サーキット撮影のススメ
* Eマウントミラーレス機でサーキット撮影は出来るのか? *

(最終更新:2019.08.12)

 一昔前までは、「サーキットでのマシン撮影は一眼レフ」というのが、当たり前というかある意味常識でした。

 ただ、ここまでミラーレス機が進化してくると、サーキットでのマシン撮影もミラーレス機で出来ないのか?と思う人も少なくないと思います。

 そこで今回は、実際に私が撮影しているEマウント機での撮影のあれこれを参考までにまとめて見ましたので、是非参考にしていただけると幸いです。

マシン編 マシン×Eマウント編 レースクイーン編 サーキット必需品編

 1.Eマウント機ならではの注意点

 まず、初めにSONYのEマウント機ならではの注意点をいくつか紹介しておきます。

1-1.カメラ

ここ数年のEマウント機なら撮れなくはない

 ハッキリ言って、こうでしょうね。

 詳しくはあとの実践編を見て頂ければいいと思いますが、正直、α6000でも撮れなくはないです。歩留まりがどうかとか、撮りやすさがどうか、という点を無視すれば。

 あえて私の印象を伝えておくとすれば、

 という評価ですね。現状、α9が一番いいというのは間違いなさそうです。秒間20コマがどうとかいう以前に、ブラックアウトフリーによる追従のしやすさと、秒間60回のAF測距が威力を発揮している気がします。

 その次は意外かもしれませんが、α6400。AFだけで考えれば、α7IIIよりもα6400の方がいい印象です。そして、その次がα7III。ここまでの3台が、SEL100400GMに2倍テレコンを装着しても問題なく使える印象です。

 α7RIIIと比べると、もしかしたら少しα6500の方がいいかもしれませんが、α6500からα7RIIIに母艦が変わったときにそれほど大きな違和感はなかったので、それほど大きな実力は無い気がします。

 一方で案外差を感じたのは、α6500とα6300。スペック上はAF性能に大きな差は無いように取れるのですが、実際に使ってみると意外と差があります。

 あとは、サーキットで使えるのは、α6000あたりまでだと思います。それ以前の機種になると、AF速度が格段に落ちるので、AF-C自体が実用的じゃないでしょうね。

 なので、私の印象をまとめると次のような感じ。

ボディ

印象

α9

 電子シャッター&ブラックアウトフリーの追従性は他の追随を許さない。リアルタイムトラッキングも実用十分。

α6400

 10万円ちょっとのボディながら、α9の1つ下に位置するレベルのAF性能。100400GMに2倍テレコンを付けても実用十分なAFを確保な上に、α7IIIでたまに発生していたAFの迷いもほとんどない。たたでさえ、APS-C機のアドバンテージがあるので、100400GMとの組み合わせは抜群。しかも、リアルタイムトラッキング対応。

α7III

 像面位相差AFでF11対応をしたことで、100400GMに2倍テレコンを付けても十分実用可能(最大800mm)。ただ、GTカーなどで前から強いライトが当たるとAFが一気に迷ってしまう傾向がたまにある。あと、200600Gでは2倍テレコンが使えない。

α6500

 私がEマウントでマシン撮影をしようと決断をしたボディ。それまで、α77II×150-600mmで撮影していた時よりも格段に当たりが多くなった。ただ、100400GMでテレコンを装着すると、1.4倍でたまにAFが迷い、2倍にするとボチボチAFが迷うことがあります。AF速度も同様。なので、実質的には1.4倍テレコンまでが現実的なところ。

α7RIII

 そもそも高画素機にそれほどAF性能を求めてはいけないのかもしれないが、案外撮れなくはない。ただ、像面位相差AFがF8までなので、100400GMでは1.4倍テレコンまでしか付けられない。AFの落ち込み自体はα6500ほどは極端では無いが、まあ撮れるレベル。気になるのは、APS-Cクロップを使ったときの描写が少しあまいところ。

ボディ

像面位相差AF

100400GM 200600G
×1.4 ×2 ×1.4 ×2

α9

F16

α6400

F11

×

α7III

F11

×

α6500

F11

×

α7RIII

F8

×

×

×

 正直、最近強く感じるのは、シャッターを切るまでのAF追従はα9だろうが、α6400だろうが、α7IIIだろうが、α7RIIIだろうが、それほど変わりません

 変わってくるのは、連写を始めてからの追従性。もはや、α6400やα7IIIクラスで十分問題は無いのかもしれないが、メカシャッターの限界はやはりここなんだなぁ…という実感を感じます。逆に言えば、このレベルをもう一段ブレイクスルーをするには、もう電子シャッターは不可避なんだと。それは強く感じます。

 だからこそ、私自身、α9に手を出す決心が付きました。

EVFとライブビュー表示

 ここが結構Eマウント機でサーキット撮影をするときのキモかもしません。

 SONYが言う「ライブビュー表示」というのは、その瞬間をEVFに表示するという機能のこと。レフ機のユーザーの人からは、「そんなの当たり前じゃん!」という声もあるかもしれませんが、実はSONYはAマウント機時代からα55・α77・α77IIといったEVF搭載機があったのですが、いずれも撮った結果である「アフタービュー表示」でしかなく、動く被写体を狙うときに撮り始めはいいものの、連写しているとEVFで見えるものはアフタービューなのでどんどんズレていき、なかなか追えないというのが課題でした。

 それが、α6300からこの「ライブビュー表示」という機能が搭載して、その時の映像がリアルタイムで表示され、追いやすくなりました。

 一様、まとめて掲載をしておくと、

 ・α7RIII、α7III、α6400/6500/6300:8コマ/秒以下の連写で対応
 ・α9:ブラックアウトフリー20コマ/秒対応

 です。

 また、α6500 / 6300では、最高11コマ/秒の連写に対応していますが、11コマ/秒ではライブビューではなく、アフタービューになってしまうので、その点も連写設定は注意をする必要があります。

 ※ちなみに、Aマウントで対応しているのは、α99II(8コマ/秒以下の連写で対応)のみ。

 個人的には、先にも述べたとおり、Aマウント機でサーキットデビューをして、α55・α77・α77IIというEVF機で撮影をしてきたのですが、さすがにずっとアフタービューで慣れていたため、α6500で撮影をするようになってからライブビュー表示になって、結構違和感満載でした。でも、今になってはライブビュー表示に慣れてきたことで、明らかにα77II時代よりも打率ががりました。特に、構図に限れば、明らかにマシンがはみ出たり、撮り逃したりというシチュエーションは格段に減りました。

1-2.レンズ

 今でこそだいぶん揃ってきたEマウントの望遠レンズ。

 ちなみに、私がこれまで使ったところでのそれぞれのレンズの感想は、

レンズ

印象

SEL70200G

これも手軽に使えるが、やはり200mmではなかなか厳しい

SEL70300G

手軽に使えるのはいいが、三脚座が無いのが個人的には使いづらい。解像度は少し落ちる感じ。

SEL70200GM

AF速度は100-400mmより少し落ちる。テレコン付けるとAF速度がガクンと落ちる(α6500使用時)

SEL100400GM

AFは速く、解像度も抜群で、現状でサーキットで使いたいレンズ第1候補間違いなし。

SEL200600G

Gレンズながら、AFは速いし、解像感もバッチリ。大きくて取り回しには難があるが、インナーフォーカスで使い勝手はいい。

 といったところでしょうか。

 理想としては、やはり100-400mmのG Masterか200-600mmのGレンズを手に入れたいところでしょうが、如何せん、値段がお高いんですよね。しかも、現時点では純正品しかないので、これ以外に選択肢が無いんです。

 個人的には、望遠を多用する人は、間違いなく200600Gの方がオススメですね。特にフルサイズ組はそうなるでしょう。どうしても、携帯性を求めたい人は、100400GMにAPS-Cの組み合わせですかね。

気にしたいレンズのアクチュエーター

 SONYのレンズ性能を見るときに、結構大事になってくるのがアクチュエーターと呼ばれるレンズのAF駆動の装置がレンズによって性能が違うというところです。

 詳しくはこちらに説明がありますが、このモーターの性能によってレンズのAF性能が結構変わってきます。

方式

主な望遠レンズ

XDリニアモーター(XD LM)

SEL400F28GM、SEL600F400GM

ダイレクドドライブSSM(DDSSM)

SEL200600G、SEL100400GM

リングドライブSSM(RDSSM)

SEL70200GM

リニアモーター(LM)

SEL70300G、SEL70200G、SEL24240

 厳密にどれがどうと言われているわけではありませんが、少なくとも、XD LMが爆速で、その次がDDSSMという感じで、RDSSMはそれほどスゴい早いという印象は正直無いです。なので、私の印象としては、出来ればDDSSM以上ではありたいなぁという気はします。

像面位相差AFと絞りとNDフィルター

 Eマウント機でマシン撮影をする場合にまず覚えておかないといけないのは、この像面位相差AFと絞りの関係です。

 意外と知らない人が多いようですが、‎Eマウント機で像面位相差AFを使用する場合、絞りの数値に制限がかかってしまいます

 具体的には、

 なのです。

 これが何に影響するのかというと、流し撮りをする場合、次第にシャッター速度を落としていく必要がありますが、天気が良い日ではISO感度を落としてもシャッター速度を落としきれないために、否応でも絞りを絞っていかざるを得なくなりますが、上記のF値よりも大きくなると、像面位相差AFが動きません。なので、気付いたらF13以上になっていて、「あれ?、AFが遅いぞ!?」ってことになります。

 さらに、SEL100400GMに×1.4倍や×2倍のテレコンを使う人にとっては影響が大きくて、×1.4倍のテレコンを付けるとテレ端開放F8に、×2倍テレコンを付けるとテレ端開放F11になるので、テレコンを付けること自体で開放F値が上がってしまいます。α9やα6500系であれば問題ないのですが、α7系だとF8までになってしまうので、×2倍テレコンは使えないという話になってしまいます。

重要なNDフィルター

 そうなってしまったときに、大切になってくるのがNDフィルターです。

 私の場合は、ND4とND8のフィルターを持っていて、明るさの状況に応じてどちらを使うのかを調整をしています。このあたりは、使うレンズの開放F値に影響を受ける場合が大きいかもしれません。

 実際、私も以前はND8のフィルターを使うことが多かったのですが、最近は100-400mmに×1.4テレコンを装着して撮影することが多いので、そうなるとそもそも開放F値がF8になるので、ND4でも十分使えることも多いです。

テレコンは使えるのか?

 使えるレンズは限られますが、SEL70200GMとSEL100400GMについては、×1.4倍と×2倍のテレコンが使えます。

 ただ、ここでの注意点は先程の像面位相差AFと絞りの関係のところです。

 そうなんです。ナナニッパレンズは元々が明るいので最近のEマウントボディであれば問題が無いのですが、100-400mmだと2倍テレコンを装着すると開放F値が8を超えてしまい、α7II/RII/SIIをはじめ最新のα7RIIIでもAFが使えないんですよね。ここは、そもそも論として要注意です。

カメラとテレコンの組み合わせ

 また、テレコンを装着してのAF速度ですが、結構、カメラとの組み合わせによって変わってきます

 例えば、α6500×SEL100400GMの組み合わせの場合、

 ・SEL100400GMテレコン無し ⇒ 100点とすると…
 ・SEL100400GM×1.4倍テレコン ⇒ 90点。初めの食いつきが悪くなるけど、まあまあ使えるかなぁ…
 ・SEL100400GM×2倍テレコン ⇒ 70点。う~ん、なかなかツラい場面もあるけど…AF合ってるのかなぁ…

 という印象です。やはり、テレコンの倍率を上げるに従って、なかなか苦しい印象でした。もしかしたら、AF最強機のα9との組み合わせだともう少し評価が変わるのかもしれませんが、α6500との組み合わせだとこんなもんです。特に、AFオンにしたときの初めの食いつきが悪くなる印象です。一度捕捉してしまうと案外おっっかけてくれるんですけどね。

 なので、実用的なのは実質×1.4倍テレコンぐらいまでかなぁ…といった感じです。

 これが、α7IIIとSEL100400GMとの組み合わせになると、

 ・SEL100400GMテレコン無し ⇒ 100点とすると…
 ・SEL100400GM×1.4倍テレコン ⇒ 97点。そもそも、テレコン付けてる違和感無いな…
 ・SEL100400GM×2倍テレコン ⇒ 93点。あれ?、α6500の時の1.4倍テレコンよりいいかも!

 って感じになります。これ、何気にスゴいことです。確かに、α7IIIとα6500でそもそも焦点距離1.5倍のアドバンテージがあるのですが、2倍テレコンが使えるとなると、そのアドバンテージはなくなります。厳密には絞り値の問題は出ますが、むしろグリップの良さやバッテリーの持ちの良さといったメリットの方が大きいですからね。

 さらに、α6400やα9になると、ほとんどテレコン装着の違和感は感じなくなります。なので、基本、最新機種ほど問題無くなるといったイメージでいいと思います。

テレコンと画質低下

 これまであれこれ使っていて、テレコンの組み合わせについては、AF速度の方ばかりを気にしていましたが、最近は画質の点についても気になるようになってきました。

 というのも、100400GMにしても200600Gにしても、テレコンを装着しないネイティブに対して、テレコンを装着すると明らかに画質が低下します。1.4倍テレコンはまだ許容範囲かなぁと思いますが、2倍テレコンでしかもテレ端側で使うと如実に性能差が出てきて、ピンの甘い写真になりがちです。当初は望遠を使うことによるブレなのかと、シャッター速度を上げたりして対応していたのですが、それだけではどうも解決しない感じがしていて、アレコレ試してみて行きついた結論です。まあ、普通に考えれば当たり前の話なのですが…。

 どうしても、サーキットなんかに行くと、テレコンの付け外しって面倒だし、ホコリの侵入が嫌だから…という感じがありますが、出来るだけテレコンは最小限で使った方がいいですし、使うなら1.4倍テレコンで対応し、それでも足りなければAPS-Cで対応して…という方が現実的なようです。

 そう考えると、100400GMは1.4倍テレコンでフルサイズ140-560mm、APS-Cで210-840mmになりますし、200600Gは1.4倍テレコンでフルサイズ280-840mm、APS-Cで420-1,260mm。ってことは、APS-C機での運用なら100400GMでいいと思いますが、フルサイズ機運用だと200600Gが欲しくなると思います。

像面位相差AFとISO感度

 もう1つ、像面位相差AFに影響を与えるのがISO感度です。

 α6500で4レース撮影して感じたのは、やはりISO感度が上がれば上がるほど、像面位相差AFが迷いやすくなるという点です。これは、ISO-3,200とかそんなレベルではなく、ISO-800やISO-1,600ぐらいでも体感できるレベルです。

 なので、気をつけないと、先程のNDを付けっぱなしにしちゃっていると、AF的に不利になる可能性は十分あります。特に、ND8は結構な好天時じゃないと、ちょっと曇り空になると気付いたらISO感度があがって…というのは気をつけたいですね。

手ブレ補正は使えるのか?

 このあたりの比較は、α6500×SEL100400GMでしかしていませんが、1/400sや1/300sといったそれなりのシャッター速度で撮影をする場合は、レンズの手ブレ補正をONにしていた方が、少し打率が上がる印象があります。ただ、いろいろやってみた感じだと、シチュエーションによっても結構打率が変わるようなので、シャッター速度が早めの場合に何枚か試しに撮影をしてチェックした感じでONにするかOFFにするか判断しているという感じです。

 その一方で、私がよく撮影する1/160sあたりになると、手ブレ補正をONにすると一気に打率が下がります。だいたい、私のマシン撮影って、概ね打率が30~40%ぐらいの感じなのですが、手ブレ補正ONにすると10%は余裕で切ります。つまり、ほぼほぼ失敗作になるという感じです。なので、1/160sよりも遅いシャッター速度で撮影する場合は、まずOFFにして撮影しています。

 まあ、実はこのあたりはAマウント機でα77II+TAMRON 150-600mmを撮影している時代から、ボディ内手ブレ補正はOFFで撮影を続けてきたので、今更手ブレ補正に頼ろうという発想は私は無いんですけどね。

1-3.マウントアダプターの注意点

 Eマウント機で必ず登場をするのが、マウントアダプターです。

 SONY純正品でいえば、LA-EA3というのがフルサイズ対応のAマウント⇒Eマウントに変換するアダプターで、SIGMAさんからはCanonのEFマウントをSONYのEマウントに変換するアダプターが販売されています。

 以前の古い機種では、こういったマウントアダプターで撮影をする場合、像面位相差AFが使えないというのが課題としてあったのですが、APS-C機だとα6300以降の機種で、フルサイズ機だとα7II以降の機種で像面位相差AFが使えるようになりました。

 ただし、実はここに大きな落とし穴があることを知っている人は意外と少ないんです。

 厳密にいえば、α9ではAF追従での最高10コマ/秒の高速連写が可能になりました。ただ、α7IIIやα6500/6300では連写時にAF追従しないというのが結構あります。これは、SONYとしてはLA-EA3装着時という表現をしていますが、おそらくSIGMAのMC-11も同様と思われます(事実、SIGMAもMC-11でのAF-Cは非対応とうたっていますし…)。

 結構検索をするとMC-11でEマウント機にCanonレンズを装着して、連写が出来ました!という動画を目にしますが、連写出来たことに気を取られていて、よくよく見てみると、AFの緑の枠自体は追いかけているんだけど、絵としては1枚目のAFから固定のまま連写しているというのをよく目にします。

YouTubeで見るときは、実際に連写をしていて前後方向に追従しているかを確認する

 一方で、SIGMAのMC-11の場合、MC-11のアップデートや新型のレンズとの組み合わせで、実は連写に対応してきているという情報も一部にはあるようです。私が確認したものではないので名言を避けますが、レンズとボディのファームアップや連写速度、カメラのAF設定等々いろんな要素が絡んでくるとのことなので、一概に何でもいけるという話でもなさそうです。しかも、使えたとしてもどれだけサーキット撮影に耐えられるかどうかはまた別次元だと思っていますが…

 たまに、こういった感じのYouTubeネタを見たりするときもありますが、気をつけて欲しいのは、シャッター半押しの追従に惑わされないこと。SONY機は全般的にシャッター半押しの追従はえげつないほど食いつきますが、実際に連写をし始めると機種によってそのポテンシャルが変わってきます。なので、実際に連写をしているのか、その状態で追従をしているのかに注意をして見る必要があります。

 あと、被写体を横方向に動かして、「追従してますよ」なんて言っている動画もありますが、横方向なんて奥行きが変わらなければ、AFは大概合うわけで、それに騙されてはいけません。きちんと、前後方向に被写体が動いたときに追従出来ているかを見ないと本来の性能はよく分りません

 意外とこの点、伝わりきれていない面が結構ありますので注意をした方がいいと思います。

 まあ、個人的には「マウントアダプター経由はどうしても純正にはかなわない」って思ってますけどね。

1-4.Ke-Kun的撮影設定

 ちょっと私の設定も紹介しておきます。

AFエリアは拡張フレキシブルスポット

 これは、Eマウント時代からではなく、Aマウント機の時代からそうですね。

 どうしても、Eマウント機なんかだとAFエリアが広いので、ワイドにしてしまいがちなところがありますが、最近は撮るときにほとんど構図は決まっているし、こういう感じで個々にピントを合わせたいというのがあるので、こうしています。

 それに、何もAFポイントがないとどこを軸に流せばいいかが分からないので、その目安としても役立ちます。

今後はリアルタイムトラッキングの可能性も…

 2.実際の使用感

 続いて、ここからは実際にサーキットで使ったときの感じを紹介をしていきたいと思います。

2-1.α6000×SEL70200G×S耐(2015.09)

 まず私が一番はじめにテストをしたのは、2015年。α6000に70-200mm F4の組み合わせで狙いました。

 なんで、70-200mm F4なの?って思うかもしれませんが、当時はまだこのレンズぐらいしかEマウントの望遠レンズが無かったんですよね。

 しかも、この日はかなり雨が降る中で、本気での撮影が躊躇われるような天気だったため、急遽テスト撮影に切り換えたので、傘を挿しながら一脚を使わずに手持ちでの撮影で、それほど本気な撮影では無かったことは悪しからずです。

 撮影をしたのは岡山国際サーキットのヘアピンでのフェンスかぶりつきだったのですが、ここはAPS-C 200mmで十分撮れるところなのですが、まずまず撮れちゃうという感じ

 AFに関しては、今回の場合は主に横移動がメインの場所なので、このシチュエーションでは問題はなし。むしろ、AFエリアの広さが頼もしいほど。追尾AFも食いつきいいし。

 むしろ、気になったのはグリップ感で、当時Aマウント機であるα77IIをメイン機で撮影をしていたので、それに慣れているとグリップ不足からいささか撮影しにくさを感じました

 ただ、それでもα55やα77よりはいい絵が撮れるという感触は持ちました。

2-2.α6300×SEL70300G×Porsche CUP(2016.07)

 次なるチャレンジは約1年後の2016年の夏。

 これまでAFが速いとはいえ、望遠レンズが200mmまでしかなく、さすがにEマウントで撮るなんて…と思っていましたが、70-300mmが登場して、これならサーキットで使ってみてもいいかってレベルにはなり、試してみました。

 ちなみに、この時はコンパクトなボディとは裏腹に一脚を使って撮影しました。というのが、当時の私がちょうど一脚での撮影にすっかり慣れてしまって、手持ちの流し撮りがイマイチになってきていたので、わざわざこのスタイルで撮ってみました。

まずはヘアピンでテスト

 ここなら、300mmでもそこそこ撮れるし、前後の移動もあるから、AF追従性を見るには悪くないかな。

続いてパイパーのイン側で

 で、肝心な撮影をした感想としては、

 撮っている最中:ダメだわ
 撮った直後:おおっ、意外と撮れてるじゃん
 家で画像チェックするとき:やっぱりあんまり良くないかな?

 初めに結論からいいますが、「あんまり良くない」というのは、α77Ⅱに比べてということ。やはり、何だかんだ言っても、Aマウント機のAF性能とホールド性の良さは、α6300といえども勝てないのかなぁという感じです。ただし、1世代前のα77やα55から比べると、α6300の方がいいようにも感じます。なので、α77Ⅱを経験したことのない人なら、「全然OKですけど…」ということもありそうです。

2-3.α6300×SEL70200GM+2倍テレコン×F3(2017.05)

 ちょうどSF戦の合間にF3の予選が2本あるということで、ちょっとしたチャレンジをしてみました。

 この年の春に購入した70-200mm F2.8がテレコンに対応しているということで、2倍のテレコンをレンタルで借りることが出来たので、テレコン装着でサーキット撮影に対応出来るのか試してみることにしました。

 2倍テレコンをつけるとテレ端が400mm F5.6になります。しかも、インナーフォーカスなのでズームの全長が変わりません。実はこれが結構良し悪しというか、慣れなのでしょうが、今までの150-600mmに慣れてくるとレンズが短すぎて逆に扱いづらいという不思議な感覚に陥ります。

 肝心なAFですが、正直苦しいなぁという感想です。おそらく、SEL70200GMの性能と言うよりも2倍テレコンを装着した事によるAF速度の低下が酷く、この時の成功率としては10%以下まで低下してしまいました。なので、1.4倍テレコンはどうか分かりませんが、2倍テレコン×ナナニッパはちょっと厳しい感じがします。

2-4.α6500×SEL100400GM

SUPER GT@鈴鹿サーキット(2017.08)

 2017年夏、遂に真打ちのSEL100400GMを鈴鹿1000kmに投入しました。

 私としては、もうこのレンズで撮れるのであれば、Aマウントはおさらばにしてしまいたい。そういう思いで、このレンズに手を出してしまいました。

まずは最終コーナー

 う~ん、まあまずまずですが、そもそも明るい望遠レンズではないので、こういう2重フェンスのところでは、あまり評価しづらいのが正直なところ。

 正直、、十分使える印象です。特に、ここの場合、F値が1段暗くなって開放F8になるよりも、560mmになってフェンスが目立たなくなったという方が結構使えます。2重フェンスでこれだけ撮れればOKでしょう。

 AFもまあα6500でこれぐらい来ればいいでしょう。むしろ、α6500よりもα9との相性の方がSEL100400GMはいいという情報もあるで、今後、ボディの進化には注目ですね。あと、こういうシチュエーションになると、Aマウント機に搭載しているAFレンジを調整できるヤツが欲しいですね。気を抜くとフェンスにピントが行ってしまうので、それだけがちょっとストレスですね。

続いて2コーナーで

 今回は1/60sぐらいまでしか落としませんでしたが、それでこれだけ撮れればOKじゃないでしょうか

 何だろうなぁ…これまでα6300に70-300mmや70-200mmなんかをつけて撮っていたときはあんまり印象が良くなくて、今回も正直”イチかバチか”でEマウントのみの機材で撮影に挑んだのですが、もうこれで十分じゃ無いかな。しかも、×1.4倍のテレコン使ってコレですからね。

試しに2倍テレコンで

 そして、こちらが×2倍のテレコン装着時。ちょっとシャッター速度は落としていますが、いやいや十分撮れてますよ。

 ただ、厳密なことを話しておくと、×2倍のテレコンを装着すると、明らかに×1.4倍のときよりも迷いが一気に増えます。特に、シャッターを半押しをした瞬間に一度ボケた絵が出た後にピントが合う…という感じで少しラグがあります。とはいっても、一度食いつくとそのあとは割と問題ないので、AF使えないよ!ってことは無いです。

 この現象がα6500に由来するものなのかは分かりません。もしかしたら、α9だと比較的問題にならないのかもしれません。

 あと、たまに盛大にピントを見失ってしまうことが「撮れないよ~!」ってのがあります。これは、たまに×1.4倍でも出るし、2コーナーに来てからの方が発生してきたので、もしかしたら、マシンのヘッドライトの影響もあるかもしれません。

 このポジションって、過去に記事にも書いているとおり、以前の150-600mmをAPS-Cで撮影して35mm換算900mmでも、「もう少し望遠が欲しいなぁ…」と思っていた場所なんですよね。それが今回、×2倍のテレコンを装着して、APS-C 710mm(35mm換算1,065mm)ですからねぇ…。いやいや、それでこれだけ撮れれば十分でしょう。

 ちなみに、手ブレ補正はOFFにしています。一様、MODE-2が流し撮り用の手ブレ補正とのことですが、明らかに手ブレ補正をOFFにしたときの方が撮れ率が格段に上がるので、今回は基本的に手ブレ補正は切っています。

SUPER FORMULA@オートポリス(2017.09)

 秋の4連戦の2戦目は、オートポリスでのSF撮影です。

 さすがにこれだけ撮影していると、この組み合わせにも慣れてきますね。

100R

 あえて、速いシャッター速度で撮影してみましたが、結構ゾクッとするぐらいいい写りをしてくれています。正直、Aマウントの70-400mm Gを使っているときは、「微妙に描写が甘いのかなぁ…」と思う場面がちょくちょくありましたが、この100-400mmでこういう絵が撮れてくれているのを見ると、「ダテにG Masterレンズじゃないんだなぁ…」と感じさせてくれます

ブリッジ手前

 いやいや、いいですねぇ。本当はもうちょっと背後のマシンと絡めて撮りたかったところもありますが、「ここまでバッチリ来るか…」と思うぐらい、綺麗な描写もしてくれてます。SFの速さでこれぐらい撮れていることを考えると、もうα6500+SEL100400GMの組み合わせで文句なしなんでしょうね。

 なので、このオートポリス戦でサーキット撮影も完全にEマウントで行こうという決心をしましたね

スーパーバイク@岡山国際サーキット(2017.09)

 さすがに2輪となるともう少し望遠が必要になる…ということで、あえて100-400mm GMに2倍テレコンで挑みます。

 う~ん、やっぱり2倍テレコンを装着すると、α6500だとガクンとAF速度と精度が落ちる感じです。

マイクナイト

 2輪をマイクナイトコーナーでAFというのは、あまりにも追従性能的に無理だったこともあり、あえてMFで狙ってます。普段置きピンなんてしないんですけど、案外撮れちゃうもんですね。

1.4倍テレコンで狙ってみる

 1.4倍だとAFで十分狙えますが、やっぱり画角的にもうちょっと欲しい感じはしますね。

 これが、α9とかを使うと、もうちょっと2倍テレコンでも使える感じになるのかな?。試してみたい気はしますね。

S耐@岡山国際サーキット(2017.10)

 秋の4連戦最後はS耐。正直、この日は天候が悪く、撮影すること自体もなかなか大変な日でした。

マイクナイトコーナー

 あえてあまり無理はせず、ややワイド気味に狙いました。それにしても、SSが1/100sでマイクナイトで撮れると気分がいいもんです。

 そもそも、S耐ってそれほど車速が早いわけでは無いので案外撮影しやすいのですが、十分1.4倍テレコンで追える印象。

最終コーナーへ

 Gr.2のところでも書いたとおり、ウェットコンディションということで最終コーナーのラインがアウト側になっているマシンが結構あったこともあり、構図的には少しいまいちな感じもありました。ただ、それでもシャッター速度が1/40sというスローシャッターで撮れたってのが嬉しいですよね。

2-5.α7RIII×SEL100400GM

岡山ファン感謝デー(2018.03)

 今回はいきなりα7RIIIと100-400mm GMに1.4倍テレコンの組み合わせで挑みます。たぶん、α7RIIIでサーキット撮影するのってオレぐらいだけじゃないのかな?。

 α7RIIIでのサーキット撮影で注意をしないといけないのは、像面位相差AFがF8までしか対応していないということ。なので、100-400mm GMにテレコンを付けると考えると1.4倍までは対応できますが、2倍は対応しません。なので、事実上フルサイズでいこうとすると560mmが限度。APS-Cトリミングをするとさらに1.5倍なので840mmまで対応します。

マイクナイト

マイクナイト撮影窓

ヘアピン

 当時は周辺減光の問題があって少しトリミングをしたりもしましたが、今ではRAW現像時に直して気にならなくなってます。もはやα7RIIIで全くもって問題無い感じです。

SUPER GT@鈴鹿サーキット(2018.05)

 α7RIIIにSEL100400GMを装着し、さらに×1.4倍テレコンを装着してフルサイズで挑みます。グリップ力向上のため、縦位置グリップを装着。ただ、縦位置グリップは重すぎるので、やっぱりエクステンショングリップがいいですね。

決勝日は2コーナーから

 やはり、400mm×1.4倍テレコン×APS-Cクロップで、換算840mmってところになるとやっぱりこのあたりのポジション取りがベストかな。さすが、APS-Cクロップをしたとしても1,800万画素相当残ってくれるというのがα7RIIIの強さですよね。

最後はイタリアンカラーのウォールを背景に

 もうある程度撮れた感じはあったものの、改めて大移動する時間も無いし…ということで、以前に撮ったことがある2コーナー立ち上がりのイタリアンカラーのウォールを背景に流してみます。

 何気に、SUPER GTマシンでここで流したのって初めてかもしれませんね。なかなかいいでしょ。

2-6.α7III×SEL100400GM

S耐@オートポリス(2018.07)

 α7IIIを購入してしばらくして、オートポリスでS耐の撮影に出掛けたのですが、ここではマシン撮影はすべてα7IIIで行いました。やはり、一番は、象面位相差AFがF11対応しているということですよね。つまり、SEL100400GMに2倍テレコンを付けても、バリバリAFが使える

 これ、α7RIIIだとF8測距なので1.4倍テレコンまでしか使えないので、結局APS-Cクロップとの組み合わせが定番になってしまうので、400mm×1.4倍テレコン×1.5倍クロップで840mm。それが、α7IIIならクロップなしでそのまま2倍テレコンが使えるので、400mm×2倍テレコンで800mm。もし、APS-Cクロップも駆使するなら実に1,200mmです。この優位差は大きいです。

 今回、α7IIIで撮影していて一番驚いたのは、SEL100400GMに2倍テレコンを装着しても、ほとんどテレコン未装着時と比べて違和感がないこと。α7RIIIはもちろんのこと、α6500でもさすがに2倍テレコンを装着すると、はじめの捕捉に迷いが出てしまって「おいおい、シャッター切れないよ!」っていうのがちょくちょくあるのですが、不思議とα7IIIとの組み合わせだと普通に使えてしまいます。もちろん、0ではないですが、数えるほどしか起きませんでした。これは、正直驚きました。

 なので、今までは、焦点距離が短くなれば、テレコンを外して…というのが普通だったのですが、もうテレコン付けっぱなしでも大きなストレスがない。いやあ、これは本当にいいですよ。

スーパーバイク@岡山国際サーキット(2018.09)

 この日は朝から台風接近であいにくの天候。ただ、去年2倍テレコンがなかなか使えなかった2輪だけに、α7IIIとの組み合わせに期待がかかります。

マイクナイトコーナー

 ここでの撮影は、昨年の経験から800mmのAPS-Cでギリという感じだというのは分かっていました。ただ、昨年はα6500でネイティブで撮影していましたが、2倍テレコン装着でAFの精度と速度がガクンと落ちる感じがありましたが、α7IIIの方がほとんどストレスなくバンバンいけます

せっかくなので例の場所から狙ってみる

 う~ん、ちょっと今回は思った以上に緑かぶりが残っちゃったな…。天気が悪かったのとF11っていうのが難しくしているのかな。ただ、去年はMFで置きピンで撮影していたりしましたが、今回は全部AFで撮影出来ましたやはり、AF的にはα7III>α6500ですね。

2-7.α6400×SEL100400GM

岡山国際サーキットファン感謝デー(2019.03)

 この1年弱ぐらいはサーキットでのマシン撮影はα7IIIとSEL100400GMの組み合わせで挑んでいましたが、今回はテストでα6400とSEL100400GMの組み合わせで挑んでみます。

 レンズは同じで、SEL100400GMに2倍テレコン装着の組み合わせ。別に2倍テレコンまで必要無かったのですが、α6500で2倍テレコン装着時のAFが良くなかったので、それがどう改善されたのかを知りたかったのであえて、2倍テレコン装着のままにしてみました。

 ちなみに、縦位置グリップはサードパーティー製のもの。バッテリーだけならそんなに気にしなくてもいいのでしょうが、どうしてもマシン撮影となるとグリップの問題があるので、あえて装着状態で撮影しました。なので、シャッターは関係ないのでケーブル接続はせずです。

最終コーナーでテスト

 いや、α6400いいですよ。

 AFで言えば、全然α6500よりもいいです。しかも、先にも述べた2倍テレコンとの組み合わせが、α6500は結構苦しかったのに、α6400は全然テレコン装着したことによるビハインドを感じません。その頼もしさはα7IIIと同じです。

マイクナイトでテスト

 今回、不思議なことにα6400の方がバシッと来ている写真が多い気がするんですよね。これってもしかして手ブレ補正の関係なのかな?。

 私の場合、手ブレ補正ってオフにして撮影するのですが、たぶんそうすると、ボディ内手ブレ補正の機種ってレンズを振り回したときにセンサーが動く気がするんですよね。だから、むしろボディ内手ブレ補正を搭載していない機種の方が相性がいいのかも。まあ、全然分からんですけど。

可能性を感じるトラッキングAF

 あと、恐ろしいのがα6400のトラッキングAF。マシン撮影の場合、タッチトラッキングなんてしてられないので、「トラッキング:拡張フレキシブルスポット」で使ってみましたが、まあ見事にフロントのエンブレムやフロントグリルにトラッキングしてそのまま追従していきます

 これは十分使えると思います!。

 OLYMPUSのE-M1Xが車を認識するなんて言われてて「うらやましいなぁ」と少し思っていましたが、いやいや、こっちの方がいいですわ。今後、2輪とか4輪のオープンでヘルメットをトラッキング出来るかどうかが気になりますね。

 あとは好き嫌いの問題で、私もこれまで拡張フレキシブルスポットでAFポイントを決めて使っていましたが、その方が構図を決めやすいので、実際問題としては、私はあまり使わないかもしれないです。

2日目に再び最終コーナーで

 せっかくAPS-Cに800mmを装着しているわけですから、これを生かしたい!ってことで、マイクナイトの立ち上がりを狙ってみました。

 不思議なんですが、HP上は気にならないかもしれませんが、正面から向かってくるマシンって、どうも甘く写るんですよね。それは、α7IIIでも一緒なのですが…。

 それでも、APS-C機というメリットは大きくて、換算1,200mmになるので構図のバリエーションは生まれますよね。あと、SEL100400GMに2倍テレコンを装着したときに、どうしても250mm以上(2倍テレコンなので500mm以上)のあたりになると、周辺減光があるので、それがAPS-Cだとクロップされて関係なくなるというのもうれしいところです。

最終コーナー立ち上がりでスローシャッターに

 結局、1/40秒あたりまで来ましたね。ここまで来ると、もうフロントしかピンが来てない状況です。岡山って、いい感じで流せる場所が無いんだよな…。

SUZUKA S耐 春の陣(2019.03)

 先ほどの岡山ファン感の翌週は鈴鹿サーキットへS耐の開幕戦。

 別にα7IIIで狙ってもいいんですが、前の週の岡山ファン感で、「もしかして、α6400>α7IIIかも…」という感触があったので、今回もα6400にSEL100400GM×2倍テレコンで挑みました。

 やはり、岡山以上にAPS-C機のメリットは大きくなりますよね。岡山のときほどは、α6400としての大きなアドバンテージを感じませんでしたが、AFはα7IIIよりも少し良いかなという感じ。

私的なα6400の一番の問題は構えにくさ

 そして、私の中で残念というか問題なのは、やはりα7IIIでの撮影に自分自身が慣れてしまったことで、α6xxx系のボディでの撮影自体がやりにくいということ。もちろん、慣れとかの問題もあるし、私自身がメガネ装着で撮影しているというのも影響していると思います。

 私の場合、メガネをかけている分、EVFとの距離が空いてしまうんですよね。なので、鼻をEVFの横につけて撮影するのですが、α6400はEVF自体があまり飛び出していないので、メガネがすぐにファインダーにぶつかってしまうので構えにくい。α7IIIやα7RIIIはもう少しEVFが飛び出しているのでそんなに気にならない。どうもこれが原因のような気がします。

 事実、メガネを外して裸眼で撮影すると、それほど構えにくさが無くなります。ただ、今度はそうなるとマシンが向かってくるのは何とか裸眼でも分かるのですが、どのマシンが走っているのかの識別が出来ないんですよね。これはこれでフラストレーションが溜まってしまいます。

 実はS耐@鈴鹿戦には間に合わなかったのですが、SmallRigのα6300用のブラケットを購入したので、これを使ったらグリップも含めてもうちょっと撮影しやすくなるかもしれません。

2-8.α7III×SEL200600G

OKAYAMAチャレンジカップレース@岡山(2019.07)

 満を持して登場した、注目の望遠レンズSEL200600G。7月発売だったので、待てば、8月末にはスーパーバイクレースがあるのですが、それまで温存しておくのも何だし、ちょっと試し打ちをしたいなぁと思って、地方レースながら撮影に出掛けたのでした。

α7III×SEL200600G×1.4倍テレコン

 レンズの性能を見たいので、あんまりシャッター速度を落とさず、1/250sで。十分問題なく解像してくれます。もう早くもこの段階で、「このレンズは良さそうだぞ」という実感を感じます

 続いて、マイクナイトからの立ち上がりのショット。SEL100400GMの頃から、こういう正面で迫ってくる時って、AFがちょっと微妙だなっていうのが正直あったのですが、全然問題無さそう。こう見ると、やっぱりあの症状はレンズ依存だったのかな…。

 もう問題無く撮れちゃってます。まあ、Vitzだとそんなに車速も早くないですし。これでも600mmちょっとですからね。

2-9.α9×SEL200600G

OKAYAMAチャレンジカップレース@岡山(2019.07)

 ジャジャ~ン!

 泣く子も黙るα9でございます!

 実は、200600Gが発表されて、注文をして、100400GMを下取りに出して、アレコレと自分の今後の機材ラインナップを整理して考えていったときに、もうこの道は避けては通れないと思ったんですよね。まあ、以前からも書いていたとおり、「私が使わないで、誰が使う!」って話ですからね。

 ただ、実際に電子シャッターでブラックアウトフリーでサーキット撮影をするということ自体が、どういうことになるのか、というのがそもそもあまり実感が無かったんですよね。

α9×SEL200600G×1.4倍テレコン

 実はα9で1つだけ気にしていたのは、シャッター速度を落としてスローシャッターで流し撮りをするときに、どういう表示をされるんだろう?ということでした。

 実際に試したらよく分ったのですが、おおよそ1/125sあたりまでなら問題無くブラックアウトフリーをしていましたが、1/125s以下のシャッター速度にすると少しパラパラマンガ風のちょっとカク付いた映像になってしまいます。

 それを加味しても、やはりブラックアウトフリーは、明らかに撮影時の捕捉性を格段に向上させます。なので、スローシャッターの歩留まりがいいなぁと思ったのは、おそらく追従性が良くなって、それで歩留まりが良くなったのだと思っています。

 このターンインがフルサイズでバシバシ気持ちよく撮れるのがホントにありがたい。

 最終手前の時にも述べたとおり、こういう前から直進的に来る場面でもAFの追い方としては全然問題無いです。ここだけ見ても、AFは100400GMよりも200600Gの方がいいような実感があります

 そして、ターンインをちょっと流して見ました。普通に考えて、840mmを1/80sで流すなんてあまりしないのですが、いや、十分撮れてます。ホント、撮ってて気持ちいい。何か、久しぶりにこういう感触を得ましたね。

α9×SEL200600G(テレコン未装着)

 続いて向かったのは、パイパーコーナー。

 試しにマーシャルカーを撮っただけで、すでにいい感じ。時間帯にしては、晴れすぎてなかったというのも良かったんだろうけど、200600Gの性能もさることながら、やっぱりα9だなっていう思いが強まってきます

 ホント、このパイパーコーナーでの撮影は、α9のリアルタイムトラッキング様々でした。ターンインの前にトラッキングをしたら、そこずっとAFが追ってくれるので、あとは構図を決めてシャッターを切るだけ。言葉で書くと呆気ないのですが、撮影をしているとホントで気持ちいいの一言!。

 しかも、このリアルタイムトラッキング、今まで箱車でしか試していなかった(その時はα6400)のですが、こういうフォーミュラカーで試すと、ノーズをトラッキングしたらノーズを追うし、ヘルメットをトラッキングしたらヘルメットを追ってくれる。当たり前のことを言っているのですが、これが地味にスゴい。OLYMPUSがインテリジェント被写体認識AFというのを搭載していますが、自分でどこに追従して欲しいかを選べるので、こっちの方がいいと思います。

 なので、もうちょっと慣れたら結構アップで、ドライバーを追うという撮影も十分出来そうです。

 やはり、流し撮りも格段にやりやすいです。こうなってくると、撮影の幅が広がりそう。

* 結 論 *

α7III×SEL100400GM×テレコンの組み合わせでバッチリ

 個人的にはこれ以上のスペックはいらないかな。α9だとこれよりもAFスゴいのかもしれないけど、モータースポーツでいえばオーバースペックかも。あと、前から言っているとおり、電子シャッターは撮ってる感が無いんですよね。もちろん撮れているという結果も大事だけど、撮ること自体が楽しくないとな。

 まあ、しいて注文を付けるとすれば、Aマウント機のようにAFレンジが本体側で設定出来るといいんだけどなぁ。あまりにもAF性能が良すぎて、3m~∞にしているのにフェンスの方に持って行かれちゃうからな。

α9はやはり別格!

 あと、当たり前ですがα9まで手を出すと、やはりちょっと別格になります。電子シャッターによる秒間60回のAF測光とブラックアウトフリーによる追従性の良さは別格です。

APS-Cなら間違いなくα6400×SEL100400GM

 APS-Cなら、間違いなくα6400×SEL100400GMの組み合わせでしょう。

 グリップ感でいえば、α6500の方がいいと思いますが、AF性能は明らかにα6400の方が上です。バッファはα6500の方が上ですが、AFとSEL100400GMがテレコン装着で違和感無く使える点で、間違いなく軍配はα6400だと思います。

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