オートポリス 参戦攻略ガイド

 これまで岡山国際サーキットについては、何回かに分けて記事にしたことがあるのですが、鈴鹿やオートポリスについても、それ系の記事のアクセスが伸びるという傾向があるので、需要があるのかなぁと思って、自分のまとめにするためにも今回オートポリスについても記事としてまとめてみました。

 1.交通手段

1-1.車

 まあ、普通に考えて、サーキットに来る人は、サーキットまで自分の車で行くという人が多いでしょう。なので、とりあえずこれを最有力候補にしておきます。

鳥取iから最寄りICまでどう走るのか?

 普通の場合、最寄りのICまでどう走るのか?なんて考えることは普通は無いのですが、なんでこんなことを考えるのかというと、山口に向かうまでに、行く方法がいくつかあるんです

 単純に大阪以東の方や山陽側の方なら基本的に山陽道でいいと思うのですが、日本海側に住んでいる私のような人間だと、どう走ったらいいのかなぁというのがなかなか難しいんですよね。

 これが正直、結構考え物で広島に行く時でも毎回悩みます。単純に言えば、

 という違いがあります。

 さらに、鳥取という土地柄から考えると、

 という選択肢もある一方で、

 というやり方もあります。 私は結構このルートもよく使います。また、

 という可能性もあり、全部で6通りのパターンが存在します。

実際に試算してみた

 ということで、下図のように6通りのパターンで試算してみました。

ルート 距離 時間 料金
(日田ICの場合)

播磨新宮ルート

(鳥取IC-鳥取道-播磨新宮-山陽道-山口JCT)

435km

(+46km)

289s

(+25s)

12,200円

(+1,000円)

佐用・岡山道・山陽道ルート

(鳥取IC-鳥取道-佐用IC-中国道-岡山道-山陽道-山口JCT)

454km

(+65km)

288s

(+24s)

12,700円

(+500円)

佐用・中国道・山陽道ルート

(鳥取IC-鳥取道-佐用IC-中国道-山陽道-山口JCT)

419km

(+46km)

267s

(+3s)

山陰道・松江道・・山陽道ルート

(鳥取-青谷IC-山陰道-松江道-中国道-山陽道-山口JCT)

393km

(+4km)

296s

(+32s)

10,170円

(△1,030円)

津山・岡山道・山陽道ルート

(鳥取IC-鳥取道-津山IC-中国道-岡山道-山陽道-山口JCT)

389km

(-)

264s

(-)

11,200円

(-)

津山・中国道・山陽道ルート

(鳥取IC-鳥取道-津山IC-中国道-山陽道-山口JCT)

424km

(+35km)

285s

(+21s)

 条件としては、一般道を50km/h、鳥取道・山陰道・松江道を70km、高速道路:100km/hで計算しています。

 これを見ると、まず、

 という結果に。ただ、この中で、中国道は80km/h規制区間も多く、100km/h巡航は難しいので、現実的には遅くなるので、もし中国道を90km/hで試算すると、山陽道100km/h巡航と時間的な差は無くなる。

 これらを加味すると、

 という結局変わらないという試算になりました。 まぁ、渋滞等を考慮して走りなさいよってことでしょうね。

将来的には播磨道が全線開通するとメリットが出る可能性が

 これはまだハッキリしていないのですが、播磨新宮ルートが実は時間的に佐用道-岡山道ルートと時間差がないことを考えると、播磨道が全線開通をすると試算をした限りは、時間的なメリットが出てくる可能性がありそうです。しかも、料金はおそらくどちらも同じはずですし。

 播磨道の全線開通は2020年度予定らしいので、そのあたりでもう一度試算をしてみる必要性がありそうです。

距離感をイメージする

 これね、本当に大事です。

 というのも、以前、熊本旅行をした際に、広島・山口あたりがすっごい長かったんです。「まだ、広島かよ!」「まだ、山口かよ!」って。なので、直線で表してみました。

 こう見ると、やっぱり遠いなぁ…orz。 そもそも、鈴鹿と広島が同じぐらいの距離なので、その倍でやっと関門海峡ってところです。九州に入ってからは150kmほどなのでそれほどでもないんですけど、とにかく中国地方が長いんですね。そして、オートポリスの最寄りである日田ICと富士スピードウェイの最寄りである御殿場ICって、60km近く差があるんですね。しかも、新名神の名古屋側が開通したら、もっと距離短くなるだろうし…。ただなぁ、富士って混むんだよな…orz。

高速料金

 続いて、高速料金の試算です。ETC割引には大きく、深夜割引と休日割引の2種類があります。通常、休日割引は大都市部は対象外になりますが、福岡は大都市ではないので、いずれの割引でも違いはありません。

 そうなると、鈴鹿参戦の時と同じように、土曜日(予選日)深夜0時を過ぎてから高速道路を降りて、日曜日(決勝日)深夜24時までに高速道路に乗る必要がありそうです。

 ・津山IC-日田IC:11,200円(ETC 7,700円・△3,500円)
・佐用IC-日田IC:11,700円(ETC 8,120円・△3,580円)
・播磨新宮IC-日田IC:12,200円(ETC 8,230円・△3,970円)
・米子-松江道経由-日田IC:10,170円(ETC 7,480円・△2,690円)

 やはり、金額的には津山ICが有利です。松江道経由は、確かに安いのですが、無料区間で分断されてしまうため、実際のETC割引が適用されるのは、三次JCT-日田ICまでになるので、思っているほど差がそれほど大きくありません。

 また、降りるICで試算をしてみると、

 ・津山IC-日田IC:11,200円(ETC 7,700円・△3,500円)
・津山IC-植木IC:11,500円(ETC 7,980円・△3,520円)
・津山IC-熊本IC:11,800円(ETC 8,120円・△3,680円)

 こう見ると、そんなに差はなさそうです。

コスト計算

費用 金額 試算内容

高速料金

16,240円

片道・ETC 8,120円(佐用-日田)×2(往復)

燃料代

11,440円

([片道]675km×2+[ホテル往復]40km×2)
÷15km/L×120円/L

小計

27,680円

人件費

16,000円

8時間運転×往復×1,000円/h

合計

43,680円

 まあ、こんなもんでしょうね。あえて今回、実際に自分が運転する時間(特に往復分)を自分に対する人件費として、時間をコストと考えて計算もしてみましたが、+16,000円ぐらいのもんですか。

1-2.新幹線の可能性

 一度、キチンと計算をしてみたいと思っていたのですが、この度やってみました。

 マイカーで行かないと考えたときに、やはりサーキットまではレンタカーが必須。例えば、熊本駅からレンタカーを2日間借りて…と考えると。で、熊本駅まで行くことを考えたら、候補が挙がるとしたら新幹線ですよね。

費用 金額 試算内容

レンタカー代

14,040円

24h7,560円+1日追加6,480円(コンパクトカー)

※軽なら、6,480円+5,508円=11,988円

燃料代

1,440円

([片道]50km×2+[ホテル往復]40km×2)
÷15km/L×120円/L

新幹線代
(岡山-熊本)

25,000円

スーパー早特きっぷ 片道12,500円×2

列車代
(鳥取-岡山)

8,220円

岡山往復割引切符

小計

48,700円

 さすがに、なかなかなお値段がしますね。単純な比較だと+2万円ほど高くなるわけで、もし、車の場合で自分の運転時間を人件費と考えたとすると、それでようやく比べられるかなぁというレベルです。

そもそもダイヤ的に大丈夫なのか?

 ちなみに、お金を考えずにこれで行こうと考えた場合、現実問題としていけるのかどうなのか。2019年1月時点のダイヤで検索してみたところ…

鳥取発 岡山着 岡山発 熊本着

7:05

8:57

9:10

11:39

16:21

18:11

18:43

20:55

18:57

20:48

21:04

23:59

20:35

22:22

-

-

-

-

6:51

9:02

 鳥取を朝一に出発することを考えると、頑張っても熊本到着がお昼前。おそらく、これでレンタカーを借りてサーキットに向かったところで、13:00ぐらいでしょうね。あまり現実的ではないです。

 一方、仕事終わりで夕方に出発する場合はは、ギリギリ24時に熊本に到着します。ただ、この場合はこれはこれで困ります。こんな時間にレンタカーを借りれるのか?って話になります。

 となると、まだ現実的なのは、2段目の熊本到着21時なのかな。そうなると、ホテル一泊プラスになっちゃいそう。

 ちなみに、逆は…

熊本発 岡山着 岡山発 鳥取着

17:21

19:37

19:46

21:31

20:35

22:40

-

-

-

-

6:47

8:38

 過去のオートポリス参戦の時間帯を考えると、サーキットを出発するのが16:00~17:30の間ぐらいなので、17:21は結構厳しい時間の感じ。ただ、これに乗れないと、その日に鳥取まで帰ることは不可能。そうなると、岡山まではなんとか帰られるけど、岡山で一泊みたいな感じになりそう。

 こういうことになってくると、100歩譲って現実的なのは、岡山まで自家用車で走って、そこから新幹線というルートかな。それだと、早朝出発すれば何とかなるし、遅く帰ってくればどうにかなる。ただ、この時間ならもう運転した方が幸せじゃないかなって思うな。

 2.アクセス

 アクセスについては、それぞれどちらにお住まいかによって変わると思いますが、多くの方は福岡や本州側からアクセスすることが多いと思うので、そちら側からの視点で記事をまとめます。また、中には飛行機とか新幹線といった交通手段も多いと思いますが、やはり車で来場する方が多いでしょうから、あえて車でのアクセスという形でまとめていきます。

最寄りICは、日田IC・九重IC・植木IC・熊本IC

 高速道路利用を考えた場合、サーキットへのアクセスは、大きく九重IC・日田IC・植木IC・熊本ICの4つが有力になると思います。

 単純にそれぞれのICからサーキットまでの距離は、

 という感じになります。もちろん、ルートにもよりますが、パッと見ても、どこからでも同じぐらい。

 ただ、例えば福岡から来ることを考えれば、鳥栖JCTからの距離で計算をすると、 九重IC・熊本ICを除いて、

 になります。こう見ると、どう考えても日田ICってことになりますよね。植木IC経由が距離的には若干近く、裏道等も多いようにも思えますが、逆に市街地を抜けるときに多少時間のロスが出てきそう。

1-1.日田ICからのルート

 日田ICを降りて、国道212号線を南下して、途中ダム湖の横を通りながら、県道12号線に入っていくルート。いろいろ調べてみても、福岡や北方面から来るのはこのルートが多いようです。

 ルート自体は結構単純です。曲がる交差点も日田市内で2箇所、あとは1箇所のみなのでいたってシンプルです。

 この動画は、2018年夏のS耐参戦時に撮影したものですが、結構なうねうね道です。一様、全区間2車線ありますし、信号自体もほとんどないけど、特に日田市内からダムまでが、道幅が狭い区間が多く、しかも曲がりくねっているので、距離の割に時間がかかる。そして、遅い車があると、ノロノロ運転になるとのこと。その一方で、ほとんど裏道がなく、あっても国道442号を八女方面に出るぐらいとのことで、決勝終了後は、かなり渋滞したという記事もあちこちで見ます。

私的には往路は大概このルートを

 ただ、何気に私は参戦する日は、このルートで向かうことがほとんどで、今ではだいぶん慣れましたね。だいたい、日田ICから1時間ちょっとぐらいかかるイメージですかね。

日田ICルート(約45km)

メリット

デメリット

・高速を含めた距離は一番近い
・高速料金も安い
・ルートとしては結構単純
・SAからICまでが近い

・案外時間がかかる1時間ちょっと程度
・帰りは渋滞しやすい
・遅い車が挟まるとなおさら時間がかかる
・意外と交通量が多い上に、意外と幅が狭い
・裏道の選択肢がほとんどない

 確かに、渋滞が気になるところではありますが、まず、往路で考えれば早朝到着がほとんどなのでそれほど大きな問題にならないです。なので、往路利用って感じですね。

1-2.植木IC・南関ICからのルート

 植木ICからとなると、菊池からのルート。西側から来るルートになります。

 実は、2012年に熊本旅行をしたときは、熊本市内からオートポリスを訪れたときは、このルート(県道45号線経由)で走りました。このルートの問題は、菊池市内を抜けるのが混みそうだという点。ただ、こちらは植木ICから菊池渓谷まではある程度裏道もあったりするので、状況に応じては対応はしやすい。

菊池阿蘇スカイラインを選ぶか、県道205号線を選ぶか

 あと、もう1つは、オートポリス手前のルートをどちらを選ぶのかという問題。

  少し遠回りになっても無難に南側の菊池阿蘇スカイラインを通るルートを選ぶか、とにかく最短の北側の県道205号線を選ぶのかですね。

 実は距離的には、

 距離的には2倍はありませんが、案外差はあります。それでも、そうは言っても+7分ほどしか変わらないことを考えると、狭い道に慣れていない方や運転に自信の無い人は、無理せず、県道45号線を通るルートを走った方がいいと思います。県道45号線は、終始2車線道路ですので、そう問題はないと思います。ただ、ナビが205号線の方に誘導する可能性は十分ありますので、注意をして下さい。

 むしろ気をつけたいのは帰りの渋滞の方で、レース終了後は特に熊本IC方面の渋滞が激しく、その影響を菊池阿蘇スカイラインも受けると言われているので、そこは考えどころですね。

県道205号線は一様、覚悟はしておいた方がいい

 一方で県道205号線のルートは、ところどころ1車線しかない場所があるので、慣れた方じゃないと大変かもしれません。ただ、私の率直な感想としては、作東IC~岡山国際サーキットに抜ける道よりはまだマシなようです

 動画は元々菊池からのルートを撮影したものですが、あえて県道205号線に入るところからにしています。

 ゴルフ場までは比較的問題なく、「な~んだ、全然OKじゃん!」と思うのですが、その後が急に狭くなります。ただ、そうは言っても、スゴい曲がりくねっているわけでも無いので、この手の道に慣れている人なら問題ないかと。しかも、作東IC~岡山国際サーキットのところは生活道路になっていますが、こちらはそもそも交通量は少ないですし、あちこち記事を見ても、「対向車が無いので走りやすい」とのコメントもあります。でも、私は何度か対向車が来たことがあるので油断は禁物です。あと、初見が深夜なんてのはちょっと無茶かもな。シカとかイノシシとか出てきそうだし…

個人的には、よく走るルート

 私個人としては、菊池や山鹿にホテルをとった場合は、こちらのルートになりますし、何より帰路はこちらのルートをもっぱら走っています。それは、やはり日田ルートはほぼ1本道なので渋滞を抜けようにもいい道が無いというのが正直なところ。この菊池を抜けて植木ICに出るルートは途中からいくらでも裏道があるので、攻略の仕方によってはどんどん渋滞を抜けていけるので、いろいろ選択肢があるのでこちらを選んでいます。

 正直、あんまり教えたくないなぁという気もするのですが、1つは菊池に降りてきてすぐに水の駅を過ぎたところで左折して、旧旭志村方面に抜けるルート。このルートは植木IC方面に抜けることはもちろんのこと、菊池の南側に出てくるので、325号線を南下すれば大津方面、国道387号線を南下すると熊本市街地にも抜けられるので応用が効くルートです。

 もう1つは私が愛用しているルートで、菊池の市街地に出てくる前に右折をして菊池北中・菊池北小の横を抜けて、県道18号線に一度出て、農道を抜けて、道の駅七城メロンドームの西側に出てくるというルート。

 その後、県道37号~県道53号~国道3号を出て植木ICに出て行く感じです。実は、このルート、自分で見つけたというよりも、Googleマップが見つけたルートなんですよね。

 ただ、1点だけ気をつけるとすると、県道53号から国道3号線に出る交差点がかなり渋滞するので、ここは回避した方が得策かもしれません。なので、交差点の手前で左折して県道199号線に抜けるのか、そもそも県道53号線を利用せず、そのまま県道37号線を南下していった方がいいかもしれません。

植木ICルート(約36km)

メリット

デメリット

・サーキットまでの距離は近い
・ルートの選択肢は豊富

・高速料金は高くなる
・案普通に市街地を抜けると込むので裏道必須
・菊池抜けの問題

山鹿へも基本的にはこのルート(約37km)

 実は、このルートを応用すると山鹿方面にも抜けられます。その場合は、あえて国道325号線に出ずに、県道18号線~県道196号線を抜けていきますけどね。

 2018年7月のS耐のときのホテルが山鹿でしたが、基本的な考え方は同じ。結局は、市街地が混むので、どうにかして出来るだけ市街地を走らないようにというルートが重要です。距離はそこそこあるのですが、おおむね50分ぐらいで到着します。

 この時、私は農道なんかを抜けて、県道200号線を通って山鹿市街地に入ったのですが、この県道200号線と国道3号線が交わる「山鹿市西上町」という交差点が結構渋滞します。

あえて南関ICという選択肢もありそう

 で、あれこれ調べていたら、植木ICより2つ福岡側の南関ICを利用しているという声が結構ありました。調べてみると、南関ICはオートポリスまで55km程度。なので、植木ICや日田ICよりは遠くなります。

 ただ、日田ルートと違って、裏道は結構ありそうなので、選択肢はかなり増えそうなので、渋滞を避けることは容易で、特に帰路に関しては、実質的に日田IC経由よりは早くなりそう。しかも、鳥栖JCTからの距離は、39kmと日田より少し短いぐらいなので、そう悪くない。

 また、植木ICと比べても、下道が長くなる分、高速道路は南関~植木間の距離が減るので、実質的には5km前後ぐらい短くなります。

 もちろん、菊池の市街地もそうですが、山鹿の市街地も混雑するので、市内中心部はやや避けたルート設定が求められそうです。

南関ICルート(約54~58km)

メリット

デメリット

・高速料金は安い(日田ICと同等)
・ルートの選択肢は豊富

・下道の距離はやや長い(55km前後)
・普通に市街地を抜けると込むので裏道必須
・菊池抜けの問題

 そう思うと、南関ICルートというのも悪くないかもしれません。

1-3.熊本ICからのルート

 この道も、直接オートポリスに行ったわけではありませんが、大観望に行ったときに走ったことのあるルートです。いわゆる、ミルクロードっていう有名な道です。

 走りやすさで言えば、圧倒的にミルクロードでしょうし、観光も含めて「阿蘇に来たぞ!」って思えるのは間違いなくこの道でしょう。熊本空港を利用したり、大津のあたりにホテルを取った場合は、このルートもあるのでしょうが、そうでなければ、北方面から来る人は、まず通ることは無いんじゃないだろうか。

1-4.九重ICという選択肢はアリ?ナシ?

 熊本ICは、植木ICの先なので熊本ICを選ぶという選択肢は無いのですが、九重ICはどうなのか。一見すると、日田ICよりも先なのでこちらも選択肢としてはないように思うのですが、福岡経由ではなく大分経由の東九州道という選択肢になります。そう考えた場合、北九州JCTからの距離を計算すると、

 と実は九重ICの方が7km短いです。ただ、検索される時間としてはそれほど大きく変わりません。

 これは、どうしても東九州道側が2車線対面通行の区間があり、低速車の影響を受けやすいということが影響してそうです。ただ、一方で、日田IC側は福岡を経由するので、鳥栖JCTや大宰府・福岡のあたりなどなど渋滞ポイントが多数なのも事実。2018年夏のS耐の時は、3連休と重なったこともあり結構渋滞しました。

 最近は、ほとんど植木IC経由で帰るのですが、2018年10月のSGT戦ときは、142km・通常1時間38分の植木IC~北九州JCT間が

 そんなことも考えると、帰るときだけでも、このルートを選ぶという選択肢は作っておきたい気はします。

問題はオートポリス~小国町までのルート

 普通にオートポリスから九重ICまでのルートを検索すると、一度県道12号を南下して阿蘇まで出て、その後国道212号を北上して、その後、小国町から国道387号線を九重ICまで走るというのが一般的な選択肢のよう。

 普通はそれでいいのでしょうが、レース終了後ということを考えると、ちょっと嫌な感じ。一様、県道12号線まで出る前に、左折して「マゼノミステリーロード」に抜けて国道212号に出るルートもあるようですが…

 この、2017年のSUPER GTの時の渋滞を考えると、オートポリスから阿蘇方面に進むということ自体が渋滞に突入するようなもので、あまり現実的でないように思います。

 それを考えると、旧中津江村まで出てから国道387号線に右折するか、旧上津江村から県道134号線を南小国町に抜けるというのが現実的そう。といっても、中津江まで出ると道も広いし、安心して走れるけど、渋滞もあるし、結構遠回りになる。

 そう考えたら、県道134号線の方が1車線区間も結構あるけどこの上津江から右折というルートがギリギリな選択肢なのかな。このルートだと、オートポリスから九重ICまで約45km。一度、何かの時に試しに走ってみたいな。

 2.宿泊・ホテル

 意外とオートポリスで悩ましいのはこの点のようです。

そもそも、車中泊が結構多いらしいオートポリス

 他のサーキットでも車中泊をするという人は結構いますが、オートポリスはこれまた多いようです。それにはいくつか理由があるようで、

 といったことが影響しているようです。

 特に駐車場については、SUPER GTでは、

<予選日>ゲートオープン 6:30、ゲートクローズド 18:00
<決勝日>ゲートオープン 前日22:00、ゲートクローズド 18:00

 となっており、一度、外に出る必要はありますが、その日の夜22時には再入場することが可能なようです。なので、1度、日帰り温泉に行ったり、夕食を食べたりして、22時前に帰ってきて車中泊を…という記事はちょくちょく目にします。

そもそもホテルはどのあたりにあるのか?

 オートポリスといえば、大分ではありますが、実際はほぼ熊本という場所。すぐそこには阿蘇があります。大観光地でもある阿蘇があるだけに、ホテルなんてあるだろう?って思うんですけど、そうは簡単にはいきません。

①内牧温泉

 オートポリスから一番近いであろう温泉街。温泉地名でいうと分かりにくいかもしれませんが、いわゆる阿蘇の中の温泉地です。距離はサーキットから20km・30分ぐらいのルートととても近いのが特徴。ただ、その分、レース関係者が宿泊する可能性も高く、かなり難しい。

 私自身もここに宿泊したことはありませんが、一番は距離の割にミルクロードに出るまでが渋滞しそうだということ。さらに、どうしても温泉地なので、いわゆるビジネスホテル的な感じなところは少なそうです。

②大津近辺

 ここは、熊本市街地とオートポリスの中間、熊本空港の北のあたりに位置し、周りにいろいろな会社の工場があるなど、温泉街というよりもビジネスホテルが結構立ち並ぶエリア。そのため、空港を使う人や新幹線&レンタカー組の人は結構このあたりのホテルを利用する方が多いようです。また、サーキットから32km・45分程とそう悪くない位置ですし、新しいホテルも結構あるようなので、レース関係者も意外と阿蘇よりもこちらの方が多いかもしれません。

 ただ、ここもレース日のホテルを押さえるのが至難の業で、結構早い段階で予約をしないと結構厳しいです。また、オートポリスまでのアクセスは、いわゆる「ミルクロード」を登っていく感じになるので、往路ともに渋滞はしやすいでしょう。実は、菊池を抜けてオートポリスに行くこともできるのですが、距離的には大きくは変わりません。なので、大津利用の方は、最悪、菊池側に抜けていくという選択肢ももっておくといいかもしれません。

③菊池温泉

 ここも、ある意味、オートポリスから近い温泉街で、20kmちょっとで30分ぐらいのルートになります。ミルクロード方面と比べると、それほど多くはないし、王道の菊池阿蘇スカイラインと、狭い県道205号線の2ルートがあるので、実はアクセス的なことを考えると意外といいかもしれない

 ただ、ここも温泉街なのでいわゆるビジネスホテル的なところは少ないのですが、1つ新しく出来てるんですよね。個人的には泊まれるならそこが最有力って感じです。

 ちなみに、菊池からさらに西へ進み、サーキットからだと36km・約1時間の位置にある山鹿も温泉地として有名で、ここもいくつかのホテルがあります。西側は最低、このあたりでしょうかね。

④日田温泉

 一様、温泉街でもあるし、街なのでビジネスホテルもあり、悪くはありません。ただ、他と比べると距離にして41km・約1時間とちょっと距離が遠いのが難点です。そんなこともあり、比較的、ホテルが押さえやすいというのが日田のメリットかもしれません。

 もちろん、今回に掲載したところ以外にも温泉地は結構豊富です。ロッジみたいなところも結構あるようです。本当は、サーキットの東側に位置する南小国町のあたりで宿泊出来るところがあると最高にいいと思うんですけどね。

 3.チケット編

3-1.ラウンジ系パス

 オートポリスの場合は、ラウンジ付きの最高グレードのパスは、「スーパー・プレミアム」といった名前で売られています。ただ、レースによって名前が微妙に変わったりするようなので、その点は注意をした方がいいかもしれません。

2つのラウンジ

 オートポリスのラウンジは2つあります。

 フェスティバルガーデン側から見たときに、1コーナー側にある新しい建物がROYAL ROOM EAST WING。元々は、WEST WINGと同じ建物だったようですが、熊本地震の影響を受けて立て直されました。

 それに対して、最終コーナー側が、ROYAL ROOM WESTWINGです。こちらは、オープン当初からの建物のままのようです。

 基本的に、EAST WINGの方が新しいということもあり、グレードとしては上です。レースの種類によって、EAST WINGとWEST WINGが別に販売されているケース(2018年 SUPER GT)と、そもそもEAST WINGしか発売されていないケース(2018年 S耐)があるようです。

EAST WING

 EAST WINGは驚くほどシンプルな建物で、特に1階部分は玄関のところ以外はほとんど窓も何もありません。

 1階に受付があり、階段を上がると左右に部屋があります。

 ラウンジの感じはこんな感じ。とてもシンプルな感じのラウンジです。

 EAST WINGの目玉はここでしょうね。鈴鹿のラウンジのテラスのような感じで外に出ることが出来ます。ただ、鈴鹿と違うのは、鈴鹿はピットの上であるのに対して、ここはそもそもラウンジがピットの反対側にあるので、ピットの作業などはとてもよく分かります。

WEST WING

 それに対して、WEST WINGも1階部分は少しだけという感じで、メインは2階です。

 WEST WINGのウリはこのガラス張りですね。なので、ラウンジの中にいての観戦は圧倒的にこちらの方がいいです。

 しかも、ホームストレート側だけでなく、フェスティバルガーデン側もガラス張りのままになっているので、意外とホームストレート通過から100Rを過ぎる所ぐらいまでは案外見ることが出来ます。

LEXUSブリッジが何気にシンドい

 先にも述べたとおり、オートポリスが特殊なのが、ラウンジがピット側ではなく、反対側にあるということ。

 なので、ピット側からラウンジ側に行くのに、このLEXUSブリッジを渡っていく必要があります(フェスティバルガーデン側から階段を登ってくることも可能)。なのですが、このブリッジ、何って位置が高いところにあるんです。パドックピルの建物を見てもらったら分かりますが、3階の廊下よりも高い、3.5階ぐらいの位置にあるんです。

 この、LEXUSブリッジの行き来が正直なかなか大変です。少なくとも、私にはツラいです。

 ちなみに、両者のラウンジ利用に対しては、駐車場が付属していて、このフェスティバルガーデンの駐車場が専用駐車場になります。なので、おそらくラウンジ系の中では、岡山よりも鈴鹿よりも近いと思います。

オートポリスは優先入場あり

 我が岡山国際サーキットはラウンジ利用者に対するピットウォークの優先入場というのが無いですが、オートポリスは優先入場があります。

 なので、よくピットウォークの隊列がパドック入口のトンネル内に作られることがありますが、通常のピットウォーク隊列とラウンジ用の隊列は別で作られ、通常のピットウォーク隊列の前に入ることが出来ます。なので、隊列が前進するまでであれば、ラウンジ専用隊列の一番最後尾だったとしても通常隊列よりも前に出れます。

 ただ、2018年のSUPER GTの際は、スーパープレミアムとスタンダードプレミアムで優先入場の有無で差があったので、レースごとに注意をしておく必要があります。

SUPER GTグリッドウォークはさらに別

 ラウンジなのでグリッドウォークもにも入ることが出来るのですが、SUPER GTの時は、ピット側からではなく、ラウンジ側のEST WINGとWEST WINGの間のところから優先入場が出来ます。これも混雑回避になりますし、SUPER GTゲストパスなんかよりも先に入る事が出来ます。

 ただ、入場後しばらくして、こちらのゲートはクローズしてしまうので、退場は必然的にピット側になるので、その点は注意が必要ですね。

実はサーキット入場にも優先あり

 実は、ラウンジ系の場合、もう1つ大きなポイントがあります。

 それは、サーキットに入るゲートのところで優先入場があるということです。通常、オートポリスでは、ゲートに4列で並んで、朝のゲートオープンを待って…というのが当たり前なのですが、ラウンジ系のパスの場合、チーム関係者やスタッフなどと同じで、ゲート一番左側の入口から入ることが出来ます。これ、何気に大きいです。

 この動画は、2018年S耐予選日の時のものですが、ゲートオープンを待つ隊列を横目に一番左側のゲートから入れることが分かると思います。

 1つは、そもそも並ぶ必要がないということと、サーキット内に早くは入れることで目的の駐車場所に車を停められるというところです。先にも述べたとおり、ラウンジ系のパスにはフェスティバルガーデンの駐車場が割り振られていたりするのですが、S耐のときなどは、P1の方が都合が良かったりしますし、雨が降るレースでは、100Rの上のあたりに停めると車のなかから観戦することが出来ます。

 特に、予選日の夜から入場出来るのはSUPER GT戦のみ。SUPER FORMULAもS耐も予選日終了で全部追い出して、再び決勝日の朝に入場という運びになるので、こういったレースではゲートオープンの時間までに到着して先に入場してしまうのが得策でしょうね。

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