岡山国際サーキットガイド Part.4 撮影スポット編①
1コーナー ~ 2コーナー ~ モスS
(最終更新:2023.01.02)
綿密な計算をした上で、どこでどういう写真を撮りたいのかをイメージしておかないと、移動している時間も無駄ですからね。このHPでもちょこちょこ紹介はしておりますが、ちょっと自分の中での整理も含めて、撮影スポットを整理しておきたいと思います。
1-A.正面撮影窓から狙う
1-B.スタンドで狙う
1-C.撮影窓から狙う
2-A.2コーナースタンドA
2-A1.1コーナー立ち上がりを狙う
2-A2.リボルバーを狙う
2-A3.2コーナー飛び込みを狙う
2-B.2コーナースタンドB
2-C.PA-6から狙う
2-C1.バックストレートを狙う
2-C2.2コーナー立ち上がりを狙う
3-A.
上から狙う
3-B.アトウッドを流す
3-C.PA-8から狙う
4-A.正面の撮影窓から狙う
4-B.少し斜めの撮影窓から狙う
4-C.撮影窓からバックストレートを狙う
4-D.フェンスに寄って撮影する①
4-E.バックストレートを狙う
4-F.フェンスに寄って撮影する②
1.1コーナー
まずは1コーナーから。
1コーナーは、周回路があるもののフェンスに覆われているので、基本的には所々にある撮影窓を利用するか、フェンスの上から狙うかの二択となります。まあ、無理矢理フェンス越しを狙うという荒技もありますが…
また、エリアとしては、1コーナー正面の辺りと1~2コーナーの間、そして1コーナースタンドになります。
1-A.1コーナー正面
1コーナー正面撮影窓A
まずは、1コーナー正面には、カメラマン用の撮影窓があるので、そこで狙う事が可能です。
鈴鹿や富士では撮影そのものが難しいポイントですが、岡山国際は案外サクッと狙えたりします。ただ、原則は緑ネットがかけられているので、オフィシャルカメラマンが来たりして、捲ってくれないと狙えない場所だったりします。
しかも、ビッグなメインレースほど、ここにプロカメラマンが来るるので、なかなかベストポジションで撮影することが出来ません。(写真は2021年SGT公式テストのスタート練習の際)
しかも、近年は、フェンスの所に白い布みたいなものがあるなど、わざと撮影できないようにしていることもあります。
あえて斜めにして狙うのもアリ
ピットアウト直後なら、ギリ1コーナーの侵入までなら狙える
撮影窓があるといっても、その穴から2~3mくらい離れたところに柵がしてあるので、実際の撮影可動範囲としては狭いので、なかなか1コーナー侵入のところまで撮影するのは難しいかと…。
撮影難易度 | ★★☆☆☆(単純な撮影自体はそんなに難しくは無い) |
混雑度 | ★★★★★(公式カメラマンが来たらアウト) |
焦点距離 | 【4輪】400~600mm前後 |
メリット | ・レーススタート時の白熱した様子が撮影できる |
デメリット | ・オフィシャルカメラマンが来ると撮影ポイントが減る ・正面すぎて1コーナーの飛び込みを狙うのは難しい ・狙うのは本当にスタートのタイミングだけ? |
やはり、このポジションのいいところは、スタート直後の白熱したところを撮影できるという点。逆に言えば、それ以上でもそれ以下でもない。マシン単独で狙って画になるところではないでしょうね。
正面撮影窓の右手から狙う
ちなみに、無理に狙えば、撮影窓の右手にある、オフィシャルさんが出入りするこの隙間も使えたりします。
なかなか悪くないでしょう。ただ、ちょっとズレるだけで手前の柱が見切れてしまうので、引き気味の画は注意が必要です。それならいっそのこと、フェンス越しで狙うのもアリだと思います。どちらかというと奥行きを生かした方がいいかもしれないですね。
正面撮影窓Aの左手から狙う
2022年に見つけたのは、撮影窓Aの左手(2コーナー側)からフェンス越しで狙うというやり方。
正直、右手よりもド逆光になりやすいし、絶対狙いたいというような場所ではないですが、バリエーションの1つとしては悪くないかも。
1-B.スタンドで狙う
撮影窓の位置以外では、フェンスが邪魔で撮影が難しい1コーナー。そのため、1コーナー撮影でベタなのがスタンド席でフェンスの上から狙う方法。初心者の人も気軽に狙えるので、是非トライしてみてほしい。
1コーナースタンドといっても、1コーナーの出口付近なので、1コーナーを撮影するのであれば、できるだけ1コーナー寄りがベストポジション。
あまり下の方に行くとフェンスが見切れるので、中段よりも上のあたりがポイント。私はだいたい下から3~4段目ぐらいで撮影することが多いです。
正直、コーナー進入時を大きく撮そうと思ったら、やっぱり600mmクラスのレンズあってもいいかもしれません。ただ、ちょっとコーナー出口付近になれば、300~400mmあたりでも十分いけると思います。
しかも、個人的な感想としては、1コーナーは結構車速が速いので、初心者の人は、ちょっと余裕のある画角で撮影をしておいてから、あとでトリミングをした方が、撮影自体はしやすいと思います。
慣れてくると、1コーナーの飛び込み側も狙えたりします。
1-Bb.2コーナー側に行くと少し印象が変わる
そして、同じ1コーナースタンドでも結構広いので、最も2コーナー寄りの場所から狙うとまた印象が変わります。
ただ、この1コーナーのアウト側というのは、マシンやカテゴリーによってアウト側の縁石一杯に来るかどうかが結構違うので、場合によってはこういう感じで広めに流すというのもアリだと思います。
撮影難易度 | ★★☆☆☆(単純な撮影自体はそんなに難しくは無い) |
混雑度 | ★★★☆☆(ベスポジはあるが、撮れる場所的には結構あちこちある) |
焦点距離 | 【4輪】600~700mm前後、【2輪】1,200mm前後 |
メリット | ・撮影ポイントはスタンド全体なので混雑はしにくい ・場所取りをするにしても駐車場に近いので容易 ・雨が降ったら、スタンド後方で立った状態でも撮影可能 ・ホームストレートを見ていれば、次にどのマシンが来るのか分かりやすい |
デメリット | ・できればAPS-Cで400mm前後の望遠が欲しい ・午後は逆光になりやすい ・SGT本戦等では一脚の使用を怒られるときがある(←意味不明なのだが…) |
このポジションで気をつけたいのは、光です。このポジションからだと、だいたい昼過ぎから真逆光になります。なので、朝一か夕方の方が撮影には適しているとは思います。
ちなみに、1コーナーの進入から脱出を狙うので無ければ、1コーナースタンドのどこからでも撮影可能だと思います。
この中でよく分からないのが、1コーナーのスタンドで撮影をしていると、警備員に一脚の使用を怒られるときがあること。もちろん、他のお客さんが居て、立って撮影…ってのは問題だと思うけど、座って一脚を使用していてもたまに怒られるときがあります(お客さんの多いSUPER GTの時ぐらい。というか、SGTの時ぐらいしかスタンド席に警備員さん居ませんから…)。別に入場時に配られる紙にも注意事項としてその旨は記載されていないし、警備員が一脚と三脚を混同しているのでは?と思いますが、私も2回ぐらい言われたことがあります(最近は無いかな…)。未だに意味不明です。
【Tips】降雨時はスタンド席上段から狙うことも
そもそもサーキットで雨が降ってしまうと、座っての撮影は濡れてしまうので結構厄介。特に1コーナースタンドは基本座りなので問題なのですが…
オススメなのが、1コーナースタンド上段、つまり駐車場の一番サーキット側の縁のところで立った状態で撮影するというスタイルです。そうすると、意外と雨が降ってもそこそこ撮影が出来ます。
2016年のSFやスーパーバイクはここで狙いました。激しく降るようなら車に避難する事も出来るので、PA-7との組み合わせはオススメです。
スタンドからホームストレートを狙う
岡山国際サーキットらしい3色のグランドスタンドや、DUNLOPブリッジを入れてみると案外いいと思います。あとは、シャッター速度を何処まで落とせるかが勝負でしょうね。
ただ、ぶっちゃけど何処のポジションから狙うのが一番いいのかが分からないというのが本音だったりします。
1-C.撮影窓から狙う
実は1コーナーには先程紹介した1コーナー正面のところ以外にも5つの撮影窓が存在しています。私的にはコース順にABCでアルファベットを振っています。
それぞれ、あとで細かく紹介をしますが、A・B・Cの3つは、普段はグリーンネットがかけられているので、捲られたときだけ撮影が可能です(あえて、緑かぶり覚悟で撮影して、RAW現像時に補正する荒技もありますが…)。一方で、D・Eの2つは、グリーンネットは無いので常時撮影可能です。
【撮影窓B】
撮影窓Bは、ちょうど1コーナースタンドから愛多神社の前を降りてきた目の前のポイント。ただ、ここは基本的に緑ネットが設置されているところなので、通常時は狙えません。(まあ、緑かぶり覚悟でRAW現像ありきで狙ったことはありますが…)
私自身、50回以上、岡山国際のレースウイークに参戦していますが、ここの緑ネットが捲られていたのを見たことがあるのは、私が気づいた範囲だと2022年のSFL&GTWC Asiaの時だけです。逆に言えば、それぐらいレアな場所です。
雰囲気的には最終コーナーの撮影窓BやCに似ている感じはします。なので、タイミングよく背後のマシンを入れると結構格好良く撮れます。
【撮影窓C】
たぶん、一番知られていないであろう撮影窓C。
ちょうど、1コーナースタンドのフェンスが折れ曲がっているあたりに付いている窓です。ここも、普段は緑ネットが設置されていて、場合によっては白いバリケードみたいなモノが置いてあることもあります。
先程の撮影窓Bよりはネットが捲られる時はたまにありますが、いずれも2輪のレースの時のイメージがあります。
なので、私自身、この2016年のスーパーバイクの時ぐらいしかここで狙った事が無いです。案外、縦の幅があるので、もしここが開いていたら狙うといいと思います。
【撮影窓D】定番の有名スポット
1コーナーの撮影窓の中では、正面の撮影窓Aに続いて有名なのはここでしょう。
座って撮影している人もいますが、立った状態でも撮影は可能ですが中腰気味になるのでちょっと大変。なので、個人的には少し高めな椅子があるとちょうどいい気がします。
ただ、さすがにここは600mmクラスの超望遠レンズがあるといいですし、一脚がないとなかなか大変だと思います。私も以前はあまり撮影しなかった場所でしたが、200-600mmを手にしたことで、格段に撮りやすくなりました。
特に、2輪をここから狙うと、これがなかなかいい感じに撮れます。しかも、2輪だと望遠を使う分、フェンスの映り込みもほとんど気になりません。ただ、換算1,000mmクラスが必要になってきます。
逆に、4輪を撮影すると600-650mm近辺になるのですが、この焦点距離が撮影窓の枠に対してギリギリなので、ちょっと気を抜くとフェンスが写り込みやすいというリスクがあります。なので、4輪の場合は、ピーカンの天気の日よりも、曇天の日の方が撮影に向いている気はします。
あえてフェンス越しを狙う
なので、天気のいい日で時間帯が合えば、撮影窓で狙うよりもマイクナイトや最終コーナーと同じで、フェンスに出来た影を利用した方がいいケースもあります。
季節によっても変わってくるけど、彼岸にあたる3月中旬・9月中旬で、影が出来るのは10:00~10:30頃。これよりも夏に近づくほど朝早く、冬に近いほど昼側にズレていきます。私の感触としては、ピークの前の方が影が出来やすいです。
実際、この写真は9月末の9:40頃なので、ピークのちょっと前です。これが狙えると画的にも自由度が高くなるので、もし条件が整ったら撮影窓以上に狙いたい構図です。
撮影難易度 | ★★★★☆(スイートスポットが狭いので結構大変) |
混雑度 | ★★★★☆(メチャクチャ混むわけでは無いが、簡単にポジション取りをできる訳でも無い) |
焦点距離 | 【4輪】600-700mm前後、【2輪】1,000mm前後 |
メリット | ・岡山国際では撮影が難しい左から右向きのマシン撮影が可能 |
デメリット | ・撮影窓の高さが微妙で撮影が大変 ・ホームストレートが見えないので、どのマシンが来るか分からない ・午後は逆光になりやすい |
【撮影窓E】YOKOHAMA看板近く
ちょうど、2コーナー手前のYOKOHAMA看板の近くにも撮影窓があります。PA-7の駐車場から階段を降りてすぐの所です。
ただ、ここは岡山国際の撮影窓の中でも一番と言ってもいいぐらい、撮影場所と撮影窓の距離が開いてしまう場所。
なので、実はこの写真はAPS-C×600mmで撮影したものなのですが、換算900mmで狙ったとしても、否応でもフェンスが写り込むのは避けられないです。なので、トリミング必須になっちゃいます。
RAW現像時に大分うまく誤魔化したつもりだけど、フェンスの写り込みが気になる…。
2.2コーナー(ウイリアムズコーナー)
続いて2コーナー。岡山の場合、各コーナーに名ドライバーの名前が付けられているのですが、ここはウイリアムズコーナー。でも、私的には2コーナーって言うことが多いな。
私的には、①1コーナー寄りのスタンドAと②モスS寄りのスタンドB、そして③駐車場から狙う3タイプに大きく分けられる感じですかね。
ここはぶっちゃけ、案外オイシイ所は少ないです。一方で、シンプルに2コーナーを狙うよりも、バックストレートや対岸のリボルバーを狙うというのが玄人って感じですかね。
2-A.2コーナースタンドA
2-A1.1コーナー立ち上がりを狙う
2コーナースタンドの一番1コーナーのところから1コーナーの立ち上がりを狙います。
普通に撮影をしてしまうと、背景が前面アスファルトになってしまうので、ちょっと味気ない感じになってしまいます。
なので、最近ここから狙う時は、あえて縁石を入れる感じにして、コーナーのRを意識した構図にするようにしています。
撮影難易度 | ★★★☆☆ |
混雑度 | ★★★☆☆ |
焦点距離 | 【4輪】35mm換算600~675mm前後(APS-C:400~450mm前後) |
メリット | ・ホームストレートから見えるので、どのマシンが来るのか分かりやすい |
デメリット | ・背景が短調になり、何だか味気ない |
やはり、どうしても画的に面白みがないから、あえてこだわって狙うというポジションではないかな。どうしても、人が多くて撮影場所がないときの緊急的なところが強いです。
あえて、PA-6の角っこから狙う
ちなみに、似たような構図としては、PA-6の1コーナーの一番角っこっていうのも狙えない場所ではないです。
この時はホームストレートの流し撮りをしましたが、1コーナーも狙えなくはないです。ただ、マシンのラインによっては、本当に背景がアスファルトだけという大変味気ない画になってしまうので要注意です。
あと、1コーナー脱出も、無理かと思いながら狙いましたが、案外いい感じに狙えます。ただ、カテゴリによってラインが変わると思うので、その辺りは気をつけた方がいいでしょうね。
2-A2.2コーナーからリボルバーを狙う
続いては、2コーナー側から対岸(!?)のリボルバーコーナーを狙う構図です。
本当は、リボルバーと2コーナーの間で撮れればいいのですが、あそこは関係者しか入れないので、リボルバーを狙うなら必然的に2コーナースタンドから狙うしかありません。
私の定番は、スタンドAの一番1コーナー寄りの下から3~4段目のあたり。
厳密に言うと、2コーナーの中でも微妙に場所どりによって狙える雰囲気が変わってきます。ただ、気をつけたいのは、ちょうど2コーナーとリボルバーの間にレッカー車や救急車がスタンバイしていることが多く、あまりスタンドの下段から狙おうとすると邪魔になったりします。
先の車両の条件が良ければ、スタンド席の一番下段からでも普通に狙えます。もし、車両が邪魔だった場合は、スタンドの一番上からだと案外邪魔になりません。あと、結構望遠が要りますが、1コーナースタンドの2コーナー側のところからも狙えますし、1コーナーの撮影窓Dの背後あたりの通路からも狙えなくはないです。
ここで狙うなら、フルサイズで840mm・APS-Cで600mmは必須だと思います。岡山国際サーキットって、左から右に流せるポイントってありそうであまりないので、そういう意味でも貴重かもしれません。
撮影難易度 | ★★★☆☆(レンズさえあれば意外と撮れる) |
混雑度 | ★★☆☆☆(2コーナーならだいたい撮れる) |
焦点距離 | 【4輪】35mm換算900mm前後(APS-C:600mm前後) |
メリット | ・この構図は唯一無二 ・意外と2コーナーからなら、狙えるポイントは広い |
デメリット | ・APS-Cでも600mmの望遠は必須 ・周囲の人と、向いている方向が異なるので、強い精神が必要 ・オフィシャルの作業車が邪魔だったりするので、そのあたりは運もある |
ただ、周りにいる人と、明らかにレンズが向いている方向が違うので、ちょっと恥ずかしさはありますけどね…。なので、強い心を持って撮影に挑みましょう!
そういえば、以前、この構図を手持ちの150-600mmで狙っている女性がいて、ちょっと胸キュンしたのはここだけの話。
2-A3.2コーナー飛び込みを狙う
ここは割と初心者の人にはオススメポイント。
同じ2コーナーのスタンドでも、クリッピングよりも1コーナー側の方が、1コーナーから見渡すことができるので、撮影しやすいと思います。
ただ、強いて言えば、こちらは流し撮りをするのに、あんまり背景がパッとしません。アウト側の縁石が赤白ならまだいいんですけどね…。単なる観戦でも、ちょうど大型ビジョンがあるので、観戦にも適しています。
あまり2コーナーに侵入してからよりも、YOKOHAMA看板過ぎたあたりから狙った方が絵的にはいいような気がします。あと、あえて少し寄り気味で狙うのもアリですし、やや広めで流すのもアリです。
撮影難易度 | ★★★☆☆ |
混雑度 | ★★★☆☆ |
焦点距離 | 【4輪】35mm換算150~450mm前後(APS-C:100~300mm前後) |
メリット | ・ホームストレートから見えるので、どのマシンが来るのか分かりやすい ・背景を青白のタイヤバリアで流せるのは岡山ではここぐらい? ・あまり望遠を必要としない |
デメリット | ・意外と車速が速いので簡単そうに見えて、実はなかなか難しい |
こちらも、1コーナーと同様に午後は逆光になりやすいので、午前中の方が撮影には適していると言えると思います。朝一は、正面から光を受けるような感じになります。
2-B.2コーナースタンドB
勝手にスタンドBと呼んでいますが、要はモスS側のスタンド席のことです。個人的には、一番、岡山国際サーキットの中で撮影が難しいんじゃないかな?って思ってます。
というのも、2コーナーのスタンドは、モスエス側に行けば行くほど、侵入してくるマシンが見えなくなってしまうのです。まだ、このあたりは良い方ですが…。
モスエス側まで来ると、急にマシンが飛び出してくる感じになるので、耳を研ぎ澄ませておかないと結構大変です。
しかも、微妙にフェンスとスピーカーが邪魔になるので、パッと見た感じよりも実際に撮ってみると結構難しいです。
さらに、ここは全体的に北側から南向きに撮るような形になるので、極めて逆光になりやすいです(イメージはリボルバー側から日が昇ってくる感じ)。特に午前中は結構厳しいです。
狙い目は2輪専用シケイン
そんなこともあって、このスタンドBで撮影することってあまりなかったのですが…
2020年に2輪専用シケインが出来たことで、2輪にとっては新しい撮影スポットになりました。
まあ、これ以上でもこれ以下でも無いんですけどね。背景があんまり良くないですからね…。
撮影難易度 | ★★★★★(とにかくマシンが見えない) |
混雑度 | ★☆☆☆☆(撮りにくい分、人気が無くいつでもお好きにどうぞ) |
焦点距離 | 【4輪】35mm換算150~450mm前後(APS-C:100~300mm前後) |
メリット | ・4輪だとあんまり無いかも ・2輪だと2輪専用シケインを狙える |
デメリット | ・完全に1コーナー方向がブラインドで、突然マシンが出てくる感じで撮影が大変 ・下に降りるとフェンスが邪魔、上に上がると迫力がない。意外と難しい。 |
2-C.PA-6駐車場の縁から狙う
2-C1.バックストレート流し
3パターン目は、スタンド席の上に位置するPA-6の縁からマシンを狙うというもの。
その中でも有名なのがここ。ちょうどモスS寄りのスタンドBの上、喫煙コーナーの横のあたりから、バックストレートを狙う事が出来ます。以前は林なんかがあって、撮影しづらかったのですが、近年は綺麗になって撮影しやすくなりました。
そもそも、岡山国際って鈴鹿なんかよりも手持ち撮影している人が多いように思うのですが、さすがにここを狙う人は、大概、一脚を使って狙っていますね。
撮影難易度 | ★★★★☆(慣れが必要だけど、慣れると案外撮れるかも) |
混雑度 | ★★☆☆☆(2コーナーならだいたい撮れる) |
焦点距離 | 【4輪】35mm換算450~600mm前後(APS-C:300~400mm前後) |
メリット | ・岡山国際の中では唯一といってもいい構図 |
デメリット | ・背景のフェンスや駐車場があまりよくない ・そこそこの望遠を使っての超スローシャッターが必要なので、結構難しい ・緑が濃い季節の方が画になる(SGTのある春は厳しい) ・手前にコンクリート壁があるので、車高の低いフォーミュラーカーは不向き(隠れてしまう) |
微妙な場所どりの好みはあると思いますが、私は喫煙所あたりで撮ることが多いかな。
2-C2.2コーナー立ち上がりを狙う
駐車場から2コーナーの立ち上がりを狙うというのも可能です。以前は、このあたり雑林が生えていて、とても撮影出来るような感じでは無かったのですが、最近はキレイに伐採されたので十分狙えます。
イメージとしては、ホッブス立ち上がりみたいなイメージですが、こっちの方が結構上からになってしまいます。まあ、あえて狙うポイントではないかな…
03.モスS
続いてはモスSからアトウッドにかけて。ぶっちゃけ、あまり撮影に向いている場所じゃないし、他の撮影場所からも遠いので、カメラマンはほとんどいない感じです。
3-A.モスSを上から狙う
ちょうど、PA-8に降りている坂の中腹からも一様狙えます。最近、雑林がキレイに伐採されたので、だいぶん見晴らしはよくなりました。ホントはフェンスの所まで降りたい気分です。
う~ん、撮れなくはないんですけどね。なんか、ここで撮影しているということが、ちょっと寂しいです。
3-B.モスSからアトウッドを狙う
正直、なかなかな荒技なのですが、PA-8に降りる中腹のところから、アトウッドの上り勾配を流してやろうという荒技です。PA-8より奥はアトウッド方向には行けないので、そもそもアマチュアカメラマンで「アトウッド」という単語はあまりでないんですけどね…
なかなか打率は落ちてしまう感じはありますが、もうここは印象だけを勝負に狙うという感じになりそうです。
ちなみに、PA-8に降りる坂の中腹で撮影できるほか、PA-6やPA-7の端っこになる3-B'や3-B"あたりでも狙えます。
3-C.PA-8から狙う
2019年から2020年にかけてのオフシーズンに2輪専用シケインと合わせて、改修が行われたのがモスS。以前から2輪で死亡事故が発生していた上に、2019年はSGTでも多重クラッシュがあり、対応せざるを得なかったのでしょう。
こう見るとよく分ると思います。以前のフェンスから数m後方に下がり、新しくなっている部分がこの度後方に下がったフェンスです。
相当、イン側に追いやられているのが分かると思います。
で、これがアトウッド側に最も行ける角っこの場所から2コーナー方向を見た感じ。今まで行けた場所よりも相当手前側になってしまっているので、角度的にもなかなか厳しい。さらに、よりによって、この部分だけ、フェンスの脚のピッチがやたらと狭い…
一様は、元々あった場所に撮影窓は残されていますが、変な縦スリットはあるし、そもそも一般の人が入れる場所が下がっているので、この窓を使うというのは、もはや現実的では無いです。
簡単に図面に落とすとこんな感じです。撮影窓の位置はほとんど変わらないけど狭くなっている上に、一般の人が入れる距離が圧倒的に狭くなった(アトウッド側に行けなくなった)ので、撮影窓からモスSに侵入してくるマシンを狙うというのは厳しいと言わざるを得ないです。
正直、ガッツリとここで撮影したことが無いし、さらにいえば、ここでガッツリ撮影をしている人に出会ったこともないので、普通はどういう狙い方をするが多いのか分かりませんが、フェンス越しに狙うというのが現実的なのでしょう。
一様狙ってみるとこんな感じ。換算1,260mmなので、フェンスぼかせなくは無いです。ただ、ピンが甘いと思うでしょうが、これ、実はMFです(置きピンの位置が甘かった…)。というのも、α9がAF性能良すぎて、どうにも手前のフェンスに持っていかれちゃうんですよね。
個人的には、後ろ側の斜面を少し登って…という方が可能性を感じますが、それって、マイクナイトみたいにスタッフさんに怒られるパターンなんですかね?
もちろん、今回紹介した撮影ポイントがすべてではありませんが、大まかに撮影ポイントを紹介しました。少しでも、撮影の足しにしていただけると幸いです。