2024 全日本ロードレース公開テスト at 岡山国際サーキット
(2024.09.18)
普段は4輪レースを撮影することがほとんどの私ですが、年に1度、この9月に2輪のバイクレースを撮影する季節が今年もやってきました。一時は、「バイクレースは卒業してもいいかな…」と思った時期もあったのですが、むしろここ数年はMotoGPを見るようになって、バイクレース自体に興味が出てきているというのも、事実です。
またこの季節がやってきた
以前は、いつ公開テストをやるのか?とやきもきしていた時期もありますが、最近はレースの前の週の水~金曜にかけて公式テストが行われるのがほとんど。なので、今年は9/18-20に行われるのは早い段階から想定していました。
そこにきて、公式なスケジュールが発表されたのも、お盆前ということで、「これは何とか都合をつけて参加しよう」と考えていました。
とはいえ、何故にわざわざ公開テストにまで参加するのか?と思われるかもしれませんが、これにはいくつか理由があります。1つには、バイクは4輪とは撮影のポイントというか見方が少し変わってくるというところ。年間定期的にバイク撮影をしていればいいのでしょうが、私はどうしても4輪がメインなので、バイク撮影の感覚を呼び起こすためというのがあります。
また、公式テストは、ガッツリとマシン撮影に集中が出来るというのもあります。さらには、普段のレース日では撮影出来ない場所でも撮影出来るというメリットもありますし、そもそものカメラマンが少ないので、場所選びに困らないというのもあります。
例年だと夏季休暇の消化で訪れていましたが、今年は普通に有休を取って参加しました。
今回のテーマは”新規開拓”
そして、今回の公開テストで私の中で1つのテーマがあって、それは「新規開拓」というところ。これは、4輪の時もいつも伝えているとおり、10年近くサーキットに通っていると、画的にもマンネリ化をしてくるんですよね。バイクに関しても同様で、年に1回の参戦とはいえ、何だかんだで2014年から挑んでますからね。
もちろん、レースウイークも試行錯誤はするのですが、どうしてもレースウイークはコンサバにもなりやすい。そう考えたときに、この公開テストというのは大変貴重なチャンスなんですよね。
そんなこんなで、鳥取市内を7時前に出発して、サーキットに到着をしたのが8時半。テスト日ということで、メインゲートから入って、2コーナー下まで車で進みます。
[9:00-]4メーカー合同テスト
2輪専用シケイン
朝イチのスタートは2輪専用シケインから。2コーナースタンドB4から狙います。
というか、この展開自体、昨年とまるっきり同じで、何処が新規開拓なんだという感じもするかもしれませんが、朝イチで1~2コーナー方面にいる必要があったので、これはもう致し方ないところ。
この2輪専用シケインも数年撮影してきているけど、何だかんだでこの辺りが一番無難だと感じてます。これよりも、もう少し1コーナー寄りで狙うと真横気味になるし、モスS寄りで狙うとフロント気味になる。この辺りがちょうどいい案配なんじゃないかなと感じています。
本当はテレコン装着して、もうちょっと寄っても良かったかな…。
[9:14-]シケイン立ち上がり
続いては、同じく2コーナースタンドBの一番1コーナー寄りの角っこのところからシケインの立ち上がりを狙います。
ここは、昨年開拓をしていい印象が残っている場所。ただ、ここで狙っている人、あんまり見たこと無いんだけどな…。
この時間帯って、ド逆光になるんだけど、こうしてみるとそれはそれで悪くないというか、むしろ順光で狙うと背景のバラストが暗く映って、写真的にも暗い感じになりそうな予感。
あと、ナナニッパいるかな?とか思ったけど、277mmなので全然200600Gで挑めます。ただ、テレコン付けるとちょっと苦しい印象。なので、実は先程のシケインでテレコン付けてなかったんだよな…。
ちなみに、この中須賀さんなんだけど、コレって2輪とも浮いているのかな?。ウイリーするマシンは結構多いけど、2輪浮くってスゴいな…
[9:32-]1コーナーフェンス越しD2
9時半を過ぎ、そろそろ影が出来てるかなと思い、1コーナーのフェンス越しポイントへ。基本的に、ここのフェンスに影が出来るのは10時前後なので、どうしても朝はここになっちゃうんだよな…
こうしてみると、ちょっと時間帯的に少し早かったかな…。影の出来方が微妙なので、あまり2コーナー寄りは狙いにくいかなぁと思い、撮影窓Cから2枚隣目のフェンスから狙います。
以前から感じていましたが、バイクの場合って、4輪ほどはアウトラインを通らないので、フェンス越しで縁石を生かして…というのは案外狙いにくい。そう考えたときに、むしろイン側の縁石とか芝生を背景に入れた方が画になるから、そう思うとこの辺りの方がむしろ画になりやすい。
今回はテストだから背後にマシン入れにくいけど、後続車が入るとなおのこと良さが出てくる。ホント、想像以上にいい場所でした。
[9:51-]1コーナーフェンス越しE7
この枠の終盤に向かったのは、撮影窓Dを通り越して7枚隣のフェンス越し。
本来であれば、一番この時間帯が影が出来てくれるタイミングなのですが、あいにくい、この時間帯は雲の動きが大きくて、終始影が出来ていない時間帯が多かった。
光と影の状態があまり良くなかったので、あくまで構図という点で見てもらえればと思いますが、こうしてみても、先程の場所の方がいいようにも見えるな…。もちろん、背後のマシンはこちらの方が圧倒的に入れやすいので、決勝レースではこっちの方がいいかもしれないけど…。
[10:10-]ST600
コーナーフェンス越しE7
続いて、ST600の枠。
本来なら場所を移動したいところですが、この時間帯になって、少し光の条件が良くなりそうだったので、もうちょっと粘ってみました。
といっても、雲の動きがあんまり良くなかった…。でも、さっきの4メーカー合同の時よりはいい印象。過去の撮影でも思ったんだけど、カテゴリーによって1コーナーのラインが微妙に違うんだよな。ST600の方が少しアウト気味の印象。
[10:21-]1コーナーフェンス越しE5
しばらくして、同じフェンス越しですが、少しポジションチェンジ。
2枚右隣のフェンス(E5)です。4輪だとちょうどこの辺りがベスポジだったりします。もちろん、2輪と4輪ではラインが違うけど…。
あまり深く考えずに左下げ構図にしてたけど、やっぱりイン側の芝生と絡めて狙った方が良さそう。
左上げ構図にすると手前の縁石を少し入れられるけど、後続車を絡めるとイン側の芝生を生かしにくいし、イン側の芝生を生かすと単独になりやすい。う~ん、難しいっすね。
そして、何だかフェンスが気にあり始めたなぁと思ったら、徐々にフェンスに陽が当たり始めてました。これがちょうど10:30ちょっと前です。
[10:33-]2コーナー立ち上がり
さすがにフェンスに日が当たり始めてしまったので、移動。
本当は、ここでもう1~2コーナー方向から離れてもいいのかなぁと思ったけど、先日のGTWCの時に好感触だった2コーナーの立ち上がりを、これもGTWCの時と同じくP6の縁の角っこのところから狙います。
この2コーナーの立ち上がりって、2輪だと正しくはシケインからの立ち上がりになるので、あまり手前過ぎるとイン側を走っているので、実は狙い所が難しかったりします。なので、私も始めの数分は「こりゃダメかも…」って半ば諦めてました。
ただ、グッと我慢して、出来るだけアウト側の縁石の方までいくタイミングを狙うとそれなりにいい感じに狙えました。そう思うと、ポジション的には、この場所よりももう少しモスS寄り(PA-8に降りる坂の手前あたり)から狙った方が画的にはいいかもしれません。
[10:46-]バックストレート流し撮り
PA-6といえば、ここを狙わずにはいられない…
そう、2コーナー上からのバックストレート流し撮りです。確か、去年も少しトライしてあまりいい感じが無かったけど、今年もダメ元でチャレンジしてみました。
追うという考えで行けば、4輪よりも2輪の方が案外バックストレートをやってくるマシンは見つけやすいのですが、2輪とはいえ相当速度が速いので、追いかけてシャッターを切ることが結構難しい印象です。
[11:01-]最終コーナーフェンス越しB3
この枠の走行時間も残り10分少々になったタイミングで、車に戻って大移動。
ガラッと変わって、最終コーナーです。なぜ、ここに来たのかというとこれぐらいの時間帯(11時頃)から、最終コーナーに影が出来るので、それを生かして、最終コーナーに飛び込むマシンが狙えないかなぁと思ったから。
それなら、もう少し後の方が良かったのでは?と思うかもしれませんが、この後の4メーカー合同の枠は、また別の場所で狙いたかったので、仕方なく、このギリギリのタイミングでやってきました。
場所的には、撮影窓A6と撮影窓Bのちょうど中間あたりにある監視カメラがあるところ。別に、ここにこだわっていたつもりは無かったけど、ちょうどここにいい影が出来ていたので、コレを利用することに。
時間が無かったので、あまり十分には狙えてないですが、ここはなかなかいい場所な気がします。ちょうどこの場所が、撮影窓A6からフェンス3枚分左寄りの場所なので、撮影窓A6でもこんな感じで狙えたりするのかな?
[11:08-]最終コーナーフェンス越しC5
もう1つ、最後の悪あがきで場所移動。
撮影窓Bからフェンス5枚分左寄りのポジション。写真では見にくいですが、この時間帯ではこの辺りに一番オイシイ影が出来ていました。
先程の場所だと、どうしてもヘルメットがマシンの影になりやすいけど、この辺りだとマシンもヘルメットも入れるにはちょうどよさそうな場所です。全然、シャッター速度攻められてないけど…。
[11:20-]4メーカー合同テスト
オワコン化したホッブス
ST600の枠が終わり、再び4メーカー合同テストの枠に。このタイミングでやってきたのはホッブス。
ホッブスといえば、4輪ではもちろん、2輪でも貴重な撮影ポイントとして人気のある場所なのですが、ここって撮影したことがある人はご存じかと思いますが、実は本当に撮影出来るオイシイ場所って実はごく一部に限られています。
※この写真は2022.09のSFL/GTWCの時のものです
具体的には、この撮影窓Aにはフェンス的には3つ分の幅があるのですが、実際に狙えるのは一番左のA3と真ん中のA2の左寄りの一部ぐらいで、それ以外の場所は極めて狙いにくい。上の写真は過去の写真ですが、座っている人がいる場所がだいたい撮影に適する位置で、右側になると撮影に適さないので立ち見のお客さんがいるっていう感じ。
そもそも、上の枠は位置が高いので論外なのですが、下の枠は絶妙に高さが悪い。しかも、ちょうど手前にバリケードのバーがあって、これがちょうど撮影したい場所の高さとバーの高さが同じ。なので、少し位置がズレると絶妙なほど非常に狙いづらい場所なんです。
それが、知らない間にホッブスに張られている白い幕が移動していて、先の一番狙いやすい一番左のA3とA2の左寄りの一部が完全に塞がってしまった。私は、8月のGTWCの時に気づきましたが、少なくとも今年の3月の公式テストの時にはこんなことにはなっていませんでした。これでかなりの確率でホッブスがオワコン化してしまった訳です。
ホッブス撮影窓A2下
ただ、そうは言っても狙ってみたいと…ということで、まずは無理をして狙ってみたのは、撮影窓A2下の右側。ここならギリギリ手前のバリゲードのバーの上から立ち上がりを狙える感じ。
もう少しイケてるかなぁと思ったけど、こうして写真を見返すと、実際は下側がちょっと霞んだ感じになっているので、たぶん手前のバーが少し写り込んでしまっていたんだろうな…。かといって、もう少し上にすると今度は撮影窓の枠が写り込んでしまうので、もうなかなか厳しいです。
[11:27-]ホッブス撮影窓A1下フェンス越し左
こりゃもうダメかなぁと思ったときに、ふと影が出来ていることに気づきました。
ということで、この撮影窓A1下のさらに下に出来た影を利用して立ち上がりを狙ってみることに。
あっ、これはいい感じになりそうな予感…
いやいや、光の条件がハマればバシコン!と決めてくれます。
それにしてもまさかホッブスでフェンス越しをすることになるとは…全然思ってもみませんでした。
[11:37-]ホッブス撮影窓A1下フェンス越し右
続いて、今度はホッブスへの飛び込み側を狙うことに。
なので、少し右側にずれてバーの右側からフェンス越しをすることに。
ただ、構図的にはいいんだけど、ちょっとフェンスが気になり始めたな…
実は、私がこちらの撮影に切り替えた後に、車両回収のために赤旗中断になってしまったのですが、その間に太陽の位置が変わって、徐々にフェンスに光が当たり始めたんですよね。
[11:49-]ホッブス撮影窓A1下
これはもういどうするしかないってことで、移動。
一番右側の撮影窓A1です。この辺りって、確かにホッブスの立ち上がりを狙うには絶妙に撮りづらい場所なのですが、飛び込みを狙うにはなんとか行けます。実は、これは先程の赤旗中断の時に確認していました。
いやいや、完璧じゃないですか!。昨年は右上げ構図で狙いましたが、今年は原点回帰で右下げ構図で狙いました。以前はこの構図ももっと簡単に狙えたんだけどな…。というか、もうこれからのホッブスは、この飛び込みを狙うようにしないといけないってことなんだろうな…。
[11:58-]ホッブス撮影窓D2下
定番の撮影窓Aでの撮影を終え、次にやってきたのも同じホッブスの撮影窓ですが…
実は、先に述べたとおり、撮影窓Aの方に白い幕がズレたことによって、これまで撮影することが出来なかった撮影窓Dから狙えるようになりました。これも、先日のGTWCの時に確認はしていたので、ここで2輪を狙うとどうなるかなぁというのは大変期待をしていました。
あっ、もう既に最高じゃないですか!。しかも、これまで狙っていた撮影窓Eは下の窓で狙えなくなり、上からだと高さ的に厳しかったのですが、ここなら普通にいつものを椅子を最大の高さにすれば、下の枠がちょうどピッタリです。さらには、600mmのテレコン無し。
特にこの左下げ構図だと、立ち上がりをガッツリ入れる事が出来るから、この構図はいい!。
しかも、ギリギリまで引きつけるとここまで画面一杯にマシンを入れる事が出来ます。いやぁ、これが普通の観客のところから狙えるんだから、スゴイよなぁ…。
[12:09-]ホッブス撮影窓E1上
そして、もう1つの撮影窓E。これまでのホッブス立ち上がりといえばここでした。
先にも述べたとおり、以前は下段の窓から狙えたのですが、近年は緑ネットが設置されてしまい、上の枠から狙わないといけないのですが、これが絶妙な高さで狙いづらいんですよね。
なので、実は今回、3段の脚立を持参していったのですが、この天辺に座る形で狙ったら高さ的にドンピシャで撮影しやすかったです。もちろん、レース日に駐車場からここまで脚立を持ってくる元気は私には無いですが、こういうテスト日だとそういうことが出来るんだよね。
まずは左下げ構図から。ここは、もう以前からいい感じで狙えるのは知っていたので躊躇無く狙えます。
単独だとこんな感じ。先程の撮影窓Dでもそうでしたが、やはりこれだけ引き寄せて撮影出来ると、やはり迫力が違います。
左上げ構図だとこんな感じ
一方で左上げ構図は、これはこれでカッコいいんだけど、どうしても見切れやすくなるから左下げ構図ほどは引き寄せるのが難しいんだよな。
なので2台が重なるところを狙おうとすると、ホントの立ち上がりすぐのタイミングでシャッターを切らないと枠に収まりきらなくなってしまいます。
ということで、ここで4メーカー合同テストの枠が終了。途中10分休憩があったとはいえ、60分×3枠と立て続けに撮影をしましたが、ここで一休憩。一様、2Jの枠がありますが、ここで車に戻って昼食用に購入していたおにぎりを食べます。
[13:20-]BS専有走行
レッドマンアウト側フェンス越し
昼食休憩も束の間、午後の撮影もここから再開します。
向かったのは、レッドマンのアウト側。
ここはそもそも公式テストの時しか立ち入ることが出来ないので、公式テストならではの場所。昨年も訪れましたが、その時は影の時間帯をミスってしまったので、せめて昼イチを狙わなくては…と思い、この時間にやってきました。
840mmで狙うとこんな感じ。まあ、あえてここで撮影しないといけないかといわれたら何ですが、まあイメージは4輪の時とも同じ感じです。
さらに、APS-Cクロップを駆使して、換算1,260mmだとこんな感じ。
ここって、撮影してもいいのかな?
実は昨年からも少し気にはなっていたのですが、車検場の周りは特にバリケードや表記もないので、入っていけない訳では無いという認識なのですが…
ここが、車検場の左端(最終コーナー側)のところ。一様、ここにバリケードがあるので、たぶんここまではOKだと思うんですけどね。たまに参考にさせていただいているこちらのブログ(記事ネタが2012年なので相当古いですが…)だと、車検場の裏に4段脚立を持ち込んだという撮影ポイントQがおそらくここなのでは?と思っています。ってことは、やっぱりOKなのかな?。
そして、先のブログの通り、脚立がないとコンクリートウォールの高さがあるのでいい感じに狙えないです。
逆に、車検場の右端(ピット側)はこんな感じ。ここなら、何とか脚立とか無しでも狙えそうな気もします。
なので、実はちょっと狙ってみようかなぁ…と思ったりもしたのですが、ここって、ピットレーンと近く、また車検場がちょうど資格のようになっていて、ここで超望遠レンズで最終コーナーを狙っていたら、ライダーが急に私を見てびっくりするんじゃないかな?ってちょっと心配になって止めました。
こんなところにも幕が設置されてた
あと、次の場所に移動するときに気づいたのですが…
AパドックとCパドックの間を走るいわゆる裏ストレートのところのフェンスにも白い幕が張られてました。まあ、ここで狙うことはほぼ無いんだけど、以前はここにあった撮影窓から撮影した動画をYouTubeで見たことがありましたが、その撮影窓も塞がれてました。
ここも過去の写真を見る限り、今年の4月のSGT岡山戦の時にはまだ設置されておらず、先日の8月のGTWCの時には設置されていたようです。ホッブスもそうですし、これまでの草の管理などを見ても、岡山国際って、次々とアマチュアカメラマン排除の方向性に感じています(まあ、ここは撮影スポットでも無いけど…)。ぶっちゃけ、鈴鹿サーキットのCスタンドのフェンス黒塗り化とか見習ってほしい…。
[13:43-]パイパーアウト側撮影窓
続いて向かったのは、パイパーのアウト側。
まあ、ここもド定番の撮影窓です。ただ、今回ラッキーだったのは、いつものバリケードが結構奥にあったので、ほぼ撮影窓かぶりつきぐらいの勢いで撮影することができました。
まずは、クリップを右上げ構図で流したところ。ヘルメットが反対側になるのでちょっと残念なカットにはなってしまうのですが、それなりに疾走感が出るので個人的には好きな構図。本当はもうちょっとシャッター速度攻めても良かったかなぁ…。
続いて右下げ構図。ここは少し飛び込み寄りの方が画的にはいいのかなぁと思って、飛び込み~クリップを意識して狙いました。これはこれで、なかなかいいね。
あわせて、リボルバーから立ち上がってパイパーに飛び込んでくるところも狙ってみました。本当はストレートに向かって立ち上がってくるところを狙いたいんだけど、それはここではちょっと難しそう。
[13:58-]1コーナー立ち上がり
続いてやってきたのは、Aパドックの1コーナー寄りの隅っこ。
ここから1コーナーの立ち上がりを流すという4輪では個人的には結構定番の構図なのですが、それを今回は2輪で試してみます。実は、去年もここってどうかなぁ…って妄想はしたんだけど、いざ狙っては無かったんだよな。
こうしてみると、案外悪くないです。ただ、2輪の場合はコーナリングから体を起こしていくところもあって、被写体ブレが起こしやすいタイミング。なので、あんまりスローシャッター過ぎるのも相性が悪そうな気がしたので、あえてこれぐらいのシャッター速度にしました。
ということは…と思って、あえてシャッター速度を少し上げる代わりに望遠寄りにして、840mmで狙うとこんな感じ。2輪だとこれぐらいの感じで狙うのも良さそう。
[14:30-]4メーカー合同テスト
リボルバー立ち上がりA
BS専有走行が終わり、4メーカー合同テストの枠が再び始まります。
ただ、14:30からのスタートで、「あれ、終了って16:30じゃなかったっけ?」と思い、実はこのタイミングで最後の4メーカー合同テストの枠が2時間だということに気づきました。実は、お昼の時点で、午後は1+1の2時間だから…と思っていたのですが、完全にペース配分をミスってしまいました💦。
そして、改めて向かったのはCパドックスタンド4。ここからリボルバーの立ち上がりを狙います。昨年はもう少しパイパー寄りの位置から狙いましたが、もう少し寄ったらどうかなぁと思って、Cパドックスタンドのちょうど真ん中辺りから狙ってみることに。
あえて、コーナリングの体勢から起き上がってくるようなタイミングを意識して狙ってみました。
逆に左上げ構図で狙うとこんな感じ。こうしてみると、これはこれで悪くないけど、私が撮りたい画としては、もう少しパイパー寄りから正面気味で狙った方が良かったかな。
[14:45-]リボルバー流し撮りA
続いては、定番のリボルバーでの流し撮り。
ただ、普通に狙うとちょっと面白くないなぁということで、いつものリボルバーの定位置ではなく、Cパドックスタンドの際の1段下に降りた位置からバックストレート方向を向いた形で狙ってみることに。
なので、意識をしてマシンを左に寄せつつ、芝生を生かす構図で流してみました。今思えばもう少し寄ってみても良かったのかもしれませんが、あえて前側から狙いたかった思惑としては正解だったかな。。
[14:55-]リボルバー流し撮りB
せっかくなので、通常の場所からも流し撮りをすることに。
本当はもう少しヘアピン寄りから狙ってみてもいいかなとかは考えていましたが、どうにも中途半端な感じになりそうだったので、大変コンサバなカットになってしまいました💦
[15:06-]リボルバー立ち上がりB
続いては、再びCパドックスタンドに戻ります。
先程の反省から、出来るだけパイパー寄りに行った方がいいかなということで移動してきました。ちょうどタイミング良く、他のカメラマンもいなかったので、お行儀が悪いですが、スタンド席の最前列から立った状態で狙いました。
左上げ構図しか狙っていないけど、やっぱりこれぐらいの位置の方がシックリする気がします。
[15:15-]パイパー飛び込み流し撮り
続いては、パイパーコーナー。
昨年も撮影したCパドックスタンドの隅からパイパーへの侵入を背後から流します。
それまで散々リボルバーで流し撮りを撮影していたはずなのに、何だか妙に違和感があって、この構図の撮影に慣れるまでに少々時間がかかりました。昨年はここまで違和感なかったのにな…と思ったら、昨年は数段上で狙っていたようです。通りで、「こんなにフェンスって邪魔だったっけ?」って思ったんですよね。
[15:23-]パイパーイン側流し撮り
次は、同じくパイパーのド定番流し撮り構図。ただ、この頃には結構疲労困憊の状況で、ここにある排水桝の蓋に座った形で撮影してました。
それでも、いつもとはちょっと志向を変えようかなぁということで、左上げ構図で流してみましたが、寄りの甘さから相当疲れていたんだろうなってちょっと同情します(笑)。
[15:39-]マイクナイトフェンス越しC12
Cパドック側での撮影に一区切りを付けて、車に乗って最終コーナー方向に移動。
ということで、やってきたのはマイクナイトコーナーの立ち上がり。しかも、いつもよりもかなり最終コーナー寄りで、フェンスで数えると撮影窓Bのところから12枚目のフェンスです。
一見すると、こんなところからの撮影なんて無謀と思うかも知れませんが、実はこの時間帯はちょうど影が綺麗にフェンス全体に出来る時間帯。しかも、いつものように単にマイクナイトのクリップを狙うのではなく、少し立ち上がってきたところを狙うという別の構図を狙いたかったという意図もありました。
この何枚かを撮影した段階で、「これはやったな!」と自分の中でもガッツポーズを取っていました。テレコンを外しそびれて、F9でこの感じなので、テレコンを外してF6.3開放だったらもう少しいい感じに狙えそうな予感はしますもんね。
急に太陽が陰り出す…
ただ、実は先程の写真は撮影を始めて1分程度のもの。実は、この直後に一気に太陽が雲に隠れてしまい…
う~ん、コレはさすがにちょっと厳しいよなぁ…。でもまあ、条件が揃えばここでいい画が狙えるというのが分かっただけでも大きな収穫です。
太陽の条件は一向に良くならないので、開き直って構図を模索をしました。こうしてみると、この構図でもう少しマイクナイト側にフェンス数枚分近づいて、600mmの開放F6.3で狙ったらいい感じにいけるかな…。
[15:53-]最終コーナー撮影窓C2
続いて向かったのは、最終コーナーの撮影窓C2。
ここも幾度となく撮影を重ねてきた場所ではありますが、いつもは右側のC1の窓で狙うのが定番ですが、今回はあえて左側のC2の窓で狙ってみました。
まずは普通にクリップを狙ってみましたが、シンプルにここのポテンシャルの良さが垣間見える1枚。フェンス越しとかアレコレ考えるぐらいなら、もうここで狙えば何も気にしなくていいんじゃ無いのってレベル。
APS-Cクロップを外して、フルサイズ840mmで狙うとこんな感じ。これはこれで、縁石のアールを生かせるので、もう少しシャッター速度を落としてやっても良かったかな。
そして、あえて立ち上がりを流し撮り気味で狙ってみるとこんな感じ。実は、この構図を狙いたくてあえて左側のC2の窓で狙おうと思ったんです。
ここからが邪道の極み
とはいえ、ここまではセオリー通りの構図ですが、ここからちょっと冒険に走ります。
はい、この撮影窓からの最終コーナーへの飛び込みです。悪くないけど、やはり840mmでは物足りなさを感じます。まあ、もうちょっとシャッター速度を落としたらいい感じなるかもしれないけど…。
ということで、APS-Cクロップを使って換算1,260mmを使うとこんな感じ。あまりの焦点距離から少しビビッてシャッター速度を1/160sと置きにいってしまいましたが、これはこれで悪くはない。ただ、ちょっと傾け過ぎちゃったかな…。
さらに最後にちょっとひらめく
そして、最後にちょっとひらめいて狙ったショットがこちら。
実は、このカットも同じ最終コーナーの撮影窓C2から狙ったものです。ちょうど、ここの撮影窓の最後がホームストレートに入ってくるところが真横状態になるので、そこをタイミングを合わせて流してみました。1/200sとシャッター速度としては結構速いのですが、元々マシンの加速のタイミングもあるので、これでも結構流れてくれます。
これまで長年撮影してきた撮影窓Cですが、こんなポテンシャルを秘めていたのかと、いろいろと感じました。
[16:20-]最終コーナー飛び込み
最後に残り10分ほどでやってきたのは最終コーナーのグラスタ手前の坂のところ。
いつもなら、最終コーナーの飛び込みはロッジ横の砂利の真ん中辺りから狙うのですが、過去写真を見返した時に、ちょうどこの坂の下段辺りから狙っているカメラマンがいたので、それを真似て狙ってみることに。
もちろん、こちらの方が距離的には遠くなるのですが、ここのメリットは、イン側にあるフィヤーステーションのオレンジ色の旗みたいなヤツが見切れにくくなるというところ。
とはいえ、換算1,260mmでこのサイズなので、やっぱりちと遠すぎるかなぁ…。
と、本当はここでもう終了かなぁと感じていたのですが…
なんと最後の最後で太陽が顔を出し始めて、ロッジの影がフェンスにかかり始めます。いやいや、密かに私が待っていたのはコレですよ!。
[16:29-]最終コーナーフェンス越しD11
ということで、走行終了直前に移動してきたのは、最終コーナーの影を使ったフェンス越し。何か関係者出入り口の扉が開いちゃっていますが、あくまで私が撮影をしたのは金網のこっち側です。
ただ、太陽の出方が甘かったのと、フェンスとの距離感もあって、あんまり思ったよりもフェンスが誤魔化しきれてないです。実際、昨年の場所を見返すと、ここよりもフェンス4枚分はグラスタ寄りだったみたいだし。
ただ、この場所の良かったのは、背後に最終コーナーを入れられるという点ぐらいかな。
ということで、これにてこの日の撮影は終了しました。午前中はさすがに9月に入ったら少し涼しいなぁと甘く見ていましたが、午後からはかなりの日差しと暑さでもうヘロヘロでした。