大阪オートメッセ 2025(2025.02.09)

大阪オートメッセ

 今年もモータースポーツシーズンの開幕となる大阪オートメッセ。近年は、GT500メーカーテストの後開催が多かったのですが、今年は完全にシーズンキックオフがこのオートメッセになりました。毎年、どうしようか…と悩むものの、結局は向かってしまうというのがパターンなんですよね。

撮影記編 コンパニオン編

【Day.3】来場者数:86,996人

今シーズン一番の大雪

 大阪オートメッセは、例年2月の上旬ということで、鳥取県東部の人間からすると大雪になりやすい時期。2017年の時は、鳥取県で記録的な大雪で全国ニュースにもなるほどの騒ぎで、私自身、大阪に向かうのに前日夜に鳥取県を脱出を図ったりしたのですが、今年もドンピシャで大雪のタイミングと合ってしまいました。

 当初は、オートメッセ開催日の直前が寒波のピークと言われていたのですが、鳥取県や西日本で考えると、ちょうどオートメッセのある週末の2度目の寒波の方が影響が大きく出てきました。

 しかも、2/7(金)夜には中国道の津山IC~福崎ICまでが雪の影響で通行止めに。県内が大雪になって鳥取道が通行止めというのは、少し想定はしていましたが、まさかの大原以南にまとまった雪が降るというのは珍しい。こうなると、佐用から福崎方面もしくは龍野方面に抜ける方法を模索する必要があります。

 ただ、結果的には2/8(土)17時過ぎに佐用IC以西の通行止めが解除になり、佐用以東も…と期待して寝ましたが、深夜に起きた時にもまだ通行止めは解除されていない状況(どうやら後で確認したところ、2/9(日)の9時台に通行止めが解除になった模様)でした。

[2:49]鳥取市内を出発

 そんなこともあり、ある程度、迂回ルートは事前に計画は立てていましたが、そうはいっても現場で流動的になるのは分かっていたので、例年よりも1時間早く、3時前には鳥取市内を出発

 正直、積雪よりも凍結を心配していましたが、鳥取市内の雪はほとんど落ち着いていて、路面上もところどころ雪が残るものの、圧雪というところではなかったので、ある程度の速さで走れました。鳥取県を脱出するまでが山場とは考えていましたが、思いのほか県内はサクッと突破できました。

 むしろ、県境を越えて、粟倉に入った途端に猛吹雪に。もちろん、粟倉自体にはスキー場もあるし、岡山といえども奥なので雪が降る場所ではあるけど、山陰側よりも山陽側が降るというのがなんとも珍しい

 そして、いつもなら、大原ICあたりでは止むはずの雪も止まぬまま。確かに、これだと高速道路の通行止めも何となくうなづける。

 通行止めの関係で、鳥取道を佐用平福ICを降りてもこの状況。鳥取県東部の人間としては、これぐらいの雪でどうこうって訳では無いけど、この状況でノーマルタイヤで走る車とかいたら怖いわ。

 ちなみに、帰りの時に道路周囲の除雪された雪を見る限り、佐用ICから切窓峠を抜けて山崎IC、そして安富PAからうすずく峠あたりまでが降雪があった模様でした。

 で、問題の佐用からは、いろいろと作戦は考えていましたが、県道373号線をそのまま南下して上郡まで出てから龍野西ICを目指すことに。Googleマップの交通状況を見る限り、国道179号線を進むルートの方が多かったみたいだけど、何となくこちらをチョイス。播磨科学公園都市を抜けるルートもありましたが、これだけの冷え込みの時に登り・下りは避けたかったし。

 時間帯もあって、ガラガラでしたし、佐用の町中を過ぎて、上月ではうっすらと粉雪で白くなっている程度で、上郡町に入った頃には完全に雪は無くなってました。

[6:19]インテックス大阪に到着

 その後は、高速に乗る前にコンビニで買い出しと小休憩をして、龍野西ICから山陽道に乗り、西宮名塩SAでの休憩も挟んで、大阪南港に到着したのが6:15すぎ。

 見にくいですが、案の定、インテックス大阪の周囲には駐車場開場待ちの車列が並びます。

 いつも思うけど、そこまでしてインテックスの駐車場に駐めるメリットってあるのかな?って思うんだよな。確かに開場直結だけど、料金も安い訳じゃないし、帰りの退場も激混みしそうな気がするんだけど…。

 ということで、私自身はすんなりと咲洲庁舎の隣にあるタイムズコスモスクエア第3へ。何だかんだで私はインテックスに来るときはこの駐車場を使うのがほとんど。

2017年 2018年 2019年 2020年 2023年 2024年 2025年
鳥取IC出発 20:30 4:28 4:16 4:00 4:15 3:52 2:49
駐車場到着 6:02 6:53 6:40 6:23 6:45 6:20 6:19

 過去の出発・到着時間と比べてみたら、昨年より1時間早く出発をして、到着はほぼ同じだったんだな💦。そして、こうやって並べて見るとだいたいかかっている時間ってほとんど同じようなものなんだな。

 昔は劇的に安かったんだけど、最近はこの咲洲の駐車場事情が悪くなってしまい、24時間2,000円になってしまった。とはいえ、インテックスの会場駐車場と値段同じでこの早朝でも駐められるんだから、私はこっちを選ぶ。

 私が到着してほどなくしてトイレに向かうために咲洲庁舎に入りましたが、もうチラホラ電気は付いていたし、他の人も何人か入っていました。開場待ちまでトイレが近くにあるというのも嬉しいところ。7時になったら、庁舎内のローソンも開店するしね。

 この写真が7:50頃の写真ですが、この時間で手前側は数台を残して埋まっていて、奥側もそこそこ駐車されています。

 そして、例年よりも少し早く7:55頃に駐車場を離れます。この時間はまだ駐車場は満車にはなっていませんでした。

 さあさあ、今年もやってきましたよ。それにしても、雪国からやってきた人間からすると、ちょっと感覚がバグる天気。ただ、放射冷却で雪国とはまた違った寒さです。

 で、8時過ぎには入場隊列に並びましたが、ちょうど屋根のある部分に少し入った辺りでした。まあ、ここまで急ぐ必要はないけど、出来れば8時半頃までには並びたい感じ。

 私の感覚からすると、昨年の1日目よりも隊列の形成は少し遅かった印象だったので、この時は「案外お客さんすくないのかな?」と思ったりしてました。ただ、結果的に入場者数を見ると、単に朝の出だしが遅かっただけだったのかな。

 無事に9時ちょうどにゲートオープンとなり、さすがに今年はものの数分で入場できました。

 いつもは、このゲート入ってすぐのところで、PaRetと岡山国際サーキットクイーンがお出迎えをしてくれるのですが、今年はPaRetの妹分としてデビューが発表されたRouciel(ルシェル)の5人。そういえば、結果的に6A号館も含めて、この日はPaRetには会えず。

1号館

 ということで、ここからは順番に各号館を見ていきたいと思います。

 ただ、実際には順不同でメチャクチャに動いていましたが、1号館から順番に行きたいと思います。

 以前はフードコーナーやタミヤブースがあった1号館ですが、昨年から普通に車関連のブースエリアに。そして、今年はこれまで5号館で鎮座していたトヨタはもちろん、大阪トヨペットやモデリスタ・KTMSなどトヨタ系のブースがゴッソリと1号館に移動してきた感じ。

 今までF1といえばホンダブースのイメージでしたが、シレッとHAAS F1がトヨタブースに展示されています。不思議なんだけど、フォーミュラカーって実物見ると、メッチャ大きく感じるんだよな…。

 あと、ここ近年、注目のブースであるKAMIKAZE COLLECTIONが、6A号館から一気に1号館に大移動してきました。ここのブースは遠目でもすぐに分かります。

 比較的、定期的に車両立ちをしていたし、時間もある程度公開されていたのですが、ブースがコの字になっていて、撮影が出来るのは手前側の数mの部分だけ。しかも、そもそもコンパニオンさん関係無しでも人気の高いブースということもあり、通常のお客さんとカメラマンが重なりスゴイ人に。

 なので、車両立ち10-15分前にはゾロゾロとカメラマンさんが集まりますが、スタッフさんは「お姉さん待ちのカメラマンはブースの前で待たないで」と注意をしていました。素直に言われたとおりに移動するカメラマンがいる一方で、その後に来た人はここぞとばかりに並んでいく。なので、結構場所の確保は苦慮しました。

 そんなこともあり、最後の回のときは、あくまで車を撮ってますよアピールをしながらシレッと場所の確保をしてました。お陰様で、むっちゃこのカウンタックの写真があります(笑)。ちなみに、そういえば、このブースはフラッシュ禁止の表示がされてました。

 そういえば、大阪トヨペットのところには、例年LMcorsaのGT300マシンの展示と体制発表がありますが、今年からこのチームはLC500に。夕方にはJ-SPORTSのSUPER GT FESTIVALの中継もあったりして、ピエールさんがインタビューしてました。

2号館

 続いてお隣の2号館。

 昨年はオートバックスがドドーンと場所を取っていましたが、今年はそのスペースも小さくなり、その分、1号館からLiberty Walkが移動してきました。

 ただ、2号館はちょっとやんちゃな車が多い感じなのはいつものパターン。なので、お姉様方もほとんど撮影出来てない…。

 とはいえ、夕方にそれでもDynastyのところぐらいは撮影しないとなってことで、タイミングを狙ってやってきて何とか撮影出来た感じでした。

3号館

 そして、我らが3号館

 毎年、スズキ・ホンダ・日産あたりが並ぶ3号館なのですが、何というかオートメッセの中では一番モーターショーっぽいブースとも言える感じ。

 そして、「我らが3号館」たる所以のスズキブース。ここは、毎年、モデルさんが登場しての車両紹介とフォトセッションがあるのですが、キチンとタイムテーブルが提示されている親切設計。今年は、以前よりは車両立ち時間を掲示していたりするブースが少し増えたような気もするけど、もうちょっと真似て欲しいよね。

 だいたい、スズキって東京オートサロンと大阪オートメッセで同じような感じでやるイメージがあるんだけど、今年ってオートサロンが広告有りの動画が禁止とかで、あんまりその様子が分からなかったんだよな。

 なので、何となく正智さんが登場するのかな?ぐらいでした分かってませんでした。それにしても、このフロンクス、なかなかカッコイイよね。

 あと、全然関係無いんですが、SUZUKIブースのフリッカーが経験が無いレベルで酷かった。不思議とAction5Proの動画や写真データには反映されていないですが、α7RIVでファインダーを覗いた時には「うわっ、フリッカー酷いわ💦」って思ってしまうレベルでした。(他のブースはほぼ無く、このステージの部分が特に酷かったので、何かしらこのステージ部分の照明に問題があったのかな?)

 そういえば、お隣のホンダブースにあったプレリュードのプロトタイプ。ホンダでこんな小型スポーツカー開発してるんだな。調べて見たら今年の秋発売なのか…。

 そうそう、今年の3号館の注目だったのは、ABAブースに引地さんと織田さんという有名レースアンバサダーコンビが登場したこと。ただ、ステッカー配布とフォトセッションの時間がそれぞれあって、タイミングを間違えると写真撮影出来ないという罠が…

 ただ、ここに来るカメラマンは、2人を分かっていて撮影に来ている人なので、多くがサーキット界隈にも来るような方。こういう人達って、視線を貰って撮影出来たら場所を譲って後ろに回るってのがキチンと出来るんだよね。なので、こっちも安心して撮影が出来るんだよな。そう思うと、東京オートサロンなんかではカメラマンの民度が問題になっていたけど、レースアンバサダーを撮影する界隈の人は民度高い気がする。

4号館

 そして、3号館の向かいにある4号館。

 いつもなら、個人的に2号館と並んであまり滞在時間が多くない場所なのですが、今年は近年になく立ち寄り回数・時間とも多かったような気がします。

 その要因としては、このHEARTILYさんの撮影かな。それほど激混みする訳でもなくて、キチンと1対1で視線貰えるし、そこそこ知っている方が登場するので、昨年から注目しているブースの1つだったりします。

 ちなみに、車両に関しては、一際注目を集めていたのがこの車かな。写真だと分かりにくいですが、ものすごい車幅が広かったんだよな。

 あと、見るからに新しいGT300か?と思うようなマシンなのですが、よくよく見てみると、「STREET GT」の文字。他のお客さんも、「違うんかい!」って突っ込んでました。帰ってきてから調べたら、ベース車両はシルビアらしい。

 あと、4号館といえば、はろーすぺしゃる、そしてこの踊る特攻ウサギちゃんです。やっぱり、これを見なきゃ大阪オートメッセって感じがしないですよね。

 今回は特攻服のお兄ちゃんも軽トラの上でパフォーマンス(実はこう見えて、カメラを向けられると静止してポーズをしてくれる優しい人)。ここは、結構ナツメロを流していた印象ですね。

5号館

 続いては少し戻って5号館。

 ここは、トヨタ系が移動してゴッソリ開いたところに、Hyundaiやエーモン・ALPINESTYLEなどが入ってました。あとは、アウトドアゾーンは以前はハイエースが並んでいたイメージでしたが、ジムニーがメッチャ多い

 これだけ、マクラーレンが並ぶと圧巻です。

 ある意味、5号館のメインはエーモンさんだったかな。土屋さんのトークショーとかもやっていたし、近藤さんのフォトセッションも結構人が多かった。とはいえ、思っていたよりは落ち着いていた感じで、何カ所か角度を変えながら撮影する余裕もありました。

6A号館

 そして、奥の方に向かって、ある意味コンパニオン撮影のメイン会場とも言うべき6A号館

 といいながらも、この6A号館ですらかなりコンパニオンさんは減ってしまった

 以前は、この6A号館入ってすぐのところのフェニックスパワーブースにお立ち台みたいなのがあって、そこに10人近くのコンパニオンさんが並ぶなんてのもあったんだけどな。もはや、懐かしさすら感じます。

 今まであまり印象になかったのですが、この6A号館の左1/3ぐらいがFormula Driftのエリア

 そこに現れたのは、YouTubeでも活躍している杏仁さんのマシン。元々、あかでみっくカレッジをたまに見ていて、そこに佐賀よかとのコラボで完全に結びついた感じです。ちょうど直前に動画を見てから実写を見たので驚きまではなかったけど、なかなかカッコイイです。ホントは、岡山のFDJ行ってみたいんだけど、10月のその週末はたぶん仕事がほぼ確なんだよな…。

 手前にはジョージ号も鎮座します。ちなみ、ジョージ号の背後に見えるのが、杏仁さんとジョージさんで、2ショットとサイン待ちが長い列を作ってました(これでも、まだ10時前ですからね…)。

 あと、6A号館といえば、SUBARUブースもあるのですが、今年はBREEZEのお二人が登場するという事でもうスゴイカメラマンの人数でした(上の写真はまだフォトタイムの15分前でカメラマンがパラパラしかいませんが…)。そもそも、フォトセッションの時間が限られていたので、そりゃ集中するよな…。

6B号館

 そして、最後の6B号館。

 以前は、6A号館と並んでメインとも言うべきだったんだけど、近年はメーカーも減りつつ、コンパニオンさんも減っているイメージ

 以前は狭いブースだったのに、今や6B号館入ってすぐにドーンとGYEONさんが鎮座してるからな。

 6B号館といえば、やはりWALDブースでしょう。以前から人気のあるブースであるのは間違いないですが、今年も圧巻の8人体制。しかも、8人中5人がSUPER GTレースアンバサダー経験者。そして、今まで正直コスチュームがどうなの?って感じがありましたが、今年から一新してメチャクチャ格好良くなりました。

 しかも、実際にここで撮影するとよく分かりますが、8人いる上に時間を区切ってちょっとずつ移動するので、カメラマンも結構分散するので撮影しやすい。なので、近年はこのブースでの満足感がオートメッセの満足感に直結しているとも言える感じなってきています。

 と、こんな感じでザッとブースを紹介していきましたが、今年はステージの位置がいつもと逆でステージが入口側を向いている感じでした。

 夕方には、人が少なくなったタイミングでGT300チャンピオンマシンの88号車をパシャリ。

 もちろん、36号車も。っていうか、もうカーナンバー1になってるな

 ということで、残り10分ぐらいのタイミングで撮影を切り上げました。

 何とか疲れた身体を引きずりながら10分程で駐車場に戻り、急いで駐車場から退出します。例年だと1列で退場していくイメージなのですが、今年は入口正面の列と隣の列が交互に出るような形だったので思っていたよりも渋滞していました。

 また、料金支払いのところで手こずっている人がそこそこいたので、もしかしたら新しい千円札が上手くいかなかったのかな?。結局、駐車場から出るのに10分ぐらいかかりました。

 ただ、駐車場を出てからは渋滞もなく非常にスムーズで、下道はもちろんのこと、阪神高速もスムーズでサラッと中国道に出ることが出来ました。阪神高速が渋滞無しで帰れたなんて、たぶん初めてだったかも。

考察

 ということで、ここからは今年の反省点や問題点を含め、来年への備忘録的にメモ代わりに書き留めておきます。

やっぱりハンパない疲労感

 まあ、これに関しては、今年で7回目の大阪オートメッセということで想定はしていましたが、案の定ですよね。そりゃ、駐車場出発の8時前から駐車場に戻る18時まで10時間立ちっぱなしの歩きっぱなしだもんな。

 今回休憩をしたのが、11:50頃と13:20頃の2回だけ。過去のHPを見返すと、昨年も11:30と13:30の2回、一昨年が11:00・13:30・15:30の3回だったみたいなので、やっぱり不思議と2時間ぐらいが1つの山になるんだな。

 今年は、ステージの向きが逆になったことで、中央の広場が例年よりもフリーに使えるスペースが多く、椅子やベンチも若干多かったような気もしたがけど、個人的には、机は要らないから椅子をもっと増やして欲しい。まあ、考えようによってはサーキットで使う折りたたみの椅子を持参してもいいんだけど、それらを持ち運ぶのもな。かといって、何処かに置いておくのもちょっと気が引けるし。

いかに効率的にブースを攻略するか

 毎年課題に掲げているのが、この点。つまり、車両立ちをしているかどうかも分からないまま、あちこち歩き回っているのが何より一番疲れるし、精神的にも響いてくる。そう考えた時に、「ムダに動き回らずに、いかに効率的にブースを攻略するか」がカギになってくる。

 隣接するホールは割と行き来がしやすいのだが、これが2ホール以上離れたところの往来はかなり疲労度が増す。例えば、6A号館と6B号館や3号館と4号館はそれほど苦ではない。ただ、昨年から1号館が通常ブース化されてしまい、さらに今年はそこに有名所もいたるすると、1号館を無視出来ない。実際、今回の私の移動の中で、1号館に計6回訪れているが、序盤はそれほど撮れておらず、最後は狙い撃ちを決めて何とか撮影出来た感じ。しかも、1号館は最終的に出口に近い上に、夕方までは1号館の中を通らないと出られないような人の流れになっている。そのため、必然的にいつも人が多かった。

 そういったことを考えると、もはや時間帯を決めて、例えば、朝の2時間は1-2-5号館、昼は3-4号館、午後からは6A-6B号館のようにブロック単位で攻めた方がいいかもしれない。その中でも、1号館は朝のうちに攻めておいて、撮りきれなければ夕方に仕上げる感じがアリなのかも。

車両立ち時間の把握と戦略

 あとは、以前は車両立ちの時間は公表しないブースが多かったが、ここ数年で状況が変化し、多くのブースでSNS等で車両立ちの時間が公表されるようになった。これはおそらく、車両立ち待ちのカメラマンがブースを占領すると、普通に車を見に来た人が見えなくなるので、それを避ける狙いがあったのだろう。実際、モデルさん側が車両立ち5分前まで場所どりしないでと呼びかける書き込みも見られた。

 そんなこともあり、ここ数年は、号館ごとにXでリスト化して、確認がしやすいように準備はしてはいる。

 で、実際に当日、そのリストを元にチェックをして、「はいはい、ここのブースはこの時間ね」と車両立ちの時間を確認することは以前よりも容易になった。しかし、あちこちのブースの情報を確認していると、「えっと、結局あそこは何時だったっけ?」ともはや収集がつかない。

 なので、この点はもはやアナログにメモ帳などにでも書かないと無理だと思った。Excelのシートに落としたり、Googleカレンダーに入れもいいが、現場で転記をするのは容易じゃないので、あえてメモ帳の方がシンプルに楽な気がする。

車両立ち以外の時間帯の線引き厳格化

 しかも、ここにきて車両立ち以外の時間帯は写真撮影禁止というブースも少なくない

 SUBARUなんかだと、途中、子どもに乗車体験をさせるときにBREEZEのお二人も登場していたが、その間、ずっとスタッフさんが「撮影禁止です」とプラカードを持っていて呼びかけまでしていた。他のブースでも、車両立ち以外の時間帯は、何円以上お買い上げで2ショット撮らせてあげるよみたいなことをしているところもあったり。

 なので、これからは、写真撮影をしようと思ったら、いかに車両立ちの時間帯を上手に活用するのかが重要になりそうだ。

年々減少傾向のコンパニオン

 そんなこともあってか、やっぱり年々コンパニオンさんの人数が減っている気がする。

2017年 2018年 2019年 2020年 2023年 2024年 2025年
人数 70名 79名 99名 97名 55名 79名 67名

 今年撮影出来たのが67名。特に流行病以降、そもそものコンパニオンさんの人数が減っている感じがします。もちろん、チェックはしていたけど撮影出来ていない人もそれなりにいますが、以前は何も考えずに会場を歩いていても、コンパニオンさんに出くわす頻度は高かったのですが、今や、狙い撃ちをしないとなかなか出逢えないほどです。

 しかも、以前からあったけど、受付業務と車両立ちを両立している人もいたりすると、なかなか受付業務中に撮影しにくい。さらに、いくら払ってくれたら2ショットのチェキが撮影出来るみたいなことをウリにしているブースもあったりして、それもそれでどうなんよ…って。

ちょっと民度は上がった?

 あと、これまでのオートメッセで痛感していたのは、民度が低い動画組の方々。特に、東京オートメッセでは、モデルさん側がSNSで声を上げたことでも話題になっていましたが、今年は明らかなローアングラーとか動画組の方々はほとんど見なかったように思います。もちろん、たまに動画を撮影していて、動かずに長居する人もいましたが、明らかな職人的な人はあまりいませんでした。

 写真組に関しても、ガチ勢がいる一方で、コンデジ勢やスマホも結構いて、こういう方って画面見ながら撮影しているので背後からでも何を撮影しているのかよく分かるのですが、ひたすら同じような画を何枚も撮っている人もいれば、明らかなクローズアップを狙っている人もいたりします。

 そういう面では、案外、ガチカメラ勢の方がシンプルにモデルさんを綺麗に撮りたいという思いがあるので、民度が高いし、その点、モデルさん側も分かっているのか、結構視線くれたりします。個人的にはオートメッセとはいえ、1対1で視線もらって撮影をして御礼をして、相手もどうもってしてくれて…っていう、あの会話みたいな流れがいいし、ああいう接点を通じて、モデルさんへの印象とか好感とかも結構変わってくるもんで。ただ、パシャパシャ撮る感じは好きじゃないし、そのためにオートメッセに行くのはちょっと割に合わない気がするな。

3日目の良し悪しは判断付かず

 実は、昨年の考察のところでも、「あえて3日目を狙った方がいいのでは?」という考えから、今年は3日目を選びました。

2017年 2018年 2019年 2020年 2022年 2023年 2024年 2025年
1日目 43,716人
[金]
62,772人
[土]
76,916人
[土]
40,753人
[金]
25,484人
[金・祝]
39,576人
[金]
69,017人
[土]
40,360人
[金]
2日目 91,807人
[土・祝]
92,557人
[日・祝]
111,030人
[日]
68,535人
[土]
22,869人
[土]
89,170人
[土・祝]
83,769人
[日]
68,374人
[土]
3日目 88,460人
[日]
62,178人
[月・振休]
74,331人
[月・祝]
98,191人
[日]
26,556人
[日]
76,716人
[日]
58,952人
[月・祝]
86,996人
[日]
合計 223,983人 217,507人 262,277人 207,479人 74,909人 205,462人 211,738人 195,730人

 ただ、結果的に大雪の影響もあったりして、2日目が少なく、その分、3日目が増えたような感じになりました。

 とはいえ、3日目の参戦は、1~2日目の様子も分かったりするし、車両立ちの傾向も似たような感じがあると思えるので、これはこれでアリな気もしました。

ここ数年は意識して横写真も

 以前は、こういうポートレート系というかモデルさんを撮影するとなると、縦向きに撮影するというのが基本だったのですが、ここ最近は横写真も結構撮るようになりました。

 実際に過去のExifから縦横の割合を見てみると、流行病以降増えてきて、ここ3年間はおおよそ半々という感じになってきています。

2018年WALDブース

2019年VLENEブース

 今思い起こせば、何かキッカケがあったのかな?と過去記事を見返してみると、どうも2018年の最後の最後に横構図で狙ったら案外良くて、翌年の2019年にVLENEブースやSUZUKIブースで横構図で狙うようになり、2023年からそれまでの70-200mmから35-150mmにチェンジしたことで、さらに横構図が増えたという感じのようです。

 実際に、撮影した焦点距離を見てみても、35-150mmを導入した2023年以降は70mm以下が30-40%と約1/3を占めている。もちろん、ナナニッパならではの望遠を生かしたボケというのもあるんだけど、私自身、年々、画角を引くようになって(バストアップ ⇒ ウエストアップ ⇒ ニーアップ)きているのも影響してそうな気はします。

2018年・142mm

2020年・105mm

2025年・87mm

 例えば、撮影環境(モデルさんとの距離感)がそんなに変わっていないであろうWALDさんを見比べてみても、明らかに違う。まあ、これはオートメッセだけでなく、サーキットのピットウォークやグリッドウォークの時でも同じような傾向があるんですけどね。

 こういうのを見ると、考えようによっては、55mmや85mmの単焦点で狙いたいという思いもなきにしもあらずですが、オートメッセのようなシチュエーションで、しかも私のように推しを追いかけるというスタイルではなく、満遍なく押さえていくスタイルだとバリエーション命なので、移動しながら何度も狙うことは難しいし、ましてやサーキットのファンサービスのように自分が多少前後して画作りを調整することも不可能に近いので、何だかんだでズームレンズ、なかでも35-150mmとのベストマッチはあると思います。

ポートレート撮影時のPOV撮影の最適解とは

 また、ある意味余談的なところになりますが、今回もYouTube動画を作成するにあたり、Osmo Actio 5 Proをスリングバックのベルト部分に固定をして動画撮影をしたのですが、これが普通に会場内を移動している時は十分に撮影をしてくれました。昨年はその都度Osmo Pocket 3を取り出して撮影していたので、画質は綺麗だけれども、動画ばかり撮影しているのならいいですが、スチルを撮りながらになるとオズポケ取り出しから撮影までが億劫で途中で撮影を辞めてしまったぐらいでした。

 そういう点では非常によかったPOV撮影なのですが、ある意味想定通りでイマイチだったのは、モデルさん撮影中の様子。いつも、サーキットでピットウォークやグリッドで撮影をしている時は、リュックの左側のベルトに固定をしているので、案外いい具合に狙えるのですが、今回は、右肩から左側にかけるスリングバックの胸元中央付近に装着をしていたので、実際にモデルさんを撮影したときに、見事に手やカメラに隠れてしまって何も見えないという状況になりました。

 元々、この点については、画像を差し込むつもりだったので、使うつもりはなかったのですが、やはりサーキット撮影などの感覚などからすると、実際に撮影している様子が分かる動画も使いたいところ。そうなると、やはり身体の左側に付ける必要がある。ただ、スリングバックだと左側に付けるには限界がある。かといって、OAMとかだと荷物は最小限に減らしたいし混雑にもなるので、リュックもやや億劫。

 しかも、左肩に装着をしていると、混雑していると前の人の背中しか見えず、何も見えない。そうなると、身体に身につけるというよりも、カメラ自体にマウントした方がいいのでは?という考えも出来ます。一番いいのは、フラッシュの頭にアクションカメラを付けるという荒技。ほぼ、光軸に近いところにあるし、比較的上から狙うことが出来るので、何となく良さそう。ただ、その場合、そもそもどうやって取り付けるのかという問題は付いてきそう。

 あとは、縦グリ対応のリグにマウントするという方法。この場合、取り付け方法はいろいろと考えられそうだけど、全体の総重量が重くなってしまうのが懸念材料。あとは、フラッシュ用のブラケットを使うという方法もある。

撮影記編 コンパニオン編
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