2025 Intercontinental GT Challenge 第4戦
第49回 SUZUKA 1000km at 鈴鹿サーキット Day.1
(2025.09.12)

鈴鹿サーキット SRO GT3

 2017年の第46回大会を最後に一旦終了とし、2018-19年と鈴鹿10Hとして開催した鈴鹿の夏の耐久レースが6年ぶりに鈴鹿1000kmとして復活。今年はその復活初年度としてまだまだ未知数なところもありましたが、SGT戦ではなかなか時間が無くて試行錯誤出来ないので、今回は「新たな鈴鹿サーキットでの撮影」をテーマに挑んできました。

Day.1編 Day.2編 Day.3編 レースアンバサダー編

Day.1

 先にも述べたとおり、夏の鈴鹿の耐久レースとしては、2019年の鈴鹿10H以来6年ぶり鈴鹿1000kmとしては2017年のSUPER GT戦以来8年ぶりの開催。

 個人的には、2018年の初開催の鈴鹿10Hは参加しましたが、2019年はスルーをしたので7年ぶりの参加という感じ。とはいえ、当時とはいろんなことが変わっているので、どういう感じになるのかも未知数なところもありましたが、とにかく今回は、時間的には十分にあるということで、普段はなかなか時間的なところで冒険が出来ない鈴鹿サーキットで、新しい撮影スポットや構図を見つけるべく、土曜日のピットウォーク以外はとにかくマシン撮影と向き合うつもりで参戦しました。

 とはいえ、ちょうど3週間前にSUPER GTの鈴鹿戦に参加したばかりだし、まだまだその時の厳しい暑さの記憶も新しい状況で、ホテルは前もって予約していたものの、なかなか参戦の決断が踏み切れないでいました。しかも、そこに天候も微妙という事も相まって、なおさら躊躇するところもありましたが、結局、開催週の火曜日にようやく腹をくくりました

[2:40]鳥取出発も、鹿出没!?

 で、今回、せっかくだし、仕事的にも休みやすい時期だったので、金曜休みをもらって3日間の参加。3日間、そして平日での参加となると、否応でもETCの早朝割引を適用させないといけないのですが…

 こんな時に限って、また交通規制💦盆明けから年末までって、鳥取道は工事が多いんだよな…(まあ無料なんで仕方がないんだけど…)。しかも、よりによって、大原ICから佐用JCTって、これまた面倒くさい区間だし、深夜にあのルートは嫌なんだよな…(ある意味フラグ…)。

 でも、こればっかりは仕方がないので、余裕を見て、2時半すぎに鳥取市内を出発。順調に、鳥取道を南下し、大原ICから降りて国道373号線で佐用ICを目指すのですが、予想通りの展開が…。

 そうです、鹿さんの出没です。これまでも、佐用から岡山国際を目指すときに、国道179号線の県境の峠部分で度々鹿さんが登場してきたし、何なら一度衝突をしたこともありますが、今回は深夜ということもあり、嫌な予感は的中しました。それにしても出てくるわ出てくるわで、ザッと10頭以上はいたのではないでしょうか。

 最後、平福まで出てきて大丈夫かと思いきや、そこでは1頭が車にひかれたのか、道路上に横たわってましたからね…。いやいや、本当に深夜のこういう道は要注意です。

[6:40]鈴鹿サーキット到着

 で、なんとか無事に3時半頃には佐用ICから中国道に乗ることが出来、その後はいつも通り、加西SAと大津SAで休憩を挟んで、亀山PAのコンビニで昼食用のおにぎりを購入し、サーキットに到着をしたのが6:40。最近は2時出発の6時前の到着が多いので、それと比べると約1時間弱程遅い感じです。

 さすが平日ということで、ゲートが目の前のP1に駐車出来ました。私が到着した段階で10台ちょっとという感じだったでしょうか。

 まだ、この時は雨が降っていなかったので、車のリアゲートで今日の機材チェックをしていたのですが、10分程経過したところで雨が降り出します。

 しばらくすると、傘を挿して外に出るのもはばかれるゲリラ豪雨。今年は、本当にこういう天候が多い印象です。

 ただ、雨雲レーダーを睨めっこしていると、やけにこの鈴鹿近辺だけ局所的に雨雲が発生。はじめは、なんでこんな降り方になるんだ?と思っていたのですが…

 あれこれ考えてみたときに、どうやら伊勢湾から吹き込んでくる南東の湿った風が原因だったみたい。のちに、ウェザーニュースでも同様の見解をしていたので、たぶんそうなのでしょう。いつもなら、低気圧や前戦が通過すればどうにかなるパターンが多いですが、こういう湧いてくる系の雨雲は、なかなか読みずらいんだよな…。

 それでも8:10のゲートオープンの時間帯になると、何とか雨が止みました。とはいえ、予報的にも途中雨が降りそうな予感はしたので、上下カッパに折りたたみ傘も持参して、いつにも増して雨対策を万全に望みます。

土日観戦券で金曜も入れるんだよね?

 で、今回みたいな金曜参戦の時に気になるのが、入場券がいるのか・いらないのか問題

 一様、HP上を確認しても、「※9月12日(金)も入園・観戦・パドック入場可能です」とは記載があるんだけど、元々が「土日有効」って書かれると心配になるんだよね。まあ、この点、何かしらトラブルがあって金曜に入れないことがあった場合に、補償云々みたいなことが発生するし、何よりVIP系の席が土日のみになるから、それと同じような線引きをするためにあえて土日表記にしてるのかな?。

 ということで、8:10のゲートオープンに対して、雨が上がったのを確認してから車を離れたので、実質5分ちょっと遅れてゲートイン。いろいろ考えた挙げ句、結局西コース方向に向かうことを決めたので、ゲート入ってすぐに歩道橋方面から最終コーナー方向に抜けます。

 歩道橋の上から伊勢湾方向ですが、う~ん、雨が持ってくれるのかな…。

[8:30-]Japan Cup 練習走行

ヘアピン正面A

 ということで、まずは向かったのはヘアピン正面の定番スポット

 先にスプーンまで行ってしまうという方法もありましたが、ヘアピンに到着した段階で練習走行は始まっていたので、この時間を無駄にするのもな…と思って、まずはヘアピンで撮影に挑むことに。

 まあ、この辺りは定番のショットなので、ウェットコンディションでそこまで車速早くないし、慣れている構図なので、はじめからクロップ使ってガッツリ寄りつつ、シャッター速度も1/60sまで攻めました。それでも、GT3車両はこれぐらいで狙えるんだよな…。GT500とかになると、そもそも追いかけるのも大変になるけど。

[8:55-]ヘアピン正面Bフェンス越し

 次もほとんど構図は同じなのですが、ギリギリ狙える一番右側の位置の最下段から狙います。ちょうど階段下みたいな辺り。

 う~ん、まあややサイド寄り、やや低い位置から狙えますが、実際はほとんど同じような構図ですね。なので、この辺りはフレキシブルに対応すれば問題は無さそう。

[9:05-]ヘアピン正面Cフェンス越し

 続いては、もう少し右寄りの位置

 事前にアレコレ考えていたときに、NISSINの看板をバックに流せないかなぁと思ったのですが…

 ちょっと思っていた構図とは違うかな。しかも、肝心な看板があんまり入らないなぁ…

 ということで、左上げ構図に変更して、少しワイド気味に変えたらなかなかいい感じに。ただ、今回は結構シャッター速度を落としたので、これで狙うとなるとちょっと歩留まり悪いかもな…。

[9:16-]ヘアピン正面Dフェンス越し

 もう少し変わるかなってことで、一番I席スタンド寄りの位置に移動。過去にこの位置で狙ったこともあったけど、ヘアピンの立ち上がりの方を狙っていたので、飛び込み側を狙うのは結構違うな。

 ちょうどこの位置からだとシケインへのブレーキングを真横から狙えるので、構図的にはここがベスポジな感じがします。

[9:40-]IGTC 1000km 練習走行

ヘアピン正面Eフェンス越し

 JapanCupの走行が終了し、続いてIGTC 1000kmの走行がスタート

 続いて向かったのは、ヘアピン正面の一番左寄りの位置。いつもこの場所から他のカメラマンさんが狙っているのを横目に見ていたので、「どんな構図が狙えるのかな?」というのがちょっと気になっていたところでした。

 100Rからの立ち上がりを狙うと、フロント寄りでなかなかいい感じ。ちょっと自身が無くて、1/160sと割と安全パイなシャッター速度で挑みましたが、まあここでスローにする必要ないよね。

 ヘアピンの飛び込みも狙うとこんな感じ。まあ、背後が白ガードレールになっちゃうけど、APS-Cクロップナシで鈴鹿でコレが狙えたらいいでしょうね。

[9:56-]ヘアピン正面上段

 ヘアピン正面での撮影が終わり、そろそろスタンド席に移動しようかなぁと動いていたところ、ふと脚が止まったのがここ。

 まあ、とりわけここで狙わないといけないって訳でも無いんだけど、「ちょっと狙ってみたいな…」と思ったんですよね。

 当初は、ガッツリと寄って狙ったんだけど、それだとあまり格好良くない感じがしたので、あえてワイド気味で縁石のアールを入れて狙ってみました。厳密に言えば、もう少し右寄りで狙うのがベスポジだった感じもありますが、いかに何気ないところをそれらしく仕留めるというのが醍醐味ですよね。

[10:07-]ヘアピンプラス

 次に向かったのは”ザ・ヘアピン”とも言うべきI席スタンドの前面にあるいわゆるF1などでは「ヘアピンプラス」と呼ばれるエリア

 ただ、いつもと同じように狙っても面白くないので、いつもは出来るだけスプーン側で狙うのですが、今回はあえてヘアピン寄りで狙うことに。たぶん、過去にこの辺りで狙ったことはあると思うけど、ここ5年ぐらいはこの辺りで撮影してないと思うな。

 やはり、このポジション取りになると、どうしても近くなるので、1.4倍テレコンを外さないとなかなか厳しくなります。しかも、近距離な分、あまりシャッター速度を攻めることも出来ず、正直、この1/100sでもギリギリという感じでした。

 右下げ構図も狙いましたが、思った以上にこの構図の収まりが良くてよかったです。

[10:23-]ヘアピンI席A [B-3-8]

 続いては、あえてのヘアピンにあるI席スタンドの席から流し撮りを狙います。

 で、さすがにココだとSEL200600Gでは厳しいので、SEL70200GM2にチェンジ。裏を返せば、おそらくSEL100400GM時代には撮影していたかもしれませんが、200600Gを使うようになってからはここでは撮影この構図も結構昔に狙ったことがあったと思うのですが、ここ最近はご無沙汰だった印象です。

 ここもいつもの感じでスローシャッターにすると失敗するので、あえて1/125sで置きに行ってこんな感じ。もう少し画角的に寄っても良かったけど、そこは攻められなかったな…。

[10:36-]ヘアピンI席B[G-5-1]

 続いても、同じヘアピンのI席スタンド。

 今度は、スプーン寄りの中段あたりから定番構図で狙います。

 こうしてみるとよく分かりますが、ヘアピン立ち上がり狙いって、別にスタンド席前面に行かなくても狙えちゃうんですよね。

 右下げ構図はこんな感じ。ただ、どうせこの構図を狙うなら、やっぱり1枚目のように縁石のアールが入るようなタイミングでシャッターを切るのがベストかな。

[10:50-]Japan Cup 練習走行

 10:40で1000kmの走行が終わり、ここで意を決して”へき地"を目指します

 ということで、ヘアピンから15分弱ほどかけて歩いてきて、やってきましたスプーンコーナー。私の記憶が正しければ、3週間前にもやってきたはずなんだけどな…。私が到着した段階で、お客さんは5人もいたかな?って感じ。

 ここまでやってきたのだから、3週間前も狙ったフェンス越しを狙おうかなぁと思ったのですが…

 いやいや、この3週間でメッチャ草が生えてるじゃん!。まあ、雨が降ったので、濡れてるかもな…とかは想像していましたが、まさかこんなに草が生えてるとは…。さすがにこれだと狙いづらい…

 と、ふと横に目をやると、コース側のフェンスの切れ間と手前のフェンスの傾きが…。これは何か生かせそう…

[11:04-]スプーンMエリアAフェンス越し

 ということで、まずはやってきたのがコチラ。

 スプーンの1つ目と2つ目の間にある、いわゆる「Mエリア」の中央付近。ここだとフェンス越しにはなるけど、ちょうどコース側のフェンスの切れ間から狙えます。どうしても高い位置からになる分、本当は椅子に座って狙ったりすべきところだったのでしょうが、ここはひとまず立ちで狙うことに。

 う~ん、普通…。イメージの中では外側の縁石のところで狙えば…という気もしたけど、何だか味気ないな…

 これは、もう少し早めに狙って、縁石のアールを入れた方がいいのかな?と思って狙いを変えたらドンピシャでした。厳密にいえば、もう少し寄ってもいいのかもしれないけど、シンプルだけど案外こういう構図ってありそうでないんだよな。

[11:27-]スプーンMエリアAbフェンス越し

 本当はテンポ良く撮影したかったけど、ちょいちょい中断があったりして、1箇所の撮影時間が長くなってしまったが、続いては同じ位置から逆のスプーン2つ目を狙います。

 これは、もう撮影をしている段階からイメージ通りでしたね。当初は、奥に見えるイタリアンカラーのウォールを流そうと思いましたが、遠かったので作戦をかえて、スプーン2つ目の縁石のアールを行かす方向にシフト。

 あえて、思い切ってワイド寄りにしてみたけどコレもコレで良きです。

 で、ここで6分程撮影したところで雨が本格的に降り始め、レーダーを見てもこの後さらに雨脚が強まりそうだった為、一旦上のU字溝のところに移動をして雨対策。カメラバッグには一様レインカバーはありますが、アレコレ面倒くさいので透明のゴミ袋を被せてしまうのが、最近の私のパターン。

[11:42-]スプーンMエリアB

 それなりに雨が降り続きそうだし、残り時間もそんなに無さそうだったので、そのままU字溝の位置から狙います

 久しぶりに200Rからの立ち上がりを狙いましたが、以前はもう少し左寄りから狙っていたので、少し横角度になり、しかもU字溝に座って狙えるということもあって、以前よりも安定して狙えたような気がします。

[12:00-]1000km 練習走行

スプーンMエリアB

 Japan Cupの走行が終わり、続いて10分のインターバルで1000kmの走行が始まるのですが…

 JapanCupの走行が終わったタイミングでこの土砂降りです。ただし、ここはスプーン。ヘアピンまで歩いたところで15分はかかる。レーダーを眺めていても、とりあえず30分しのげば…という感じがあったので、何とか耐えることに。

 とはいえ、立った状態での撮影もシンドイので、そのままU字溝に座ったまま狙うことに。

 とはいっても、この降り方とこの水量…もうどうしようもないです。というか、そもそも他のカテゴリーとかならこれだけ雨が降ったら走行を一旦取りやめることが多いので、マシン出てこなくなるかなぁ~と思ったら案外走るんですよね💦。そういうところは、さすが海外勢、IGTC勢という感じがします。

 200Rからの立ち上がりも厳しいので、スプーン1つ目の侵入を…とおもったけど、もう大した差じゃないです。

何かおかしいことに気づく

 しばらくして、雨が徐々に落ち着いてきたのですが…

 単純なウォータースクリーンどうこうというレベルを越えて、明らかに白く霞んでいる。当初は、EVFのところが曇ってるか濡れてて、そう見えるのかな~と思っていましたが、どうやらそういう雰囲気ではなさそう…。

 ということは…と思って、恐る恐るレンズの前玉を見たら、案の定、水滴だらけでした。レンズフードもしているので、撮影しているときはそれほどでも無いのかもしれないけど、途中、U字溝の上に置いていたこともあったので、その時に吹き込んで濡れた可能性が高そう。

前側のレンズフィルターの水滴を飛ばすと…

 過去の経験上、こういう時はあえて布的なもので水滴を拭き取るよりも、ブロワーで水滴を飛ばした方がいいというのは何となく想像出来たので、水滴を飛ばすと…

 はい、やっぱりそうでしたね。これなら何とか撮影出来そう。

もう一度、200Rの立ち上がりを狙う

 ということで、改めて200Rの立ち上がりを狙ってみることに。

 おっ、いいじゃないっすか!。雨の中の疾走感が出ていい感じ。にしても、換算1,260mmで1/50sって我ながらやるな…。

 本当は、こういう水たまりを生かした反射を狙うのもアリなんでしょうけど、もうこんなん正直言って偶然だもんな…。

 そうこうしていたら、一気に晴れ上がりました。いやいや、10分前まで土砂降りだったんですけど…💦。雨が上がったこと自体はいいことなんですが、風は無いし、日差しは強いしで、ただただ蒸し暑さが増すだけという厳しい天候でした。

[12:30-]スプーンMエリアC

 雨も落ち着いたので、少し場所移動。

 Mエリアにある階段状になっているところの最下段に座って狙ってみます。

 まあまあ普通の構図。っていうか、この頃にはもうしぶきが上がらなくなってるな。

200R立ち上がりを狙ってみる

 あえてこの位置からも200Rの立ち上がりを狙ってみましたが、この角度って背景がスッキリしていて結構いい感じ。この1/80sぐらいならもうちょっと超望遠狙えるかもしれないけど、それを狙うためにSEL400800Gに手を出すってのもな…。

 あわせてスプーン1つ目の飛び込みも狙ってみたけど、やっぱりこっちは背景がシンプル過ぎて、1/50sで狙っても流し撮り感が出ないのでちょっと微妙ですね。

[12:53-]スプーン撮影窓B

 ラスト10分を切ったところで、どうしようかなぁ~と悩んだ挙げ句やってきたのがここ。

 そう、スプーン1つ目の正面にある撮影窓。ただ、いつもはポスト寄りにあるもっと大きな撮影窓Aの方ですが、今回はあえてそこからフェンス4枚分右側にある撮影窓Bの方を使います。たぶん、ここで狙ったのは、2年前のSGT鈴鹿戦以来かな。

 ここは狙ってみるとよく分かりますが、1つ目の撮影窓Aだと奥行きを生かして狙えるけど、こっちの撮影窓Bは位置が結構位置がズレているので、ちょうどスプーン1つ目のクリップについたあたりを狙うのが狙い所。ちょうど、そこに200Rから立ち上がってくるマシンがいたりすると、いかにもそれらしい雰囲気で狙えます。

 それとあとはガッツリとコーナリングのところを狙うか。ただ、ここもあんまり後過ぎると背景がシンプルになりすぎて面白みがないから、1つ目の写真のように、あえてまだスプーン1つ目のラインが見えるぐらいのタイミングがいいのかも

[13:00-]お昼休憩

 13時を過ぎ、1000kmの走行時間も終了。ここから1時間、マシン走行もない休憩時間になります。

 ほとんどのお客さんがヘアピン方向に戻っていく中で、私はスプーンの入口のところで雨具やレインカバー系を片付けて、そのままお昼休憩へ。もちろん、私もヘアピン方向に戻ることも考えたのですが、何となくもう少しスプーンで粘りたいと思ったんですよね。っそして、何よりも雨の影響で、靴も靴下もグショグショに濡れていて、少しでも乾かしたいというのもあり、あんまり歩きたくなかったというのも正直なところ。

 そういえば、今回、SGT鈴鹿戦の時の反省点で、水分補給は考えていた一方でミネラル補給が十分に出来ていなかったということがあり、今回は、塩分チャージのタブレットを持参して、こまめに塩分を取るように意識をしました。もちろん、SGT鈴鹿戦の時と気温も天候も違うのですが、この塩分補給のお陰なのか、このレースウイーク3日間で脚が痙るようなハプニングは起きませんでしたね。

[14:00-]Japan Cup 公式練習

[14:01-]スプーンLエリアA

 1時間の休憩を挟んで、午後からの撮影のスタートはスプーン1つ目の横に位置するLエリアから。

 ちょうど休憩したところから階段を降りて、段になっているところ降りた下段から狙います。当初は一番下まで降りてフェンス越しで狙おうかなぁとも思いましたが、そこまでは止めました。

 以前にも似た構図を狙ったことがありますが、案外、アウト側のウォールを入れて流そうと思うと、結構難しいんだよな…

 あえてスプーン2つ目の14番ポストの前後になるとだいぶんウォールと近くなるけど、そうなると今度はイン側の芝生が寂しくなるんだよな…。

 逆に開き直って、スプーン1つ目と2つ目の間で、イン側の芝生を生かした流し撮り。まあいいんだけど、やっぱりこの構図は流している感じに見えないのが残念なんだよな…。

[14:22-]200Rからの立ち上がりを狙う

 場所としては、先程と同じ場所なのですが、今回ちょっと狙ってみたかったのがコチラ。

 そう、このLエリアから200Rを立ち上がってスプーンに侵入してくるマシンを狙ってみたかったんですよね。

 ぶっちゃけ、飛び込んでくるのに気づいてから追いかけるのは結構大変なのですが…

 特に背景にウォールが入る画角で仕留められるとなかなかいい感じ。この場所でこれなら、もう少し近づけばどうにかなりそう。

[14:40-]スプーンLエリアB

 ということで、もう少し200R寄りに移動してきて狙ってみます。

 近づくほど追えるのかなぁ…という心配はありましたが、段々慣れてくると不思議と追えれるもので…

 いやいや、いいじゃないですか!。何というか、こういうシチュエーションのRC-Fってメチャクチャカッコいいんだよな。しかも、意外と右上げ構図の組み合わせも悪くない。これだけ狙えたら十分でしょう。

[14:52-]スプーンLエリアC

 スプーン最後は、スプーン1つ目からの立ち上がりをリアで狙います。実はこの構図を狙っているカメラマンさんがチラホラいて、「ということはそれなりの画が撮れるはず」ってことで狙ってみました。

 はいはい、確かにいい感じですね。やっぱり、飛び込みに関しても、脱出に関しても、このコーナーのアールが「つの字」になるってのがいいんだよね。

 せっかくなので、もう少し立ち上がったところを、少し広めでウォールを流すような形で狙ってみました。う~ん、ここがもう少し近い位置になればさらにいいんだけどな。

 ということで、スプーンでの撮影はこの15時過ぎまでで終了。そこで機材を一旦かたづけて、ついにスプーンを離れ、ヘアピン方向に戻ります

[15:14-]2輪シケイン撮影窓A

 ボチボチとヘアピン方向に戻りながらちょっと気になったのがここ。

 そう、2輪専用シケインのところにある撮影窓。まあ、ここで狙うなんて2輪レースの時じゃないのか?と思ったりもしたのですが、ちょっと眺めてたら、何となく狙えなく無い気もしてきたんですよね。

 とはいっても、機材一式をバック内に収納していたので、このために取り出すのもなぁ…ということで、RX100m7で構図の雰囲気だけでも確認しておきたいと思ってちょっと狙ってみました。

 それがこちら。72mmとなっていますが、1インチセンサーなのでこれが実質200mm換算の画角です。これを見る限り、300~400mm弱で狙えそうな予感がします。しかも、案外背景にウォールを入れることができるのでタイミングさえ合わせられれば、思っていたよりも狙えるかもしれません。

 さあ、いつかここでキチンと撮影をする日が来るのかな?

[15:22-]ヘアピン立ち上がり撮影窓

 ようやくヘアピンに戻ってきて、ちょうど走行時間も残り10分程。

 ならばと、以前から狙ってみたかったヘアピン立ち上がりにある撮影窓へ。

 撮影窓というか、以前は完全にフェンスに穴が開けられていた感じでしたが、それが数年前にそれらしいカッコイイ撮影窓になってるんですよね。それ自体は知っていたんですが、意外とここで狙うチャンスがありそうで無かったので、誰もカメラマンがいなかったのはラッキーでした。

 想像すれば分かるのですが、いつものI席スタンド前のカメラマンプラスエリアよりも正面から狙うことができるので、なかなかカッコイイショットが狙えます。

 個人的には、ここで狙うなら右上げよりは右上げ構図の方が相性がいいというか、ヘアピンらしさが出せる気がします。

 ただ、この撮影窓の欠点は、とにかく狙う時の体勢が悪いということ。実質しゃがんで撮影するような高さなので、脚に負担が来るし、じゃあ椅子を使おうかと思うと、そもそも足元が傾斜になっているので椅子に座るのも座りにくい。今回私は、ビニール袋を地面に敷いて片膝をついてなんとか撮影をしましたが、それはそれで膝に体重がかかるので、こういう時は何かしらサポーターみたいなものがほしいなって思ったりします。

[15:30-]しばらくヘアピンで休憩するも、雨を察知して移動

 15:30を過ぎ、JapanCupの走行時間も終了。これから、プレ予選が始まるまで、再び1時間のインターバルが開きます。

 なので、I席スタンドに座って水分補給をしながらしばし休憩。

 実は、このタイミングでMercedes-AMGのGT2が走っていて、この週末、ちょこちょこ同乗体験走行とかもしていたみたいです。ただ、外見上はほとんどGT3と見分けがつかないんですけどね…。

 そのGT2を眺めながらしばらくヘアピンで休憩していたのですが、雨雲レーダーを見る限り、この後雨雲が近づいてきそうだったので、ヘアピンを離れることを決心。そしたら、案の定、日立Astemoシケインの辺りまで戻ってきたころには雨が降り始めました

 いや~、こりゃ困ったなぁ~と思っていて、ふと目に入ったのがR-BOX席。

 実は、R-BOXで観戦しているお客さんがそこそこいたのですが、「そうか、今日は平日扱いだからR-BOXも自由席なのか…」と事態を悟りました。なので、私も開いていたBOX席でしばし休憩。いやあ、この小雨が降る中、助かりました。

[16:35-]Japan Cup プレ予選

R席スタンドA[E-17-15]

 R-BOXで休憩をし、そろそろJapanCupのプレ予選が始まる時間になると、ちょうど雨も上がり、何とか撮影が出来そうな環境に。

 それならばと、すぐ目の前のR席スタンドでシケインからの立ち上がりを狙うことに。

 う~ん、悪くないけど、ちょっと正面過ぎるかな。何となく、もう少しグランドスタンド側の方が良さそう。

[16:53-]R席スタンドB[B-16-9]

 ということで、思い切りグランドスタンド側へ移動。確か、以前にSFか何かの時にこの辺りで狙ったことがあったので何となくのイメージはありました。

 やっぱり、これぐらいの角度が良さそうだなあ。距離はありますが、APS-Cクロップも使えば、これだけのサイズ感で仕留められるので十分です。

[17:09-]R席フェンス越しA[段差に座って]

 そして、Rスタンドといえば、やっぱり…

 そう、最前列からのフェンス越しですよね。割と有名な撮影スポットですし、私も何度か撮影したことがある場所。

 ただですよ。

 今回、こんな看板が置いてあったんです。読む限りは、R席最前列がやや広いスペースがあるので、ここでレジャーシートを敷いたり、椅子を使ったりして観戦するなよ!という話なのでしょうが、コレって読み替え方を変えるとここでフェンス越しで狙っていいのか?って私は捉えてしまったんですよね。しかも今まではこんな表示無かったし。

 ただ、実際は他にもここで撮影していたカメラマンもいたりしたのでいいのかも…と思いましたが、ちょっと何となく遠慮してしまいました。その結果、フェンスからは少し離れて座席のある位置から狙うという、かなりの荒技になってしまいました。

 なので、いつも以上にフェンスを上手く消せていないし、高さ調節も微妙で太いケーブルの束も邪魔でいい感じには狙えなかったけど、逆に草を緑の前ボケとして入れるという普通じゃあり得ないことも起きました。

[17:23-]R席フェンス越しB[K-2-12]

 少し位置をズラしたらまた変わってくるかな?と思って少しだけ場所移動をしてみましたが…

 う~ん、まあ似たようなものかな。ここで悪あがきするぐらいだったら、気になっていたQ1スタンドの方で狙う方をやってみた方が良かったかもしれません。

[17:45-]雨を予感し、早期離脱

 ということで、JapanCupのプレ予選が17:35に終了

 本当はこのあと1000kmのナイトプラクティスがあるのですが、あまり1日目から遅くまで無理をしたくなかったし、何よりこの後再び雨が降りそうな予報になっていたので、ここで早期離脱を決断します。

 駐車場に近いRスタンドだったこともあり、5分ちょっとで駐車場に戻り、17:55には駐車場を出発。ちょうど帰宅時間帯の渋滞に重なったこともあり、少し時間がかかるも、15分ちょっとでホテルに到着

[18:20]ホテル到着

 今回のホテルは、白子駅の近くにある「ホテルハイシティ」さん。

 これまで白子は、「コンフォートホテル鈴鹿」や「白子ストーリアホテル」には泊まったことがありましたが、こちらは初めて。というか、何なら白子に泊まるのなんて、2017年6月のS耐鈴鹿戦以来、実に8年ぶりだったんだな。

 駐車場や渋滞のこともあるし、そもそも白子は関係者の宿泊が多くて、一般客はホテルが取れないことが多いのですが、ここは案外サクッとお盆前の時点でも予約が取れました。正直に言って、古いホテルのタイプなので、オートロックではないし、設備も若干古くやや汚い感じもあるし、朝食も無かったりしますが、何よりイマドキ1泊6,900円というリーズナブルさはなかなか無いですからね…。

せっかくなので、白子の街で飲む!

 今回、金曜日からの参戦を考え始めた段階から頭をよぎっていたのは、白子の街で飲むということ。実は、このツイートをしている段階で、先のホテルを一様予約したりしてたんだよな。

 で、何処に行こうかいろいろ考えた中、「どうせなら肉が食べたいよな」って思って、選んだのが天板焼きのお店「まさかつ食堂」さん。正直、一人で行くのって結構勇気がいるのですが、カウンターもあったので、1人でも大丈夫でした。

 トンちゃんやセセリ・モモなんかを焼いて食べながら、最後のシメは豚イカの焼きそば。一人で飲むと2杯も飲めばいいところなのですが、今回は珍しく4杯も飲んでました💦。で、1時間ちょっとで退席をして、コンビニで少しデザート的なものを買いつつ、ホテルには20時頃に戻ったと思います。

 いつもなら、このあとデータ整理をして…というのが普通なのですが、あまりの疲労感とお酒に酔ったところもあり、シャワーを浴びて、データの粗整理の必要最低限のことだけをして、21時過ぎには寝たような気がします。

三重に立て続けの記録的短時間大雨情報

 そして、実は、何だかこの就寝後が大変だったようで…

 三重県菰野町付近の記録的短時間大雨情報については、確か夕食を食べている最中に流れていたテレビのニュース速報で目にしてはいました。ただ、その頃、まだ白子は雨も降っていない状況で、菰野町も三重の北部ということで、「まあこっちは大丈夫だろう…」と思ってました。(何ならホテルに戻るときは傘は使わなかったもんな)

 ただ、翌朝起きてみると大変なことになったみたいで、特に四日市が酷かったみたい

 ちょうど私が就寝した後に、四日市でも記録的短時間大雨情報が出ていたみたい。ただ、1時間で123.5mmという報道が全面になっているけど、実際のアメダス的には2時間で約200mm降っているので、そりゃ大変なことにもなるわなって感じ。

 こうしてレーダーなんかを見ると、それなりに白子も降っていたようですが、白子って鈴鹿の中でも一番南に位置をしているので、一番影響はなかったみたい。

 ただ、翌日、サーキットに到着してゲートオープンを待っている段階で、大雨の影響があるけど、オンタイムでスケジュールを進めていく予定みたいなアナウンスがスタッフさんからあったので、「もしかしてサーキットにも影響あったのか?」と気づいたような感じでした。

Day.1編 Day.2編 Day.3編 レースアンバサダー編
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