花火 at 香住ふるさとまつり海上花火大会 2015(2015.07.25)
撮影日:2015.07.25(Sat.)
2015年2発目は評判高い香住へ
2015年第2弾の花火大会は、香住に決めました。
これまで、香住の花火大会は参加したことがありませんでしたが、いろいろと記事を見る限り、花火の評判も高いし、「一度は見た方がいい」とのコメントもある兵庫県内4大花火大会の1つに数えられる大会とのこと(ただ、他の残り3つが何だか分からないんだけど…)。過去の写真を見たりなんかしても、なかなかいい感じなので、初参加してみました。
駐車場は4ヶ所
浜坂とは違って、香住の花火大会の場合、きちんと町のHPで臨時駐車場が発表されています。
・香住漁港西港(約800台):通行規制の関係上、21:30まで出庫できない
・香住漁港東港(約1,200台):車両の出入り自由だが、会場まで徒歩15分程度と遠い
・香住小学校運動場(約200台):例年、午後6時頃には満車となる
・矢田橋下河川敷(約100台):例年、午後6時頃には満車となる
会場の近さで言えば、香住小学校なのでしょうが、帰りの渋滞のこともあるので、今回は矢田橋下河川敷の駐車場を利用しました。
それにしても、香住なんて久しぶりですね。小さい頃は、父親と一緒に釣りに来たりしていましたが、余部道路が開通して、香住の街に用が無ければ通ることが無くなってしまいましたからね。
オススメな矢田橋下河川敷の臨時駐車場
今回、駐車場に到着したのが17:10頃。実は、公式HPには17:30から臨時駐車場を開けるという記載があり、「大丈夫かな?」と思いながら向かいましたが、すんなり駐車できました。
私が駐車した段階で、まだ20台ぐらいでした。
橋の北側から河川敷に降りて、橋よりも南側に駐車する感じです
ただ、ちょっと解せないのは、早く駐車した人が一番奥に駐車するというところ。そう、早い人ほど、会場よりも遠くなるんです。これはちょっとおかしいと思うんですよね…。しかも、駐車場所に線もないし、出方とかを考えずに、結構狭く駐車させていてあんまし考えていないような…。あと、この花火大会までの数日、天気が良かったので問題ありませんでしたが、天候が悪かったりすると、結構ぬかるむかもしれませんね。
会場を物色しながら、最終的に正面を陣取る
行く前から、「どこから撮影しようか?」と悩んでいましたが、会場に到着しても、いろいろと歩きながら悩んでいました。
一部、立入禁止区域があって、ちょこちょこテープが貼ってあります。
17:30ぐらいでこの状況。みんな、場所取り早いです。
護岸の部分は立入禁止のテープが貼られています。
撮影場所の裏がちょうど屋台の集まっている場所。近くて便利でした。
事前に、公式HPで見ていた限りでは、立入禁止区域が広く記載されていましたが、あくまで波打ち際の部分で、それ以外のところは見ることができます。いろいろ思案した結果、ほとんど本部近くの真正面になる場所で、小高く丘になっているところの一番高いところで撮影をしました。ここなら、前に人が来ても問題ないですからね。
ちなみに、撮影位置から打ち上げ位置までが、Google Mapで推測測量をした感じだと、約350mといったところでしょうか。
横構図なら、α6000の液晶でも撮りやすいです。
今回は、1週間前の浜坂での反省を生かして、カメラ2台体制で挑みました。α77Ⅱがいつもの縦構図、α6000が横構図です。
で、ここでスタンバイしているときに、一眼レフを持ったオッサンが近づいてきて、ボソッと「ここで全部入りきるのか?」と話してきました。その場は、「まぁ、私は初めてなので…」なんて濁していましたが、「入らないのかなぁ…」と悩んだ結果、16-70mm F4レンズではなく、広角のE 10-18mm F4レンズに交換をしました。いやぁ、結果的にこれは大正解でした。ホント、広角レンズ持っていて良かった。
人の数は結構多いです
まずは、縦構図
一切、トリミング無し、比較明合成無しです。
α6000の広角レンズ・横構図がドンピシャ!
いずれも、E 10-18mmレンズのワイド端10mm(35mm換算15mm)のものです。
最後のスターマイン。もうちょっと上向きでも良かったかなぁ…。
この画角のすごさがたぶん伝わらないでしょうね。これ、どれも35mm換算で15mmという超広角ですからね。それで、このボリューム感です。しかも、それでも上部が入りきらないやつがあるぐらい。実際に撮影していても、ほとんど真上じゃないの?ってぐらい上に上がるものもありました。
山陰の人には是非お勧めしたい花火大会
冒頭にも述べたとおり、評判の高い花火大会とは聞いていましたが、確かにそう思います。
これは、山陰である花火の中では、ぜひオススメをしたい花火大会ですね。
その理由の1つは、やはりスターマイン。普通の花火大会だと、最後の最後にスターマインをちょこっとやって終わりな感じですが、香住の場合は、10部構成のうちほとんどの最後にスターマインをやってくれます。何せ、いきなり最初が最後のスターマインじゃないの!?って思うほどのやつですからね。しかも、提供紹介とともに、どういう花火が何発上がるのかを場内放送で紹介してくれるので、撮影者にとっては嬉しい限りです。
そして、理由その2は、そのスターマインのボリューム感です。千代川なんかは、河川敷であまり場所がないので、頭上に打ち上げるだけですし、浜坂なんかも堤防から打ち上げるので、頭上プラス右手側に飛ぶ感じですが、香住は頭上プラス両サイドにも花火が上がります。なので、スターマインとしてのボリューム感がメッチャあります。さらには、観覧場所から打ち上げ位置までが近いので、その迫力はなかなかのもの。田舎の花火大会だと、どうしても1ヶ所からの打ち上げになるので、ワイドなスターマインってやりにくいと思いますが、この迫力には圧倒されます。
撮影場所はなかなか考える必要がある
"考える必要がある"としていますが、普通にベタに撮影するなら本部席のある真正面の場所。間違いなく、そうだと思います。ちょっと横でも…てやると、左右に広がったときにバランスが悪くなるので、もう正面しかないと思います。
ただ、何年か撮影してくると、ちょっとひねった写真を撮りたくなるのでしょうが、その時に、どう撮るのかが結構悩みどころな気がします。というのも、先に述べたとおり、スターマインが結構ワイドに広がるので、角度が悪いとワイドに見えなくなります。まぁ、どういう風に撮るのかをイメージしておかないと、なかなか難しそうです。
広角レンズを持って行くことをオススメ
あと、今回一番痛感したのが、「ここまで広角が必要だとは思わなかった」ってこと。念のため程度に持参していた広角レンズでしたが、本当は”DT 16-50mmの16mm(35mm換算で24mm)ぐらいで足りるだろう”と思っていました。ただ、先にも出てきたオッサンのアドバイスでα6000に広角レンズを付け、オープニングのスターマインを撮影したところ、早速、上が見切れる始末!!。慌てて、画角を調整しましたが、それでも頭上が切れてしまう花火があるぐらいです。
一番始めの花火ですら頭が切れてしまう始末…。あわてて、もうちょっと上向きに直しました。
こう見るとよく分かりますかね。
APS-Cで16mm(35mm換算24mm)だと入りきらないのが分かると思います。
本当に、この画角感が伝わらないのが残念ですが、香住浜で撮影するなら広角レンズは持参しておいた方が無難だと思います。また、場合によっては、魚眼レンズでも面白いかもしれません。
花火はRAW現像で微調整するが吉
花火撮影で難しいのが露出の設定ですが、あまりこのことに気を使いすぎていると、撮ることに集中できなくなってしまいます。そこでオススメをするのがRAW現像です。
【JPEG撮って出し】
【RAW現像時に補正したもの】
この2枚の写真。どう見ても、左の写真は失敗作ですよね。スターマインで良くある典型的な露出オーバーのパターンですが、これを帰宅後にPCに取り込んでからRAW現像をして、適正な露出に補正をしてやると、ちょうどいいものに補正できます。上の例は、明るすぎる場合でしたが、暗い場合も同じです。
私の場合、風景写真やモータースポーツなんかでも、ほぼだいたいはRAW現像をしますが、花火写真は絶対ですね。
ミラーレス機の設定は事前にチェックしておくべし
今回、α6000を使った花火撮影は初めてだったのですが、デジイチとは設定とかがちょこちょこ違うので、事前に確認しておくべきですね。
まぁ、当たり前といえば、当たり前の話ですが、今回私が気になったのはMFのピント調整とオートセーブの設定。MFのピント調整は、Eマウントレンズはボディ側から設定する必要がありますが、「∞」のマークが出てくるものの、その幅が広くて、どこに設定すればいいのかが迷ってしまうんです。α77Ⅱの場合は、ピント拡大モードがカスタムキーに割り振っているので、それで拡大させてピントを合わせるのですが、α6000ではどうすれば拡大モードになるっけ?ってことで、アタフタ…。
あと、オートセーブについては、通常、バッテリーを節約するために一定時間経過すると電源がOFFするモードにしているのですが、それが裏目に出てしまい、打ち上げを待っている間にOFFになっていて、いざ打ち上げが始まって、レリーズを押すも反応せず…というのが数回ありました。
いやぁ、花火撮影しなれていないカメラを使う場合は注意しなければ…。
帰りの渋滞なんて気にならないぜ!
これは、ある意味予想外でした。
最後の花火が上がったのが21:00、簡単に片付けをして撮影場所を離れたのが21:04。駐車場まで歩いて、15分弱。臨時駐車場で車を動かし始めたのが、21:18で駐車場を出て、橋を渡り終えたのが21:21分で、わずか3分でした。
矢田橋の東詰で町内から出てくる車よりも、駐車場から出てくる車の方を優先している感じだったのが、大きいと思います。また、矢田橋を渡ったところで、余部道路・香住道路の香住ICの方へ誘導していましたが、他のサイトの情報から、「車の多くは、豊岡方面に流れる」という情報を得ていたので、あえて、余部道路を利用せず、矢田橋をそのまま直進して、旧178号線の旧道を帰りましたが、ほとんどストレスフリーでした。ですので、鳥取方面から来る人は、多少、会場まで歩いたとしても、香住小学校や港の方へ駐車せずに、矢田橋下河川敷の駐車場がオススメだと思います。