サーキット撮影のススメ
* Eマウントミラーレス機でサーキット撮影は出来るのか? *
(最終更新:2020.01.01)
一昔前までは、「サーキットでのマシン撮影は一眼レフ」というのが、当たり前というかある意味常識でした。
ただ、ここまでミラーレス機が進化してくると、サーキットでのマシン撮影もミラーレス機で出来ないのか?と思う人も少なくないと思います。
そこで今回は、実際に私が撮影しているEマウント機での撮影のあれこれを参考までにまとめて見ましたので、是非参考にしていただけると幸いです。
ちなみに…
私はサーキット撮影当初の2013年からEVF機であるSONYのα55、α77、α77Ⅱを経験してきた者です。OVF機での撮影経験もありますが、基本的にはEVF機に慣れてきた人間なので、その点、OVFからの乗り換え組の方からすると、印象が異なる場合もあるかと思いますが、その点はご容赦下さい。
1.Eマウント機ならではの注意点
まず、初めにSONYのEマウント機ならではの注意点をいくつか紹介しておきます。
1-1.像面位相差AFと絞り
Eマウント機でマシン撮影をする場合に、まず覚えておかないといけないのは、この像面位相差AFと絞りの関係です。
像面位相差AF
まずもって、Eマウント機を含めミラーレス機でマシン撮影を行う場合、AF追従をさせる必要があります。そのため、一般的には「AF-C」や「コンティニュアスAF」と呼ばれるモードで撮影をする必要があります。一眼レフ時代は位相差AFという専用のAFセンサーが搭載されていましたが、ミラーレス機の場合、「像面位相差AF」と呼ばれる撮像素子の上にあるAFセンサーでAF追従をすることになります。
で、実は意外と知らない人が多いようですが、Eマウント機で像面位相差AFを使用する場合、絞りの数値に制限がかかってしまいます。
*Eマウント機の像面位相差AFが作動しなくなるF値*
具体的には、
α16より大きいとダメ |
α9II(取説P81)、α9(Ver.5以降・取説P80) |
F11より大きいとダメ |
α7RIV(取説P73)、α7III |
F8.0より大きいとダメ |
α7RIII(取説P68)、α7RⅡ(取説P.115)、α7Ⅱ(取説P.105)、α7/α7R(取説P.106) |
※各機種の取説の「ドライブ機能を使う」>「連続撮影」の項に記載があります
なのです。
このF値が影響するのが流し撮りとテレコン装着の時。流し撮りでシャッター速度を落とす時に絞っていくことがよくありますが、絞りすぎると像面位相差AFが動かないというのがッセ委します。
さらに、SEL100400GMやSEL200600Gにテレコンを使う人にとっては、開放F値が上がってさらに影響が出ます。α9だと問題ないのですが、それ以外の組み合わせだと問題になることがあるので、まずもってどのレンズとどのボディを組み合わせるのか、ということ考えないといけません。
重要なNDフィルター
そうなったときに、大切になってくるのがNDフィルターです。
私の場合は、ND4とND8のフィルターを持っていて、明るさの状況に応じてどちらを使うのかを調整をしています。このあたりは、使うレンズの開放F値に影響を受ける場合が大きいかもしれません。
実際、私も以前はND8のフィルターを使うことが多かったのですが、最近は×1.4テレコンを装着して撮影することが多いので、そうなるとそもそもテレコン装着で一段落ちるので、ND4でも十分使えることも多いです。
像面位相差AFとISO感度
もう1つ、像面位相差AFに影響を与えるのがISO感度です。
これまでEマウント機で撮影して感じたのは、やはりISO感度が上がれば上がるほど、像面位相差AFが迷いやすくなるという点です。これは、ISO-3,200とかそんなレベルではなく、ISO-800やISO-1,600ぐらいでも体感できるレベルです。
なので、気をつけないと、先程のNDを付けっぱなしにしちゃっていると、AF的に不利になる可能性は十分あります。特に、ND8は結構な好天時じゃないと、ちょっと曇り空になると気付いたらISO感度があがって…というのは気をつけたいですね。
1-2.カメラ
ここ数年のEマウント機なら撮れなくはない
詳しくはあとの実践編を見て頂ければいいと思いますが、歩留まりがどうかとか、撮りやすさがどうか、という点を無視すれば、正直、α6000系でも撮れなくはないです。
あえて私の印象を伝えておくとすれば、
α9 > α6400 > α7III > α6500 ≒ α7RIII > α6300 > α6000 >> NEX-5T
という評価ですね。
なので、私の印象をまとめると次のような感じ。
ボディ |
印象 |
α9 |
電子シャッター&ブラックアウトフリーの追従性は他の追随を許さない。リアルタイムトラッキングも実用十分。選べるならこのチョイスは不動。 |
α6400 |
10万円ちょっとのボディながら、α9の1つ下に位置するレベルのAF性能。100400GMに2倍テレコンを付けても実用十分なAFを確保な上に、α7IIIでたまに発生していたAFの迷いもほとんどない。たたでさえ、APS-C機のアドバンテージがあるので、100400GMとの組み合わせは抜群。しかも、リアルタイムトラッキング対応。 |
α7III |
像面位相差AFでF11対応をしたことで、100400GMに2倍テレコンを付けても十分実用可能(最大800mm)。ただ、GTカーなどで前から強いライトが当たるとAFが一気に迷ってしまう傾向がたまにある。あと、200600Gでは2倍テレコンが使えない。 |
α6500 |
私がEマウントでマシン撮影をしようと決断をしたボディ。それまで、α77II×150-600mmで撮影していた時よりも格段に当たりが多くなった。ただ、100400GMでテレコンを装着すると、1.4倍でたまにAFが迷い、2倍にするとボチボチAFが迷うことがあります。AF速度も同様。なので、実質的には1.4倍テレコンまでが現実的なところ。 |
α7RIII |
そもそも高画素機にそれほどAF性能を求めてはいけないのかもしれないが、案外撮れなくはない。ただ、像面位相差AFがF8までなので、100400GMでは1.4倍テレコンまでしか付けられないし、SEL200600Gでは1.4倍すら付けられない。AFの落ち込み自体はα6500ほどは極端では無いが、まあ撮れるレベル。気になるのは、APS-Cクロップを使ったときの描写が少しあまいところ。 |
現状、α9が一番いいというのは言うまでもないです。秒間20コマがどうとかいう以前に、ブラックアウトフリーによる追従のしやすさと、秒間60回のAF測距が威力を発揮している気がします。
その次は意外かもしれませんが、α6400。AFだけで考えれば、α7IIIよりもα6400の方がいい印象です。そして、その次がα7III。ここまでの3台が、SEL100400GMに2倍テレコンを装着しても問題なく使える印象です。
α7RIIIと比べると、もしかしたら少しα6500の方がいいかもしれませんが、α6500からα7RIIIに母艦が変わったときにそれほど大きな違和感はなかったので、それほど大きな実力は無い気がします。一方で案外差を感じたのは、α6500とα6300。スペック上はAF性能に大きな差は無いように取れるのですが、実際に使ってみると意外と差があります。あとは、サーキットで使えるのは、α6000あたりまでだと思います。それ以前の機種になると、AF速度が格段に落ちるので、AF-C自体が実用的じゃないでしょうね。
シャッター半押しでのAF追従はさほど機種の差は無い
正直、最近強く感じるのは、シャッターを切るまでのAF追従はα9だろうが、α6400だろうが、α7IIIだろうが、α7RIIIだろうが、それほど変わりません。
変わってくるのは、連写を始めてからの追従性。もはや、α6400やα7IIIクラスで十分問題は無いのかもしれないが、メカシャッターの限界はやはりここなんだなぁ…という実感を感じます。逆に言えば、このレベルをもう一段ブレイクスルーをするには、もう電子シャッターは不可避なんだと。それは強く感じます。
だからこそ、私自身、α9に手を出す決心が付きました。
EVFとライブビュー表示
もう1つ、ここが結構Eマウント機でサーキット撮影をするときのキモかもしません。
SONYが言う「ライブビュー表示」というのは、その瞬間をEVFに表示するという機能のこと。レフ機のユーザーの人からは、「そんなの当たり前じゃん!」という声もあるかもしれませんが、実はSONYはAマウント機時代からα55・α77・α77IIといったEVF搭載機があったのですが、いずれも撮った結果である「アフタービュー表示」でしかなく、動く被写体を狙うときに撮り始めはいいものの、連写しているとEVFで見えるものはアフタービューなのでどんどんズレていき、なかなか追えないというのが課題でした。
それが、α6300からこの「ライブビュー表示」という機能が搭載して、その時の映像がリアルタイムで表示され、追いやすくなりました。
一様、まとめて掲載をしておくと、
・α7RIII、α7III、α6400/6500/6300:8コマ/秒以下の連写で対応
・α9:ブラックアウトフリー20コマ/秒対応
です。
また、最近の機種は、最高11コマ/秒の連写に対応していますが、11コマ/秒ではライブビューではなく、アフタービューになってしまうので、その点も連写設定は注意をする必要があります。
※ちなみに、Aマウントで対応しているのは、α99II(8コマ/秒以下の連写で対応)のみ。
個人的には、先にも述べたとおり、Aマウント機でサーキットデビューをして、α55・α77・α77IIというEVF機で撮影をしてきたのですが、さすがにずっとアフタービューで慣れていたため、α6500で撮影をするようになってからライブビュー表示になって、結構違和感満載でした。でも、今になってはライブビュー表示に慣れてきたことで、明らかにアフタービュー時代よりも打率ががりました。特に、構図に限れば、明らかにマシンがはみ出たり、撮り逃したりというシチュエーションは格段に減りました。
むしろ、今やα9やα9IIのブラックアウトフリーが出ているので、その点も踏まえて、
ブラックアウトフリー >> ライブビュー >> アフタービュー
ということは、強く認識しておかないといけないと思います。
1-2.レンズ
今でこそだいぶん揃ってきたEマウントの望遠レンズ。
ちなみに、私がこれまで使ったところでのそれぞれのレンズの感想は、
レンズ |
印象 |
SEL70300G |
手軽に使えるのはいいが、三脚座が無いのが個人的には使いづらい。解像度は少し落ちる感じ。 |
SEL70350G | APS-Cとの組み合わせであれば撮れなくはない。解像感は70300Gよりはいい。 |
SEL100400GM |
AFは速く、解像度も抜群で、現状でサーキットで使いたいレンズ第1候補間違いなし。 |
SEL200600G |
Gレンズながら、AFは速いし、解像感もバッチリ。大きくて取り回しには難があるが、インナーフォーカスで使い勝手はいい。 |
といったところでしょうか。
理想としては、やはり100-400mmのG Masterか200-600mmのGレンズを手に入れたいところでしょうが、如何せん、値段がお高いんですよね。しかも、現時点では純正品しかないので、これ以外に選択肢が無いんです。
個人的には、望遠を多用する人は、間違いなく200600Gの方がオススメですね。特にフルサイズ組はそうなるでしょう。どうしても、携帯性を求めたい人は、100400GMにAPS-Cの組み合わせですかね。
気にしたいレンズのアクチュエーター
SONYのレンズ性能を見るときに、結構大事になってくるのがアクチュエーターと呼ばれるレンズのAF駆動の装置がレンズによって性能が違うというところです。
詳しくはこちらに説明がありますが、このモーターの性能によってレンズのAF性能が結構変わってきます。
方式 |
主な望遠レンズ |
XDリニアモーター(XD LM) |
SEL400F28GM、SEL600F400GM、SEL70350G |
ダイレクドドライブSSM(DDSSM) |
SEL200600G、SEL100400GM |
リングドライブSSM(RDSSM) |
SEL70200GM |
リニアモーター(LM) |
SEL70300G、SEL70200G、SEL24240 |
厳密にどれがどうと言われているわけではありませんが、少なくとも、XD LMが爆速で、その次がDDSSMという感じで、RDSSMはそれほどスゴい早いという印象は正直無いです。なので、私の印象としては、出来ればDDSSM以上ではありたいなぁという気はします。そういう意味では、70350Gって実はXD LM搭載なんですよね。
テレコンは使えるのか?
使えるレンズは限られますが、SEL70200GMとSEL100400GMについては、×1.4倍と×2倍のテレコンが使えます。
ただ、ここでの注意点は先程の像面位相差AFと絞りの関係のところです。
レンス | テレコン |
焦点距離・絞り | 印象 |
SEL100400GM |
×1.4 |
140-560mm |
機種を選ばず像面位相差AFがOK |
×2 |
200-800mm |
「F8より大きいとダメ」な機種は使えない |
|
SEL200600G |
×1.4 |
280-840mm |
「F8より大きいとダメ」な機種は使えない |
×2 |
400-1,200mm |
「F11より大きいとダメ」な機種は使えない |
そうなんです。ナナニッパレンズは元々が明るいので最近のEマウントボディであれば問題が無いのですが、100-400mmだと2倍テレコンを装着すると開放F値が8を超えてしまい、α7II/RII/SIIをはじめ最新のα7RIIIでもAFが使えないんですよね。ここは、そもそも論として要注意です。
200600Gを購入以来、私自身もたまにアレっ!?て思うことがあるので、カメラ側とレンズ側を合わせてまとめるとこんな感じになります。100400GMだと、2倍テレコンでも最近の機種なら大丈夫ですが、200600Gに2倍テレコンだとα9系じゃないとダメです。
カメラとテレコンの組み合わせ
また、テレコンを装着してのAF速度ですが、結構、カメラとの組み合わせによって変わってきます。
とはいえ、α6500の時代は結構問題になっていましたが、APS-C機でいえばα6400世代以降、フルサイズ機でいえば、α7III以降ではそれほど気にする必要はなくなってきている気がします。
テレコンと画質低下
最近、テレコン使用の時にAFよりも画質の方が気になり始めています。
というのも、100400GMにしても200600Gにしても、テレコンを装着しないネイティブに対して、テレコンを装着すると明らかに画質が低下します。1.4倍テレコンはまだ許容範囲かなぁと思いますが、2倍テレコンでは如実に性能差が出てきて、ピンの甘い写真になりがちです。
当初は別の要因も考えましたが、アレコレ試してみた結論です。まあ、普通に考えれば当たり前の話なのですが…。
特にサーキットなんかに行くと、ホコリの侵入が嫌だからテレコン付けっぱなしという感じがありますが、出来るだけテレコンは最小限で使った方がいいですし、使うなら1.4倍テレコンまでとし、それでも足りなければAPS-Cで対応して…という方が現実的なようです。
そう考えると、100400GMは1.4倍テレコンでフルサイズ140-560mm、APS-Cで210-840mmになりますし、200600Gは1.4倍テレコンでフルサイズ280-840mm、APS-Cで420-1,260mm。ってことは、APS-C機での運用なら100400GMでいいと思いますが、フルサイズ機運用だと200600Gが欲しくなると思います。
さらに、私の場合は、100400GMにテレコンを装着すると周辺が減光というかケラレる感じにもなりました。もしかしたら、レンズの個体差もあったのかもしれないですし、RAW現像時に周辺減光の補正をすれば直せなくもないのですが、こういうデメリットもあります。
手ブレ補正は使えるのか?
素直に言うと、私の実感としては、レンズによる感じはしています。
SEL100400GMの場合
例えば、SEL100400GMは、いろんなボディで撮影きましたが、1/400sや1/300sといったそれなりのシャッター速度で撮影をする場合は、レンズの手ブレ補正をONにしていた方が、少し打率が上がる印象があります。ただ、いろいろやってみた感じだと、シチュエーションによっても結構打率が変わるようなので、シャッター速度が早めの場合に何枚か試しに撮影をしてチェックした感じでONにするかOFFにするか判断しているという感じです。
その一方で、私がよく撮影する1/160sあたりになると、手ブレ補正をONにすると一気に打率が下がります。だいたい、私のマシン撮影って、概ね打率が30~40%ぐらいの感じなのですが、手ブレ補正ONにすると10%は余裕で切ります。つまり、ほぼほぼ失敗作になるという感じです。なので、1/160sよりも遅いシャッター速度で撮影する場合は、まずOFFにして撮影しています。
SEL200600Gの場合
正直、200600Gを購入したあとも、100400GMの時のイメージがあったので、手ブレ補正はオフでずっと使っていました。ただ、「一様テストしてみよう」と思って、手ブレ補正をアレコレと切り換えてみる限り、流し撮り用であるMode.2の手ブレ補正で撮影する限り、OFFにするよりもONにしておいた方が歩留まりがいい印象があります。ちょっと意外だったんですけどね。
なので、最近は200600Gを使って撮影するときは、手ブレ補正オンで撮影することが多いです。
1-4.マウントアダプターの注意点
Eマウント機で必ず登場をするのが、マウントアダプターです。
SONY純正品でいえば、LA-EA3というのがフルサイズ対応のAマウント⇒Eマウントに変換するアダプターで、SIGMAさんからはCanonのEFマウントをSONYのEマウントに変換するアダプターMC-11が販売されています。
以前の古い機種では、こういったマウントアダプターで撮影をする場合、像面位相差AFが使えないというのが課題としてあったのですが、APS-C機だとα6300以降の機種で、フルサイズ機だとα7II以降の機種で像面位相差AFが使えるようになりました。
ただし、実はここに大きな落とし穴があることを知っている人は意外と少ないんです。
実は、マウントアダプターを利用してコンティニュアスAF(AF-C)で連写をする場合、
速い連写速度だとAFが追従しないという点です。(つまり、AFが1枚目で固定してしまう)
厳密にいえば、α9やα9II、α7RIV、α6600ではAF追従での最高10コマ/秒の高速連写が可能になりました。ただ、指定の機種以外では連写時にAF追従しないというのがあります。これは、SONYとしてはLA-EA3装着時という表現をしていますが、おそらくSIGMAのMC-11も同様と思われます(事実、SIGMAもMC-11でのAF-Cは非対応とうたっていますし…)。
結構検索をするとMC-11でEマウント機にCanonレンズを装着して、連写が出来ました!という動画を目にしますが、連写出来たことに気を取られていて、よくよく見てみると、AFの緑の枠自体は追いかけているんだけど、絵としては1枚目のAFから固定のまま連写しているというのをよく目にします。
YouTubeで見るときは、実際に連写をしていて前後方向に追従しているかを確認する
一方で、SIGMAのMC-11の場合、MC-11のアップデートや新型のレンズとの組み合わせで、実は連写に対応してきているという情報も一部にはあるようです。私が実際に使って確認したものではないので名言を避けますが、レンズとボディのファームアップや連写速度、カメラのAF設定等々いろんな要素が絡んでくるとのことなので、一概に何でもいけるという話でもなさそうです。しかも、使えたとしてもどれだけサーキット撮影に耐えられるかどうかはまた別次元だと思っていますが…。
たまに、こういった感じのYouTubeネタを見たりするときもありますが、気をつけて欲しいのは、シャッター半押しの追従に惑わされないこと。SONY機はシャッター半押しの追従は、えげつないほど食いつきますが、実際に連写をし始めるとAF追従が固定されてしまったりします。なので、実際に連写をしているのか、その状態で追従をしているのかに注意をして見る必要があります。
あと、被写体を横方向に動かして、「追従してますよ」なんて言っている動画もありますが、横方向なんて奥行きが変わらなければ、AFは大概合うわけで、それに騙されてはいけません。きちんと、前後方向に被写体が動いたときに追従出来ているかを見ないと本来の性能はよく分りません。しかも、この動画もそうですが、よ~く見ると連写中の緑の枠が固定されてますよね。これが、いわゆる1枚目でAFが固定されているってヤツです。
意外とこの点、伝わりきれていない面が結構ありますので注意をした方がいいと思います。
まあ、個人的には「マウントアダプター経由はどうしても純正にはかなわない」って思ってますけどね。
ここからはあくまで自己責任ですが、私が調べてた範囲の情報をお繋ぎします。
【α6400×SIGMA 100-400mm】
こちらのサイトを参考にする限りは、α6400×MC-11×SIGMA 100-400mmでAF-CかつHi+の連写でも追従OKだったそう。もちろん、純正レンズよりはほんの少し遅いとのことですが、結構実用的っぽいです。ただ、手持ち派にはいいかもしれませんが、三脚座が使えないというのが唯一の欠点かも。調べてみると、非公式ですしサードパーティー製ですが、無理矢理付けた三脚座というのも販売されているようです。これは選択肢としては、試してみる価値はありそう。
【α6400×TAMRON 100-400mm】
100-400mmといえば、タムロンからも同様の100-400mmレンズが出ていますが、先程のSIGMAと同じこちらのサイトを参考にする限りは、α6400×MC-11×TAMRON 100-400mmでAF-Cの追従はするものの、連写はLoまでしか対応しなかったったとのこと。そもそも、MC-11自体SIGMA製ですからね…。値段的にはSIGMAとTAMRONともにそれほど大きく変わりませんが、こちらは公式に三脚座が取り付けれるのがメリットなんだけどな…。単写派の人は何とか使えるかな?
1-5.Ke-Kun的撮影設定
ちょっと私の設定も紹介しておきます。
AFエリアは拡張フレキシブルスポット
これは、Eマウント時代からではなく、Aマウント機の時代からそうですね。
どうしても、Eマウント機なんかだとAFエリアが広いので、ワイドにしてしまいがちなところがありますが、最近は撮るときにほとんど構図は決まっているし、こういう感じで個々にピントを合わせたいというのがあるので、こうしています。
それに、何もAFポイントがないとどこを軸に流せばいいかが分からないので、その目安としても役立ちます。
今後はリアルタイムトラッキングで十分いける!
可能性も…って書いておきながら、何気に2019年はほとんどリアルタイムトラッキングで撮影したといっても過言ではないです。
これは、α6400でマシン撮影を行ったときの様子ですが、一度フロントならフロントにトラッキングをオンにしてやれば、そのままフロントを追い続けてくれます。OLYMPUSさんなんかだと車用のAFもあるようですが、こちらの方がフロントとかヘルメットとか任意に選べるので、何気に重宝しています。
2.APS-C機実践編
続いて、ここからは実際にサーキットで使ったときの感じを紹介をしていきたいと思います。
ということで、まずはAPS-C機での使用編をご紹介します。
2-1.α6000×SEL70200G×S耐(2015.09)
まず私が一番はじめにテストをしたのは、2015年。α6000に70-200mm F4の組み合わせで狙いました。
なんで、70-200mm F4なの?って思うかもしれませんが、当時はまだこのレンズぐらいしか望遠レンズが無かったんですよね。
しかも、この日はかなり雨が降る中で、本気での撮影が躊躇われるような天気だったため、急遽テスト撮影に切り換えたので、傘を挿しながら一脚を使わずに手持ちでの撮影で、それほど本気な撮影では無かったことは悪しからずです。
撮影をしたのは岡山国際サーキットのヘアピンでのフェンスかぶりつきだったのですが、ここはAPS-C 200mmで十分撮れるところなのですが、見ての通り、まずまず撮れちゃうという感じ。AFに関しては、今回の場合は主に横移動がメインの場所なので、このシチュエーションでは問題はなし。むしろ、AFエリアの広さが頼もしいほど。追尾AFも食いつきいいし。
むしろ、気になったのはグリップ感で、当時Aマウント機であるα77IIをメイン機で撮影をしていたので、それに慣れているとグリップ不足からいささか撮影しにくさを感じました。
ただ、それでもα55やα77よりはいい絵が撮れるという感触は持ちました。
2-2.α6300×SEL70300G×Porsche CUP(2016.07)
次なるチャレンジは約1年後の2016年の夏。
ようやく、70-300mmが登場して、これならサーキットで使ってみてもいいかってレベルにはなりテスト。
ちなみに、この時はコンパクトなボディとは裏腹に一脚を使って撮影しました。というのも、この頃には一脚での撮影に慣れてしまって、手持ちの流し撮りがイマイチになってきていたので、わざわざこのスタイルで撮ってみました。
今思えば、当時のα77II並には全然撮れているんですけど、レンズというよりもボディ側のグリップ不足というのが否めないという印象が強かったです。それでも、時代が変わりそうな予感はしていました。
2-4.α6500×SEL100400GM
私の中では、Aマウントのα77IIと150-600mmの組み合わせから、Eマウントへ完全移行を遂げた記念すべき組み合わせです。
SUPER GT@鈴鹿サーキット(2017.08)
2017年夏、遂に真打ちのSEL100400GMを鈴鹿1000kmに投入しました。
1.4倍テレコン装着
十分使える印象です。AFもまあα6500でこれぐらい来ればいいでしょう。強いて言えば、こういうシチュエーションになると、Aマウント機に搭載しているAFレンジを調整できるヤツが欲しいですね。気を抜くとフェンスにピントが行ってしまうので、それだけがちょっとストレスですね。
試しに2倍テレコンで
そして、こちらが×2倍のテレコン装着時。ちょっとシャッター速度は落としていますが、いやいや十分撮れてますよ。
ただ、厳密なことを話しておくと、×2倍のテレコンを装着すると、明らかに×1.4倍のときよりも迷いが一気に増えます。特に、シャッターを半押しをした瞬間に一度ボケた絵が出た後にピントが合う…という感じで少しラグがあります。とはいっても、一度食いつくとそのあとは割と問題ないので、AF使えないよ!ってことは無いです。
あと、たまに盛大にピントを見失ってしまうことが「撮れないよ~!」ってのがあります。これは、たまに×1.4倍でも出るし、2コーナーに来てからの方が発生してきたので、もしかしたら、マシンのヘッドライトの影響もあるかもしれません。
SUPER FORMULA@オートポリス(2017.09)
結構ゾクッとするぐらいいい写りをしてくれています。この100-400mmでこういう絵が撮れてくれているのを見ると、「ダテにG Masterレンズじゃないんだなぁ…」と感じさせてくれます。SFの速さでこれぐらい撮れていることを考えると、もうα6500+SEL100400GMの組み合わせで文句なしなんでしょうね。
なので、このオートポリス戦でサーキット撮影も完全にEマウントで行こうという決心をしましたね。
スーパーバイク@岡山国際サーキット(2017.09)
あえて2倍テレコンで挑む
さすがに2輪となるともう少し望遠が必要になる…ということで、あえて100-400mm GMに2倍テレコンで挑みます。
う~ん、やっぱり2倍テレコンを装着すると、α6500だとガクンとAF速度と精度が落ちる感じです。
なので、マイクナイトのものは、あまりにも追従性能的に無理だったこともあり、あえてMFで置きピンで狙ってます。
2-5.α6400×SEL100400GM
岡山国際サーキットファン感謝デー(2019.03)
この1年弱ぐらいはサーキットでのマシン撮影はα7IIIとSEL100400GMの組み合わせで挑んでいましたが、今回はテストでα6400とSEL100400GMの組み合わせで挑んでみます。
レンズは同じで、SEL100400GMに2倍テレコン装着の組み合わせ。別に2倍テレコンまで必要無かったのですが、α6500で2倍テレコン装着時のAFが良くなかったので、それがどう改善されたのかを知りたかったのであえて、2倍テレコン装着のままにしてみました。
いや、α6400いいですよ。
AFで言えば、全然α6500よりもいいです。しかも、先にも述べた2倍テレコンとの組み合わせが、α6500は結構苦しかったのに、α6400は全然テレコン装着したことによるビハインドを感じません。その頼もしさはα7IIIと同じです。
あと、恐ろしいのがα6400のトラッキングAF。マシン撮影の場合、タッチトラッキングなんてしてられないので、「トラッキング:拡張フレキシブルスポット」で使ってみましたが、まあ見事にフロントのエンブレムやフロントグリルにトラッキングしてそのまま追従していきます。
あとは好き嫌いの問題で、私もこれまで拡張フレキシブルスポットでAFポイントを決めて使っていましたが、その方が構図を決めやすいので、実際問題としては、私はあまり使わないかもしれないです。
SUZUKA S耐 春の陣(2019.03)
先ほどの岡山ファン感の翌週は鈴鹿サーキットへS耐の開幕戦。
別にα7IIIで狙ってもいいんですが、前の週の岡山ファン感で、「もしかして、α6400>α7IIIかも…」という感触があったので、今回もα6400にSEL100400GM×2倍テレコンで挑みました。
やはり、岡山以上にAPS-C機のメリットは大きくなりますよね。岡山のときほどは、α6400としての大きなアドバンテージを感じませんでしたが、AFはα7IIIよりも少し良いかなという感じ。
そして、私の中で残念というか問題なのは、やはりα7IIIでの撮影に自分自身が慣れてしまったことで、α6xxx系のボディでの撮影自体がやりにくいということ。もちろん、慣れとかの問題もあるし、私自身がメガネ装着で撮影しているというのも影響していると思います。
S耐@鈴鹿戦には間に合わなかったのですが、SmallRigのブラケットを購入したので、これを使ったらグリップも含めてもうちょっと撮影しやすくなるかもしれません。
2-6.α6400×SEL200600GM
スーパーバイクレース2019 at 岡山(2019.09)
ST600の走行で、α6400とSEL200600Gの組み合わせでテストです。
まあまあ、普通に撮れます。
ただ、ヤバいのはα9を経験してしまうと、秒間8コマのHiで遅いと感じてしまうし、初発はいいんだけど、その後、ブラックアウトしながら高速ライブビュー表示なので、連写時の追従というかフレーミングがやりにくくなるというのがパッとすぐ感じてしまうぐらい。
2-7.α6400×SEL70350G
スーパー耐久2019 at 岡山(2019.11)
元々、私の使い方として、この70350Gをサーキットで使うということは想定はしていないのですが、おそらく今後、購入を検討している人にとっては、それも検討される人がいると思い、S耐の金曜日占有走行を使ってテスト撮影をしてみました。
どうしても単体ではグリップ感が足りないので、ブラケットを下部に装着していますが、それにクイックシューを付けて一脚に搭載しての使用です。
さすがに、APS-Cで350mm、換算525mmでの撮影なので、焦点距離が少々物足りないのは仕方が無いところ。それでも、岡山国際だと十分狙えてます。
むしろ、私にとってはやはりレンズがあまりにも小さすぎて、撮り慣れてないという面の方が大きいです。
車の移動自体も大きいので、あまりシャッター速度を落としすぎると危ないかなぁと思って、1/60sぐらいで抑えてますが、やはり写りはなかなかいい感じ。これぐらいの焦点距離で狙うと、案外70350Gのコンパクトさでも撮りづらくはないですね。
換算525mmということで、サーキットで使うにはもうちょっと望遠が欲しい気がするのは仕方が無い話ですが、写りやAFという面では十分ではないでしょうか。今回はα6400で挑みましたが、2019年以降に発売されたα6100あたりでも問題はないと思われます。100400GMや200600Gを手にするには気が引ける、本格的に始める前の入口としてはオススメ出来るレンズだと思います。
3.フルサイズ機実践編
続いて、フルサイズ機での使用実践をご紹介します。
3-1.α7RIII×SEL100400GM
岡山ファン感謝デー(2018.03)
元々、マシンを撮るために買った訳でも無いんですけどね…。
α7RIIIでのサーキット撮影で注意をしないといけないのは、像面位相差AFがF8までしか対応していないということ。なので、100-400mm GMにテレコンを付けると考えると1.4倍までは対応できますが、2倍は対応しません。なので、事実上フルサイズでいこうとすると560mmが限度。APS-Cトリミングをするとさらに1.5倍なので840mmまで対応します。
マイクナイト
当時は周辺減光の問題があって少しトリミングをしたりもしましたが、今ではRAW現像時に直して気にならなくなってます。もはやα7RIIIで全くもって問題無い感じです。
SUPER GT@鈴鹿サーキット(2018.05)
やはり、400mm×1.4倍テレコン×APS-Cクロップで、換算840mmってところになるとやっぱりこのあたりのポジション取りがベストかな。さすが、APS-Cクロップをしたとしても1,800万画素相当残ってくれるというのがα7RIIIの強さですよね。
3-2.α7III×SEL100400GM
S耐@オートポリス(2018.07)
α7IIIを購入してしばらくして、オートポリスへ。やはり、一番は、像面位相差AFがF11対応しているということですよね。つまり、SEL100400GMに2倍テレコンを付けても、バリバリAFが使える。
これ、α7RIIIだとF8測距なので1.4倍テレコンまでしか使えないので、結局APS-Cクロップとの組み合わせが定番になってしまうので、400mm×1.4倍テレコン×1.5倍クロップで840mm。それが、α7IIIならクロップなしでそのまま2倍テレコンが使えるので、400mm×2倍テレコンで800mm。もし、APS-Cクロップも駆使するなら実に1,200mmです。この優位差は大きいです。
今回、α7IIIで撮影していて一番驚いたのは、SEL100400GMに2倍テレコンを装着しても、AF面でほとんどテレコン未装着時と比べて違和感がないこと。α7RIIIはもちろんのこと、α6500でもさすがに2倍テレコンを装着すると、はじめの捕捉に迷いが出てしまって「おいおい、シャッター切れないよ!」っていうのがちょくちょくあるのですが、不思議とα7IIIとの組み合わせだと普通に使えてしまいます。もちろん、0ではないですが、数えるほどしか起きませんでした。これは、正直驚きました。
なので、今までは、焦点距離が短くなれば、テレコンを外して…というのが普通だったのですが、もうテレコン付けっぱなしでも大きなストレスがない。いやあ、これは本当にいいですよ。
スーパーバイク@岡山国際サーキット(2018.09)
ここでの撮影は、昨年の経験から800mmのAPS-Cでギリという感じだというのは分かっていました。ただ、昨年はα6500でネイティブで撮影していましたが、2倍テレコン装着でAFの精度と速度がガクンと落ちる感じがありましたが、α7IIIの方がほとんどストレスなくバンバンいけます。
う~ん、ちょっと今回は思った以上に緑かぶりが残っちゃったな…。天気が悪かったのとF11っていうのが難しくしているのかな。ただ、去年はMFで置きピンで撮影していたりしましたが、今回は全部AFで撮影出来ました。やはり、AF的にはα7III>α6500ですね。
3-3.α7III×SEL200600G
OKAYAMAチャレンジカップレース@岡山(2019.07)
満を持して登場した、注目の望遠レンズSEL200600G。7月発売だったので、待てば、8月末にはスーパーバイクレースがあるのですが、それまで温存しておくのも何だし、ちょっと試し打ちをしたいなぁと思って、地方レースながら撮影に出掛けたのでした。
α7III×SEL200600G×1.4倍テレコン
レンズの性能を見たいので、あんまりシャッター速度を落とさず、1/250sで。十分問題なく解像してくれます。もう早くもこの段階で、「このレンズは良さそうだぞ」という実感を感じます。
しかも、SEL100400GMの頃から、こういう正面で迫ってくる時って、AFがちょっと微妙だなっていうのが正直あったのですが、全然問題無さそう。
というか、冷静に考えたら、もうちょっと速いマシンの作例が欲しいですよね…。ってことで、2020年のファン感あたりで、テストしてきます。
3-4.α9×SEL200600G
SUPER GT2019 at オートポリス(2019.09)
ついに、満を持してのフラッグシップ機投入です。
実は、100400GM時代では、テレコン装着で描写が甘くなる分、どうしてもシャッター速度を速くしてしまいがちだったのですが、1.4倍テレコンで済むようになり、描写が良くなったことで、150-600mmを使っていた時代のように、結構シャッター速度を遅くして撮ってもいい感じに撮れるようになりました。
しかも、α9のブラックアウトフリーにより、流し撮りの際の追従性が良くなったので、それもスローシャッターを可能にした大きなメリットかもしれません。
このレースウイークでのマシン撮影での選抜率は47.1%。α7III×100400GM×2.0TCで挑んだSUPER GT 鈴鹿戦の選抜率が45.5%。「あれ?あんまり変わってないじゃん!?」って思うかもしれませんが、そもそも選抜したアタリの解像感が良くなった上に、シャッター速度を攻めて撮影した上でこの選抜率ですから。不満は無いですね。
こういう雨の時は、どうしてもレインカバーで覆って撮影をするのが必須になりますが、この200600Gのようにインナーズームだと全長が変わらないので、レインカバー装着しての撮影は非常に使い勝手が良くなります。100400GMもそうですが、超望遠のズームレンズはズーミングによる全長の変化も相当大きいので、大変なんですよね。
SUPER FORMULA2019 at 岡山(2019.10)
続いて、SUPER FORMULA。私が撮影するマシンの中では最も高速な部類に入ります。
全然問題無いですね。さすがに1日目はなかなか体感的に速度に慣れずに追えないってのがあって、我ながら「さすがにSFは速いなぁ…」と痛感しましたが、2日目には目も体も慣れて、結構追えるようになって、シャッター速度も結構攻めました。
やはり、これだけ高速のマシンなので、ブラックアウトフリーで追えるというのが、撮りやすさと歩留まりの良さに繋がります。ちなみに、SFの時は、ほとんど手ブレ補正はONにしていたように思います(SGT@オーポリの時はオフの方が多かった)。何か、手ブレ補正ONの時の方が歩留まりがいい気がするんですよね。気のせいかもしれませんけど…。
スーパー耐久2019 at 岡山(2019.10)
そして、S耐。200600Gを使うのにもだいぶん慣れてきましたね。
何ってもう全然問題無いです。AF速いし、解像感もいいし、色ノリもいい。ホント、唯一の欠点は携帯性の悪さだけですが、撮影自体には大きすぎるとか、そういった不満は一切ないです。
* 結 論 *
フルサイズ機ならα7IIIでOK
基本的には、このα7IIIとSEL100400GMの組み合わせでしっかりと撮れます。
ただ、問題は焦点距離だけでしょうか。おそらくこの組み合わせだと、100400GM×1.4倍テレコンってことになるので、560mm止まり。やはりもう少し欲しいと思うなら、迷わず200600Gに手を出した方が幸せかも。
まあ、しいて注文を付けるとすれば、Aマウント機のようにAFレンジが本体側で設定出来るといいんだけどなぁ。あまりにもAF性能が良すぎて、3m~∞にしているのにフェンスの方に持って行かれちゃうからな。
α9はやはり別格!
あと、当たり前ですがα9まで手を出すと、やはりちょっと別格になります。電子シャッターによる秒間60回のAF測光とブラックアウトフリーによる追従性の良さは別格です。あと、リアルタイムトラッキングは超絶便利です。
APS-Cなら間違いなくα6400×SEL100400GM
APS-Cなら、間違いなくα6400×SEL100400GMの組み合わせでしょう。
グリップ感でいえば、α6600の方がいいと思いますが、AF性能は言うほど差が無いと思われます。
入門機としてSEL70350Gもアリ
とはいっても、SEL100400GMはなかなか購入するのにハードルが高いですが、コイツなら手が出せる人も多いはず。
小型軽量なレンズながらも、性能はかなりいい素性を持っています。焦点距離的に厳しさはありますが、岡山国際だったらそこそこ使えるはずです。
今後は、SIGMA 100-400mmやTAMRON 150-500mmが入門レンズとして使われてくるようになりそうです。