベンジをしたいとずっと考えていました。ただ、今や私の中で定番化した浜坂や香住の花火大会と日程が重複してしまっていて、この10年以上、リベンジが出来ない状況が続いていました。それが、この2024年は、いつも2週続けて開催していた浜坂と香住の間が2週間空き、ちょうどそこに水郷祭の花火大会が開始されることになり、密かに、「リベンジするなら今年だろ」という感じはしていました。
そこに浜坂が雨でキャンセルしたことで、なおさら行くしかない状況になった訳です。
何処でどう撮影する?
久しぶりの水郷祭。本来、東郷湖の花火として、ポスターになったり、ネット上などに上がっている写真は、大概は東郷湖の南東側で「四ツ手網」という四角形の袋状の網の上に、餌で魚などをおびき寄せ、網の上に集めて引き上げる漁具を入れるような形で狙うというのがスタンダード。
しかも、過去の花火大会の経験上、ちょうど花火が上がる時間帯になると、風が山側から海側(南側から北側)への風になるので、そうなると東郷湖の南東側の方が風上になるので、煙の心配もない。これは、2012年の経験とも合うし、他の作例を見ても同じ感じ。なので、今年は正々堂々と松崎駅周辺に行くというのは、決めていました。
そうなると、JRを駆使して松崎駅から歩いて行くか、車で行くかの判断となりました。JR利用となると、駅周辺に車が駐められそうなのは、泊駅か浜村駅・末恒駅あたりか(青谷駅は有料っぽい)。ただ、そもそも未知数なのは、東郷湖の花火大会に鳥取市側から行く人がどれだけいるのか?って所なんですよね…。
では、車で行くとすると、駐車場はどこにあるのか?と考えていたところ、湯梨浜町の公式HPに臨時駐車場がアップされていました。
これを見る限り、県東部側からのアクセス、そして会場までの近さを考えると、地図の一番右上にあるJA東郷支所駐車場(梨選果場)の一択になりそう。ただ、何となく帰りの渋滞は懸念されそうな感じがありました。
いざ東郷湖へ
ということで、鳥取市内を15:50頃に出発。
目的の駐車場に到着をしたのが、ちょうど16:30頃。この選果場のところって、実は何カ所か出口があるので、一番会場に近く、一番北側の出口にも近いところをチョイスしました。
水郷祭の祭自体が、17:30からスタートいうことで、念のため、1時間前の到着を考えていましたが、今思えばちょうどいい時間だったように思います。実際、17時すぎには、この辺りはほぼ満車になってました。
ちなみに、この選果場の出口と線路の間のところにも、駐車出来るスペースがありました。ただ、これが選果場の駐車場なのか、はたまた私有地なのかどうかが全く分からなかったので、私は駐めませんでしたが、17時頃には結構な人が駐めていてたので、結果的にここに駐めても良かったのかもな。
到着して、すぐにとりあえず撮影場所の確保に会場に向かいます。
駐車場から湖畔までは、思っていたよりも近い。先程のマップだとメイン会場まで700mの記載がありますが、湖畔だけを考えれば、300mもあれば到着します。なので、歩いても3分ちょっとでコンビニまで来れちゃいます。
で、目的の四ツ手網のところに到着。すでに何本か三脚が立っていましたが、逆に言えば、そこまでスゴイ場所を選ばなければ全然余裕です。何だろう、昨年の香住とか、本家の松江の水郷祭だと、もうこの時間には場所どりのシートが並んでますからね…。そういう意味では思っていたよりも楽。
何処がいいのかな~とアレコレ悩んだ結果、選んだ場所がココ。後で分かりますが、これはちょっと失敗だったな…。
場所の確保が出来たところで、とりあえずの第1ミッションは完了という感じで、一度車に戻ります。
この週は、何気に鈴鹿8耐が開催されていたということで、J-SPORTSオンデマンドで中継を見ながら時間を潰します。
17時前の選果場周辺はこんな感じ。まだこの時間帯は余裕がある感じ。ちなみに、この建物の南側にも駐車場があるので、あえて南向きに退出する人はちょっと遠いけど、そちらに駐めた方が脱出が容易かも。
ちなみに、選果場の外には公衆トイレが設置されているので、車で待っている間も安心です。
17時前の選果場北側がこんな感じ。写真がないですが、この17時前後で一気に車が増えていた気がします。
18時を過ぎ、改めて会場へ
20時半からの打ち上げなので、そんなに心配する必要はないのでしょうが、様子が分からないので、ちょっと早めに18時を過ぎたタイミングで車を離れます。
5分ちょっとで再び撮影場所へ。いや、あんまり変わってない💦。やっぱり、17時ぐらいに来ても良かったかもな…。
この大きな水明荘の建物の横に広がる東郷湖湖畔公園がメイン会場。こちらは多くのお客さんがおられます。花火の具合を考えると、シンプルにこの真正面で狙った方がいいのかもな。
私の撮影していた写真と他の方の写真を見返すとこんな感じ。メイン会場に対してもほぼ真正面だけど、実際はパニーニとメイン会場の間がちょうど正面になる感じっぽい。逆に言えば、この四ツ手網の位置がいかに真横なのかが分かると思います。
18時を過ぎて、だいぶん暑さもひと息ついてきた感じだったけど、正面の西日が眩しいので、日傘で防ぎます。
あまりにも西日が綺麗なので、思わず一枚撮ってしまった。
今年の機材はこんな感じ。
スチル用は、先日購入したTAMRON 17-50mm F4にα7RIVの組み合わせ。動画用は、SEL1835Zにα9の組み合わせと、初チャレンジということでAceProでも狙ってみました。
では、作例をどうぞ
それではいくつか作例をどうぞ。WBは確か4000Kだったと思います。
この花火が見た目に反して結構暗かった。明るいものと暗いものの差が激しくて、絞りの設定に困る。
小さい花火だとこんな感じ。
途中、レリーズが上手く機能しなくなって、オイオイどうしてだ!?とかなりパニックに陥りましたが、何を隠そう、絞りを操作しようとしたときに、シャッター速度の方のダイヤルを触ってしまったみたいで、バルブではなく、30秒とかになっちゃったみたいで…。いやいや、焦りました💦
シメのスターマインは思っていたよりも派手でした。
というか、こうしてみるとよく分かりますが、入れるはずだった四ツ手網が全くと言っていいほど映ってない。というか、私の中では、浜坂のようにもう少し横に打つよう花火があって、その明るさで照らされるのかな?と思ってましたが、見事な逆光で全く映ってない。なので、この構図だとシルエットで入るように、花火と重ねてやらないとダメなんでしょうね。
ただ、一方では重ねてしまうと、それはそれで花火の具合も見にくいし、そのシルエットありきになってしまうので、難しそう。逆に、何人かおられましたが、四ツ手網の西側で撮影していたら、花火の光で四ツ手網が照らされて映ったのかなぁ…とも思ったりしました。
比較明合成
というこで、比較明合成も試してみました。
ちょっとやり過ぎ感はあるけど、これぐらいやらないとちょっと迫力に欠けるかな…。
動画はこんな感じ
今回も動画も撮影してみました。
これまで、花火の動画はα6400で撮影していましたが、先にも述べたとおり、TAMRON 17-50mm F4を購入したこともあり、SEL1635Zが使えるなってことになり、α9で撮影することにしました。
ただ、よくよく考えてみると、α9の動画性能って結構ショボくて、一様4K30pは撮れるんだけど、ピクチャープロファイルの設定とかが出来なかったりするんですよね。でも、まあ仕方がないので、4K30pの100Mbpsで1/30s、F5.0、ISO-100~1,600、WBは4000Kで撮影しました。これって、よくよく計算してみると、EV5.7相当。
撮影 | ボディ | 解像度 | SS | 絞り | ISO感度 | EV値 | WB | |
2024 | 水郷祭 | α9 | 4K30p | 1/30s | F5.0 | 100-1600 | 5.7~9.7 暗い |
4000K |
AcePro | 4K30p | ? | F2.6固定 | ? | ? | 4000K | ||
2023 | 香住 | α6400 | 4K24p | 1/30s | F6.3 | 400-1600 | 6.3~8.3 少し暗い |
3500K |
浜坂 | α6400 | 4K24p | 1/30s | F4 | 800-2000 | 4.7~6.0 もう少し暗い |
3500K | |
2022 | 浜坂 | α6400 | 4K24p | 1/30s | F6.3 | 800-1600 | 6.3~7.3 | 3500K |
2019 | 香住 | α6400 | 4K24p | 1/30s | F6.3 | 800-1600 | 6.3~7.3 | 3500K |
GoProHERO7 | 4K30p | 自動 +0.5EV |
F2.8固定 | 400-800 | 3200K | |||
浜坂 | GoProHERO7 | 4K30p | 1/30s | F2.8固定 | 100-800 | 5.0~8.0 | 3200K | |
2017 | 香住 | α6300 | 4K24p | 1/30s | F6.3 | 1600 | 6.3 | ? |
浜坂 | α6300 | 4K24p | 1/30s | F6.3 | 1600 | 6.3 | ? | |
2016 | 松江 | α6300 | 4K24p | 1/30s | F6.3 | 1600 | 6.3 | ? |
今後の参考までに過去の設定をまとめてみましたが、最低ISO感度100に設定したのは失敗だったかな。F4にして、最高ISOを3200ぐらいに上げても良かったかもな…。あと、あまり深く考えていなかったけど、スポット測光になっていたのも失敗の原因だったかも。
えっと、これで終わりですか?
最後のスターマイン的なやつが上がったのが20:51。そこそこの迫力だったので、「シメみたいな感じだなぁ…」とは思いましたが、その流れでお客さんがソソクサと動き出します。
私的には、浜坂も香住も、休憩を挟みつつ、実質1時間ぐらいの打ち上げがあるので、「えっ!?コレで終わり!?」という感じ。しかも、メイン会場が遠くて、放送も妙に聞こえない。でも、さすがにこれだけお客さんが帰り始めるというのはおそらく終了なのだろうと腹をくくりました。2012年の時の記録を見ても、20:30開始で21:00には終わってましたので、いつも20-30分といったところなのでしょう。こういうところは、何気に回数重ねないと分からないんだよな…。
なので、数分はおやおや?という感じで、その後に片付けを始めたので、私が実際に撮影場所から移動を始めたのが、打ち上げ終了後、6分後の20:58。
もう、この段階でだいぶん道が渋滞し始めます。っていうか、鳥取方面が混むのは想定していたけど、逆の倉吉方面の方が結構混んでたな…。
5分程で21:03に駐車場に戻りますが、この段階で既に県道に出る道が渋滞。こりゃもう、渋滞必至な感じ。なので、21:05に車を動かし始め、そもそも駐車場から通路部分に出たのが22:16と11分程かかり、踏切手前の道に出たが22:20(15分後)、そこから県道の交差点を右折したのが22:22(17分後)、あやめ池の方に曲がるT字路を22:26(21分後)に通過するまでがなかなか動きませんでした。
それでも、こうしてみると、踏切手前まで出るのが大変で、そこまで出てしまったらそれなりに動いてくれた感じでした。今になって、冷静に考えてみると、実はちょうど21:05着の米子行き、21:14発鳥取行き(臨時)、21:19倉吉発(21:25頃通過?)のスーパーまつかぜと3本の列車が相次いで列車が通過するため、そのたびに踏切部分が止まってしまい、それによって車列が動かない影響が大きかったようです。
ちなみに、その後はわりと動いたのですが、最後に泊・東郷ICに入る原交差点までが2kmぐらいは渋滞していた印象。あやめ池のところで曲がって羽合側に抜けることも考えたのですが、この辺りは羽合側も渋滞の可能性があるので難しいですよね。
もし、今後行くなら、選果場から南側に抜けて、青谷に抜けるか、いったん三朝に出てから鹿野に抜けるとか、ちょっと裏道を考える必要はありそうです。