岡山国際サーキットガイド Part.5 撮影スポット編②
ヘアピン ~ リボルバー ~ パイパー ~ ホッブス

岡山国際サーキット

(最終更新:2025.01.26)

 綿密な計算をした上で、どこでどういう写真を撮りたいのかをイメージしておかないと、移動している時間も無駄ですからね。このHPでもちょこちょこ紹介はしておりますが、ちょっと自分の中での整理も含めて、撮影スポットを整理しておきたいと思います。

デビュー編 チケット&パス編 アクセス&駐車場編 撮影スポット編① 撮影スポット編② 撮影スポット編③

4.ヘアピンコーナー

 ヘアピンは、特にスタンドがあるわけでもないですし、グルッとフェンスで囲まれているので、なかなか手強いといえば手強いです。ただ、案外初心者の方にも撮りやすい場所だったりもします。

4-A.正面の撮影窓Aから狙う

 一様、1コーナーと同じように、ヘアピン(というかバックストレート)の正面の位置に撮影窓Aがあります。

 簡単に図式にするとこんな感じ。上下2段の窓が開いていて、これまではずっとA1からA3までのフェンス3枚分の窓だったのですが…

 2022年に、さらに左隣に新しく撮影窓A4が作られてます。ここの窓は横幅は無いですが、縦幅がフェンス2段分あるので撮影は格段にしやすいです。ただ、

 その手前のフェンス部分に、さらに細かいメッシュが設置をされてしまいました。恐らく、このヘアピン正面はバックストレートからそのまま突っ込んできてクラッシュしたり、グラベルで止まるようなケースも多く、そうなると小石が飛んでくる可能性もあるので、致し方が無いとも思えなくは無いですが、撮影面に関しては非常に微妙です。

 実際、先の写真を見てもらっても分かる通り、バリケードの上から狙えるといえばギリ狙えそうですが、少なくとも撮影窓A1~A3の下段の窓での撮影はほぼ無理だと思います。

 個人的には、ターンインを狙うよりも、こういう奥行きを使って狙う方がいいような気がします。

 あとは、ちょっと流し撮り風に狙うのもありかも。とはいっても、個人的にはあまりここでは撮影しないですね…。

4-B.撮影窓Bから狙う

 実は、ヘアピンにはもう1つ撮影窓Bがあります。場所は、Cパドックに入ってすぐのところにあります。ただ、ここは普段は緑ネットが被っていて、たまに捲られることがあるので、確実に狙えるという場所ではないです。

 ヘアピンあるあるというか、低速コーナーあるあるですが、速度の割にマシン自体が旋回しているので、被写体ブレがしやすく、流したいと思ってあまりスローにするとブレブレになることがあるので気をつけたいところです。そういう意味ではDUNLOPガードレールをバッグに真横から流すイメージの方が簡単かもしれません(というか、それがこの場所にこだわるポイントかな)。

 あと、この場所は見た目以上に同時に狙える人は少ないく、3人が限界だというところです。

 ちなみに、バックストレートからヘアピンに向かってブレーキングをするところを狙うことも出来ます。まあ、ちょっと味気ないといえば、味気ないですが…

4-C.撮影窓Cからバックストレートを狙う

 実は、ヘアピンにはさらにもう1つ撮影窓Cがあります。ただ、フェンスの位置がそもそも高い位置にあるので、普通に考えたらとても普通の観客が利用できる撮影窓には見えないのですが…

 確かにヘアピンは狙えないのですが、バックストレートだったら狙えちゃいます

 超望遠を使えばなかなか珍しいショットが撮れたりします。どれぐらいのシャッター速度まで行けるのかは、これから手探りな感じです。

4-D.フェンスに寄って撮影する①

 ここは結構、岡山国際サーキットの定番スポットではないでしょうか。

 この位置は、フェンスにかぶりつくように撮影ができます(中には脚立をつかってフェンスの上から狙う兵もいますが…)。一見すると、フェンスが映り込んでしまうように思いますが、フェンスにピッタリ寄ることで、ほとんどフェンスが気にならなくなります

 ただ、本当はちょっと流しながら撮りたいんですけど、フェンスに寄ってしまうとやりずらいんですよね。その辺がちょっと残念です。あと、午前中は逆光になりやすいので注意が必要です。

 ちなみに、発想を変えて、バックストレートからヘアピンに向けてのブレーキングを狙うという荒技もあったりします。

撮影難易度 ★☆☆☆☆(初心者の方にオススメポイント。フェンスの映り込みだけ注意)
混雑度 ★★★☆☆(案外、カメラマンが多い上に普通の観戦のお客さんも多い)
焦点距離 【4輪】35mm換算150~450mm前後(APS-C:100~300mm前後)
メリット ・フェンスにかぶりつけば、比較的簡単に撮影可能
・上手くいけば、レース中のバトルも撮りやすい
・すぐ近くにトイレがある
・あまり望遠のレンズは不要で手持ちでも十分狙える入門者向け
デメリット ・思っているよりもフェンスが写り込みやすい(特に天気がよい日は注意)
※フェンスとの距離は近いが、あまり望遠を必要としないので…
・撮影ポジションは多いものの、撮影する人も観戦客も多いので意外と場所取り大事

4-E.ヘアピンフェンス際からバックストレートを狙う

 先程のフェンスかぶりつきポイントからリボルバー方面に来ると、このポイントからバックストレート方向を狙うことが出来ます。

 ここって、どうしても目の前のヘアピンやリボルバーが気をとられる感じですが、案外、バックストレートを狙うにはちょうどいいポイントです。特にフォーミュラーカーは、2コーナー側で狙うとコンクリートウォールが邪魔で見えないことが多いのですが、こっちだとまだそれなりに狙えます。

 ただ、実際に撮影チャンスは1秒も無いので、追いかけるのはなかなか大変です。

4-F.ヘアピン出口をフェンスに寄って撮影する②

 こちらも岡山国際の撮影ポイントとしては言わずも知れた場所です。望遠もそんなに要らないので、初心者の人でも狙いやすいです。

 ちょうどコースの起伏もあって、いい感じで撮影することができます。ただ、傾斜があるので、ここで長時間撮影するというのは地味に大変だったりします。

 最下段から撮影するとこのように背後にコースが見えず、下から浮き出てくるような感じで狙えます。なかなか、これだけマシンを低い位置から狙える場所って国内サーキットではないと思います。元々がやや左斜め傾斜でバンクが付いているので、そのまま狙うよりは、やや左上がりで撮った方が雰囲気はあるかも。

 ちなみに、最上段の方から狙うと少し見え方が変わり、背後のコースが見えるようになり、後続車を絡めることも出来ます。ただ、こうなると先のヘアピン横からのフェンス越しの構図とあまり変わらなくなるので、個人的にはここで撮影が出来る時は出来るだけ下から狙います。

撮影難易度

★★★☆☆(車速はそれほど速くないので、撮影自体は難しくないが体勢が苦しい…)

混雑度 ★★★★☆(SGT等では激戦だが、それ以外だと案外余裕があるときも)
焦点距離 【4輪】35mm換算450~600mm前後(APS-C:300~400mm前後)
メリット ・岡山国際といえばのこの構図!唯一無二!
デメリット ・定員は10~15名程度。下側から撮るほど迫力はあるが、激戦必至!!
・足下が傾斜しているので、長時間の撮影は体力的にツラい
・午前も午後も逆光気味になりやすい。曇天の日がオススメ。

 ここでの撮影は、実際にやってみないと分らないと思いますが、先に述べたとおり、見た目以上に足下が斜めに傾斜しているという体への負担が大きいです。あとは、上から下まで位置取りがいろいろ出来ますが、出来れば一番下の方がより迫力は出来るかもです。

5.リボルバーコーナー

 リボルバーコーナーはヘアピン後の下りながら左に曲がるコーナー。フェンスが低く、少し丘になっているので、気軽に流し撮りができるポジションです。

5-A.リボルバーコーナー内で狙う

 まずは、シンプルにリボルバーで狙うならここでしょう。サーキット撮影初心者の人が流し撮りの練習をしたいならここから始めるのがいいと思います。ただ、ヘアピン側が見えないので、どの車が来るのかが分かりにくいといえます。また、真横の流し撮りは簡単にできますが、フロントも入れようと思うと、できるだけパイパーコーナー寄りの方がいいと思います。

 流し撮りだけだと、そんなに難しくはないのですが、ここでの大事なのはポジション取り。というのも、普通にコーナーのクリップの上から撮影すると、車のフロントがあまり見えないんですよね。なので、すごい味気ない写真になってしまう。なので、フェンスが気にならない範囲で、できるだけ下でややパイパーコーナー寄りのあたりで、コーナーの立ち上がりを狙った方が、雰囲気としてはいいような気がします。

撮影難易度 ★★★☆☆(撮影自体は難しくない)
混雑度 ★★☆☆☆(場所取りは容易)
焦点距離 【4輪】35mm換算225mm前後(APS-C:150mm前後)
【2輪】35mm換算450mm前後(APS-C:300mm前後)
メリット ・マシンまで近いので手持ちで流し撮りをするならオススメ
・特別な望遠レンズが無くても、キットの望遠レンズでも十分狙える入門者向け
デメリット ・ヘアピン方向が見えないので、どのマシンが来るのか分かりづらい

 あと、贅沢な悩みかもしれませんが、ここは4輪だと200mmがギリです。200600Gにテレコンを付けていたら、マシン全体を収めることが出来ないですし、テレコンを外して本当にギリですのでご注意を。

5-Ab.リボルバーコーナー内でフェンス越しで狙う

 同じリボルバーコーナーでも、フェンスにかぶりついて狙う撮影です。

 よく見たら、フェンスを黒く塗りつぶされている場所があったので、そこで狙いましたが、結構低い位置にあったので、片膝をついた状態で狙いました。

 ここでの撮影には出来だけフェンスの存在を消す必要があるので、70-200mm F2.8など明るいレンズにガッツリとNDフィルターを被せるというのが常套手段です。また、背後にENEKI看板やLEXUS看板があるので、これらと絡めるのがポイント。そうなると、思っているよりもワイド気味が必要になるので、フェンスをぼかすには不利に働きます。

 あとは、とにかくここでの撮影は大変だということです。1つは、しゃがんで撮影するという体勢的な面と、飛び込みが見えないマシンを追いかけるというのが相当難しいです。

5-B.リボルバースタンドから2コーナー方面を撮影

 意外と気に入っているのが、リボルバーから向こう側の2コーナー方向を流すというもの。

 せっかくなので、スタンドの人達を流してみると、スピード感が出ますよね。ただ、何というか、流す背景が殺風景すぎて、ちょっと面白くないかも。個人的には逆向き(2コーナーからリボルバー方向を狙う方)が好きかも。

撮影難易度 ★★★☆☆(撮影自体は難しくない)
混雑度 ★★☆☆☆(場所取りは容易)
焦点距離 ※構図によってさまざま
メリット ・岡山国際の中では唯一といってもいい構図
デメリット ・流すにはあんまり面白くない背景
・周りの人と明らかにカメラを向けている向きと撮影するタイミングが違うので、結構恥ずかしい

5-C.リボルバーの立ち上がりを狙う

 Cパドックスタンドは、リボルバーからのマシンが見やすいので、その立ち上がりは狙いやすいです。先の話にもあったとおり、車体もフロントも含めた流し撮りが可能です。ただし、結構フェンスギリギリになりやすく、映り込みやすいので場所どりに注意が必要です。

 パイパー侵入直前になるとショートカットコースのアスファルトが見えてしまい、背景が味気なくなってくるので、私はもうちょっと手前側で撮るようにしています。

撮影難易度 ★★★☆☆(撮影自体は難しくない)
混雑度 ★★☆☆☆(場所取りは容易。逆にライバルは普通のお客さん)
焦点距離 【4輪】35mm換算300-450mm前後(APS-C:200-300mm前後)
メリット ・マシンが見えてから構えてもある程度狙える
・レース中でも比較的撮影ポイントがあるので、どうにかなる
デメリット ・画的にはあまり面白くないかな

6.パイパーコーナー

 リボルバーに続くインフィールドセクションのパイパーコーナー。ここから裏ストレートも含めてワンパッケージで考えます。

6-A.パイパーから1コーナーを狙う

 リボルバーから2コーナーを狙うのと同様に、パイパーから1コーナー方向を狙うことも可能です。

 といいながら、そこまで本気で狙っていないですが、案外2コーナーを狙うよりもこちらの方が画的にはいい感じがします。パドックから1コーナーを流すのと同じ発想です

6-A.パイパーコーナー内で狙う

 最近はパイパーコーナーを上から狙う事もたまにします。ただ、パイパーに侵入してくるのが見えにくいので、実は見た目以上に結構大変です。

 ここは、とにかくどこまでシャッター速度を落とせるかですね。

 あと、ここは夕方になると、斜光のような光加減になるので、結構カッコイイ感じになります。

撮影難易度 ★★★☆☆(撮影自体は難しくないが、マシンの飛び込みが分りづらい)
混雑度 ★★☆☆☆(場所取りは容易。逆にライバルは普通のお客さん)
焦点距離 【4輪】35mm換算300mm前後(APS-C:200mm前後)
メリット ・フェンスが邪魔にならないので、リボルバーよりは画になる
・それほど望遠のレンズは必要ない
・リボルバーよりも人気が無いのでマイペースで撮影出来る
デメリット ・リボルバー側が見えないので、音で来るマシンを感じることが大事
・午後は手前が影になりやすい(それはそれで画になるんだけど…)

 リボルバー方向が見えず、タイミングが取りずらい場所ではありますが、個人的にはリボルバーよりもパイパーの方が好きです。以前は、同じような流し撮りをするならリボルバーで撮影する人が多かったように思いますが、最近、パイパーで狙う人が増えている気がします。2024年のSGT岡山開幕戦の本戦では激混みでした。

6-C.パイパーをアウト側から狙う

 パイパーコーナーのアウト側なのですが、ここはパドックエリア内なので、パドックパスが必須です。一様、フェンスに撮影窓があるのですが、ちょうど写真の警備員さんが立っているフェンスを境に進入禁止の位置とあって、思ったほど近づくことはできません。

 何人もが狙えるというポジションではない(だいたい3人ぐらい)ですが、コーナーアウト側の低い視線で狙えるポジションってそう多くないので、空いているようなら狙う価値はあるかも。

 個人的には、あまりアップで狙うよりも、背後の縁石とかを入れた方がカッコイイ感じがします。

 そういう意味では、レースで背後の連なっている感じを出した方が画になりやすいかも。ただ、そうなると予選ではなく決勝レースを狙うことになるのですが、グリッドウォーク終わりで来るには近くていいのですが、そのタイミングでここの場所が取れるわけないんですよね。それが一番の難点ですね。

 あとは、フェンスの撮影窓の大きさと、立ち位置、マシンのラインが微妙で、なかなか画角的にはシビアです。それでも、そもそも岡山で左から右に流すってここぐらいかもしれませんね。なので、狙いたいのであれば早めに行ってポジション取りをすることをオススメします。

 ちなみに、2輪だとこんな感じ。4輪だと撮影窓の枠に対して構図の余裕がないですが、2輪はその点自由度が大きいので、狙いやすかったりもします。ただ、コーナーアウト側なので、ヘルメットが反対側に行ってしまうことを思うと、ターンイン直前ぐらいがベストなのかも。

撮影難易度 ★★★☆☆(撮影自体は単純なのだが、クリッピングを流すのは結構難しい)
混雑度 ★★★★★(激戦必須。ある意味、岡山国際で一番熾烈な場所かも)
焦点距離 【4輪】35mm換算560前後(APS-C:400mm前後)
メリット ・岡山国際の中では唯一といってもいい構図(左から右に流すのはここぐらい)
・パドックから狙える数少ない撮影ポイント
・ピットウォーク終わりで行くには一番近いポイント
デメリット ・定員は3~4名程度で激戦必至!!
・撮影するためにパドックパスが必須
・午前中は逆光になりやすい

6-D.パイパーの立ち上がりを狙う

 パイパーコーナーを立ち上がって、レッドマンコーナーまでのピット裏ストレートを狙います。

 岡山でストレートをこういう形で撮影出来るのは、このあたりぐらいかもしれないですね。ただ、ちょうどCパドックのところなので、結構気軽に狙えると思います。

 改めて狙うポジションではないかもしれませんが、決勝レースのような人が多くてなかなか撮影ポジションが無い…という時にはいいと思います

撮影難易度 ★★☆☆☆(そんなに難しくはないと思います)
混雑度 ★☆☆☆☆(画角をそれほど気にしなければ、混雑することはあんまり無いかと)
焦点距離 【4輪】35mm換算560前後(APS-C:400mm前後)
メリット ・気軽に撮影できるポイント
デメリット ・まあ普通な画

7.レッドマンコーナー

 レッドマンコーナーは、他のコーナーと比べると、正直あまり撮影に適した場所ではないのですが、ちょっと隠れた撮影スポットとも言うべき場所です。

7-A.アウト側のフェンスの隙間から狙う

 ENKEIブリッジを渡ってパドックエリアを最終コーナー側に進むとあるのがレッドマンコーナーのアウト側のフェンスが途切れる部分。レース日はこの手前の坂の所で、「関係者以外立入禁止」になっていることが多いですけど、平日テスト走行などの時は狙う事ができます

 岡山国際において結構貴重なフェンスの切れ間。しかも、コーナーアウト側ってなかなか無いんですよね。
残念ながら、パイパーから短いストレートを正面から狙うことはできないです。

 こちらの方がフェンス的には開けているのですが、流しで撮ろうと思うと、ちょっと難しいです。

 この場所については、長年まともな撮影をしていませんでしたが、近年、GT500のメーカーテストに脚を運ぶようになってから、チラホラ撮影するようになりました。

 ただ、このフェンスの隙間から狙おうとすると、パイパー方向が見えないので、実質的にはコーナリング時に真横で狙うのがやっとという感じになります。そういう意味では、作品にもあるとおり、むしろレッドマンからの立ち上がりを後ろから流した方が狙いやすいです。

7-Ab.アウト側からフェンス越しで狙う

 次も同じレッドマンのアウト側から狙う構図ではあるのですが、フェンスの隙間ではなく、フェンス越しで狙うという荒技。写真のように、レッドマンのアウト側にはマーシャルさんの待機場所があるのですが…

 このちょっとしたところからフェンス越しで狙うという方法です。この時は曇天でフェンスに影が落ちてませんでしたが、晴天日だと昼過ぎならちょうどマーシャルさんの待機場所の屋根の影がフェンスに落ちてくれます。

 ある意味、何てことはない構図なのかもしれませんが、あえて真正面ではないのがこれまたいい感じです。

 ちなみに、隙間から狙えないの?と思うかもしれませんが、実はフェンスの隙間はこれだけしかないです。なので、マシン撮影に使おうというのはちょっと無理な感じです。

7-B.Cパドック側から狙う

 そして、レッドマンはイン側となるCパドック側からだと、脚立もしくは軽トラックの荷台から撮影することも出来たりします。

 175cm弱の私の身長で、ちょうど脚立を2段上ったところでフェンスの上から狙えるといった感じ。脚立ありきなので、レース日というのはなかなか現実的ではなく、テスト日などでCパドックまで車で入れるときが狙い目だと思います。

 上の写真は、2021年8月の全日本ロードのテスト日のものですが、思いのほか雑草が生い茂っていたので、思い切り流して誤魔化した感じです。

あえてフェンス越しという作戦もアリ

 もちろん、一番いいのは脚立に乗ってフェンスの上から狙う方法なのですが、さすがに長時間はツラいし、レース日のフェンス持ち込みは現実的でない。ということで、編み出したのが、あえてフェンス越しで狙うという荒技

 若干、フェンス越しによるかすみは感じないわけでは無いですが、ややハイキーな感じにするとむしろちょうどいい感じに。とはいえ、70-200mm F2.8のような明るいレンズに濃いNDフィルターが必要なので、これを撮るためにレンズを持参しておく必要はありますが、その価値はありそうです。

8.ホッブスコーナー

 岡山国際サーキットの中でも、最もマシンとの距離が近いポイント。コーナーの立ち上がりなので、速度も遅く、上手くいくと結構狙った撮影ができる。

8-A.ヘアピン寄りの撮影窓Aから狙う

 ということで、いつもここは人が多いです。最近はヘアピンの次ぐらいでしょうか。

マイクナイト寄りの撮影窓A3

 その割に、いい感じで狙えるポジションは、実はそんなに多くないです。だいたい、マイクナイト寄りの方がいいイメージです(撮影窓A3)。

ヘアピン寄りの撮影窓A1

 この写真は、ヘアピン寄りの撮影窓A1ですが、手前のバリケードのバーの位置と撮影窓を狙いたい高さがドンピシャでダブるんです。なので、SGTなんかの時は、早めにポジション取りをしておく必要があります。個人的には、SGTの決勝レースの時に行くことはほぼ無く、公式テストの朝イチとか昼イチみたいなタイミングで場所取りすることが多いです。

 上手くいくと、かなり迫力のあるものが撮影できるが、とにかく混雑必至のポイント。あとは、フェンスとマシンまでの距離が近いので、画角が選びようがない一方で、あまり望遠を使うとドアップすぎてどうすんの?って感じになります。かといって、引きすぎるとフェンスの映り込みが出てくるので、実際に撮影してみると「こんなに難しいのか…」となかなか難儀するポジションです。さらには、ちょうど午前中は順光気味なので、朝一に狙うのがベスト。

 個人的には4輪よりも2輪で迫力が出る場所だと思っています。でもあります。こちらも、あえてターンインを狙うというのもアリだと思います。

そんなホッブスが2024年夏にとんでもないことに

 と、そんな撮影スポットのホッブスだったのですが、2024年夏にとんでもないことに

 ホッブスに張られていた白い幕の位置が、微妙にヘアピン寄り(右寄り)にズレたんです。この写真のままだとよく分からないかもしれませんが、

2024.03 SGT公式テスト

2024.08 GTWC Asia

 同年3月のSGT公式テストの時の写真と並べるとよく分かると思います。下手すると10m近く右に移動しています。

 イラストにするとこんな感じ。先にも述べたとおり、このホッブスって、実は撮影に適している場所って結構狭くて、だいたいマイクナイト寄りの撮影窓A3かA2の左側ぐらいなのですが、ちょうどこの撮影②適したエリアが綺麗に隠されてしまった感じ。

 2輪であれば何とか無理をすれば撮れなくもなかったですが、そこまで無理をして狙うのもどうかなぁ…という感じになりました。

 昼前の11時台にはホッブスの辺りにも柱の陰がフェンスに落ちるので、それを活用して狙った方が自由度も増していいような気がします。

撮影難易度 ★★★☆☆(速度は遅いので狙いやすいが、フェンスの映り込み注意)
混雑度 ★★★★★(見た目は定員が最大10名程度だが、実際にいいところは数名。)
焦点距離 【4輪】35mm換算400~450mm前後(APS-C:250~300mm前後)
【2輪】35mm換算600mm前後(APS-C:400mm前後)
メリット ・かなりマシンに近づいて撮影できる
デメリット ・マシンと近いのに、撮影窓までの距離があるので、すぐにフェンスが写り込んでしまいやすく、見た目以上に撮影に不向き(特に4輪)
・本当に撮影に向いているポイントは数名ぐらいしかない

8-B.マイクナイト側の撮影窓D・Eから狙う

 ホッブスは先述の通り、手前のフェンス部分に白い布が貼られていて、撮影ができないようになっていて、実際はヘアピン寄りの一部でしか撮影できないようになっています。

 ただ、ヘアピン寄りは白い幕がズレて隠されてしまったものの、反対側のマイクナイト側はそのお陰で今までは狙えなかった場所から狙えるようになりました。

撮影窓D

 その撮影出来るようになったのが、この撮影窓D。あまり知られていないですが、実はこの白い幕の内側にはいくつか撮影窓があるんですよね。

 元々、このホッブスの立ち上がりの撮影窓というのは、距離や撮影窓との距離とそことマシンの距離、そしてライン取りなんかもあったりして、外側の縁石一杯まで使う4輪には適さないのですが、コンパクトにコーナリングする2輪の撮影に適しているのですが、案の定で2輪にドンピシャの撮影スポットです。

 次の撮影窓でも狙えるのですが、こちらの方が椅子に座ったまま下側の窓を使って撮影出来るので楽に狙えるのが嬉しいです。

撮影窓E

 そして、もう1つマイクナイト寄りの位置にあるのが、次の撮影窓E。ここも、案外フェンスの高さと位置が微妙で、個人的にはこのあたりがいいと思ってます。椅子は高めなヤツがあると下段を使って狙うことが出来ていました。

 ただ、2023年9月の全日本ロード公開テストの際に行ってみると、何と下段に緑ネットが設置してありました。これにより、下段を使っての撮影が無理となり、上段を使わないと狙えなくなってしまいました。

 一様、上段から狙えなくはない高さなのですが、やや背伸び気味で手元にある上段のバーに少し腰掛けるような感じで狙う必要があり、なかなか大変です。

 なので、2024年の全日本ロード公開テストの時は、この点を見越して2段の脚立を持参して、それに座って撮影したらちょうどいい高さでした。そういった面からも、撮影の容易度としては、先の撮影窓Dで狙えたらその方が圧倒的に楽だと思います。

 撮影はしづらいのですが、構図としては撮影窓Dよりは若干こっちの方がいいのかなぁとも思ったりもします。

 4輪で狙うのはあまりオススメをしないというか、ライン取りによっては全滅の可能性もありますが、うまくいくと狙えるときもあります。あとは、コーナーのクリッピングを狙うことも出来なくはないですが、如何せん、レッドマン側が見えないので、急にマシンが飛び出てくるような形になるので、案外難しいです。

撮影難易度 ★★☆☆☆(見た目よりは難しくないが、ポジション取りがとても重要)
混雑度 ★★★★★(有名ポイントではないが、数名しかいい場所は無いので大変)
焦点距離 【4輪】35mm換算400mm前後(APS-C:250~300mm前後)
メリット ・正面から迫力あるショットが狙える
・光は終日条件は良さそう(それでも朝のうちの方がより良い?)
デメリット ・とにかくフェンスが気にならない場所どりが重要

 もちろん、今回紹介した撮影ポイントがすべてではありませんが、大まかに撮影ポイントを紹介しました。少しでも、撮影の足しにしていただけると幸いです。

デビュー編 チケット&パス編 アクセス&駐車場編 撮影スポット編① 撮影スポット編② 撮影スポット編③
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