鈴鹿サーキット 参戦攻略ガイド

鈴鹿サーキット

(最終更新日:2024.01.13)

 鈴鹿サーキットは、F1も開催される世界的に有名なサーキット。また、日本においては、東の富士・西の鈴鹿という感じで、西日本のモータースポーツとしては聖地とも言うべき場所で、おのずとお客さんの数も多くなります。ということで、実はいろいろと考慮いないといけない事が多いんですよね。

 ということで、鈴鹿サーキットでのレースの参戦に向けて、まとめ記事を書き綴ってみました。

参戦ガイド編 撮影スポット編

 1.車によるアクセス

 まずは、サーキットに行かないと何も始まらないので、サーキットまでの交通手段についてです。

 通常サーキットといえば、車で行くというのがほとんどですが、鈴鹿サーキットは比較的市街地にあるということで、公共交通機関を利用して行くことも可能です。ただ、私の場合、100%車移動なので、今回は車によるサーキットへのアクセスを紹介します。

1-1.鈴鹿ICからのルート

 だれがどう考えても、普通に考えると「鈴鹿ICから降りるのがいいでしょ?」と思う、ド定番のルートです。

 私も、2014年に初めて鈴鹿サーキットに向かったときと、同年3月のファン感の時に使ったのはこのルートでした。ただ、それ以来、一切このルートは走っていません

 というのも、このルートはとにかく渋滞が酷いです。もちろん、深夜や早朝の到着であれば問題ないのですが、日中は完全にダメです。何処が混むというより、あちこちが渋滞します。鈴鹿サーキットさん自体もオススメしてません。

1-2.亀山ICからのルート

 それに対して、私がよく利用するのがこのルートです。

 鈴鹿ICよりも西側になるので、実質鈴鹿よりも西側の京都・大阪方面からの人が対象になると思いますが、最近は鈴鹿サーキットさん自体がこのルートを推奨していたりします。

 このルートの良いのは、市街地を避けて、圧倒的に信号の数が少ないので、それなりに車が流れてくれるというところ。とはいえ、実は最近は段々知れ渡ってきたのか交通量が増えてきていますが、さらなる裏道となるルートの選択肢も豊富なので、先の鈴鹿ICのルートよりもどうにかなるでしょう。

1-3.みえ川越IC~四日市からのルート

 こちらは、四日市よりも以東の地域から鈴鹿に向かう場合のルート。

 私は、実際、みえ川越ICとか使ったことがないのですが、ホテルで四日市というケースはちょくちょくあるので、雰囲気は何となく分かります。

 このルートは国道23号線・名四国道を走って行くのですが、ポイントとしては、四日市市街地の渋滞と「北玉垣町北」交差点からサーキットまでをどう抜けていくのかが問題になりそうです。2023年末に中勢バイパス・鈴鹿(安塚)工区が開通したので、サーキット周辺の渋滞は幾分解消されてくることを期待しています。

1-4.駐車場

 鈴鹿サーキットは、他のサーキットと少し違っていて、サーキットの外に駐車場があります。なので、他のサーキットが「ゲートオープン=駐車場オープン」なのですが、鈴鹿は全然別です。

 なので、鈴鹿サーキットは、ホテルを併設していることもあったりして、駐車場は24時間営業をしています。しかも、駐車料金は1日いくらという計算なので、深夜0時を過ぎれば、駐車料金は変わりません

 これは、2023年5月のSGT鈴鹿戦の時の駐車場マップですが、レースによってどの場所が前売になるのかが異なるので、その辺りは注意が必要です。

 駐車場の入口は、4Pと5Pの間にある「パーキングゲート」から入ります。

 普段の通常営業日であれば、一番メインゲートに近い1Pや2Pに駐車出来ますが、何らかのイベントの場合は1Pや2Pに駐車することは出来ず、ほとんどの場合は、3P以降のことが多いです。

大切なのはどこが予約で、どこが当日なのか

 駐車場で気をつけないといけないのは、先にも述べたとおり、どこが前売で、どこが当日販売なのかです。

 鈴鹿の場合、事前に前売駐車券が売られています。当日が1,000円/日のところが、レース日2日間で5,800円(2023年のSGT戦)とかなので割高にはなってしまうのですが、この前売の駐車券があれば、とりあえずそのエリア内であれば満車で駐車出来ないという事態は避けられるので、特に遠方から参加するような方や参戦歴が浅い方には安心ですよね。

 この前売駐車券なのですが、レースによって、何処が前売で何処が当日販売があるのかが結構違います。以前は、3P・4P・7Pのあたりが予約分でしたが、最近は7Pではなく6Pが予約販売されるイメージがあります。

退出時を考えて駐車場選びと駐車場所を考える

 これ、鈴鹿だけに限った話ではないですが、非常に重要です。

 次の「帰りの渋滞攻略」にも繋がるのですが、何処に停めるのかによって、帰りの渋滞が大きく変わります

 土曜日はまだそうでもないですが、決勝日のレース終了後の渋滞は凄まじいです。

 なので、実際、決勝日の朝の駐車場を見ていると、「ガラガラなのに何でそんなゲートから遠いところに停めているんだろう?」という光景を目にしますが、それはゲートの遠さよりも駐車場の出口の近さを優先しているんですよね。

 なんせ、駐車場が一度渋滞すると10分単位で動きませんが、4Pの端から端まで歩いたって数分ぐらいのもんですからね。

1-5.帰りの渋滞攻略

 ただ、駐車場関係でそもそも考えないといけないのが、帰りの渋滞です。

①そもそも駐車場から出るのも大混雑

 実は、2018年のSUPER GT戦のときは、前売の6Pだったのですが、この6Pから4Pとの間の道路に出てくるまでに20分かかり、そこからパーキングゲートを出るのにさらに10分かかり、駐車場から道まで出るのに30分かかりました

 なので、そういうことを考えると、まずは4P駐車場を選んだ上で、4Pの中でも一番パーキングゲートに近いところに止めるのが一番いいと思います。実際、2020年のSUPER GT戦のときは、乗車から3分で県道まで出られました。同じ4Pでも、駐める場所を怠ると、10~20分は大きく変わってきますし、3Pや6Pになるともっとです。

 ちなみに、以前は、3Pの横のゲートから道路に出られたのですが、最近は3Pと4Pの間から出させてもらったことが無く、全部パーキングゲートから出す傾向があるので、なおさら混むんですよね。

 そういったこともあり、前売券でもし3Pと4Pの両方が販売される場合は、私は迷わず4Pを選ぶようにしています。

②パーキングゲートからの右折が渋滞

 次に、混雑を招くのが、パーキングゲートを出るところです。

 左折は、案外簡単に出られるのですが、ここを右折しようと思うとなかなか難儀をします。そういう車が多いので、基本的には左折退場を促しています。ただし、実際には多くの車が左折をするがために、次の交差点が渋滞してしまうという実態もあります。

③鈴鹿サーキット前交差点

 ここがすべての元凶の気もしますが、この交差点が見事に渋滞します。

 この交差点、多くの車がHONDA工場やイオンモールの方(結果的に鈴鹿IC方向)に進むので、右折車が大半です。なので、あえて、この交差点は左折をするか直進をすることをオススメします。

パーキングゲートを左折して、すぐに右車線が渋滞

 しかし、この交差点って最終的な交差点としては左折・直進・右折の3つなのですが、右折レーンはゼブラゾーンを含んでも10数台程度です。それより手前は、片側2車線なので直進車および右折車ともに全部右車線に集中して、右側車線が異様に渋滞します。

右車線のほとんどは右折車なので、直進レーンはガラガラ

 なので、この交差点を直進する場合は、左側車線を進んで、交差点手前でサッと直進レーンに入るというのが、私の常套手段となっています。

④サーキットから北側に向かう道路

 すごいアバウトに書きましたが、先の鈴鹿サーキット前交差点を右折して、北側のホンダ工場、イオン方向に進むとはかなり渋滞します。ですので、よほどの事が無い限り、このルートは避けた方がいいと思います。

 さらに言うと、その後に鈴鹿ICまで向かう道中がとにかく渋滞の嵐です。なので、私自身、このルートは初めて鈴鹿サーキットに行った時以降、絶対に通らないようにしています

⑤南コース出口

 これ、はじめはかなり意外だったのですが、先の「鈴鹿サーキット前交差点」を直進して進もうとしても、なかなか車が流れません。なんでだろう?と思っていたら、南コース臨時駐車場やみその臨時駐車場から出る車を優先して出すので、なかなか車が流れません。それでも、先の④のルートよりはまだまだ渋滞ポイントとしては楽な方です。

 人によっては、その点を考慮して、はじめから南コース臨時駐車場やみその臨時駐車場をチョイスする方もおられますよね。

 こちらに、コロナ禍ではありますが、2020年のSGT鈴鹿戦の決勝後の様子を動画にしていますので、よかったら参考にして下さい。

 2.チケット

 そもそも、鈴鹿サーキットさんのHPは説明が丁寧なのでそれでも十分分かりそうなのですが、あえてそれぞれのチケットの説明をしたいと思います。

2-1.ピットウォークパス

 まずは、ピットウォークパスです。これは、その名の通り、ピットウォークに参加することが出来るパスになります。もちろん、一部の下位カテゴリーなどではパドックフリー等で無料でピットウォークに入れる場合もありますが、一般的なレースの場合は、このパスが無いとピットウォークに参加できません。

 個人的に、鈴鹿サーキットでピットウォークパスをほとんど購入したことがないので、分からないのですが、あまり鈴鹿って岡山などのような紙製のパスを配布しないことが多いので、単にチケットを持っていて、入場するときに見せるだけの場合が多いかも知れません。

PWパスの入口は逆バンクトンネル

 大事なのは意外とここ。鈴鹿サーキットでのピットウォークパスの人の入口は逆バンクトンネルのところになります。

 ちゃんとした入口のところの写真が撮れていなくて、こんなので申し訳ないですが、手前側のトンネルを潜った先にPW隊列の先頭が並びます。

 その隊列が、ずっとグランドスタンドの横の坂を上り、そのまま観覧車側に折り返して、コースとは逆向きのような形で並んでいきます。この写真は、2020年SFの時の隊列ですが、こんなのまだ序の口で、ヒドいときはもっと激しく並んでいるイメージがあります。

 元々、鈴鹿のレースはお客さんが多いってのもありますが、SUPER GTクラスになると、ホントに身動きも取れないほどの激混みになります。決勝日はホームストレート上にRQは並ぶので、まだ分散しますが、土曜日は本当に大変です。

2-2.パドックパス

 続いてのパドックパスは、パドック内に入れるパスになります。パドック内とは、いわゆる東コースの内側、ピットがある側になります。

 写真は、2022年S耐でのパドックパス。必ずではありませんが、レースによってはプラスチック製のキチンとしたパスを頂けます。

パドックに行く方法は3種類

 鈴鹿サーキットの場合、パドックに行く方法は3種類あります。

 1つ目は、GPスクエア(グランドスタンド裏の広場)にある、パドックトンネルを通ってパドック内に入る方法。まあ、普通に考えればこれが一般的です。

 2つ目は、先程のピットウォークの隊列が並ぶ、逆バンクトンネルの所から入る方法。これ、私も鈴鹿に行き始めてしばらくは知りませんでしたが、実はここに係員の人がいるので、パスを見せれば出入りが可能です。特に逆バンク方向から来たりした場合はここを使うというのはもちろんなのですが、ピットウォーク終わりの場合、ほとんどは1コーナー側から退場を促され、最終コーナー方向に追い出されていきます。そうなったときに、ここから出れば、わざわざパドックトンネルの方まで戻らなくても済むので、結構重要です。

 そして、3つ目はS字トンネルです。S字トンネルは、2017年頃から運用が開始されたようですが、以前は関係者用の通路だったものを一般用の通路に開放されたものです。ただ、一般用とはいっても、パドック内とDスタンドを結ぶ形のトンネルなので、パドックパスが無いと通ることが出来ません。

パドックパスのメリット

激感エリアに行くことが出来る

 鈴鹿サーキットにおけるパドックパスのメリットはいくつかあるのですが、その大きな1つに激感エリアに行けるというものがあります。

 鈴鹿サーキットでは、このパドック内に2コーナー、S字コーナー、最終コーナーの3箇所の激感エリアが設けられていて、要はレースの迫力を感じられる観戦エリアですよという場所です。

 その中でも一番有名なのが、2コーナーイン側のエリアでしょう。特にこの場所は、他の2箇所がフェンス越しなのに対して、ここはフェンスがないので迫力満点で、カメラマンの撮影スポットとしても有名な場所です。これらの激感エリアはパドック内にあるため、パドックパスが無いと行くことが出来ません。

 ただ、この激感エリアまではそこそこ距離があるので移動が大変なのですが、実はパドックトンネルを出た所からシャトルバスが出ていることが多いです。しかも無料ですし、随時往復をしているので、割とすぐに来てくれるので便利です。

ピットウォークに早い段階で並べる

 これに関しては、特に鈴鹿だけに限った話では無く、他のサーキットでも同様ですが、先のピットウォークパス用の隊列とは別にパドック内にもピットウォーク用の隊列が並ぶので、通常のピットウォーク券では入場が遅くなりがちなところを、パドックパスを持っていると少し有利に並ぶことが出来ます。とはいえ、鈴鹿はそもそもお客さんが多いので、そのパドック内の隊列ですらえげつないんですけどね。

 ただ、カテゴリーにもよりますが、一般的なピットウォークが1コーナー方向から入るのに対して、ビッグレースでは最終コーナー側(パドックトンネル上)からも入場が出来、割とこちらに並ぶ方が穴場だったりします。

2-3.ホスピタリティラウンジ

 鈴鹿サーキットで、さらに上のチケットに先程のパドックパスにラウンジ系の特典のついたパスが存在します。

 付属するラウンジの種類によってもいろいろありますが、有名なのがホスピタリティラウンジです。

駐車場は交通教育センター

 このクラスになると、専用の駐車場が付いてきます。しかも、場所はイベント広場すぐ隣の交通教育センターに駐車出来ます。しかも、ここには係員さんがいるので、ちょっと忘れ物をして、車に取りに帰っても全然苦にならないです。

ある意味、メインとなるホスピタリティラウンジ

 その名の通り、このパスの核となるのはこのホスピタリティラウンジ。

 こちらも、そもそもレースによって場所が異なるので要確認ですね。たいがい、パスに貼ってある数字がラウンジの番号を示しています。

 ラウンジの雰囲気はこんな感じ。

 ラウンジのメリットとしては、ピット上のところから外でレースが観戦出来るというところですね。場所によっては、上からピット作業も見ることが出来ます。

 もちろん、食事も付いてきます。

PW優先入場はあるが要注意

 さらに、ホスピタリティラウンジの人にとって嬉しいのが優先入場です。

 そう、ピットウォークの優先入場です。通常では隊列に並ばないと早く入ることが出来ませんが、ラウンジ系のパスを持っている人は優先的に先に入ることが出来ます

 通常は、VIPラウンジパス > ホスピタリティラウンジ > 一般隊列の順番に入ることが出来ます。なので、よほど遅刻をしない限り、並ぶことなく、一般の人よりも先に入る事が出来ます。

 しかも、何気にホスピタリティラウンジの人は、ピットビル2階の通路部分に並ぶ形になります。なので、日差しも避けられますし、雨も避けられるので案外いいです。

 あと、ホスピタリティラウンジで気をつけないといけないのは、あくまでVIPやホスピタリティラウンジの優先入場は時間制限があるという点。つまり、開始から10~15分ほど経過すると、自動的に一般入場も解禁されます。実はホスピタリティラウンジの人がこれだけ並んでいると、最後の方の人は優先入場が終わるまでに入る事が出来ません。スタッフさんの話だと、ピットビル中央にあるSUZUKA-ZEと繋がる連絡通路のあたりが1つの目安だそうです。

最大の落とし穴はグリッドウォークに参加できないこと

 そして、ホスピタリティラウンジの一番の落とし穴は、グリッドウォークに参加出来ないということなんです。これ、私自身、過去に気付かずに購入してしまってから、「え~っ!!!!\(◎o◎)/!」と驚いたところなんですよね。なので、本当に注意して下さい。

2-4.VIPラウンジ

 そして、ラウンジ系の最高峰に、VIPラウンジというクラスがあります。

 私がこれまで経験したのは、2017年S耐と2018年鈴鹿10H、2019年S耐・SUPER GTの4回ですね。このカードパスがなんともVIPの高級感を彷彿しますのよね。

 鈴鹿のVIPというと高いイメージがあるかもしれませんが、確かにSUPER GTや鈴鹿10Hだと6万円前後と高いですが、S耐レベルだと25,000円ぐらいなので、ちょっと背伸びをすれば無理な金額ではないと思います。それに、内容が内容ですから。

VIPラウンジ

 やはり、VIPの一番の魅力はラウンジですよね。グランドスタンドより1コーナー側にあるのがVIPラウンジの建物です。入口では、お姉さんがお出迎えをしてくれるので、エレベータで5階に上がります。

 1つ下の4階(または5階)には、それぞれ指定席があるので、絶対に座ることは可能です。こういうのは岡山やオートポリスじゃありえないです。あと、地味ですが、ラウンジ内にトイレがあるというのも嬉しいところ。

 あと、サーキットに来る人でここをメインに考えている方は少ないかもしれませんが、結構豪華な料理が出ます。また、飲み物は飲み放題でアルコールもあって、もう至れり尽くせりです。

ホスピタリティラウンジ

 VIPラウンジの場合、ピットビル2階のホスピタリティラウンジにもVIPの方専用のラウンジがあります。レースによってその場所が変わるようなので、何番がVIPなのかは確認した方がいいでしょう。

ピットウォークの優先入場あり

 もちろん、ホスピタリティラウンジと同じで、優先入場があります。

 ちなみに、最近の鈴鹿サーキットさんの傾向として「限定」というのがちょくちょくあります。例えば、初めの10~15分間はVIPラウンジの方のみのPWとか、鈴鹿10Hの決勝日朝のPWなんかは完全にVIP限定だったりしてましたね。

グリッドウォーク

 鈴鹿サーキットで、グリッドウォークに参加しようと思うと、SUPER GTやSUPER FORMULAのファンクラブのゲストパスを購入するか、あとはこのVIPラウンジパスを手に入れるかのどちらかになります。

 ただ、VIPラウンジの人は隊列はいつものPW側ではなく、VIPラウンジすぐ下のピット反対側(グランドスタンド側)からの入場になります。なので、待つのもコースサイド横で待っている感じ。

 さらに、グリッドウォークの終了時も、VIPラウンジ用に専用の出口があって、グランドスタンド前を通って、元の入ってきたところから戻っていく事が出来ます。このルートが通れるのはVIPラウンジの人だけ(たぶん)です。

2-5.チケット争奪戦

 鈴鹿のチケット購入は本当に争奪戦です。通常の観戦券やパドックパスなんかは焦る必要はないのですが、気をつけたいのは、先のVIPラウンジやホスピタリティラウンジといったラウンジ系のチケットと、何より駐車場です。

 詳しくは、過去の鈴鹿1000kmのチケット争奪戦記事をご覧頂いた方がいいと思います。

 特に2017年からオンラインストアのシステムが少し変わったので、2017年の記事を参考にしてもらうのが一番いいかもしれません。(さらに、2023年末からまたシステムが新しくなっているようです)

 なかなかこのオンラインストアが素直に接続出来ないんですよね。

 ある程度画面が進んでいくと、この「現在大変混雑しております」でまたTOPに戻るというのを繰り返し。数分かけて何回もトライをして、ようやく購入画面に行くという感じですね。なので、とにかく根気よくトライしていくことが大切だと思います。

 一様、仮押さえの画面まで進んでしまえば、15分間の時間制限以内で決済を済ませればいいので、それ以降は落ち着いてやっていけば大丈夫だと思います。

 あと、よくあるのが、途中で売り切れてしまうことがあること。この時に、「え~っと、どうしよう…」と考えていると、その間にドンドン完売していきます。なので、販売開始の段階で、よく考えておいて、第1候補はコレ、ダメだったらコレ…という感じでシミュレーションを事前にしておくことがとても大切だと思います。

 とはいえ、個人的にはキチンと、時間前からスタンバイをして挑めば、ほとんどの場合買えるイメージです。むしろ、岡山国際とかの方がよっぽど大変なイメージすらあります。

 3.ホテル

 チケット確保とともに鈴鹿戦で重要なのがホテルの手配です。オートポリスなんかみたいに、始めからサーキット近くにホテルがなく、そこそこ移動しないとホテルが無ければ、ある程度覚悟もするのですが、鈴鹿サーキットの場合は、ホテル手配が遅れれば遅れるほど、どんどんサーキットから遠くなるのが常です。

ちなみに、過去のホテル具合はこんな感じ

 実は、私が鈴鹿を訪れるようになったのは、2014年のファン感から。その時にお世話になったホテルの場所をまとめてみました。

ファン感 S耐 SUPER GT 鈴鹿10H SF
2014 四日市 - 四日市 - -
2015 鈴鹿 - 四日市 - -
2016 - -
[3/1]
- -
2017 亀山/白子
[12/11,2/9]
白子/白子
[5/13,1/1]
南四日市
[5/13]
- -
2018 - - 四日市
[2017/12/7]
亀山×2
[2/28]
-
2019 - 亀山→鈴鹿
[12/3→3/12]
四日市→亀山
[1/1→5/13]
亀山→×
[2/17]
-
2020当初 - 南四日市
[2019/11/2]
亀山
[2019/11/2]
- -
2020改 - 亀山→×
[5/27]
津→南四日市→亀山
[6/4→7/13→10/9]
- 南四日市→亀山
[6/5→10/15]
2022 - 南四日市
[5/5]
- - -
2023 - - 亀山
[12/29]
- -
2024 - -
[11/28]
- -

 2016年以降に[]で記載しているのはホテルを予約した日です。こう見ると、5-6月のSGT時点ですら、半年前の11-12月から予約していることがよく分かります。鈴鹿近辺のホテルの予約開始は、半年前ぐらいのところが多いので、そこが1つの目安かと思います。

 特に、一番確保が難航すると思われるSUPER GT戦はここ数年、5月開催になったことでホテルの予約は、前年の秋の段階から予約を入れないと厳しいので、のんびりしていると失敗します。

 なので、「行くかもしれない」と思ったら、とりあえず予約をしておくのが大事です。その時に、普通の予約なら大丈夫ですが、早割の予約だと、不用意なキャンセルはキャンセル料が発生するので、値段だけでなく、そういうところもよく理解した上で予約を入れることが大切です。

 一方で、あんまりこういうことは良くないのでしょうが、とりあえず安全パイで早めに無難なホテルを押さえておいて、2~1週間前あたりで調べ直すと意外と近場が出ていたりします

 当初は四日市を利用することが多かったのですが、四日市は渋滞することが多いので、最近は結構変わってきています。やはりBIGレースほど遠くなるというのは否めませんね。

 なので、最近の私の優先順位としては、

 という順にホテルを押さえているというイメージです。

3-1.鈴鹿エリア:約4km

 サーキットに一番近いのは、やはり鈴鹿(平田町)のホテル。ちょうど、サーキットの北側約4kmぐらいのところに複数のホテルがあります。

 ただ、このあたりのホテルは関係者が宿泊することが多いので、受け付け開始の時点で、すでに満室で部屋が押さえられないというのはよくある話。ホテルによっては、レース日は別料金で高めな設定がしてあったり、連泊者のみの特別な予約だったりすることもあります。

 このあたりだと、私が今まで利用したことがあるのは、スーパーホテル鈴鹿ホテルルートイン鈴鹿ぐらいですが、もうだいぶん前で、ここ近年は利用していないです(というか、初めから無理だと思っているし…)。

 昔は、サーキット関係に限らず、早朝チェックアウトが楽なので、以前はスーパーホテル利用が多かったのですが、鈴鹿のスーパーホテルはスーパーがすぐ隣にあってとても便利です。一様、ここのホテルは大浴場がありますが、たぶん当時は利用してなかったかも。あんまり、記憶に無いです。ただ、ここはまず予約が取れないことで有名なので、レース日はほとんど無理でしょうね。

 一方で、ルートインの方は、最近利用が多いホテル。というのも、やっぱりルートインは大浴場があるというところですよね。特に鈴鹿戦は夏場のことが多いので、この点はホテル選びのポイントでもありますよね。あと、店舗にはよりますが、ここは夕食も食べられるレストランがホテル内にあるので、夕食のことを考えなくてもいいというのも気楽でいいです。

 ただ、鈴鹿地区は、距離こそ近いものの、イオンの横を通らねばならず、渋滞に突撃していくような形になるので、距離以上に実際は時間がかかることが多いと思います

3-2.白子エリア:約6km

 サーキットの南側に位置し、近鉄名古屋線でのサーキット最寄り駅である白子(しろこ)駅周辺のホテル。

 ここも、鈴鹿地区と同じで関係者が宿泊することが多いので、押さえづらい上に、ホテル自体もストーリア・コンフォート・グリーンパークの3つぐらいです。この中でも、ストーリアとコンフォートはかなり駅に近いので食事には困らないと思います。

 この中で、私が利用したことがあるのは、白子ストーリアホテル。まだまだ新しいホテルでとても綺麗ですし、大浴場もあったりして、利用するにはいいホテルです。ただ、駐車場がそれほど多くないですし、ちょっと狭いので大きな車の人は注意した方がいいと思います。さらに、白子ストーリアホテルは、2020年1月1日より無料駐車場が無くなり、すべて有料(24h/1,000円)となってしまったようです。これはなかなかな残念ポイントです。

 あとは、コンフォートホテルさんも利用したことがあります。ここもホテルとしてはそんなに悪くないのですが、ここは駐車場とホテルが離れているので、忘れ物をすると車に取りに行くというのが面倒です。

 ここも、確かにサーキットからは近いのですが、渋滞しやすいです。2017年のファン感日曜日に利用したときは、サーキットの駐車場から20分チョットかかっています。ただ、裏道は多いので、意外と攻略すればどうにかなるかも。

3-3.亀山エリア:約10km

 サーキットの西側に位置し、高速道路のICもある亀山。

 実は亀山って、結構ホテルも多く、知る人ぞ知るポイントです。先の鈴鹿・白子と比べるとまだ比較的取りやすい上に、距離は10kmと少し遠そうに見えますが、サーキット周辺を抜ければ、意外とスルっとホテルに到着するので結構いいんですよね。

 実際に2017年にファン感の土曜日に利用したときは、サーキット駐車場から25分チョット。ただ、ほとんどは御薗工業団地前までの渋滞で10分近くかかっているので、それを抜ければ15分ちょっとで到着してしまう近さです。とはいえ、この話は車でサーキットに来場する場合の話。電車を利用しての場合は、亀山から鈴鹿サーキットは遠回りが必要になり、極めてアクセスが悪いので、そこは気をつけてやる必要があります。

 ということで、ここ最近は最低でも亀山を狙うようにしているのですが、やはり皆さん同じ事を考えているのか、ここ数年は人気が高い印象があります。

 亀山で私が利用したことがあるのは、ホテルエコノ亀山亀山ストーリアホテル(現在のアパホテル 三重亀山)、そしてホテルルートイン亀山インター

 エコノとアパホテルの方は、実は結構、周辺に飲食店やお店も多いので、いろいろと困らないと思います。気になるのは、2019年に亀山ストーリアホテルがアパホテルにリブランドになったことで、土曜日の宿泊がメッチャ値上げをしてしまったことですね。あと、ホテルエコノは駐車場の数が多くないので、到着が遅くなると駐車場所がないってこともありそうなのが難点。

 一方のルートインの方は、同じ亀山でもちょっと外れにあるので比較的押さえやすいですが、夕食をどうするのかを考えておく必要がありそう。私は最近、スーパーで買ってきちゃうことが多いです。ちなみに、東側が亀山インター、西側が第2亀山インターです。

3-4.津エリア:約15km

 サーキットの南西に位置する津。実は距離的には、四日市よりも津の方が近いのですが、やはり四日市の方が街で名古屋寄りということもあるのか、四日市よりも津の方がホテルは押さえやすかったりします。

 また、2019年春に中勢バイパスが開通したので、四日市よりも案外オススメだと思います。

 津で私が利用したことがあるのは、ホテルエコノ津駅前。駅前なので、お店も多くていいのですが、逆に街中すぎて駐車場がそれほど多くないので、その点は注意が必要でしょうか。

 ちなみに、2016年に鈴鹿1000kmの時に走った感じだと、だいたい45分ぐらいかかりました。ただ、渋滞にあってこの時間なので、今では中勢バイパスも開通したので、30分弱で到着出来そうな気がします。なので、やはり四日市よりは津の方が近い気がします。

3-5.四日市エリア:約20km

 サーキットの北東に位置する四日市。結構大きな街なので、四日市の駅周辺には数多くのホテルがあります。なので、そもそものキャパが大きいので、ある意味現実的なところでしょう。

 ただ、距離としては20kmぐらいのものですが、国道43号線が結構混雑をするので、思っているよりも時間がかかります。実際、これまでの利用においても、50分~1時間程度はかかったので、余裕は見ておく必要はあります。

 私が四日市で利用したことがあるのは、スーパーホテル四日市駅前ホテルエコノ四日市ホテル ルートイン南四日市レイアホテル四日市の4つ。

 オススメなのはスーパーホテル。ここですが、早く予約してしまえば、駐車場が電話予約で押さえられるので、意外と大きいと思います。ホテルエコノも悪くなかったですが、何より駐車場がかなり狭いので、大きい車の人は結構大変だと思います。あと、ルートイン南四日市は四日市と言っても一番鈴鹿寄りなので近いのは近いです。

3-6.松坂エリア:約38km

 サーキットの南、先程の津よりもさらに南に降りたのが松坂になります。

 普通、あまりここまで行くことはないと思うのですが、ここまでのホテルが全滅してしまうと、もうココしか無くなります。距離的には四日市の先にある桑名とかの方が32km程度と近いかもしれませんが、四日市までの雰囲気を考えれば、距離以上に混雑必至じゃないかなぁと個人的には思っています。

3-7.名古屋エリア

 さらに場合によっては名古屋という選択肢も出てきます。たぶん、通常のレースであれば名古屋まで戻る必要はないと思いますが、F1クラスになってくると、名古屋辺りまで戻るという人は多いようです。

 ただ、正直、移動時間的なこともあるので、名古屋まで戻る場合は車での来場という寄りも、電車を使っての来場になると思うので、交通手段によっても考慮する必要はありそうです。

参戦ガイド編 撮影スポット編
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