サーキット撮影のススメ -レースクイーン編-
(最終更新:2024.01.08)
サーキットには、カッコいいマシンが走っているのとあわせて、綺麗なお姉様方もおられます。彼女たちも撮られるのが仕事ですからね、撮ってあげないといけませんよね。
ただ、お姉様方を撮るのって、簡単そうに見えて、実は意外と難しんです。そもそも、マシンを撮るときと、撮影テクニックがまた違いますし…。そこで、私が思うお姉様方の撮影テクニックをお伝えします。
1.撮影出来るタイミング
まずは、お姉さま方を狙うことのできるチャンスは大きくは5つです。
1-1.スポンサーステージ(通称”ギャルオン”)
大概の大きなレースの場合、イベント広場に運営側が設けているステージ(オフィシャルステージ/公式ステージ)が設けられています。ここで、ある時間に「スポンサーステージ」という時間が設けらていて、そこに大体のお姉さま方が登場します。いわゆる、「ギャルオンステージ(略してギャルオン)」ってやつですね。
SUPER GTの場合
SUPER GTの場合は大きく分けて2種類あり、いわゆる普通の「スポンサーステージ」と「SUPER GT SQUARE TIME」の2つがあります。
「スポンサーステージ」は、以前は1日2回あったこともありますが、最近は1日1回に集約されています。少なくとも2018年以降はそうです。サーキットにもよりますが、だいたいは予選日は午前中のフリー走行終盤からPW前、決勝日は朝からPWまでの間に行われることが一般的です。
あくまでスポンサーステージは、その名の通りチームのスポンサーを紹介・宣伝する時間なので、RQの方々もそちらがメイン作業になります。なので、特別、撮影タイムがあったりするわけではないですし、1チーム1分という時間厳守になっています。
それに対して、意外と知られていないのが「SQUARE TIME」。多くは土曜の予選日の夕方に開催(予選終了後、キッズウォークの前)されることが多く、スポンサーステージではなく、あくまでレースクイーンの方々が登場するステージという位置づけです。そのため、1チーム1分という厳しい時間制限があるわけではない(といいながらも、2019年岡山戦の時はカウントダウンしてましたね…)ですし、次のチームが遅れていたりしたら、撮影タイムを用意してくれたりします。そのため、撮影としてはこちらの方が向いています。
一方で、FIA-F4の走行時間とも重なることが多いので、そちらのスポンサーも務めていたりするRQは参加しない(出来ない)ところもあります。
ちなみに、最近のスタイルはステージを正面に向いて、右手側から階段を登りながら登場し、左手側の階段を降りて退出していくというスタイルです。
ちなみに、SUPER GTのスポンサーステージは動画撮影禁止、場所取り禁止、脚立禁止ですのでご注意下さい。
特に、動画撮影と脚立はSUPER GTはスタッフさんが来て注意されますので、くれぐれもご注意を。
α7RIII SEL70200GM ×1.4TC
244mm、1/640s、f/4.0
α7RIII SEL70200GM APS-Cクロップ
171mm[256mm]、1/2500s、f/2.8
私の経験上、250~300mm前後でニーショットといった感じでしょうか。特にここ最近はSUPER GTはステージ前の距離が少し遠くなったし、さらに2022年以降は着席エリア等の仕分けが進んだこともあり、最低でもこれぐらいは必要で、場所によっては400mm弱ぐらいが必要な場合もあります。なので、フルサイズで200mmは足りないですし、70-200mmに1.4倍テレコンでもちょっと物足りないぐらいです。
ただ、実際にはこのサイトのRQページに掲載する場合は、ウエストショットぐらいにトリミングしてます。
SUPER FORMULA&スーパー耐久
正直、SUPER FORMULAの場合は、個人的にあまりステージを撮影しないのであまり経験が多くないのですが…
2017年の2&4@オートポリス戦の時のスポンサーステージ
この時は、①中央の一番後ろで待機をして、②左側の前に出てきてしゃべって、③右側に移動して撮影タイム、という流れでした。確か、SFも脚立・踏み台はダメだったと思います。
2017年のS耐@鈴鹿戦の時のスポンサーステージ
実は、スーパー耐久の時も流れは同じです。なので、撮影がメインなのであれば、ステージ向かって右側寄りの方が撮影には適しているかもしれませんね。
メリットとデメリット
メリット |
デメリット |
・観戦券さえあれば無料 |
・視線がもらいにくい |
メリットとしては、ピットウォークなんかと比べると、比較的簡単に撮影できます。しかも、イベント広場で行われるので、別途パスがいるわけではないので、その点も気軽です。
あとはコンプリートがしやすいという点でしょうか。特にSGTのように対象のお姉様方の人数が150人を超えてくると、とてもPWやGWだけでコンプリートするのって、結構至難の業ですから。とはいっても、全チームが参加するわけではないので、そこも注意が必要です。
その一方で、ギャルオンは視線を貰うというのは結構至難の業です。一番最前列で、声をかけながら撮れるのであれば別ですが、そうでなければ視線を貰えたとしても「偶然」といった感じです。そのためにも、場所どりは結構重要です。これまでの経験上、横の前よりも正面の多少後ろの方がいいと思います。その方が、視線がそれらしいです。
とにかく場所取りが大変だったが…
2019年SGT@鈴鹿戦の予選日のギャルオン。私は不参加でしたがこの人ごみです。
やはり、このオフィシャルステージというのは、とにかく混雑するというの一番でしょうね。なので、ステージが始まる1時間ぐらい前から場所取りなんて当たり前です。特にSUPER GTはそれが顕著です。なので、ふと我に返ったり、第3者的に外野から見ていると、結構異様な雰囲気はあります。
さらに、ギャルオン系の最大の弱点は、どうしても場所取りに時間が拘束されてしまう、というところです。イベント時間に来て撮れればいいのですが、それでは場所が確保出来ないので、大概の場合は30分前とか1時間前から場所取りをすることになります。そうなると、その間、マシンを撮影することも出来なければ、他のイベントを覗きに行くことも出来ないです。
その点、2022年以降は、エリアによって着席エリアが設けられ、2023年にはさらにイスNG着席エリア、イスOK着席エリアが細分化され、より多くの人がステージを楽しめるように対策が取られるようになりました。ですので、以前よりはだいぶん対応が楽になりました。
実は下位カテゴリーだと脚立OK
その点、スーパー耐久はステージ前での脚立や踏み台の使用がOKです。なので、ギリギリの時間に来ても、後ろから一段高く望遠レンズで狙えば案外撮影が出来たりします。
1-2.各種スポンサーのステージ
意外といろいろとあるのが、各種スポンサーやメーカーによるステージです。
SUPER GTで有名なのはLEXUSステージ。ここは予選日・決勝日でそれぞれ1回ずつステージがあったと思います。
2019年SGT@岡山戦でのLexusステージ
しかも、LEXUSの場合は、ステージに登場したあとにその横で車両立ちをしてくれます。一般的にはステージを狙う人が多いですが、決め打ちするなら、あえて車両立ちを狙った方がいいかも。
確か、日産も何かしらあったような気がしますが、あまりホンダは聞かないですね(そもそもホンダはRQにあまり熱心ではないので…)。
2018年の鈴鹿10Hのエヴァステージ
2018年の鈴鹿10HのUP GARAGEステージ
あとは、毎回という訳では無いですが、レースによってはチームがステージを出していることもあります。有名なのは、エヴァとUP GARAGE、D'Stationあたりかな。ただ、このあたり、出たり出なかったり、ドリエンとフレエンが同じステージでコラボとかもあるので、ちゃんとレースごとに確認した方がいいです。
2019年のSUPER GT@オートポリス戦のBRIDGESTONEステージ
さらに、スポンサーメーカーのイベントとして、RQが登場するというケースもちょこちょこあります。なので、追いかけているRQさんがいるなら、SNSなどをこまめにチェックして情報を入手しておくといいです。
α7RIII SEL24105G
105mm、1/250s、f/4.0
α7RIII SEL70200GM ×1.4TC
123mm、1/500s、f/2.8
メリットとデメリット
メリット |
デメリット |
・意外と穴場 |
・大々的に情報が出ていないことがある |
先にも述べたとおり、推しのRQさんがいるなら是非追いかけたいショットです。視線ももらいやすいし、ここでしか撮れないショットも多いので、オススメです。
デメリットはあまりありませんが、強いて言えば、ギャルオンなどとの時間と重なることがあるという点でしょうか。特にSUPER GTのLEXUSステージはギャルオン開始中とかギャルオン終了直後に開催されることが多いので、ギャルオンを取るかLEXUSステージを取るのか、どちらかの選択が求められます。
1-3.イベント広場での撮影対応
SUPER GTやSUPER FORMULAといったビッグレースでお客さんの多いレースではまず無理ですが、S耐やスーパーバイクといったちょっと規模の小さいレースでは、イベント広場で撮らせてもらうというチャンスもあります。
2018年のS耐@オートポリス戦のオフィシャルステージ周辺での撮影対応
特にスーパー耐久は、お客さんも比較的少ない一方で、お姉様方の人数はかなり多い。また、メジャーで有名な方がいる一方で、まだ一年生といったデビューしたばっかりの人も少なくなく、そういった方なんかは、先のギャルオン終わりでイベント広場に広がり、知らぬ間にプチ撮影会が始まります。
2018年のS耐@岡山戦のオフィシャルステージ周辺での撮影対応
チームや事務所によっては、ガッツリ撮影させてくれるところもあります。特に、エモーションさんはいい対応してくれるイメージです。
α7III SEL85F18M
85mm、F1.8、1/3200
α9 SEL85F18M
85mm、F1.8、1/100s【ND16】
割と1人ずつ落ち着いて撮影出来るので、単焦点を使って…というのも出来ちゃいますね。
一時期、流行病の関係でこの辺りが禁止になっている時期もありましたが、2023年秋のS耐では徐々に再開されてきているので、今後は復活してきそうです。
スーパーバイクはフラッグ配りが狙い目?
スーパーバイクの場合、YAMAHAやHonda、KAWASAKIといったメーカー系のブースがブースが設けられていいて、結構、ここのあたりにお姉さま方がいて、フラッグを配っていたりすることがあります。
2014年スーパーバイク岡山のときの様子。
ですので、そこを狙って撮影するというのも1つ手です。
下の写真はスーパーバイク(2014年)の時に、配り物をしていたところを撮影させて頂きました。
ちょうど逆光で撮ると、やっぱりポートレートとしていい感じに撮れますよね。ただ、これも実際10年近く前ですからね…最近はRQがフラッグを配ったりしているのかな?
パドックで声をかけるのは結構勇気がいる…
またパドックパスなんかを持っていて、パドックを歩いていると、お姉さま方がウロウロと歩いています。そこを声をかけて撮影するというのは結構勇気がいります。もちろん、移動の最中とか忙しい時は避けた方がいいですが、お姉様方も撮られるのが半分仕事というところもありますので、声をかければ結構撮らせてくれます。
ただ、最近はSUPER GTの場合は、立ち止まってファンサービスすると怒られる(撮る側というよりも、チーム側に「ファン対応するな」という指示が出ている)らしいので、その点はご注意を。
実は私も、何気に清瀬さんを撮らせてもらったことが何度かあります。SGTのように、人が多い上にスケジュールが詰まったレースでは、なかなかオフショットは狙いにくいです。
一方、SFやS耐、スーパーバイクのように、お客さんの数がそれほど多くなく、お姉様方の日程もそんなに過密ではないレースでは、結構狙うことが出来ます。気付いたら、即席撮影会が始まっていることも少なくないです。
メリットとデメリット
メリット |
デメリット |
・イベント広場なら無料 |
・自分から声をかけられる勇気と気さくさが必要 |
やっぱり、一番はPWやステージとは違った、どちらかというとナチュラルな感じの撮影が出来るというのが大きなメリットだと思います。また、1対1にもなりやすいので、目線は圧倒的にもらいやすいですよね。声のかけ方によっては、逆光とか光の向きも考えて撮ることもできますし。
やはり、自分から積極的に声をかけられる勇気は必要です。むしろ、ここで狙えるようになれば、あとのピットウォークやグリッドウォークでも断然撮影しやすくなると思います。
また、「今だ!」というタイミングに、撮れる体制がないといけません。モータースポーツ系のカメラマンあるあるだと思いますが、マシンを撮る時の設定とお姉様方を撮る時の設定って違うんですよね。手振れ補正とか、F値とか、露出補正とか。いざ撮ろうと思ったら、NDフィルター付けていてISO感度上がっちゃったとか、手振れ補正オフにしてた…なんてとがありますからね。これ、結構大事です。
1-4.ピットウォーク
お姉さま方を狙う定番は、やはりピットウォーク。ピットウォークは、大概の場合は、パドックパスもしくはピットウォークパスを購入する必要があります。
パドックパスは、1万円程度することが多いですが、ピットウォークパスなら1日2,000円ぐらいで買えたりします。しかし、SGTのような人気のあるレースでは、前売りの時点で完売していることもあるので、絶対参加したい人は、早く手に入れておいた方がいいでしょう。
SUPER GT
ちなみに、SUPER GTの場合は、ちょっと予選日と決勝日で違っています。
予選日(土曜日)
まず、予選日は、普通のレースと同じようにピットで行うピットウォークです。ただ、これが激混みなんですよね。要は、お姉さま方を狙うカメラマンとドライバーのサインとかを目指す人がごった返します。
2019年岡山での予選日のピットウォーク。岡山は、そもそもピットレーンの幅が広くないので、そこそこ混みます。
2019年鈴鹿戦の予選日のピットウォーク。かなりの混雑で、まともに前に進むこともままならないレベル。
2019年オートポリス戦での予選日のピットウォーク。
ここは、まだピットレーンの幅がある程度あるので、岡山よりはマシな感じです。
このように同じカテゴリーだったとしても、サーキットによって観客動員が違うので、混雑の具合が全然違います。
特に鈴鹿は、毎年の事ながら、予選日の混雑は凄まじいです。しかも、お姉さん方もグッズを配布したりしていて、まともに撮影出来なかったりすることが多々あります。なので、正直な話、SUPER GTの土曜日のピットウォークは、あまり意気込むと心が折れるので、軽い気持ちで行った方がいいと思います。
決勝日(日曜日)
それが、決勝日になると、お姉さま方はグリッドの方に出て、コンクリートウォールを背に撮影会という感じになります。こうなると、ドライバー目当てとお姉さま方狙いの人が分散するので、土曜日よりも全然楽になります。
2019年岡山戦の決勝日のピットウォーク。激混みチームは混んでいるけど、予選日と比べると全然余裕があります。
2019年鈴鹿戦の決勝日のピットウォーク。予選日の混雑が嘘のよう。
2019年オートポリス戦の決勝日のピットウォーク。SGT戦とは思えない余裕ぶり。
ホントに、土曜日の混雑はどこに行ったの?って思うぐらい余裕が出てきます。なので、ピットウォーク自体は、土曜日はスルーしても日曜日は参加したい気はしますね。といっても、SGTはとにかく人数がハンパなく多いので、コンプリートは容易ではないですけどね。
ちなみにこの動画は、2023年のSUPER GT岡山戦の決勝日のピットウォークの様子をご紹介しています。ご参考までに。
その他のカテゴリーは…
そもそも、岡山だから…というのもありますが、SUPER GT以外のカテゴリは十分撮影は出来ると思います。特にSFの方は、お姉さん方の人数が少ないので、2日ともコンプリートは可能かと。一方、S耐も頑張れば撮れなくはないですが、人数がそもそも多いので、1日だとちょっと厳しさがあるかもしれません。ただ、2日あれば十分コンプリート可能でしょうね。
なので、私は岡山戦のSFやS耐はあえてステージを狙わずに、ピットウォークで撮ってしまうことにしてます。
α7RIII SEL70200GM
70mm、1/500s、f/2.8
α7RIII SEL70200GM
104mm、1/640s、f/2.8
こちらの動画では、2023 S耐@岡山のピットビューイングの様子も紹介しているので、是非ご覧頂ければと思います。
メリットとデメリット
メリット |
デメリット |
・視線をもらいやすい |
・有料&パス獲得の難易度 |
やはりピットウォークでの撮影のいいところは、お姉さま方の視線をもらいやすいというところです。もちろん、すぐに行ってすぐ目線をもらえるわけではありませんが、粘っていれば必ずくれるはずです。下位カテゴリーや入場者数の少ないレースだと、結構面白いぐらい撮れる場合もあります。
一方、PWはとにかく混雑必至。SGTなんかは、ある種の格闘技か?というぐらいもみくちゃになります。
また、PWに入る為に、結構早くから並びます。SGTなんかだと、1時間前から並ぶ人は並びます。もちろん、並ばないと入れないわけでは無いですが、入る時間が遅くなるので、その分、PWの時間が圧倒的に減ります。また、待っている間、マシンを見ることもできません。季節によっては灼熱の直射日光が…。ここが何よりもつらいところです。
ちなみに、岡山ではありませんが、鈴鹿やオートポリスでは、ラウンジパス等を購入した方限定に優先入場といって、一般の人よりも早く入場できる特典がある場合もあります。オートポリスはただ優先的に並べるというだけですが、鈴鹿はそれ専用のPWの時間も設定されたりするので、メリットは大きいです。
また、PWはピットの前で撮影をすることになるので、背景はまずピットの中になります。場合によっては、チームクルーの方々が写り込むというリスクは意外とあります。また、光の向きもまず選べません。
ピットウォークのマナーを知っておこう
何度かピットウォークに参加した方は分かると思いますが、ピットウォークにはちょっとしたマナーというか暗黙のルールみたいなものがあります。たぶん、みんながしているので、私の勘違いではないと思っていますが…
◆最前列にずっといない
いるんですよね。最前列からずっと動かない人。
お姉様目当てて居座る人もいますが、あるカテゴリーのあるチームでは、有名な監督のあの人をずっと待ち伏せする女性陣が、ず~っと最前列を確保していることもありますからね。
ピットウォークは自分だけのものじゃないですからね。自分の撮影が終わったら、後ろの人と入れ替わってあげましょう。
◆撮影が終わったら、横移動せずに後ろに下がる
これも結構知らない人多いんですよね。どういうことかというと、だいたい各ピットの前に何人かのお姉様方がおられるときに、左側のAさんが撮影出来たら横移動して隣のBさんを撮影して、さらに横移動してその隣のCさんを撮影して…と横移動を続けていくのはダメですよね。何故かというと、とにかく迷惑だから。基本的に最前列まで行って、撮影が終わったら、「下がりま~す!」て言いながら後ろに下がっていくというのが基本です。
◆激混みピットウォークはバッグ&手荷物に注意
特に、SUPER GTのピットウォークは先程紹介したとおり、かなり混雑をします。ホント、人がなかなかすれ違えないほどです。ここで結構あるのが、荷物やバッグ同士が絡んでしまったりすること。特にカメラマン同士ってのが多いのですが、未だにちょくちょくあります。なので、私自身、ピットウォークの時は出来るだけ突起物が無いような形にしています。結構、カメラマンで多いのは一脚なんですよね。これが結構くせ者です。
あと、あれだけの混雑の中で、平気でカートのバッグを引いて歩く人もいたりします。これはマジで危険です。もちろん、その辺にバッグを置いておく訳にはいかないわけですが、気をつけましょう。
1-5.グリッドウォーク
そして、グリッドウォークです。レース前のスターティンググリッドに立っているところを撮影するというものです。
2019年SUPER GT@オートポリス戦のグリッドの様子
2019年SUPER GT@鈴鹿戦のグリッドの様子
グリッドは華やかな場所ですからね。一度は経験してみるといいですよ。
α7RIII SEL24105G
56mm、F4、1/250s
α7RIII SEL24105G
40mm、F4、1/1,250
定番なのは、グリッドボードを入れて撮るのが普通なのかもしれませんが…
α7RIII SEL24105G
94mm、F4、1/500s
α7RIII SEL24105G
77mm、F4、1/200s
私は最近、ウエストアップで撮ることの方が多くなってます。
逆光で狙える岡山国際サーキットのグリッド
個人的には、岡山国際サーキットのグリッドの利点の1つだと思うのですが、岡山のホームストレートは、だいたい南から北に延びるストレートなので、GWでお姉様方を狙うと、だいたい逆光になります。ポートレートを撮影する方はご存じの通り、ポートレートといえば逆光ですよね。
私が調べてみた限り、国内主要サーキットの中で、ここまで逆光で撮れるのって岡山ぐらいだと思います。マシンと絡めて撮るにはカメラマン泣かせではありますが、お姉様方だけを狙うのであれば、こんなにいいシチュエーションはないですからね。そして何より、人が少ないので撮りやすい!。オススメです。
メリットとデメリット
メリット |
デメリット |
・マシンとお姉様方を同時に狙える |
・そう簡単に参加できない |
GWのいいところは、やはりマシンとお姉様方を両方撮ることができるという点ですよね。華やかさが全然違います。また、レースによっては、マシン・ドライバー・お姉様方の3点セットも十分狙えます。また、PW程ではないかもしれませんが、視線は貰おうと思えばもらえます。
まずGWは、そもそも、そう簡単に参加できないということがあります。ごく一部のレースを除いて、グリッドウォークに入れるパスというのは、販売されていません。では、どうやって参加するのか。
1つはSUPER GTやSFであれば、サポータークラブに加入して、会員向けのゲストパスを別途購入(観戦券込で1.5~2万円程度)するという方法。これが、最も安あがりで、現実的な方法だと思います。
また、もう1つは、各サーキットが販売するラウンジ系のチケットを購入する方法。岡山国際サーキットであれば「ピットウンジパス」や「コースサイドガーデンパス」(2~3万円)、鈴鹿サーキットだと「VIPスイート」(2.5~5.5万円)、オートポリスだと「プレミアムパス」や「エグゼクティブパス」というものを購入する方法があります。
岡山国際サーキット「ピットラウンジパス」
鈴鹿の「VIPパス」
ただ、各サーキットのラウンジパスは、SGTやSFではいずれも3~5万円とかなり高価になってしまうので、正直オススメできません。一方、S耐やスーパーバイクなどだと、岡山のピットラウンジが2万円ぐらいになるので、結構悪くないパスになります。ただ、販売される数も多くないので、買い忘れると意外と買えなかったりします。
そして、チームに複数のお姉さま方がいる場合、一部の人しかいないことが結構あります。基本的には、1チーム1~2人程度で、ドライバーが複数いる場合は、その人数に合わせている場合もありますが、特定の人しかいないことが多いので注意が必要です。
また、カテゴリーによりますが、ドライバーが外に出ているものだと、お姉様方はそのドライバーの横でパラソルを持っています。なので、意外と自由に動けなかったりするので、そこを上手い角度から狙ってあげる必要があります。むしろ、逆にドライバーと一緒に他のチームに行ったりしていることもあります。
そして、最後にとにかく時間がないということ。なので、かなりせかされます。コンプリートなんてSGTなんかでは無理です。どんどんと撮影をして回らないといけないので、結構大変です。その点、バイクレースは、グリッド自体がかなり密集しているので、次々と撮影するのが簡単なので結構オススメです。
1-6.レース規模と混雑具合
ちなみに、今回、参考までに2019年の国内モータースポーツレースの決勝日の観客動員数を右の表にまとめてみました。
これを見ると、F1などの世界選手権を除けば、鈴鹿8耐がトップで、その次はSUPER GTになります。このSGTだけを比較してみると、
富士(春) >> 富士(夏) ≒ 鈴鹿 ≒ もてぎ > SUGO > 岡山 ≒ オートポリス
です。この観客動員数とピットウォークの混雑具合は比例すると思って間違いないと思います。私は富士の経験はないですが、GWの時は本当ですごいらしいですからね…。だから、西日本は岡山・オートポリス、東日本はSUGOが穴場なんでしょうね。
また、同じサーキットだったとしても、カテゴリーによっても結構違っていて、おおむね
SUPER GT >SUPER Formula > S耐 ≒ MFJスーパーバイク
という傾向があります。
ちなみに、SUPER GTは、お姉さま方の人数がすさまじいです。かるく100人は超えていますので、いくら岡山であっても1日で全員を押さえるのは難しいので、コンプリートしたい人は、2日間に分けて撮影することをお勧めします。
唯一の注意点は参加するRQが変わること
それなら、あきらかに地方で行われる観客動員数が少ないレースの方がいいのか、というと実は注意点が1つだけあります。それは、観客動員数が少ないレースでは、派遣されるお姉様方が減ってしまう可能性があるということ。結局は、チームの方針だったり、お姉様方のスケジュール上の問題だったりするのですが、富士や鈴鹿ではフルメンバーが全員揃っているチームでも、岡山やオートポリスでは、そのうち数人しか来ていないということもちょくちょくあります。
てっきり、岡山が一番ヒドいと思っていたのですが、一番お姉様方が少ないのはオートポリスのようです。やはり、飛行機で熊本まで飛んで…というのがなかなかコストが見合わないのでしょう。さすがにトップカテゴリーではそうでもないですが、S耐なんかだと結構顕著です。また、オートポリスはほとんどが飛行機移動ということもあり、通常のレーススケジュールに比べてステージ系の日程が少し変則的になりがちなので、その点も注意が必要です。
2.撮影テクニック編
2-1.構図とレンズ
お姉様方を撮る、要はポートレート撮影をするときに、結構大事なのが構図です。特に、全身ショットで撮るのか、バストアップで撮るのかによって、レンズも変わってくるし、ポイントも結構大きく違ってきます。
通常ピットウォーク
まずはピットウォークからです。
全身ショット【50mm前後】
APS-C 50mm
(35mm換算 75mm)
APS-C 35mm
(35mm換算 52mm)
普通はこれが多いと思います。全身を撮ろうと思えば、一般的な標準ズームレンズがあれば十分です。ただ、あまり広角側で撮るとパースが気になるので、少し離れて50mm以上で撮影するのがベストではないでしょうか。とはいっても、ピットウォークやグリッドウォークなどでは、距離を調整できないケースがあるので、単焦点レンズは結構リスキーですね。オススメは、やっぱりズームレンズですね。
ただ、個人的には、全身ショットって、なんか記念写真的な感じになるのであんまり好きではないんですよね。もちろん、グリッドウォークなんかだといいんですけど…。なので、私はあんまりこういう全身ショットは撮らないことが多いです。
ウエストショット【70-150mm】
別にバストアップだろうが、ウエストアップだろうがいいのですが、少し寄っての撮影になります。
岡山国際サーキット
α7RIII SEL70200GM
112mm
岡山国際サーキット
α7RIII SEL70200GM
89mm
鈴鹿サーキット
α7RIII SEL70200GM
126mm
鈴鹿サーキット
α7RIII SEL70200GM
154mm
オートポリス
α7RIII SEL70200GM
78mm
オートポリス
α7RIII SEL70200GM
131m
こうなると、ちょっと望遠レンズが必要になります。とはいっても、ウエストショットで70~135mm程度という感じなので、そこそこのレンズがあればこれぐらいは撮れます。
ただ、この目安はあくまでも通常のピットウォークの場合。SUPER GTの決勝日のように、グリッド上で行われる場合はまた少し変わってきます。
このグラフは、2018年の各レースでピットウォークで実際に撮影した焦点距離の割合。
全部70-200mmで撮影していて、出来るだけ条件を合わせるために、あえてSGT決勝日のものは加えていませんが、テレ端側はそんなに撮影しておらず、多くが70-150mmというのが90%近くになっているのがよく分かります。
70-200mm F2.8
Tamron 35-150mm F2-2.8
なので、私的には2021年頃までは、ずっと70-200mm F2.8のいわゆるナナニッパと呼ばれるレンズを使ってきていました。ただ、2021年秋にTamron 35-150mmというポートレート系にドンピシャのレンズが登場し、それ以降はもっぱらこのレンズばかり使っています。。
SUPER GT 決勝日ピットウォーク
先にも紹介したとおり、決勝日のPWはコース上での撮影になるのですが、土曜日のピット上よりも結構距離感が近いです。
2019年の岡山戦の決勝日の様子。例年、この白線に合わせてバーが設置されている感じ。
岡山は写真のように割と近いくて約2.5~3m前後ってところ。なので、2019年の岡山戦では、あえて途中から24-105mmに切り換えました。何って、その方が集合写真もピンでのウエストアップも両方狙えるので
年によって距離感が微妙に変わる鈴鹿
一方、要注意なのが鈴鹿戦。
2017年の鈴鹿戦の様子。ルマン式のスタートラインの位置にポールが設置されてる。2018年も同じでした。
鈴鹿戦はここ最近やたらと近い(約2.5m前後)ので、正直、ナナニッパでは厳しいかなと思ってしまうほどでした。ただ、
2019年の鈴鹿戦の様子。ルマン式のラインよりも1m以上遠い位置にバーが設置されてます。
それが、2019年には再び遠くなったんですよね。岡山戦のことがあったので、「24-105mmでいいかな…」と思って参戦したら、結局レンズ交換する羽目になりました。
オートポリスは遠い
一方で、オートポリス戦は特にカラーコーンはないものの、カメラマンはアスファルトの路面上という暗黙の了解みたいな感じなので、結構距離が離れてます(だいたい5mぐらい)。なので、オートポリス戦はむしろ70-200mmが必須だったりします。
α7RIII SEL70200GM
117mm、F2.8、1/640
だって、このショットは117mmですからね。縦構図なら全身ショットも撮れちゃいますから。
ウエストショット
岡山国際サーキット
α7RIII SEL70200GM
90mm
鈴鹿サーキット
α7RIII SEL70200GM
105mm
オートポリス
α7RIII SEL70200GM
155m
比較的、岡山と鈴鹿は似たようなぐらいだと思いますが、明らかにオートポリスは1ランク遠い感じになります。このあたりを十分理解しておかないと、特にオートポリスでは望遠側が足りなくて…という自体が起きるので気をつけた方がいいでしょう。
ツーショット【50-100mm】
岡山国際サーキット
α7RIII SEL24105G
48mm
鈴鹿サーキット
α7RIII SEL24105G
80mm
オートポリス
α7RIII SEL70200GM
90mm
あたりまえですが、望遠レンズで撮ることで、背景もボケてくれます。どうしても、ピットウォークで撮影をすると、背景がごちゃごちゃしてしまったり、クルーが写りこんでしまうケースもありますが、その点はボカしてごまかすことも可能です。ただ、その点、しっかりとボカそうと思うと、やはり明るいレンズだったりセンサーサイズの大きいカメラの方が有利です。なので私は、APS-Cサイズに70-200mm F2.8のレンズを使うことが多いです。
集合ショット
基本的にはナナニッパで案外どうにかなるのですが、集合するとちょっと厳しくなります。
岡山国際サーキット
α7RIII SEL24105G
39mm
鈴鹿サーキット
α7RIII SEL24105G
66mm
オートポリス
α7RIII SEL24105G
73mm
ただし、この撮影の難しいのは、お姉さま方が複数人で密集している場合。大体は、SUPER GTなんかのときに多いのですが、たとえば3人いる中で、そのうち1人しか撮っていないのに、3人とも目線をくれていたり…というのがなんとも心苦しいんですよね。ちょっとそこが大変なところかな。
グリッドウォーク
全身ショット+グリッドボード【35mm前後】
岡山国際サーキット
α7RIII SEL24105G
37mm
鈴鹿サーキット
α7RIII SEL24105G
31mm
オートポリス
α7RIII SEL24105G
32mm
人によっては足下から入れたい!っていう人もいるかもしれませんが、あまり30mmを切るぐらいの画角で狙うと歪みも出やすくなるので、構図は気をつけた方がいいと思います。
なので、実は私はあまり狙わないショットだったりします。
ニーショット+グリッドボード【50mm前後】
グリッドボードを持っているSUPER GTでは狙いたいショットですね。
岡山国際サーキット
α7RIII SEL24105G
57mm
鈴鹿サーキット
α7RIII SEL24105G
43mm
オートポリス
α7RIII SEL24105G
48mm
また、見ていただいたら分る通り、この構図を狙おうと思ったら、ナナニッパでは無理です。24-70mmや24-105mmといった画角を持っていくか、単焦点で35mmか50mmぐらいをプラスするといった感じになると思います。
ウエストショット【85-105mm】
岡山国際サーキット
α7RIII SEL24105G
105mm
鈴鹿サーキット
α7RIII SEL24105G
86mm
オートポリス
α7RIII SEL24105G
83mm
一方、もう少し寄ってウエストショットぐらいになると、だいたい80~100mm前後のあたりになります。なので、SUPER GTの決勝日のピットウォークと同じぐらいです。
2018年のグリッド撮影実績
2018年は基本的には70-200mmですが、SGT@鈴鹿戦の時だけ、24-240mmを使っていたので、広角側も結構使っているけど、これを見ると、大概、105mmぐらいまでで足りちゃってるんですね。むしろ、70mmでも近すぎるときもあるので、そうなるといっそのこと24-105mmでもいいんじゃない?ってことになりそう。
そんなこともあって、2018-19年頃はニーショット+グリッドボードとウエストショットを狙う感じになっているのもあり、24-105mmを使うことが多かったです。F4ってどうかなぁとも思っていましたが、フルサイズだし、十分な気もしてます。万が一、105mmで足りなくても、α7R系だったらクロップしても良いわけだし。
ただ、こちらも2021年の35-150mmの登場で、もう完全にそちらで賄うようになってしまいました。
2-2.機材
レンズ
基本はズームレンズで
まあ、これは先にも述べたとおり、ピットウォークなら70-200mm、グリッドウォークなら24-105mmってのが最近の定番です。ホントは、35-150mm F2.8なんてのが出れば、それ1本で行けるんだけどなぁ…。
欲張りな人は、全身も撮りたいし、バストアップも撮りたいよ!って人がいると思いますが、そういったときに便利なのは高倍率ズームレンズです。まあ、普通の人はこちらで挑む方が多いと思います。
個人的には、最近高倍率ズームで挑むということはほとんど無くなってしまっていますが、2019年の岡山ファン感のオープンピットはSEL18135で挑みましたね。このα6400の軽量ボディとの組み合わせは改めて身軽さを感じますよね。
あとはやはりTAMRONから出てきた35-150mm F2-2.8ですよね。最近、ニコンZマウントも登場してきて、サーキットでも使っている人が多くなってきた気がします。
単焦点で狙うなら35mm換算80mm程度で
ポートレートという面で撮影するとなると、単焦点という可能性もありますよね。
α6000 SEL55F18Z
55mm(82.5mm)、F1.8、1/1250
α6000 SEL55F18Z
55mm(82.5mm)、F1.8、1/640
実際、私が撮影したことがある単焦点は、SONY純正のSonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18ZA)をAPS-C機で撮影したというのぐらいですかね。55mmですが、APS-Cで撮影すると、35mm換算82.5mmというちょうどポートレートに最適な画角になります。
α6000 SEL55F18Z
55mm(82.5mm)、F1.8、1/1250
α6000 SEL55F18Z
55mm(82.5mm)、F1.8、1/1250
いずれも、F1.8の開放で撮影していますが、ボケ感はまあこんなもんで、それほどボッケボケになるというほどではないです。開放で十分解像感は出てくるので、2016年後半のグリッドウォークには、α6300+SEL70200Gとα6000+SEL55F18ZAという組み合わせで挑むことが多かったですね。唯一、α6000にSEL55F18ZAの組み合わせが迫力が無くて、ちょっと威厳が無いんですよねぇ…( ̄。 ̄;)。
SONYのEマウントで言えば、このあたりは85mmのG Masterあるけど高いし…という感じがありましたが、新たに85mm F1.8が登場して、これが値段の割に意外といいみたいなので、単焦点好きな人はこのあたりをフルサイズで使ってみるといいかもね。
個人的には最近の方が単焦点はアレコレ持っているのですが、ちょっと勇気が要るのでグリッドには躊躇しちゃってますね。むしろ、S耐なんかの撮影対応ではバリバリ使っちゃってますけど。
135mmはいいけどちょっと厳しそう
α9 SEL135F18GM
135mm、F1.8、1/250s【ND16】
α9 SEL135F18GM
135mm、F1.8、1/200s【ND16】
一度使ってみたいなぁと思って、余裕のあるレースの時にグリッドで試してみたのですが、正直、135mmはやっぱり長いですね。数年前だったら、もうちょっと寄っちゃっていたかもしれないのですが、最近はニーショットからウエストショットが多いと、相当離れないと狙えないです。背景のボケとかスゴいんだけど、狙えるかどうかってなると厳しそう。
2-3.コミュニケーション
声をかけることは大切
この世界を踏み入れると、本当に痛感をするのは、コミュニケーションが大事だということ。
実は、私がお姉様方を撮り始めたころって、私から声をかけるということはまずありませんでした。
というか、できませんでした。( 。-_-。)
被写体の前に行って、カメラを向けてパシャパシャって撮って、確認する動作をしながらそのまま逃げていく…みたいな感じでした。ただ、冷静に考えれば分かりますが、それって「感じが悪い」ですよね。ただ、私の場合、性格的にこちらから積極的に声をかけるタイプではないというのがあったし、そもそも1人でサーキットに足を運んでいると、声を出すことがまずないんですよね。そうなると、いざ声を出そうと思っても、割と声が出せないもので…。
2015年のスーパーバイク。
カメラマンの少ないグリッドは、否応でもこちらから声をかけねばなりません。
それが、転機が訪れたのが、2015年のS耐かスーパーバイクのあたりからでしょうか。ちょうどこのとき、奮発をして、ラウンジパスを手に入れて、グリッドウォークで撮影が出来ることになったんです。もちろん、それ以前にもグリッドウォークで撮影したことがあったのですが、S耐ってお姉さんの数は多いのに、お客さんはそれほどでもないんです。スーパーバイクもそう。特にこっちはグリッドウォークの回数自体も多いですからね。そうなると、おのずと声をかけないといけない感じになるんですよね。
それで、撮る前に
「お願いします!」
と言って、視線をもらいながら何枚か撮影して、
「ありがとうございます!」
って言って移動するというのが自然と出来るようになりました。それでも、最近は「ありがとう!」って言えるようになってきた方ですが、ちょっと恥ずかしいなぁ…というときは軽く会釈をするようにしてます。
無論、SGTのように、声をかけるまでもなく人が多い場合は声をかけることはしませんが、それでも少なくとも視線をもらった後はアイコンタクトというか会釈みたいなことはしますね。
で、これが出来るようになると、オフショットが狙えるようになるんです。だって、やることは同じですからね。もちろん、今撮っても良さそうかどうかという判断は必要ですが、問題が無い感じであれば、「お願いします」と声をかければいいです。あちら側も、カメラを持っていて、「お願いします」と言われれば撮られるのだと分かっているので、積極的に声をかけていいと思います。
さらに上手な人になると、サーキット外で行われる撮影会などに参加してお姉様方と顔なじみになったり、SNSで普段からやりとりするなどしていて、親しくしておくというコツもあります。私はそこまでしていませんが、サーキットに足を運ぶと、お姉様方の周りに側近のようなカメラマンが数人取り囲んだ状態で歩いているという姿は結構よく目にします。
で、そこまでいかなくても、結構面識があると、PWやGWの時に存在に気付いてくれて、視線をくれたりもします。
そこそこの機材で、かつ目立つこと
そういう点も踏まえると、お姉様方に気付いてもらうというのは結構大切なことです。
なので、まずはそれらしい装備で撮影するというのは、結構大切です。やはり、スマホよりはコンデジ、それよりはミラーレスというのは否めないですよね。言い方が悪いですが、勢いで来た方でスマホなんかで撮る人よりも、一眼レフやミラーレスできちんと撮っている人の方が、いい写真を撮ってくれて、あちこちSNSなんかでアップされる可能性が高いので、その方が知名度も上がりますからね。私の経験上も、空いている場合はそうでもないですが、混雑をしているときは、一眼優先で目線くれてる実感はあります。
あと、同じカメラでも、白レンズは特別感があるので、結構目立ちます。無論、白レンズって望遠レンズでしかないので、標準ズームで白レンズって無理ですけどね…。さらに、フラッシュの存在。発光させる、させないという判断もありますが、発光させなくても、あえて装着をしておくというのもいいと思います。この技は、ちょくちょくやってましたね。
そして、最後にはさらに何かで目立とうということ。フラッシュに何かを付けている方を見たこともありますし、あとはフラッシュのディフューザーだったり、帽子だったり、服装だったり、とにかく目立つこと。兵は、きぐるみを着ている人もいます。簡単なところだと、地味な色よりは、赤とか目立つ色の服を着るというのもよさそうです。