鈴鹿サーキット ファン感謝デー2014 Day.1(2014.03.01)

鈴鹿サーキット

 正月に訪れた鈴鹿サーキットですが、やはり撮影したいですよね。ただ、F1なんかになると金額も高いし、混雑もすごい。SUPER GTなんかも結構混むし、何かいいアイデアがないかなぁ~と考えていたところに、昨年の岡山と同様、ファン感謝デーがあることが判明!!。しかも、岡山の時と違って、そもそも入場料が無料!!。さらには、現状の高速道路のETC割引が3月末までということもあり、こりゃぁ、行くっきゃない!と行ってきたのであります。

 今回は写真紹介というよりも、旅レポートという形にしております。というのも、私自身が今回初参加ということで、事前にネットでいろいろ調べていたということもあるので、今度は逆に私が紹介させていただけたらと思います。実際の写真紹介は、また改めて紹介します。

Day.1 Day.2 RQ編

前日の夜出発で、鈴鹿の深夜入りを狙う

 今回の作戦は、いろいろと考えた結果、前日の深夜に鈴鹿入りする作戦をとりました。理由はあとで述べます。

 鳥取から鈴鹿までは、約300km。だいたい、4時間ぐらいのルートになります。その点、正月に実際に走っているので、何となくのイメージは掴めています。

 鳥取IC 20:30出発
  ↓ [鳥取道] 90km
 佐用JCT
  ↓ [中国道] 117km(加西SAで休憩)
 吹田JCT
  ↓ [名 神] 47km(大津SAで休憩)
 瀬田東JCT
  ↓ [新名神] 51km(土山SAで休憩)
 亀山JCT
  ↓ [東名阪] 5km
 鈴鹿IC 24:03
  ↓ [一般道] 15km
 鈴鹿サーキット駐車場 24:25

 ここで1つポイントだったのは、平日夜間割引(平日の22時~6時)ではなく、休日特別割引(休日0時~4時)を適用させることです。そのために、鈴鹿ICの手前にある土山SAで時間調整をした上で、鈴鹿ICを出るタイミングを3/1(土)の0時を過ぎてからにしました。これにより、通常5,450円の高速料金を2,750円(平日夜間割引だと3,800円で△950円)となり、ほぼ半額にすることができます。

 実は、もう1つの考え方として、同じ休日特別割引を適用するのであれば、鳥取を3時前に出発して4時までに佐用で高速道に乗り、7時頃にサーキット到着をする方法もありました。しかし、いろいろと調べてみると、結構夜が明ける頃から渋滞をするらしいという情報もあるし、何より鳥取を3時前に出るとなると何時に起きるんだ?、そして睡魔にも襲われるだろうという予感もあり、そちらは辞めました。

 そんなに深夜というほど夜遅い時間ではなかったので、中国道はスイスイ走れたが、吹田JCT以東の名神、新名神は長距離トラックが全体の7割ぐらいで、結構スリリングでした。最後、土山SAで時間を調整して、鈴鹿ICを降りたのが予定通りの24時3分。立ち寄ったコンビニで、3/1(土)分の朝食と昼食、さらには到着したら早めに寝れるようにお酒も購入し、いざ鈴鹿サーキットの駐車場へ。事前の調査で、鈴鹿サーキットの駐車場はホテルの関係もあり24時間空いているということを知っていたので、深夜の到着も心配なし。しかも、日付が変わっているので、駐車料金も1日分で済みます。


 先客は30台ほどでしょうか。奥の緑の屋根がサーキットボウル。その奥側にメインゲートがあります。

 到着したら、一様、トイレの場所だけは確認した上で、チューハイを飲んで就寝。人によっては、CX-5のリヤシートを倒して本格的に車中泊をする人もいるようですが、私としては、そこにあまりお金もかけたくないので、今回は助手席で寝ました。

 できれば持っておきたいのは、フロントガラスのシート。サイドガラスは、タオルでも新聞紙でも挟めばどうにかなりますが、フロントガラスは何かしら必要です。これは、周囲からの視線とか朝日とかそういうレベルではなくて、深夜に次々と車が到着してくるのでそのヘッドライトが眩しくて目が覚めてしまいます。なので、人によっては、アイマスクをしている人もいました。あとは、車の向きも、駐車場入口側ではなく、サーキット側を向いた方がライトが当たることも少ないと思います。

1日目

 朝は6時前に起床。といっても、やはり熟睡は出来ず。初めに2時間ほど寝れた後は30分ずつ小刻みという感じでした。寝ていた間の雰囲気としては、3時頃に目覚めると結構駐車場が埋まってきていたような気がします。実際には5~6時頃から警備員さんが誘導して満車にしていくようでした。

6:20頃の第3駐車場[3P]の様子。もう大体埋まっています。

 7時頃になると、チラホラとゲートに向かう人が見え始めます。そういう人達を見ていると、何だか気になり始めてきてしまうので、私も機材のチェックを済ませて、7時半ぐらいには車を離れてゲートに方に行きました。

写真は2日目のものですが、1日目も同じような感じでした。
7:30頃から並んでこんな感じです。

 ゲートオープンは8時なので、約30分ぐらい待つことになります。アドバイスとしては、あえて駆け込む必要が無ければ、そんなに焦る必要はないと思います。確かに前の方に並んでいる方は、オープンになった途端に走って行く人もいます。ただ、撮影目的であればそこまで焦ることは無いと思います。レースなどの場合は別かもしれませんが、ファン感謝デーはほとんどの人が無料チケットで入るので、かなりスムーズにゲートに入れます。上の写真のポジションでも、ゲートオープンから1~2分ぐらいでゲートが通過できます。

 ゲートを入った後は、サーキットへ向かうルートが2つあります。

 1つは、向かって左側を進んで店が並ぶ中を進んでいって、トンネルを潜ってグランドスタンドに進むコース(赤いルート)。もう1つは、向かって右側を進んで、真っ先に一般道を歩道橋で渡り、GPフィールドの横を通って、観覧車の下を抜けていくコース(青いルート)です。私は、両日とも後者を選びました。


歩道橋を渡っていくと、グランドスタンドが見えてきます。



逆バンク方面のトンネルへ行く場合は、グランドスタンド手前を右に曲がっていきます。

 なぜ後者を選んだかというと、何となく距離が近いと思ったからです。また、赤いルートはトンネルまでの前半を下って、トンネルを抜けると登っていきますが、青いルートでは逆で歩道橋までは登っていって、その後は下っていきます。参考までに。

まずは、コインロッカーをキープ

 鈴鹿サーキットのありがたいのは、コインロッカーがあることです。サーキット側では、グランドスタンドの自販機コーナーの奥にあります。

コインロッカーのサイズ的にはこんな感じです。

 なぜ、わざわざコインロッカーをキープするのかというと、グリッド&ピットウォークの際の荷物を減らしたいから。これは実は、2013年に岡山国際のF3&GT Asiaに行ったときに、グリッド&ピットウォークで今回と同じHeralder 33のカバンを持ったまま行ったら、スゴい混雑の状況でカバンがボンボン当たって、身動きが取りにくかったのです。なので、このグリッド&ピットウォークの時だけでもカバンを預けて、必要最低限の荷物だけで行きたいなぁと思ってキープをしました。

 ただ、実際にはキープといっても今回は全然余裕がある状態で、ちょこちょこ見ていた限りでも、全部埋まってしまうことは無かったようです。なので、1日目は花火撮影用の三脚(ウルトレック UT-61)を預けて、場所取りしていましたが、2日目はグリッド&ピットウォークのときだけ借りました。それに、実際このコインロッカーを使っているのは同業のカメラマンが荷物を一時的に置いていたのが目立ちました。

 参考までに、サイズ的には、写真を見て頂いたら分かるとおり、Heralder 33の横幅でちょうど奥行きがぴったりなサイズだったので、奥行き50cm弱×幅35cm程度といったところでしょうか。三脚はサイズによっては厳しいケースもあるかも。

 ちなみに、1回300円ですが、注意書きを読む限りだと、コインロッカーの使用は当日限りで、日をまたいだ場合は、紛失物扱いになるそうです。

まずは、4コーナー~5コーナー×S耐

 この場所は、1コーナーの飛び込みから5コーナーを曲がっていくところまで見えるので、初心者には適していると思います。ただ、写真で見て頂いて分かるとおり、4コーナーのところのスピーカー用電柱がちょっと邪魔です。

 今回の全般的な反省点ですが、シャッター速度を闇雲に下げすぎたかな?という気がしています。撮影枚数に対して、ピントの山がきていない枚数がかなり多いです。実は、一部で手ブレ補正をオンにしたまま撮影したのもあったし、そのあたりの影響もあるかもしれません。

続いて、2コーナー~3コーナー×バイク

 2コーナーを曲がってくるところから3コーナーに向けて加速していく部分が撮影できます。フェンスも低く、撮影に向いている感じはしますが、4輪に対して2輪はどうしても小さいので、300mmだと物足りなさがある場合もあります。

 2コーナーから3コーナーにかけての短いストレートは、ちょうど真横になるのでここでの流し撮りは簡単ですが、2コーナーのコーナリングや立ち上がりを取ろうと思うと、そこそこの望遠がないと意外と遠いです。

 しかも、普通に真横に流すと面白くないので、あえて斜め持ちをして流すといい感じになってくれます。

グリッド&ピットウォーク

 ひときは注目を浴びていたのがナライガー。コイツら誰やねん!と思っていましたが、奈良のご当地ヒーローらしいです。ちなみに、その隣にいるのは汚~セン帝国の最高指令車・ブラックス将軍らしいです。

 昨年の岡山国際では撮影をするほどのレースクイーンの方々がいませんでしたが、今回はS耐と8耐の方々が結構きていました。普段、ポートレートを撮る機会が全くないので、なかなか慣れないものです。ちなみに、いずれもSAL70300Gでプラス補正気味で狙いました。

2コーナー激感エリア × 新型SUPER GT

 グリッド&ピットウォークのあと、コインロッカーにカバンを撮りに行き、グランドスタンドで川井ちゃんのイベントを聞いた後に向かったので、そもそもグランドスタンド側からパドックトンネルを潜って、トボトボと歩いて行きましたが、センターハウスから15分はかかりました。

 通常のレースの時などは有料になったりするケースも多いですが、今回のファン感謝デーでは開放されていました。ただ、はっきり言います。ここ、遠いです

 さすがに今回は無料だということもあり、先客が多くて、あまりいいポジションが撮れませんでした。

 ほかにも、3コーナーや最終コーナーの激感エリアがありますが、いずれもフェンスがあるので、実質的にはこの2コーナーイン側ぐらいじゃないでしょうか。それにしても、やっぱりここまで遠すぎる!!(そんなこと言っていたら、ヘアピンとかスプーンとか無理かもしれませんが…)。たぶん、一生のうちでもう行かないかもしれないな。

 ここでは、いいポジションが取れなかったので、すばらしいぐらいガードレースが邪魔をしてくれています。

逆バンク

 続いて向かったのは鈴鹿の特長でもあるS字後半の逆バンクコーナー。

 ここでの撮影は2タイプあり、オーソドックスなのはスタンドの上の方でフェンスより上で撮影する方法。もう1つはスタンドの最下段で、手前のフェンスはぼかしてしまい、コース側のフェンスのカメラホールを使う撮り方。

 逆バンクの難しいのは、その手前の5コーナーに車が進入してこないと、車が近づいていることがなかなか分かりづらいことです。

 こう見ると、やはり逆バンクが定番と言われるのもうなずけます。ただ流して撮影するだけなら、300mmあれば十分狙えると思います。にしても、ピントの山がまだまだ甘いですなぁ…。

花火

 1日目のサブメインはこれですよね。

 でも、パッと見たところで、この花火を狙って撮影しようとしていた人は数人しかいなかったですね。まぁ、脚立が無いと無理ですからね。

 このために持参していたウルトレックUT-63に自由雲台をかませて、α77+SIGMA 17-50mmで狙います。ポジション的にはグランドスタンドの一番最終コーナー側。あとで気づいたことですが、最終コーナー立ち上がりのS席もいいと思います。にしても、やっぱりα77の3軸チルトはいいですね。こういうときに発揮をしてくれます。

 ちなみに打ち上げ位置は、Cパドックの手前のあたり。昼間に2コーナーの激感エリアに行く際に花火の準備もしていましたし、夕方は立入禁止と掲示されていたのでよく分かりました。

露出はどうあわせるのか?

 撮影時間が、18時10分頃。この日の日没が5:49なので、普通の夏場の花火大会と比べてもまだなんとなく明るいなぁというレベル。しかも、グランドスタンドやピットスタンドにはいくつかの照明などもあり、設定を失敗すると、飛んでしまう恐れもあります。

 なので、ちょこちょこと試し撮りをするのですが、先にもあったとおり、日没直後ということもあり、数分経過するだけでどんどん露出が変化してくる状態。

 で、ようやく花火があがる直前に1枚、3秒間で試し撮りをしたものがこちら。ISO-100で3.0s、F13ということで、これならいけるかなぁと思い、ISO-100、F13の設定であとは花火を見ながらのバルブ撮影にしました。

 実はどのタイミングで打ち上がるのかなぁとのんびりと構えていたら、マシンが隊列になって走ってきてホームストレートを走る瞬間に打ち上がり始めました。なので、「おおっと…」と慌てるように撮影を始めました。

 今回の花火の難しいのは、普通の花火大会などと違って切れ間がないことです。煙もお構いなしに、ドンドン打ち上げていくので、どのタイミングでシャッターを押し変えるのかが結構難しかったです。とはいっても、そこは花火をいくつか撮ってきた経験でどうにかしました。それに、先程の露出のところにもあったとおり、3秒ぐらいで適正露出というのがあったので、長くても3秒程度で抑えるようにしました。暗い場合は、RAW現像時に明るくする方は容易ですし、いざとなれば比較明合成をすればいいかと思っていましたし。

比較明合成をするとこんな感じに

 ということで、最後のいくつか良い花火を組み合わせて比較明合成をしてみました。やっぱり、花火は本体だけでなく、打ち上がっていく軌跡も写らないとなんかカッコ悪いですからね。

ホテルは、実は四日市へ

 できれば、鈴鹿市内のホテルが取りたかったのですが、行くことを決断したのが遅かったので、いろいろと検討した結果、ホテルは四日市市内のスーパーホテル 四日市駅前にしました。

 ちなみに、ほとんど同じあたりにある国道1号沿いではなく、駅前の方を選んだ理由は、国道1号沿いの方は、駐車場が先着順なのに対して、駅前の方が駐車場が予約制であるということ。到着時間がはっきりしない場合は、先着順は厳しいので予約制の方がありがたいのです。

 サーキットから四日市のホテルまでは、21kmほど。車を走らせ出したのが18:30過ぎでしたが、なんと駐車場を出るのに30分近くかかりました。周辺道路が混雑するというのは把握していましたが、まさか駐車場から出るのが一番混むとは…。いくつか出口を作った方がいいような気がしました。

ホテルでは、バッテリーの充電とデータコピーを最優先に

 ホテルに到着をしたら、疲れたのでご飯でも…と思うのですが、そこはまずバッテリーの充電を最優先にします。1日の撮影ならいいですが、これができてないと2日目の撮影ができないですからね。α55とNEX-6は撮影枚数が少ない上に、同じバッテリーで予備も1つあるのでそんなに切迫していませんでしたが、気になったのはα77の方です。実はα77の方もレンタルに付いてきたものとは別に、念のため、予備バッテリーを購入していました。でも、難しいのは充電したいバッテリーは2つあっても、充電器が1つかないと1つずつしか充電できないということなんですよね。となると、減りが少ない方を先に充電して、充電ができたら交換をするか、それとも途中夜中に起きて、差し替えるか…となってしまいます。なので、こういう時は意外とUSB給電できるのは重宝したりします。参考までに、α77用のバッテリー(NP-FM500H)の実用充電時間は175分(3時間弱)、α55や旧NEXシリーズ用のバッテリー(NP-FW50)の実用充電時間は250分(4時間強)とのこと。

 あと、今回はα77用に32GBのSDカードを3枚用意したのですが、1日目で2枚目の半分ぐらいまで使ってしまったので、ホテルにパソコンを持ち込んでSDカードをコピーしました。もちろん、これもカードが6枚とかあればいいですが、それもなかなか用意するのにお金がかかります。こちらも、参考までにα77だとRAWで25MB程度、JPEGで5~7MB(平均6MB)といったところです。なので、32GBカードで、JPEGのみで5,000枚、RAWのみ1,200枚、RAW+JPEGで1,000枚といった感じです。

 今回はあまり深く考えずに、VAIOに搭載されたSDカードスロットを使いましたが、やはりこれぐらいの容量になると、専用の早いリーダーライターを使った方がいいんでしょうね。結構な時間がかかりましたから…。

Day.1 Day.2 RQ編
MotorSports Repo. 2024 全日本ロードレース公開テスト 岡山 SGT GT500メーカーテスト 岡山 2023 全日本ロードレース公開テスト 岡山 2022 2021 全日本ロードレース公開テスト 岡山 岡山チャレンジカップレース Rd.1 2020 86/BRZ & MINI CHALLENGE 岡山 岡山チャレンジカップレースRd.6 2019 清瀬まち RQ引退特集 岡山チャレンジカップレース Rd.4 2018
2017 SUPER FORMULA 鈴鹿テスト 清瀬まちRQ大賞グランプリ受賞特集 2016 SUPER FORMULA 岡山テスト 2015 SUPER FORMULA 岡山テスト 岡山ファン感謝デー SUPER FORMULA 鈴鹿テスト 2014 SUPER FORMULA 岡山テスト 岡山ファン感謝デー 2013 岡山ファン感謝デー