岡山国際サーキットガイド Part.3
アクセス&駐車場編

岡山国際サーキット

(最終更新:2024.01.08)

 Part.3となる今回は、岡山国際サーキットに向かう際のアクセスと、特にSUPER GT戦で注意が必要な駐車場について紹介していきます。

デビュー編 チケット&パス編 アクセス&駐車場編 撮影スポット編① 撮影スポット編② 撮影スポット編③

まずは、岡山国際サーキットにどうやって向かうのか?

 国内のサーキットは鈴鹿以外はたいていそうですが、岡山国際サーキットも山の中にあります。

 なので、正直言って、JRの最寄駅からも遠く、路線バスの走る路線ではないので、公共交通機関で行くにはあまり適していません

 実際、多くの人が、車で行こうとすると思いますが、実は結構道を選ぶサーキットとしても有名なのに、意外と情報が少なかったりするので、私の分かる範囲で情報をお繋ぎします。

サーキット北側(中国道側)から行くルート

 サーキット北側から行く場合は、必然的に中国自動車道側からアクセスする方法になります。

 おそらく、トータル的なお客さんの割合からすれば、南側(山陽道側)から行くことが多いようですが、逆に言えば、北側からのアクセスの方が渋滞も比較的少なく、すんなり帰れるというのが一番のメリットだと思います。

 特に、場外駐車場はそのほとんどがサーキットの北側にあるので、レース終了後に南下する=再び混雑するサーキット方面に進むことになるので、せめて帰りだけでも北側のルートをオススメしたいですね。

 簡単に北側ルートを地図に落とすとこんな感じで、大きく3つあります。無難で万人受けの湯郷温泉ルート(オレンジ色)に対して、県道360号線ルート(水色)と作東ルート(ピンク色)はなかなかな狭路になるので、事前に「こういう道なんだ」ということを知っておいた上で向かった方がいいと思います。

①湯郷温泉ルート

 北側からのアクセスの中では、最も一般的で無難なルートだと思います。北側ルートでどれにしよう…と思ったらとりあえずこのルート①でしょうね。

 吉野川に沿って国道374号を南下していくと、ドライブイン西の屋・湯郷店をすぎてしばらくすると信号があるので、そこを左折します。ちょっと手前に「岡山国際サーキット」の看板がありますが、肝心な交差点には表示が無かったような…。もし、曲がり損ねても、次の次の「福本」の交差点でも大丈夫ですので、落ち着いて曲がりましょう。

 その後は、県道414号線をうねうねと曲がりながら進み、次の信号で、県道90号線と交わるので、そこを左折(ここにも看板があります)。あとは道なりに進んでいけば、サーキットに到着します。

 このルートが最も道も良くて終始2車線あるので走りやすいのです。以前は、湯郷温泉や美作の街中を抜けるのが難点でしたが、2016年春に、美作岡山道路が中国自動車道と接続されて、中国道から湯郷温泉ICまで直通になったことで、その心配も無くなりました。

※ちなみに、今後、美作岡山道路が延長していくと、英田ICや柵原ICが設置予定ですが、英田ICは国道374号線から離れた場所に設置される予定のようで、最寄りICとしてはやはりこの湯郷温泉ICか吉井ICのいずれかになりそうです。

②県道360号狭路ルート

 北側のルートでは、一番難しいルートで個人的に最もオススメしないルートです。ハッキリ言って、かなり玄人向けなルートです。

 というのも、問題は県道360号線(万善美作線)で、この道がWiki情報でも『狭い山道になっており、幅員制限(2m)と重量制限(4t)がかけられている。大型車の通行は困難である。』と書かれています。私は、2015年6月に初めてこのルートを走りました。

 その様子は、動画を見ていただければと思います(もう7年も前の映像なので、今ではもう少し拡幅工事が行われていますが、だいたいの雰囲気は今でも同じです)。

 結構、お互いいいスピードで鉢合わせ。驚くほど、ブラインドコーナーが多いので、どこから車が出てくるのか、全く想像できずに走ります。

 さらに、万善地区に出るまでの残り3~2kmのあたりで、ビックリするぐらい上り坂!。なおのこと、車線が狭く、ブラインドコーナーばかりで本当で見えません。これは、正直、走りたくはないですね。

 ただ、カーナビによっては、最優先のルートとして、このルートを勧められることがありますので、その点は注意をしたい方がいいと思います。

 以前は作東ICとの最短ルートだったりしたので、美作IC利用時の渋滞回避ルートとしては意義があったと思いますが、今では湯郷温泉ルートの湯郷温泉ICが利用できるようになったことで、中国道利用者にとってはあまりメリットは無い気がします。もし、利用するとすれば、美作や奈義そして国道53号線経由で鳥取方面から来る場合ぐらいでしょうか。

 いずれにしても、もしこのルートで行く人は、事前にこの動画を見ておくことを強くオススメします

③作東ルート

 私がいつも鳥取から行く際に通っているルートです。

 このルートは、作東ICを出て左折して、さらに国道179号に出た交差点を左折。その後は、しばらく東に進んだあと、薬水寺・観音寺の看板を目印に右折。

 この美作土居のT字路がやや分かりにくいぐらいで、あとは直進して突き当たりを右折し、県道46号線を進んでいけば到着します。

 このルートは、高速道路からは最短の約19kmの上に、信号機が国道179号線の1つしかなく、上手く走れたら早く高速道路に行けるルートです。交通量もそれほど多くないし、慣れたら本当に速いです。

 ただ、気をつけたいのは、ところどころに1車線ヶ所があるということです。

 特に万善~琴弾の滝までの区間が狭く暗いので、慣れないとなかなか怖いです(まぁ、数回通っていたら慣れますけどね)。個人的には、この区間は日中であろうとヘッドライトをオンにすることを強くオススメします

 そして、このルートで行く人も、事前にこの動画を見ておくことをオススメします。初見だと、カーナビを見ながらでも「おいおい、この道、本当なのかよ!?」と焦ってしまうほどです。

 ちなみに、このルートにはコンビニがありません(作東IC周辺も含めて。最寄りは作東IC入口から西へ3.5km行ったところのローソン)。なので、高速道路に乗った後に、PA・SAで…という形になってしまう点はご容赦下さい。

鳥取から行くのに便利なルートは?

 参考までに、私が鳥取県東部在住ということもあり、鳥取県東部から目指すときにオススメなルートも紹介しておきます。

 基本的には、先程の3つのルートの延長と考えればそう難しくはないです。

美作経由ルート vs 佐用ルート

 ここでも、一番無難なのは①湯郷温泉ルート(オレンジ色)。鳥取県東部の人だと、この美作を抜けて、岡山市街地まで向かうルートって結構有名だと思うので、湯郷温泉を過ぎたら左折するという形なので、イメージがしやすいでしょう。ですが、走行距離数も結構伸びるし、先にも述べた美作市街地~湯郷温泉街の渋滞を考えると、初心者の方にはいいけど、ヘビーユーザーだとちょっとキツイかな。

 かといって、②県道360号線の狭路ルートが出てきますが、正直、あの狭路を許容出来るかどうかですが…私は好んで走りたくはないルートです。

 こちらでも検証していますが、これなら佐用ルートでいいじゃん?って気がします。

作東ルート vs 佐用ルート

 そして、私が基本的に利用しているのが、佐用・作東ルートになります。

 このルートは、さらに3つのルートが選べます。

大原-作東ルート 高速道路ルート 佐用ルート
距離 約89.5km
(ショートカットで±0km)
約94km 約91.5km
時間 1時間32分 1時間27分 1時間35分
信号機
(押しボタン式は除く)
11箇所
(ショートカットで▲3箇所)
1箇所
(作東ICの信号だけ)
11箇所
経由可能地 ・コンビニ 1店舗(大原) ・上月PA ・道の駅ひらふく
・コンビニ 4店舗(佐用)
・スーパー、ホームセンターあり
メリット ・無料 ・とにかく最速
・事故リスク低い
・無料
・作東より少し早い
デメリット ・佐用ルートより少し遅い
・線形があまり良くない
・低速車
・トイレが無い
高速料金が必要(490円)
・コンビニが無い
・佐用市街地の信号
鹿に要注意

※いずれも、鳥取ICから岡山国際サーキットまでの距離。時間はGoogle Map調べ。

 一番最速なのは間違いなく高速道路ルートです。鳥取道から佐用JCT経由で作東ICまでなので、1区間分の高速料金(490円)は必要ですが、走行ストレスが無いですし、上月PAもあるので結構便利です。

 一方で、作東ルートは、距離こそ短いものの、県道5号線自体が結構ウネウネと曲がっている上に、割と交通量もあって、田舎道特有の農繁期の低速車も割と多い。

 それに対して、距離は2kmほど長いものの、佐用平福までは鳥取道であること、兵庫県-岡山県の県境部分以外は線形も良いこともあり、作東ルートよりも時間的に少し早い印象です。ただ、佐用市街地の信号に引っ掛かるリスクはありますが、それでも作東ルートより早いです。

 なので、個人的には佐用ルートの方がオススメですし、近年は特別な理由が無ければ佐用ルートを選んでいます。コンビニも多いし、平福の道の駅もあるので何かと便利です。ただ、2021年に兵庫県-岡山県の県境部分で鹿と衝突したりもしたので、そのあたりのリスクをどう評価するのかは悩みどころだと思います(ちなみに高速ルートは、私の場合、8年近く通って、一度も鹿に遭遇したことが無いです)。

 佐用ルートと作東ルートについては、検証動画も作っているので、良かったら見ていただければと思います。

関西方面からも佐用ルートを進める理由

 また、最新版で佐用ICから岡山国際までの動画もアップしていますので、こちらもどうぞ。

 一見すると、この佐用ルートって、鳥取県東部や兵庫県北部の人ぐらいじゃないとメリットが無いように思うかも知れませんが、実は、関西方面から来る人にもちょっとしたオススメ情報があります。

 というのも、NEXCO西日本のETC割引制度で「関西エリア周遊ドライブパス」があるのですが、これを利用すると以下の赤いエリアが2日間乗り放題になります。なので、片道3,150円以上のルートであれば、これを使うと非常にお得になります。

 で、実は、このパスのエリアの一番最西端が佐用ICなんです。もし、作東ICまで進むと、佐用IC-作東ICの一区間分が割引対象外になってしまいます(それでもレース日なら休日割引は適用になると思いますが…)。もちろん、山陽道側も適用になるので、そちらの場合でも利用した方がいいオススメな制度ですが、後で述べるとおり、山陽道側は混雑が予想されるので、その渋滞を避けるという意味でも、佐用IC利用でこの乗り放題プランを利用するというのは悪くないと思います。

2.サーキット南側(山陽道側)から行くルート

 サーキットの南側、つまり山陽道側からアクセスするルートです。このうち、実際に私が走行したことがあるのは2ルートだけですが、他のYouTube動画やGoogleマップの様子、いろんな方々のコメント等を見た限りの推奨ルートをお知らせします。

 南側から主に4つのルートが考えられそうです。

①上郡ルート

 先の地図でピンク色で描いている、上郡を抜けて東側から来るルート。なので、大阪や神戸など岡山よりも東の地域から来る人はこのルートになりますし、たぶん最もメジャーなルートっぽいです。もし、このルートで来るのであれば、最寄りのICは滝野西ICになると思いますが、相生・姫路で宿泊する場合もこのルートになります。

 上郡からは県道90号線を抜けていくのだが、その県道90号線までを、国道2号を進む方法と県道5号線を抜けていく方法の2ルート選べそう。いずれも、2車線化されており、走行は容易と思われる。

 その2ルートのうち、この動画では国道2号線ルートを選択してます。あえて上郡の市街地を避けて、国道2号線を赤穂国際カントリークラブまで進み、その先を右折して山陽本戦に沿って少し戻るような形で進めば、先の県道90号線に出られます。

 実は、動画検索をすると、そのほとんどが国道2号線から国道373号線を進み、上郡の市街地を抜けて県道90号線を進むパターンが多いですが、市街地の渋滞や交差点が多いので、慣れない方は上のルートの方がむしろ簡単かも。さらに、国道2号の信号や渋滞や嫌な場合は、龍野西ICからだと一度北上して県道5号線から上郡した方が案外スムーズな可能性は高い

 さらにこのルートを使えば、実は備前ICからだと次の吉永ルートよりも上郡ルートの方が最短の可能性もありそう。

②吉永ルート

 先の地図でオレンジ色で書いている、備前ICもしくは和気ICから吉永駅のあたりに向かい、そこから八塔寺川ダムの横を通っていくルート。岡山国際サーキットの最寄り駅はこの吉永駅で、ここからシャトルバスが出ているとのことなので、おそらくこのシャトルバスはこのルートなんじゃないかと思われる。

 今回マップ上は、備前ICからの距離を表示しているが、和気ICから同様のルートで計算すると、約26kmとほとんど変わらない。なので、山陽道を西から来る人は和気IC、東から来る人は備前ICでいいと思われる。

 とはいえ、和気ICから県道96号を西に進むのは少々面倒くさそうなので、どうしても和気ICを使うなら、中山サーキットの前を通って山陽道の南側を旧閑谷学校方面に抜ける道が出来ているようなので、それを通って、県道261号線から吉永に進んだ方がいいかもしれません。

 動画は逆向きで(サーキット側の県道90号線から南向きに県道96号線方向へ)走っていますが、これを見る限り、特別通行には問題無さそうですね。途中18分すぎのあたりから左折して県道368号をキチンと走っていますが、個人的には八塔寺川に沿ってまっすぐ行けば、基本2車線道路のまま県道96号線まで出られるので、そちら方がシンプルにいいと思います。

 あと、実はこの吉永ルートと和気ルートの間に県道404号線が走っていて、Googleマップで検索をすると、こちらが出てくることがちょいよいあります。こちらに動画にもありますが、この県道404号線は通らない方がいいと思います。

③吉井ルート

 先の地図の黄緑色で描いている岡山市街地や和気IC、吉井ICなどサーキットよりも西側の方から来る場合に一番無難なルート。全区間、2車線がしっかりと確保されているので、初めての人は、とりあえずこのルートがいいかも。

 おそらく、山陽道を西側から来る人は、和気ICが最寄りになると思いますが、将来的に岡山美作道路と山陽道が瀬戸JCTで接続されたら吉井ICを利用するのもいいと思います。和気ICの場合、ICを降りて左折して、しばらく国道374号を吉井川と並んで北上し、県道90号とのT字路を右折して、サーキットに向かいます。ルートとしては単純ですし、主要道路なので走行上の問題はないでしょう。あえて、問題があるとすれば、走行距離が長いという点でしょうか。

④和気ルート

 先の地図の水色で描いている和気ICから行けば最短のルートがこちら。岡山市街地からだとこのルートもありだと思います。ちなみに、このルートは、動画は撮影していないですが、2018年に岡山出張帰りに通ったことがあります。

 先のルート①の途中から、県道414号線を抜けて、県道46号線に出て、それをサーキットまで北上するルート。

 こちらが、県道414号を通って、県道46号に合流するまで。

 で、こちらが県道46号に合流してから岡山国際サーキットまでがこちら。

 気をつけないといけないのは、県道414号線を進んで日笠下地区で県道46号線に合流し、左折してしばらくして、県道46号線と414号線が再び分かれるところを、通り過ぎずに右折をして県道46号線の方を進むことです。そして、この右折をしてから、2箇所ほど500mほどの長さで狭い部分があるのが少し注意点。ただ、線形は悪くないので、慣れれば意外と問題ないと思います(ただ、車高が低い車で走ったら大変だった…というコメントも見たので、そのあたりはご注意を)。

3.岡山国際サーキットの駐車場問題

サーキット内にあちこち駐車場はある…のだが…

 岡山国際サーキットは場内あちこちに駐車場があります。ただ、実際は止められる駐車場は限られます。

イベント日は、ほとんど1~2コーナー方向の駐車場のみ

 イベントが無い日は、比較的自由に駐車が出来ますが(場合によってはPA-7/6は閉鎖の場合もあり)、イベント日は、基本的に西ゲートから入場した上で、1コーナー側のPA-4・PA-7・PA-6・PA-8がメイン駐車場です。

2014年冬に舗装されたPA-6

 また、昔は岡山国際の駐車場は舗装されておらず、雨が降ると水たまりが…と評判が悪かったのですが、2014-15の冬にPA-6・PA-7が舗装されました。ですので、そのあたりはご安心を。

どこに駐車するのがいいの?

 ざっと、駐車場ごとのメリットとデメリットを簡単にまとめてみました。

 駐車場 メリット デメリット
PA-4 退場渋滞に最も巻き込まれにくい ・駐車場からグランドスタンドまでスゴい上り坂
・駐車場からコースは見えない
PA-7 ・比較的退場渋滞に巻き込まれにくい
・グランドスタンドに近い
1コーナースタンドがすぐそこ
・早い時間に行かないと一杯になりやすい
PA-6 トイレ、自動販売機に近い
・場所によっては、車から観戦することは可能
2コーナースタンドがすぐそこ
退場渋滞に巻き込まれやすい
・グランドスタンドからやや遠い
PA-8 ・コースとほぼ同じ高さにあり、場所によっては車から観戦することが可能 ・退場渋滞に一番巻き込まれやすい
・グランドスタンドまで一番遠い

 普通に考えれば、PA-7かPA-6に駐車するのが一般的だと思います。

PA-7:1コーナースタンド裏

 個人的には、グランドスタンドに一番近いことを最優先にしてPA-7に駐車をすることが最近は多いです。

 鈴鹿なんかと比べたら、圧倒的に近いわけですが、そりゃ、少しでも近い方がいいですもんね。

 あと、雨が降った時を考えても、1コーナースタンドは駐車場の縁(スタンドの上段)から立った状態で撮影がしやすく、万が一、雨が激しく降ったとしてもすぐに車に乗り込める。

 トイレや自動販売機がすぐ近くに無いのは欠点ですが、それ以上にメリットが大きいです。

PA-6:2コーナースタンド裏

 それに対して、PA-6は2コーナーがそれほど撮影に適している場所ではないので、そういった意味では少し不利かも。

 ただ、観戦目的なら、数年前の駐車場の舗装時に、邪魔だった木々も掃除されて、ギリギリまで車が止められるようになったので、2コーナー立ち上がりのあたりを車の中から観戦することができるようになりました。なので、降水確率が高いレースでは、この位置は激戦になるので、狙いたい人は早めに到着されることをオススメします。

 一方で、PA-6は駐車場の中では比較的奥に位置しているので、退場の渋滞に巻き込まれる可能性は高いです。特にSUPER GT決勝日の退場渋滞時は、PA-6からはゲートにたどり着くまでに数十分かかると思っておいた方がいいと思います(何だか、過去には警備員とお客さんが口論になっていたという話も耳にしています)。

 なので、SUPER GTのような混雑必至のレースの場合は、出口に近いPA-4やPA-7をあえて選ぶというのもアリです。というのも、あとでも出てきますが、SUPER GT決勝日は退場渋滞が酷いので、少しでも早く退出する為には、ここがいいと思います。

SGT本戦時は、場内駐車場の前売券確保が最難関

 大概、駐車場の確保には驚くほどは困らない岡山国際サーキットですが、SUPER GT本戦だけは別です。

 というのも、例年SUPER GTの場内駐車場は、前売り発売のみなのですが、かなりの激戦で激ムズです。なので、正直、「SGT岡山戦に行きたいけど、駐車場が取れないから諦めた」っていう人は結構多いのではないでしょうか。

以前は最強だったサポーターズクラブ会員

 以前は、岡山国際サーキットのサポーターズクラブ会員になると、一般販売とは別の優先販売で前売駐車券が買えていました。私自身、この為だけに会員になっってました。が、しかし、

 ということで、2022年以降はサポーターズクラブ会員自体が廃止されてしまった為、この入手方法がダメになってしまいました。

残るはWeb購入か、ローチケ購入か

 このため、前売駐車券の入手方法としては、以下の2通りに。

 ①の方法は、岡山国際HPのサーバーは非力なのか、アクセスすら難しい状況になるので、なかなか難しいです。

 ②も以前はなかなか難しいと言われていましたが、昨今の一斉販売になってからは、それなりにSNSなんかでもローソンで駐車券買えたという情報も目にするようになりました。

 注意したいのは、以前は毎週1回定時に定数量販売していたものが、2022年以降は一般発売日に一斉販売になったこと。なので、以前は初回販売日を忘れていても、翌週でもどうにかなりましたが、近年は発売日にキチンと計画立てて狙わないと取れない可能性があります。しかも、発売開始数分で完売するので、Web購入でもローチケ購入でも、19時に狙い撃ちでアクセスしないと特に日曜決勝日の駐車券付きは無理だと思います。

前売り駐車券さえあれば、それほど焦る必要はない

 SUPER GTの場合、朝6時が駐車場のゲートオープンになるのですが、PA-6の一番コース際に停めたい!とかいう話でなければ、無理にこの隊列に並ぶ必要はないと思います。

ゲートが2つしかないので、これぐらいの渋滞は致し方ないところ。

 特に土曜日は、だいたい6時か早くても10分前ぐらいにしかゲートオープンにならないので、早すぎても、ただただ渋滞で待つだけです。それに対して、日曜日は5時半ぐらいには例年開いているイメージです。

 というか、この写真は2021年の予選日に朝5:30頃に到着した時の様子ですが、西ゲートの前にパトカーが止まっていて道路上でのゲートオープン待ちをしないように見張っています。逆に言えば、このパトカーさんがいなくならないとゲートオープンの隊列は形成されないってことです(あくまでも、私の解釈)。

 そして、メインゲート下の待機列は、2021年の場合、深夜2時の段階で満車になるそうで、サーキット北側にある場外駐車場でゲートオープンまで待つように指示をされます。なので、ホント、急いで来る必要無いです。

 これで決勝日の朝7時すぎのPA-7。確かに、コース沿いの方は埋まっていきますが、まだまだこれからという具合です。なので、ホテル宿泊の人でも、前売り駐車券さえあれば、サーキットに7時ぐらいに到着すれば全然余裕だと思います。まあ、前売り券なので、何時に到着しても場所を気にしなければ、どこでも駐車出来るんですけどね…。どちらかというと、帰りの渋滞を気にすると場所選びが…って話になるかんじです。

SUPER GT以外は結構余裕だけど、SGT公式テストは要注意

 ちなみに、SUPER GT以外のレースになると、さらに余裕が出てきますし、前線気にする必要はないです。それぞれ詳しくは、私の撮影記に、駐車場の様子なども記載をしているので、気になる方は参考にしていただけるといいと思います。

 駐車場の混雑は観客動員数に比例します。例年、

 SUPER GT > SGT公式テスト > SUPER FORMULA > 全日本ロード > スーパー耐久

 という感じですので、左のレースほど早めに訪れた方がいいでしょうね。

 1つ要注意なのは、例年3月に開催されるSGT公式テストで、これが結構公式テストとは思えないほど混雑します。ただ、本戦と違うのは、1コーナー側の駐車場が満車になりそうな段階で、メインゲートから入場させて最終コーナー側やバックストレート横のPA駐車場の方に誘導されるので、駐車場としてのキャパは本戦よりは多いです。昔は、1コーナー側が満車にならなくても、メインゲート側に行けば入らせてもらえましたが、流行病以降はホントに満車にならないとメインゲートから入らせてくれないっぽいです。

SGTの場外駐車場ってどうなの?

 あと場内駐車場の駐車券が確保できなくても、近隣に場外駐車場が設置され、シャトルバスも出ます。

 どうやら、駐車場退出時に料金を支払う形態のようです。なので、早朝に到着して、場外駐車場でしばらく待機をしても、特にお金は取られないです。

 いろいろと過去のレポートなんかをネットで読む限りだと、駐車自体は9:00や10:00でも遠くてもよければ止めれたという情報もあります。また、7:30頃以降はシャトルバスに乗るのに行列が出来てくるとのこと。しかも、ここ近年、年を追うごとに観客数が増えており、数年前よりも混雑具合が激しくなっているように感じるので、注意をして下さい。

 特に、決勝日なんかは、6:00頃でも満車に近い場外駐車場もあるので、余裕を持って行きましょう。

 私が2023年のSUPER GTの予選日・決勝日でそれぞれ、サーキット周辺の場外駐車場の状況が写った車載動画を公開していますので、参考にしていただけると幸いです。

 動画にもあるとおり、私の場合、例年5時半~6時頃までにサーキット到着をしてしまっているので、それ以降の雰囲気が分からないのですが、5時半~6時頃であれば、場外-11や12あたりが駐められる感じで、場外-8より先はなかなか厳しいという感じでしょうか。

 また、シャトルバスに乗らずに、歩いてサーキットに向かう方も結構おられます。

 距離的には、

 場外-3~西ゲート:約850m
 場外-4~西ゲート:約1.0km
 場外-9~西ゲート:約1.6km
 場外-10~西ゲート:約1.9km
 場外-12(アゼリア館)~西ゲート:約2.0km

 というところです。

 ただ、実際は距離感よりも上り坂というのが結構響いてくるような気がします。というのも、場外-12(アゼリア館)の位置でだいたい標高160mなのですが、場外-5で約180m、西ゲートで約220mになります。つまり、2kmで60m登ることになります。さらに言えば、グランドスタンドは約270mなので、西ゲートから50m登ることになります。もちろん、帰りは下り坂にはなりますが、その点は十分気をつけて下さい。

車中泊組にオススメなアゼリア館

 岡山国際サーキットの記事をいろいろ調べていると、よく登場するのが満開アゼリア館ではないでしょうか。

 岡山国際サーキットの北側約2kmのところにある道の駅みたいな建物で、軽食が食べれたりするらしいです。(というのも、私はもっぱら通過するだけで、利用したことがないもので…)

 岡山国際は、山の中にあるので、サーキットの周辺には何も無い感じなのですが、ここはプチ道の駅みたいな感じになっているので、夜もトイレが使えますし、自販機はあります。しかも、2km程の距離にあるので、サーキットへもすぐそこ。そのため、車中泊組の人は結構利用される方は多いですね。

SUPER GTの場内駐車場は、行きはよいよい、帰りは怖い!?

 さらに、行きよりも問題なのは帰りで、あちこちで渋滞が始まります。

 この写真は、私が初めて参戦した2015年のときのもの。この頃は、単純にスタンドに近いからというのもあって、PA-6を利用することが多かったのですが、決勝終了後の退場時に見事に車が動きません。この時で出口まで20分ぐらいかかったようですが、中には1時間近くかかったという話も耳にします(何だかSNSでは動かない車列に警備員に対して怒号が飛んでいたというような動画も上がっていたようですが…)。

 岡山国際サーキットの駐車場と退出時のルートを模式的に矢印で書いてみましたが、これは岡山だろうが鈴鹿だろうが何処でも同じ話なのですが、出口から遠ければ遠いほど、途中で入ってくる車が増えてくるので、奥になればなるほど全然車が進まなくなるということになります。

 なので、SUPER GTの時は特に、PA-6やPA-8は出来るだけ駐めない方がいいです。実際、そのあたりをよく知っている人は、PA-4やPA-7に駐車しています(理想はPA-4ですが、ここ自体、それほど台数が多いわけではないので、PA-7の出来るだけ出口に近い方で十分)。

 なので、キチンと退出を考えた場所に駐車をしていれば、10分ぐらいで案外サクッと出られます。なので、到着した時から帰り支度は決まっているってことです。

サーキット外の道路も要注意

 サーキットを出てしまえば、サクサク帰れるか…というとそうはいきません。

サーキットを出た途端、右側車線(南方向に進む車)は大渋滞

 というのも、おそらく岡山国際サーキットに対して、美作や作東といった北側(中国道)よりも、和気や備前などのサーキット南側(山陽道側)から来る車の方が多いと思われます。しかし、場外駐車場はサーキットの北側がほとんど。なので、南側から来た人は、サーキットを通り過ぎて場外駐車場に止めることになります。

 そのため、帰りには、サーキットの前を通って南側に進んでいくことになります。そのため、サーキットから出る車を出すために車を止めたりすると、すぐに渋滞が起きるんですね。

レース終了後の場外駐車場近くの様子。結構、皆さんサーキットから歩いています。

 そういうこともあり、帰りは場外駐車場まで歩いて戻る人が多いんですね。

ちょっと走りにくいが作東IC方向に抜けるが吉

 そういう意味では、場合によっては、無理矢理サーキットの前を通って南に行くよりも、一度、英田方面に出てから南下するか、帰りだけでも中国道で帰った方がすんなり帰れるんじゃないのかな?と思います。2022年3月には播磨道も開通しましたし…。

 これが、2019年の様子ですが、作東IC到着までの様子を収録しているので、大阪方面に帰られる方もこちらの選択肢を考えてもいいと思います。

 実際、Google Mapで岡山国際サーキットから神戸JCTまでの経路を調べると、龍野西ICから山陽道のルートよりも作東ICから中国道のルートの方が距離は少し遠いですが時間的には短くて済みます。

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