2021 全日本ロードレース公開テストat 岡山国際サーキット
(2021.08.25)
一向に収まらないコロナ禍
2021年も8月末となり、今年も後半戦に突入しているにもかかわらず、一向に収まる気配の無いコロナ禍。
モータースポーツ界隈も辛くも開催しているという雰囲気もあるが、緊急事態宣言だのまん延防止措置だので、なかなか遠出への遠征がはばかれる状況。このままだと、鈴鹿とかオートポリスといったところに向かうのも難しく、このままだと今年は近場の岡山で終わる感じになるかな…と思っていたところに、全日本ロードレースの公開テストが開催される情報が入ってきました。
今年は、SUPER GT開幕戦以来4ヶ月半、マシン撮影をしていないし、何なら昨年の全日本ロードは台風で中止になってしまった為、2輪の撮影自体は2019年以来の丸2年ぶり。さらには、岡山って2020年に2コーナーに2輪専用シケインが出来て、それ以来撮ってない。
しかも、最近は、MotoGPなんかも見えるようになって、以前よりも2輪自体にも興味が出てきたので、構図も含めて練習しておきたいというのがあって、全日本ロードレースの公開テストに向かうことにしました。
※本当は金曜日に参加したかったのですが、仕事の都合で、この日しか行けそうになかったので、仕方なく水曜日のDay.1にしました。
久しぶりに高速を使わずに
鳥取市内を出発したのが7:20。平日だし、ETC割引も効かないので、今回は高速は使わないように。大原ICで降りて県道5号線を南下して、作東の街に入ったところで国道179号に入って、あとはいつものコースで。
以前に一度走ったことのあるルートでしたが、大原から作東までが地味に距離があります。
今更、改めて確認をしましたが、
【作東ルート】24.5km(信号11箇所、GoogleMap上28分)
【佐用ルート】26.6km(信号10箇所、GoogleMap上31分)
【高速ルート】28.9km(信号1箇所、GoogleMap上23分、高速料金490円)
※いずれも、大原IC降り口から美作土居のT字路までの距離
こうしてみると、作東経由と佐用経由で2kmぐらいしか変わらないのか…。しかも、佐用ルートは大原-佐用平福間の6kmぐらいは自動車道な訳で、距離の割には案外佐用経由の方が近いのかな?。
ちなみに、サーキット到着が8:50なので、やはりいつもよりも少し時間がかかった感じだけど、まあそんなもんといえばそんなもんかな。
入場して真っ先に2コーナー方向へ。心配していた天気も何とかなりそうです。
[9:00-]4メーカー合同テスト①
4メーカー合同テストという名前しかなかったので、どういう形かな?とちょっと心配していましたが、JSB1000とST1000が走るような感じでした。
2輪専用シケイン
で、まず向かったのは2コーナーに新設された2輪専用シケイン。先にも述べたとおり、このシケインが出来てから2輪の走行は初めてなので、撮影ももちろん初めてです。
もちろん、今回もα9にSEL200600G×1.4TCの組み合わせで挑みます。何だかGoProが上に乗っかっていますが、気にしないで下さい(笑)
これまで4輪レースの時に物色をしていても、シケイン2個目のところが狙い目なのかなぁと思っていましたが、やっぱりドンピシャですね。無理だとは思いますが、これでイン側かアウト側が、芝生があればもうちょっといいんだろうけど…
ちょっと1コーナー寄りに
先程の場所よりも少し1コーナー寄りに移動。先程の場所は、ややシケイン立ち上がりから狙う感じでしたが、ここは真横から狙う感じです。
ぶっちゃけ、まあこんな感じかなぁというところですが、ちょっと味気ないといえば味気ないかも。そう思うとさっきの場所の方がまだいいかも。
ちなみに、移動するときに気づいたのですが、一番最前列の場所からだと手すりの間からちょうど綺麗にシケインが狙えます。どうせなら、出来るだけ低い視線からの方がいいから、案外こっちの方がいいかも。
あと、この2輪専用シケインですが、1個目の侵入をミスるとシケインのイン側(4輪のウイリアムズコーナーとシケインの間)のグラベルにマシンが飛び出すようで、その時にシケインの中に砂利をまき散らしてしまうようです。なので、一日中、このシケインの清掃作業で赤旗中断ってのが度々ありました。
テスト日はこうだとしても、レースウィークはどうなるんだろうな?
逆にモスS寄りに
ヘアピン2個目はこんなところかなということで、次は立ち上がりを狙います。
ということで、逆にモスS寄りの場所に移動します。
シケインのあたりを狙うとこんな感じ。これで840mm MAXなので、これ以上に寄ろうと思うと、APS-Cクロップが必要になる感じ。
って、ことで逆に引き気味に狙うとこんな感じ。
う~ん、微妙だなぁ…
このカラーコーンがあるのもちょっとなぁ…
少し上段へ
微調整したら少しは変わるかなぁ~と思い、ちょっと上段へ移動。
ってことで、数段上に上がります。こんなところから立ちで狙えるというのが、こういう平日テストのいいところですよね。
う~ん、なんか違うんだよな…
あえて、ガッツリ寄ってみたけど、やっぱりダメ。う~ん、やっぱりここは大人しく、シケイン2つ目を狙うというのがセオリーなのかな。
何やら工事が…
ここで合同テスト①の走行が終わったの移動。と、来るときに「何か工事しているなあ…」と思っていたのですが…
どうやら、駐車場の隅にあるU字溝の下にコンクリート埋設して設置し直してました。
前からこの水路あったと思うけど、何か直すような問題あったっけ?。サーキット関係で気になったのはそれぐらいかな。
[10:10-]ST600①
1コーナー撮影窓
続く、ST600の走行は、1コーナーの定番の撮影窓から。過去にも撮影したことがある場所とはいえ、2輪で撮ったことがあるのは2016年なので実に5年ぶり。
っていうか、そもそもここ4年ぐらいって、2輪のレースウィークに1~2コーナー方面って全然撮影してないんだよな。
無難に1コーナー立ち上がりを狙う
なかなか焦点距離的にも厳しいかなぁとあまり期待していなかったのですが、これで換算1,111mm。2輪って思っていたよりもアウト側に膨らまないから、立ち上がってくるところを、背景に1コーナーのイン側を入れて…という感じで狙うとそこそこイケますね。
今回はあまり攻めなかったけど、もう少しシャッター速度攻めていってもいいかも。
ターンインを狙う
個人的には結構期待いていたのはむしろこっち。
換算1,260mmなので、これが私のMAX。1コーナーのイン側って、コンクリートウォールがあるので、なかなかホームストレートエンドが見えにくいのですが、ギリギリヘルメットぐらいは見えるので、何とか飛び込みが終えて狙えるかなってところ。
本当は、シャッター速度をもうちょっと落としたいけど、追える自身が無かったので、これぐらいにしておきました。
レッドマンイン側
続いて向かったのは…
写真だけ見ると分かりにくいと思いますが、そう、レッドマンコーナーのイン側です(ダブルヘアピンの1個目)。
以前から、この場所から脚立を使ったら狙えるのは知っていましたが、なかなかレースウイークでは脚立持って来れないですからね…。平日のテスト日ならではのポイントです。
どれぐらいの脚立がいるのか少し心配でしたが、3段の脚立で、2段上った状態でちょうどフェンスの上、有刺鉄線の隙間から狙えるという感じです。
本当は手持ちでもいいのでしょうが、個人的に近年は手持ちでいい感じに撮影が出来たためしがないので、一脚を使った形で撮影をしました。一様、天板部分に一脚を立てていましたが、撮影しているうちに少しずつズレてきて落ちそうになったのが何回かありました。もし、今後またこういう形で狙うことがあれば、何かしら天板に対策をすることを考えた方がいいかも。
で、ここからレッドマンのイン側のコーナリングを狙おうと思ったのですが、想像以上に草が…。縁石も一部しか見えないような状況だったので悩んだのですが、逆に草を逆手にとって、思いっきり流すことに。
おっ、なかなかいい感じですね。
ちょうど時間帯的にも、逆光気味だったので、手前の草の緑も栄えるハイキーな感じでいいですね。まあ、ここでの撮影のせいで、メッチャ日焼けしましたが…💦
本当は画的には250-280mmぐらいでいいような感じはしますが、捉えるのがなかなか難しいので、200-220mmぐらいで少し広めに撮っておいてトリミングをした方が歩留まりはいいと思います。
[11:20-]4メーカー合同テスト②
レッドマンイン側
続く、合同テストの走行枠も、まずはレッドマンからスタートです。
いやぁ、いいですね。体勢としては、ホント撮影しづらかったけど、それだけの甲斐はあったし、ここでの撮果が、「今日は来て良かった」と思える感じですね。
目の前で転倒が…
このレッドマンで撮影していると転倒&クラッシュが…
43号車なので、ST1000の村瀬選手かな?。ターンインから滑ってそのままっていう感じでしたが、選手はグラベルで止まった感じでしたが、マシンは回転しながらスポンジバリアへ。
最近はMotoGPを見ているので、以前よりもだいぶん転倒も見慣れてきた感じがあるとはいえ、生での転倒は何とも言えない緊張感が走ります。
そして、驚いたのは、その後に何も無かったかのように復帰をして戻っていったところ。いや、マジでビビリました。スゲエっすわ。
リボルバー
続いて向かったのはリボルバーのイン側。まあ2輪では定番のポイントですよね。ただ、定番が故に最近撮影したのは2018年止まり。
まあこんな感じかなというところはありますが、ちょっと攻めすぎたかな。
リボルバー立ち上がり
そして、次はリボルバーの立ち上がり。
というのも、コーナリングをイン側から狙うというのがセオリーなんだけど、そればっかりだと面白みがないので、何とか立ち上がりの加速感があるところが狙えないのかな?と。そういう意味では、立ち上がりと言えばここだからな。
本当は、もう少し低い角度で狙えたらいいんだけど…。
少々、味気なかったのでちょっと引き気味で狙ったら思いのほか良かった。
とはいえ、やはりこれぐらいは寄りたい感じかな。あとは、これで背景にタイヤウォールが入るような角度が見つかるといいんだけど…。
パイパーイン側
そして、お次はパイパーのイン側。
画的にはリボルバーよりも、こっちの方が好きなんだけど、相変わらずここってリボルバー側が見えないから、誰がいつ飛び込んでくるのかがホント分からないのが難しい…
パイパー立ち上がり
午前中最後は、パイパーの立ち上がり。所謂、トイレ裏ですね。
今回はこの水路の横から狙いましたが、この傾斜面を少し降りて、フェンスかぶりつきで狙ったらダメなのかな?
う~ん、背景のスポンジバリアがなぁ…。そう思うと、後ろのスポンジバリアが無くなった上で、アウト側の縁石があるところが狙い目なのかな?。となると、もうちょっとENKEIブリッジ側で狙わないとイケないな。
ちょうど、ここで午前中の走行が終わったので、スタート練習をしている選手がいた中で、41号車の和田選手がウイリーを披露してくれました。
[13:20-]ST600専有
ホッブス立ち上がり
午後の走行スタートは、ホッブスの立ち上がり。
あれこれ、場所を考えていたのですが、本家よりもこっちの方が狙える人数少ないので、先にこちらを確保しました。
よくよく考えれば、2輪でここから狙うのは初めて何だな。いや、ここは文句なしでいいっすわ。特に、1コーナーと同じで、2輪の場合はアウト側一杯まで膨らまないから、立ち上がりがサクッと狙えます。
左上げにしてみる
角度を変えて左上げにしてみたけど、どうですかね?。どっちでも悪くないけど、どちらかといえば左上げの方が好きかな。
ホッブス
続いてはホッブス。岡山国際の2輪撮影では定番中の定番ですよね。
まずは、定番の構図。まあ、これはもう言わずもがなですよね。
ターンインを狙う
むしろ、今回、ここで狙いたかったのはこちらの構図。
おっ、いいですね。当初は、斜めに流す感じで…と思っていましたが、案外最後の縁石のアールが入った方が雰囲気いいかもね。
ちなみに、ターンインを狙うなら、いつもの場所じゃなくて、もう少しヘアピン寄りでもいいかな?と物色してみたのですが、ヘアピン寄りに来ると、撮影窓の位置とバリケードのバーの高さが微妙で、妙な立ち姿勢じゃないと狙えない感じだったので止めました。
[14:30-]4メーカー合同テスト③
ホッブス
午後の合同テストのスタートは同じくホッブスから。
先にターンインから狙う
先のST600の撮影の時からちょっと気になっていた、左上にマシンを置く構図をトライ。
なかなかいい感じ。これだけ見ると、もうホッブスだってあんまり分からないですね。
本当はもう少し思い切って流しても良かったのかもしれないけど、ちょっと勇気が無かったです。
配置を変えてみる
こちらは、マシンを右上に置いたST600でもトライしていた構図。フルサイズで狙うと、こういう縁石ですら奥行き感が出やすいからカッコいいっすね。
最後は定番カット
そして、最後は定番カット。
このあたりはもう言わずもがなってやつですが、やはり、こう見ると2輪は狙えるならアウト側よりもイン側で狙いたくなりますね。
ホッブス立ち上がり
続いて、ホッブスの立ち上がりポジション。ここも先程、ST600の時に狙った場所ですね。
ホント、個人的には一般的なホッブスの撮影窓よりもここの方がいいですね。しかも、ここなら奥行きを生かすことが出来るから、決勝レース中も後続車と絡めるのもアリな気がするな。
ホッブス目隠しの隙間
続いては、ちょっと変わったポジション。
実はここ、ホッブスで撮影しているときから、ここで撮影している人がいて、「えっ!?、こんなところありましたっけ?」って思ってたんですよ。
ちょうど、ホッブスの目隠しのシートが張ってあるところのちょうど中間のあたりなのですが、ここにシートの隙間があったんです。しかも、ちょうどこの場所が撮影窓の一番左側になっていて、撮影窓も生かせるポジション。
いやあ、私自身、岡山国際には9年近く通っていますが、こんなところがあるなんて初めて知りました。
しかも、この頃は結構日差しがキツイ感じがあったのですが、ちょうど遮光ネットみたいな感じになっていたので、案外この場所は過ごしやすかったです。
立ち上がり感を出すには、メチャクチャいい場所ですね。背景に後続車が入れられるのもいいし。
ちなみに、あまり意識して見てみなかったけど、4輪はここで狙えるのかな?
マイクナイトフェンス越し
そして、次に向かったのはマイクナイト。アレコレ考えたのですが、撮影窓では面白くないし、ちょうどフェンスに影が出てきていたので、フェンス越しで狙います。
本当はもうちょっと最終コーナー寄りで狙いたかったんだけど、あっちで狙うには時間帯がちょっと遅すぎた感じでした(15時ぐらいまでなら狙えたのかな?)。
今回は、あまりシャッター速度攻めずに手堅く1/250sで狙いました。我ながら最近は、もうフェンス越しで狙うなんて当たり前になってきたな~。なんかちょっと大人になった気分…。
最終コーナー撮影窓
そして最後は最終コーナーの定番の撮影窓へ。
広めな画で狙うとこんな感じ。
で、立ち上がりをアップで狙うとこんな感じ。そう思ったら、何とか840mmあればフルサイズでも狙えなくはない感じ。
あと、ホントはここでターンインのところを狙おうと考えていたのですが、もう体力的にも集中力的にもダメでしたね。
マイクナイト立ち上がり
とか言いながら、ちょっと気になったので最後の悪あがき。
先の撮影窓のポジションからマイクナイトの立ち上がりを狙います。
元気とやる気があれば、APS-Cクロップを使ってもうちょっと寄れたかも。ただ、狙う角度的には今後要検討かもしれません。
ということで、久しぶりのマシン撮影もこの日は終了。全日本ロードに向けての練習としてはいい感じでした。
今回の撮影を元に、レース当日はどういう形でいくのか組み立てていきたいですね。特に、単独ではいい感じに狙えるのは分かったので、レースになったときにバトル感が狙える場所を考えないとな…。